JPH0327260Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0327260Y2
JPH0327260Y2 JP1983081070U JP8107083U JPH0327260Y2 JP H0327260 Y2 JPH0327260 Y2 JP H0327260Y2 JP 1983081070 U JP1983081070 U JP 1983081070U JP 8107083 U JP8107083 U JP 8107083U JP H0327260 Y2 JPH0327260 Y2 JP H0327260Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piece
water
introduction passage
liquid pipe
water droplet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1983081070U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59186771U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP8107083U priority Critical patent/JPS59186771U/ja
Publication of JPS59186771U publication Critical patent/JPS59186771U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0327260Y2 publication Critical patent/JPH0327260Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は自動車用空気調和装置に用いられる積
層型エバポレータに係り、特に、凝縮水の飛散を
防止し得るものに関する。
(従来の技術) 一般に自動車用空気調和装置は、第1図に示す
ようにインテークユニツト1と、クーラユニツト
2と、ヒータユニツト3とを有している。インテ
ークユニツト1にはモータ4により駆動されるフ
アン5が内蔵され、更にインテークユニツト1内
へ内気流入口6を通つて流入する空気と、外気取
入口7を通つて流入する空気とを切換制御するた
め、インテークユニツト1内にインテークドア9
が取付けられている。
クーラユニツト2には冷媒導管10により冷媒
が循環するエバポレータ(蒸発器)11が内蔵さ
れており、このクーラユニツト2内でインテーク
ユニツト1から送られてきた空気は冷媒との間で
熱交換されて低温となる。この時空気中の水蒸気
は凝縮してエバポレータの表面に付着するが、こ
のエバポレータ11で凝縮した水滴12を車外に
排出するため、クーラユニツト2には排水口13
が設けられ、これに接続されたホース14により
水滴12は車外に案内される。
また、クーラユニツト2にはヒータユニツト3
が接続され、ヒータユニツト3内には、クーラユ
ニツト2を通過した空気を加熱するためのヒータ
コア15、ミツクスドア16、ベントドア17あ
るいはフロアドア18等の各種ドアが組み込まれ
ている。
クーラユニツト2内に組み込まれる通常の積層
型エバポレータは第2図ないし第4図に示すよう
に構成されている。すなわち、積層型エバポレー
タ21は第5図に示すようなピース22をいわゆ
る菓子の最中の皮を合せるようにして第3図に示
す液管ユニツト23を形成し、このユニツト23
を多数整列状に連結するとともに、相隣合う液管
ユニツト23,23間にコルゲートフイン24を
介装したものである。前記ピース22は両端に膨
出部25,26を有し、この両膨出部25,26
を軸直角断面がコ字状をした中間部27により連
結したもので、このピース1対を最中合せにすれ
ば、両端に液溜り部28,29を有し、この両液
溜り部28,29を扁平な液管30により連通し
た液管ユニツト23が構成される。かかるユニツ
ト23の液溜り部28,29を、通孔31により
連通状態としつつ多数連結し、下部液溜り部29
群が連結されてなる流通路33に冷媒を導入する
入口側導管37を挿入し、上部液溜り部28群が
連結されてなる流通路32に冷媒を導出する出口
側導管36を連結すれば、積層型エバポーレータ
21ができる。この場合、液管30内を流通する
冷媒通路38のパス数(液管30中を流れる流体
が同一方向に流れる場合をパスと称す)を複数と
する場合には、前記通孔31の適当な所で盲板3
4を介装するのみで、第4図に略示するような流
通経路を得ることができる。なお図中「35」
は、サイドプレートである。
このように構成された積層型エバポレータは、
入口側導管37から冷媒が下部流通路33を通つ
て液管30群に流入し、冷媒がこの液管30群を
流通する間にフイン24の間を流通する空気から
熱を奪つて蒸発し、その蒸発熱により空気を冷却
し、蒸発した冷媒を上部流通路32から出口側導
管36を経て図示しない圧縮機に送り込むように
なつている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、このような積層型エバポレータのフ
