JPH0327311Y2 - - Google Patents

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JPH0327311Y2
JPH0327311Y2 JP9025083U JP9025083U JPH0327311Y2 JP H0327311 Y2 JPH0327311 Y2 JP H0327311Y2 JP 9025083 U JP9025083 U JP 9025083U JP 9025083 U JP9025083 U JP 9025083U JP H0327311 Y2 JPH0327311 Y2 JP H0327311Y2
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temperature
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switch
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、リードスイツチと永久磁石と感温磁
性体とを組合わせてなる感温スイツチに関するも
ので、特に、リードとしてFe−Co合金線材を用
いたリードスイツチを使用した感温スイツチの改
良に関するものである。
リードスイツチは、第1図に示すように、一対
のリード1,1′を、それぞれの先端に空隙をも
つて対向した接点部8を形成しながらガラス管2
にて密封し、管内に窒素やアルゴンなどの不活性
ガス4を封入した構造となつている。またリード
スイツチ3の接点部8はRh,Ru,Ag合金など
で鍍金が施されている。常に開離している常開形
のリードスイツチ3に外部から磁界を除々に与え
ると接触点9におけるリード1,1′に相反する
磁極を生じ、磁極間に吸引力が発生するが、リー
ド1,1′のステイフネスより大きくなると接点
は閉成する。次に磁界を除々に小さくすると磁極
間の吸引力よりもリード1,1′のステイフネス
が大きくなり接点は開離する。この閉成するとき
の磁界は感動値であり、開離するときの磁界が開
放値である。
リードスイツチ3を感温スイツチに使用すると
きは時間に対する温度変化は小さく、磁場の変化
は0.01エルステツド/秒と小さいが、リードリレ
ーに使用するときは約4×104エルステツド/秒
であり、キーボードに使用するときは約40エルス
テツド/秒である。したがつて、リードリレーま
たはキーボードなどに使用されるものにあつて
は、接点の劣化により感動値、開放値に変化があ
つても磁界は感動値、開放値に対し余裕があり、
その値の変化量が接点の閉成、開離が可能な範囲
では実用上差支えない。しかし感温スイツチに使
用するリードスイツチ3にあつては、P.I,DO
(プルイン ドロツプアウト)の変化がそのまま
動作温度の変化となつて現れるため接点劣化によ
つて生ずる感動値と開放値は小さいことが必要
で、他の用途のリードスイツチ3に比べて使用範
囲が問題となる場合が多い。
また、感温スイツチで高容量の負荷、例えば、
AC100Vで100Wの負荷を開閉する場合、用いら
れるリードスイツチ3としては、(1)通電電流によ
る発熱が少なく、(2)緩やかな磁場の変化に対して
接点が開離したときの電磁バウンスが少なく、且
つ(3)開閉によつて接点の損傷が少ないことが必要
である。
先行技術において、感温スイツチに用いられる
リードスイツチ3のリード1,1′は主成分に
Ni52重量パーセント、残りをFeとするFe−Ni合
金が使用されている。しかしこの種のFe−Ni合
金は体積抵抗率が大きいので、通電電流のための
発熱が多くなる欠点がある。
またリード1,1′に流れる電流によりリード
1,1′の長さ方向の磁束密度が下り、接点が開
離し、通電電流が切断されると線材1,1′の磁
束密度が上り、再び接点が吸引され閉成する。こ
の動作を繰り返す結果、電磁バウンスが起る。ま
た接点間の静電吸引力もこの繰返しを助長する。
これらの現象については磁気応用研究会、資料番
号AM−79−63、「サーマルリードスイツチの接
点開閉に関する一考察」(1979年12月21日)を参
照されたい。長い時間の電磁バウンスが発生する
と接点面の損傷がスポツトエロージヨンとなり短
い開閉回数で接点メツキの下の線材が現れP.I,
DOの変化が大きくなり、最後は開離不良を発生
する。又、長い電磁バウンスはノイズを伴いノイ
ズ面からも問題となる。
ところで、最近、リードスイツチのリード材と
して、10〜14重量%Fe、残りCoを主成分とする
Fe−Co材を用いたものが、高電流用リードスイ
ツチとして優れていることが第31回National
Relay Conferenceの「DEVELOPEMENT OF
A HIGH CURRENT REED SWITCH
USING NEW REED MATERIAL
COBALTIRON ALLOY」(1983年4月26日)
の論文に紹介されている。
このようなFe−Co合金材をリードとして用い
たリードスイツチは、従来のFe−Ni合金に比し
て前述の条件(1),(2)をより満足するが、(3)の条件
は末だ満足されていない。
Fe−Co合金をリードに用い、接点メツキ、封
入ガスの条件を適当に選べば、確かにリードスイ
ツチとして、AC100V−1A負荷において、不良
率1%以下で、30万回開閉可能なものが得られ
る。しかし、これを感温スイツチに用いた場合、
第2図に示されるように、100V−1A負荷におい
て不良率1%以下でわずか6万回しか開閉可能と
はならず、感温スイツチ用のリードスイツチとし
ての前述の条件(3)が満足されない。
以上に鑑み、本考案の目的は、前述の条件(1),
(2),(3)を満足したリードスイツチを提供し、これ
により高電流用の感温スイツチにも適した感温ス
イツチを提供することを目的とする。
本考案は、リードとしてFe−Co合金線材を用
いたリードスイツチの周囲に永久磁石と感温磁性
体を配設してなる感温スイツチにおいて、該リー
ドの外径が0.5〜0.8mmで、かつ該リード先端の接
点部の重複面積が0.19〜0.35mm2であることを特徴
とするものである。
なお、重複面積は接点として線材のプレス形状
からオン動作時に接触し得る最大面積を指し、一
般にオーバラツプ面積と称されるものである。
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。
第3図を参照して、外径0.5〜0.8mmのFe−Co合
金線よりなるリードの先端部に、プレス加工によ
