JPH03281697A - 部分的に脱水素した脂肪酸及び脂肪酸誘導体の製造法 - Google Patents

部分的に脱水素した脂肪酸及び脂肪酸誘導体の製造法

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JPH03281697A
JPH03281697A JP2083772A JP8377290A JPH03281697A JP H03281697 A JPH03281697 A JP H03281697A JP 2083772 A JP2083772 A JP 2083772A JP 8377290 A JP8377290 A JP 8377290A JP H03281697 A JPH03281697 A JP H03281697A
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Masami Kawanari
川成 真美
Hiroaki Konishi
小西 寛昭
Hitoshi Sato
均 佐藤
Sakae Higano
栄 日向野
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Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産呈上皇創亙剪見 本発明は、ゴム、樹脂用をはじめ、医薬品、洗剤、界面
活性剤等の脂質製品の原材料として広範に利用される脂
肪酸及び脂肪酸誘導体を部分的に脱水素反応して成る脂
肪酸及び脂肪酸誘導体及びそれを製造する方法に関する
孜歪豹■量 油脂を加水分解して得られる脂肪酸は一般に直鎖状で、
カルボキシル基1個をその端に持ち、総炭素数は偶数で
ある。これらの脂肪酸は大別して飽和酸と不飽和酸に分
類される。
それぞれの脂肪酸は吸着法や蒸留法などによって精製さ
れ、石鹸、界面活性剤、医薬品、化粧品、ワックス類な
ど極めて広い分野に原料として供給されている。例えば
、脂肪酸の1種であるステアリン酸は、天然ゴムや合成
ゴム、化粧品などへまた、バルミチン酸は化粧用クリー
ム、口紅、軟膏基剤などへ用いられている。さらに、脂
肪酸誘導体である低級脂肪酸メチルエステルは香料や溶
剤などに、また、ミリスチン酸のイソプロピルエステル
はクリーム類、髪油などの化粧品に用いられている。
従来、バクテリアや植物による不飽和脂肪酸の生産は、
一般に飽和脂肪酸の生合成に続きその炭素鎖上にある特
定な点で二重結合の挿入によて進行することが知られて
いる。このようなバクテリアなどによる脱飽和(すなわ
ち、脱水素)は、しばしば電子担体とイオンを含む複雑
なミクロゾームの複合オキシダーゼシステムにより引き
起こされ、例えばサツカロミセス・セレビシアによるバ
ルミチン酸からパルミトレイン酸への転換が報告されて
いる〔サイエンス テクニカル サーベイスrcIEN
sE & TECHNICAL 5URVEYSJ k
12)。
ところで、近年、水素貯蔵合金が開発され、形状記憶合
金と共にその応用が注目されてきている。
水素貯蔵合金は、現在、自動車、ヒートポンプ及び室内
の冷暖房等の分野で利用されているが、水素貯蔵合金に
はたとえばLaNi5 、MgJi等多くの種類があっ
て、合金の水素ガス貯蔵量、排出圧力および排出温度等
の機能は、その構成金属によって異なるため、その利用
にあたっては合金の選択が重要となる。
しかし、脂肪酸及び脂肪酸誘導体を部分的に脱水素反応
する際に、水素貯蔵合金を利用する技術については従来
全くおこなわれておらず、報告もみられない。
、 が”しよ“と る1 本発明は、微生物などによる脱飽和と異なり、水素貯蔵
合金を用いて脂肪酸及び脂肪酸誘導体を部分的に脱水素
反応(脱飽和)させることにより、不飽和度を高くした
(例えば、オレイン酸、リノール酸やそれらの誘導体(
メチルエステルなど)をリノール酸、リルン酸やそれら
の誘導体へ不飽和度を上げた)脂肪酸、脂肪酸誘導体及
びそれらを製造するための方法を提供することを課題と
する。
