JPH03282396A - 原子炉の出力調整装置 - Google Patents

原子炉の出力調整装置

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JPH03282396A
JPH03282396A JP2084722A JP8472290A JPH03282396A JP H03282396 A JPH03282396 A JP H03282396A JP 2084722 A JP2084722 A JP 2084722A JP 8472290 A JP8472290 A JP 8472290A JP H03282396 A JPH03282396 A JP H03282396A
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JP
Japan
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reflector
nuclear reactor
pinion
reactor
clutch
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Application number
JP2084722A
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English (en)
Inventor
Akihiro Ishiguro
石黒 昭宏
Akira Kudo
工藤 章
Takao Ishizaka
石坂 孝男
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、内部に燃料が収納されている炉容器の周りに
配設した反射体を移動あるいは変位させて出力を制御す
る原子炉の出力調整装置に関する。
(従来の技術) 研究用や軍事用などの小型の原子炉においては、燃料を
収納する炉容器の外側に配置した中性子を反射するベリ
リウム等から成る反射体を移動(または変位)させて出
力を制御することが行われている。反射体の形状として
は多数の細い円柱状のものを炉容器の周りに並べたもの
と環状のものとがあり、前者では各円柱状の反射体の回
転角度を変えることにより、後者では炉容器軸方向の位
置を変えることにより制御する。この種の原子炉は研究
用2軍事用といった性格上、ごく限定された係員が原子
炉を運転することを前提としているので、出力を制御す
る反射体の駆動機構も比較的単純な構成、たとえば油圧
駆動とが電動機駆動が用いられている。
しかしながら、この種の原子炉を商業用とする場合には
、研究用あるいは軍事用に比べてはるかに高い安全性が
要求される。すなわち、この種の原子炉では燃料を数年
から千年程度の寿命に設計して反射体の移動(または変
位)制御により穏やかに燃焼させることにしており、も
しも何らかの原因により反射体が許容値よりも大きく移
動(または変位)すると炉心での除熱能力を越える核反
応を引き起こしてしまう恐れがあるので、いかなる事故
・故障、あるいはいかなる誤動作や誤操作によっても反
射体が許容値を越えて移動(または変位)しないようす
る必要がある。
第7図は、従来の反射体の移動によって出力を制御する
タイプの原子炉の出力調整装置を示す概略図である。
この図に示すように、内部に燃料101を収納した炉容
器100の外側には、中性子を反射してで出力を制御す
るベリリウム合金等がら成る環状の反射体102が配置
されており、反射体102の外周面には、ボールネジ1
0Bと噛み合って反射体102を上下方向に移動させる
ポールネジナツト104と、複数のガイド軸105を挿
通して反射体102を移動自在に支持するリニア軸受1
06が取付けられている。反射体102、ボールネジ1
03、ガイド軸105は原子炉格納容器107内に配設
されている。ボールネジ103の両端は、原子炉格納容
器107の上部と下部に設けた軸受は部108a、10
8b内の軸受109a。
109bで回転自在に支持されており、ボールネジ10
3の上部には、カップリング110を介して駆動モータ
111と、駆動モータ111の回転を減速する減速機1
12が接続されている。また、ガイド軸105の両端は
、原子炉格納容器107の上部と下部に設けた固定部材
113a、113bで支持されている。
従来の原子炉の出力調整装置は上記のように構成されて
おり駆動モータ111の回転駆動力を減速機112、カ
ップリング110を介してボールネジ103に伝達して
ボールネジ103を回転させる。ボールねじ103の回
転により噛み合っているポールネジナツト104が上下
