JPH0327533Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は軟膏、クリーム、フアンデーシヨン等
（以下、薬粧料という）を皮膚に塗布するときに
使用するパフ材の改良に関するものである。

従来、この種のパフ材には、ラテツクスのスポ
ンジ体が使用されているが、パフ材に付着させた
薬粧料を皮膚に塗布するとき、上記付着量が多け
れば塗布量も多くなり、塗布量が必要以上に多く
なることが往々にしてある。

本考案はパフ材における薬粧料の付着量が多量
であつても、これを展延して単位面積当りの塗布
量を調整することにより塗布量を適量になし得る
ものである。

すなわち、本考案に係るパフ材は油性ゲル体よ
りなることを特徴とするものである。

以下、図面により本考案を説明する。

図において、１は本考案に係るパフ材であつ
て、油性ゲル体からなり、形状は通常、厚手のシ
ート状である。油性ゲル体にはゴム弾性体と不揮
発性の油性成分との混合物を使用でき、ゴム弾性
体には熱可塑性のエラストマー、天然ゴム、イソ
プレンラバーを、不揮発性の油性成分には動植物
性油脂、石油系の油類、例えば流動パラフインを
それぞれ使用できる。

上記油性ゲル体には、例えば、流動パラフイ
ン：100部、イソプレンゴム：15部、過酸化ベン
ゾイル：0.5部、抗酸化剤：0.5部の組成からなる
ものを使用でき、このゲル体の特徴はイソプレン
ゴムの架橋により流動パラフインをとじ込め、粘
着性を調整したことにある。また、スチレンイソ
プレンブロツクポリマー：45部、流動パラフイ
ン：90部、顔料：１部の組成からなる油性ゲル体
は皮膚に近い弾性を呈し、感触に優れており、有
利である。

上記油性ゲル体の表面、または表面近傍には、
図示するように伸縮自在な補強体２、例えばネツ
トを設けることが望ましい。

本考案に係るパフ材は油性ゲル体からなり、粘
着性と展延性を有するから、皮膚接触面に薬粧料
を付着させ、これを皮膚に当接すると、その接触
面が伸び薬粧料を展延できる。従つて、薬粧料
を、パフ材の伸び加減に応じて適切な厚さで塗る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るパフ材を用いたパフを示す
説明図である。 図において、１……パフ材、２……ネツトであ
る。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 油性ゲル体よりなるパフ材。 (2) 油性ゲル体の表面もしくは表面近傍にネツト
   状物を設けたことを特徴とする実用新案登録請
   求の範囲第１項記載のパフ材。