イン群に凝縮水が付着し、この凝縮水がフイン2
4間を通過する空気流によつて飛散することによ
り空気吹出口から水滴が車室内へ流出することが
ある。
そのため、従来の積層型エバポレータにあつて
は、積層型エバポレータの風下側に金網を設置し
て、この飛散してくる凝縮水を捕捉し、その飛散
を防止するようにしている。
しかしながら、このような従来の積層型エバポ
レータの凝縮水飛散防止構造にあつては、風下側
に金網を設置するため、部品点数がおよび組付工
数が増加して製造原価増を招来し、また通過空気
抵抗の増加や総重量増となる等の欠点がある。
本考案の目的は、前記従来技術の欠点を解消
し、安価かつ軽量な構造にて凝縮水の飛散を防止
することができる積層型エバポレータを提供する
にある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、薄板の両
端部を同一方向に膨出させて膨出部を形成すると
ともに、この膨出部の底壁に通孔を開設し、その
中間部を断面コの字状に形成したピースを最中合
せすることにより、両端膨出部を上部液溜り部お
よび下部液溜り部の一部を構成するように、また
前記中間部を両液溜り部相互間を連通する液管に
それぞれ形成してなる液管ユニツトを多数整列連
結し、これら相隣合う液管ユニツトの外表面間に
フインを介設してなる積層型エバポレータにおい
て、 前記液管ユニツトの風下側端部に、導入口を有
すると共に該導入口に至る導水溝を外周面に形成
した水滴導入用通路をピースの中間部における風
下側端部を延長して長手方向に延設された樋を腹
合せにすることによりユニツトの長手方向に沿つ
て形成し、 前記フインの風下側端を水滴導入用通路の導入
口よりも風上側であつて前記ピースの合着代部に
それぞれ位置せしめたことを特徴とする積層型エ
バポレータである。
(作用) このように構成した本考案にあつては、冷房サ
イクルの運転に伴い発生した凝縮水はフイン間を
流通する空気流によつて次第に成長しつつ、表面
張力がバランスして液管ユニツト、フインの外表
面に付着した状態で積層型エバポレータの風下側
に移動してくる。
フインの風下側端に到達した凝縮水は風下に向
かつて約45゜の方向に飛散するが、フインの風下
側端を水滴導入用通路の合着代部まで後退させて
いるため、該凝縮水は水滴導入用通路の外周面に
付着することとなる。そして、水滴導入用通路の
外周面に付着した凝縮水は、相隣合う水滴導入用
通路の外周面間を通過する空気の風圧と、凝縮水
の表面張力とのバランスがくずれることにより、
導水溝に案内されて水滴導入用通路の導入口に吸
い寄せられ、凝縮水自体の表面張力と相俟つて、
導入口から水滴導入用通路内に取り込まれる。
その後、水滴導入用通路内に取り込まれた凝縮
水は、その表面張力によつて水滴導入通路の内表
面に付着した状態で通路に沿つて下方に落下する
が、流通する風の影響を受けずに速やかに排出口
から車外に排出され、こうして、この凝縮水が飛
散するおそれはなくなる。
(実施例) 以下図面に即して本考案の実施例を説明する。
第6図は本考案の一実施例を示す部分斜視図、
第7図は第6図の−断面図、第8図は本考案
の他の実施例を示す第7図に相当する部分断面
図、第9図は本考案の更に別の実施例を示す部分
斜視図である。
本考案の一実施例を示す第6図および第7図に
おいて、積層型エバポレータ21の液管ユニツト
23における風下側端部には、水滴導入用通路4
1が液管ユニツト23の長手方向(すなわち、冷
媒が流通する液管30と平行)にそれぞれ形成さ
れており、この水滴導入用通路41は、周壁の一
部を長手方向に切欠れたほぼ円形の筒円状に形成
され、その切欠き部分は、最も風下において、真
後を向いて細長い導入口42を構成し、また、通
路41外周面にはフイン24、液管ユニツト23
の外表面に付着した凝縮水12を導入口42に案
内する導水溝43が多数形成されている。
この水滴導入用通路41は、一対のものが最中
合せになつて液管ユニツト23を形成するピース
22,22の風下側端に一体的に延設されてい
る。すなわち、ピース22の側端は合着代部22
Aをさらに延長され、この延長部分はピース22
のコ字形と同じ向きに円弧形状に湾曲されて樋4
4をを形成しており、一対のピース22,22に
おける樋44を腹合せに対設されることにより、
前記導入口42を有する円筒形の水滴導入通路4
1が形成されている。
他方、積層型エバポレータのフイン24におけ
る風下側端24Aは、前記水滴導入用通路41の
導入口42よりも風上側に位置されている。すな
わち、第7図に示すように、フイン24の風下側
端24Aは、水滴導入通路41の円弧形状の樋4
4の合着代部22Aの位置まで風上側に向かつて
後退して設けられている。したがつて、水滴導入
用通路41の周壁外面は、フイン24よりも風下
側に露出していることになる。
前記構成にかかる積層型エバポレータにおける
凝縮水の飛散防止作用を説明する。
第6図、第7図に示すように、冷房サイクルの
運転に伴い発生して液管ユニツト23、フイン2
4の外表面に表面張力で付着した凝縮水12はフ
イン24間を流通する空気流によつて次第に成長
しつつ、表面張力がバランスして積層型エバポレ
