JPH03275007A

JPH03275007A - 粘着用ターゲット部を有する物品およびその製造方法

Info

Publication number: JPH03275007A
Application number: JP2074800A
Authority: JP
Inventors: Mutsuo Matsumoto; 睦夫松本; Yasumi Murotani; 室谷　安美; Shiyuusuke Takemiya; 竹宮　秀典
Original assignee: Nitta Gelatin Inc
Current assignee: Nitta Gelatin Inc
Priority date: 1990-03-24
Filing date: 1990-03-24
Publication date: 1991-12-05
Anticipated expiration: 2009-07-06
Also published as: EP0532805A1; JPH0651046B2; EP0532805B1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、紙おむつなど、粘着用ターゲ−／　ト部を
有する物品およびその製造方法に関する。

〔従来の技術〕

粘着用ターゲット部を有する物品の代表的な例は紙おむ
つである。紙おむつは、着用時に固定するために、粘着
型のファスニングシステムを有している。この粘着型の
ファスニングシステムは、粘着面を有するタブと、同タ
ブが着脱可能に粘着するためのターゲット部とで構成さ
れている。同ターゲフト部は、通常、紙おむつの正面側
の外面に設けられている。紙おむつの背部側の両側に設
けられたタブをターゲット部に対して粘着したり剥離し
たりすることができるようになっている。

すなわち、紙おむつを身体の着用部位に沿ってあてがい
、前記ファスニングシステムにより、仮止めして位置決
め後、固定して使用し、紙おむつを外すときには前記フ
ァスニングシステムを解除するのである。このように、
ターゲット部を特に設けるのは、基材の表面が、前記タ
ブを着脱可能に粘着するのに通するように形成されてい
るわけではなく、他の性能、たとえば、水不透過性、可
撓性、風合などを満足するよう設計されているからであ
る。

このようなターゲット部は、たとえば、第４図にみるよ
うに、基材２００の表面に粘着剤２０１を介して樹脂シ
ート２０２を貼付することにより形成されている。その
製造方法は、たとえば、次のようにして形成されている
。第５図は、従来の紙おむつの製造方法のうちのターゲ
ット部を形成する工程の１例を模式的に表す。第５図に
みるように、延伸ポリプロピレンフィルム２７を連Ｍ　
的に供給し、同フィルム２７の裏面全体に塗布用ガン２
９からホントメルト接着剤２８を連続的に塗布する。こ
れを適宜の大きさにカントして、連続的に供給されてい
るポリエチレンフィルム２０の外面となる側の表面に貼
り合わせる。これにより、ターゲット部がポリエチレン
フィルム２０外面に形成される。

あるいは、表面に離型処理が施された粘着テープ（当然
のことながら、裏面には剥離ライナーが貼付されている
。）を購入し、これを前記ポリエチレンフィルムの外面
に貼り合わせ、ターゲット部とする場合もある。

〔発明が解決しようとする課題〕

以上述べた従来技術では、ターゲット部を形成するため
の材料費用が高くついたり、工程が複雑になったりして
全体的にコストが高くなっていたそこで、この発明は、
ターゲット部を形成するための全体的なコストを低減す
ることができる、粘着用ターゲット部を有する物品を提
供することを第１の課題とし、そのような物品を連続的
に製造する方法を提供することを第２の課題とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記第１の課題を解決するために、請求項１記載の発明
にかかる、粘着用ターゲット部を有する物品は、タブの
粘着面が着脱可能に粘着するためのターゲット部を備え
た物品において、前記ターゲット部がホットメルト樹脂
組成物で形成されていることを特徴とする。

上記第２の課題を解決するために、請求項２記載の発明
にかかる、粘着用ターゲット部を有する物品の製造方法
は、タブの粘着面が着脱可能に粘着するためのターゲッ
ト部を連続的に移動している基材表面に設ける工程を備
えた、粘着用ターゲット部を有する物品の製造方法にお
いて、前記ターゲット部をホットメルト樹脂組成物で形
成することとし、同ホフトメルト樹脂組成物を前記連続
的に移動している基材表面に直接塗布することを特徴と
する。

