JPH03284656A - アミン誘導体 - Google Patents

アミン誘導体

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JPH03284656A
JPH03284656A JP8694890A JP8694890A JPH03284656A JP H03284656 A JPH03284656 A JP H03284656A JP 8694890 A JP8694890 A JP 8694890A JP 8694890 A JP8694890 A JP 8694890A JP H03284656 A JPH03284656 A JP H03284656A
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黒滝 綾子
Osami Inoue
長三 井上
Shiyuuichi Uchijiyou
秀一 内條
Kimie Nagai
永井 きみ江
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、新規な液晶を呈する化合物、その製造法お
よびこれら化合物を使用した液晶素子を提供するもので
ある。
〔従来の技術とその課題〕
液晶化合物として数多く知られているものに、ネマチッ
ク液晶と呼ばれているものがある。このものは、現在液
晶表示装置に使用される化合物又は組成物の主流を成し
ているけれども、短所の一つに、応答速度が遅く、数l
5eCのオーダーの応答速度しか得られないということ
があり、そのため表示の大型化に対して限界に近づいて
いるといわれている。
このような従来型の液晶表示素子の欠点を改善するもの
として、双安定性を有する液晶の使用がクラーク及びラ
ガウェルにより提案されている(特開昭56−1072
16号)。この双安定性を有する液晶は、強誘電性液晶
と呼ばれ、高速応答性とメそり性が得られることが注目
され、特に近年において、その実用化の検討が活発であ
り、実用強誘電性液晶物質の開発か急務になっている。
一般に、強誘電性液晶は、光学活性部位を有する化合物
で、かつその分子長軸が層の法線方向からチルトした分
子配向を有する一連のスメクチック相において発現され
る。中でも、キラルスメクチックC(以下S *と略記
する)相は、比較的低電圧動作性のため実用上優位とさ
れる。
このように強誘電性液晶は、自発分極を有するために非
常に速い応答速度を有する上に、メモリ性のある双安定
状態を発現させることができ、さらに視野角が優れてい
ることから、大容量大画面のデイスプレィ用材料として
適している。
このような強誘電性液晶として1975年、R,B。
Meyerらにより合成された4−(4−n−デシルオ
キシベンジリデンアミノ)桂皮酸−2−メチルブチルエ
ステル(以下DOBAMBCと略記する。)が知られて
いる(J、 Physique 38 L−89(19
75) )。
このDOBAMBCは、シッフベースを構造内に含むた
め、その化学的安定性に難がある。そこで、強誘電性液
晶材料として、物理的、化学的に安定な種々の化合物が
探索され、現在、4(4−nアルキルオキシフェニル)
−1−カルボン酸−2−メチルブチルエステル(以下C
Nと略記する。)を始めとするエステル系化合物の探索
にその主力が移ってきている。しかし、二〇CNを始め
とするエステル系化合物は、S *相を示さないか、示
したとしてもそのS 零相を示す温度範囲が狭く、しか
も液晶を加熱、冷却したときで異なる相系列を示すモノ
トロピック液晶であるため、実用に耐えるものは少ない
(LjqujdCrystals and 0rder
ecl Fluids 4 (1984))。
一方、ヘテロ原子を含む強誘電性液晶化合物は数多く知
られているが、窒素原子を含む化合物としては、ピリミ
ジン環などのへテロ環として含むもの(特開昭61−2
2072.24578.12917Ω)、およびDOB
AMBCを始めとしたシップ塩基などを結合基として含
むものが知られている。
結合基として窒素原子を含む化合物のうち、シッフ塩基
は先に述べたように化学的安定性に難がある。また、ア
ミド結合を含む化合物は一般に融点が高く、液晶性を示
しにくいため有効とは言えなかった。
アミンの形で窒素原子を導入した例としては、まず、ア
ルキル鎖中にトラネキサム酸を原料としてアミンを導入
し、安価で広い液晶温度節回を示す液晶化合物を提供し
た例がある(特願平1−158993)。また、芳香族
アミンとして導入した例として、芳香族2級アミンを導
入した例がある(特開昭63−2981特開平2−53