動することによって、反射体102がガイド軸105に
ガイドされて上下方向に移動する。このようにして反射
体102が燃料101の燃焼に応じて移動されることに
よって、燃料101の核分裂反応によって放出される中
性子の反射を制御して出力を制御することができる。
この時、燃料101は下部から上部に向って燃焼される
ので、反射体102もそれに応して移動するように制御
される。
また、運転中に最適出力を得るには、反射体102を前
記同様駆動モータ111の回転駆動によって短時間で微
小上下移動させて行う。
尚、緊急時には、駆動モータ111を高速逆回転させて
反射体102を炉容器100の下方まで移動させ、原子
炉の運転を停止させる。
(発明が解決しようとする課題) 前記したように従来の原子炉の出力調整装置では、反射
体102の燃料101の燃焼に伴う緩やかな一方向(下
から上)の移動と、最適出力を得るための短時間での微
小上下移動とを、ボールネジ103とポールネジナツト
104の噛み合いによる移動機構で行っていた。
ところが、前記した反射体102の2つの動きは速度、
移動範囲とも大きく異なっているので、駆動モータ11
1の回転制御等にミスが生じると出力が急激に上昇する
恐れがあり、また、緊急時に駆動モータ111の回転方
向を誤ると、反射体102が上方に移動することによっ
て出力が急に上昇する恐れがあり、安全上問題があった
また、従来のようにボールネジ103とポールネジナツ
ト104の噛み合いによる移動機構では、緊急時に反射
体102を下方に移動させるのに時間がかかり、速やか
に運転を停止することができなかった。
本発明は、上記した課題を解決する目的でなされ、反射
体の移動あるいは変位制御を良好に行うことができ、且
つ緊急時に反射体を所定位置に速やかに移動(または変
位)させることができる原子炉の出力調整装置を提供し
ようとするものである。
[発明の構成コ (課題を解決するための手段) 前記した課題を解決するために本発明は、内部に燃料を
収納した炉容器の周りに中性子を炉容器側へ反射する反
射体が配設され、前記反射体を移動あるいは変位させて
出力を制御する原子炉において、前記反射体を上下方向
に移動自在に支持するガイド軸と、前記反射体を上下方
向に移動させるラック・ピニオンと、該ピニオンを原子
炉の運転に対応して回転駆動する駆動モータと、前記ピ
ニオンと駆動モータ間に配設され前記駆動モータから前
記ピニオンに伝達される回転駆動力を開放する駆動力開
放手段とを具備したことを特徴としている。
また、本発明は、内部に燃料を収納した炉容器の周りに
中性子を炉容器側へ反射する反射体が配設され、前記反
射体を移動あるいは変位させて出力を制御する原子炉に
おいて、前記反射体の上方で前記炉容器の周りに配置さ
れ内周面に円周方向に沿って傾斜面を有する複数の突起
片が形成された環状の移動輪と、前記反射体に一端側が
固着されると共に他端側に回転自在の回転体が配設され
、前記移動輪の内周面に形成した突起片の傾斜面上に前
記回転体を載置して前記反射体を吊り下げた状態で移動
自在に支持する反射体吊り具と、前記移動輪を原子炉の
運転に対応して上下方向に移動させる移動手段と、前記
反射体を原子炉の運転に対応して前記炉容器の周りに沿
って回転させる回転手段とを具備したことを特徴として
いる。
また、本発明は、内部に燃料を収納した炉容器の周りに
中性子を炉容器側へ反射する反射体が配設され、前記反
射体を移動あるいは変位させて出力を制御する原子炉に
おいて、円周方向に沿って複数枚に分割された分割反射
体によって構成される反射体と、前記各分割反射体を一
端側を回転中心にして原子炉の運転に対応して展開駆動
する展開手段と、前記反射体を原子炉の運転に対応して
上下方向に移動させる移動手段とを具備したことを特徴
としている。
(作用) 請求項1記載の本発明では、緊急時に駆動力開放手段に
よってピニオンに伝達される回転駆動力を開放すること
により、ピニオンが回転フリーの状態になるので、反射
体が自由落下して原子炉を停止することができる。
請求項2乃至5記載の本発明では、反射体は、移動輪の
内周面に形成した突起片の傾斜面上に載置される反射体
吊り具の回転体で移動自在に吊り下げられて支持されて
いるので、出力制御ミスが生じた場合でも回転体か傾斜
面から外れることによって、反射体が自由落下して原子
炉を停止することができる。
請求項6記載の本発明では、緊急時に各分割反射体を中
性子が反射しなくなるまで素早く展開することにより原
子炉を停止することができる。
(実施例) 以下、本発明を図面の実施例に基づいて詳細に説明する
第1図、第2は、本発明の第1実施例に係る原子炉の出
力調整装置を示す概略図である。この図に示すように、