ータの風下側に移動してくる。
フイン24の風下側端24Aに到達した凝縮水
12は風下に向かつて約45゜の方向に飛散するが、
本実施例にあつてはフインの風下側端24Aを水
滴導入用通路41の合着代部22Aまで後退させ
ているため、すなわち、この飛散方向に水滴導入
用通路41の外周面が位置しているため、該凝縮
水12は水滴導入用通路41の外周面に付着する
こととなる。
そして、水滴導入用通路41の外周面に付着し
た凝縮水は、相隣合う水滴導入用通路41,41
の外周面間を通過する空気の風圧と、凝縮水の表
面張力とのバランスがくずれることにより、導水
溝43に案内されて水滴導入用通路41の導入口
2に吸い寄せられ、凝縮水自体の表面張力と相俟
つて、導入口42から水滴導入用通路41内に取
り込まれる。
水滴導入用通路41内に取り込まれた凝縮水
は、その表面張力によつて水滴導入通路41の内
表面に付着した状態で通路41に沿つて下方に落
下していく。この凝縮水は、流通する風の影響を
受けずに速やかに排出口13から車外に排出され
る。こうして、この凝縮水が飛散するおそれはな
くなる。
このように本実施例にあつては、フインの風下
側端24Aを水滴導入用通路41の合着代部22
Aまで後退させる構成と水滴導入用通路41の外
周面に導水溝43を形成する構成とが相俟つて相
乗的に凝縮水の飛散を防止することができる。し
たがつて、フインの風下側端24Aを水滴導入用
通路とほぼ面一に構成すると、フイン24を伝わ
つて移動した凝縮水の一部は水滴導入用通路41
の外周面に付着することなく飛散し、また、導水
溝43がない場合には、水滴導入用通路41の外
周面にさしかかつた凝縮水の一部は、水滴導入用
通路41の外周面に沿つて落下して次第に大きな
水滴となり、落下途中で水滴導入用通路41の外
周面間を通過する空気の風圧によつて飛散する。
ところが、本実施例の如く構成すると全ての凝縮
水が水滴導入用通路41の外周面に付着し、さら
にこの外周面上を下方に落下していくことなく、
導水溝43に案内されて導入溝42に効果的に取
り込まれることとなる。
第8図は本考案の他の実施例を示すものであ
り、前記実施例と異なるのは、樋44の立体形状
がフイン風下側端24Aよりさらに風下において
内側に傾斜させた傾斜面を有する形状に形成され
ている点であり、その作用効果は同様である。
なお、前記実施例では、水滴導入用通路をピー
スの側端を延長してピースと一体的に形成した場
合について説明したが、水滴導入用通路を別に形
成し、ピースを最中合せしてなる液管ユニツトの
側端に付設するようにしてもよい。また、導水溝
43は、前記実施例では、水平溝を示したが、勿
論これに限らず、その他第9図に示すような傾斜
溝、あるいは波形溝等その形状は問わない。
また、フイン24形状も、第9図に示すよう
に、山形のフイン等、その形状は問わない。
[考案の効果] 以上述べたように本考案によれば、全ての凝縮
水を水滴導入用通路に集め、これに沿つて落下さ
せるようにし速やかに車外に排出して凝縮水の飛
散を完全に防止するように構成したので、従来に
おける金網の設置が廃止でき、部品点数および組
付工数の減少による製造原価の軽減価が可能であ
り、また、水滴導入用通路のピースとの同時成形
により、材料歩留りの向上、加工工数の節約が期
待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の自動車用空気調和装置の系統
図、第2図は従来の積層型エバポレータの傾斜
図、第3図はその一部切断正面図、第4図はその
冷媒の流通経路を示す概略図、第5図はそのピー
スを示す斜視図、第6図は本考案の一実施例を示
す部分斜視図、第7図は第6図の−断面図、
第8図は本考案の他の実施例を示す第7図に相当
する部分断面図、第9図は本考案の更に別の実施
例を示す部分斜視図である。 21……積層型エバポレータ、22……ピー
ス、22A……合着代部、23……液管ユニツ
ト、24……フイン、25,26……膨出部、2
7……中間部、28……上部液溜り部、29……
下部液溜り部、30……液管、31……通孔、4
1……水滴導入用通路、42……導入口、43…
…導水溝、44……樋。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 薄板の両端部を同一方向に膨出させて膨出部2
    5,26を形成するとともに、この膨出部の底壁
    に通孔31を開設し、その中間部27を断面コの
    字状に形成したピース22を最中合せすることに
    より、両端膨出部25,26を上部液溜り部28
    および下部液溜り部29の一部を構成するよう
    に、また前記中間部27を両液溜り部28,29
    相互間を連通する液管30にそれぞれ形成してな
    る液管ユニツト23を多数整列連結し、これら相
    隣合う液管ユニツト23の外表面間にフイン24
    を介設してなる積層型エバポレータにおいて、 前記液管ユニツト23の風下側端部に、導入口
    42を有すると共に該導入口42に至る導水溝4
    3を外周面に形成した水滴導入用通路41をピー
    ス22の中間部27における風下側端部を延長し
    て長手方向に延設された樋44を腹合せにするこ