756)。
しかし、液晶性を示す温度範囲が狭く、しかも高温で示
す例が開示されているだけで、実用段階にはまだ至って
いない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は化学的に安定で、かつ広い温度範囲で液晶性を
示す新規なアミン誘導体を提供することを目的とする。
更に、アルキル基の種類の変更が容易なN、N−ジ置換
アミン誘導体を中間体とした新規な液晶化合物の製造方
法を提供する。また、アルキル基の種類および長さおよ
びエステル基の種類を容易に変更でき、液晶状態におい
て発現する液晶相の種類や温度範囲の制御が可能な液晶
化合物、およびそれを少なくとも1種類配合成分として
含有する液晶組成物を提供する。
本発明ではN、N−ジ置換アミン誘導体を中間体として
、これにビフェニル誘導体を反応させエステル化を行な
うことにより、広範囲に亘る温度範囲で安定した液晶性
を示す化合物を合成することに成功した。
すなわち一般式(1) 〔式中R1は炭素数1〜12の不斉炭素を有するアルキ
ル基を表わし、その一部がハロゲンで置換されたものも
含み、 R2はメチル又はエチル基を表わし、 R3は炭素数1〜2oの直鎖アルキル基を表わし、Xは
COO又はOC,Oを表わし、 m、nはそれぞれO又は1を表わす。〕で表わされる化
合物のR,、R2、R3,rn、  nXの値の組み合
わせを変えることによって、さまざまな液晶性を示す化
合物を得ることが可能になった。
本発明のアミン誘導体は、芳香族環を隣接したN、N−
ジ置換アミン誘導体部分、 とビフェニル誘導体部分 (1) の2つに分けられ、この2つがXで表わされるエステル
結合により結びついている。
R1についていえば、炭素数1〜12の不斉炭素を有す
るアルキル基であり、その一部がハロゲン置換されたも
のも含み、好ましくは炭素数3〜8である。R1の具体
例としては、2−オクチル基、2−クロルプロピル基、
(S)−2−メチルブチル基などが挙げられ、(S)−
2−メチルブチル基は、安価に入手できる点で好ましい
このようにR1で光学活性基を導入することにより、化
合物に強誘電性をもたせている。
R2は、メチル基又はエチル基である。メチル基におい
て好ましい結果が得られ、エチル基の場合も同様の効果
が得られる。R2の炭素数が3以上になると液晶性が低
下し好ましくない。
R3は炭素数1〜20の直鎖アルキル基を表わすが、炭
素数は7〜18が望ましく、炭素数が6以下又は19以
上ではスメクチック相の温度範囲が狭くなる傾向がある
Xは、COO又はOCOを表わし、XがCOOのときは
コレステリック性が増し、Xがocoのときは、スメク
チック性が増す傾向が見られる。
m、21はそれぞれ0又は1を表わすが、mが1のとき
は0のときに比べ、エナンチオトロビラフタ しい(実施例1と実施例2〜−4F参照)。
本発明の化合物は、次の製造方法に従って製造すること
ができる。
まず一般式(1)において、Xで表わされるエステル結
合がCOoであるが又はocoで、あるかによって、製
造方法が異なる。X−Coo (一般式(Ia)で表わ
される)の場合は、3級アミン誘導体部分のフェニル基
のパラ位にカルボキシル基が付いたもの(一般式(IT
)で表わされる)と、ビフェニル誘導体のビフェニル基
の4位に水#基が付いたもの(一般式(III)で表わ
される)を反応させる。X−0CO(一般式1bで表わ
される)の場合は、上述のカルボキシル基と水酸基が入
れ替わった化合物(一般式(IV)、  (V)で表わ
される)を同様に反応させることにより得られる。
すなわち、Xがcooで表わされる化合物の場合は一般
式(II) 2 ・・・・・・・・・・・・・・・ (II)で表わされ
る化合物又はその塩と、一般式(III)・・・・・・
・・・・・・・・・ Cm)1氏 一般式(宇→ ・・・・・・ (Ia) 〔式中R1は炭素数1〜12の不斉炭素を有するアルキ
ル基を表わし、その一部がハロゲンで置換されさたもの
も含み、 R2はメチル又はエチル基を表わし、 R3は炭素数1〜2oの直鎖アルキル基を表わし、m、
ilはそれぞれ0又は1を表わす。〕で表わされる化合
物を得る。
またXがOcoで表わされる化合物の場合は一般式(I
V) 2 ・・・・・・・・・・・・・・・ (■)で表わされる
化合物又はその塩と、一般式(V)・・・・・・・・・
・・・・・・ (V)で表わされる化合物をエステル化
することにより、一般式(1b) R2・・・・・・(1b) C式中R1は炭素数1〜12の不斉炭素を有するアルキ
ル基を表わし、その一部がノ10ゲンで置換されたもの
