JPH03272349A - 油圧式差動装置 - Google Patents

油圧式差動装置

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JPH03272349A
JPH03272349A JP7033990A JP7033990A JPH03272349A JP H03272349 A JPH03272349 A JP H03272349A JP 7033990 A JP7033990 A JP 7033990A JP 7033990 A JP7033990 A JP 7033990A JP H03272349 A JPH03272349 A JP H03272349A
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JP
Japan
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oil
hydraulic pump
gear
circulation passage
differential
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Pending
Application number
JP7033990A
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English (en)
Inventor
Seiji Ezaki
誠司 江崎
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1産業上の利用分野J 本発明は、第1.第2油圧ポンプからなる411圧式差
動装置に関4′る乙のである。
[従来の技術] 差動装置例えば4輪駆動車のセンタデフにわいて、2つ
の出力軸を自由に差動できるようにすると、前輪あるい
は後輪がスリップしたときに、パワープラン!・のトル
クの大部分がスリップした方の車輪に配分され、車両の
駆動力が実質的に失われるといった問題がある。
このため、一般に差動装置に対して差動制限装置が設け
られ、例えば湿式多板クラッチからなる差動制限装置が
従来より知られている。このような湿式多板クラッチか
らなる従来の差動制限装置においては、通常、両出力軸
間に回転数差が生じたときに、油圧でクラッチを接続し
、各クラッチプレート間の摩擦力によって両出力軸を力
学的に連結し、両出力軸の差動を制限するようにしてい
る。しかしながら、この上うな差動制限方法では、差動
装置とは別に、湿式多板クラッチと油圧供給装置と油圧
制御機構とを設けなければならないので、差動機構が複
雑化ないし大型化するといった問題かある。
そこで、4輪駆動車において、入力M(パワープラント
側)と前・後輪側出力軸との間Iこ、入力軸と一体回転
する第1内歯ギヤと、前輪ff1lJ出力軸と一体回転
する第1外歯ギヤとで形成される第1油圧ポンプと、人
力軸と一体回転する第2内歯ギヤと、後輪側出力軸と一
体回転する第2外歯ギヤとで形成される第2油圧ポンプ
とを設け、第1゜第2油圧ポンプから吐出されるオイル
の流動抵抗(吐出圧)によって、内歯ギヤ(人力軸)の
トルクを外歯ギヤ(前・後輪側出力軸)に伝達し、前輪
と後輪とを差動可能に駆動するようにした油圧式差動装
置(4輪駆動装置)が提案されている(特開昭64−1
6429号公報参照)。
この従来の油圧式差動装置においては、第1油圧ポンプ
の吐出ポートと第2 it++圧ポンプの吸込ポートと
を連通ずる第1オイル循環通路と、第141」圧ポンプ
の吸込ポートと第2油圧ポンプの吐出ポートとを連通ず
る第2オイル循環通路とが設けられ、これらの第1.第
2オイル循環通路内を流れるオイルの流動抵抗(吐出圧
)によって駆動力あるいは差動制限力が得られるように
なっている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、例えば油圧式差動装置をセンタデフとして用
いた場合、前・後輪がほぼ同一回転数で回転する通常走
行時と、スリップあるいは〔ノック等が発生している差
