JPH03272693A - 免疫抑制因子の製造法 - Google Patents

免疫抑制因子の製造法

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JPH03272693A
JPH03272693A JP24051690A JP24051690A JPH03272693A JP H03272693 A JPH03272693 A JP H03272693A JP 24051690 A JP24051690 A JP 24051690A JP 24051690 A JP24051690 A JP 24051690A JP H03272693 A JPH03272693 A JP H03272693A
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JP
Japan
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cells
isf
antigen
culture
immunosuppressive
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JP24051690A
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English (en)
Inventor
Shiyuuichi Uenogawa
修一 上野川
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は免疫抑制因子の製造法Iこ関する。さらに詳し
くは、本発明はりウマチ、全身性エリテマトーデス(S
LE)などの自己免疫疾患の治療、臓器移植時の免疫抑
制および免疫反応の亢進Iこよって生じる各種疾患の診
断などに有用な免疫抑制因子の製造法に関する。
従来の技術 動物細胞が産生ずる免疫抑制因子に関して従来多数の報
告があるが、その作用物質が純粋な形で取られたものは
これまでに報告がなく、また本発明の製造法によって得
られる免疫抑制因子ISF−Tのように、抗原特異的に
誘導された抑制性T細胞によって産生され、抗原特異的
に増殖するヘルパーT細胞の増殖を抑制する抗原非特異
的な免疫抑制因子に関する報告はなされていない。例え
ば、H,Cantorらによって報告されているT細胞
由来の免疫抑制因子(J、 Exp、 Med、  l
 53 。
1260(1981))、C,J、 Be11onaら
のTハイブリドーマ由来免疫抑制因子(J、 1m5u
nol。
±42.244(1989))、L、 Adorini
 らのTmtxt由来の免疫抑制因子(Eur、 J、
 Lwmunol、  17 +575(1987))
、あるいはT、 TadaらのTハイプリドーマ由来の
免疫抑制因子(J、I■−uno 1 。
113.1371(1984))は、いずれも抗原との
結合部位をもち、特異抗原に対する免疫反応しか抑制し
ない。また% C,W、 Pierceらによって報告
されてる、5oluble  immune  res
ponsesuppressor(S  I  RS)
  (J、  Immunol、   l≦[」Σ。
3238(1985))は、その活性の発現に過酸化水
素を必要とする点で本発明のIl造法によって得られる
免疫抑制因子ISF−Tとは異なり、T、 Tsune
matsuらの免疫抑制因子(J、 I+u+unol
上36.2904(1986))は、C,W、 Pie
rceら+7)SiH2と同様にコンカンバリンAによ
って活性化されたTJIaから産生され、741M非依
存性の抗体産生も抑制する点が本発明の免疫抑制因子I
SF−Tと興なっている。さらに、ラット繊維芽細胞を
トランス7オームさせる物質として発見され、最近にな
って免疫抑制作用を示すことが見い出されたTGF−β
は塩基性の蛋白であり、しかも本発明の免疫抑制因子I
SF−Tを産生する細胞であるマウスT細胞株13G2
(IFO50220)がTGF−βを産生していないこ
となどから、本発明の免疫抑tIli因子I 5F−T
とは異なっている。
発明が解決しようとする課題 現在抗リウマチ剤として用いられている免疫抑制剤は金
製剤が主流であり、金チオリンゴ酸ナトリウムやオーラ
ノフィンなどが用いられているが、これらの薬剤の効果
