JPH032716A - 光学的ローパスフイルタ - Google Patents

光学的ローパスフイルタ

Info

Publication number
JPH032716A
JPH032716A JP13637489A JP13637489A JPH032716A JP H032716 A JPH032716 A JP H032716A JP 13637489 A JP13637489 A JP 13637489A JP 13637489 A JP13637489 A JP 13637489A JP H032716 A JPH032716 A JP H032716A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
birefringent
separation
plates
plate
birefringent plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13637489A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Imada
今田 哲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP13637489A priority Critical patent/JPH032716A/ja
Publication of JPH032716A publication Critical patent/JPH032716A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A産業上の利用分野 B発明の概要 C従来の技術(第54図〜第61図) D発明が解決しようとする問題点(第62図〜第65図
) E問題点を解決するための手段 F作用 G実施例 (Gl)  第1実施例(第1図〜第5図)(G2)第
2実施例(第6図及び第7図)(G3)第3実施例(第
8図及び第9図)(G4)第4実施例(第10図及び第
11図)(G5)第5実施例(第12図〜第15図)(
G6)第6実施例(第16図〜第19図)(G7)第7
実施例(第20図〜第24図)(G8)第8実施例(第
25図及び第26図)(G9)第9実施例(第27図〜
第29図)(GIO)第10実施例(第30図〜第32
図)(Gll)複屈折板の構造(第33図〜第51図)
(G12)他の実施例(第1図、第6図、第8図、第1
01ffl、第12図、第16図、第20図及び第25
図、第27図、第30図、第33図〜第45図) H発明の効果(第52図及び第53図)A産業上の利用
分野 本発明は光学的ローパスフィルタに関し、例えばCCD
、MOSなどの固体撮像素子を用いた固体撮像装置に通
用して好適なものであるゆB発明の概要 本発明は光学的ローパスフィルタにおいて、平行四辺形
又は菱形の射出位置パターンから互いに明るさがほぼ等
しい分離光束を射出させるようにしたことにより、確実
に有害なキャリア成分を抑圧し得る光学的ローパスフィ
ルタを実現できる。
C従来の技(ネ1 固体撮像素子は、例えばCOD (charge co
upled device) 、M OS (meta
l oxide semiconductor)などの
固体撮像素子でなるフォトセンサを2次元平面上に格子
状に配列した固体撮像素子イメージヤを用いることによ
り、撮像レンズ系から取り込まれた撮像入射光を離散的
にサンプリングして電気的サンプリング出力に変換する
ような構成を有し、小型カラーテレビジョンカメラ等に
適用して好適な撮像手段として用いられている。
この種の固体撮像素子イメージヤは原理上、2次元的に
規則性をもつように配列した3原色画素を構成するフォ
トセンサによって撮像入射光を2次元的にサンプリング
するように構成されていることにより、サンプリング出
力は隣合う画素間の間隔(すなわち、単位格子における
フォトセンサ間のピッチ間隔)によって決まる水平方向
周波数f、及び垂直方向周波数rvに基づいてベースバ
ンドの信号成分に対して所定の周波数位置にキャリア成
分をもつような空間周波数スペクトラムを呈する。
ところがこれらのベースバンド信号成分以外のキャリア
成分は、これをそのまま放置すれば、サンプリング出力
に基づいて画像を再現する際に、モアレ、クロスカラー
現象などの悪影響を生ずる原因になるので、ベースバン
ド信号成分以外のキャリア成分を除去することが望まし
い。
この問題を解決する方法として、水晶板の複屈折作用を
利用して、撮像レンズ系から到来する撮像入射光束を、
点拡散関数に基づいて光学的に複数本の分離光束に分離
することによって、空間周波数スペクトラム内にトラッ
プ直線を形成することができるようにした光学的ローパ
スフィルタが提案されている。
第1の従来例として、第54図に示すように、水晶板で
なる3枚の複屈折板を順次積層して互いに張り合わせる
ことにより、はぼ正方形の分離位置に4木の分離光束を
生じさせるようにしたものがある(特公昭57−153
69号公報)。
この場合光学的ローパスフィルタ10は水晶板でなる3
枚の複屈折板11.12.13を有し、第1の複屈折板
11は水平走査方向(すなわちH方向)に対して同一の
角度位置に常光線及び異常光線が存在する主断面11A
をもつように配設され、また第2の複屈折板12は水平
走査方向に対して垂直の方向(すなわち■方向)と同一
の角位置に主断面12Aをもつように配設され、さらに
第3の複屈折板13は水平走査方向に対して+45°の
角度をなす角位置に主断面13Aをもつように配設され
ている。
このような構成の光学的ローパスフィルタ10は、第5
5図の入射位置P0に撮像レンズ系から撮像入射光束が
入射したとき、先ず複屈折板11の主断面11Aにおい
て常光線及び異常光線に分離することによって矢印r1
.で示すように水平方向にある分離位置P、に、異常光
線として透過した分離光束を分離し、かくして常光線と
して透過した分離光束と共に2本の射出光束を第2の複
屈折板12に入射する。
第2の複屈折板12は第1の複屈折板11の分離方向に
対して+90″の方向、すなわち■方向に主断面12A
を有することにより入射位置P0において第1の複屈折
板11を常光線として透過した分離光束を異常光線とし
て矢印「2」で示すように■方向にある分離位置Pよに
移動させて第3の複屈折板13に入射させる。このとき
第1の複屈折板11を異常光線として透過した分離光束
は第2の複屈折板12を常光線として透過することによ
り分離位置P1から移動せずにそのまま第3の複屈折板
13に入射する。
第3の複屈折vi13は第2の複屈折板12の分離方向
に対して一45°の角位置、すなわち+45゜の主断面
13Aを有することにより、それぞれ分離位置P、及び
P2に入射した光束を互いにほぼ等しい明るさをもつ常
光線及び異常光線に分離して矢印「3」で示すように十
45°の方向の分離位置P、及びP4から異常光線とし
て透過した分離光束を射出する。
ここで複屈折板11.12及び13は、単位格子におけ
るフォトセンサの水平ピッチ間隔P、1に基づいて、P
、/2に相当する分離距離だけ異常光線としての分離光
束をH方向及び■方向に移動させるような厚さに選定さ
れている。
かくして光学的ローパスフィルタ10は第3の複屈折板
13の4つの分離位置P1〜P4  (その位置は正方
形の頂点を45°だけ回転させた位置を表す)から互い
にほぼ等しい明るさをもつ4本の分離光束を射出するこ
とができる。
因に第55図において入射位置P0に入射した入射光束
は、それぞれ複屈折板11及び12において分離位置P
、及びPtに移動されることにより、射出光束には入射
位置P0を通る光束がなくなることになる。以下このよ
うな入射位置P0を破線によって示す。
また光学的ローパスフィルタ10が順次H方向、■方向
及び+45°の方向に分離光束を生ずるような複屈折板
11.12及び13を有する構成のものであることを、
以下第56図に示すように、H方向及びV方向の原点か
ら分離方向を表す矢印「1」、「2」及び「3」を描く
ことによって表示することとする。
ところで、第55図のような射出位置パターンで分離光
束を射出できる第56図の構成の光学的ローパスフィル
タ10は、第55図について上述したように、分離位置
P1〜P4を直線で結んだとき正方形となるような射出
位置形態を呈する(これを正方形の射出位置パターンと
呼ぶ)ので、単位格子におけるフォトセンサの水平ピッ
チ間隔Px及び垂直ピッチ間隔Pvがほぼ正方形となる
固体撮像素子イメージヤ、例えば第57回に示すように
、H方向に水平ピッチ間隔PX=11 (μm)を有し
かつ■方向に垂直ピッチ間隔P、=13Cμm〕を有す
る3枚式(すなわちR,G、B用の固体撮像素子イメー
ジヤを有する構成)に適用した場合には、第58図に示
すように、H方向及びY方向に有効な空間周波数トラッ
プ特性を呈する。
すなわちH方向の周波数軸f、をf、=P、u/2πに
よって正規化すると共に、■方向の周波数軸fvをfV
 =p、v/2πによって正規化して空間周波数特性を
表示した場合、周波数位W(f、=0、rv=t)より
周波数軸f、の方向に僅かに高い周波数位置において交
差する正及び負の勾配を有するトラップ直線R(−1)
及びL(1)と、周波数位置(rs−1,rv−0)に
おいて周波数軸f、と交差する正及び負の勾配を有する
トラップ直線R(1)及びL(1)とをベースバンド周
波数成分が発生する周波数位置(rs=0、fv=O)
の周囲に形成させることができ、かくして周波数位置(
fs =O,fv =1)のキャリア成分に対してトラ
ップ直線R(−1)及びL(1)によって二重のトラッ
プ効果を与えると共に、周波数位置Cfs””1、fv
”O)のキャリア成分に対してトラップ直線R(1)及
、びしく1)による二重のトラップ効果を与えることが
でき、結局有害なキャリア成分を効果的に抑圧すること
ができる。
また第2の従来例として、第59図に示すように、3枚
の複屈折板によって8本の分離光束を生じさせるように
したものが提案されている(特開昭61−27098号
公報)。
この光学的ローパスフィルタ20は、分離方向が順次4
5°ずつ変化して行くように第1、第2、第3の複屈折
板21.22.23を構成することにより、第60図に
示すように、入射位置P0の入射光束を第1の複屈折板
21によって常光線及び異常光線でなる2本の分離光束
に分離して位置P0及びPlから射出させ、この2本の
分離光束を第2の複屈折板22によってそれぞれ常光線
及び異常光線に分離することにより4本の分離光束を位
置Po、P+、Pg、Psから射出させ、さらにこの4
木の分離光束を第3の複屈折板23によってそれぞれ常
光線及び異常光線に分離することにより8本の分離光束
を位置Po 、P+ 、Pg、P3、P4、Ps、Ph
、P7から射出させるようにする。
ここで第1及び第3の複屈折板21及び23の分離距離
を、/7P、/2に選定すると共に、第2の複屈折板2
2の分離距離をPヨ/2に選定する。
このようにすれば、第55図について上述した正方形の
射出位置パターンを2組分、H方向にP。
/2だけずらせた位置に、並べたような位置に8本の分
離光束を発生させることができる。
第60図に示すような射出位置パターンを発生する第5
9図の構成の光学的ローパスフィルタ20によれば、第
61図に示すように、第58図の場合のトラップ直線R
(−1)、R(1)、L (1)に加えて周波数位置(
fs =1.fv =O)において周波数軸f3と交差
して周波数軸fvとほぼ平行に延長するトラップ直線T
’R(1)を発生させることができ、これにより、周波
数位置(f、=0、fv−1)のキャリア成分に対して
二重のトラップ効果を与えると共に、周波数位置(f、
=1.f、=O)のキャリア成分に対して三重のトラッ
プ効果を与えるようにし得、これにより有害なキャリア
成分を有効に抑圧することができる。
D発明が解決しようとする問題点 ところが第1及び第2の従来例のように構成した場合、
固体撮像素子として画素数を増大させることにより解像
度を向上させる必要がある場合に、有害なキャリア成分
を実用上十分に抑圧できなくなるおそれがある。
因に、標準テレビジョン方式によって水平走査線数が決
められているテレビジョン信号について画素数を増大さ
せることにより解像度を向上させようとする場合、H方
向の画素数が増えるのに対して■方向の画素数は走査線
数によって決められているために固体撮像素子イメージ
ヤ上のフォトセンサPTの単位格子の構成は、例えば第
62図に示すように、H方向のピッチ間隔P8が■方向
のピッチ間隔P、と比較して小さくなる(すなわち■方
向に縦長の形状になる)場合が考えられる。
ここでピッチ間隔P8及びP、の比率を例えばP、  
: PF −1:1.75のように選定した場合、第5
6図について上述した第1の従来例の光学的ローパスフ
ィルタ10を用いた場合の空間周波数トラップ特性は第
63図に示すように、正の勾配をもつトラップ直線R(
−1)及び負の勾配を有するトラップ直線L(1)が周
波数軸rvと交差する位置が周波数位置(f、=0、f
v=1)より高い周波数位置に大きく離れて行くような
トラップ特性を呈するように変化する。
このような変化は、第59図について上述した第2の従
来例の光学的ローパスフィルタ20を適用した場合にも
、第64図に示すように、同じように生ずる。
空間周波数トラップ特性にこのような変化が生ずると、
周波数位置(f、−0,fv=1)のキャリア成分を実
用上十分に抑圧できなくなるような結果を生ずる。
このような問題を解決する1つの方法として第65図に
示すように、4つの分離位置PA、P、、P、及びPo
の位置をH方向及び■方向に平行な直線り、及びLv上
に生じさせると共に、H方向に隣合う分離位置間のH方
向の間隔を、単位格子におけるフォトセンサPT(第6
2図)のH方向のピッチ間隔PXに対してP、/2にな
るように選定すると共に、■方向に隣合う分離位置間の
V方向における間隔を、単位格子におけるV方向のピッ
チ間隔P、に対してP、/2になるように選定すること
により、全体として菱形の射出位置パターンで分離光束
を発生させるような分離特性を生じさせる光学的ローパ
スフィルタを得るようにすれば良いと考えられる。
このようにすれば、画素数を増大させることにより単位
格子間隔が横長になるような場合を含めて、一般にピッ
チ間隔P、及びP、の比率が変化したような場合に、こ
れに応じてH方向及び■方向についての分離光束の間隔
を変更できるような射出位置パターンを発生させること
ができることにより、空間周波数トラップ直線が周波数
軸f。
及びf、と交差する位置に変更を生じさせるようなおそ
れがないことに基づいて、実用上十分なキャリア成分抑
制効果を実現し得ると考えられる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、種々の固
体撮像素子イメージヤに適応する形態の射出位置パター
ンを発生できることにより、実用上十分にキャリア成分
を抑圧できるようにした光学的ローパスフィルタを提案
しようとするものである。
E問題点を解決するための手段 かかる問題点を解決するため第1の発明においては、第
1図〜第11図の実施例のように、積層した複数の複屈
折板31〜33に入射光束を入射して当該入射光束を複
数の複屈折板31〜33によって分離することにより複
数の分離光束を射出するようになされた光学的ローパス
フィルタ30において、互いに積層され、互いに直交す
る分離方向を有し、互いに分離距離が異なる第1及び第
2の複屈折板31及び32と、第1及び第2の複屈折板
31及び32の入射側又は射出側に積層され、第1及び
第2の複屈折板31及び32の分離方向に対して、+4
5° (第1図)、又は−45° (第6図)、又は+
135° (第8図)、又は−1350(第10図)の
角位置に分離方向を有する第3の複屈折板33とを具え
、入射光束を第1、第2及び第3の複屈折板31.32
及び33を透過させることにより、平行四辺形又は菱形
の射出位置パターンPTN1を構成する分離位置pA、
pm、Pct及びpegから互いに明るさがほぼ等しい
複数の分離光束を射出させるようにする。
また第2の発明においては、第16図〜第19図の実施
例のように、積層した複数の複屈折板31〜33に入射
光束を入射して当該入射光束を当該複数の複屈折板31
〜33によって分離することにより複数の分離光束を射
出するようになされ、固体撮像素子の入射光路に挿入さ
れる光学的ローパスフィルタにおいて、固体撮像素子の
水平走査方向に対して、(45°−θ)の角度をなす分
離方向に、a cos (135°−2θ)の分離距離
〔1〕だけ常光線及び異常光線を分離する第1の複屈折
板31と、水平走査方向に対して、(135°−θ)の
角度をなす分離方向に、dsin (135°−2θ)
の分離距離〔2〕だけ常光線及び異常光線を分離する第
2の複屈折板32と、水平走査方向に対して、(90°
−θ)又は(90°−θ)+180°の角度をなす方向
にdの分離距離〔3〕だけ常光線及び異常光線を分離す
る第3の複屈折板33とを具え、第1及び第2の複屈折
板31及び32を互いに積層し、かつ第1及び第2の複
屈折板31及び32の入射側又は射出側に第3の複屈折
板33を積層し、入射光束を第1、第2及び第3の複屈
折板31.32及び33を透過させることにより、菱形
の射出位置パターンPTN3を構成する分離位置PA、
Pm 、Pct及びPcmから互いに明るさがほぼ等し
い複数の分離光束を射出させ、距#d、角度θを、d>
Oloo〈2θ<180°、2θ≠4502θ≠9(1
’ 、2θ≠135@に選定するようにする。
また第3の発明においては、第20図〜第26図の実施
例のように、積層した複数の複屈折板41〜45.51
〜55に入射光束を入射して当該入射光束を複数の複屈
折板41〜45.51〜55によって分離することによ
り複数の分離光束を射出するようになされ、固体撮像素
子の入射光路に挿入される光学的ローパスフィルタ40
.50において、固体撮像素子の水平走査方向、又は水
平走査方向に対して90°の角度をなす基準方向に対し
て+451の分離方向に常光線及び異常光線を分離する
第1の複屈折板41.51と、基準方向に対して一45
°の分離方向に常光線及び異常光線を分離する第2の複
屈折板42.52と、基準方向と同一方向又は垂直方向
に常光線及び異常光線を分離する第3の複屈折板43.