動時とでは、一般に0;j・後輪への好ましいトルク伝
達特性が異なる。
ところが、特開昭64−16429号公報に開示された
上記従来の油圧式差動装置では、第1第2オイル循環通
路の流動抵抗特性によって通常走行時のトルク伝達特性
(トルク配分)と、差動時のトルク伝達特性(差動制限
特性)とが−律に決定される。このため、車両の走行状
態に応じたトルク制御を行うことができず、車両の走行
性を十分に安定化することがむずかしいといった問題が
ある。
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、例えば自動車用センタデフとして用いられるllb
圧式差動装置において、通常走行時と差動時(例えばス
リップ時)とに対して、夫々独立して好ましいトルク伝
達特性を設定することかでき、車両の走行性能を高ぬる
ことができる油圧式差動装置を提供することを目的とす
る。
1課題を解決するための手段] 本発明は上記の目的を達するため、第1入力側回転部材
と第1出力側回転部材とで形成されろ第1油圧ポンプと
、第2入力側回転部材と第2出力側回転部材とで形成さ
れる第2油圧ポンプとからなる油圧式差動装置において
、第1.第2入力側回転部材に対する第1.第2出力側
回転部材の一相対回転方向が同一方向であるときに吐出
側となる、第1.第2i11圧ポンプのポート同士を連
通ずる第1オイル循環通路と、吸込側となるポート同士
を連通ずる第2オイル鯖環通路とを設け、これらの第1
.第2′:Aイル循以1通路に夫々第1.第2流動抵抗
部材を設ける一方、第1流動抵抗部材より第1AI+圧
ポンプ側の第1オイル循環通路と、第2流動抵抗部材よ
り第2油圧ポンプ側の第2ゴイル循環通路とを連通ずる
第1オイル連通路を設(上るととしに、第1流動抵抗部
材より第2油圧ポンプ側の第1オイル循環通路と、第2
流動抵抗部(4より第1油圧ポンプ側の第2オイル循環
通路とを連通4−る第2オイル連通路を設け、これらの
第1.第2オイル連通路に、夫々第3.第4流動抵抗部
材を設けたことを特徴とするAI+圧式差動装置をt)
J供する。
[発明の作用・効果] 本発明によれば、通常走行時等、第1.第2入力側回転
部材に対する第1.第2出力側回転部材の相対回転方向
が同一方向となる場合、第1.第2油圧ポンプの第1オ
イル循環通路と連通ずるボ−トは夫々吐出側となる。こ
のため、第1流動抵抗部材(例えばオリフィス)の両側
がいずれも高圧となるので、実質的に第1流動抵抗部材
を通してのオイルの流れが生じない。一方、第1.第2
油圧ポンプの第2オイル循環通路と連通ずるポートは夫
々吸込側となる。このため、第2流動抵抗部材の両側が
いずれら低圧となるので、実質的に第2流動抵抗部材を
通してのオイルの流れが生じない。したかって、第1油
圧ポンプの吐出側ポートから吐出されたオイルは、順に
、第1オイル循環通路(第1流動抵抗部材より第1油圧
ポンプ側の部分)と、第1オイル連通路と、第2オイル
循環通路(第2流動抵抗部材より第2111圧ポンプ側
の部分)とを通って第2油圧ポンプの吸込側ポートに流
入する。一方、第2油圧ポンプの吐出側ポートから吐出
されたオイルは、第1オイル循環通路(第1流動抵抗部
材より第2油圧ポンプ側の部分)と、第2オイル連通路
と、第2オイル循環通路(第2流動抵抗部材より第1油
圧ポンプ側の部分)とを通って第1油圧ポンプの吸込側
ポートに流入する。つまり、第1油圧ポンプの吐出圧特
性すなわちトルク伝達特性は第3流動抵抗部材によって
決定され、第2油圧ポンプの吐出圧特性すなわちトルク
伝達特性は第4流動抵抗部材によって決定される。した
かって、第3.第4流動抵抗部材の形状、例えばオリフ
ィスの場合は口径を夫々好ましく設定することによって
、第1.第2出力側回転部材に対して所望のトルク配分
を行なうことができる。
また、スリップ時等、第2出力側回転部材の相対回転方
向が第1出力側回転部材の相対回転方向と逆転する場合
、第1油圧ポンプの第1オイル循環通路と連通ずるポー
トは吐出側となり、第2油圧ポンプの第1オイル循環通
路と連通ずるポートは吸込側となる。このため、第1オ