この発明で用いるホットメルト樹脂組成物は、下記■か
ら■までの特性をすべて満足するものが好ましい。

■　オープンタイムが短い。短ければ短いほどよいが、
０．５秒以下が好ましい。この範囲よりも長いと圧着ロ
ールに接着剤がつくおそれがある。

■　固化物の表面エネルギーが小さい。表面エネルギー
は、固着用タブの粘着面との粘着しやすさ、および、そ
れとの剥離しやすさとの両立という点から、１５〜２５
ｄｙｎｅが好ましい。この範囲よりも大きいと離型性を
失い、テープが離れにくくなるおそれがあり、小さいと
テープが粘着しないおそれがある。

■　基材との接着性に優れている。基材との接着性は、
固着用タブとの粘着および剥離を多数回繰り返しても、
固着用タブと粘着用ターゲット部との界面で剥離が生し
、同ターゲント部と基材との界面で剥離が生じない必要
がある。

■　ブロッキング性がない。ブロッキング性は、粘着用
ターゲ７）部が、形成されてから使用時点までの間に他
のものに付着して剥離しな（なるということが起こらな
いことが好ましい。このようなブロッキング性がないと
いう特性は、たとえば、６５℃ぐらいの温度以下で示す
ことが好ましい。

前記ホットメルト樹脂組成物は、通常のホントメルト接
着剤に使用されうる、ベースレジン、粘着樹脂、ワック
ス、オイル、老化防止剤などを適宜組み合わせて適宜の
割合で配合し、上記■〜■をすべて満足するように調製
される。

前記ヘースレジンとしては、たとえば、エチレン−酢酸
ビニル共重合体（ＥＶＡ）、ポリスチレンーポリブタジ
エンーポリスチレンブロソク共重合体（ＳＢＳ）、ポリ
スチレン−ポリイソプレンポリスチレンブロック共重合
体（ＳＩＳ）、ポリスチレン−ポリエチレン／ポリブチ
レン−ポリスチレンブロック共重合体（ＳＥＢＳ）　、
ポリオレフィン系ポリマーなど熱可塑性樹脂などのうち
の１または２以上の樹脂が使用される。

前記粘着樹脂としては、たとえば、脂肪族または脂環族
系炭化水素樹脂、ロジンおよびロジン誘導体、テルペン
系樹脂などのうちの１または２以上の樹脂が使用される
。

前記ワックスとしては、たとえば、パラフィンワックス
、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワック
スなどのうちの１または２以上のものが使用される。

前記オイルとしては、たとえば、パラフィン系オイル、
ナフテン系オイルなどのうちの１または２以上のものが
使用される。

なお、上記ホットメルト樹脂組成物の固化物が人目にさ
らされる個所で使用される場合には、適当な着色顔料を
用いて所望の色に着色することもできる。

上記の成分のうち、ヘースレジン、粘着樹脂、ワックス
およびオイルは、たとえば、次のような割合で使用され
る。これら４者の合計１００重量部に対して、ベースレ
ジン２０〜４０重量ｉ、粘着樹脂２０〜４０重量部、ワ
ックス３０〜５０重量部、オイル０〜２０重量部である
。なお、老化防止剤を用いる場合には、前記１００重量
部に対して、１．０重量部以下の割合で、着色顔料を用
いる場合には、１．０重量部以下の割合で用いるのが適
当である。

なお、この発明によれば、ターゲット部がホットメルト
樹脂組成物から形成されるので、同ホットメルト樹脂組
成物を適宜設計することにより種々の性能を付与するこ
とができる。たとえば、可撓性の調整、基材の補強、剥
離力のコントロールなどである。これらの性能の付与は
、たとえば、ゴム系ポリマーの添加量、高軟化点樹脂や
ワックスの使用などにより行うことができる。