内部に燃料2を収納した炉容器1の外側には、中性子を
反射して出力を制御するベリリウム合金等から成る環状
の反射体3が配置されている。反射体3には、炉容器1
と反射体3を内部に配設した原子炉格納容器4の壁面に
取付けたラック5と噛み合って反射体3を上下方向に移
動させるピニオン6と、原子炉格納容器4の上部と下部
に両端が固定されている複数(図では3つ)のガイド軸
7を挿通して反射体3を移動自在に支持するリニア軸受
8が取付けられている。
ピニオン6には、駆動モータ9と、駆動モータ9の回転
を減速する減速機10と、ピニオン6に伝達される駆動
モータ9の回転駆動力を任意に開放することが可能なり
ラッチ11が接続されている(第2図参照)。
クラッチ11には、クラッチ制御部12か接続されてお
り、緊急時にクラッチ制御部12からクラッチ11に自
動的に開放信号が出力されることによりクラッチ11が
切られ、ピニオン6へ伝達される回転駆動力を開放する
。また、クラッチ11は、開放信号が入力された時に正
常な動作(回転駆動力の開放)が行われない場合には、
自動的にクラッチ11が切れてピニオン6への回転駆動
力を開放するようになっており、更に、クラッチ11に
は、機械的にクラッチ11を切ることができる機構を備
えている。
次に、前記した第1実施例に係る原子炉の出力調整装置
の動作について説明する。
原子炉の運転開始時には、反射体3は燃料2の下端に位
置している。そして、この状態から燃料2の燃焼に合わ
せて駆動モータ9を回転駆動し、減速機10、クラッチ
11を介してラック5と噛み合っているピニオン6を回
転させることによって、反射体3がガイド軸7にガイド
されて上方に移動する。
また、最適出力を得るための短時間での微調整は、駆動
モータ9を左右に回転駆動してピニオン6を微小回転さ
せて反射体3を微小上下動させることによって行う。
そして、運転中に原子炉あるいは関連システムに異常が
発生した時には、クラッチ制御部12からクラッチ11
に自動的にクラッチ開放信号が出力され、ピニオン6へ
伝達される回転駆動力を開放する。ピニオン6は、駆動
モータ9、減速機10との連結が切れるとフリーの状態
になるのでラック5と噛み合った状態で下方に落下し、
これに伴って反射体3もガイド軸7にガイドされながら
自由落下する。
このように、緊急時にはクラッチ11を自動的に切って
ピニオン6を回転フリーの状態にして、反射体3を速や
かに自由落下させることができるので、原子炉の運転を
緊急停止することができ、高い安全性を確保することが
できる。また、緊急時にクラッチ制御部12からクラッ
チ11にクラッチ開放信号が人力された時に故障時によ
ってクラッチ11が作動しない場合でも、自動的にクラ
ッチ11が切れ、また、機械的操作によってクラッチ1
1を切ることができるので、緊急時に確実に反射体3を
落下させて原子炉を停止することができる。
第3図、第4図は、本発明の第2実施例に係る原子炉の
出力調整装置を示す概略図である。この図に示すように
、内部に燃料2を収納した炉容器1の外側には、中性子
を反射して出力を制御するベリリウム合金等から成る環
状の反射体3が配置されている。反射体3は、その上部
に取付けた反射体吊り具20を介して反射体3の上方に
設けた環状の移動輪21で支持されている(詳細は後述
する)。炉容器1と反射体3は、原子炉格納容器4の内
部に配設されている。
移動輪21の外周面には、ボールネジ22と噛み合って
移動輪21(反射体3)を上下方向に移動させるポール
ネジナツト23と、複数のガイド軸(不図示)を挿通し
て移動体21を移動自在に支持するリニア軸受(不図示
)が取付けられている。ボールネジ22の両端は、原子
炉格納容器4の上部と下部に設けた軸受は部24a、2
4b内の軸受25a、25bで回転自在に支持されてお
り、ボールネジ22の上部には、カップリング26を介
して駆動モータ27と、駆動モータ27の回転を減速す
る減速機28が接続されている。
また、移動輪の外周面には、ピニオン29を回転自在に
取付けた取付金具30が固着されており、このピニオン
29は、反射体3の外周面に設けた平歯車31と噛み合
っている。ピニオン29には、移動輪21の外周面に形
成した穴21aを通してスプライン軸32が挿通されて
おり、スプライン軸32の回転によってピニオン29か
回転する。
スプライン軸32の両端は、原子炉格納容器4の上部と
下部に設けた軸受は部33a、33b内の軸受34a、
34bで回転自在に支持されており、スプライン軸32
の上部には、駆動モータ35と、駆動モータ35の回転
、を減速する減速機36と、スプライン軸32に伝達さ
れる駆動モータ35の回転駆動力を任意に開放すること