イル拓環辿路の第1流動抵抗部材より第1油圧ポンプ側
の部分は高圧となり、第2411圧ポンプ側の部分は低
圧となるので、第1流動抵抗部材を通って第1油圧ポン
プ側から第2油圧ポンプ側にオイルが流れる。
方、第17111圧ポンプの第2オイル循環通路と連通
ずるポートは吸込側となり、第2油圧ポンプの第2オイ
ル循環通路と連通ずるポートは吐出側となる。このため
、第2オイル循環通路の第2流動抵抗部材より第1油圧
ポンプ側の部分は低圧となり、第2411圧ポツプ側の
部分は高圧となるので、第2流動抵抗部材を通って第2
油圧ポンプ側から第1411圧ポンプ側にオイルが流れ
る。ここにおいて、第1オイル通通路は、第1.第2オ
イル循環通路との連通部が夫々高圧となるので、実質的
に第3流動抵抗部材を通してのオイルの流れが生じず、
また第2オイル連通路は、第1.第2オイル循環通路と
の連通部が夫々低圧となるので、実質的に第4流動抵抗
部材を通してのオイルの流れが生じない。したがって、
第1油圧ポンプの吐出側ポートから吐出されたオイルは
、第1オイル循環通路のみを通って第2油圧ポンプの吸
込側ポートに流入する。一方、第2油圧ポンプの吐出側
ポートから吐出されたオイルは、第2オイル循環通路の
みを通って第1油圧ポンプの吸込側ポート−に流入する
。したが−)て、第1油圧ポンプの吐出圧すなわらトル
ク伝達特性は第1流動抵抗部材によって決定され、第2
油圧ポンプの吐出圧ずなわちトルク伝達特性は第2流動
抵抗部材によって決定される。ここに才、いて、第1.
第2流動抵抗部材の形状は、例えばオリフィスの場合は
口径は、差動時における好ましい差動制限力がi(#ら
れるような値に設定される。
したか−〕で、通児走行時のトルク伝達特性(トルク配
分)は第3.第4流動抵抗部材によって決定され、差動
時のトルク伝達特性(差動制限特性)は第1.第2流動
抵抗部材によって決定されることになるので、第1〜第
4流動抵抗部材の形状を夫々好ましく設定4−るごとに
より、通常走行時のトルク配分と、差動時の差動制限特
性とを、夫々独立して設定4゛ることかできる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
第3図に示すように、4輪駆動車WDにおいて、エンノ
ン1のトルクは、変速機2で変速されてメインンヤフト
3に出力され、ごの後ドライブギャ4と、該ドライブギ
ヤ4と噛み合うドリブンギヤ5とを介してプロペラシャ
フト6に伝達されるようになっている。
そして、プロペラシャフト6に伝達されたトルクの一部
は、フロントベベルギヤ7と、該フロントベベルギヤ7
と噛み合うフロントリングギヤ8とを介してフロントデ
フ9に伝達され、さらにフロントデフ9から、左右のフ
ロントアクスルシャフトl 1.12を介して、左右の
前輪13.14に伝達されるようになっている。また、
プロペラシャフト6の残りのトルクは、リヤヘベルギヤ
15と、該リヤヘベルギヤ15と噛み合うリヤリングギ
ヤ16とを介してリヤデフ17に伝達され、さらにリヤ
デフ17から、左右のリヤアクスルシャフト18.19
を介して左右の後輪21.22に伝達されるようになっ
ている。なお、リヤデフ17は請求項1に記載された油
圧式差動装置に相当する。
フロントデフ9は、実質的に、フロントリングギヤ8と
一体回転するデフケース23と、デフケース23に固定
された複数のデフビニオン24と、夫々デフピニオン2
4と噛み合い左右のフロントベベルギヤフ1−11.1
2と一体回転する左右のサイトギヤ25,26とで構成
される普通のディファレンソヤル装置であって、左右の
前輪l314を差動させられるようになっている。
一方、リヤデフ17は、後で説明するように、内部に4
つのギヤポンプP1〜l〕、(第4図参照)が形成され
、これらの吐出オイルの流動抵抗(負荷)によって、プ
ロペラシャフト6のトルクを左右のリヤアクスルシャフ
ト+ 8.19に伝達するようになっている。
第4図に示すように、リヤデフ17には、リング形の中
間部材29と、該中間部材29にこれを厚み方向にはさ
むようにして取り付けられる中空路円柱形の第1.第2
ケース31.32とで形成される中空円柱形のハウジン