は必ずしも満足できるものではない。又、臓器移植時の
免疫抑制に用いられている薬剤としては、アザチオプリ
ン、ステロイド。
サイクロフォスフアミド、サイクロスポリンAなどが挙
げられるが、アザチオプリン、ステロイド。
サイクロフォスフアミドはいずれも副作用が強く、時に
は重篤な副作用を招くこともあるので、そのような欠点
を持たない薬剤の開発が望まれている。
一方、サイクロスポリンAもその作用が弱いことと腎毒
性が問題になっている。このように、実用上満足できる
ような免疫抑制剤がないのが現状である。これに対し、
本発明の免疫抑制因子ISF−Tは生体が産生ずる免疫
抑制因子であり、比較的副作用が少ないことが期待され
る。さらに、自身は抗原非特異的に作用するが、抗原刺
激によって活性化されたT細胞にのみ作用することから
、免疫系に特異的に作用し、且つ広い範囲の免疫反応を
抑制することが期待されるので、各種の免疫反応の完遂
した疾患に対する治療薬となりうる可能性がある。又、
従来の免疫抑制剤とは異なる作用機構を有するので、従
来の薬剤との併用効果も期待される。
課題を解決するための手段 本発明者はウシasl−カゼインの抗原性に関する研究
を行い、その結果ウシasl−カゼインとIL−2の刺
激によって増殖する細胞株を樹立することに成功し、免
疫抑制活性を示す抑制性7811株(マt ;z Tm
llt株13 G 2 XFi本免fM学会学術集会記
録、上8.100(1988))と、この活性によって
抗原特異的な増、殖が阻害されるヘルパーT細胞株(マ
ウスT細胞株3D20X日本農芸化学会誌、63.25
2(1989))を見イタシ、この知見に基づいてさら
に研究を進めた結果、本発明を完成した。
すなわち本発明は、免疫抑制因子ISF−Tを産生する
細胞を培養して培養物中にISF−Tを生成、蓄積させ
、これを採取することを特徴とするI 5F−Tの製造
法である。
免疫抑制−子ISF−Tを産生する細胞としては、後述
の免疫抑制因子ISF−Tを産生しうる細胞であればい
ずれでもよく、例えばTJIIIIなかでもマウスT細
胞などが挙げられ、具体的にはCD3(+)、CD4(
−)、CD8(+)、TCR(+)である典型的なT細
胞、細胞傷害活性を示さないT細胞、MHCの拘束を受
けないT細胞などが挙゛げられるが、より具体的l;は
後述の実施例1こ開示するマウスT細胞株13G2[I
Fo  50220、FERM  BP−30881が
例示される。
本発明のI 5F−T産生能を有する細胞の培養に際し
て用いられる培地は、核細胞が本発明のISF−Tを産
生し得るものであればどのようなものでも良い。たとえ
ば培養に適した動物細胞培養培地、たとえば市販のRP
MI  1640培地[ジャーナル・オブ・アメリカン
・メヂヵル・アソシエーション、8199巻、519頁
(1967年)]などが有利に用いられる。これらの培
地には好ましくは約0.05ないしl mg/−の抗生
物質、たとえばカナマイシン、ペニシリン、ストレプト
マイシンなどを加えて用いてもよい。かかる培地に動物
血清、たとえばウシ胎児血清または仔ウシ血清を約0.
1ないし50W/W%、好ましくは約2ないし20W/
W%となるように添加した培地中で培養を行なってもよ
いが、ISF−Tの精製を容易ならしめるために培地に
動物血清を加えずに培養する方が有利である。
培養の際に添加される誘導物質としては、たとえばフレ
チンc例、コンカナバリンA(ConA)、フィトへマ
グルチニンA(PHA)など]、各種の抗原。
ホルボールエステル[12−0−テトラデカノイルホル
ボール−13−アセテート(TPA)]などが挙げられ
、またこれらの二種または三種を組み合わせて使用して
もよい。
上記抗原としては、たとえばアロ抗原【例、マイトマイ
シンC処理(通常 IOないし200μg/−で30分
ないし5時間処理する)またはX線照射等で細胞分裂を
抑制した異系または異種のBリンパ球細胞が挙げられる
。さらに特異抗原[例えば13G2の場合は1〜500
*g/−のaSl−カゼイン)と抗原提示細胞(例えば
13G2の場合は5〜50XlO@個/s12のC57
B L / 5 ?ウスの牌細胞)を加えることもでき
る。
組み合わせて使用する場合の例としては、レクチン、ホ
ルボールエステルおよびアロ抗原が挙げられる。具体的
にはたとえばフレチンとしてConAを、ホルボールエ
ステルとしてTPAを、アロ抗原として異系牌細胞を使