が可能なりラッチ37が接続されている。
クラッチ37には、クラッチ制御部38が接続されてお
り、緊急時にクラッチ制御部38からクラッチ37に自
動的に開放信号が出力されることによりクラッチ37が
切られ、スプライン軸32へ伝達される回転駆動力を開
放する。また、クラッチ37は、開放信号が入力された
時に正常な動作(回転駆動力の開放)が行われない場合
には、自動的にクラッチ37が切れてスプライン軸32
への回転駆動力を開放するようになっており、更に、ク
ラッチ37には、機械的にクラッチ37を切ることがで
きる機構を備えている。
移動輪21の内周面には、円周方向に沿って右上がりに
傾斜している複数の突起片39かそれぞれ対向して形成
されており、突起片39の傾斜面39a、39bには、
それぞれ反射体吊り具20に設けたローラ40g、40
bが配置され、ローラ40aにより反射体3が突起片3
9上に移動自在に支持されている。
尚、第3図では反射体3を突起片39上に支持する反射
体吊り具20が1つしか示されていないが、この反射体
吊り具20と対向する位置(図では炉容器1の裏側)に
も、同様に反射体3を突起片39上に支持する反射体吊
り具(不図示)が配設されており、反射体3は対称位置
に取付けた2つの反射体吊り具20によって移動輪21
の突起片39上に移動自在に支持されている。また、各
突起片39間には、反射吊り具20のローラ40aの直
径以上の隙間41が形成されており、ローラ40.40
bが傾斜面39a、39b上を回転しながら移動して突
起片39の傾斜面39a、39b上から外れると、反射
体3は自重によってピニオン29と平歯車31との噛み
合いか外れて突起片39間の隙間41から自由落下する
また、反射体吊り具20の上部には、移動輪21の内周
面に当接するようにしてローラ40cが回転自在に取付
けられている。
次に、前記した第2実施例に係る原子炉の出力調整装置
の動作について説明する。
原子炉の運転開始時には、反射体3は燃料2の下端に位
置している。そして、この状態から燃料2の燃焼に合わ
せて駆動モータ27を回転駆動し、減速機28を介して
ポールネジナツト23と噛み合っているボールネジ22
を回転させることによって、反射体吊り具20を介して
移動輪21に支持されている反射体3が、ガイド軸(不
図示)とスプライン軸32にガイドされて上方に移動す
る。
また、最適出力を得るための短時間での微調整手順は、
駆動モータ35を左右に回転駆動し減速機36、クラッ
チ37を介してスプライン軸32を回転させることによ
って、スプライン軸32の溝と噛み合っているピニオン
29を回転させる。
そして、ピニオン29が回転すると噛み合っている平歯
車31が回転することにより、移動輪21の内周面に沿
って回転するローラ40cにガイドされながら反射体3
が炉容器1の周りを回転する。
すると、反射体吊り20のローラ4Qa、40bが、移
動輪21の内周面に形成した突起片39の傾斜面39g
、39b上を回転しながら移動することにより、反射体
3を回転させながら微小上下動させて出力調整を行う。
そして、運転中に原子炉あるいは関連システムに異常が
発生した時には、クラッチ制御部38からクラッチ37
に自動的にクラッチ開放信号が出力され、スプライン軸
32へ伝達される回転駆動力を開放する。スプライン軸
32が回転フリーになると、反射体3の平歯車31と噛
み合ってスプライン軸32に挿通されているビニオン2
9も回転フリーになるので、反射体3の自重によって口
〜う40a、40bは突起片39の傾斜面39a。
39b上を回転しながら降下して突起片39から外れる
ことにより、反射体3が自由落下する。
このように、緊急時にクラッチ37を自動的に切ってス
プライン軸32を回転フリーの状態にして、反射体3を
速やかに自由落下させることができるので、原子炉の運
転を緊急停止することができ、高い安全性を確保するこ
とができる。また、緊急時にクラッチ制御部38からク
ラッチ37にクラッチ開放信号が入力された時に故障等
によってクラッチ37が作動しない場合でも、自動的に
クラッチ37が切れ、また機械的操作によってもクラッ
チ37を切ることができるので、緊急時に確実に反射体
3を落下させて原子炉を停止することができる。
また、出力の微調整時に出力制御に異常が生じて反射体
3の移動量が大きくなった時(ローラ40a、40bの
回転移動量が大きくなった時)でもローラ40a、40
bが突起片39の傾斜面39a、39b上から外れるこ
とにより、反射体3が自由落下し原子炉を停止すること
ができる。
このように、出力の微調整時に出力制御に異常が生じた
場合でも、電気的な安全保護回路等によらずに機械的に