グ30が設けられ、このハウジング30に、リヤリング
ギヤ16が締結ボルト33によって固定されている。ま
た、ハウジング30は、その軸線方向の両端部で夫々、
ポールへアリング34を介して固定部35によって回転
自在に支持されている。
ハウジング30内には、ハウジング軸線方向のほぼ中央
部において、ハウジング軸線に垂直な広がり而をしつ円
板形のキャリア36が、ハウジング30に固定して設け
られ、ハウジング30内に形成される円柱形空間部は、
キャリア36によって第1室37と第2室38とに仕切
られている。
キャリア36には、ハウジング軸線に対して対称となる
2つに位置において、これを厚み方向に貫通ずる第1.
第2軸受穴41.42が形成され、これらの第1.第1
軸受穴41.42には、夫々、第1、第2ビニオン軸4
3.44が回転自在にはめられている。
第1室37内において、外歯を備えた第1ビニオン46
が第1ビニオン軸43にスプライ/嵌合され、さらに外
歯を備えた第2ピニオン47が第2ビニオン軸44にス
プライン嵌合されている。
なお、第1ビニオン46と第2ビニオン47とは噛み合
っていない。そして、第1.第2ピニオン46.47の
外歯と噛み合う内歯を備えた第1内歯ギヤ/I8が、ハ
ウジング30(キャリア36)と軸線を共¥、’−4゛
るようにして配置され、この第1内山ギヤ48は左すャ
アクスルノヤフト18に取り付(1られ、これと一体回
転するようになっている5、また、第2室38内におい
て、外歯を備えた第3ピニオン51が第1ピニオン軸4
3にスプライ/嵌合され、さらに外歯を備えた第4ピニ
オノ52か第2ビニオン軸44にスジ9フフ161合さ
れている。そして、第3.第4ピニオン51.52の外
歯と噛み合う内歯を(liilえた第2内山ギヤ53が
、ハウジング30(ギヤリア36)と軸線を共有4°る
ようにして配置され、この第2内歯キヤ53は右すャア
クスルノヤフト19に取り付cfられ、これと一体回転
するようになっている。なお、第1゜第2ピニオン46
.47は請求項1に記載された第1入力側回転部材に相
当し、第3.第4ビニオン51,52は請求項1に記載
された第2入力側回転部材に相当し、第1.第2内爾ギ
ヤ48.53は夫々請求項1に記載された第1.第2出
ノj側回転部材に相当する。
ここにおいて、ハウジング30の内周面と第1第2内歯
ギヤ48.53の外周面とは、夫々ヘアリング54を介
して互いに相対回転自在に係合している。また、ハウジ
ング30は、その軸線方向の両端部において、夫々左右
のリャアクスルンヤフl−1819と、ノール部材55
を介して互いに相対回転自在に係合している。
ところで、1−記構成のみでは(すなわち、後で説明す
るギヤポンプP、〜l)4が設けられていないければ)
、キャリア36(ハウジング30)がその軸線まわりに
回転しても、第1.第2ビニオン46.47から第1内
歯ギヤ48にトルクが伝達されず、また第3.第4ピニ
オン51.52から第2内歯ギヤ53にトルクが伝達さ
れず、したがって左右のリヤアクスルシャフトl 8,
19を回転駆動することができない。
そこで、キャリア36のトルクを両アクスルンヤフト1
8.19に伝達させるために、ハウジング30内に第1
〜第4ギヤポンプP、〜P4が設けられている。すなわ
ち第1室37内において、第1ビニオン46と第1内歯
ギヤ48とによって第1ギヤポンプl)Iが形成され、
第2ビニオン47と第1内歯キヤ48とによって第2ギ
ヤポンプP。
か形成されている。また、第2室38内において、第3
ビニオン51と第2内歯ギヤ53とによって第3キヤボ
ンプP 3か形成され、第4ピニオン52と第2内歯ギ
ヤ53とによって第4ギヤポンプP4が形成されている
。なお、第1.第2ギヤポンプP+、Ptは請求項1に
記載された第1油圧ポンプに相当し、第3.第4ギヤポ
ンプP 3 、 r)4は請求項1に記載された第2油
圧ポンプに相当する。
以下、第1室37側の第1.第2ギヤポンプ1)、。
P、について説明するが、第2室38側においても実質
的に同一構成となっている。
第5図に示4−ように、第1室37内において、第1.