つて、接点部8,8′が形成されている。両点部
8,8′は互いに空隙10をもつて対向配置され
ているが、オン時の接触領域の面積即ち、重複面
積(斜線領域で示される)9が、0.19〜0.35mm2
なるように設定されている。
ところで、第1図に示されるような型のリード
スイツチにおいては、一般に、リード1,1′の
径は0.5〜0.8mmであり、重複面積は接点幅および
空隙を一定としたとき、一定の磁気吸引力(従つ
て感動値および開放値)が得られる範囲内にある
ように選ばれている。この重複面積の最大値は
0.5mm2であり、最小値は0.088mm2である。即ち、実
際のリードスイツチでは、重複面積はこの0.088
〜0.5mm2の範囲でバラツクことになるが、このバ
ラツキがあつても、感動値や開放値は一定に保た
れることになる。
また、Fe−Co合金をリードとした先行技術の
リードスイツチについて、リードの重複面積を実
測したところ、第4図のような分布を示した。即
ち、重複面積は0.14〜0.26mm2に分布していた。
本考案は、リードスイツチのリードの重複面積
が上記のように一定の範囲内でバラツキを許し
て、感動値や開放値が一定に維持されていたとし
ても、接点寿命の点で問題が生じることに鑑み、
重複面積を、前記従来の許されたバラツキの範囲
内でありながら、一定の範囲に特定することによ
つて、接点寿命の長いリードスイツチを提供しよ
うとするものである。
次に、0.5〜0.8mm径のFe−Co合金リードを有
し、種々の接点部の重複面積を持つリードスイツ
チを感温スイツチに用い、AC100V,1A負荷の
開閉制御を行なわせた。その場合の重複面積と接
点寿命回数との関係を第5図に示す。図におい
て、〓印は接点開閉回数が40万回以上でも不良と
ならない良品を示し、×印は、それぞれ不良とな
つたものを示す。同図から明らかなように、重複
面積が0.19mm2以下においては、感温スイツチとし
ての寿命が極端に短くなる。
次に、種々の重複面積を有するリードスイツチ
を感温スイツチに用い、大電流を開閉させた場合
における、重複面積と磁気バウンスとの関係を測
定した。その結果を第6図に示す。第6図におい
て、電流値Iが1.0AのX曲線、1.5AのY曲線、
2.0AのZ曲線、いずれの場合でも重複面積が0.35
mm2以上においては磁気バウンス時間が10ms以上
と長くなる。
以上においてはAC100V,1A負荷について述
べたが、電流値が0.3A以上の場合、接点寿命特
性と磁気バウンス時間の値は異るが、重複面積は
同様の傾向を示し、リード1,1′の線径が0.5〜
0.8mmの間では、接点部8の鍍金、封入ガス3な
どの条件が変つても感温スイツチとして好ましい
重複面積はほぼ同じ値である。
なお本考案による感温スイツチとしては、第7
図に示すように、リードスイツチ3の周囲に配設
される感温磁性体5,5′、永久磁石6,6′また
は磁気ギヤツプ7の配置によつてaの常閉形、b
の常開形、cの帯域形などの種類が得られる。
以上に述べたように本考案によれば、感温スイ
ツチのリードスイツチとして、線径0.5〜0.8mmの
Fe−Co合金線材をリード1,1′とし、接点部8
における重複面積を0.19〜0.35mm2としたリードス
イツチ3を使用することによつて、接点寿命が長
く、開閉時の雑音の発生の少ない信頼性の高い感
温スイツチが得られ、従来の機械的リレー、単方
向性3端子サイリスタ、双方向性サイリスタを介
し負荷の一部を直接開閉することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はリードスイツチの外観斜視図、第2図
は先行技術のFe−Co合金リードを備えたリード
スイツチを感温スイツチへ用いた場合の接点寿命
特性図、第3図は本考案に用いるリードスイツチ
の接点部の拡大斜視図、第4図は先行技術のFe
−Co合金リードを用いたリードスイツチの重複
面積の分布図、第5図は感温スイツチの接点寿命
回数と重複面積との関係を示す特性図、第6図は
重複面積と感温スイツチの磁気バウンス時間の関
係を示す特性図、第7図は本考案の感温スイツチ
の実施例の斜視図で、aは常閉形、bは常開形、
cは帯域形の斜視図である。 なお、1,1′…リード、2…ガラス管、3…
リードスイツチ、4…ガス、5,5′…感温磁性
体、6,6′…永久磁石、7…磁気ギヤツプ、8,
8′…接点部、9…接触領域、10…間隙、であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. リードとしてFe−Co合金線材を用いたリード
    スイツチの周囲に永久磁石と感温磁性体を配設し
    てなる感温スイツチにおいて、該リードの外径が
    0.5〜0.8mmで、かつリード先端の接点部の重複面
    積が0.19〜0.35mm2であることを特徴とした感温ス
    イツチ。
JP9025083U 1983-06-13 1983-06-13 感温スイツチ Granted JPS60837U (ja)

Priority Applications (1)

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JP9025083U JPS60837U (ja) 1983-06-13 1983-06-13 感温スイツチ

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JP9025083U JPS60837U (ja) 1983-06-13 1983-06-13 感温スイツチ

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Publication Number Publication Date
JPS60837U JPS60837U (ja) 1985-01-07
JPH0327311Y2 true JPH0327311Y2 (ja) 1991-06-13

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JP5346867B2 (ja) * 2010-04-09 2013-11-20 日本特殊陶業株式会社 サーミスタ素子及び温度センサ

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JPS60837U (ja) 1985-01-07

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