以上のような成分から調製されたホットメルト樹脂組成
物は、基材表面に直接塗布される。この塗布は、通常の
ホットメルト塗布用ガンなどを用いて行われる。塗布量
は、形成しようとするターゲット部の大きさなどに応じ
て適宜設定すればよい。塗布厚みは、通常のホントメル
ト接着剤の場合と同様でもよく、たとえば、５０〜２０
０μ程度である。また、ホットメルト樹脂組成物を塗布
することによりターゲット部を形成するので、連続的に
移動している基材に対しても容易にターゲット部を形成
することができる。しかも、粘着テープのカッティング
といったラインスピードを低下させる工程がないので、
ラインスピードを早めることも可能である。もちろん、
ターゲット部の形成は、連続的に移動させながら行う必
要はないターゲット部を形成するための基材としては、
紙おむつを製造する場合にはポリエチレンフィルム、０
ＰＰ（延（１１ポリプロピレン）フィルムなどが使用さ
れる。

この発明により製造される、粘着用ターゲット部を有す
る物品としては、紙おむつ、医療用ドレープなどが挙げ
られるが、ここに示したものに限定されるものではない
。

なお、ここで「タブ」とは、ターゲット部を存する物品
に、または、それとは別の物品に設けられている、前記
ターゲット部と着脱可能に粘着するための粘着面を有す
る部位である。たとえば、被着体に粘着テープ状のもの
をその一部で接着し、他の部分は接着せずにフリーにな
っている場合、そのフリーになっている部分をタブとい
う。なお、粘着性を発揮させる必要がないときには、タ
ブの粘着性を保持させるために離型紙が貼られてもよい
。この場合、離型紙をはがしてターゲット部に接着させ
る。

〔作　　　用〕

ターゲット部をホットメルト樹脂組成物で形成すること
により、ターゲット部となる樹脂シートを使用する必要
がなくなり、材料コストが低減される。

基材に対して直接、前記ホットメルト樹脂組成物を塗布
するようにすると、ターゲット部となる樹脂シートを供
給する工程が不要になり、工程が簡便化される。しかも
、従来の連続的な製造ラインを利用できる。

〔実　施　例］以下に、この発明を、その実施例を表す図面を参照しな
がら、詳しく説明するが、この発明は図示のものに限定
されない。

第１図は、請求項１記載の発明の、粘着用ターゲット部
を有する物品の１実施例の一部を断面で表す。第１図に
みるように、この物品１００は、基材１０１の表面に、
ホットメルト樹脂組成物によりターゲット部１０２が形
成されており、第４図に示す従来のターゲット部に比べ
ると、樹脂シート２０２の分だけ材料が少なくなってい
る。このような物品１００は、連続的な製造方法で製造
されてもよいし、非連続的な製造方法で製造されてもよ
い。

第２図は、請求項２記載の発明の、粘着用ターゲット部
を有する物品の製造方法がｔおも・つの製造方法である
場合の１実施例を模式的に表す。この図にみるように、
ロール１からティッシュペーパー２を連続的に供給する
とともに、ロール３１からティッシュペーパー３２を連
続的に供給し、吸水材３を２つのティッシュペーパー２
および３２の間に挟む。ロール２１からポリエチレンフ
ィルム（バックシートになる）２０を連続的に供給し、
第３図にもみるように、同ポリエチレンフィルム２０に
塗布用ガン２６からホントメルト樹脂組成物２５を必要
量ずつ塗布しく第２図では２４で示す）、ターゲット部
（図示されず）をポリエチレンフィルム２０の外側の表
面に形成する。このホットメルト樹脂組成物２５は上述
したようなものである。ターゲット部の形成されたポリ
エチレンフィルム２０は連続的に供給されながら、その
裏面に塗布用ガン１９および２３からそれぞれホットメ
ルト接着剤を連続的に塗布して、前記ティッシュペーパ
ー２の上にポリエチレンフィルム２０が大きくはみ出す
ようにホットメルト接着剤で貼り合わせ、吸水材３の両
側に伸縮部を形成するようにエラスティックハンド９を
ホントメルト接着剤で貼り合わせる。一方、ロール５か
ら不織布４を連続的に供給し、同不織布４に塗布用ガン
６からホ７）メルト接着剤を連続的に塗布して、もう一
方のティッシュペーパー３２の上に不織布４が大きくは
み出すようにホットメルト接着剤で貼り合わせるととも
に、ポリエチレンフィルム２０と不織布４とで、ティッ
シュペーパー２−吸水材３−ティッシュペーパー３２の
サントイフチ体を挟み込んだものが得られる。各サンド
インチ体同士の間を裁断するとともに、各サントイフチ
体の両側部を湾曲形にえぐるように裁断し、紙おむつが
得られる。なお、粘着面を有するタブの形成については
述べなかったが、これはたとえば通常のやり方で形成さ
れる。

