JPH03280931A - 自動血圧計 - Google Patents

自動血圧計

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JPH03280931A
JPH03280931A JP2078629A JP7862990A JPH03280931A JP H03280931 A JPH03280931 A JP H03280931A JP 2078629 A JP2078629 A JP 2078629A JP 7862990 A JP7862990 A JP 7862990A JP H03280931 A JPH03280931 A JP H03280931A
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伊藤 浩次
Toyohiko Akazawa
豊彦 赤沢
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば人体の腕に自動的に腕帯が巻き付いて
血圧を計測する自動血圧計に関する。
〔従来技術〕
従来、略円筒状に巻回された腕帯が、この腕帯の略円筒
状の内部に挿し込んだ人間の腕に自動的に巻き付き、腕
帯の内側に存在するゴム袋にエアが圧入され、その後、
このエアを抜きながら血圧の計測を自動的に行う装置は
種々のものが存在している。
そして、前記ゴム袋の大きさは前記腕の大きさによって
変えることが望ましい。さもなければ小さな子供の腕に
対し、大人と同じ圧力がかかつてしまい、苦痛を与える
と同時に正しい計測が行なわれない。
そこで、近年、子供から大人まで上腕の太さが異なるも
のを同一の装置で測定できる血圧計が考案されている。
例えば前記ゴム袋に相当する空気袋が複数のセクション
に分割され、上腕の太さを見て、使用すべき前記セクシ
ョンを人間が判定するもの(特開昭60−92737号
)や、前記人間が判定をする代わりに前記空気袋に空気
を供給。
或は排出させ、その際の圧力変化を測定して自動的に判
定を行なうもの(特開昭62−11431号)が考案さ
れている。
〔発明の解決しようとする課題〕
しかしながら従来技術のうち前者の技術によれば、血圧
計を使用する人間が、上腕の太さを見て判定せねばなら
ず、血圧計の自動化が望まれる状況において、装置の操
作が面倒かつ煩雑であるものといわねばならなかった。
特に、血圧計を使用する者が子供である場合には、前記
面倒な操作は不可能に近いものであった。また後者の技
術は、供給又は排出させる空気の圧力を常に一定に保つ
ことは困難であり、正しい判定がむずかしい。特に空気
ポンプの使用頻度により圧力変化の過程は変わってしま
う。さらに個々の装置に用いられる空気ポンプの特性の
経年変化も、それぞれの空気ポンプによって異なり、経
年変化や使用頻度に伴う変化を予め予想することも困難
である。また。
前記判定を行なうために空気の供給及び排出を行なわね
ばならず、判定に時間がかかりすぎるものであった。
本発明は以上の問題点を解決するためになされたもので
、腕帯に挿入される生体の部位の太さの判定を、自動的
に、正確に、かつ迅速に行なうことのできる自動血圧計
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は以上の目的を達成するためになされたもので、
略円筒状に巻回された腕帯が該円筒形状内に挿入された
生体の一部位に自動的ムコ巻付いて血圧を計測する自動
血圧計において、前記腕帯内に設けられた大きさの異な
る複数の空気袋と、この複数の空気袋の夫々に接続され
るパイプと、これら複数のパイプへの気体の給排を切換
える切換手段と、前記腕帯の巻付けをワイヤーロープの
巻込により行ない且つ自動的に停止する自動巻付は手段
と、このワイヤーロープの巻込量で前記生体の部位の太
さを判定する判定手段と、この判定に応じて前記切換手
段を作動させる切換操作指令手段と、を備えたものであ
る。
〔作用〕
前記本発明の構成によれば、生体の部位に対する腕帯の
巻付けをワイヤーロープの巻き込みにより行ない、この
ワイヤーロープの巻き込み量によって前記生体の部位の
大きさを判定できるので、従来のように空気の圧力変化
によって判定する必要がない。従って、空気ポンプの使
用頻度や経年変化によって判定が不正確になりがちとな
ることを防止でき、判定に時間がかかるということもな