    とにより液管ユニツト23の長手方向に沿つて形
    成し、 前記フイン24の風下側端を水滴導入用通路4
    1の導入口42よりも風上側であつて前記ピース
    22の合着代部22Aにそれぞれ位置せしめたこ
    とを特徴とする積層型エバポレータ。
JP8107083U 1983-05-31 1983-05-31 積層型エバポレ−タ Granted JPS59186771U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8107083U JPS59186771U (ja) 1983-05-31 1983-05-31 積層型エバポレ−タ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8107083U JPS59186771U (ja) 1983-05-31 1983-05-31 積層型エバポレ−タ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59186771U JPS59186771U (ja) 1984-12-11
JPH0327260Y2 true JPH0327260Y2 (ja) 1991-06-12

Family

ID=30211041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8107083U Granted JPS59186771U (ja) 1983-05-31 1983-05-31 積層型エバポレ−タ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59186771U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55100831A (en) * 1979-01-27 1980-08-01 Nikko Eng Kk Manufacture of heat transfer pipe

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57112670U (ja) * 1980-12-27 1982-07-12
JPS58190363U (ja) * 1982-06-14 1983-12-17 東洋ラジエーター株式会社 冷媒蒸発器

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55100831A (en) * 1979-01-27 1980-08-01 Nikko Eng Kk Manufacture of heat transfer pipe

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59186771U (ja) 1984-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0947792B1 (en) Refrigerant evaporator and manufacturing method for the same
CA1340218C (en) Evaporator with improved condensate collection
US5341870A (en) Evaporator or evaporator/condenser
EP1065453B1 (en) Refrigerant evaporator with refrigerant distribution
US5628206A (en) Refrigerant condenser
KR100227881B1 (ko) 고효율증발기, 그 냉각방법 및 열교환기
KR100443392B1 (ko) 차량용 공기 조화 장치
US5062477A (en) High efficiency heat exchanger with divider rib leak paths
JPS58217195A (ja) 熱交換器
EP0773419B1 (en) Heat exchanger
EP0754579B1 (en) Heat exchanging apparatus for a vehicle
JP3700144B2 (ja) 冷却用熱交換器
JPH0327260Y2 (ja)
JPS58214793A (ja) 熱交換器
JPH08334277A (ja) ルームエアコン用エバポレータ
JPH10197173A (ja) 熱交換器用偏平管及び熱交換器
JPH0914793A (ja) 積層型熱交換器
US6182741B1 (en) Air conditioner for preventing corrosion of evaporator
JPH08271091A (ja) 冷媒蒸発器
JP2624336B2 (ja) フィン付熱交換器
JPH0228370Y2 (ja)
JPH0829089A (ja) 熱交換器およびそれを用いた空調装置
JPS5937568Y2 (ja) 自動車用空気調和装置
JP2003118350A (ja) 車両用空調装置
CA2035590A1 (en) Multipass evaporator