塗布用ガン６．１９および２３からは、ホットメルト接
着剤がたとえば多数の線を描くように吐出される。

以下に、この発明の具体的な実施例および比較例を示す
が、この発明は下記実施例に限定されない。

実施例１− 第２図および第３図に示す装置で上述のようにして紙お
むつを製造した。粘着用ターゲット部の形成に用いたホ
ットメルト樹脂組成物の配合は下記のとおりであった。

承ノドメルト　　組　　の　Ａ・ヘースレジン：ＥＶＡ　（三井デュポンポリケミカル■製のＥＶ２２０
）・・・　　　　　　　　　３３重量部・粘着樹脂：Ｃ９系水添石油樹脂（荒用化学■製のアルコンＭ１１５
）・・・　　　　　　　　　２２ｉ量部・ワックス：マイクロクリスタリンワックス（南アフリカのサゾール
社製のサゾールＨ１）・・・４５重量部・老化防止剤：酸化防止剤（日本チハガイギー鞠製のイルガノックス１
０１０）・・・　　　　　　０．４重Ｍ部これらを１４
０℃の溶融状態でよく混合し、厚み４０ｍのポリエチレ
ンフィルムに１５０ｎの厚めで塗布し、ターゲット部を
作製した。

一実施例２一実施例１において、ホットメルト樹脂組成物の配合を下
記のように変えたこと以外は実施例１と同様にした。

ホートメル　　　　　　の　人・ベースレジン：５ＩＳ（日本ゼオン＠製の５Ｌ−１０２）・・・２２重
量部・粘着樹脂：水添石油樹脂（トーネフクス■製のエスコレッツ５３０
０）・・・　　　　　　　　２５ｆｆｉ量部・オイル：パラフィン系オイル（出光石油■製のＰＷ−９０）・・
・　　　　　　　　　　　　１０重量部・ワックス：マイクロクリスタリンワックス（南アフリカのサゾール
社製のサゾールＨ１）・−・４３重量部・老化防止剤：酸化防止剤（日本チハガイギー＠製のイルガノックス１
０１０）・・・　　　　　　０．４Ｍ量部・紫外線吸収
剤（城北化学＠製のＪＦ−７７）・・・０．２重量部一実施例３一実施例１において、ホｙ　）メルト樹脂組成物の配合を
下記のように変えたこと以外は実施例１と同様にした。

ホー　メル　　　　　　の　＾・ベースレジン：ＳＢＳ　（旭化成工業側製のタフプレン３］５）・・・
　　　　　　　　　　　　　　２５重量部・粘着樹脂：水添石油樹脂（出光石油化学■製のアドマーフＳ−１０
０）・・・　　　　　　　　２５重量部・オイル：パラフィン系オイル（出光石油＠製のＰＷ−９０）・・
・　　　　　　　　　　　　　５重量部・ワックス：マイクロクリスタリンワックス（南アフリカのサヅール
社製のサゾール）［１）・・・４５重量部・老化防止剤
：酸化防止剤（日本チハガイギーー製のイルガノックス１
０１０）・・・　　　　　　０．４重量部・紫外線吸収
剤（城北化学■製のＪＦ−７７）・・・０．２重量部上記実施例１〜３の紙おむつについて、ターゲット部の
下記（１）〜（５）の特性を調べた。結果を第１表に示
した。