53と、基準方向に対して+45@の分離方向に常光線
及び異常光線を分離する第4の複屈折板44.54と、
基準方向に対して一45°の分離方向に常光線及び異常
光線を分離する第5の複屈折板45.55とを具え、第
1及び第2の複屈折板41及び42.51及び52を互
いに積層すると共に、第4及び第5の複屈折vi44及
び45.54及び55を互いに積層し、かつ第3の複屈
折板43.53の入射側に第1及び第2の複屈折板41
及び42.51及び52を積層すると同時に射出側に第
4及び第5の複屈折板44及び45.54及び55を積
層し、又は第3の複屈折板43.53の入射側に第4及
び第5の複屈折板44及び45.54及び55を積層す
ると同時に射出側に第1及び第2の複屈折板41及び4
2.51及び52を積層し、第1及び第5の複屈折板4
1及び45.51及び55の分離距離〔1〕及び〔5〕
を互いにほぼ等しい値に選定し、かつ第2及び第4の複
屈折板42及び44.52及び54の分離距離〔2〕及
び〔4〕を互いにほぼ等しい値に選定し、かつ第1及び
第2の複屈折板41及び42.51及び52の分離距離
(1)及び〔2]を互いに異なる値に選定し、入射光束
を第1、第2、第3、第4及び第5の複屈折板41.4
2.43.44及び45.51.52.53.54及び
55を透過させることにより、基準方向と同一方向又は
基準方向に対して垂直方向に並ぶように配列した2組の
菱形の射出位置パターンPTN41及びPTN42、P
TN51及びPTN52を構成する分離位置p、、、、
pD4、pat〜Pア、から互いに明るさがほぼ等しい
複数の分離光束を射出させるようにする。
また第4の発明においては、第27図〜第29図の実施
例のように、積層した複数の複屈折板61〜66に入射
光束を入射して当該入射光束を複数の複屈折板61〜6
6によって分離することにより複数の分離光束を射出す
るようになされ、固体撮像素子の入射光路に挿入される
光学的ローパスフィルタ60において、固体撮像素子の
水平走査方向、又は水平走査方向に対して90°の角度
をなす基準方向に対して+45°の分離方向に常光線及
び異常光線を分離する第1の複屈折板61と、基準方向
に対して一45@の分離方向に常光線及び異常光線を分
離する第2の複屈折板62と、基準方向と同一方向又は
垂直方向に常光線及び異常光線を分離する第3の複屈折
板63と、基準方向に対して+45°の分離方向に常光
線及び異常光線を分離する第4の複屈折板64と、基準
方向に対して一45@の分離方向に常光線及び異常光線
を分離する第5の複屈折板65と、基準方向と同一方向
又は垂直方向に常光線及び異常光線を分離する第6の複
屈折板66とを具え、第1及び第2の複屈折板61及び
62を互いに積層す蚤と共に、第4及び第5の複屈折板
64及び65を互いに積層し、かつ第1及び第2の複屈
折板61及び62、第3の複屈折板63、第4及び第5
の複屈折板64及び65、並びに第6の複屈折板66を
所定の順序で積層し、第1及び第5の複屈折板61及び
65の分離距離(1)及び〔5〕を互いにほぼ等しい値
に選定し、かつ第2及び第4の複屈折板62及び64の
分離距離〔2〕及び〔4〕を互いに等しい値に選定し、
かつ第1及び第2の複屈折板61及び62の分離距離〔
1〕及び〔2〕を互いに異なる値に選定し、入射光束を
第1、第2、第3、第4、第5及び第6の複屈折板61
.62.63.64.65及び66に透過させることに
より、基準方向と同一方向又は基準方向に対して垂直方
向に一列に並ぶように、若しくは基準方向と同一方向及
び垂直方向の両方にマトリクス状に並ぶように、4組の
菱形の射出位置パターンPTN61〜PTN64を構成
する分離位置PDI”’PD4、PEI〜PE4、P□
〜P□から互いに明るさがほぼ等しい複数の分離光束を
射出させるようにする。
さらに第5の発明においては、第30図〜第32図の実
施例のように、積層した複数の複屈折板71〜77に入
射光束を入射して当該入射光束を複数の複屈折板71〜
77によって分離することにより複数の分離光束を射出
するようになされ、固体撮像素子の入射光路に挿入され
る光学的ローパスフィルタ70において、固体撮像素子
の水平走査方向、又は水平走査方向に対して90”の角
度をなす基準方向と同一方向に常光線及び異常光線を分
離する第1の複屈折板71と、基準方向に対して+45
°の分離方向に常光線及び異常光線を分離する第2の複
屈折板72と、基準方向に対して−45°の分離方向に
常光線及び異常光線を分離する第3の複屈折板73と、
基準方向と同一方向、又は垂直方向に常光線及び異常光
線を分離する第4の複屈折板74と、基準方向に対して
+45″の分離方向に常光線及び異常光線を分離する第
5の複屈折[75と、基準方向に対して一45°の分離
方向に常光線及び異常光線を分離する第6の複屈折板7
6と、基準方向と同一方向又は垂直方向に常光線及び異
常光線を分離する第7の複屈折板77とを具え、第2及
び第3の複屈折板72及び73を互いに積層すると共に
、第5及び第6の複屈折板75及び76を互いに積層し
、かつ第1の複屈折板71、第2及び第3の複屈折板7
2及び73、第4の複屈折板74、第5及び第6の複屈
折板75及び76、並びに第7の複屈折板77を所定の
順序で積層し、第2及び第6の複屈折板72及び76の
分離距離〔2〕及び〔6〕を互いにほぼ等しい値に選定
し、かつ第3及び第5の複屈折板73及び75の分離距
離〔3〕及び〔5〕を互いに等しい値に選定し、かつ第
2及び第3の複屈折板72及び73の分離距離〔2〕及
び〔3〕を互いに異なる値に選定し、入射光束を第1、
第2、第3、第4、第5、第6及び第7の複屈折板71
.72.73.74.75.76及び77に透過させる
ことにより、基準方向と同一方向及び垂直方向の両方に
マトリクス状に並ぶように、8組の菱形の射出位置パタ
ーンPTN71〜PTN7Bを構成する分離位[P□〜
P!、、PFI〜P□、PGI〜P Gl&から互いに
明るさがほぼ等しい複数の分離光束を射出させるように
する。
F作用 第1及び第2の発明において、互いに直交する分離方向
を有する第1及び第2の複屈折板31及び32によって
平行四辺形又は菱形の1辺を構成する2つの分離位置P
A及びP、を形成した後、+45°、又は−456、又
は+135°、又は−1350の分離方向を有する第3
の複屈折板33を積層することによって当該2つの分離
位置PA及びP、を平行移動した位置にさらに新たに2
つの分離位置Pct及びPc!を形成するようにしたこ
とにより、第1、第2及び第3の複屈折板31.32及
び33を分離光束が透過する間に平行四辺形、又は菱形
の頂点をなす分離位置PA、Pg 、Pc+及びP C
1から4本の分離光束を1組とする分離光束を射出し得
る射出位置パターンPTNI、PTN2を発生すること
ができる。
また第3〜第5の発明において1、互いに直交する分離
方向を有する2&flの複屈折板(41,42及び44
.45)、(51,52及び54.55)、(6162
及び64.65)、(72,73及び75.76)によ
って各菱形の頂点に相当する4つの分離位置(Po+〜
PO4、Pt+−Pis)、(P o、〜PD4、Pえ
、〜P、4、PFI〜PFII) 、(Ptt〜P t
ss P Fl 〜P rm、P c l−P a t
 h )を決めるような分離光束を形成し、当該2組の
複屈折板間に積層したH方向移動用の複屈折板43.5
3.63.74によってH方向に並ぶように菱形の射出
位置パターン(PTN41及びPTN42)、(PTN
51及びPTN52)、(PTN61及びPTN62)
、(PTN71及びPTN72)を形成させるような分
離光束を射出させる。
これに加えて第4及び第5の発明においては、■方向移
動用の複屈折板66.71及び77によってV方向に並
ぶように菱形の射出位置パターン(PTN63及びPT
N64)、(PTN73及びPTN74、PTN75及
びPTN76、PTN77及びPTN78)を形成させ
るような分離光束を射出させる。
かくして形成し得る射出位置パターンの形状を、H方向
及びY方向についてのピッチP、及びPvに基づいて決
めることができることにより、用途に適合するような形
状を適応的に形成させることができ、その結果空間周波
数トラップ特性として、有害なキャリア成分を実用上十
分に抑圧できるようなトラップ特性を有する光学的ロー
パスフィルタを容易に実現し得る。
G実施例 以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
(Gl)第1実施例 第1図は第1実施例における光学的ローパスフィルタ3
0の構成を示し、この場合光学的ローパスフィルタ30
は水晶板でなる3枚の複屈折板31.32及び33を有
する。
第1の複屈折板31はH方向と一致する方向を基準方向
として当該基準方向に常光線及び異常光線が存在する主
断面を有し、かくして第2図に示すように、入射位置P
、に入射した単位光束をH方向と一致する分離方向に互
いにほぼ等しい明るさをもつ常光線及び異常光線として
分離させる。
これにより、異常光線として透過した分離光束が分離位
置P1から射出すると共に、常光線として透過した分離
光束が入射位置P、から射出することにより、2本の分
離光束が第2の複屈折板32に入射する。
第2の複屈折板32はH方向(従って第1の複屈折板3
1の分離方向)に対して+90°の方向(従って■方向
)に主断面を有し、これにより第1の複屈折板31を常
光線として透過して入射位置P0から射出した分離光束
が異常光線として第2の複屈折板32を透過することに
より、入射位置P0から■方向と同一の分離方向にある
分離位置P、に移動して第3の複屈折板33に入射する
これに対して分離位置PAにおいて第2の複屈折板32
に入射した分離光束は常光線として第2の複屈折板32
を透過して同じ分離位置PAから射出する。
第3の複屈折板33はH方向に対して+45°の方向(
従って第2の複屈折板32の分離方向に対して一45@
の方向)に主断面を有し、これにより分離位置Pa及び
P、から入射した入射光束をそれぞれ互いにほぼ等しい
明るさをもつ常光線及び異常光線に分離して異常光線と
して透過した分離光束を+45゛の分離方向にある分離
位置PCI及びpctに分離する。
かくして第3の複屈折板33は4つの分離位置Pa 、
 Pa 、Pct及びPCZから互いにほぼ等しい明る
さの4本の分離光束を射出することになる。
ここで第1、第2及び第3の複屈折板31.32及び3
3の厚さは互いに異なる値をもっており、かくして各複
層−折板31.32及び33の分離距離〔1〕、〔2〕
及び〔3〕は互いに異なる値に選定されている。その結
果分離値fPA、pm、Pct及びPCZは平行四辺形
の頂点位置に分離し、かくして光学的ローパスフィルタ
30の分離光束の射出位置は平行四辺形の射出位置パタ
ーンPTN1を形成する。
因に分離方向が互いに直交する第1及び第2の複屈折板
31及び32は、平行四辺形をなす射出位置パターンP
TNIの1辺を構成する分離位置P1及びP、を形成し
、当該第1及び第2の複屈折板31及び32に対して+
45°の角位置に分離方向を有する第3の複屈折板33
は、平行四辺形の他の辺を構成する分離位’t p c
 1及びPCZを形成する。
また分離位置P、、P、 、pc+及びpctから射出
する分離光束の明るさは、第3の複屈折板33の分離方
向が第2の複屈折板32の分離方向に対して+45@に
選定されていることにより、互いにほぼ等しい明るさに
なる。
また分離位置Pa 、 Pa 、Pct及びPCZから
射出する分離光束の偏光面は第3図において太線で示す
方向になる。すなわち分離位置PAから射出する分離光
束は、入射位置P0において第1の複屈折板31を異常
光線として透過し、続いて第2の複屈折板32を常光線
として透過した後、第3の複屈折板33を常光線として
透過することにより、H方向に対して一45°の方向に
偏光面をもつ。
また分離位置P、から射出する分離光束は、入射位置P
0において第1の複屈折板31を常光線として透過し、
続いて第2の複屈折板32を異常光線として透過し、続
いて第3の複屈折板33を常光線として透過することに
より、H方向に対して一45@の偏光面をもつ。
また分離位置Pctから射出する分離光束は、入射位置
P0において第1の複屈折板31を異常光線として透過
し、続いて第2の複屈折板32を常光線として透過し、
続いて第3の複屈折板33を異常光線として透過するこ
とにより、H方向に対して+45@の偏光面をもつ。
さらに分離位置PC2から射出する分離光束は、入射位
置P0において第1の複屈折板31を常光線として透過
し、続いて第2の複屈折板32を異常光線として透過し
、続いて第3の複屈折板33を異常光線として透過する
ことにより、H方向に対して+45°の偏光面をもつ。
以上の構成において、固体撮像素子イメージヤのフォト
センサPTの単位格子が第62図について上述したよう
に縦長である場合に、ピッチ間隔Pや及びP、間の関係
が P、 : P、= 1  : 1.75       
  ・・・・・・ (1)のように、1:1.75程度
であるときには、光学的ローパスフィルタ30の第1、
第2及び第3の複屈折板31.32及び33の分離距離
〔1〕、〔2〕及び〔3〕を次式 のように選定すれば、光学的ローパスフィルタ30から
得られる4本の分離光束は第4図に示すように、平行四
辺形の射出位置パターンPTNIの頂点に対応する位置
に分離し、このときの空間周波数トラップ特性は第5図
に示すように、周波数位置(r、−0,f、=1)にお
いて周波数軸rvと交差する正の勾配を有するトラップ
直線R(−1)と、周波数位置(f、−1、fv=0)
において周波数軸f1と交差する正の勾配のトラップ直
線R(1)と、周波数位置(f、−0,fv=2)にお
いて周波数軸fvと交差し、かつ周波数位置(f、=1
.f、=O)より僅かに高い周波数位置において周波数
軸f、と交差する負の勾配のトラップ直線L(1)(周
波数軸f、に対して+ 135@の角度をなす)とを発
生させることができる。
かくして周波数位置<r、=o、f、=1)のキャリア
成分はトラップ直線R(−1)によって−重のトラップ
効果を受けると共に、周波数位置(f、 =1°、fv
=O)のキャリア成分はトラップ直線R(1)及びL(
1)によって二重のトラップ効果を受けることになる。
 。
このようにして第1図〜第5図の構成の光学的ローパス
フィルタ30によれば周波数位置(f。
=0、fv=O)のベースバンド成分を無用に抑圧する
ことなく、その他の有害なキャリア成分を実用上十分に
抑圧し得るようなトラップ特性を有する光学的ローパス
フィルタを容易に実現できる。
(G2)第2実施例 第6図は第2実施例を示すもので、この場合の光学的ロ
ーパスフィルタ30は、第1図との対応部分に同一符号
を付して示すように、第3の複屈折板33の分離方向が
H方向に対して一45°の方向に設定されていることを
除いて第1図の場合と同様の構成を有する。
このようにすれば第2図に対応させて第7図に示すよう
に、平行四辺形の射出位置パターンPTN1の頂点にあ
る分離値[Pa 、Pm 、Pct及びPctに互いに
ほぼ等しい明るさの分離光束を生じさせることができ、
か(して第1図の場合と同様の効果を得ることができる
(G3)第3実施例 第8図は第3実施例を示すもので、この場合の光学的ロ
ーパスフィルタ30は、第1図との対応部分に同一符号
を付して示すように、第3の複屈折板33の分離方向を