原子炉を停止することができる第5図は、本発明の第3
実施例に係る原子炉の出力調整装置を示す概略図である
。この図に示すように、内部に燃料2を収納した炉容器
1の外側には、中性子を反射して出力を制御するベリリ
ウム合金等から成る環状の反射体3が配置されている。
炉容器1と反射体3は、原子炉格納容器4の内部に配設
されている。
反射体3は、円周方向に沿って複数枚(図では4枚))
に分割された分割反射体50で構成されており(第6図
参照)、各分割反射体50の一端側には、ボールネジ5
1と噛み合って分割反射体50を上下方向に移動させる
ポールネジナツト52が取付けられており、また、各分
割反射体50の他端側には、分割反射体50の上下方向
の移動をガイドすると共に、分割反射体50を展開させ
るスプライン軸53が挿通されている。
また、各分割反射体50のスプライン軸53が挿通され
た側の外周面には、スプライン軸53を回転して分割反
射体50を展開させた時に、隣接する分割反射体50と
干渉しないようにアールが形成されている。各ボールネ
ジ51の両端は、スプライン軸53に固着されたアーム
54a、54bの先端側に回転自在に支持されており、
ボールネジ51の上部には、ボールネジ51を回転駆動
する駆動モータ55と、駆動モータ55の回転を減速す
る減速機56が接続されている。また、各スプライン軸
53の両端は、原子炉格納容器4の上部と下部に設けた
軸受は部57a、57b内の軸受58a、58bで回転
自在に支持されており、スプライン軸55の上部には、
駆動モータ59と、駆動モータ58の回転を減速する減
速機60が接続されている。また、各分割反射体50に
は、図では省略したが緊急時に駆動モータ58が回転駆
動しない場合でも、自動的に中性子を反射しない角度ま
で展開させる機械的な展開手段を備えている。
次に、前記した第3実施例に係る原子炉の出力調整装置
の動作について説明する。
原子炉の運転開始時には、反射体3は燃料2の下端に位
置している。そして、この状態から燃料2の燃焼に合わ
せて駆動モータ55を回転駆動し、減速機56を介して
ポールネジナツト52と噛み合っているボールネジ51
を回転させることによって、反射体3がスプライン軸5
3にガイドされて上方に移動する。
また、最適出力を得るたの短時間での微調整手順は、駆
動モータ58を回転駆動し減速機59を介してスプライ
ン軸53を回転させる。そして、第6図に示すようにス
プライン軸53に固着されているアーム54a、54b
と、ポールネジナツト52と噛み合っているボールネジ
51がスプライン軸53を回転中心にして回転すること
によって、各分割反射体50を、スプライン軸53を回
転中心にして外側(矢印方向)へ微小展開して出力調整
を行う。尚、第6図において、展開している1つの分割
反射体50は最大展開状態を示したものであり、出力の
微調整時の分割反射体50の展開角度は僅かである。
そして、運転中に原子炉あるいは関連システムに異常が
発生した時には、駆動モータ58を高速回転させて、第
6図に示しただように各分割反射体50が中性子を反射
しない角度まで速やかに展開させることによって、原子
炉の運転を緊急停止することができ、高い安全性を確保
することができる。また、復帰時も各分割反射体50を
元の位置まで閉じることによって容易に再運転ができる
また、緊急時に、停電等によって駆動モータ58が回転
駆動しない場合でも、分割反射体50を機械的な展開手
段によって展開することができるので、緊急時に確実に
原子炉を停止することができる。
また、前記実施例では、反射体3を4つの分割反射体5
0で構成したが、これに限らず反射体3を2つ以上の複
数に分割する構成でも良い。
また、前記実施例では、各スプライン軸53にそれぞれ
駆動モータ58を設けたが、これに限らず、プーリ、ベ
ルト等で同期させることにより各スプライン軸53を1
つの駆動モータで回転させることも可能である。
[発明の効果] 以上、実施例に基づいて具体的に説明したように本発明
によれば、運転中に原子炉あるいは関連システムに事故
や故障が生じた場合や誤動作、誤操作等によって出力制
御に異常が発生した場合でも、反射体を確実に、且つ速
やかに移動あるいは変位させて中性子が反射しないよう
にして原子炉を緊急停止することができるので、高い安
全性を持った原子炉の出力調整装置を提供することかで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施例に係る原子炉の出力調整
装置を示す概略図、第2図は、その平面図、第3は、本
発明の第2実施例に係る原子炉の出力調整装置を示す概
略図、第4図は、同出力調整装置の反射体を吊り下げて