い。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面によって説明する。第2
図は本実施例の自動血圧計の全体図であり、装置ケース
1oを取り外した状態を示す斜視図である。装置ケース
10には腕を挿入するための開口が設けられている。こ
の開口12から挿入された腕は、略円筒状に維持されて
いる腕帯14の中を通って反対側の図示しない開口12
から突き抜ける。腕帯14は、この腕帯14の巻込みや
巻戻しを行なうモータ、クラッチ類とともに、フローテ
ィングベース16の上に配置される。このフローティン
グベース16は、装置本体シャーシ18に対して板バネ
を介して揺動可能に設けられる。板バネはフローティン
グベース16と装置本体シャーシ18との間に両者に平
行に配置され、一端が装置本体シャーシ18に、他端が
フローティングベース16に、ネジによって固定される
この仮バネの働きによりフローティングベース16装置
本体シャーシ18に対して揺動可能となる。
腕帯14は全体が帯状をしており、第3図及び第6図に
示すように、表面は布カバー26によって覆われている
。内部には腕帯14の帯状の芯28が二重に配置されて
いる。この帯状の芯はポリプロピレンからなるフレキシ
ブルな板材であり、従来の腕帯14よりも剛性の低いも
のが採用さ九、これにより腕帯14全体が小さな力によ
り巻込み及び巻戻しが行われるようになっている。帯状
の芯28が曲げ戻され二重になった端部28Aに、弾性
体30が挿入されている。この弾性体3oは円筒状のゴ
ム材であり、腕帯14の端部28Aを増圧し丸くする働
きを有している。
また、前記帯状の芯28の円筒状の内側には、空気袋3
2としてゴム袋が配置されている。この空気袋32は、
第1図に示すように大きさの異なる二つの空気袋32A
、32Bに分割されている。
この分割は、腕帯の略円筒形状の軸方向において行なわ
れている。大きいほうの空気袋32Aは軸方向の巾L 
Aが90amであり、小さい空気袋の巾LBは30ma
+である。そして、この腕帯に挿入される腕の周囲が2
2an以上(成人用)の場合には両方の空気袋32A、
32Bに空気が供給される。
腕の周囲が22an以下(小児用)の場・合には大きい
空気袋32Aのほうにのみ空気が供給される。
これらの供給は、それぞれの空気袋に接続されているパ
イプ33A、33Bによって行なわれる。
小さな空気袋に接続されるパイプ33Bには切換用弁3
5が設けられ、この2本のパイプが合流した後二つに分
岐し、一方は空気ポンプに接続される供給用パイプ37
となり、他方は排出用パイプ39となって排気弁41が
設けられる。
腕帯14の内側先端付近(第3図参照)は、ストッパ3
4によりフローティングベース16に対して固定されて
いる。他方、腕帯14の外側終端は、前記ガイドリング
24に沿ってスライドするスライダ36に止められてい
る。ガイドリング24にはコイルバネ37が巻回され、
このコイルバネ37の端が腕帯14の巻込みがなされた
状態におけるスライダ36を押圧するようになっている
この押圧により、腕帯14の巻込み後の巻戻しの際にス
ライダ36が巻戻し方向に動くきっかけを作り、スムー
ズな巻戻しが行われるようになっている。
前記ストッパ34には、さらに巻込用ワイヤーロープ3
8の先端が固定されている。この巻込用ワイヤーロープ
38は、腕帯14の外面に沿って配置されローププーリ
94に巻き付いている。また、前記スライダ36には巻
戻用ワイヤーロープ42が固定され、ガイドリング24
に沿って、前記巻込用ワイヤーロープ38とは逆方向に
向かって同じローププーリ94に巻き付いている。この
巻戻用ワイヤーロープ42はロープテンショナー44に
よって弛まないように調節される。後述するようにロー
ププーリ94はクラッチを介してモータにより駆動され
る。またローププーリ、クラッチ、及びモータ等はフロ
ーティングベース16の上に配置されている。
次ぎに、第5図において、スライダ36の取付構造を説
明する。前記したようにスライダ36はガイドリング2
4に沿ってスライドするものであり、腕帯14の終端を
止めると同時に、巻戻用ワイヤーロープが固定されてい
る。即ち、スライダ本体45はスライダ取付板46に対
しネジ48により合体するようになっている。そしてス
ライダ本体45の合体面側には、前記ガイドリング24
が摺動する摺動用の切欠50と、巻戻用ワイヤーロープ
42が嵌め込まれる切欠52とが形成されている0巻戻
用ワイヤーロープ42の先端部には球状のストッパ54