用するのが好ましく、それぞれ、たとえば約5ないし8
0pg/dt、約1ないしl 500ng/sd、約1
X10’ないし5×IO6個/−の濃度で添加する。
培養は静置培養、スピンナー培養、ローラーボトル培養
などによってなされる。血清含有培地で大量培養を行っ
て本発明ISF−Tを得るためにはローラーボトル培養
が好ましい。通常的0.lないし50X10’個/−1
好ましくは約1ないし5×101個/dの細胞濃度で接
種し、約1〜20%CO8存在下で約30ないし40℃
で培養する。
培養中の培地のDHは、通常的6ないし8.好ましくは
約7ないし7.4に保たれる。
培養時間は本発明のISF−T自体の誘導産生量を指標
にして決定するが、通常約10〜120時間、とりわけ
約48〜96時間の培養で培養上清を分離、採取するの
が好ましい。培地中に蓄積された本発明のISF−Tの
測定にはσsl−カゼイン特異的ヘルパーT細胞株3D
20を用いることができる。
本発明のISF−Tの各成分を培養上清から分離、精製
するには、自体公知の分離、精製法を適切に組み合わせ
て行うことができる。これらの公知の分離、精製法とし
ては、塩析や溶媒沈澱法などの溶解度を利用する方法、
@外濾過法、ゲル濾過法および5DS−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動法などの主として分子量の差を利用す
る方法、イオン交換クロマトグラフィーなどの荷電の差
を利用する方法、アフィニティークロマトグラフィーな
どの特異的親和性を利用する方法、逆相高速液体クロマ
トグラフィーなどの疎水性の差を利用する方法1等電点
電気泳動法などの等電点の差を利用する方法などが挙げ
られる。
本発明のISF−Tは、本発明に記載したISF−T産
生能を有する細胞の培養液より分離。
採取されるが、このような方法以外に謂わゆる遺伝子操
作の手法により大量に得ることが可能である。また、本
発明のISF−Tを免疫原としてマウス、家兎その他の
動物を免疫することにより本発明のI 5F−Tに対す
るモノクローナル抗体またはポリクローナル抗体を得る
ことが可能であり、このような抗体を取得して抗体アフ
ィニティーカラムを作成して本発明のISF−Tの分離
、採取が可能である。
本発明の製造法によって得られる免疫抑制因子ISF−
Tは下記の生物、物理、化学的性状を示す新規免疫抑制
因子である。
i)免疫反応を特異的に抑制する ii)抗原特異的な免疫反応を抗原非特異的に抑制する 1i)T細胞非依存性の抗体産生による免疫反応を抑制
しない iv)抗原提示細胞を介したT細胞への抗原提示過程を
阻害することによって、免疫抑制作用を発揮する V)分子量が10,000−100.000であvi)
II(pH2,0)処理で失活しないd)抗原特異的ヘ
ルパーT細胞(例、マウスT細胞株3D20など)の増
殖促進作用による免疫反応を抑制する 上記ISF−Tは、マウスT細胞株3D20をその特異
抗原であるウシgsl−カゼインで刺激したときに51
き起こされる細胞増殖を阻害するので、マウスT細胞株
3D20をISF−Tの活性測定に用いることができる
。因みに、マウスT細胞株3D20の増殖を50%阻害
するのに必要なISF−Tの濃度を1Unit/dとす
ると、マウスT細胞株13G2[IFO50220,F
ERM  BP−3088]は約100 Unit/ 
sgのISF−Ttjl生する。
本発明の製造法により得られる免疫抑制因子ISF−T
はそのまま、あるいは他の薬理学的に許容され得る担体
、賦形剤、希釈剤とともに医薬組成物(例、注射剤など
)としての製剤化を行い、温血動物(例、ヒト、サルな
ど)に対して経口または非経口的に安全に投与すること
ができる。
さらに、製剤化にあたっては、ブドウ糖などの単糖類や
、アミノ酸、各種塩類、ヒト血清アルブミンなどを添加
しても良く、その他に等張化剤、pH調節剤、無痛化剤
、防腐剤などを加えて安定で有効な免疫抑制製剤を調製
することができる。
本発明の免疫抑制因子ISF−Tは、リウマチ。
全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患の改善、治
療、臓器移植時の免疫抑制因子および免疫反応の亢進に
よって生じる各種疾患の診断などに有用である。例えば
、関節リウマチの改善、治療に用いる場合の上記ISF
−Tの投与量は、投与ルート(例、静脈内投与、関節的