i   ″  るための 本発明の特徴は、予め活性化させたR (Yを含む希土
類元素もしくはCa元素)およびNiを必須元素とした
六方晶のCaCu5型の結晶構造を有する化合物を主相
として含む水素貯蔵合金を用い、脂肪酸及び脂肪酸誘導
体を部分的に脱水素して成る脂肪酸及び脂肪酸誘導体お
よび上記水素貯蔵合金を用いて脂肪酸及び脂肪酸誘導体
を部分的に脱水素することにより、上記脂肪酸及び脂肪
酸誘導体を製造することにある。
本発明においては、脂肪酸及び脂肪酸誘導体と予め活性
化処理を施した水素貯蔵合金を反応槽に入れ、脱気後1
00°Cにおける圧力をO〜10kg/cdになるよう
に水素を吸蔵させ、必要であれば、アルゴン等の不活性
ガスをO〜3 kg / ctl封入し、撹拌しながら
脂肪酸及び脂肪酸誘導体を30〜200°C程度の温度
ムこ、1〜90分保持するか、ジャケント弐により水素
貯蔵合金を冷却しうるようにした棚段式カラムに水素貯
蔵合金を封入し、30〜200°C程度に保持された脂
肪酸及び脂肪酸誘導体を、1〜90分循環させることに
より脱水素反応を行う。このように部分的に脱水素した
脂肪酸及び脂肪酸誘導体は反応終了後、ただちに冷却し
、回収する。
脂肪酸及び脂肪酸誘導体には、オレイン酸やリノール酸
などの各種脂肪酸、オレイン酸メチルなどの各種脂肪酸
誘導体を例示しうる。
本発明で用いられる水素貯蔵合金は、R(Yを含む希土
類元素もしくはCa元素)およびNiを必須元素とした
六方晶のCaCu5型の結晶構造を有する化合物を主相
としており、具体的には、水素貯蔵合金の内に含まれる
CaCu5型の結晶相が、50重量%以上含まれ、残部
は主相以外の金属間化合物、不純物、添加元素などが第
2相もしくは混合相として存在することである。
本発明で用いられる水素貯蔵合金は、大気圧を示す分解
平衡圧力の温度が200℃以下の範囲で水素を吸蔵する
合金であり、該合金の金属水素化物を使用し反応温度3
0〜200″Cに保持された脂肪酸及び脂肪酸誘導体の
脱水素反応を、部分的に行うものである。
また、本発明で用いられる水素貯蔵合金は、平均粉末粒
径が0.5〜100 lll0ものが好ましく、該粉末
で部分的な脱水素反応を実施する。因みに、平均粉末粒
径が0.5μ鰯以下のものは、工業的に生産するのが困
難であり、またコスト高になる欠点を有するほか、操業
上で脂肪酸及び脂肪酸誘導体と粉末を分離する工程が複
雑となる問題もある。
一方、粉末粒径が100μm以上の場合は、脂肪酸及び
脂肪酸誘導体と粉末の均一なる混合撹拌が困難であり、
その結果粉末の触媒能が低くなるため脱水素程度の低下
を招くことになる。
本発明は脂肪酸及び脂肪酸誘導体に対する水素貯蔵合金
の割合を5〜85重量%で部分的に脱水素反応を実施す
る。水素貯蔵合金の割合が5重量%より少ない場合、脱
水素反応に寄与する触媒としての有効面積が不足し、均
一かつ効率的な反応が進まない欠点を有する。一方上記
割合が85重量%を越える場合は、1回の脱水素反応操
作に対して得られる脂肪酸及び脂肪酸誘導体の量が少な
く、操業上の効率が低いこと、脂肪酸及び脂肪酸誘導体
と粉末の混合液の濃度が高くかつ比重が大となるため、
混合液の撹拌および輸送などの装置面が、複雑となる欠
点を有するようになる。
また、水素貯蔵合金は、触媒能力、耐食性や熱伝導性な
どの向上を意図し表面改質されたメツキ粉末、表面処理
粉末なども本発明に使用可能である。
発」Fと九釆 従来、脂肪酸及び脂肪酸誘導体の改質技術として、水素
添加反応、エステル化反応や酸化反応などがあるが、本
発明の方法は脂肪酸及び脂肪酸誘導体が有する二重結合
を飽和させる水素添加反応とはまったく逆の改質方法で
あり、新しい脂肪酸及び脂肪酸誘導体の改質技術として
擢供できる。
また、本発明の方法の部分的脱水素反応は、水素貯蔵合
金を用いているので、従来の水素添加反応やエステル化
反応に必要であった水素や試薬を基本的には使用せずに
済み、製品や作業上の安全性に優れている。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。
