JPH032785Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、給水管、給湯管、排水管等に設け
られたバルブの開閉状態を点検する場合に用いる
バルブ開閉表示板に関するものである。

従来の技術 給水管、給湯管、排水管等に設けられたバルブ
の開閉状態を点検することは保守管理上重要であ
るが、従来バルブが開いているか閉じているかを
知るにはハンドルの突出、引込み状態を目で見る
か、手でハンドルを廻わしてみるかによつて確認
していた。

考案が解決しようとする問題点 バルブの開閉を点検するのに従来のようにハン
ドルの突出、引込み状態を目で見る場合、バルブ
が異なればハンドルの突出、引込み量も異なり確
実性に欠け、特に雨天や夕刻時等薄暗い場合は確
認が困難で点検ミスを生じやすい問題点があり、
また手でハンドルを廻わしてみる場合は確実であ
るが手間がかかり点検個所が多数の場合は長時間
を要する問題点があつた。

問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するためにこの考案は、バ
ルブ１に取付ける固定金物６に形わく体８の基
部９を回動自在に枢着し、この形わく体８の折
曲げ前部１０に表面には閉の表示１３を、裏面に
は開の表示１４を表わした表示板１１を取付け、
バルブ１を閉じたときに折曲げ前部１０の表示板
１１がバルブ１のハンドル３の前面にくるように
し、バルブ１を開いたときに形わく体８を回動
して固定金物６に係止するようにしたバルブ開閉
表示板の手段を講じるものである。

実施例 この考案の１実施例を図面に基づいて説明す
る。

１はバルブ本体で、その前方のスリーブ２中に
ハンドル３を有するハンドル軸４が嵌入されてい
る。スリーブ２には上端後方に受具５を固着した
固定金物６が摺動可能にビス７止めされ、上端の
受具５の前方に形わく体８の基部９が枢着され
ている。形わく体８はその中央附近から直角に
曲げられ、その折曲げ前部１０に表示板１１が取
付けられており、表示板１１の表裏面にはそれぞ
れ夜光塗料１２が塗布され、表面に赤字で閉の表
示１３が施され、裏面には青字で開の表示１４が
施されている。バルブ１が閉じられているときは
ハンドル３が引込んでいるので形わく体８を前
方に回動させたとき、その折曲げ前部１０がハン
ドル３の前面を覆うようにハンドル３上に係止さ
れ、表示板１１はその表面に閉の表示１３をセツ
トすることができるが、バルブ１が開いていると
きはハンドル３が突出しているため形わく体８
を前方に回動してもハンドル３に当接して開の表
示１４をセツトできないので形わく体８を後方
に回動して受具５に当接するようにすると、この
状態で表示板１１は裏面が表われ開の表示１４を
セツトすることができる。

なお、受具５に代えて固定金物６の上部に磁石
を取付けて形わく体８を吸着させセツトするよ
うにしてもよい。

考案の効果 この考案は、バルブを開閉した後、表示板でそ
の開閉状態を表示するので従来のように手でハン
ドルを廻してみるような手間をかける必要がなく
目で見るだけで素早く確実にバルブの開閉状態を
視認できるので点検ミスを生じることなく短時間
で点検できるためバルブの保守管理上きわめて有
利である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の１実施例を示すもので、第１
図は側面図、第２図は形わく体だけの正面図で
ある。 １……バルブ、３……ハンドル、６……固定金
物、８……形わく体、９……基部、１０……折
曲げ前部、１１……表示板、１３……表示、１４
……表示。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バルブ１に取付ける固定金物６に形わく体８
   の基部９を回動自在に枢着し、この形わく体８
   の折曲げ前部１０に表面には閉の表示１３を、裏
   面には開の表示１４を表わした表示板１１を取付
   け、バルブ１を閉じたときに折曲げ前部１０の表
   示板１１がバルブ１のハンドル３の前面にくるよ
   うにし、バルブ１を開いたときに形わく体８を
   回動して固定金物６に係止するようにしたバルブ
   開閉表示板。