H方向に対して+135°の方向に設定するようになさ
れていることを除いて第1図の場合と同様に構成されて
いる。
このようにすれば、第3の複屈折板33から第9図に示
すように、平行四辺形の射出位置パターンPTN1の頂
点にある分離位置P1〜PC!に互いにほぼ等しい明る
さの分離光束を発生させることができ、かくして第1図
の場合について上述したと同様の効果を得ることができ
る。
(G4)第4実施例 第10図は第4の実施例を示すもので、この場合の光学
的ローパスフィルタ30は、第1図との対応部分に同一
符号を付して示すように、第3の複屈折板33の分離方
向をH方向に対して−1350の方向に設定するように
なされていることを除いて第1図の場合と同様に構成さ
れている。
このようにすれば、第3の複屈折板33から第11図に
示すように、平行四辺形の射出位置パターンPTNIの
頂点にある分離位置pm−pciから互いにほぼ等しい
明るさの分離光束を発生させることができ、かくして第
1図の場合について上述したと同様の効果を得ることが
できる。
(G5)第5実施例 第12図は第5実施例を示すもので、第1図、第6図、
第8図、第1O図について上述した光学的ローパスフィ
ルタ30において3枚の?jlLH折板31.32及び
33を用いているのに加えて、第4の複屈折板34を設
けることにより、射出される4本の分離光束の分離位置
を必要に応じて調整できるようになされている。
すなわちこの場合の光学的ローパスフィルタ30Xは、
第4の複屈折板34として第3の複屈折板33の分離方
向に対して一90° (従ってH方向に対して一45°
)だけ回転した角位置に分離方向を設定するようになさ
れている。
以上の構成において、第1、第2及び第3の複屈折板3
1.32及び33の構成は第1図の場合と同様であるの
で、当該3枚の複屈折板31.32及び33を透過する
光束は、第2図との対応部分に同一符号を付して第13
図に示すように、第1図の実施例の場合と同様にして、
入射位置P0から4つの分離位置Pa SPg 、Pe
t及びpctに分離された4本の分離光束が第4の複屈
折板34に入射する。
第4の複屈折板34は第3の複屈折板33の分離方向に
対して90″だけ回転した角位置に分離方向が設定され
ていることにより、第3の複屈折板33において常光線
として透過して分離位置PA及びP、から射出した分離
光束が第4の複屈折板34を異常光線として透過するこ
とによりそれぞれ分離位置P□及びPD!に移動する。
これに対して第3の複屈折板33を異常光線として透過
して分離位置Pct及びpciから射出した2本の分離
光束は第4の複屈折板34を常光線として透過すること
によりそのまま分離位置Pct及びPClから射出する
かくして第12図の構成によれば第4の複屈折板34を
設けることにより、平行四辺形の射出位置パターンPT
N2の頂点にある分離位置から4本の分離光束を射出す
るにつき、分離位置PA及びP8に分離した分離光束を
複屈折板34の厚さに応じた分離距離〔4〕だけ移動さ
せた位置PDI及びPDtに調整することができる。
かくするにつき、4本の分離光束の分離位置について、
平行四辺形の頂点に対応する位置から射出させる関係を
崩さないようにし得ることにより、第2図について上述
したように、調整前の射出位置パターンPTNIを得る
場合と同様の効果を得ることができる。
因に分離方向が互いに直交する第1及び第2の複屈折板
31及び32によって平行四辺形の1辺を構成する分離
位置PA及びP3を形成すると共に、第3の複屈折板3
3によって他の3辺を構成する分離位置Pct及びpe
tを形成し、第4の複屈折板34によって分離位置P、
及びPlを移動させることにより射出位置パターンPT
N2を必要に応じた形状に決めることができる。
以上の構成において、固体撮像素子イメージヤのフォト
センサPTの単位格子が第62図について上述したよう
に縦長である場合に、ピッチ間隔P、及びP、間の関係
が P、 : P、−1: 1.75       ・旧・
・(5)のようなときには、光学的ローパスフィルタ3
0Xの第1、第2、第3及び第4の複屈折板31、32
.33及び34(第12図)の分離距離〔1〕、〔2〕
、〔3〕及び〔4〕として第14図に示すように、次式 %式%(8) fv−0)において周波数軸f1と交差する正の勾配の
トラップ直線R(2)と、周波数位置(f。
−O,fv−f)及び(f、=1、fv−0)において
それぞれ周波数軸f、及びf、と交差する負の勾配のト
ラップ直線L(1)と、周波数位置(f、−OS fv
=−1)及び(f、=−1、fv=0)を通る負の勾配
をもつトラップ直線L (−1)とを発生する。
この結果周波数位置Cr、=O,L =1)及び(f、
−1、f、=O)のキャリア成分をトラップ直線L(1
)によって−重のトラップ効果を生じさせることができ
ることにより、有害なキャリア成分を有効に抑圧し得る
のように選定すれば、当該光学的ローパスフィルタ30
Xの空間周波数トラップ特性は第15図に示すように、
周波数位置(f、=0、fv=2)において周波数軸f
vと交差する正の勾配のトラップR直線(−2)と、周
波数位置(f、=2、(G6)第6実施例 第16図は第6実施例を示すもので、この場合光学的ロ
ーパスフィルタ30Yは3枚の複屈折板31.32及び
33を有し、当該3枚の複屈折板31.32及び33・
によって第17図に示すように、H方向に平行な対角線
り、。及び■方向に平行な対角線LVtlをもつ菱形の
射出位置パターンPTN3の頂点位置に4本の分離光束
を発生できるようにしたものである。
ここで第1、第2及び第3の複屈折板31.32及び3
3の主断面の角位置(従って分離方向)は、H方向に対
して角度θ5、θ、及びθ、をなす角位置に設定されて
いる。
かかる構成の光学的ローパスフィルタ30Yは第17図
において、入射位置P0に単位光束が入射したとき当該
入射光束を4つの分離位置PA、PI 、pet及びp
ciに分離するが、互いに対向する一対の分離位置、 
すなわち分離位置P、及びPct、PA及びpctを結
ぶ対角線LH0及びLVllがそれぞれH方向及び■方
向に一致するような角度条件を満足するように、複屈折
板31.32及び33の主断面の角位置θ5、θ、及び
G3 (従って分離方向)が選定されている。
ところでこの条件を満足するとき、第1、第2及び第3
の複屈折板31.32及び33の分離距離(1)、〔2
〕及び〔3〕は次のようにして求めることかできる。
すなわち分離位置Pa 、Pg 、Pct及びPctを
頂点とする菱形PA P−PczPc+の1辺の長さを
dとすると共に、頂角ZPm Pa Pct及びl p
 mP Cff1 P C1を2θとすると、線分PA
PC!(従って対角線LV@)の方向はV方向であり、
かつ菱形P a P * P ct P e+は線分P
、Pctに関して対称であるから、zPc!PAPcI
は次式 7式%(10) ところが分離位置PAを中心に考えると、線分PaPc
*は水平方向の線LNIに対して90′回転した関係に
あること、ZPc!PAPclがθであること((10
)式)、第1及び第3の複屈折板31及び33の分離方
向の間に45°の角度差があること(第16図)、第1
の複屈折板31の水平方向を基準とする分離方向の角位
置が01であること(第16図)の関係があることから
、 θ+45° +θl −90°       ・・・・
・・(11)が成り立つ。
そこで、(11)式から第1の複屈折板31の主断面の
角位置(従って分離方向)θ1はθ+  −45’  
−〇 によって表すことができる。
ここで第2の複屈折板32の主断面の角位置θ意は、第
17図において入射位置P0を中心として水平方向の直
線LH1に対して θ2 =θ、+90’ ・・・・・・ (13) のように表すことができ、このように、第1及び第2の
複屈折板31及び32の主断面の角位置の差が90@で
あることに基づいて求めることができる。そこで(13
)式に(12)式を代入すれば、第2の複屈折板32の
分離方向θ2は、 θ□ −135@ −θ ・・・・・・ (14) になる。
さらに分離位置PAを中心として考えると、第3の複屈
折板33の主断面の角位置θ、と、線分PAPczの角
度の関係から θ、+0490@ であるから、第3の複屈折板33の主断面の角位置θ、
は θ、−90° −θ のように表すことができる。
これに加えて、分離距離について第3の複屈折板33に
おいて生ずる異常光線の分離距離〔3〕は (3)−d である。
また入射光束の入射位置Poについて、八P0Pa P
gの1辺をなす線分PaPmの長さはT7]−1=ct であるのに対して、分離位置PAを中心として入射位置
P0から第1の複屈折板31の分離方向を表す線分P 
o P Aと、その分離位置P^を通る延長線との間の
角度は180°であるから、次式1式%(19) の関係がある。
従ってzP、P、P、は(19)式からZPOPAPI
=135’  −2fl   =  −・・・・・ (
20)のように、菱形P A P I P C2P C
1の頂角2θによって表すことができる。
従って直角三角形を形成する八P、PAP、の1辺をな
す第1の複屈折板31の分離距離(1)は (1]  = dcos(135@2θ)・・・・・・
(21)のように表すことができると共に、同様に直角
三角形を形成する八PIIPAPIの1辺をなす第2の
複屈折板32の分離距離〔2〕は (2)  −d 5in(135° −20)のように
表すことができる。
第16図及び第17図の構成によれば、(21)式、(
22)式及び(17)式から、第3の複屈折板33の分
離距離dと、当該3枚の複屈折板31.32及び33に
よって発生された4本の分離光束の分離位置を頂点とす
る菱形Pa Ps PcgPc+の頂角2θとを、必要
に応じて選定することにより、任意の形状の菱形PAP
s PczPc+の頂点位置に互いにほぼ等しい明るさ
を有する4本の分離光束を容易に発生させることができ
る。
因に従来の方法、例えば特開昭61−77821号公報
に記載されているように2枚の複屈折板を積層すること
によって光学的ローパスフィルタを構成した場合には、
頂角2θが45@又は135°でない限り4本の分離光
束の明るさを互いに等しくすることができないが、第1
6図及び第17図の構成によれば、かかる制限的な条件
の拘束を受けないで、必要に応じて大きい自由度で互い
に明るさがほぼ等しい分離光束を発生させることができ
る。
第17図について上述したように、菱形の射出位置パタ
ーンPTN3の各分離位置に4本の分離光束を発生させ
ることができる構成の光学的ローパスフィルタ30Yを
、第62図について上述したように、単位格子における
フォトセンサPTのピッチ間隔P、及びP、の比率がV
方向に縦長の固体撮像素子イメージヤに適用しようとす
る場合には、第1〜第3の複屈折板31〜33として以
下に述べるような分離方向及び分離距離をもつようなも
のを選定する。
すなわちピッチP、及びP、の関係が P、 : P、= 1  : 1.75       
  ・・・・・・ (23)のように1:1.75であ
った場合、第18図に示すように、菱形射出位置パター
ンPTN3の分離値1fPa 、Ps 、Pcl及びP
clのうち分離位置PAについて、 l P s  P A  P cz=θの値を次式 のように29.74@に選定すると共に、菱形の1辺の
長さdを次式 %式% のように、1.0I P、に選定する。
このような関係を得るためには、第1の複屈折vi31
の主断面の角位置θ1は、(12)式に(25式を代入
することにより θ1 =45゜ θ =45’ 29.74’ =15.26゜ として求めることができ、またその分離距離〔1〕は(
21)式に(25)式及び(26)式を代入することに
より (1]  = dcos(135’ −2θ) =1.0IP。
=0.252PX cos(135@ −2X29.74゜ として求めることができる。
また第2の複屈折板32の主断面の角位置θオは、(1
4)式に(25)式を代入することによりθ8 =135@ 一〇 =135@ 29.74” −105,26゜ として求めることができると共に、その分離距離〔2〕
を(22)式に(25)式及び(26)式を代入するこ
とにより 〔2〕 = dsin(135@ −1,01Pヨ ー0.976PIl sin(135’ −2X29.74゜ として求めることができる。
さらに第3の複屈折板33の主断面の角位置θ、は、(
16)式に(25)式を代入することにより θ。
=90@ 一〇 一90@ −29,74゜ −60,26゜ として求めることができると共に、その分離距離〔3〕
を(17)式に(26)式を代入することによ(3)−
d −1,0IP、l ・・・・・・ (32) として求めることができる。
このようにして第1、第2及び第3の複屈折板31.3
2及び33の主断面の角位置(従って分離方向)及び厚
さを選定すれば、第18図に示すように4つの分離位置
Pa s Ps SPc+及びpctに互いにほぼ等し
い明るさの分離光束を発生させることができると共に、
単位格子のピッチPx及びP、として異なる値を有する
固体撮像素子イメージヤが用いられた場合には、これに
応じて複屈折板3工、32及び33の厚さを(28)式
、(30)式及び(32)式に基づいて決めるようにす
ることにより、各イメージヤについて適合するような菱
形位置に確実に分離光束を発生させることができるよう
な光学的ローパスフィルタを実現し得る。
第18図に示すよ、うな菱形の射出位置パターンPTN
3を構成する分離位置に分離光束を分離させた場合、そ
の空間周波数トラップ特性は第19図に示すように、周
波数位置(f、=0、fv−1)において周波数軸fv
と交差するように正及び負の勾配のトラップ直MR(−
1)及びL(1)が生ずることにより当該周波数位置(
f、=0、fv−1)におけるキャリア成分を二重のト
ラップ効果によって抑圧することができると共に、周波
数位置(f、−1、f、−0)において周波数軸f、と
交差するような正及び負の勾配のトラップ直線R(1)
及びL(1)を発生させることができることにより当該
周波数位置 (f、−1、r、−o)におけるキャリア
成分に二重のトラップ効果を与えることができる。
かくして周波数位置(f、−0、f、=O)のベースバ
ンド信号成分に無用な抑圧を与えることなく、有害なキ
ャリア成分を実用上十分に抑圧することができる光学的
ローパスフィルタを容易に実現し得る。
(G7)第7実施例 第20図は第7実施例を示すもので、第21図に示すよ
うに、2組の菱形射出位置パターンPTN41及び42
をH方向に並べるように形成させる。
この場合光学的ローパスフィルタ40は5枚の複屈折板
41.42.43.44及び45を有し、第1、第2、
第3、第4及び第5の複屈折板41.42.43.44
及び45はその主断面(従って分離方向)がそれぞれH
方向に対して+45°、45°、0°、+45°及び−
45°の角位置に設定される。
そこで、第21図の入射位置P0において第1の複屈折
板41に入射した単位入射光束のうち異常光線として透
過する分離光束が+45°の方向の分離位置PAに分離
されて第2の複屈折板42に入射する。
ところが第2の複屈折板42の主断面の角位置が第1の
複屈折板41の主断面の角位置に対して−90°の角度
をなす角位置に設定されていることにより、第1の複屈
折板41を常光線として透過して入射位置P0から移動
