JPH03281665A - 紫外線硬化性樹脂組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、体質顔料が紫外線を吸収することに起因する
硬化不良の問題を解決した紫外線硬化性樹脂組成物に関
するものである。

「従来技術及びその問題点」 紫外線の持つエネルギーを塗料やインキ等の乾燥硬化に
応用する技術は、西独のバイエル社が１９６８年に実用
化し、その後活発な利用研究及び改良が加えられている
。この紫外線硬化性樹脂の特徴は、硬化時間が数秒から
数分と短く、乾燥に要するエネルギーも少なく、低公害
、省資源、省エネルギーといった社会的ニーズに対応し
ていることにあるが、実用的に未だ十分に満足すべきで
ない点もあることから、当初予想されたほど量的に伸び
ていないのが現状である。

紫外線硬化性樹脂組成物は、造膜形成要素である重合性
二重結合を有するプレポリマー、オリゴマー、重合性単
量体等に光重合開始剤を加えた主成分に、必要に応じて
添加剤、染・顔料を加えて構成されている。このうち添
加剤としての体質顔料に於いては、付着性、難燃性等の
特性を向上させるため、従来から天然マイカ等が使用さ
れている。しかして、この天然マイカ等は、不純物とし
て紫外部に吸収のある多数の元素を少量含んでいるため
、紫外線の一部が吸収され、紫外線吸収波長域を遮蔽し
、エナメル硬化不良の要因となる問題があった。特に２
０ｇｍ以上の膜厚大の場合は。

紫外線が遮断され、硬化できないケースが多く生じてい
る。

「問題点を解決するための手段」 本発明者等は、上記問題点を解決するため鋭意研究の結
果、合成マイカは、紫外線を全く吸収せず、そのため膜
厚大の場合でも、硬化不良を全く起さないことを見出し
、本発明に到達した。

即ち本発明は、合成雲母を、紫外線硬化性樹脂組成物の
体質顔料とすることを特徴とする。

本発明に使用する合成雲母の基本組成を示性式的に示す
と１次式： ＹＺＯＦ 局〜１２〜３４１０２ （式中、Ｘは居間イオンであって、Ｎａ２＋、Ｌｉ２＋
、に″。

Ｒｈ２＋、Ｃｓ２＋、Ｔビ、Ｃａ２＋、Ｓｒ”及びＢａ
”″からなる群から選ばれる１種または２１４以上のイ
オンを表し、Ｙは八面体位置のイオンであって、Ｍｇ２
＋、Ｌｉ２＋、Ｎｉ”、Ｃｏ２＋、　Ｚｎ”　、Ｃ：ｕ
”７ＪびＣｕ””からなる群から選ばれる１種または２
種以上のイオンを表し、そしてＺは四面体位置のイオン
であって、ＡＩ”２＋、Ｓｉ’“Ｇｅ２＋、Ｚｎ２＋、
Ｃｏ２２＋、Ｅ”２＋、Ｃｒ３”及びｖ３−からなる群
から選ばれる１種または２＠以上のイオンを表す。

）で表わされる。

上記合成雲母は、上記化学式に示される成分比に原料を
配合し、これを加熱溶融し、徐冷する公知の方法によっ
て製造することができる。

その代表的なものとしては、フッソ金雲母［ＫＭｇ３Ａ
ＩＳｉ３０、。Ｆ２］が挙げられる。この化合物のに、
　Ｍｇ、　ＡＩの位置に他の陽イオンを置換することに
よって多種類の合成雲母を合成することができる、この
ように合成雲母は、化学的に純粋な原料より製造される
ので、その純度は極めて高く、紫外部に吸収のある元素
を全く含まない合成雲母を容易に製造することができる
。従って、このようにして製造された合成雲母は、紫外
部に於いて光の吸収が全くない特性を有する。

本発明の紫外線硬化性樹脂組成物は、造膜形成要素とし
ての重合性二重結合含有プレポリマーオリゴマー、粘度
調整及び架橋材としての役割を有する重合性単量体及び
光重合開始剤を含有する、これら、プレポリマー、オリ
ゴマー、重合性単量体及び光重合開始剤としては、一般
にこの種紫外線硬化性樹脂組成物に使用されている各種
のものを使用することができる。このようなものとして
、重合性二重結合含有プレポリマー、オリゴマーとして
は、例えばアルキッド樹脂、ポリエステル、アクリル樹
脂、ポリウレタン及びエポキシ樹脂等が挙げられ、重合
性単量体としては、例えば２−エチルへキシルアクリレ
ート、ジエチレングリコール、ジアクリレート、スチレ
ン等が挙げられ、光重合開始剤としては、例えばベンゾ
イン。