投与など)および症状の程度などにより適宜選定される
が、通常的0゜01〜100μs/kg/日の範囲で静
脈内投与するのが適切である。なお、投与量は投与方法
や投与期間などによってその至適条件が異なるので、必
ずしもこの範囲に限定されるものではない。
U盟 以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが
、これらが本発明の範囲を限定するものでないことは言
うまでもない。
なお、以下の実施例で用いたマウスT細胞株13G2は
、平成2年1月9日から財団法人発酵研究所(IFO)
に受託番号IFO50220として、また千*2午9月
lO日から通商産業省工業技術院微生物工業技術研究所
(FRI)に受託番号FERM  BP−3088とし
て寄託されている。
実施例1 免疫抑制性T細胞株及び増強性T細胞株の樹
立 牛乳アレルギーの主要原因物質であるウシσSl−カゼ
インでC57BL/6マウスを繰返し免疫した後、その
リンパ節細胞を取り出して培養した。その培養系に毎週
−回向系X線照射(3000R)マウス牌臓細胞と10
0μg/−のウシasl−カゼインとによる刺激を繰り
返した。
との時、同時にフンカナバリンAで刺激した同系マウス
牌臓細胞の培養上清を10%加えて、T細胞の増殖を促
進した。培養2週日に限界希釈法にてクローニングを行
い、免疫抑制活性を有するマウス抑制性T細胞株13G
2目FO50220゜FERM  BP−3088]r
以下、13G2と略称することがある1を樹立した。さ
らに、同様の方法で、抗原特異的に増殖するマウス増強
性T細胞株3D20[以下、3D20と略称することが
ある]を樹立した。
実施例2 免疫抑制活性の測定法 3D20を用いて免疫抑制因子ISF−Tの活性を次の
ような方法で測定した。即ち、I 5F−Tを含む測定
試料(13G2の培養上清を限外濾過によって20倍濃
縮した分子量1万以上の分画)[10%ウシ胎子血清(
Fe2)、5XlO″″′M2−メルカプトエタノール
、100μg/−ペニシリン、 l OOUnit/d
tストレプトマイシン添加RPMI−1640培地]で
適宜希釈したもの20pL培養用培地30pH,4Xl
O’l/m2の3D20浮遊液50.uL4XlO・個
/1117)C57BL15マウス牌臓細胞浮遊液50
μa及び400μg/diのウシσsl−カゼイン(抗
原)溶液50μaを96穴マイクロカルチヤープレート
の各穴に入れて混合する。5%CO!存在下37℃で3
日間培養し、さらにl pciの3H−チミジンを加え
て、16時間培養を続ける。その後、細胞へ取り込まれ
た3H−チミジンを液体シンチレーションカウンターを
用いて測定する。第1図に示すように、限外濾過により
分子量10.000以上の分画を20倍濃縮した試料中
のISF−T活性(3D20に対する増殖抑制)を測定
した結果、約2.000Unit/dのISF−Tが含
まれることが分かった。なお、ウシasl−カゼイン非
存在下ではISF−Tは何ら影響を与えなかった(第1
図中、−〇−は抗原刺激群を、−口−は無刺激群を示す
)。さらに、ISF−Tを含む測定試料の代わりにX線
照射13G2細胞を加えて培養した場合にも同様で、種
々の抗原刺激による細胞増殖が抑制された(第2図)(
@2図中、−〇−は抗原刺激群を、−Δ−は抗原無刺激
群を示す)。
実施例3 免疫抑制因子の抗原特異性 ウシff51−カゼイン(asl−CN)、カラス貝ヘ
モシアニン(KLH)、あるいはβ−ラクトグロブリン
(β−LG)で免疫したC57BL/6マウスのリンパ
節細胞をそれぞれに対する抗原で刺激した時の細胞増殖
に対するISF−Tの効果を調べた。
すなわち、各抗原50μgを70インド完全アジユバン
ト(FCA)と共にC57BL15マウスの足しやに免
疫し、その7日目にリンパ節細胞を採取した。96穴マ
イクロカルチヤープレートの各穴に4XlO’個のリン
パ節細胞を入れ、さらにそれぞれの抗jl[100μg
/−を加えて2次抗原刺激した。この時、13G2の培
養上清のl/200〜3/20を加えて4日間培養して
、リンパ節細胞に対する増殖抑制作用を検討した。抑制
活性は1H−チミジンの取り込み阻害率で示した(第3
図)。
いずれの抗原刺激の系の場合でもISF−Tは細胞増殖
を阻害した(第3図中、−Δ−1−〇−および一口−は
それぞれKLH,gsl −CNおよびβ−LG@激群
