JPH0548176Y2 - - Google Patents
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- JPH0548176Y2 JPH0548176Y2 JP1985135523U JP13552385U JPH0548176Y2 JP H0548176 Y2 JPH0548176 Y2 JP H0548176Y2 JP 1985135523 U JP1985135523 U JP 1985135523U JP 13552385 U JP13552385 U JP 13552385U JP H0548176 Y2 JPH0548176 Y2 JP H0548176Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、固定撮像素子を備えたレテビカメラ
やフアイバースコープ等においてモアレを除去す
るため用いられる光学的ローパスフイルターに関
するものである。
やフアイバースコープ等においてモアレを除去す
るため用いられる光学的ローパスフイルターに関
するものである。
例えば第39図に示した如く、フアイバーエス
コープとテレビカメラ2とを接続して用いる場
合、フアイバースコープ1のイメージガイド3の
光学繊維の配列とテレビカメラ2の固体撮像素子
4の画素の配列とが干渉してモアレ縞を生じ、観
察の妨げとなつていた。又、第40図に示した如
くフアイバースコープ1にレクチヤースコープ1
2を接続して用いる場合にもフアイバースコープ
1のイメージガイド3とレクチヤースコープ12
のイメージガイド14の光学繊維の配列が干渉し
てモアレ縞を生じ問題となつていた。
コープとテレビカメラ2とを接続して用いる場
合、フアイバースコープ1のイメージガイド3の
光学繊維の配列とテレビカメラ2の固体撮像素子
4の画素の配列とが干渉してモアレ縞を生じ、観
察の妨げとなつていた。又、第40図に示した如
くフアイバースコープ1にレクチヤースコープ1
2を接続して用いる場合にもフアイバースコープ
1のイメージガイド3とレクチヤースコープ12
のイメージガイド14の光学繊維の配列が干渉し
てモアレ縞を生じ問題となつていた。
尚、第39図おいて、6はカメラ接続用アダプ
ター、7はカメラコントロールユニツト、8はテ
レビモニター、9は対物レンズ、10は接眼レン
ズ、11はアダプターレンズである。又、第40
図において、13はビームスプリツター、14は
イメージガイド、15は結像レンズ、16は接眼
レンズである。尚、第39図、第40図において
照明光学系は省略してある。
ター、7はカメラコントロールユニツト、8はテ
レビモニター、9は対物レンズ、10は接眼レン
ズ、11はアダプターレンズである。又、第40
図において、13はビームスプリツター、14は
イメージガイド、15は結像レンズ、16は接眼
レンズである。尚、第39図、第40図において
照明光学系は省略してある。
これに対して、実開昭59−164022号公報に記載
の装置のように、第41図に示した如き、二枚の
水晶板5,5から成るローパスフイルターを用い
てモアレを除去することが提案されているが、こ
のようなローパスフイルターを用いて光線を四つ
に分離しても必ずしもそれらが等強度でないた
め、モアレの除去が不充分であつた。即ち、第4
2図に示した如く一枚の水晶板5,5の光分離方
向のなす角度をイメージガイドの繊維束の配列
(俵積み状態)に合わせて60°とした場合、四つの
光線の強度は第43図に示した如く3:1になつ
てしまうため、モアレ除去効果が不充分であつ
た。
の装置のように、第41図に示した如き、二枚の
水晶板5,5から成るローパスフイルターを用い
てモアレを除去することが提案されているが、こ
のようなローパスフイルターを用いて光線を四つ
に分離しても必ずしもそれらが等強度でないた
め、モアレの除去が不充分であつた。即ち、第4
2図に示した如く一枚の水晶板5,5の光分離方