も含み、 R2はメチル又はエチル基を表わし、 R3は炭素数1〜20の直鎖アルキル基を表わし、mn
はそれぞれ0又は1を表わす。〕 で表わされる化合物を得ることができる。
エステル化は、ジシクDへキシルカルボジイミド(以下
DCCと略す)あるいは塩化チオニルを用いて行なう。
一般式(II)及び(IV)で表わされるアミン中間体
は、各々相当する   −==鱈性水酸基に保護基を付
けた後、R,、R2に相当するアルキル基ヲモったハロ
ゲン化アルキルを水素化ナトリウムなどの塩基を用いて
N−アルキル化することにより得られる。
すなわち、一般式(IN)で表わされる化合物は、まず
相当する市販の一級アミンを原料として用いアミンの保
護基としてt−ブチルオキシカルボニル基などを導入し
、R2に相当するハロゲン化アルキルでN−アルキル化
を行ない、同時にエステル化することで、カルボキシル
基の保護基を形成することができる(第1図(A)参照
)。次いで塩酸で脱保護し、R1に相当するハロゲン化
アルキルでN−アルキル化し、最後にエステルを加水分
解して化合物(II)を得ることができる(第1図(B
)参照)。
特にm−00場合で、R2がメチルのときは市販のN−
メチルアミノ安息香酸を用い、メタノールあるいはエタ
ノールでエステル化することで1ステップ反応を短縮す
ることが可能である(第1図(C)参照)。(IV)で
示される化合物は、m −1のときはニトリルの還元、
m−0のときはニトロ基の還元によってアミン部位を導
き(第2図(D) 、 (E)参照)、(II)の場合
とほぼ同様にフェノール性水酸基とアミン部分に保護基
を付けた後、R,、R2に相当するハロゲン化アルキル
でN−アルキル化して得ることができる(第2図(F)
参照)。このとき、フェノール性水酸基の保護基を必要
とするが、m−1のときはp−)ルエンスルホニル基、
m−0のときはベンジル基を用いることで、還元反応及
び脱保護反応を収率よく行なうことができる。
第1図、第2図にアミン中間体(If)、  (IV)
を紅白した一般式(Ia)、  (Ib)で表わされる
化合物の反応ルートを示す。
上述した方法にて製造した化合物は、カラムクロマトグ
ラフィーおよび再結晶にて精製する。
一般式(III)で表わされる化合物は、特願平1−1
58993に示された方法と同様にして得ることができ
る。また一般式(V)で表わされる化合物は市販のもの
を用いることが可能である。
〔作用〕
本発明における一般式(1) 〔式中R1は炭素数1〜12の不斉炭素を有するアルキ
ル基を表わし、その一部がl\ロゲンて置換されたもの
も含み、 R2はメチル又はエチル基を表わし、 R3は炭素数1〜20の直鎖アルキル基を表わし、Xは
C00又はOCOを表わし、 m、nはそれぞれO又は1を表わす。〕の化合物は低融
点で且つ非常に安定な液晶性を示すアミン誘導体である
特に、メチレン基をはさんで存在するアミノ基をもつ化
合物(一般式(1)においてm−1の化合物)において
は、エナンチオトロピックな液晶性を示すがこれはアミ
ノ基が分子の分極を促し、液晶配列を取り品<シている
ためと推定される。
又、芳香族アミンの形で存在するアミノ基をもつ化合物
(一般式(1)においてm−0の化合物)においては、
一般式(I)におけるXの値によって液晶性が大きく異
なっている(実施例8,9参照)。このことは、ベンゼ
ン環を介しての共役系が、分子の分極状態および成品配
列状態に大きく関与しているためと考えられる。
これらのことから、分子内にアミンを有する化合物は、
強い分子間水素結合をもつアミド結合などと異なり液晶
性を向上させる効果をもっことがわかった。
さらに、窒素原子の近傍に不斉炭素を導入することによ
って、安定かつ広い温度範囲で強誘電性を発現させる効
果がある。
本発明の化合物は、上記理由により応答性、メモリ性に
優れた液晶表示素子の利用可能性を有する新規なアミン
誘導体である。
また本発明の化合物は、既に知られている強誘電性液晶
と配合して強誘電性を示す温度領域を上下に広げたり、
応答性を改善したりすることができ、又光学活性でない
液晶に配合して強誘電性を持たせたりすることができる
[実 施 例コ 以下、実施例により本発明の化合物について更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。
以下、Cry、  Ch、  S   S ’  Is
o相はそれA’  C’ ぞれ結晶、コレステリック相、スメクチックA相、キシ
ルスメクチックC相、等方性液体を示し、Sxはスメク
チック相の高次構造を示す。