を示す)。阻害の程度には差が認められたが、細胞の免
疫状態が同じではないので、抗原の種類によってISF
−Tの効果が違うとは言えない。
実施例4 各種刺激で増殖する3D20に対する免疫抑
制因子の効果 3D20をI L −2(ConA刺激牌臓細胞の培養
上清)あるいは抗CD3抗体で刺激することによって誘
導される細胞増殖に対するI 5F−Tの効果を調べた
すなわち、3D20.20,000個ニ対シテ1)20
.000個のX線照射13G2あるいは■)13G2の
培養上清10%を加えて、3D20に対する細胞増殖阻
害活性を経日的に検討した。第4図Aは、抗原による刺
激を実施例2と同様に行ったときの結果を示し、第4図
BはI L−2による刺激を40 Llnit/wit
のI L−2活性を持っCon A刺激肺臓細胞の培養
上清を10%加えて行ったときの結果を示し、第4図C
は、抗CD3抗体による刺激を145−2C11バイブ
リド−?(N IHのO,Leo博士から恵与された)
の培養上溝を10%加えて行ったときの結果を示す。な
お、第4図中−〇−は無添加群を、−ローは13G2添
加群を、−△−はISF−T添加群を示す。ウシasl
−カゼイン刺激の場合では、ISF−Tは13G2との
混合培養の場合と同程度に3ないし4日目に3D20の
細胞増殖を抑制した(第4図A)。一方、ISF−Tは
I L−2や抗CD3抗体のような抗原非特異的刺激に
よる3D20の増殖を抑制しなかった(第4図B1第4
図C)。
実施例5 抗原刺激による1 3G2の細胞増殖とIS
F−T産生 固相化した抗マウスCD3抗体、抗T細胞レセプター(
TCR)抗体あるいはIL−2で1X106個/−の1
3G2を刺激し、その後のISF−T産生を実施例2に
記載の測定法により調べた。
その結果、いずれの系でも培地中のISF−T活性は培
I11日目までに最大となり、その後は5日目までほと
んど増加しなかった(第12図)。
これに対して、抗TCR抗体で刺激した1 3G2の細
胞増殖を3H−チミジンの取り込みを指標として調べた
結果、13G2の細胞増殖は2日目に最大となった(第
13図)。
実施例6 免疫抑制因子の分子量 13G2の培養上清をセファデックスG−100を用い
たゲル濾過に付し、ISF−Tの分子量を推定した。
すなわち、20倍に濃縮した13G2の培養上清15−
を100dのセファデックスG−100カラムにチャー
ジした。得られた各7ラクシlンの28On+sの吸光
度(−)及び実施例2に記載の測定系に各7ラクシ厘ン
lO%を加えてその細胞増殖抑制活性(−−−−)を測
定した結果を第5図に示す。第5図中、BSA、0VA
Lよびa−LAはそれぞれウシ血清アルブミン、卵白ア
ルブミンおよびa−ラクトグロブリンを示す。第5図か
ら、分子量1’0.000−100.000の分画に3
D20の抗原特異的増殖を抑制する活性が認められた。
また、得られた分画の活性は、酸(pH2,0)処理で
は失活しなかった。
実施例713G2細胞の細胞表面抗原 13G2の細胞表面抗原の解析をフローサイトメトリー
を用いて行った。
すなわち、13G2を抗CD4抗体[ハイブリドーマG
K1.5(シカゴ大のF、 Fitch博士より恵与さ
れた)の培養上清]、抗CD8抗体[ハイブリドーマ5
3−6.72(スタンフォード大のり。
A、 l(6rzenberg博士から恵与された)の
培養上清]で染色する場合は抗体無理後、さらにFIT
C標謙ヤギ抗ラット免疫グロブリン抗体で処理した。
抗CD3抗体(ハイブリドーマ145−2C11の培養
上清)の場合は抗体処理後、FITC標識ヤギ抗ハムス
ター免疫グロブリン抗体で染色した。
抗T細胞レセプター(Vβ8)抗体[バイブリド−vp
 23.l(5cripps  C11nic  an
d  Re5earchFoundat tonのU、
 D、 5tarerz博士から恵与された)の培養上
清]の場合は、抗体処理後FITC標識ヤギ抗マウス免
疫グロブリン抗体で染色した。
コントロールには2次抗体だけで染色したものを用い、
FACSで細胞表面抗原陽性率を調べた。
結果を第6図AおよびBに示す(第6図A中、−一一一
はコントロールを、−は抗CD4抗体を、−m−は抗C
D8抗体を示し、第6図B中、−一一一はコントロール
を、−は抗CD3抗体を、−m−は抗Vβ8抗体を示す
)。
第6図AおよびBに示すように、13G2は抗CD3抗
体、抗CD8抗体、抗TCR(Vβ8)抗体(F23.