（１）表面エネルギー固体の接触角測定法というやり方で調べた。

（２）　　タブ（またはファスニングテープ）との接着
性タブ〔市販品についてはそれぞれのファスニングテーブ
、実施例については市販の粘着テープ（３Ｍ社製）〕と
ターゲット部との剥離強度を調べた。

（３）　　リファスニング性前記（２）と同様に貼り合わせ、剥離を繰り返し行い、
５回目の剥離強度を測定した。

（４）　　オープンタイムパイロ、トライン（パイロットラインとは、第３図の全
体を示す）で厚み４０ｍのポリエチレンフィルムにホッ
トメルト樹脂組成物を塗布厚み１５０μで１４０℃で溶
融塗布し、上質紙を貼り合わせた。ラインスピードを変
えることにより塗布後、上質紙を貼り合わせるまでの時
間を０．１〜１゜０秒まで変化させ、接着する最長の時
間をオープンタイムとした。

（５）　　ブロッキング性実施例のホントメルト樹脂組成物をポリエチレンフィル
ムに塗布した検体の同樹脂組成物側にポリエチレンフィ
ルムを重ね合わせ、６０℃の恒温槽に１昼夜放置し、前
記重ね合わせたポリエチレンフィルムと樹脂組成物とが
くっついている（×）か否（０）かを確認した。

この発明の実施例と比較するために、市販の紙おむつ（
下記のもの）のターゲットテープ部を切り取り、上記（
１１〜（３）の特性を調べた。結果を第１表に示した。

比較例１・・・Ｐ＆Ｇ社のパンパース比較例２・・・ユニ・チャーム側のウルトラムーニ比較
例３・・・花王−のメリーズこれらの結果にみるように、実施例のものは、上記特性
（１）〜（５）のすべてが実用上問題ないレベルであり
、しかも、市販品よりも少ない材料で、かつ、簡単な工
程でターゲット部が得られた。

〔発明の効果〕

請求項１記載の発明にかかる、粘着用ターゲット部を有
する物品は、以上に述べたように、材料の点でコストダ
ウンが図れ、製造装置が簡単になることによってもコス
トダウンが図れる。

請求項２記載の発明にかかる、粘着用ターゲット部を有
する物品の製造方法は、以上に述べたように、材料の点
でコストダウンが図れ、製造装置が簡単になることによ
ってもコストダウンが図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、請求項１記載の発明にかかる、粘着用ターゲ
ット部を有する物品の１実施例の一部を表す断面図、第
２図は、請求項２記載の発明にかかる、粘着用ターゲッ
ト部を有する物品の製造方法が紙おむつの製造方法であ
る場合の１実施例を模式的に表し、第３図はその要部を
模式的に表し、第４図は、従来のターゲット部を表す断
面図、第５図は従来のターゲット部の形成工程を模式的
に表す。２０・・・ポリエチレンフィルム　２５・・・ホントメ
ルト樹脂組成物　２６・・・塗布用ガン　１００・・・
粘着用ターゲット部を有する物品　１０２・・・ターゲ
ット部

Claims

【特許請求の範囲】１　タブの粘着面が着脱可能に粘着するためのターゲッ
ト部を備えた物品において、前記ターゲット部がホット
メルト樹脂組成物で形成されていることを特徴とする、
粘着用ターゲット部を有する物品。２　タブの粘着面が着脱可能に粘着するためのターゲッ
ト部を連続的に移動している基材表面に設ける工程を備
えた、粘着用ターゲット部を有する物品の製造方法にお
いて、前記ターゲット部をホットメルト樹脂組成物で形
成することとし、同ホットメルト樹脂組成物を前記連続
的に移動している基材表面に直接塗布することを特徴と
する、粘着用ターゲット部を有する物品の製造方法。