本発明の化合物の精製はシリカゲルクロマトグラフィー
およびアルコール、ヘキサン等による再結晶にて行なっ
た。
以下に示す相転移点の測定値は、物質の純度により若干
の影響を受けることもある。
〔実施例1〕 4−  [N−(S)−2−メチルブチル−N−メチル
アミノメチル〕 −安息香酸4″・ヘプチルオキシカル
ボニル−4′−ビフェニルエステルの合成。
(1−1)4−  (N−t−ブチルオキシカルボニル
アミノメチル)安息香酸の合成。
4−アミノメチル安息香酸7,6gをジオキサン−水(
2: 1)  150m1に溶解し、水冷下1モル水酸
化ナトリウム水溶液50m1とジ−t−ブチルジカーボ
ネート12.0gのジオキサン(25ml)溶液を10
分間を要して滴下した。室温に戻し、2.5時間撹拌し
た後、反応液を外温50〜60℃の水溶上でおよそl/
3に減圧濃縮し、水冷下IN塩酸およそ40m1滴下し
、pH3〜4に調整した。酢酸エチル(4[1ml x
 3 )で抽出し、有機層を精製水(30ml)、飽和
食塩水(30ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
後溶媒を減圧留去した。得られた粗結晶をイソプロピル
エーテルで洗浄した後、酢酸エチルから再結晶すること
により無色粉末の4−(N−1−ブチルオキシカルボニ
ルアミノメチル)安息香酸9.9g (収率79%)を
得た。
(1−2)  4−  (N −t−ブチルオキシカル
ボニル−N−メチルアミノメチル)安息香酸メチルエス
テルの合成。
(1−1)で得た化合物8.8gとヨウ化メチル17.
4mlをDMF (80ml)に溶解し、水冷下ゆっく
り撹拌しながら60%水素化ナトリウム4.2gを少し
ずつ加えた。
室温に戻し、−夜撹拌を続けた後エチルエーテル80m
1で希釈し、水冷下積製水5mlを滴下した。
有機層を精製水(20ml x 3 ) 、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液(20ml) 、飽和食塩水(20
ml)で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥上溶媒を
減圧留去することにより黄色油状の粗4− (N〜t−
ブチルオキシカルボニル−N−メチルアミノメチル)安
息香酸メチルエステル12.1 (収率100%)を得
た。
(1−3)  4−  (N −(S)−2−メチルブ
チル−N−メチルアミノメチル)安息香酸メチルエステ
ルの合成。
(1−2)で得た化合物12.2gに水冷下4N塩酸−
酢酸エチル溶液20m1を加え、1時間撹拌した後、生
じた結晶をff5取し、4− (N−メチルアミノメチ
ル)安息香酸メチルエステル塩酸塩6.8g (収率9
0%)を得た。得られた結晶6.5gをDMF30m1
に溶解し、水冷下トリエチルアミン4.2ml、(S)
−2−メチルブチルプロミド5.0gを加えた。
60%水素化ナトリウム1.3gを少しずつ加え、80
℃で1〜2時間加温lまた。4後、エチルエーテル80
m1で希釈し、精製水5mlをゆっくりと滴下した。
有機層を精製水(20ml) 、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液(20ml) 、飽和食塩水(20ml)で順
次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧留去し
た。
得られた黄色油状物80gのシリカゲルを用いてカラム
クロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1
:6)の留分から無色油状の4−(N−(S)−2−メ
チルブチル−N−メチルアミノメチル)安息香酸メチル
エステル3.9g (収率52%)を得た。
(1−4)  4−  (N−(S)−2−メチルブチ
ル−N−メチルアミノメチル)安息香酸塩酸塩の合成。
(1−3)で得た化合物3.9gを6N塩酸10m1に
溶解し、50℃で6時間撹拌した。溶媒を減圧留去した
後、イソプロパノ−ルーエーテルから再結晶し、無色粉
末の4−(N−(S)−2−メチルブチルN−メチルア
ミノメチル)安息香酸塩酸塩3,4g(収率80%)を
得た。
(1−5)  目標化合物の合成。
(1−4)で得た化合物147■と、常法により得られ
た4−ヒドロキシ−4′−ビフェニルカルボン酸ヘプチ
ルエステル1851gをジクロロメタン3mlに溶解し
、シンクロヘキシルカルボジイミド134鳳gと4−ピ
ロリジノピリジン8■を加え、室温で一夜撹拌した。溶
媒を減圧留去し、酢酸エチル2011gを加えてしばら