せずに第2の複屈折板42に入射した分離光束は、当該
筒2の複屈折板42を異常光線として透過し、これによ
り入射位置P、から一45°の方向にある分離位置P、
に移動して射出する。
これに対して第1の複屈折板41を異常光線として透過
した分離光束は、分離位置PAにおいて第2の複屈折板
42を常光線として透過することにより、そのまま分離
位置PAから第3の複屈折板43に射出する。
第3の複屈折板43は第2の複屈折板42の分離方向に
対して+45°の角位置に分離方向をもっているので、
分離位置P1及びP3に入射した2本の分離光束をさら
にそれぞれ常光線及び異常光線でなる2本の分離光束に
分離し、かくして第3の複屈折板43を異常光線として
透過する分離光束がそれぞれH方向の分離位置Pcl及
びpctに分離して射出すると同時に当該筒3の複屈折
板43を常光線として透過した分離光束を分離位置PA
及びPlからそのまま第4の複屈折板44に射出する。
かくして第4の複屈折板44には4つの分離位置PA 
、ps 、Pct及びpctにおいて4本の分離光束が
入射する。
第4の複屈折板44は第3の複屈折板43の分離方向に
対して+45°の角位置に分離方向をもっているので、
入射した4本の分離光束はさらにそれぞれ常光線及び異
常光線でなる2本の分離光束に分離される。 その結果
分離位置PA、Pい、PCI及びpetから第4の複屈
折板44を異常光線として透過した分離光束が+45°
の方向にある分離位置PDI、P Dts P D3及
びPO2に分離されると同時に、当該第4の複屈折板4
4を常光線として透過する分離光束が分離位置P’A 
s P l 、P CI及びpctからそのまま射出さ
れる。
かくして第5の複屈折板45には8本の分離光束が入射
されるが、第5の複屈折板45は第4の複屈折板44の
分離方向に対して一90°だけ回転した角位置に分離方
向をもっていることにより、第4の複屈折板44を常光
線として透過した分離光束(すなわち分離位置 P k
 、P l 、P CI及びPCIから射出した分離光
束)が異常光線として第5の複屈折板45を透過するこ
とにより一45’の方向にある分離位置pt+、P E
l、P ff13及びPt4に移動されると同時に、第
3の複屈折板43を異常光線として透過した4本の分離
光束(すなわち分離位置P□、pH!、Pt13及びP
O2から射出した分離光束)は第5の複屈折板45を常
光線として透過することによりそのまま射出する。
ここで第1及び第5の複屈折板41及び45の分離距離
〔1〕及び〔5〕は互いにほぼ等しい値に選定され、か
つ第2及び第4の複屈折vi42及び44における分離
距離〔2〕及び〔4〕は互いにほぼ等しい値に選定され
、かつ第1及び第2の複屈折板における分離距離〔1〕
及び〔2〕は互いに異なる値に選定されている。 かく
して分離位置P 11% P Ill、pH1、及びP
。によって第1の菱形の射出位置パターンPTN41が
形成されると共に、分離位置P0、pos、P□及びp
H4によって第2の菱形の射出位置パターンPTN42
が形成され、第1及び第2の菱形の射出位置パターンP
TN41及びPTN42が分離位置pot及びPE3に
おいて互いに重なり合いなからH方向に並ぶように形成
される。
因に互いに直交する分離方向を有する2mの複屈折板4
1.42及び44.45は、2組の菱形の射出位置パタ
ーンPTN41及びPTN42をそれぞれ構成する4つ
の分離位置を形成し、これに対してH方向に分離方向を
有する複屈折板43によって当該2組の菱形の射出位置
パターンPTN41及びPTN42間のH方向への位置
ずれ量を必要に応じて決めることができる。
ここで、第1及び第2の射出位置パターンPTN41及
びPTN42が4辺の長さが相等しい菱形になることは
、次のようにして証明できる。
第21図において、第1及び第5の複屈折板41及び4
5の分離距離〔1〕及び〔5〕が(1)=  (5) ・・・・・・ (33) であるから、 位置Po 、PA 、Pa s PEI
及びPoについて、線分Po Pa 、Pa P□及び
P3pitの長さ丁7丁r、下7]5■及び丁V丁Hに
は、T7]−1−T7]5了=T7]5劉 ・・・・・
・(34)の関係がある。
また第2及び第4の複屈折板42及び44の分離距離〔
2]及び〔4〕が ・・・・・・ (35) であるから、 位置Pa 、Pa s Pg 、Pot
及びP、について、線分P、Pm 、Pa Pal及び
P3P□の長さT丁]−1、T7]漏J及び丁r7Kに
は、下7]L1””王7]L汀=2  ・・・・・・(
36)の関係がある。
さらに第゛1及び第4の複屈折Fi41及び44の分離
方向がH方向に対して+45°であると共に第2及び第
5の複屈折板42及び45の分離方向がH方向に対して
一45°であることから、位置P0、PA及びP l 
、P A % P !I及びPill、並びにP、、P
lt及びpotについて、 かつ zPA P、P、  −/PE、PA P111=lP
ttPm  Pot=90’ の関係がある。
以上の関係から、3つの直角三角形は Δp、p、p、=ΔP a  P tt P orミΔ
P m P it P ox・・・・・・(38)のよ
うに合同である。従ってその1辺をなす線分PAPa 
、Pt+Po+及びP !! P Dlの長さ丁7丁「
、王7]「こ及び下707の関係は 丁7丁7=丁n丁n=7n丁n ・・・・・・(39)
である、また四角形PA PI+IPII!PIについ
てBTi−一下7]η5       ・・・・・・(
4o)PA PDl//PI PDt であることにより、四角形P h P ot P ox
 P mは平行四辺形であり、従って 下H−y;−ロ漏■ である。
次に四角形Pa PilPttPmについてTT]ηt
=下7]−5 かつ P a  P tI7/ P m  P ttであるこ
とにより、四角形P AP tt P ttP m も
平行四角形であり、従って Tτ]もこ一王7]L■ である。
以上の関係から、四角形P tt P ot P ox
 P tzは王W=T7]「=”王&= P t z 
P t r・・・・・・ (46) のように、4辺の長さが相等しいことが分り、従って四
角形P□P Ill P ox P tt、従って第1
の射出位置パターンPTN41は菱形である。
第2の射出位置パターンPTN42についても同様にし
て菱形の射出位置PK、l1、Po、PO4及びP!′
4が形成される。
次に第1の射出位置パターンPTN41を構成する菱形
の分離位置のうち、H方向の対角線を形成する線分P□
PD!がH方向と平行であることは次のようにして証明
できる。
先ず、入射位置P0を通り、H方向に平行な直線L11
ffを考える。
次に八P、P、P□は、 下7]江、−p−・・・・・・(47)であるから、二
等辺三角形である。
点PAを通り、■方向に平行な直線LV3を考え、直線
LV3と直線LMIの交点をP2とする。ここで、/P
、P、P、=/PttPo  P、=45゜・・・・・
・ (48) より、直線LvffはZPo Pa Pltを2等分す
る直線であるから、ΔPIIPAPI+の底辺P。Pえ
、と、直線Lvsとは直交している。
このことから底辺P、P□はH方向に平行であり、位置
pt+は直線L+13上にあることが分かる。
ΔP、P、P□についても同様にして位置P!1!が直
線L0上にあることが分かる。
このように、位置PEI及びP、が共に直線L0上にあ
るから、線分P□PotはH方向に平行である。
同様にして第1の射出位置パターンPTN41の■方向
の対角線を形成する線分PDIPttは、■方向に平行
になる。
次に、第1及び第2の射出位置パターンPTN41及び
PTN42間の関係について、線分PDIP0、P !
I P !!、P DI P 64、P !! P E
4がH方向に平行で長さが互いに等しいことも、同じよ
うにして証明でき、従って四角形P tzP D3P 
D4Pえ、は四角形Pt+PI、+PntPttをH方
向に平行移動したものになることが分かる。
か(して第1及び第2の射出位置パターンPTN41及
びPTN42は2組の菱形をH方向に並べた形状になる
次に、2つの菱形の射出位置パターンPTN41及び4
2の大きさと、第1、第2、第3、第4及び第5の複屈
折板41.42.43.44及び45の分離距離〔1〕
、〔2〕、〔3〕、〔4〕及び(5)との関係は、次の
ようにして求めることができる。
すなわち、第21図において、第1の菱形P。
Pa+PozPtzについて、H方向の対角線を表す線
分P E I P n ! ノ長す−rZ]漏5’fi
:M= 2 a ・・・・・・ (49) に選定し、 かつ■方向の対角線を表す線分P。
P、の長さT70Y8を TTフ瀝π−2b ・・・・・・ (50) とすると共に、第22図に示すように、分離位置pHl
から入射位置P0を通るH方向の線L14:lに下ろし
た垂線の足をP、によって表す。
このようにすると第22図において八PoPo+P1に
おいて、線分PE、P、の長さffは下y璽=a ・・・・・・ (51) のようにaであり、かつ線分PD、P、の長さ丁π丁「
は T;T’Tr= b のようにbである。
またZPo+PoP+及び/P、pH,P、は/Pnt
P o  P t  =/P OP o+P +  =
45@のように456であり、かつ/P、PI PDl
は/P、P、Po+=90°       ・・−・−
(54)のように90°であるから、八P−PD1PI
 は直角二等辺三角形を形成している。
従って線分P。P、及びP。PDIの長さはそれぞれ 下7]「璽=b ・・・・・・ (55) 下T])=王7]L■=     (b   a)とな
る。
さらにへPI、PaPtは直角二等辺三角形であるから
、その斜辺を構成する線分P、P、の長さは であるから、線分P、P、、の長さは 王7]と、、=b−a ・・・・・・ (57) となる。
また分離位置PAからH方向の線LL13に下ろした垂
線の足をP2としたとき、線分PAP、は二等辺三角形
P。PA PEIにおいてlPo Pa PEIを2等
分する直線であるから、線分P。P2及びPK pc+
の長さは互いに等しく になる。
ところで第4の複屈折板44の分離距離〔4〕を表す線
分PAPDIの長さは −rvT7゛−−rv丁Z゛−下7゜ になり、これに(56)式及び(59)式を代入すれば
、 によって表すことができる。
以上の検討結果から、第1及び第5の複屈折板41及び
45の分離距離〔1〕及び〔5〕を表す線分P。PA及
びPAP□の長さは として表すことができると共に、第4の複屈折板44の
分離距離〔4〕を表す線分PAPDIの長さ、従って第
2の複屈折板42の分離距離〔2〕を表す線分P。P、
の長さは ・・・・・・ (63) として表すことができる。
従って、第1、第2、第4及び第5の複屈折板41.4
2.44及び45の厚さを(62)式及び(63)式を
満足する値に選定すれば、第1の射出位置パターンPT
N41の分離位置P0、Pill、Po及びP。(従っ
て第2の射出位置パターンPTN42の分離位置P!3
、Po、P94及びPta)は菱形になる。
第20図及び第21図の実施例によれば、2つの菱形の
射出位置パターンPTN41及びPTN42を形成した
ことにより、空間周波数トラップ特性として第19図に
ついて上述したように正及び負の勾配のトラップ直線を
発生し得ることができる。しかもこれに加えて、2つの
菱形射出位置パターンPTN41及びPTN42間の位
置関係に応じた周波数軸r3上の位置に、周波数軸fv
に沿う方向に延長するようなトラップ直線を発生させる
ことができ、かくして第19図について上述したと同様
の効果を得ることができると同時に、■方向に延長する
トラップ直線の位置を必要に応じて周波数軸f、上の所
定の位置、例えば周波数位置(f、=1、f、=O)に
生じさせることにより、当該トラップ直線によってさら
に一段とトラップ特性を高めるようにすることができる
例えば第62図について上述したように、単位格子にお
けるフォトセンサPTのピッチP、及びP、の比率が P、 : P、= 1  : 1.75       
  ・・・・・・ (64)の固体撮像素子イメージヤ
に第20図に示す光学的ローパスフィルタ40を適用す
る場合、第3の複屈折板43の分離距離〔3〕を に選定した場合には、第22図において線分PEIP1
の距離aを に選定すると同時に一6線分P、、P、及びP、P。
の長さbを のように設定することになるから、第1及び第5の複屈
折板41及び45の分離距離〔1]及び[5〕は、(6
2)式に(66)式及び(67)式を代入することによ
り (b−a) (1,75−1)P。
ti に選定すれば良いことが分かる。
また第2及び第4の複屈折板42及び44の分離距離〔
2〕及び〔4〕は(63)弐に(66)式及び(67)
式を代入することにより (2)=  (4)= (b+a) (1,75−1)P。
1も ・・・・・・ (69) になることが分かる。
かくして2つの菱形射出位置パターンPTN41及びP
TN42は第23図に示すように、H方向に距離P、/
2の分だけ重なり合うような光束分布を呈するような8
本の分離光束を発生させることができ、その結果第24
図に示すように周波数位置(r、−o、f、=1)にお
いて周波数軸f、と交差する正及び負の勾配をもつトラ
ップ直線R(−1)及びL(1)と、周波数位置(f。
−1、fv−0)において周波数軸f1と交差する正及
び負の勾配をもつトラップ直線R(1)及びL(1)と
を発生させることができると同時に、周波数位置(f、
=1、f、=O)において周波数軸f1と交差しかつ周
波数軸fvと平行なトラップ直線TR(1)を発生させ
ることができる。
かくして第20図〜第24図の構成によれば、第19図
について上述したと同様の効果を得ることができること
に加えて、周波数位置(f、=1、fv=O)のキャリ
ア成分をさらに一重分抑圧することができるような空間
周波数トラップ特性を実現し得る。
因に第20図に示すように5枚の複屈折板41〜45を
用いることに代えて、例えば第6実施例(第16図)に
ついて上述したような3枚の複屈折板31〜33に対し
て第4の複屈折板を追加することにより水平方向と同一
方向に異常光線として透過する分離光束を分離するよう
に構成すれば、2つの菱形射出位置パターンを形成する
ことができると考えられるが、このようにした場合には
、第3の複屈折板33から射出する分離光束の偏光面が
例えば第17図においてθ、  (=90°−θ)の角
度をなす方向か、又はこれと直交する方向(すなわちH
方向に対して一θの角度をなす方向)に向くので、最終
的に第4の複屈折板から射出がかかる値になることによ
り角度θに依存して変化する結果になる。
その結果8本の分離光束の明るさを互いに等しくするこ
とができない問題があるが、第20図〜第24図の実施
例によれば、このような問題点を有効に回避し得る光学
的ローパスフィルタ40を実現できる。
(G8)第8実施例 第25図は第8実施例を示すもので、第62図について
上述したように、単位格子においてフォトセンサPTが
縦長のピッチ間隔をもっているのに代えて、横長のピッ
チ間隔をもつ固体撮像素子イメージヤに通用できるよう
にしたもので、光学的ローパスフィルタ50は5枚の複
屈折板51.52.53.54及び55を有する。
第1の複屈折板51の主断面はH方向に対して+90°
の方向(すなわちV方向)を基準方向として、当該基準
方向に対して+45°だけ回転した角位置に設定され、