1)では染まったが、抗CD4抗体では染まらず、典型
的な抑制性T細胞株であることが分かった。
実施例8 抗体産生に対する効果 ウシasl−カゼインで免疫したマウスリンパ節細胞を
抗原刺激して誘導される抗ウシasl −カゼイン抗体
産生に対するX線照射13G2の効果を調べた。すなわ
ち、C57B L/6マウスに50Fgのウシttsl
−カゼインを70インド完全アジユバントと共に足しや
に注射して免疫し、144日目リンパ節細胞を採取した
。48大のカルチャーグレートの各穴に2XlO’個の
リンパ節細胞と100〜3.000個のX線照射13G
2または3D20を入れ、10Fg/allのウシas
1−カゼインで2次刺激した。11日間培養し、その培
養上溝中の抗ウシαsl−カゼイン抗体量をEL I 
SA法で測定した。EL I SAはウシasl−カゼ
インをコートしたマイクロカルチャープレートに培養上
清を添加し、結合した抗体量をアルカリ7オス7アター
ゼ標識抗マウス免疫グロブリン抗体を用いて定量した。
結果を第7図に示す(第7図中、−〇−は13G2添加
群を、−△−は3D20添加群を示す)。第7図に示す
ように、リンパ節細胞2XlO@個に対して300個の
13G2を加えると抗つシas−カゼイン抗体の産生は
約115に低下し、1000個の13G2を加えた場合
、はぼ完全に抗体産生が抑制された。このような抗体産
生に対する抑制活性は3D20では認められなかった。
一方、実施例2で得られた第2図から明らかなように3
D20の抗原特異的な細胞増殖を完全に抑制するには、
20゜000個の3D20対してl O,000個の1
3G2が必要であった。
実施例9 免疫抑制のMMC拘束性 C3H/HeあるいはBALB/cマウスをウシasl
−カゼインで免疫し、そのリンパ節細胞の抗原特異的な
増殖がX線照射13G2との混合培養によって阻害され
るかどうかを調べた。すなわち、100μgのウシσs
l−カゼインを70インド完全アジユバント(F CA
)と共にC3H/HeあるいはBALB/cマウスの足
しゃに免疫し、その7日目にリンパ節細胞を採取した。
96六マイクロカルチヤープレートの各穴に4×10’
個のリンパ節細胞と3XlO’個のX線照射13G2を
入れ、さらに、抗K 100 pg/wllを加えて4
日間培養し、リンパ節細胞に対する増殖抑制作用を検討
した。抑制活性は!H−チミジンの取り込み抑制で調べ
た。結果を第8図に示す。
第8図に示すように、C57BL/6マウスの場合(第
3図)と同様C3H/HeあるいはBALB/Cマウス
のリンパ節細胞の抗原特異的増殖も抑制されることが分
かった。即ち、13G2の免疫抑制作用にはMHC拘束
性は認められなかった。
実施例107細胞非依存性の抗体産生に対する効C57
BL/6マウスの肺臓細胞をB細胞マイトーゲンである
リポポリサッカライド(LPS)で刺激したときに誘導
されるIgM抗体産生に及ぼすX線照射13G2の影響
を調べた。すなわち、C57BL/6マウスの肺臓細胞
(4XIO″個/穴)に25Fg/−のLPSを加えて
、4日間培養して誘導されるIgM抗体産生に対するX
線照射13G2あるいは3D20(100〜3.000
個/穴)の作用を検討した。産生されたIgM抗体量は
EL I SAで測定した。EL I SAはヤギ抗マ
ウスIgM抗体をコートしたマイクロカルチャープレー
トに培養上清を添加し、結合したIgM抗体量をアルカ
リフォスファターゼ標識ヤギ抗マウスIgM抗体を用い
て定量した。結果を1!J9図に示す(第9図中、−〇
−は13G2添加群を、−△−は3D20添加群を、 
○はLPS無添加群を示す)。第9図から明らかなよう
に、13G2はヘルパーT細胞株である3D20と同様
、LPSによるIgM産生誘導には全く影響を与えなか
った。このことから、13G2はB18胞lこは直接作