く撹拌後濾過した。得られた結晶を飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液30m1に溶解し、不溶物を除いた後、酢酸
エチル(20ml X 3 )で抽出した。有機層を飽
和食塩水(20ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥後溶媒を減圧留去した。
得られた粗結晶をヘキサンから2回再結晶して無色粉末
の標記化合物43+ag (収率15%)を得た。
得られた化合物は、’H−NMR,IRでその構造を確
認した。
次に、この物質の相転移温度を測定した結果を第1表に
示す。相転移温度は、偏光顕微鏡による目視観察と示差
走査熱量計を併用して判定した。
さらに、第1表に自発分極の値を併記した。自発分極の
測定は以下の方法に依った。
(自発分極の測定) 化合物を加熱して等方性液体とした後、ポリイミドを塗
布しラビング処理を施した透明電極付ガラス板からなる
厚さ3.3−のセルに注入し、等方性液体の状態からゆ
るやかに降温し、スメクチソ三角波電圧印加法(Mly
asaLo et al、、 JapaneseJou
rnal  of Applied Physics、
  Vol、22.  No、  10゜p、i、ee
l、 1983)により自発分極値を測定した(印加電
圧30V   、 5011z)。
−p 〔実施例2〜6〕 4−(N−(S)−2−メチルブチル−N−メチルアミ
ノメチル)安息香酸4〜アルコキシ−4′−ビフェニル
エステルの合成。
一般式(1)においてXがCoo、mが]、/ R,、R2,R3,nがそれぞれ第1表に示す基である
実施例2〜6の化合物を実施例1と同様にしてそれぞれ
合成した。
得られた化合物はそれぞれ’H−NMRおよびIRでそ
の構造を確認した。
これらの化合物について実施例1に示した方法で相転移
温度、自発分極を測定した結果を第1表に示す。
〔実施例7〕 4−テトラデシルオキシ−4′−ビフェニルカルボン酸
4−[N−(S)−2−メチルブチル−Nメチルアミノ
メチル〕フェニルエステルの合成。
(7−1)  4−アミノメチルフェニルトンレートの
合成。
p−シアノフェノール3.64gをジクロロメタン60
m1に溶解し水冷下トリエチルアミン4.2mlとp−
トルエンスルホニルクロリドのジクロロメタン溶液(1
0ml)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応液を精
製水(10mlX2)、飽和食塩水(10ml)で順次
洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去し
て4−シアノフェニルトシレートの粗結晶8.0gを得
た。
リチウムアルミニウムヒドリド2.28g−をTHF2
00 mlに懸濁し、水冷下、濃硫酸8.1gのTHF
(20ml)溶液を滴下して室温で1時間撹拌した溶液
に、4−シアノフェニルトシレート8.OgのTHF 
(80ml)溶液を滴下し、50℃で2時間加温した。
再び水冷し、THF−精製水(1:1)30mlをゆっ
くり滴下し気体の発生が静まるまで撹拌し、さらに10
%水酸化ナトリウム水溶液50m1を加えた。有機層を
分岐し、水層をエーテル(50mlx2)で抽出した。
有機層を合わせて精製水(30ml×2)、飽和食塩水
(30ml)で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒
を減圧留去して4−アミノメチルフェニルトシレートの
粗結晶8.8g (収率100%)を得た。
(7−2)  4−  [N−(S)−2−メチルブチ
ル−N−メチルアミノメチル〕 −フェニルトシレート
の合成。
(7−1)で得た化合物を用い、(1−1)〜(1−1
)に記した手法でN−アルキル化し、無色油状の4−[
N−(S)−2−メチルブチル−N−メチルアミノメチ
ル〕 −フェニルトシレートを得た。
<7−8)4−  rN−(S)−2−メチルブチル−
Nメチルアミノ〕 −フェノール塩酸塩の合成。
(7−2)で得た化合物785昭をエタノール−0,5
N水酸化ナトリウム水溶液混合液(1: 1.)  1
00m1に溶解し、2時間加熱還流した。反応液を氷冷
し、酢酸で中和した後エーテル(50ml X 3 )
で抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(
51)ml)、飽和食塩水(50ml)で順次洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。