また第2の複屈折板52の主断面はV方向に対して一4
5°の方向に設定され、第3の複屈折板53の主断面は
H方向と一致する方向に設定され、第4の主断面は基準
方向に対して+45°回転した角位置に設定され、さら
に第5の複屈折板55の主断面は基準方向に対して−4
5゜だけ回転した角位置に設定されている。
第25図の光学的ローパスフィルタ50において、第2
6図に示すように、第1の複屈折板51に入射位置P0
から入射光束が入射したとき、異常光線として透過する
分離光束が■方向に対して+45°の方向にある分離位
置PAに分離し、かくして第2の複屈折板52に対して
2本の分離光束が入射する。
第2の複屈折板52の主断面は第1の複屈折板51の主
断面に対して90”だけ回転した角位置に設定されてい
ることにより、第1の複屈折板51を常光線として透過
して入射位置P0から第2の複屈折板に入射した分離光
束が第2の複屈折板52を異常光線として透過して■方
向に対して−456の方向にある分離位置pHに移動さ
れる。
かくして第2の複屈折板52の分離位置PA及びP、か
ら2本の分離光束が第3の複屈折板53に入射する。
第3の複屈折It1i53は第2の複屈折板52の主断
面に対して一45°だけ回転した角位置に設定されてい
ることにより、位置PA及びP、から入射した2本の分
離光束がそれぞれ常光線及び異常光線に分離することに
より異常光線として第3の複屈折板を透過する分離光線
がH方向に沿う方向にある分離位置PCI及びPCIに
分離し、かくして位置P、及びPCI%pH及びpet
から第4の複屈折板54に4本の分離光束が入射する。
第4の複屈折板54は第3の複屈折板53に対して+1
35°だけ回転した角位置に主断面を有するので、分離
位置Pa、Pct、P、及びPCIから入射した分離光
束のうち、異常光線として第4の複屈折vi54を透過
する分離光束が■方向を基準にして+45°の方向にあ
る分離位置PDI%P(13、P、及びPゎ、に分離す
る。
かくして第5の複屈折vi55に分離位置PA、Pct
、P、及びpctから常光線として射出した分離光束と
、分離位置PDI、PO3、p++g及びPt14から
異常光線として射出した分離光束が第5の複屈折板55
に入射する。
第5の複屈折板55は第4の複屈折板54に対して一9
0°だけ回転した角位置に主断面を有するので、第4の
複屈折板54を常光線として透過して分離位置Pa、P
ct、P、及びPCIから射出した分離光束が■方向に
対して−45“の方向にある分離位置P0、Pt3、p
tt及び訃、4に分離すると同時に、第4の複屈折板を
異常光線として透過した分離光束が分離位置PDI、P
O3、pot及びPO2から射出する。
このようにして第5の複屈折板55から射出した8本の
分離光束のうち、4本の分離光束がpat、pet、p
ct及びPK+によって形成される第1の横長の菱形射
出位置パターンPTN51を形成すると同時に、残る4
本の分離光束が分離位置P。1、PO2、Pt4及びP
E3でなる第2の横長の菱形射出位置パターンPTN5
2を形成する。
このようにして2つの横長の菱形射出位置パターンPT
N51及びPTN52がH方向に配列されることにより
、第24図について上述したと同様にして正の勾配及び
負の勾配を有するトラップ直線に加えて周波数軸f、と
平行に延長するトラップ直線を形成することができる。
かくするにつき単位格子を構成するフォトセンサPTの
ピッチP、及びP、が横方向に横長のピッチ間隔を有す
る場合に、ピッチ間隔Pxが異なるイメージヤに対して
、これに適応するように横長の菱形射出位置パターンP
TN51及びPTN52を形成することができる。
(G9)第9実施例 第27図は第9実施例を示すもので、この場合光学的ロ
ーパスフィルタ60は6枚の複屈折板61〜66を積層
した構成を有し、これにより第23図について上述した
2組の菱形射出位置パターンに基づいて、当該2組の菱
形射出位置パターンをさらにV方向に2組だけ追加する
ことにより、マトリクス状に4組の菱形射出位置パター
ンを形成するものである。
第27図において、第1、第2、第3、第4、第5、第
6の複屈折板61.62.63.64.65及び66は
、それぞれH方向を基準方向として当該基準方向に対し
て順次+45°、−45°、0’、+45°、−45°
及び+90’だけ回転した角位置に主断面を有する。
第1の複屈折板61は+45°の角位置に主断面を有す
ることにより、第28図に示すように、入射位置P0か
ら入射した入射光束のうち、異常光線として透過した分
離光束を+45°の方向の分離位置PAに分離し、これ
により2本の分離光束を第2の複屈折板62に入射する
第2の複屈折板62は第1の複屈折板61の主断面に対
して一90°回転した角位置に主断面を有することによ
り、第1の複屈折板61を常光線として透過した分離光
束を異常光線として透過させることにより、入射位置P
0から入射した分離光束を一45°の方向にある分離位
置P、に分離する。
これにより分離位置PA及びP、から射出した2本の分
離光束が第3の複屈折板63に入射する。
第3の複屈折板63は第2の複屈折板62の主断面に対
して+45°の角位置に主断面を有することにより、分
離位置PA及びP、に入射した分離光束をそれぞれ互い
にほぼ等しい明るさの常光線及び異常光線に分離し、第
3の複屈折板63を異常光線として透過した分離光をH
方向の分離位置PCI及びPC,にそれぞれ分離する。
かくして第3の複屈折板63は分離位置Pa及びPCI
% P B及びF’cmから互いにほぼ等しい明るさを
有する4本の分離光束を第4の複屈折板64に入射する
第4の複屈折板64は第3の複屈折板63の主断面に対
して+45°の角位置に主断面を有することにより、入
射した4本の分離光束をそれぞれさらに常光線及び異常
光線に分離する。これにより第4の複屈折板64を異常
光線として透過した分離光束が分離位置PA及びPCI
、P、及びPClからそれぞれH方向に対して+45°
の方向にある分離位置P□及びPo、pH!及びPDI
に分離する。
その結果筒4の複屈折板64から8つの分離位置、すな
わちP A % P C1s P D+及びPDIと、
pH、PCl、peg及びpH4とから互いにほぼ等し
い明るさの8本の分離光束が第5の複屈折Fi65に入
射される。
第5の複屈折板65は第4の複屈折板64の主断面に対
して一90°の角位置に主断面を有し、これにより第4
の複屈折板を常光線として透過した分離光束、すなわち
分離位置PA及びP C1% P B及びP ctの分
離光束がH方向に対して−45”の方向にある分離位置
pz+及びP。5PER及びPE4に分離される。
か(して第6の複屈折板66には分離値W、P1、Po
、PDI及びpH3と、 PEffi、Pya、Po及
びPDIとにおいて8本の分離光束が入射する。
第6の複屈折板66は第5の複屈折板65の主断面に対
して+135°の角位置に主断面を有し、これにより8
本の入射光束をそれぞれさらに常光線及び異常光線に分
離する。
かくして第6の複屈折板66は、異常光線として透過す
る光束を8つの分離位置、すなわちPえ3、pts、P
、及びpH3と、  Ptl、P、4、pot及びPD
IとからH方向に対して90’の方向(すなわち■方向
)にある分離位置Prs、P□、P、及びPoと、Po
、PFl、Po及びpeaとに分離し、結局筒6の複屈
折板66から16本の分離光束が射出する。
かくして第6の複屈折板66から射出した16本の分離
光束の分離位置は、4組の菱形射出位置パターンPTN
61、PTN62、PTN63及びPTN64をH方向
及び■方向にそれぞれ2組ずつ一部重複するようにマト
リクス状に配列したような光束分布を呈する。
因に互いに直交する分離方向を有する2組の複屈折板6
1.62及び64.65は、2組の菱形の射出位置パタ
ーンPTN61及びPTN62、PTN63及びPTN
64をそれぞれ構成する4つの分離位置を形成し、H方
向の分離方向を有する複屈折板63によって当該2組の
菱形射出位置パターンPTN61及びPTN62間、P
TN63及びPTN64間のH方向への位置ずれ量を必
要に応じて決めることができると共に、■方向と一致す
る分離方向を有する複屈折板66によって射出位置パタ
ーンPTN61及びPTN62と、PTN63及びPT
N64との間の■方向への位置ずれ量を必要に応じて決
めることができる。
このような構成の光学的ローパスフィルタ60を第62
図について上述したように、■方向に縦長なピッチ間隔
P1及びP、が P、 : P、= 1  : 1.75       
  ・・・・・・(70)の比率の単位格子を有する固
体撮像素子イメージヤに適用する場合には、これに応じ
て第1、第2、第3、第4、第5及び第6の複屈折板6
1.62.63.64.65及び66の分離位置〔1〕
、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕及び〔6〕を次式%
式%(71) のように選定するようになされている。
その結果光学的ローパスフィルタ60の空間周波数トラ
ップ特性は第29図に示すように、周波数軸fvに沿う
方向にトラップ直線を発生すると同時に、周波数軸f、
に平行なトラップ直線をも発生させることができる。
すなわち第29図に示す空間周波数特性において、周波
数位置(f、=O2fv=1)において、周波数軸f、
と交差する正及び負の勾配を有するトラップ直線R(−
1)及びL(1)に加えて、周波数軸f、と平行なトラ
ップ直線CR(1)を発生することができ、かくして当
該周波数位置(f、=0、f、=1)のキャリア成分に
対して三重のトラップ効果を与えることができることに
より、当該キャリア成分を十分に抑圧することができる
また周波数位置(f、=1、fv=O)において、周波
数軸f、と交差するように正及び負の勾配を有するトラ
ップ直線R(1)及びL(1)を発生できると同時に、
当該周波数位置を通って周波数軸r、と平行なトラップ
直線TR(1)を発生することができ、これにより周波
数位置(f。
=1、f、−0)のキャリア成分に対して三重のトラッ
プ効果を与えることができることにより、当該キャリア
成分を実用上十分に抑制することができる。
(GIO)第10実施例 第30図は第10実施例を示すもので、この場合光学的
ローパスフィルタ70は7枚の複屈折板71〜77を積
層した構成を有し、これにより■方向にトラップ直線を
増設するようになされている。
この場合光学的ローパスフィルタ70を構成する第1、
第2、第3、第4、第5、第6及び第7の複屈折板71
.72.73.74.75.76及び77は、それぞれ
H方向を基準方向として当該基準方向に対して+90”
 、+45°、−45°、0”、+45°、−45°、
+90″の角位置にそれぞれ主断面を有する。
かくして第31図に示すように、入射位置P0から第1
の複屈折板71に入射した入射光束のうち当該筒1の複
屈折板71を異常光線として透過した分離光束がV方向
の分離位置P、に分離し、これにより2本の分離光束が
第2の複屈折板72に入射する。
第2の複屈折板72は第1の複屈折板71の主断面に対
して一45°の角位置に主断面を有することにより、2
本の入射光束をそれぞれ互いにほぼ等しい明るさの常光
線及び異常光線に分離し、当該筒2の複屈折板72を異
常光線として透過した分離光束がH方向に対して+45
°の方向にある分離位置P□及びpH!に分離し、かく
して4本の分離光束が第3の複屈折板73に入射する。
第3の複屈折板73は、第2の複屈折板72の主断面に
対して一90°の角位置に主断面を有し、これにより第
2の複屈折板72を分離位置P0及びPAにおいて常光
線として透過した分離光束がH方向に対して一45°の
方向にある分離位’11 P c l及びpciに移動
される。かくして第3の複屈折板73から4本の分離光
束が第4の複屈折板74に入射する。
第4の複屈折板74は第3の複屈折板73の主断面に対
して+45°の角位置に主断面をもつので、4本の入射
光束をそれぞれさらに互いにほぼ等しい明るさの常光線
及び異常光線に分離し、当該筒4の複屈折板74を異常
光線として透過した分離光束が分離位置P□及びP。5
Pcl及びPC!からそれぞれH方向にある分離位置P
□及びPo、pH3及びPゎ、に分離する。これにより
第4の複屈折板74から8本の分離光束が第5の複屈折
板75に入射する。
なおこの実施例の場合、分離位置pHlは分離位置Pc
!と重なるように複屈折板の厚さが選定されている。
第5の複屈折板75は第4の複屈折板74の主断面に対
して+45°の角位置に主断面を有し、これにより第5
の複屈折板75は入射した8本の分離光束をそれぞれさ
らに常光線及び異常光線に分離する。その結果当該第5
の複屈折板75を異常光線として透過した分離光束は8
本の分離光束の入射位置、すなわちP□及びP□、pe
t及びPct、P、及びPo、Po及びPt4からH方
向に対して+45@の方向にある分離位置Ptl及びP
。5P13及びPt4、PES及びPKb、pt、及び
Poに分離する。その結果第5の複屈折板75は16本
の分離光束を第6の複屈折板76に射出する。
第6の複屈折板76は第5の複屈折板75の主断面に対
して一90°の角位置に主断面を有し、これにより第5
の複屈折板75を常光線として透過した分離光束が当該
入射位置P□及びPlt、Pct及びPC!、P、及び
P Dts P 03及びpH4からH方向に対して一
45°の方向にある分離位置PFI及びprt、PF3
及びPE4、prs及びPo、 PF?及びPFIIに
移動する。
かくして第6の複屈折板76は16本の分離光束を第7
の複屈折板77に入射する。
第7の複屈折板77は第6の複屈折板76の主断面に対
して+135”の角位置に主断面を有し、これにより入
射した16本の分離光束をそれぞれさらに常光線及び異
常光線に分離する。
その結果分離位置PE+及びP。、Pl、及びpta、
PES及びP□、PE7及びPtsと、分離位置P□及
びPo、P、及びP8、prs及びPo、PF?及びP
FIとに入射した16本の分離光束のうち当該筒7の複
屈折板77を異常光線として透過した分離光束が入射位
置からV方向にある位置PG+及びP。、pss及びp
t4、pis及びP61、Pt、及びP、1、pew及
びpat。、P、、及びP fill s P its
及びP 1814 、P Gl’!1及びPlf14の
方向に分離される。
かくして第7の複屈折板77から入射位置P。
に入射した入射光束に基づいて互いにほぼ等しい明るさ
の32本の分離光束を射出することができる。
第30図及び第31図の実施例の光学的ローパスフィル
タ70を、第62図について上述したように、単位格子
のフォトセンサのピッチPx及びP、が■方向に縦長の
値、すなわち P、:P、干1:1.75         ・・・・
・・ (77)をもつ固体邊像素子イメージヤに適用し
た場合、これに応じて第1、第2、第3、第4、第5、
第6及び第7の複屈折板71.72.73.74.75
.76及び77の分離距離〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔
4〕、〔5〕、〔6〕及び〔7〕を次捜 〔2〕 − 〔3〕 − P。
〔5〕 − 〔6〕 − P。
に選定するようになされている。
その結果光学的ローパスフィルタ70は、その空間周波
数トラップ特性として第32図に示すように、第29図
について上述したと同様のトラップ直線に加えて、周波