向のなす角度をイメージガイドの繊維束の配列
(俵積み状態)に合わせて60°とした場合、四つの
光線の強度は第43図に示した如く3:1になつ
てしまうため、モアレ除去効果が不充分であつ
た。
本考案は、上記問題点に鑑み、モアレ除去効果
が強く且つ解像力低下の少ない光学的ローパスフ
イルターを提供せんとするものである。
が強く且つ解像力低下の少ない光学的ローパスフ
イルターを提供せんとするものである。
本考案のイメージガイドを備えた結像装置は、
対物レンズと、該対物レンズにより形成された像
を入射端面で受け、射出端面に伝達するイメージ
ガイドフアイバ束と、該イメージガイドフアイバ
束の射出端面に伝達された像を再結像する結像レ
ンズと、該結像レンズの形成する像を受ける固体
撮像素子とを備えており、前記イメージガイドフ
アイバ束の射出端面から前記固体撮像素子の受光
面に到る結像光路中に下記の(A)乃至(D)の何れかの
条件を満足する光学的ローパスフイルタを設けた
こをを特徴とするものである。
対物レンズと、該対物レンズにより形成された像
を入射端面で受け、射出端面に伝達するイメージ
ガイドフアイバ束と、該イメージガイドフアイバ
束の射出端面に伝達された像を再結像する結像レ
ンズと、該結像レンズの形成する像を受ける固体
撮像素子とを備えており、前記イメージガイドフ
アイバ束の射出端面から前記固体撮像素子の受光
面に到る結像光路中に下記の(A)乃至(D)の何れかの
条件を満足する光学的ローパスフイルタを設けた
こをを特徴とするものである。
(A) 前記光学的ローパスフイルタは1本の入射光
線を前記イメージガイドフアイバ束のフアイバ
の並び方向に略一致した第1の方向及びこれと
異なる第2の方向に分離した略等強度の4本の
光線として射出せしめる特性を有しており、前
記第1の方向の光線分離量をΔx、第2の方向
の光線分離量をΔy、第1の方向と第2の方向
とのなす角をα、第1の方向とフアイバの並び
に方向とのなす角をθ、フアイバの並び方向に
おける隣接するフアイバ同士の間隔をPとする
とき、 2P/5≦Δx≦3P/5 √3P/5≦Δy≦3√3P/10 80°≦α≦100° −20°≦θ≦20° (B) 前記光学的ローパスフイルタは、1本の入射
光線を前記イメージガイドフアイバ束のフアイ
バの並び方向に略一致した第1の方向及びこれ
と異なる第2の方向に分離した略等強度の4本
の光線として射出せしめる特性を有しており、
前記第1の方向の光線分離量をΔ1、前記第2
の方向の光線分離量をΔ2、第1の方向と第2
の方向とのなす角をβ、第1の方向とフアイバ
の並び方向とのなす角をθ、フアイバの並び方
向における隣接するフアイバ同士の間隔をPと
するとき、 2P/5≦Δ1≦3P/5 2P/5≦Δ2≦3P/5 50°≦β≦70° −20°≦θ≦20° (C) 前記光学的ローパスフイルタは1本の入射光
線を大略正六角形の頂点に位置する光線及び該
光線の略2倍の強度を有し前記六角形の中心に
位置する光線の7本の光線に分離して射出せし
める特性を有しており、前記六角形の辺の長さ
をΔ3、前記六角形の相対する頂点を結ぶ対角
線と前記イメージガイドフアイバ束のフアイバ
の並び方向にとのなす角をφ、フアイバの並び
方向における隣接するフアイバ同士の間隔をP
とするとき、 2P/5≦Δ3≦3P/5 −20°≦φ≦20° (D) 前記光学的ローパスフイルタは1本の入射光
線を前記イメージガイドフアイバ束のフアイバ
の並び方向に対して角度Ψをなす第1の方向及
びこれと異なる第2の方向に分離させて平行四
辺形の4つの頂点に位置する分離光線として射
出させ、且つ1つの対角線上の2本の光線が他
の対角線上の2本の光線の略2倍の強度となる
ように分離させる特性を有しており、 前記第1の方向の光線分離量をΔ4、前記第
2の方向の光線分離量をΔ5、第1の方向と第
2の方向とのなす角をγ、フアイバの並び方向
における隣接するフアイバ同士の間隔をPとす