用しないと考えられる。
実施例11 抗原提示細胞に対する効果マウスL細胞に
H−2クラス■抗原の一つであるI−A”の遺伝子を導
入し、細胞表面にI −A’抗原を発現したL細胞(N
 I HのR,Germain博士から恵与された)を
作製し、これを1%のパラフォルムアルデヒドで固定し
て抗原提示細胞(20,000m/穴)とし、ウシa5
1−カゼインあるいは3D20が認識するウシσsl−
カゼインの抗原部位(136〜155アミノ酸残基)の
そttソtt 100 pg/wlt*tR,W、トI
、テ3 D 20細胞(20,000個/穴)を刺激し
、X線照射13G2(10,000個/穴)を加えて4
日間培養し、3D20の細胞増殖に対する影響を検討し
た。結果を第10図に示す。第1o図から明らかなよう
に、20.000個+7)3D20!:対してlO,0
00個のX線照射13G2を加えたとき、ウシasl〜
カゼインの抗原決定基7ラグメントで刺激したときにの
み、3D20の細胞増殖は約1/3に抑制された。この
結果は、13G2の免疫抑制作用が抗原提示m胞(マク
ロファージや樹状細胞)を介さないこと、及びLma上
のI−A’抗原とウシσs1−カゼイン自身とは互いに
相互作用できないことを示唆している。
次にISF−Tの作用機序をさらに明らかにするために
、ISF−Tが抗原提示細胞とヘルパーT細胞のいずれ
に作用するかを3D20の3H−チミジン取込み値を指
標として検討した。、X線照射した抗原提示細胞をIS
F−T存在下で16時間培養し、ISF−Tを洗浄除去
後、3D20および抗1K (a S 1−カゼイン)
と共に培養したところ、3D20の細胞増殖はISF−
T無処理群に比べて約1/3に抑制された。一方、3D
20を同様にあらかじめISF−Tで処理した後、抗原
提示細胞及び抗原と共に培養しても3D20の細胞増殖
は変化しなかった(表1)。
抗原提示細胞   +    2675± 3003D
20 15269± 876 実施例1213G2の細胞傷害性 H−21に対するアロキラー細胞を陽性コントロールと
して、13G2の3D20及びC57BL/6マウス由
来B細胞株MLPB6に対する細胞障害性を検討した。
すなわち、C3H/Heマウスの膵臓細胞をX線照射し
たC57BL/6マウスの肺臓細胞で8日間刺激して得
られたH−2”特異的アロキラー細胞及び13G2の細
胞傷害活性を、3D20あるいはC57BL/6マウス
由来のB細胞株MLPB6を標的として4時間11(r
遊離試験によって検討した。結果を[11図AおよびB
I;示す(第11図AおよびBは、それぞれ3D208
よびMLPB6に対する細胞傷害活性を示し、−・−お
よび−○−は、それぞれアロキラー細胞および13G2
の細胞傷害活性を示す)。第11図AおよびBから明ら
かなように、13G2は正常肺臓細胞と同様、3D20
及びMLPB6に対してほとんど細胞障害活性を示さな
かった。即ち、13G2の細胞増殖抑制作用はms傷害
作用によるものではなく、ヘルパーT細胞を不活化する
ことによって発揮されると考えられる。
発明の効果 本発明は、抗原特異的な免疫反応を抑制する抗原非特異
的抑制性77617111株が産生ずる免疫抑制因子I
SF−Tを、高感受性細胞株を用いる高感度測定系を活
用することによって精製、単離し、その生物学的性質を
解明して、リウマチやSLHなどの自己免疫疾患の治療
及び臓器移植時の免疫抑制に応用しようとするものであ
る。
また、従来の免疫抑制剤が、薬効としての免疫抑l#J
rP用が弱く、シかも11rF用が強いため、実用上十
分満足できるものではないのに対し、本発明の製造法で
得られる免疫抑制因子ISF−Tは、理想的な免疫抑制
剤になりうるものと期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、13G2の培養上清(20倍希釈)中の免疫