数位置(f、−0,fv=2)において周波数軸fvと
交差し、かつ周波数軸f1と平行なトラップ直線CR(
2)を発生することができる。
かくして、周波数位置(f、−0,fv=O)にあるベ
ースバンド成分の周囲のキャリア成分を抑圧するにつき
、周波数位置(f、=0、f、−1)及び(f、−1、
fv−0)に加えて、周波数位置B、−o、fv−2)
において発生するキャリア成分を実用上十分に抑圧し得
る。
かくして第30図〜第32図の実施例によれば、7枚の
複屈折板71〜77を積層することにより、H方向に2
行、かつV方向に4列の菱形分離位置パターンPTN7
1−PTN7 Bをマトリクス状に形成することができ
ることにより、ベースバンドの信号成分を不必要に抑圧
することなく、かつ有害なキャリア成分を実用上十分に
抑圧し得るような光学的ローパスフィルタを実現できる
かくするにつき、互いに直交する分離方向を有する2組
の複屈折板72.73及び75.76は、2組づつの菱
形の射出位置パターンPTN71及びPTN72、PT
N73及びPTN74、PTN75及びPTN76、P
TN77及びPTN78をそれぞれ構成する4つの分離
位置を形成し、H方向の分離方向を有する複屈折板74
によって当該2組づつの菱形の射出位置パターンPTN
71及びPTN72間、PTN73及びPTN74間、
PTN75及びPTN76間、PTN77及びPTN7
8間のH方向への位置ずれ量を必要に応じて決めること
ができると共に、■方向の分離方向を有する複屈折板7
1.77によって射出位置パターンPTN71及びPT
N72と、PTN73及びPTN74と、PTN75及
びPTN76と、PTN77及びPTN7Bとの間の■
方向への位置ずれ量を必要に応じて決めることができる
(Gll)複屈折板の構造 上述の第1実施例〜第10実施例において用いられる光
学的ローパスフィルタは、複数枚の複屈折板を積層した
構成を有するが、当該複数枚の複屈折板を製造するにつ
き、必要に応じて共用するようにできれば、その分光学
的ローパスフィルタの部品の種類を簡略化できる。
第33図は第7実施例(第20図)における光学的ロー
パスフィルタ40に適用し得る構造のもので、5枚の複
屈折vi41〜45を順次積層するように構成し、第1
の複屈折板41側から入射した入射光束LAIを複数の
分離光束に分離して分離光束群LA2として射出する。
ここで第1の複屈折板41は第34図に示すように、厚
さLlの第1の水晶板ELAでなり、入射光線LIN+
に対してほぼ垂直な入射面及び射出面を有する長方形板
状に成形され、その長辺がH方向に沿うように延長しか
つ短辺がV方向に沿うように延長するように配設されて
いる。
かかる形状の第1の水晶板ELAは、入射面に対して垂
直な方向から入射光MfL+N+が入射したとき異常光
線をH方向に対して+45°の分離方向Sの方向に分離
距離(1)だけ分離させるような複屈折作用を呈し、か
くして射出面から垂直方向に常光線り。I及び異常光線
L!lでなる2本の分離光束を射出するようになされて
いる。
かくして第1の水晶板ELA (第34図)は光学的ロ
ーパスフィルタ40の菱形射出位置パターンPTN41
及びPTN42(第21図)を形成する手段として、複
屈折板41を異常光線として透過した分離光束を第35
図に示すように、H方向に対して+45@の方向に分離
するような第1の複屈折板41としての光学的分離特性
を実現する。
次に第2の複屈折板42は第36図に示すように、第1
の複屈折板41の場合と同様に長方形板状でなりかつ厚
さがり、の第2の水晶板ELBで構成され、入射光線L
INKのうち常光線り。tをそのまま透過するのに対し
て異常光線L0をH方向に対して一45″だけ回転した
分離方向Sの方向に分離距離〔2〕だけ分離した異常光
線L0を射出する。
かくして第2の水晶板ELBは第37図に示すように、
異常光線として透過する分離光束をH方向に対して一4
5@の方向に分離するような第2の複屈折板42として
の光学的分離特性を実現し得る。
次に第3の複屈折板43は第38図に示すように、上述
の水晶板ELA及びELBについて上述したと同様にし
て長方形板状を有しかつ厚さり。
の水晶板ELCでなる。
水晶板ELCは光軸がH方向と一致するように切り出さ
れ、かくして入射光線LIN3のうち常光線LO3を分
離せずにそのまま射出すると共に、異常光線り。をH方
向に分離距離〔3〕だけ分離して射出する。
かくして第3の水晶板ELCは第39図に示すように、
異常光線として透過する分離光束をH方向に分離するよ
うな複屈折板43としての光学的分離特性を実現する。
次に第4の複屈折板44は第40図に示すように、第3
6図の第2の複屈折板42の場合と同様に、長方形板状
を有しかつ厚さり、の水晶板ELBでなり、入射光線L
IN4のうち常光線LO4をそのまま移動せずに射出す
ると共に、異常光線L E4をH方向に対して+45°
の分離方向Sの方向に分離距離〔4〕だけ分離して射出
するようになされている。
かくして第4の水晶板ELBは第41図に示すように、
異常光線り、とじて透過する分離光束をH方向に対して
+45°の方向に分離する第4の複屈折板44としての
光学的分離特性を実現する。
ここで第40図の第4の水晶板ELBは、第36図につ
いて上述した第2の複屈折板42を構成する水晶板EL
Bを■方向に沿う仮想直線Lv+zを中心として180
0回転させたと同様の構成を有する。
因に第2の複屈折板42として使用する水晶板ELBを
仮想線Lv+tを中心として180°回転させると、当
該回転後の水晶板ELBの分離方向Sの線は見掛は上−
135°の方向に回転するが、当該180°回転させた
状態で第4の複屈折vi44として使用する際には入射
光線L184を入射させる面が第36図の場合とは逆に
裏面側から入射させた状態と等価になるので、実際上異
常光線Lt4の分離方向が第2の複屈折板42として使
用した場合とは逆方向になり、結局筒4の複屈折板とし
て水晶板ELBを使用したときの水晶板ELBの分離方
向SはH方向に対して+45′の角位置になる。
このようにして第2及び第4の複屈折板42及び44は
、同一仕様の部品(すなわち水晶板ELB)によってそ
れぞれ所定の光学的分離特性を実現でき、その分光学的
ローパスフィルタ40を製造する際に必要とする部品の
種類を少なくすることができ、これにより製造工程を一
段と簡易化し得る。
次に第5の複屈折板45は第42図に示すように、第1
の複屈折板41において使用される水晶板ELAと同一
の水晶板ELAでなり、第1の複屈折板41として使用
した水晶1i E L Aを、■方向の直線Lvzx 
 (第34図)を中心として180゜回転させたと同様
の構成を有し、かくして当該裏返しに回転された水晶板
ELAによって第43図に示すように、異常光線として
透過する分離光束をH方向に対して一45°の分離方向
に分離させるような第5の複屈折板45としての光学的
分離特性を実現できる。
従って第1及び第5の複屈折板41及び45は、同一仕
様の部品(すなわち水晶板ELA)によってそれぞれ所
定の光学的分離特性を実現でき、その分光学的ローパス
フィルタ40を製造する際に必要とする部品の種類を少
なくすることができ、これにより製造工程を一段と簡易
化し得る。
なお第7実施例(第20図)の場合、第1〜第5の複屈
折板41〜45(第33図)として使用される水晶板E
LA、ELB及びELCの厚さり3、L8及びり、は り、= P。
t − K に選定される。
次に上述の第9実施例(第27図)の光学的ローパスフ
ィルタ60は第44図に示すように、6枚の複屈折板6
1〜66を積層した構成をもつが、そのうち第1〜第5
の複屈折板61〜65の構成部分は、第33図について
上述した光学的ローパスフィルタ40の第1〜第5の複
屈折vi41〜45と同一の構成を有する。
従って入射光束LAIが第1の複屈折板61に入射した
とき、第5の複屈折板65において得られる分離光束群
を第6の複屈折板66において分離処理をした後分離光
束群LA12として射出する。
かくして第9実施例(第27図)の光学的ローパスフィ
ルタ60の場合も、第1〜第5の複屈折板61〜65に
ついて第34図及び35図〜第42図及び第43図につ
いて上述したように複数の複屈折板として同一の複屈折
素子、すなわち水晶板ELA及びELBを適用できるこ
とになり、この分光学的ローパスフィルタ60の部品の
種類を簡易化することができる。
なお第9実施例(第27図)の場合、第1〜第5の複屈
折板61〜65(第44図)として使用される水晶板の
厚さり8、LX及びり、は(85)式、(86)式及び
(87)式の値に選定されると共に、厚さL4は の値に選定される。
さらに第10実施例(第30図)の光学的ローパスフィ
ルタ70は第45図に示すように、7枚の複屈折板71
〜77を積層した構造を有し、当該7枚の複屈折板71
〜77のうち第2〜第6の複屈折板72〜76として第
33図について上述した光学的ローパスフィルタ40の
第1〜第5の複屈折板41〜45と同一の構成を有する
かくして光学的ローパスフィルタ70は入射光束LAI
を第1の複屈折板71において分離処理をした後、続い
て第2〜第6の複屈折板72〜76において第34図及
び第35図〜第42図及び第43図について上述したと
同様の分離処理をし、かくして得られる分離光束群を、
第7の複屈折板77においてさらに分離処理をした後、
分離光束群LA2として射出する。
従って第10実施例の光学的ローパスフィルタ70にお
いても、同一の複屈折素子、すなわち水晶板ELA及び
ELBを複数の複屈折板について共通に使用することが
できることにより、この分光学的ローパスフィルタ70
の部品の種類を一段と簡略化し得る。
第10実施例(第30図)の場合、第1〜第7の複屈折
板71〜77(第45図)として使用される水晶板の厚
さり、 、L、 、L2及びり、は(85)式、(86
)式、(87)式及び(88)式の値に選定されると共
に、厚さり、は (G12)他の実施例 (1)第1実施例(第1図)の光学的ローパスフィルタ
30においては、H方向に対して順次O″′、+90@
及び+451だけ回転した角位置に分離方向を有する第
1、第2及び第3の複屈折板31.32及び33をその
順序で積層するようにした場合について述べたが、積層
順序はこれに限らず入れ換えても、上述の場合と同様の
効果を得ることができる。
すなわち第1実施例の分離方向の組合せ順序(1,2,
3)に代えて、(2,1,3)、(3,1,2)、(3
,2,1)の順序に変更しても良く、要は互いに直交す
る方向に分離方向を有する第1及び第2の複屈折板31
及び32を直接に積層し、当該積層された第1及び第2
の複屈折板31及び320入射側又は射出側に第3の複
屈折板33を積層するように構成すれば良い。
第6図(第2実施例)、第8図(第3実施例)、第10
図(第4実施例)についても同様である。
(2)第12図(第5実施例)においては、第1、第2
、第3及び第4の複屈折板31,32.33及び34を
その順序で積層することによって光学的ローパスフィル
タ30Xを構成するようにしたが、複屈折板の積層順序
はこれに限らず入れ換えても良く、要は互いに直交する
分離方向をもつ第1及び第2の複屈折板31及び32、
並びに第3及び第4の複屈折板33及び34をそれぞれ
直接積層し、第1及び第2の複屈折vi31及び32の
組の入射側又は射出側に第3及び第4の複屈折板33及
び340組を積層するようにしても第12図の場合と同
様の効果を得ることができる。
すなわち、第12図の場合の分離方向の組合せ順序(1
,2,3,4)に代えて、(2、■、3.4)、(1,
2,4,3)、(2,1,4,3)、(3,4,1,2
)、(3,4,2,1)(4,3、■、2)、(4,3
,2、l)の順序に変更しても良い。
また第12図(第5実施例)の場合は、第1及び第2の
複屈折板31及び32の組と、第3及び第4の複屈折板
33及び34の組とを積層するにつき、互いに対向する
複屈折板(第12図の場合第2及び第3の複屈折板32
及び33)間の分離方向の角位置が+45°だけずれる
ように構成した実施例を述べたが、これに代え、−45
°、又は+135°、又は−135°だけずれるような
角位置に配設するようにしても、上述の場合と同様の効
果を得ることができる。
(3)  第16図(第6実施例)においては、第1、
第2及び第3の複屈折板31.32及び33を入射側か
ら見てその順序で積層することによって光学的ローパス
フィルタ30Yを構成するようにした場合について述べ
たが、複屈折板の積層順序はこれに限らず変更しても良
く、要は第1及び第2の複屈折板31及び32を互いに
積層し、かつ第1及び第2の複屈折板31及び32の入
射側又は射出側に第3の複屈折板33を積層するように
すれば、上述の実施例の場合と同様の効果を得ることが
できる。
すなわち第16図の場合の分離方向の組合せ順序(1,
2,3)に代えて、(2,1,3)、(3,1,2)(
3,2,1)の順序に変更しても良い。
また第16図(第6実施例)においては、第17図にお
いて上述したように、菱形射出位置パターンPTN3の
頂角2θが 45@<20<900 ・・・・・・ (90) の範囲にあるので、第1、第2及び第3の複屈折板31
.32及び33の分離距離、すなわちac。
s (135’ −2θ) 、dsin (135’ 
−2θ)及びdが全て正の値になるように選定したが、
本発明はこれに限らず、頂角2θの値を 0’ <2θ〈180″′ ただし、 2θ≠45″ 2θ≠90″ ・・・・・・ (93) 2θ≠135@ ・・・・・・ (94) を満足する値に拡大しても、菱形の射出位置パターンを
実現できる。
因に頂角2θの値を(91)式を満足する範囲に拡大す
ると、第1、第2及び第3の複屈折板31.32及び3
3の分離距離acos (135”  2θ)、d s
in (135” −2θ)及びdが負の値になる場合
もあるが、この場合には、負の値になった分離距離の絶
対値の分だけ分離光束の射出位置を指定された分離方向
と逆方向に分離する結果になることを表している。
また第16図(第6実施例)の場合には、第3の複屈折
板33の分離方向を(16)式について上述したように
(90”−θ)に選定するようにしたが、これに代え、
この分離方向とは逆方向、すなわち(90°−θ) +
 180°の方向に分離するようにしても上述の場合と
同様の効果を得ることができる。
また第16図(第6実施例)においては、第17図から
明らかなように、射出位置パターンPTN3を形成する
分離位置Pa 、Pa 、Pct及びPctを入射位置
P0に対して右上方に形成するような関係になるように
第1、第2及び第3の複屈折板31.32及び33の角
位置を設定するようにした場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、第17図においてH方向と平行な対
角線LM@又はV方向に平行な対角線Lvoに関連して
対称になるように反転した射出位置パターンを形成させ
たり、任意の1点を中心にして全体を180゜回転した
ような射出位置パターンを形成させるように、第1、第
2及び第3の複屈折板31.32及び33の分離方向の
向きを変更しても、上述の場合と同様の効果を得ること
ができる。
(4)第20図(第7実施例)、又は第25図(第8実
施例)の場合の光学的ローパスフィルタ40又は50は
、第19.第2、第3、第4及び第5の複屈折板41.