実施例1 容量が11のデッドエンド式の反応槽に予め活性化処理
した水素貯蔵合金CaN15(平均粉末粒径23μm)
400gを入れ、100°Cにおける圧力をl kg/
cii1になるように水素を吸着させ、該反応槽に、脱
気、脱水素処理済みのオレイン酸soo gを混入した
この混合液を70°Cまで昇温後この温度に保持し、脱
水素反応を行った。70℃での脱水素反応時間を40分
、水素雰囲気圧力は−0,33kg/Cl11で実施し
た。
この後、冷却し速やかに混合液中の水素貯蔵合金粉末と
部分的に脱水素したオレイン酸を濾過、分離した。
この部分的に脱水素したオレイン酸を常法に従い活性白
土を添加し、フィルタープレスにより精製脂肪酸とした
。この方法によりオレイン酸減少率”(オレイン酸から
リノール酸への転換率)5.7%のオレイン酸が約46
0g得られた。
”オレイン酸減少率% = (脱水素反応前のオレイン酸含量−反応後のオレイ
ン酸含量)/(脱水素反応前のオレイン酸含量)X10
0実施例2 容量が1!のデ・ンドエンド式の反応槽に予め活性化処
理した水素貯蔵合金CaN15(平均粉末粒径25μm
)500gを入れ、100°Cにおける圧力を2kg/
dになるように水素を吸着させ、該反応槽に、脱気脱水
処理済みのオレイン酸メチルエステル500gを混入し
た。
この混合液を90℃まで昇温後この温度に保持し、脱水
素反応を行った。90°Cでの脱水素反応時間は】8分
、水素雰囲気圧力は0.65kg/cdで実施した。
この後、冷却し速やかに混合液中の水素貯蔵合金粉末と
オレイン酸メチルエステルを濾過、分離した。
部分的に脱水素したオレイン酸メチルエステルを常法に
従い活性白土を添加し、フィルタープレスにより精製脂
肪酸誘導体とした。この方法により、オレイン酸減少率
5.0%のオレイン酸メチルエステルが約460 g得
られた 実施例3 容量が11のデッドエンド式の反応槽にあらかじめ活性
化処理した水素貯蔵合金CaNi、(平均粉末粒度25
μm)500gを入れ、該反応槽に、脱気、脱水処理済
みのオレイン酸エチルエステル500 gを混入した。
この混合液を50℃まで昇温後この温度に保持し、脱水
素反応を行った。50℃での脱水素反応時間は20分、
水素雰囲気圧力は−0,4kg/cdで実施した。
この後、冷却し速やかに混合液中の水素貯蔵合金粉末と
部分的に脱水素したオレイン酸エチルエステルを濾過、
分離した。
この部分的に脱水素した大豆硬化油を常法に従い活性白
土を添加し、フィルタープレスにより精製脂肪酸誘導体
とした。この方法によりオレインM減少率2.9%のオ
レイン酸エチルエステルが460g得られた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)予め活性化させたR(Yを含む希土類元素もしく
    はCa元素)およびNiを必須元素とした六方晶のCa
    Cu_5型の結晶構造を有する化合物を主相として含む
    水素貯蔵合金を用いて、脂肪酸及び脂肪酸誘導体を部分
    的に脱水素して成る脂肪酸及び脂肪酸誘導体。
  2. (2)脂肪酸及び脂肪酸誘導体を部分的に脱水素反応に
    付するに際し、予め活性化させたR(Yを含む希土類元
    素もしくはCa元素)およびNiを必須元素とした六方
    晶のCaCu_5型の結晶構造を有する化合物を主相と
    して含む水素貯蔵合金を用い、脂肪酸及び脂肪酸誘導体
    を部分的に脱水素することを特徴とする部分的に脱水素
    した脂肪酸及び脂肪酸誘導体の製造法。
  3. (3)水素貯蔵合金の平均粉末粒径が0.5〜100μ
    mである、予め活性化させた水素貯蔵合金を用いて脂肪
    酸及び脂肪酸誘導体を部分的に脱水素反応する請求項(
    2)に記載の製造法。
  4. (4)水素貯蔵合金の割合を脂肪酸及び脂肪酸誘導体に
    対して5〜85重量%の割合で用いる請求項(2)及び
    (3)のいずれかに記載の製造法。
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