残留物に4N塩酸−酢酸エチル溶液10m1を加え、再
び溶媒を減圧留去して、4−[N−(S)−2メチルブ
チル−N−メチルアミノ〕 −フェノール塩酸塩350
mg (収率66%)を得た。
(7−4)  目標化合物の合成 (7−8)で得た化合物35Dl1gと、常法により得
られた4−テトラデシルオキシ−4′−ビフェニルカル
ボン酸687■を用い、(1−5)に記した手法で標記
化合物200s+g (収率24%)を得た。
得られた化合物は’H−NMR,IRでその構造を確認
した。さらに、実施例1に示した方法で相転移温度、自
発分極を測定した結果を第1表に示す。
〔実施例8〕 41N−(S)−2−メチルブチル−↓−メチルアミノ
〕安息香酸4−オクチルオキシ−4′−ビフェニルエス
テルの合成。
(8−1>  4−  [N−(S)−メチルブチル−
N−メチルアミノ〕安息香酸塩酸塩の合成。
メタノール20m1を一10℃に冷却し、塩化チオニル
3mlを滴下し10分撹拌後、市販の4−メチルアミノ
安息香酸4.Ogを加え、室温で一夜撹拌した。溶媒を
減圧留去し、E t 20 (10m1 )を加えて生
じた結晶を枦取して4−メチルアミノ安息香酸塩酸塩5
.0g (収率93%)を得た。次いで、(1−2) 
、 <1−3)に記した手法を用いて、4−[N−(S
)−2−メチルブチル−N−メチルアミノ〕安息香酸メ
チルエステルを経て、4−(N−(S)−2−メチルブ
チル−N−メチルアミノ〕安息香酸塩酸塩を得た。
(8−2>  目標化合物の合成。
(Ill−1)で得た化合物221 tagを四塩化炭
素5mlに媒を減圧留去して得られた残留物をトルエン
5mlに溶解し、水冷上常法により得られた4−オクチ
ルオキシ−4゛−ヒドロキシビフェニルのトルエン(5
ml )  −ピリジン(1ml)溶液に滴下し、さら
に1時間加熱還流した。
冷後、酢酸エチル(30ml)で希釈し、精製水(10
ml x 2) 、飽和食塩水(10ml)で順次洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。
得られた残留物を30iのシリカゲルを用いてカラムク
ロマトグラフィーに付し、10%酢酸エチルヘキサンの
留分を濃縮、ヘキサンがら再結晶して無色針状の標記化
合物120urg (収率24%)を1ひた。
得られた化合物は、’H−NMR,IRでその構造を確
認した。さらに、実施例1に示した方法で相転移温度を
測定した結果を第1表に示す。
〔実施例9〕 4−オクチルオキシ−4′−ビフェニルカルボン酸4−
  〔N−(S)−2−メチルブチル−N−メチルアミ
ノコフェニルエステルの合成。
(9−1)  4−ベンジルオキシアニリン塩酸塩の合
成。
p−ニトロフェノール4.17gをエタノール40m1
に溶解し、炭酸カリウム2.5gとベンジルプロミド3
.9mlを加えて1.5時間加熱還流した。
反応液を冷却し、析出した結晶を枦取し、精製水で洗浄
した。得られた粗結晶をエタノールから再結晶して無色
針状のp−ニトロフェノールベンジルエーテル6.4g
 (収率94%)を得た。
え、室温で一夜撹拌した。不溶物を除き、反応液を濃縮
した後、酢酸エチル50m1を加え、10%水酸化ナト
リウム水溶液(2Dml) 、飽和食塩水(20ml)
で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去
した。残留物を再び4N塩酸−酢酸エチル溶液20nl
に溶解し、溶媒を留去して4−ベンジルオキシアニリン
塩酸塩の粗結晶1.5g (収率B3%)を得た。
(9−2)4−  rN−(S)−2−メチルブチル−
N−メチルアミノコフェノールベンジルエーテルの合成
(9−1)で得た化合物を用い、(1−1)〜([3)
に記した手法でN〜アルキル化し、無色油状の4[N 
−(S)−2−メチルブチル−N−メチルアミノコフェ
ノールベンジルエーテルを得た。
(9−3)  4−  [N−(S)−2−メチルブチ
ル−Nメチルアミノコフェノールの合成。
(9−2)で得た化合物1.0gとパラジウムブラック
 100■をエタノール10m1に溶解し、シクロヘキ
セン2に+11を加えて1時間加熱還流した。不溶物を
除いた後、溶媒を減圧留去して、淡黄色油状の4−  
〔N−(S)−2−メチルブチル−N〜メチルアミノ〕
フェノール610■(収率8B%)を得た。
(9−4)  目標化合物の合成。
常法により得られた4−オクチルオキシ−4′−ビフエ
ニルカルボン酸852 mgと、(9−3)で得た化合
物290mgを用い、(8−2)に記した手法で標記化