が固定されており、切欠に巻戻用ワイヤーロープ42が
嵌め込まれた状態で該ストッパ54がスライダ本体45
に係合するようになっている。またスライダ本体45と
スライダ取付板46との間に腕帯14の終端を挾み込み
スライダ本体45.腕帯14の終端、及びスライダ取付
板46の各々に形成されたネジ孔56にネジ48が貫通
し腕帯14を挾んで止めるようになっている。さらにス
ライダ取付板46は、円管状の弾性体からなる保護材5
8を通した状態で前記スライダ本体45とを合体してい
る。この保護林58の働きによりスライダ36と腕帯1
4との接触をスムーズにし、該接触から腕帯14を保護
することができる。
次ぎに第7図において、クラッチの説明をする。
同図(A)は組立前の縦断面図であり、同図(B)は組
立前の側面図である。前記したようにこのクラッチはロ
ーププーリ94と同じ軸上に配置されている。即ち、ロ
ーププーリ94ヘモータの駆動力を伝達する巻込用クラ
ッチ601巻戻用クラッチ62、及び加圧時のゆるみを
止めるロック用クラッチ64がローププーリ94と同軸
上に配置され、この軸66とモータ68とがフローティ
ングベース16に取付けられている(第3図参照)。
まず巻込用クラッチ60について説明する。モータ68
からの駆動力はタイミングベルト70を介してベルトプ
ーリ4oに伝えら九るが、このベルトプーリ40は軸6
6に対して空転できるようになっている。このベルトプ
ーリ40に対し空転ブッシング72を嵌合させた後、軸
66のピン孔74にピン76を挿入する。そして、クラ
ッチバネ78を前記空転ブッシング72の外周に嵌め込
み、クラッチバネ78の一端を係合させる。またバネ7
8の他端にはロータリーアマチュア80を嵌合させる。
ロータリーアマチュア80には前記クラッチバネ78の
他端と係合して空転する空転部82、空転板84、さら
には前記ピン76の両端に係合し軸66に固定される固
定部86、固定板88とからなる。また固定板88の近
くには、滑りを助けるシム9oを介してフィールド92
が配置され、クラッチ60を入れる際に前記空転板84
を固定板88に引き付けて押圧させるようになっている
次に、ベルトプーリ40の巻込用クラッチ60のある側
と反対側には、キイ96を介して軸66に一体化された
ローププーリー94が設けられており、ベルトプーリ4
0とローププーリー94間には巻戻用クラッチ62がベ
ルトプーリ40に内蔵されたワンウェイクラッチとして
存在する。ローププーリー94には巻込用ワイヤーロー
プ38及び巻戻用ワイヤーロープ42が巻回されている
このワンウェイクラッチは巻込み方向にはフリー状態(
解き放たれた状態)、巻戻方向にはロック状態(噛み合
わせられた状態)となっている。従ってベルトプーリー
40が巻戻方向に回ると巻戻用クラッチ62の作用によ
りローププーリー94は巻戻方向に駆動されるが、ベル
トプーリー40が巻込み方向に回っても巻戻用クラッチ
62が作用せずローププーリー94は巻込み方向には駆
動されない。
またロック用クラッチ64について説明する。
この非常停止用クラッチ64は前記巻込用クラッチ6o
と略同じ構造であり、同一の部分については同一の番号
を付す。異なる点は、前記巻込用クラッチ60がベルト
プーリ40の回転駆動力を軸66に伝達するものであっ
たが、この非常停止用クラッチ64は回転している軸の
回転駆動力をロック&停止プレート98に伝達し軸66
に急ブレーキをかける点である。
このようにして本実施例のローププーリ94、巻込用ク
ラッチ60、巻戻用クラッチ62、ロック用クラッチ6
4は同じ軸上に配置さt、複数本の軸上に配置され、連
動機構である歯車とかベルトによって連結される場合に
比べ軽量である。
この軸66は腕帯14の真下に、腕帯14の軸と平行に
取付けられる。
次ぎに、このクラッチ60の作用について説明する。モ
ータ68がオンするとタイミングベルト70を介してベ
ルトプーリ40に駆動力が伝達され、ベルトプーリ40
は空転を始める。この空転に伴い、巻込用クラッチ60
のクラッチバネ、ロータリーアマチュアの空転部82及
び空転板84が空転する。ここで巻込用クラッチ6oが
入ると、フィールドに電流が流れ磁力が発生し空転板8
4が固定板88の方へ吸引さ九、両板が一体となって回
転を始める。ロータリーアマチュアの固定板88は固定
部86を介して軸66に固定されており、回転駆動力は
キイ96を介して軸66に固定されているローププーリ