42.43.44及び45、又は51.52.53.5
4及び55を入射側から見てその順序で配列するように
構成したが、各複屈折板の積層順序はこれに限らず、要
は互いに直交する分離方向をもつ第1及び第2の複屈折
板41及び42、又は51及び52を直接に互いに積層
すると共に、同様に互いに直交する分離方向をもつ第4
及び第5の複屈折板44及び45、又は54及び55を
直接に互いに積層し、かつ第3の複屈折板43、又は5
30入射側に第1及び第2の複屈折板41及び42、又
は51及び52の組を積層すると同時に、射出側に第4
及び第5の複屈折[44及び45、又は54及び55の
組を積層し、若しくは第3の複屈折板43、又は53の
入射側に、第4及び第及5の複屈折板44及び45、又
は54及び55の組を積層すると同時に、射出側に第1
及び第2の複屈折板41及び42、又は51及び52の
組を積層するように構成すれば良い。
このような積層の仕方としては、第20図(第7実施例
)、又は第25図(第8実施例)の場合の複屈折板の組
合せ順序(1,2,3,4,5)に代えて、(2,1,
3,4,5)、(1,2,3,5,4)、(2,1,3
,5,4)の順序に変更しても良い。
また第20図(第7実施例)、又は第25図(第8実施
例)の場合は、第3の複屈折板43、又は53の分離方
向を基準として当該基準方向をH方向に設定したが、基
準方向をH方向に対して180°の角度をなす方向(従
ってH方向と反対方向)に設定しても上述の場合と同様
の効果を得ることができる。
また第20図(第7実施例)、又は第25図(第8実施
例)においては、第3の複屈折板43、又は53の分離
方向を基準方向すなわちH方向に設定することにより2
組の菱形射出位置パターンをH方向に配列したような分
離位置から分離光束群を射出させるように構成したが、
これに代え、第3の複屈折板43、又は53の分離方向
をH方向に対して90″の角度をなす方向(すなわち+
90°又は−90°の方向)に基準となる分離方向を設
定することにより、2組の菱形射出位置パターンをV方
向に並ぶように配列させるようにするようにしても上述
の場合と同様の効果を得ることができる。
また第20図(第7実施例)、又は第25図(第8実施
例)においては、第1の複屈折板41、又は51の分離
方向をH方向を基準にして+45゜の方向に設定すると
共に、第2の複屈折板42、又は52の分離方向を基準
方向に対して一45°に設定した場合について述べたが
、これに代え、逆方向に設定しても良い。すなわち第1
の複屈折板41、又は51の分離方向を基準方向に対し
て=135°の方向に設定すると共に、第2の複屈折板
42、又は52の分離方向を基準方向に対して+135
”の方向に設定するようにしても、上述の場合と同様の
効果を得ることができる。
さらに第20図(第7実施例)、又は第25図(第8実
施例)において得ることができる水平方向に並ぶ2組の
菱形射出位置パターンPTN41、PTN42、又はP
TN51、PTN52、若しくはV方向に並ぶ2組の菱
形射出位置パターンについて、任意のH方向の直線又は
■方向の直線に関して対称になるように反転させたよう
な位置に2組の菱形射出位置パターンを形成したり、任
意の1点を中心にして全体を180°回転させたような
2組の菱形射出位置パターンを形成したりするように、
各複屈折板の分離方向を変更するようにしても、上述の
場合と同様の効果を得ることができる。
(5)第27図(第9実施例)においては、6枚の複屈
折板、すなわち第1、第2、第3、第4、第5及び第6
の複屈折板61.62.63.64.65及び66を入
射側から見てその順序で積層した構成の光学的ローパス
フィルタ60を用いた場合について述べたが、複屈折板
の積層順序はこれに限らず種々の配列順序に変更し得、
要は互いに直交する分離方向をもつ2組の複屈折板すな
わち第1及び第2の複屈折板61及び62、又は第4及
び第5の複屈折板64及び65を直接に積層し、かつ第
1及び第2の複屈折板61及び62の組、第3の複屈折
板63の組、第4及び第5の複屈折板64及び65の組
、並びに第6の複屈折板66の組を所定の順序で積層す
るようにしても上述の場合と同様の効果を得ることがで
きる。
すなわち第27図(第9実施例)の場合の分離方向の組
合せ順序(1,2,3,4,5,6)に代えて、(2,
1,3,4,5,6)、(1,2,3,5,4,6)、
(2,1,3,5,4,6)、(1,2,6,4,5,
3)、(2,1,6,4,5,3)、(1,2,6,5
,4,3)、(2,1,6,5,4,3)、(6,1,
2,3,4,5)、(6,2,1,3,4,5)、(6
、l。
2.3.5.4、)、(6,2,1,3,5,4、)、
(3,1,2,6,4,5)、(3,2,1,6,4,
5)、 (3,1,2,6,5,4、)、(3,2,1
,6,5,4、)、 (4,5,3、l、2.6)、 
(4,5,3,2,1,6)、 (5,4,3、l、2
.6)、 (5,4,3,2,1,6)、 (4,5,
6,1,2,3)、 (4,5,6,2,1,3)、 
(5,4,6,1,2,3)、 (5,4,6,2,1
,3)、 (6,4,5,3,152)、 (6,4,
5,3,2、I)、(6,5,4,3、l、2)、 (
6,5,4,3,2、l)、 (3,4,5,6,1,
2)、 (3,4,5,6,2,1)、 (3,5,4
,6、l。
2)、(3,5,4,6,2,1)の順序に変更しても
良い。
第27図(第9実施例)の場合は、第3の複屈折板63
の分離方向を基準として当該基準方向をH方向に設定し
たが、基準方向をH方向に対して180°の角度をなす
方向(従ってH方向と反対方向)に設定しても上述の場
合と同様の効果を得ることができる。
また第27図(第9実施例)の光学的ローバスフィルタ
60は、第3の複屈折板63の分離方向を基準方向すな
わちH方向に設定し、かつ第6の複屈折板66の分離方
向をV方向に設定し、これにより4組の菱形射出位置パ
ターンPTN61、PTN62、PTN63、PTN6
4をH方向及びV方向についてそれぞれ2組ずつマトリ
クス状に配列したように発生させるようにしたが、4組
の菱形射出位置パターンの配列の仕方はこれに限らず種
々変更し得る。
すなわち第27図において第6の複屈折板66の分離方
向をH方向に変更することにより、4組の菱形射出位置
パターンをH方向に配列させるような光学的ローパスフ
ィルタを実現でき、また第3の複屈折板63の分離方向
を■方向に変更することにより、4組の菱形射出位置パ
ターンを■方向に配列させるような光学的ローパスフィ
ルタを実現し得る。
また第27図(第9実施例)の場合は、第1及び第4の
複屈折板61及び64の分離方向を基準方向(すなわち
H方向)に対して+45″の方向に設定すると共に、第
2及び第5の複屈折板62及び65の分離方向を基準方
向に対して一45°の方向に設定した場合について述べ
たが、これに代え、逆方向に設定しても良い、すなわち
、第1及び又は第4の複屈折板61及び又は64の分離
方向を基準方向に対して一135°の方向に設定すると
共に、第2及び又は第5の複屈折板62及び又は65の
分離方向を+135°の方向に設定するようにしても、
上述の場合と同様の効果を得ることができる。
さらに第27図(第9実施例)の場合は、H方向及びV
方向にマトリクス状に配列する4組の菱形射出位置パタ
ーンPTN61〜PTN64を形成するようにしたが、
これに代え、この4組の菱形射出位置パターンPTN6
1〜PTN64を、任意のH方向の直線又はV方向の直
線に関して対称になるように反転させたような位置に形
成するようにしたり、任意の1点を中心にして全体を1
80°回転させたような位置に形成するようにしても、
上述の場合と同様の効果を得ることができる。
(6)第30図(第10実施例)の光学的ローパスフィ
ルタ70は、第1、第2、第3、第4、第5、第6及び
第7の複屈折板71.72.73.74.75.76及
び77を入射側から見てその順序で積層した構成を有す
るが、複屈折板の積層順序はこれに限らず種々変更し得
、第2及び第3の複屈折板72及び73の積層順序を入
れ換えても良く、また第5及び第6の複屈折板75及び
76の積層順序を入れ換えても良く、さらに第1、第4
及び第7の複屈折板の積層順序を互いに入れ換えても良
く、要は第2及び第3の積層板72及び73を互いに積
層すると共に、第5及び第6の複屈折板75及び76を
互いに積層し、かつ第1の複屈折板71の組、第2及び
第3の複屈折板72及び73の組、第4の複屈折板74
0組、第5及び第6の複屈折板75及び76の組、並び
に第7の複屈折板77の組を所定の順序で積層するよう
にすれば、上述の場合と同様の効果を得ることができる
すなわち第30図(第10実施例)の場合の積層順序は
(1,2,3,4,5,6,7)であるが、これに代え
、(1,3,2,4,5,6,7)、 (1,2,3,
4,6,5,7)、 (1,3,2,4,6,5,7)
、 (4,2,3,1,5,6,7)、 (4,3,2
,1,5,6,7)、 (4,2,3,1,6,5,7
)、 (4,3,2,1,6,5,7、)、 (7,2
,3,4,5,6,1)、 (7,3,2,4,5,6
,1)、 (7,2,3,4,6,5,1)、 (7,
3,2,4,6,5,1)、 (1,2,3,7,5,
6,4)、(1,3,2,7,5,6,4)、 (1,
2,3,7,6,5,4)、 (1,3,2,7,6,
5,4)、 (4,2,3,7,5,6、l)、 (4
,3,2,7,5,6,1)、 (4,2,3,7,6
,5、l)、 (4,3,2,7,6,5,1)、(7
,2,3、L5.6.4)、 (7,3,2,1,5,
6,4)、 (7,2,3、L6.5.4)、 (7,
3,2,1,6,5,4)、 (1゜5.6.4.2.
3.7)、 (1,5,6,4,3,2,7)、 (1
,6,5,4,2,3,7)、(1,6,5,4,3,
2,7)、 (4,5,6、1.2.3.7)、 (4
,5,6、l、3.2.7)、 (4,6,5,12,
3,7)、 (4,6,5、1,3,2,7)、 (7
,5,6,4,2,3、l)、 (7,5,6,4,3
,2、1)、(7,6,5,4,2,3,1)、 (7
,6,5,4,3,2、1)、 (l、5.6.7.2
.3.4)、 (1,5,6,7,3,2,4)、 (
l、6.5.7.2.3.4)、 (1,6,5,7,
3,2,4)、 (4,5,6,7,2,3、■)、(
4,5,6,7,3,2,1)、 (4,6,5,7,
2,3、l)、 (4,6,5,7,3,2、l) (
7,5,6、12,3,4)、 (7,5,6、1,3
,2,4)、 (7,6,5,1,2,3,4)、(7
,6,5,1,3,2,4)の順序に変更しても上述の
場合と同様の効果を得ることができる。
また第30図(第10実施例)の場合は、第2及び第5
の複屈折板72及び75の分離方向を基準方向(すなわ
ちH方向)に対して+45″の方向に設定すると共に、
第3及び第6の複屈折板73及び76の分離方向を基準
方向に対して一45°の方向に設定した場合について述
べたが、これに代え、逆方向に設定しても良い、すなわ
ち、第2及び又は第5の複屈折板72及び又は75の分
離方向を基準方向に対して一135°の方向に設定する
と共に、第3及び又は第6の複屈折板73及び又は76
の分離方向を+1351の方向に設定するようにしても
、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
さらに第30図(第10実施例)の場合は、H方向及び
■方向にマトリクス状に配列する8組の菱形射出位置パ
ターンPTN71〜PTN7Bを形成するようにしたが
、これに代え、この8組の菱形射出位置パターンPTN
71〜PTN7 Bを、任意のH方向の直線又はV方向
の直線に関して対称になるように反転させたような位置
に形成するようにしたり、任意の1点を中心にして全体
を180°回転させたような位置に形成するようにして
も、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
(7)第33図〜第45図の複屈折板の積層構造の場合
は、複屈折板がH方向、H方向に対して+45°及びH
方向に対して一45°の分離方向をもつような複屈折板
について、複屈折手段として同一の水晶板を共用できる
ような構造を示したが、分離方向が+45°又は−45
°に対して反対方向、すなわち−135°又は+135
°の方向の複屈折板を使用する必要がある場合には、第
34図及び第35図に対応させて第46図及び第47図
に示すように、第34図の水晶板ELAをH方向に平行
な線LKttを中心として180°回転させて複屈折板
45Xとして用いるようにすれば、当該複屈折板45X
は第47図に示すように、H方向に対して+135°だ
け回転した角位置に分離方向を有するような複屈折特性
を得ることができ、これにより第42図及び第43図に
ついて上述した複屈折板45に基づいて、その分離方向
を反対方向に変更した複屈折板を実現し得る。
かくして第33図〜第45図について上述した実施例と
、第46図及び第47図の実施例とを併せて考えると、
複屈折板を構成する例えば水晶板でなる複屈折素子EL
として、第48図に示すように外形がH方向及び■方向
に沿うような長方形板状を有するものを適用した場合に
、これを1種類分用意しておけば、第49図に示すよう
に、H方向に沿う直線k又は■方向に沿う直線jを中心
として180°回転させることにより、3種類の分離方
向をもつ複屈折板を共通の複屈折素子ELを用いて実現
できる。
かくするにつきこれら3種類の複屈折板の外形形状とし
ては、特殊な外形形状にしないようにし得る効果を得る
ことができる。
同様にして、第50図に示すように、H方向の側端面を
所定の半径をもつ円弧によって丸めたような形状をもつ
場合には、第51図に示すように、円弧が形成されてい
る方向(すなわちH方向)に沿う直線にの周りを180
°回転させることにより新たな素子ELを得ることがで
き、その結果、2種類の複屈折素子を外形形状を変更さ
せずに得るこうができることになる。
かくして実用上複数枚の複屈折板を積層した構造の光学
的ローパスフィルタを製造するにつき、用意すべき複屈
折素子の種類を一段と少なくし得るような複屈折板の積
層構造を容易に実現できる。
H発明の効果 上述のように本発明によれば、入射光束を明るさが互い
にほぼ等しい複数の分離光束に分離させると共に、これ
を必要に応じて縦長又は横長の平行四辺形又は菱形の射
出位置パターンを構成するような分離位置から射出させ
ることができ、かくして異なるピッチ間隔P、及びP、
を有する種々の固体撮像素子イメージヤに適応するよう
な空間周波数トラップ特性をもった光学的ローパスフィ
ルタを容易に実現し得る。
因に本発明によって第53図に示すように、H方向及び
■方向に沿う方向の対角線をもつ菱形射出位置パターン
PTNXを発生させる場合、菱形の1辺の長さd及び頂
角2θを必要に応じて選定すれば、空間周波数トラップ
特性として第54図に示すように、周波数軸f3及びf
vと周波数位置Ptw及びP□において任意の角度±α
で交差する正及び負の勾配を有するトラップ直線を発生
するような光学的ローパスフィルタを得ることができ、
この公吏間周波数トラップ特性を形成する際の自由度を
大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による光学的ローパスフィルタの第1実
施例の構成を示す路線図、第2図はその射出位置パター
ンを示す光束分布図、第3図は第2図の各分離光束の偏
光面を示す光束分布図、第4図は第1実施例の光学的ロ
ーパスフィルタを縦長の単位格子を有する固体撮像素子
イメージヤに適用した場合の射出位置パターンを示す光
束分布図、第5図は第4図の空間周波数トラップ特性を
示すトラップ特性図、第6図は第2実施例の光学的ロー
パスフィルタを示す路線図、第7図は第6図の射出位置
パターンを示す光束分布図、第8図は第3実施例の光学
的ローパスフィルタの構成を示す路線図、第9図は第8
図の射出位置パターンを示す光束分布図、第10図は第
4実施例の光学的ローパスフィルタの構成を示す路線図
、第11図は第10図の射出位置パターンを示す光束分
布図、第12図は第5実施例の光学的ローパスフィルタ
の構成を示す路線図、第13図は第12図の射出位置パ
ターンを示す光束分布図、第14図は第12図の光学的
ローパスフィルタを縦長の単位格子を有する固体撮像素
子イメージヤに適用した場合の射出位置パターンを示す
光束分布図、第15図は第14図の空間周波数トラップ
特性を示すトラップ特性図、第16図は第6実施例の光
学的ローパスフィルタの構成を示す路線図、第17図は
第16図の射出位置パターンを示す光束分布図、第18
図は第16図の光学的ローパスフィルタを縦長の単位格
子を存する固体撮像素子イメージヤに適用した場合の射
出位置パターンを示す光束分布図、第19図は第18図