第2ピニオン4J47と第1内歯ギヤ48との間に形成
される略扇形の第1.第2扇形空間部G1.62には、
夫々、第1.第2仕切り部材63.64がはめ込まれて
いる。
第1.第2仕切り部材G 3 、64は、第1ビニオン
46七第1内歯ギヤ48との噛み合い部近傍で切り欠か
れ、切り欠かれて形成されろ空間部か、夫々第1ギヤポ
ンプP1用の第1.第2ボーI・6566を形成してい
る。そして、第1.第2ポート65.66には、夫々第
1.第2オイル通路6768か接続されている。ここで
、例えば通常走行時においてキャリア36が矢印Y4方
向に絶対回転する場合、第1ビニオン46が矢印Y、力
方向自転し、これと噛み合っている第1内南ギヤ48が
キャリア36に対して矢印Y、力方向相対回転する(以
下、第1.第2内歯ギヤ48.53のキャリア36に対
する相対回転を、単に第1.第2内歯ギヤ48.53の
相対回転という)。
このとき、第1ギヤポンプ[〕、において、第1ポート
65がオイル吸込側となり、第2ポート66がオイル吐
出側となる。そして、第1ビニオン46と第1内歯ギヤ
48の噛み合い速度か大きいときほど(第1ビニオン4
6の自転速度が大きい)、第2ポート66の吐出圧が高
くなる。とこυ(、第2ポート66の吐出圧が高いと第
1ビニオン46の自転が抑制され、したかってこれと噛
み合っている第1内歯ギヤ48のY1方向の相対回転が
遅くなる。換言′4゛れば、第1内歯ギヤ48のキャリ
ア回転方向への絶対的回転速度か大きくなり、左後輪2
1の回転速度が大きくなる。つまり、第2ポート66の
吐出圧によって左後輪21への動力の伝達か規制されろ
ことになる。これを利用して、後で説明4−るように、
オリフィスで古ギヤポツプの吐出比を調節し、動力の伝
)仝を制御するようにしている。
なお、第1内南ギヤ48が、矢印Y1と逆方向に相対回
転するときには、しちるん吸込側と吐出側とが逆転する
また、第1.第2仕切り部材63.Ellは、第2ビニ
オン47と第1内歯キヤ48との噛み合い部近傍でも切
り欠かれ、切り欠かれて形成される空間部が、夫々第2
ギヤポンプ1)、用の第3.第4ポート70.71を形
成している。そして、第3.第4ポート70.71には
、夫々第3.第4オイル通路72.73か接続されてい
る。例えば、通常走行時においてキャリア36が矢印Y
4方向に絶対回転する場合、第2ピニオン47が矢印Y
、方向に自転し、これと噛み合っている第1内歯ギヤ4
8が矢印Y1方向に相対回転し、このとき第3ポート7
0がオイル吐出側となり、第4ポート71かオイル吸込
側となる。
なお、第1室37側と同様に、第2室38側には、第3
ギヤポンプP3に対して、第5.第6ポート74.75
と、夫々第5.第6ポート7475に接続される第5.