るとき、 2P/5≦Δ4≦3P/5 2P/5≦Δ5≦3P/5 50°≦γ≦70° 20°≦Ψ≦40° 斯かる構成では、各分離像の強度を適切に定め
たことによりコアの間の暗黒部、即ちクラツド部
分を均一にコアの分離像で埋めることができるた
め、物体像中のフアイバの配列パターンが確実に
消去され、モアレ除去がより確実に行われる。
線を前記イメージガイドフアイバ束のフアイバ
の並び方向に略一致した第1の方向及びこれと
異なる第2の方向に分離した略等強度の4本の
光線として射出せしめる特性を有しており、前
記第1の方向の光線分離量をΔx、第2の方向
の光線分離量をΔy、第1の方向と第2の方向
とのなす角をα、第1の方向とフアイバの並び
に方向とのなす角をθ、フアイバの並び方向に
おける隣接するフアイバ同士の間隔をPとする
とき、 2P/5≦Δx≦3P/5 √3P/5≦Δy≦3√3P/10 80°≦α≦100° −20°≦θ≦20° (B) 前記光学的ローパスフイルタは、1本の入射
光線を前記イメージガイドフアイバ束のフアイ
バの並び方向に略一致した第1の方向及びこれ
と異なる第2の方向に分離した略等強度の4本
の光線として射出せしめる特性を有しており、
前記第1の方向の光線分離量をΔ1、前記第2
の方向の光線分離量をΔ2、第1の方向と第2
の方向とのなす角をβ、第1の方向とフアイバ
の並び方向とのなす角をθ、フアイバの並び方
向における隣接するフアイバ同士の間隔をPと
するとき、 2P/5≦Δ1≦3P/5 2P/5≦Δ2≦3P/5 50°≦β≦70° −20°≦θ≦20° (C) 前記光学的ローパスフイルタは1本の入射光
線を大略正六角形の頂点に位置する光線及び該
光線の略2倍の強度を有し前記六角形の中心に
位置する光線の7本の光線に分離して射出せし
める特性を有しており、前記六角形の辺の長さ
をΔ3、前記六角形の相対する頂点を結ぶ対角
線と前記イメージガイドフアイバ束のフアイバ
の並び方向にとのなす角をφ、フアイバの並び
方向における隣接するフアイバ同士の間隔をP
とするとき、 2P/5≦Δ3≦3P/5 −20°≦φ≦20° (D) 前記光学的ローパスフイルタは1本の入射光
線を前記イメージガイドフアイバ束のフアイバ
の並び方向に対して角度Ψをなす第1の方向及
びこれと異なる第2の方向に分離させて平行四
辺形の4つの頂点に位置する分離光線として射
出させ、且つ1つの対角線上の2本の光線が他
の対角線上の2本の光線の略2倍の強度となる
ように分離させる特性を有しており、 前記第1の方向の光線分離量をΔ4、前記第
2の方向の光線分離量をΔ5、第1の方向と第
2の方向とのなす角をγ、フアイバの並び方向
における隣接するフアイバ同士の間隔をPとす
るとき、 2P/5≦Δ4≦3P/5 2P/5≦Δ5≦3P/5 50°≦γ≦70° 20°≦Ψ≦40° 斯かる構成では、各分離像の強度を適切に定め
たことによりコアの間の暗黒部、即ちクラツド部
分を均一にコアの分離像で埋めることができるた
め、物体像中のフアイバの配列パターンが確実に
消去され、モアレ除去がより確実に行われる。
以下、図示した各実施例に基づき本考案を詳細
に説明するが、最初にモアレ除去の基本的な考え
方から説明して行く。
に説明するが、最初にモアレ除去の基本的な考え
方から説明して行く。
第1図は、第39図及び第40図で示したイメ
ージガイド3又は14の端面を示す図であつて、
60°斜交格子状に並んだ光学繊維のコア21の並
び方を示している。
ージガイド3又は14の端面を示す図であつて、
60°斜交格子状に並んだ光学繊維のコア21の並
び方を示している。
第39図及び第40図の何れの場合でもモアレ
は発生するが、物体であるイメージガイド3と受
像面であるイメージガイド14又は固体撮像素子
4の配列の干渉によつてモアレは発生している。
モアレを消すためには物体側の規則正しい配列を
無くしてやれば良い。或いは、異なるイメージガ
イド径のフアイバースコープが同一のテレビカメ