94に伝達される。これにより巻込用ワイヤーロープ3
8が引っ張られ腕帯14が巻き込まれる。巻込みが十分
に行われると腕’!14が腕に巻き付き大きな抵抗を生
し、モータ68に流れる電流が大きな値となり、この電
流の増加が検出されモータ68が停止する。モータ68
が停止すると同時にロック用クラッチ64がロック手段
として働く。この状態で血圧測定作業が行われる。血圧
測定が終了すると、前記ロック用クラッチ64を使用し
たロックが外れモータ68が逆転し、同時に巻戻用クラ
ッチ62が作用して腕帯14を広げ、初めの状態に戻す
。なお、巻込み或は巻戻しが行われている最中に、急に
巻込み或は巻戻しを停止する必要が生じた場合には、別
に設けられている停止スイッチ100(第2図参照)を
押すことによりロック用クラッチ64、巻込み用クラッ
チ6oがオフ状態(解き放たれた状態)となり軸66は
フリー状態となり、容易に腕帯をゆるめることができる
次に第8図を基に、腕帯に挿入される上腕の太さを判定
する判定手段を説明する。同図(A)は斜視図、同図(
B)は同図(A)の軸方向から見た図である。この判定
手段はカムとリミットスイッチを用いた装置である。
即ち、カムベース102に対して同軸に設けられる二つ
のカム104,106は、第7図の軸66に対し図示し
ない接続軸を介して同軸に接続されている。これにより
軸66が回転すれば二つのカムも回転するようになって
いる。一方のカム104には一つの切欠108が形成さ
れ、他方のカム106には二つの切欠110,112が
形成されている。切欠108,110,112は、二つ
のカムの間でずらして配置される。この二つのカム10
4,106には各々リミットスイッチ114.116が
対応して設けられ、前記切欠108゜110.112に
よってリミットスイッチ114゜116が反応するよう
になっている。゛切欠108が一つ形成されているカム
104はイニシャルカムと呼ばれ、巻き取り開始位置を
示すことになる。
他方の二つの切欠110,112が形成されたカム10
6は判定カムと呼ばれ、一方の切欠110が腕の周囲が
22a11となる位置に対応し、他方の切欠112が腕
の周囲の最小限となる位置に対応する。
この判定手段の動作を第9図を基に説明する。
図において、カム104,106の切欠108゜110
.112の位置は、モータ68の回転が一定であれば、
巻込用ワイヤーロープ38の巻き取りに要する時間に比
例することになる。前記したように巻込用ワイヤーロー
プ38が巻き込まれ、腕帯14の腕に対する巻付が完了
するとモータ68には大きな負荷が生じ負荷電流が大き
な値となる。そして、この負荷電流の増加が検出されモ
ータ68が停止する。この停止が判定カム106のリミ
ットスイッチ116が最初に反応する前に行なわれた場
合、即ちイニシャルカム104のリミットスイッチ11
4が反応してから前記停止が行なわれるまでの時間tが
0くtくtiである場合には、挿入された腕の周囲が2
2al!以上であると判定される。また、前記停止が、
判定カム106のリミットスイッチ116が最初に反応
した後二度目に反応するまでに行なわれた場合、即ちt
工≦1(12である場合には、腕の周囲は22ao未満
と判定される。さらに、前記停止が判定カム106のリ
ミットスイッチ116の二度目の反応迄に行なわれなか
った場合、即ちt2≦tである場合には、腕が腕帯の中
に挿入されていないと判定する。
尚、前記判定手段は、ワイヤーロープの巻込量をカムと
リミットスイッチにより計測するものであったが、他の
実施例における判定手段は、ワイヤーロープの巻込を行
うモータ68の回転数を直接にロータリーエンコーダ等
で計測するものとしてもよい、ロータリーエンコーダは
、モータの回転軸側に回転板を設け1回転板に形成した
スリットを通る光を受光素子によって受はカウントする
ものや、回転板に設けた磁石の接近を゛ホール素子によ
って受はカウントするもの等がある。このカウント数は
デジタル化して処理されるので、処理装置が簡単になる
次に、第10図に、本実施例の自動血圧計を制御するた
めの制御ブロック図を示す1図における制御は、主に、
前記挿入された腕の太さの判定と本来の血圧測定の制御
を表す。
まず本実施例における血圧の測定はオシロメトリック方
式と呼ばれるものであるので、この方式の説明をする。
この方式は、腕帯14の圧力、即ち腕帯14内に設けら
れる空気袋32に送られる空気の圧力を最高血圧より高