支持する移動輪と反射体吊り具を示す断面図、第5図は
、本発明の第3実施例に係る原子炉の出力調整装置を示
す概略図、第6図は、同出力調整装置の反射体を示す平
面図、第7図は、従来の原子炉の出力調整装置を示す概
略図である。 1・・・炉容器 2・・・燃料 3・・・反射体 4・・・原子炉格納容器5・・・ラッ
ク 6,29・・−ビニオン7・・・ガイド軸 9.27,35,55.59・・・駆動モータ11.3
7・・・クラッチ(駆動力開放手段)12.38・・・
クラッチ制御部 20・・・反射体吊り具 21・・・移動輪22.51
・・・ボールネジ 23.52・・・ポールネジナツト 31・・平歯車 32.53・・スプライン軸39・・
・突起片 39a、39b・・−傾斜面40a、40b
、40cmローラ(回転体)50・・・分割反射体 5
4a、54b・・・アーム代理!・、弁理士三好秀和 第4 図 第7図 6゜ 補正の対象 7゜ キ晴n $ ZC,θ7tビj曲 ’%3+2、ユし r多3引)弓y神三科。 以 ! 手続補正書(方式) %式% 事件の表示 平成2年特許願第 F+’722 発明の名称 原子炉の出力調整装置 代表者

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内部に燃料を収納した炉容器の周りに中性子を炉
    容器側へ反射する反射体が配設され、前記反射体を移動
    あるいは変位させて出力を制御する原子炉において、前
    記反射体を上下方向に移動自在に支持するガイド軸と、
    前記反射体を上下方向に移動させるラック・ピニオンと
    、該ピニオンを原子炉の運転に対応して回転駆動する駆
    動モータと、前記ピニオンと駆動モータ間に配設され前
    記駆動モータから前記ピニオンに伝達される回転駆動力
    を開放する駆動力開放手段とを具備したことを特徴とす
    る原子炉の出力調整装置。
  2. (2)内部に燃料を収納した炉容器の周りに中性子を炉
    容器側へ反射する反射体が配設され、前記反射体を移動
    あるいは変位させて出力を制御する原子炉において、前
    記反射体の上方で前記炉容器の周りに配置され内周面に
    円周方向に沿って傾斜面を有する複数の突起片が形成さ
    れた環状の移動輪と、前記反射体に一端側が固着される
    と共に他端側に回転自在の回転体が配設され、前記移動
    輪の内周面に形成した突起片の傾斜面上に前記回転体を
    載置して前記反射体を吊り下げた状態で移動自在に支持
    する反射体吊り具と、前記移動輪を原子炉の運転に対応
    して上下方向に移動させる移動手段と、前記反射体を原
    子炉の運転に対応して前記炉容器の周りに沿って回転さ
    せる回転手段とを具備したことを特徴とする原子炉の出
    力調整装置。
  3. (3)隣接する前記突起片間に、前記回転体が通るだけ
    の隙間が形成されていることを特徴とする請求項2記載
    の原子炉の出力調整装置。
  4. (4)前記回転手段は、前記反射体の外周面に設けた平
    歯車と噛み合うピニオンを回転駆動して前記反射体を回
    転させることを特徴とする請求項2記載の原子炉の出力
    調整装置。
  5. (5)前記ピニオンに伝達される回転駆動力を開放する
    駆動力開放手段を具備したことを特徴とする請求項4記
    載の原子炉の出力調整装置。
  6. (6)内部に燃料を収納した炉容器の周りに中性子を炉
    容器側へ反射する反射体が配設され、前記反射体を移動
    あるいは変位させて出力を制御する原子炉において、円
    周方向に沿って複数枚に分割された分割反射体によって
    構成される反射体と、前記各分割反射体を一端側を回転
    中心にして原子炉の運転に対応して展開駆動する展開手
    段と、前記反射体を原子炉の運転に対応して上下方向に
    移動させる移動手段とを具備したことを特徴とする原子
    炉の出力調整装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140103273A (ko) * 2011-12-20 2014-08-26 니혼네이챠세루 가부시키가이샤 소형 원자력 발전 시스템

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JPWO2013094196A1 (ja) * 2011-12-20 2015-04-27 日本ネイチャーセル株式会社 小型原子力発電システム
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