第6オイル通路76.77とが設けられている。また、
第4ギヤポンプP4に対して、第7.第8ポート78.
79と、夫々第73第8ポート78.79に接続される
第7.第8オイル通路80.81とが設けられている(
以上、第1図参照)。
第1図に示すように、第1.第2ギヤポンプP1P、と
第3.第4ギヤポンプp、、p、との間でオイルを循環
さけるために、第1.第2オイル循環通路85.86が
設けられている。そして、第1オイル循環通路85の第
1.第2ギヤポンプ側(第1図では左側)の端部は、第
2オイル通路68と第3オイル通路72とに接続され、
一方正3.第4ギヤポンプ側(第1図では右側)の端部
は、第6オイル通路77と第7オイル通路80とに接続
されている。そして、第1オイル循環通路85には、こ
の中を流通するオイルに適当な流動抵抗(吐出圧)を生
じさせるために、第1オリフイス87が介設されている
また、第2オイル循環通路86の第1.第2ギヤポンプ
側の端部は、第1オイル通路67と第4オイル通路73
とに接続され、一方正3.第4ギヤポンプ側の端部は、
第5オイル通路76と第8オイル通路81とに接続され
ている。そして、第2オイル循環通路86には、オイル
に適当な流動抵抗(吐出圧)を生じさlる第2オリフイ
ス88が介設されている。
第1オイル循環通路85に接続されている各オイル通路
6 B、72,77.80は、第1.第2内歯ギヤ48
.53の相対回転方向が同一である場合、例えば、第1
.第2内歯ギヤ48.53が夫々Z、。
Z、方向に相対回転するときには、ともに吐出側すなわ
ち高圧側となる。また、第2オイル循環通路86に接続
されている各オイル通路677376.81は、第1.
第2内歯ギヤ4853が夫々Z I、 Z !方向に相
対回転するときには、ともに吸込側すなわち低圧側とな
る。なお、第1図において、第1゜第2ギヤポンプP、
、P、は左すャアクスルンヤフ)・側からみた状轢を示
しており、第3第4ギヤポンプP3.P4は右すヤアク
スルシャフト側からみた状態を示しているので、Z 、
 、 7. 、ノ。
向は立体的にみれば同一方向であり、第5図中のY、方
向と一致する。
そして、第11イル循環通路85の第1オリフイス87
より第1.第2ギヤポツプ側の部分11.と、第2オイ
ル循環通路86の第2オリフイス88より第3.第4ギ
ヤポンプ側の部分B、とを連通ずる第1オイル連通路8
9が設けられ、この第1オイル連通路89には第3オリ
フイス90が介設されている。また、第1オイル循環通
路85の第」オリフィス87より第3.第4ギヤポンプ
側の部分133と、第2オイル循環通路86の第2オリ
フイス88より第1.第2ギヤポンプ側の部分1−(、
とを連通4′る第2オイル連通路9!が設けられ、この
第2オイル連通路91には第4オリフイス92が介設さ
れている。なお、第j〜第4オリフィス87.88,9
0.92は、夫々請求項1に記載された第」〜第4流動
抵抗部材に相当する。
以下、上記構成にお1yるリヤデフ17の作用を説明4
−る。
■通π(走行時 第1図に状態を示゛4ように、通常走行時(前進時)に
は、左右の後輪21.22がほぼ同一回転数で回転4−
るので、左右の後輪21.22と一体回転する第1.第
2内歯ギヤ48.53が、夫々ZZ、方向(すなわち同
一方向)にほぼ同一回転数で相対回転し、第1〜第4ギ
ヤポンプ[)、〜1)4が、第1オイル循環通路85と
接続された側の各ポート6G、70,75.78からオ
イルを吐出し、第2オイル循環通路86と接続された側
の各ポート65.7 (,74,79からオイルを吸い
込む。
ここにおいて、第1オイル循環通路85は、第1オリフ
イス87の両側の部分L3..B3でともに高圧となる
ので、実質的に第1オリフイス87を通してのオイルの
流れが生じない。一方、第2オイル循環通路86は、第
2オリフイス88の両側の部分B、、B、でともに低圧