合物580mg (収率77%)を得た。
得られた化合物は’H−NMR,IRでその構造を確認
した。さらに実施例1に示した方法て相転移温度、自発
分極を測定した結果を第1表に示す。
なお実施例1〜9で得られた化合物の’H−NMR。
襄Rのデータを第2表に示す。
〔発明の効果〕
以上例示したように、本発明の化合物は極めて広範な温
度領域において強誘電性を呈する。したがって、単独に
あるいは他のネマチック、スメクチックあるいは強誘電
性液晶と適切に配合されて、実用温度領域において電気
光学的効果を応用した液晶表示素子の材料として、有用
な新規な化合物を簡単に廉価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般式(Ia)で表わされる化合物の反応ルー
トを示し、第2図は、一般式(1b)で表わされる化合
物の反応ルートを示す図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・( I
    ) 〔式中R_1は炭素数1〜12の不斉炭素を有するアル
    キル基を表わし、その一部がハロゲンで置換されたもの
    も含み、 R_2はメチル又はエチル基を表わし、 R_3は炭素数1〜20の直鎖アルキル基を表わし、X
    はCOO又はOCOを表わし、 m、nはそれぞれ0又は1を表わす。〕 で表わされるアミン誘導体。
  2. (2)一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・・・・
    ・・・・・・(II)〔式中R_1は炭素数1〜12の不
    斉炭素を有するアルキル基を表わし、その一部がハロゲ
    ンで置換されたものも含み、 R_2はメチル又はエチル基を表わし、 mは0又は1を表わす。〕 で表わされる化合物又はその塩と、一般式(III)▲数
    式、化学式、表等があります▼・・・・・・・・・・・
    ・・・・(III)〔式中R_3は炭素数1〜20の直鎖
    アルキル基を表わし、nは0又は1を表わす。〕 で表わされる化合物を反応させることを特徴とする、 一般式( I a) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・( I
    a) 〔式中R_1は炭素数1〜12の不斉炭素を有するアル
    キル基を表わし、その一部がハロゲンで置換されたもの
    も含み、 R_2はメチル又はエチル基を表わし、 R_3は炭素数1〜20の直鎖アルキル基を表わし、m
    、nはそれぞれ0又は1を表わす。〕 で表わされるアミン誘導体の製造方法。
  3. (3)一般式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・・・・
    ・・・・・・(IV)〔式中R_1は炭素数4〜12の不
    斉炭素を有するアルキル基を表わし、その一部がハロゲ
    ンで置換されたものも含み、 R_2はメチル又はエチル基を表わし、 mは0又は1を表わす。〕 で表わされる化合物又はその塩と、一般式(V)▲数式
    、化学式、表等があります▼・・・・・・・・・・・・
    ・・・(V)〔式中R_3は炭素数1〜20の直鎖アル
    キル基を表わし、nは0又は1を表わす。〕 で表わされる化合物を反応させることを特徴とする、 一般式( I b) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・( I
    b) 〔式中R_1は炭素数1〜12の不斉炭素を有するアル
    キル基を表わし、その一部がハロゲンで置換されたもの
    も含み、 R_2はメチル又はエチル基を表わし、 R_3は炭素数1〜20の直鎖アルキル基を表わし、m
    、nはそれぞれ0又は1を表わす。〕 で表わされるアミン誘導体の製造方法。
  4. (4)請求項(1)記載のアミン誘導体を少なくとも一
    種配合成分として含有した組成物を使用することを特徴
    とする液晶素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993005015A1 (en) * 1991-08-29 1993-03-18 Showa Denko K.K. Optically active alkylthiobenzoic acid derivative, and production and use thereof

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