の空間周波数トラップ特性を示すトラップ特性図、第2
0図は第7実施例の光学的ローパスフィルタの構成を示
す路線図、第21図は第20図の射出位置パターンを示
す光束分布図、第22図は第21図の分離位置の説明に
供する幾何学的構成図、第23図は第20図の光学的ロ
ーパスフィルタを縦長の単位格子を有する固体撮像素子
イメージヤに適用した場合の射出位置パターンを示す光
束分布図、第24図は第23図の周波数トラップ特性を
示すトラップ特性図、第25図は第8実施例の光学的ロ
ーパスフィルタの構成を示す路線図、第26図は第25
図の光学的ローパスフィルタの射出位置パターンを示す
光束分布図、第27図は第9実施例の光学的ローパスフ
ィルタの構成を示す路線図、第28図は第27図の光学
的ローパスフィルタの射出位置パターンを示す光束分布
図、第29図は第27図の空間周波数トラップ特性を示
すトラップ特性図、第30図は第10実施例の光学的ロ
ーパスフィルタの構成を示す路線図、第31図は第30
図の光学的ローパスフィルタの射出位置パターンを示す
光束分布図、第32図は第31図の射出位置パターンに
よって生ずる空間周波数トラップ特性を示すトラップ特
性図、第33図は第7実施例(第20図)の光学的ロー
パスフィルタの構造を示す路線図、第34図〜第43図
は第33図の光学的ローパスフィルタを構成する複屈折
板の説明に供す°る斜視図及び路線図、第44図及び第
45図は第9実施例(第27図)及び第1O実施例(第
30図)の光学的ローパスフィルタの構造を示す路線図
、第46図〜第51図は光学的ローパスフィルタを構成
する複屈折板の構造の他の実施例の説明に供する斜視図
及び路線図、第52図及び第53図は本発明の詳細な説
明に供する光束分布図及び空間周波数トラップ特性図、
第54図は第1従来例の光学的ローパスフィルタの構成
を示す路線図、第55図は第54図の射出位置パターン
を示す光束分布図、第56図は第54図の光学的ローパ
スフィルタの構成を等価的表示によって示す路線図、第
57図は第56図の光学的ローパスフィルタを適用する
固体撮像素子イメージヤの単位格子を示す拡大平面図、
第58図は第55図の射出位置パターンによって発生す
る空間周波数トラップ特性を示すトラップ特性図、第5
9図は第2従来例の光学的ローパスフィルタの構成を示
す路線図、第60図は第59図の光学的ローパスフィル
タの射出位置パターンを示す光束分布図、第61図は第
60図の射出位置パターンよって発生する空間周波数ト
ラップ特性を示すトラップ特性図、第62図は縦長の単
位格子を有する固体撮像素子イメージヤを示す拡大平面
図、第63図及び第64図は第54図(従って第56図
)及び第59図の光学的ローパスフィルタを適用した場
合に発生する空間周波数トラップ特性を示すトラップ特
性図、第65図は第62図の縦長の単位格子を有する固
体撮像素子イメージヤに適応すると考えられる射出位置
パターンを示す光束分布図である。 10.20.30.30X、30Y、40.50.60
.70・・・・・・光学的ローパスフィルタ、11〜1
3.21〜23.31〜34.41〜45.51〜56
.71〜77・・・・・・複屈折板。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)積層した複数の複屈折板に入射光束を入射して当
    該入射光束を上記複数の複屈折板によつて分離すること
    により複数の分離光束を射出するようになされた光学的
    ローパスフィルタにおいて、互いに積層され、互いに直
    交する分離方向を有し、互いに分離距離が異なる第1及
    び第2の複屈折板と、 上記第1及び第2の複屈折板の入射側又は射出側に積層
    され、上記第1及び第2の複屈折板の分離方向に対して
    、+45°、又は−45°、又は+135°、又は−1
    35°の角位置に分離方向を有する第3の複屈折板と を具え、上記入射光束を上記第1、第2及び第3の複屈
    折板を透過させることにより、平行四辺形又は菱形の射
    出位置パターンを構成する分離位置から互いに明るさが
    ほぼ等しい上記複数の分離光束を射出させる ことを特徴とする光学的ローパスフィルタ。
  2. (2)積層した複数の複屈折板に入射光束を入射して当
    該入射光束を上記複数の複屈折板によつて分離すること
    により複数の分離光束を射出するようになされ、固体撮
    像素子の入射光路に挿入される光学的ローパスフィルタ
    において、 上記固体撮像素子の水平走査方向に対して、(45°−
    θ)の角度をなす分離方向に、dcos(135°−2
    θ)の分離距離だけ常光線及び異常光線を分離する第1
    の複屈折板と、 上記水平走査方向に対して、(135°−θ)の角度を
    なす分離方向に、dsin(135°−2θ)の分離距
    離だけ常光線及び異常光線を分離する第2の複屈折板と
    、 上記水平走査方向に対して、(90°−θ)又は(90
    °−θ)+180°の角度をなす方向にdの分離距離だ
    け常光線及び異常光線を分離する第3の複屈折板と を具え、上記第1及び第2の複屈折板を互いに積層し、
    かつ上記第1及び第2の複屈折板の入射側又は射出側に
    上記第3の複屈折板を積層し、上記入射光束を上記第1
    、第2及び第3の複屈折板を透過させることにより、菱
    形の射出位置パターンを構成する分離位置から互いに明
    るさがほぼ等しい上記複数の分離光束を射出させ、 上記距離d、角度θを、d>0、0°<2θ<180°
    、2θ≠45°、2θ≠90°、2θ≠135°に選定
    する ことを特徴とする光学的ローパスフィルタ。
  3. (3)積層した複数の複屈折板に入射光束を入射して当
    該入射光束を上記複数の複屈折板によつて分離すること
    により複数の分離光束を射出するようになされ、固体撮
    像素子の入射光路に挿入される光学的ローパスフィルタ
    において、 上記固体撮像素子の水平走査方向、又は上記水平走査方
    向に対して90°の角度をなす基準方向に対して+45
    °の分離方向に常光線及び異常光線を分離する第1の複
    屈折板と、上記基準方向に対して−45°の分離方向に
    常光線及び異常光線を分離する第2の複屈折板と、上記
    基準方向と同一方向又は垂直方向に常光線及び異常光線
    を分離する第3の複屈折板と、上記基準方向に対して+
    45°の分離方向に常光線及び異常光線を分離する第4
    の複屈折板と、上記基準方向に対して−45°の分離方
    向に常光線及び異常光線を分離する第5の複屈折板とを
    具え、上記第1及び第2の複屈折板を互いに積層すると
    共に、上記第4及び第5の複屈折板を互いに積層し、 かつ上記第3の複屈折板の入射側に上記第1及び第2の
    複屈折板を積層すると同時に射出側に上記第4及び第5
    の複屈折板を積層し、又は上記第3の複屈折板の入射側
    に上記第4及び第5の複屈折板を積層すると同時に射出
    側に上記第1及び第2の複屈折板を積層し、上記第1及
    び第5の複屈折板の分離距離を互いにほぼ等しい値に選
    定し、かつ上記第2及び第4の複屈折板の分離距離を互
    いにほぼ等しい値に選定し、かつ上記第1及び第2の複
    屈折板の分離距離を互いに異なる値に選定し、 上記入射光束を上記第1、第2、第3、第4及び第5の
    複屈折板を透過させることにより、上記基準方向と同一
    方向又は上記基準方向に対して垂直方向に並ぶように配
    列した2組の菱形の射出位置パターンを構成する分離位
    置から互いに明るさがほぼ等しい上記複数の分離光束を
    射出させることを特徴とする光学的ローパスフィルタ。
  4. (4)積層した複数の複屈折板に入射光束を入射して当
    該入射光束を上記複数の複屈折板によつて分離すること
    により複数の分離光束を射出するようになされ、固体撮
    像素子の入射光路に挿入される光学的ローパスフィルタ
    において、 上記固体撮像素子の水平走査方向、又は上記水平走査方
    向に対して90°の角度をなす基準方向に対して+45
    °の分離方向に常光線及び異常光線を分離する第1の複
    屈折板と、上記基準方向に対して−45°の分離方向に
    常光線及び異常光線を分離する第2の複屈折板と、上記
    基準方向と同一方向又は垂直方向に常光線及び異常光線
    を分離する第3の複屈折板と、上記基準方向に対して+
    45°の分離方向に常光線及び異常光線を分離する第4
    の複屈折板と、上記基準方向に対して−45°の分離方
    向に常光線及び異常光線を分離する第5の複屈折板と、
    上記基準方向と同一方向又は垂直方向に常光線及び異常
    光線を分離する第6の複屈折板と を具え、上記第1及び第2の複屈折板を互いに積層する
    と共に、上記第4及び第5の複屈折板を互いに積層し、 かつ上記第1及び第2の複屈折板、上記第3の複屈折板
    、上記第4及び第5の複屈折板、並びに上記第6の複屈
    折板を所定の順序で積層し、上記第1及び第5の複屈折
    板の分離距離を互いにほぼ等しい値に選定し、かつ上記
    第2及び第4の複屈折板の分離距離を互いに等しい値に
    選定し、かつ上記第1及び第2の複屈折板の分離距離を
    互いに異なる値に選定し、 上記入射光束を上記第1、第2、第3、第4、第5及び
    第6の複屈折板に透過させることにより、上記基準方向
    と同一方向又は上記基準方向に対して垂直方向に一列に
    並ぶように、若しくは上記基準方向と同一方向及び垂直
    方向の両方にマトリクス状に並ぶように、4組の菱形の
    射出位置パターンを構成する分離位置から互いに明るさ
    がほぼ等しい上記複数の分離光束を射出させる ことを特徴とする光学的ローパスフィルタ。
  5. (5)積層した複数の複屈折板に入射光束を入射して当
    該入射光束を上記複数の複屈折板によつて分離すること
    により複数の分離光束を射出するようになされ、固体撮
    像素子の入射光路に挿入される光学的ローパスフィルタ
    において、 上記固体撮像素子の水平走査方向、又は上記水平走査方
    向に対して90°の角度をなす基準方向と同一方向に常
    光線及び異常光線を分離する第1の複屈折板と、 上記基準方向に対して+45°の分離方向に常光線及び
    異常光線を分離する第2の複屈折板と、上記基準方向に
    対して−45°の分離方向に常光線及び異常光線を分離
    する第3の複屈折板と、上記基準方向と同一方向、又は
    垂直方向に常光線及び異常光線を分離する第4の複屈折
    板と、上記基準方向に対して+45°の分離方向に常光
    線及び異常光線を分離する第5の複屈折板と、上記基準
    方向に対して−45°の分離方向に常光線及び異常光線
    を分離する第6の複屈折板と、上記基準方向と同一方向
    又は垂直方向に常光線及び異常光線を分離する第7の複
    屈折板と を具え、上記第2及び第3の複屈折板を互いに積層する
    と共に、上記第5及び第6の複屈折板を互いに積層し、 かつ上記第1の複屈折板、上記第2及び第3の複屈折板
    、上記第4の複屈折板、上記第5及び第6の複屈折板、
    並びに上記第7の複屈折板を所定の順序で積層し、 上記第2及び第6の複屈折板の分離距離を互いにほぼ等
    しい値に選定し、かつ上記第3及び第5の複屈折板の分
    離距離を互いに等しい値に選定し、かつ上記第2及び第
    3の複屈折板の分離距離を互いに異なる値に選定し、 上記入射光束を上記第1、第2、第3、第4、第5、第
    6及び第7の複屈折板に透過させることにより、上記基
    準方向と同一方向及び垂直方向の両方にマトリクス状に
    並ぶように、8組の菱形の射出位置パターンを構成する
    分離位置から互いに明るさがほぼ等しい上記複数の分離
    光束を射出させる ことを特徴とする光学的ローパスフィルタ。
JP13637489A 1989-05-30 1989-05-30 光学的ローパスフイルタ Pending JPH032716A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13637489A JPH032716A (ja) 1989-05-30 1989-05-30 光学的ローパスフイルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13637489A JPH032716A (ja) 1989-05-30 1989-05-30 光学的ローパスフイルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH032716A true JPH032716A (ja) 1991-01-09

Family

ID=15173671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13637489A Pending JPH032716A (ja) 1989-05-30 1989-05-30 光学的ローパスフイルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH032716A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6904099B1 (en) 1999-11-05 2005-06-07 Anritsu Corporation Digital modulation signal generator
JP2018004913A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 キヤノン株式会社 光学ローパスフィルタおよびそれを有する撮像装置、撮像ユニット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6904099B1 (en) 1999-11-05 2005-06-07 Anritsu Corporation Digital modulation signal generator
JP2018004913A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 キヤノン株式会社 光学ローパスフィルタおよびそれを有する撮像装置、撮像ユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1677217B (zh) 摄像装置及摄像用光检测装置
CN105633105B (zh) 用以最小化颜色混叠的rgbc彩色滤光器阵列图案
JP2013172292A (ja) 撮像装置及び撮像素子アレイ
TW200917819A (en) Image pickup device
CN103528680B (zh) 一种基于近距离共焦面线阵探测器的多光谱分光系统
US8860855B2 (en) Solid-state image sensor with dispersing element that disperses light according to color component, image capture device and signal processing method
JPH0564326B2 (ja)
CN101201539B (zh) 用于形成微透镜的图案掩模、图像传感器及其制造方法
CN105321968A (zh) 光电转换装置和图像拾取系统
JPH03284714A (ja) 光学的ローパスフィルター
JPH032716A (ja) 光学的ローパスフイルタ
JPH11326614A (ja) 光学部材およびその製造工程
JP2006119665A (ja) 光学部材
US10481196B2 (en) Image sensor with test region
JPH1054960A (ja) 光学ローパスフィルタ
WO2015141363A1 (ja) 光学ローパスフィルタ及び光学ローパスフィルタを備える撮像装置
JP7402021B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
JPH0310209A (ja) 光学的ローパスフイルタ
JP2805631B2 (ja) 固体撮像装置
CN203502114U (zh) 一种基于近距离共焦面线阵探测器的多光谱分光系统
JPH0548176Y2 (ja)
CN109474818A (zh) 一种图像传感器以及成像模组
JP2019015805A (ja) 光学素子および光学機器
CN213585972U (zh) 一种透镜阵列、传感器阵列和采光装置
JPH0556488B2 (ja)