となるので、実質的に第2オリフイス88を通してのオ
イルの流れが生しない。
したがって、左後輪21例の第1.第2ギヤポンプP、
I)、の吐出側ポート66.70から吐出されたオイル
は、順に、第2.第3オイル通路68゜72と、第1オ
イル循環通路85(第1オリフイス87より第1.第2
ギヤポンプ側の部分)と、第1オイル連通路89と、第
2オイルNf’A通路86(第2オリフイス88より第
3.第4ギヤポンプ側の部分)と、第5.第8オイル通
路76.81とを通って、第3.第4ギヤポンプI)、
、P4の吸込側ポート74.79に流入する。
一方、右後輪22側の第3.第4ギヤポンプP3p4の
吐出側ポート75.78から吐出されたオイルは、第6
.第7オイル通路77.80と、第1オイル循環通路8
5(第1オリフイス87より第3第4ギヤポンプ側の部
分)と、第2オイル連通路9Iと、第2オイル循環通路
86(第2オリフイス88より第1.第2ギヤポンプ側
の部分)と、第1、第4オイル通路67 、73とを通
って、第1第2ギヤポンプPH,7の吸込側ポート65
.71に流入する。
つまり、第1.第2ギヤポンプP1.P2の吐出圧特性
すなわち左後輪21側のトルク伝達特性は第3オリフイ
ス90によって決定され、第3.第4ギヤポンプI)3
.P、の吐出圧特性すなわち右後輪22側のトルク伝達
特性は第4オリフイス92によって決定される。したが
って、第3.第4オリフイス90.92の口径を夫々好
ましく設定することによって、左右の後輪21.22に
対して所望のトルク配分を行なうことができる。
■差動時 第2図に状態を示すように、差動時、例えば第2内歯ギ
ヤ53(右後輪22)の回転数が非常に高くなるような
場合、第1内歯ギヤ48がZ3方向に相対回転し、第2
内歯ギヤ53かZ4方向に相対回転する。このとき、第
1〜第4ギヤポンプP〜!〕4の各ポートG 6,70
,74.79が吐出側となり、各ボーt・G5.71,
75.78が吸込側となる。
したかって、第1オイル循環通路85では、13部分で
高圧となり[33部分で低圧となるので、第1オリフイ
ス87を通ってB+側から133側へのオイルの流れが
生しる。一方、第2オイル循環通路86では、B2部分
で高圧となり84部分で低圧となるので、第2オリフイ
ス88を通って13.側からB4側へのオイルの流れが
生しる。また、13.部分と13.部分とがとらに高圧
となるので、実質的に第3オリフイス90を通してのオ
イルの流れは生じず、また03部分とB、部分とがとも
に低圧となるので、実質的に第4オリフイス92を通し
てのオイルの流れは生じない。
このため、左後輪21側の第1.第2ギヤポンプP、、
P、の吐出側ポート66.70から吐出されたオイルは
順に、第2.第3オイル通路68.72と、第1オイル
循環通路85と、第6.第7オイル通路77.80とを
通って、第3.第4ギヤポンプl) 3. [)4の吸
込側ボー1”75.78に流入4−る。
方、右後輪22側の第3.第4ギヤポンプI’5134
の吐出側ポート74.79から吐出されたオイルは、第
5.第8オイル通路76.81と、第2オイル循環通路
86と、第1.第4オイル通路6773とを通って、第
1.第2ギヤポンプP I + l)fの吸込側ポート
ci5,71に流入する。
−)まり、第1.第2ギヤポンプI’ + + P t
の吐出圧すなわちトルク伝達特性は第1オリフイス87
によって決定され、第3.第4ギヤポンプP :l +
 P 4の吐出圧1“なわちl・ルク伝達特性は第2オ
リフイス88によって決定される。ここにわいて、第1
第2オリフィス87.88の口径は、予め差動時におけ
る好ましい差動制限力が得られるような値に設定されて
いる。
以」二、通常走行時のトルク伝達特性(トルク配分)は
第3.第4オリフイス90.92によって決定され、差