く昇圧し、その後減圧していく。この減圧時において、
前記腕帯14の圧力を検出していると、心臓脈動に同期
して小さな振動波形が表れる。この振動波形は最高血圧
付近から急激に増大し、減圧とともにさらに増大し、最
大振幅を示した後、除々に小さくなる。そして、前記振
動波形の振幅が急激に大きくなる点における腕帯の圧力
を最高血圧として測定し、振動波形の振幅が最大となる
点の腕帯の圧力を平均血圧として測定し、振幅の変化が
急激に小さくなる点の腕帯の圧力を最低血圧として測定
すれば、それぞれ正しい最高血圧、平均血圧、最低血圧
に対応したものが測定できるとするものである。そして
、前記振動を示す腕体の圧力の微小な刻々の変化は、腕
$14内にセットされた圧力センサーC(第10図参照
)によってとらえられる。この圧力センサーCは、腕帯
14の空気袋32に空気を供給するポンプP(第10図
参照)と連通ずる個所に設けられる。
また排気のための排気弁41(第1図参照)は、第10
図に示すように定速排気弁41Bと急速排気弁41Aの
2種類が並列に設けられた構造となっている。そして1
本実施例における定速排気弁41Bは、腕の太さによっ
て空気袋32A、32Bが使い分けられるので、この使
い分けに伴い、或は正確な測定を行なうため、この定速
排気弁は排気速度を3段階に切換えることができる。即
ち、第4図に示すように両方の空気袋32A、32Bへ
空気を給排する場合(図中AB)に比へ、−力の空気袋
32Aのみ給排する場合(図中A)には給気のスピード
が相対的に速くなって、給気から排気へのかわり目でド
ロップ(図中D)が生してしまい、正確な血圧測定がで
きないおそれがある9、そこで、給気のスピードを遅く
することで、ドロップをなくし正確な測定を行なう。ま
た急速排気弁は、最高血圧を測定した後最低血圧を測定
するまで急速に排気を行ない、測定に要する全体の時間
を短くすることを図っている。さらに腕帯の自動巻付は
装置(第7図参照)に設けられた腕の太さを判定する判
定手段(第8図参照)からの判定結果は、前記圧力セン
サーCからの圧力の測定結果をカウントするカウンター
CT(第10図参照)のカウント値とともに、コントロ
ール回路(CPU)に入力さハて前記ポンプPや排気弁
41等のコントロールが行なわれる。また表示器には腕
帯の圧力のうち最高血圧、最低血圧、或は平均血圧等が
表示される。また、コントロール回路は、前記判定手段
の判定結果に基づいて、切換弁35及び41の切換指令
を出し腕の太さに対応したカフの加圧幅を選択し、且つ
腕帯の排気速度を腕の太さにかかわらず一定に保つ。
次に、本実施例全体の作用を説明する。先ず第3図に示
すように腕帯14をガイドリング24いっばいに広げた
状態が初めの状態である。この状態で、腕帯14の中に
腕を挿入しスイッチを入わる。すると巻込用ワイヤーロ
ープが巻込みを開始し、同時に巻戻用ワイヤーロープ4
2は送り出される。巻込用ワイヤーロープにより腕帯1
4は中心へ押圧さ九略円筒状の半径を小さくし巻込みを
行う。この時、スライダ36はガイドリング24上を第
3図中上方に昇り、腕帯14の終端14Eがスムーズに
巻込み方向に送られる。巻込みが終了しモータ68が停
止し、ロック用クラッチ64の結合により軸66は動き
がとれぬようにロックされるから巻込用ワイヤーロープ
がロックされる。
モータ68が停止するまでに必要な時間(第9図)、即
ち正確にはカム(第8図)の回転角度によって巻込用ワ
イヤーロープ38の巻き込み量が計測され、巻き込み量
に比例する腕の太さが判定される。そして、腕の周囲が
22Il!111以上であれば切換弁35(第1図)を
開き空気を二つの空気袋32A、32Bへ供給する。こ
れにより、太い腕に対して適切な幅で圧力を加えること
ができ、正確な血圧の測定が行える。また、腕の周囲が
22印未満であると判定されると切換弁35は閉じられ
大きいほうの空気袋32Aにのみ空気が供給される。
これにより細い腕に対して適切な幅で圧力が加えられ苦
痛を与えることなくかつ正確な血圧測定が行える。この
測定作業が終了すると、測定された値が第10図の表示
器に表示される。そし2て巻戻用ワイヤーロープ42が
巻込みを開始する。その際、きつく巻き込まれていた腕
帯14の終端は、スライダ36が、ガイドリング24に
巻回されているコイルバネによって弾かれ巻戻しがスム
ーズに行わハる切っ掛けが作られる。同時に巻込用ワイ
ヤーロープ38が送り出され1巻込用ワイヤーロープ3