抑S因子I 5F−Tによる3D20に対する増殖抑制
作用を示す(実施例2参照)。 第2図は、3D20の抗原特異的増殖に対する13G2
の抑制作用を示す(*施例2参照)。 第3図は、各種抗原で免疫したマウスのリンパ節細胞の
増殖に対する免疫抑制因子ISF−Tの抑制効果を示す
(実施例3参照)。 第4図は、各種刺激による3D20の増殖に対する抑制
効果を示す(実施例4参照)。 第5図は、免疫抑制因子ISF−Tのゲルフィルトレー
ジョンパターンを示す(実施例6参照)。 第6図は、13G2の細胞表面抗原の70−サイ°トメ
トリーによる解析結果を示す(実施例7参照)。 第7図は、抗つシgsl−カゼイン抗体産生に対する1
 3G2の抑制作用を示す(実施例8参照)。 第8図は、ウシasl−カゼイン免疫c 3 H/He
及びBALB/cマウスのリンパ節細胞を抗原刺激して
誘導される細胞増殖に対する13G2の影響を示す(*
施例9参照)。 1s9図は、TIIB胞非依存性の抗体産生Iこ対する
1 3G2または3D20の効果を示す(実施例10参
照)。 第1O図は、特異抗原決定基とI−Aゝ陽性り細胞で刺
激された3D20の細胞増殖に対する13G2の影響を
示す(実施例11参照)。 第111!Iは、13G2の細胞傷害活性を示す(5I
!施例12参照)。 第12図は、抗T細胞しセプター抗体刺激後の13G2
培養上溝中のISF−T活性[○□○:培養1培養1培
目上清、 x−−−−−−−・×:培養5日目の培養上
清、△:3D20に対して抗原無刺激時(対照)〕を示
す(実施例5参照)。 jl!13図は、抗T細胞しセプター抗体刺激後の13
G2の細胞増殖を示す(実施例5参照)。 0  1/1250 1/250 1150  1/1
013G2の培養上清(20倍濃縮液)の希釈度30/
200 10/200 3/200 1 /200 13G2培養上清の添加率 0.31 13G2の添加数(XIO’個) 宕呂 増殖阻害率(%) $6図 Log堂光強皮 Log虫光強戻 1023XIO”     to’ 13G2または3D20の添加数 1 + 第10図 sH−チミジン取’)込hM(cpmXlO−’ )1
0’ 3X102103 細  胞  数 3XlO” 13G2培養上清添加量 3 0 0 0 0 エフェクター/標的細胞比

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 免疫抑制因子ISF−Tを産生する細胞を培養して培養
    物中にISF−Tを生成、蓄積させ、これを採取するこ
    とを特徴とするISF−Tの製造法。
JP24051690A 1990-02-16 1990-09-10 免疫抑制因子の製造法 Pending JPH03272693A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP1991/000176 WO1991012330A1 (en) 1990-02-16 1991-02-14 Production of immunosuppressive factor

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3676790 1990-02-16
JP2-36767 1990-02-16

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JP24051690A Pending JPH03272693A (ja) 1990-02-16 1990-09-10 免疫抑制因子の製造法

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