動時のトルク伝達特性(差動制限特性)は第1.第2オ
リフィス87.88によって決定されることになるので
、第1〜第4オリフイス8788 90 92の口径を
夫々好ましい値に設定することにより、通常走行時のト
ルク配分と、差動時の差動制限特性とを、夫々独立して
好ましく設定することができる。
なお、本実施例では油圧式差動装置をリヤデフとして用
いているが、センタデフとして用いてもよい。また、油
圧ポンプとしてギヤポンプを用いているが、トロコイド
ポンプあるいはベーンポンプでもよい。流動抵抗部材と
してオリフィスを用いているが、流動抵抗部材はこれに
限定されるものではな(、例えばキャピラリ、ヘンチュ
リ等を用いてし、Lい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例を示すリヤデフ(油圧式差動
装置)の、オイル流通系統の模式図であり、通常走行時
のオイルの流れを示している。 第2図は、差動時のオイルの流れを示す、第1図と同様
の図である。 第3図は、第1図に示すリヤデフを備えた4輪駆動車の
動力伝達系統の模式図である。 第4図は、本発明の実施例示すリヤデフの樅断面説明図
である。 第5図は、第4図に示すリヤデフの第1室側の横断面説
明図である。 Wl)・・・4輪駆動車、p、−r〕、  第1〜第4
ギヤポンプ、l・・エンノン、2・・変速機、17・リ
ヤデフ、4 G、47・・・第1.第2ビニオン、48
・・・第1内歯ギヤ、51.52  ・第3.第4ピニ
オン、53・・第2内歯ギヤ、65.66・・第1.第
2ポート、70.71・・第3.第4ポート、74.7
5・・第5゜第6ポート、78.79・・・第7.第8
ポー)・、8586・・第1.第2オイル循環通路、8
7.88  第1、第2オリフイス、89・・・第1オ
イル連通路、90・・第3オリフイス、9I・・第2オ
イル連通路、92・・・第4オリフイス。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第1入力側回転部材と第1出力側回転部材とで形
    成される第1油圧ポンプと、第2入力側回転部材と第2
    出力側回転部材とで形成される第2油圧ポンプとからな
    る油圧式差動装置において、第1、第2入力側回転部材
    に対する第1、第2出方側回転部材の相対回転方向が同
    一方向であるときに吐出側となる、第1、第2油圧ポン
    プのポート同士を連通する第1オイル循環通路と、吸込
    側となるポート同士を連通する第2オイル循環通路とを
    設け、これらの第1、第2オイル循環通路に夫々第1、
    第2流動抵抗部材を設ける一方、第1流動抵抗部材より
    第1油圧ポンプ側の第1オイル循環通路と、第2流動抵
    抗部材より第2油圧ポンプ側の第2オイル循環通路とを
    連通する第1オイル連通路を設けるとともに、第1流動
    抵抗部材より第2油圧ポンプ側の第1オイル循環通路と
    、第2流動抵抗部材より第1油圧ポンプ側の第2オイル
    循環通路とを連通する第2オイル連通路を設け、これら
    の第1、第2オイル連通路に、夫々第3、第4流動抵抗
    部材を設けたことを特徴とする油圧式差動装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105090433A (zh) * 2015-09-22 2015-11-25 吴梁曼迪 一种高性能汽车差速器控制系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105090433A (zh) * 2015-09-22 2015-11-25 吴梁曼迪 一种高性能汽车差速器控制系统

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