ベンゾインメチルエーテル、ベンジル等が挙げられる。

本発明に於ける重合性二重結合を含有するプレポリマー
、オリゴマーと重合性単量体との割合は、組成物の粘度
、目的とする硬化膜の物性等に応じて広範囲に変化させ
ることができるが、−量的には、重合性二重結合含有プ
レポリマー等を、これら合計量の４０〜６０重量％とす
るのがよい。

光重合開始剤の使用量は、上記重合性二重結合含有プレ
ポリマー等と重合性単量体との合計量に対して通常２〜
４重量部程度使用すればよい。

体質顔料として使用する合成雲母としては、上記重合性
二重結合を含有するプレポリマー等と重合性単量体との
合計量に対して、従来の天然雲母の場合と同程度の５〜
２０重量部使用すればよい。

本発明の組成物は、必要に応じて、更に重合禁止剤、レ
ベリング剤及び染・顔料を含有することができる。

本発明の組成物を使用するには、例えばガラスや金属等
の被塗物の表面に、適宜の手段で塗布した後、例えば高
圧水銀ランプを用いて硬化させればよい。

「実施例」 次に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明は
これら実施例に限定されない。

実施例１ 重合性オリゴマーとしてポリエステル樹脂６０重量部、
重合性上ツマ−としてスチレン４０重量部、光重合開始
剤としてベンゾインメチルエーテル４重量部及び合成雲
母としてファン金雲母１０重量部を混合して本発明の紫
外線硬化性樹脂組成物を得た。上記合成雲母の代りに天
然雲母を使用する以外は同様にして得た組成物を比較例
とした。

上記実施例及び比較例の組成物を、ガラス板上に１０ｐ
及び２０井厚に塗布して、高圧水銀ランプ（８ＯＷ／ｃ
ｍ）に１秒間照射して、エナメル硬化の状態を観察した
。結果は、厚さ１０鉢の場合は、いずれも硬化は良好で
あったが、膜圧２０終の場合は、本発明の組成物はエナ
メル硬化良好であったが、比較例の組成物はエナメル硬
化不良であった。

膜圧１０μの場合の鉛筆硬度は１本発明の組成物は３Ｈ
であったが、比較例の組成物はＨであった。

膜圧１０ｐの場合について、ゴパン目、テープ剥離によ
る付着性の試験は、いずれも１００／１００であった・ 「発明の効果」 以上述べた如く、本発明の紫外線硬化性樹脂組成物は、
体質顔料として紫外線を全く吸収しない合成雲母を含有
しているので、膜厚大の場合であってもエナメル硬化不
良を引き起さないという従来のこの種紫外線硬化性樹脂
組成物には全く見られない著しく顕著な効果を奏する。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）合成雲母を、紫外線硬化性樹脂組成物の体質顔料
   とすることを特徴とする紫外線硬化性樹脂組成物。
2. （２）合成雲母が次式： Ｘ＿１＿／＿３＿〜＿１Ｙ＿２＿〜＿３Ｚ＿４Ｏ＿１＿
   ０Ｆ＿２（式中、Ｘは層間イオンであって、Ｎａ＾＋、
   Ｌｉ＾＋、Ｋ＾＋、Ｒｂ＾＋、Ｃｓ＾＋、Ｔｌ＾＋、Ｃ
   ａ＾２＾＋、Ｓｒ＾２＾＋及びＢａ＾２＾＋からなる群
   から選ばれる１種または２種以上のイオンを表し、Ｙは
   八面体位置のイオンであつて、Ｍｇ＾２＾＋、Ｌｉ＾＋
   、Ｎｉ＾２＾＋、Ｃｏ＾２＾＋、Ｚｎ＾２＾＋、Ｃｕ＾
   ２＾＋及びＣｕ＾３＾＋からなる群から選ばれる１種ま
   たは２種以上のイオンを表し、そしてＺは四面体位置の
   イオンであつて、Ａｌ＾３＾＋、Ｓｉ＾４＾＋、Ｇｅ＾
   ４＾＋、Ｚｎ＾２＾＋、Ｃｏ＾２＾＋、Ｂ＾３＾＋、Ｃ
   ｒ＾３＾＋及びＶ＾３＾＋からなる群から選ばれる１種
   または２種以上のイオンを表す。 ）で表わされる請求項１に記載の硬化性樹脂組成物。
3. （３）前記紫外線硬化性樹脂組成物が、重合性二重結合
   を有するプレポリマー若しくはオリゴマーに光重合開始
   剤を加えた主成分に、必要に応じて添加剤、染・顔料を
   配合してなる請求項１に記載の硬化性樹脂組成物。