8が腕帯14の外面を中心に向かって押圧する力が弛ま
る。スライダ36は巻戻用ローブ42に引っ張られガイ
ドリング24上を第3図下方へ下降する。これにより腕
帯14はガイドリング24いっばいに広がった初めの状
態に戻る。
以上説明したように、本実施例の自動血圧計によれば、
腕に対する腕帯の巻付けを行なう巻込用ワイヤーロープ
38(第3図参照)の巻き込み量を、この巻込用ワイヤ
ーロープ38を巻き取る軸66(第7図参照)に接続さ
九たカム104,106及びリミットスイッチ114,
116 (第8図参照)によって計測し、これにより腕
の太さを判定できるので、従来のように腕の太さを空気
の圧力変化によって判定する必要がなく、正確に行える
。即ち、空気を供給する空気ポンプは使用頻度による変
化や経年変化によって空気の排出条件を一定とすること
が難しく正確な判定ができないものであったが、本実施
例によれば、腕の太さは直接に巻込用ワイヤーロープ3
8の巻き込み量に反映し、この巻き込み量は、ワイヤー
ロープの延び等がほとんど考慮する必要がないので、正
確にカム104,106の回転角度に表れる。この回転
角度はリミットスイッチ114.1’16により誤差が
きわめて少ない状態で検知される。またモータによる巻
込用ワイヤーロープ38の巻き込みは、従来のように空
気ポンプによる空気の給排よりも迅速に行なわれる。従
って、本実施例は従来例に比へ正確かつ迅速に腕の太さ
を判定することができる。
尚、前記実施例の血圧測定方式は圧力センサーを用いた
オシロメトリック方式によるものであったが、他の実施
例においては圧力センサーの代わりにマイクセンサーを
用いたコルトコフ音方式によるものであってもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の自動血圧計によれば、生
体の部位に腕帯を巻付けるために用いられるワイヤーロ
ープの巻き込み量によって前記生体の部位の太さを判定
するので、従来のように空気の圧力変化によって判定す
る必要がなく、従って空気ポンプの使用頻度や経年変化
に伴い判定が不正確になってしまうということを防止で
きる。
またワイヤーロープの巻き込みは、空気の供給や排気よ
りも迅速に行なわれ、従って判定も迅速に行なわれる。
このため、血圧自動測定に要する全体時間の短縮化にも
寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る自動血圧計の腕帯内部
に設けられた空気袋の平面図、第2図は本実施例の自動
血圧計の装置カバーを取り外した全体斜視図、第3図は
第2図の腕帯部分を示す縦断面図、第4図は第1図の空
気袋から空気を排気して減圧する過程を示す図、第5図
は第3図の■方向からの矢視分解図、第6図は第3図の
■方向からの矢視一部切欠図、第7図は第2図のクラッ
チ機構を示すもので同図(A)は縦断面図、同図(B)
は側面図、第8図(A)は第7図の軸に接続されて設け
られる判定装置の斜視図、第8図(B)は同図(A)の
軸方向から見た正面図、第9図は第8図のタイミングチ
ャートを示す図、第10図は第2図の自動血圧計の主な
制御を示す概略ブロック図である。 14・・・腕帯、 32A、32B・・・空気袋、 33A、33B・・・パイプ、 35・・切換用弁(切換手段)。 38・・・巻込用ワイヤーロープ、 104.106・iム。 114.116・・リミットスイッチ。 ) 33B 第 図 第 因 第 因 第 図 □巧閏 悪 5 凶 第 図 第 図(A) 第 因(B)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 略円筒状に巻回された腕帯が該円筒形状内に挿入された
    生体の一部位に自動的に巻付いて血圧を計測する自動血
    圧計において、前記腕帯内に設けられた大きさの異なる
    複数の空気袋と、この複数の空気袋の夫々に接続される
    パイプと、これら複数のパイプへの気体の給排を切換え
    る切換手段と、前記腕帯の巻付けをワイヤーロープの巻
    込により行ない且つ自動的に停止する自動巻付け手段と
    、このワイヤーロープの巻込量で前記生体の部位の太さ
    を判定する判定手段と、この判定に応じて前記切換手段
    を作動させる切換操作指令手段と、を備えたことを特徴
    とする自動血圧計。
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