ラ又はレクチヤースコープに取付けられる場合に
は受像面側の規則正しい配列を消してやれば良
い。物体であれ、受像面であれ、60°の斜交格子
を持つ場合の配列の消し方には次の4通りの方法
が考えられる。イメージガイドでも固定撮像素子
でも考え方は同じであるから、イメージガイドを
例として説明を行う。
は発生するが、物体であるイメージガイド3と受
像面であるイメージガイド14又は固体撮像素子
4の配列の干渉によつてモアレは発生している。
モアレを消すためには物体側の規則正しい配列を
無くしてやれば良い。或いは、異なるイメージガ
イド径のフアイバースコープが同一のテレビカメ
ラ又はレクチヤースコープに取付けられる場合に
は受像面側の規則正しい配列を消してやれば良
い。物体であれ、受像面であれ、60°の斜交格子
を持つ場合の配列の消し方には次の4通りの方法
が考えられる。イメージガイドでも固定撮像素子
でも考え方は同じであるから、イメージガイドを
例として説明を行う。
第2図は第1の方法(以後A型と略称する)
で、イメージガイドのコア21の像を、第2図b
の如く長方形状に等強度の4点a,b,c,dに
分離し、イメージガイドのクラツド部22を第2
図aに示す如く埋めつすくことによりモアレを消
す方法である。
で、イメージガイドのコア21の像を、第2図b
の如く長方形状に等強度の4点a,b,c,dに
分離し、イメージガイドのクラツド部22を第2
図aに示す如く埋めつすくことによりモアレを消
す方法である。
コア21の間隔をPとし、Δx,Δyをx方向、
y方向の光線の分離量とし、αを3点b,a,d
のなす角とすると、 Δx=P/2 Δy=√3/4P α=90° ……(1) であれば、イメージガイドのクラツド部22を均
一に4点のコア21の分離像で埋めつくすことが
できる。
y方向の光線の分離量とし、αを3点b,a,d
のなす角とすると、 Δx=P/2 Δy=√3/4P α=90° ……(1) であれば、イメージガイドのクラツド部22を均
一に4点のコア21の分離像で埋めつくすことが
できる。
実用的には、
2P/5≦Δx≦3P/5
√3P/5≦Δy≦3√3P/10
80°≦α≦100°
であれば良い。
第3図は第2の方法(以後B型と略称する)
で、イメージガイドのコア21の像を、第3図b
の如く平行四辺形状に4点に分離し、第3図aに
示す如くイメージガイドのクラツド部22を埋め
つくす方法である。Δ1,Δ2を夫々平行四辺形の
二辺方向の光線分離量、βを二辺のなす角とする
と、 Δ1=Δ2=P/2 β=60° ……(2) であれば、イメージガイドのクラツド部22を均
一に4点のコア21の分離量を埋めつくすことが
できる。
で、イメージガイドのコア21の像を、第3図b
の如く平行四辺形状に4点に分離し、第3図aに
示す如くイメージガイドのクラツド部22を埋め
つくす方法である。Δ1,Δ2を夫々平行四辺形の
二辺方向の光線分離量、βを二辺のなす角とする
と、 Δ1=Δ2=P/2 β=60° ……(2) であれば、イメージガイドのクラツド部22を均
一に4点のコア21の分離量を埋めつくすことが
できる。
実用上は、
2P/5≦Δ1≦3P/5
2P/5≦Δ2≦3P/5
50°≦β≦70°
まで許される。
第4図は第3の方法(以後C型と略称する)で
ある。第4図bに示す如くa〜gの7点にコア2
1の像を分離する。但しこの時aはb〜gに比べ
て二倍の光強度を有し、b〜gは等強度である。
b〜gはほぼ正六角形の頂点に位置する。六角形
の一辺の長さをΔ3とすると、 Δ3=P/2 ……(5) であれば、第4図aの如く、分離像のうちaを除
く部分は、隣接するコア21の分離像と重なり、
二倍の光強度となる。従つて、aと同じ強度にな
るため、クラツド部22を7つの分離像によつて
均等に埋めつくすことができるのである。式(5)は
実用上は、 2P/5≦Δ3≦3P/5 まで許される。
ある。第4図bに示す如くa〜gの7点にコア2
1の像を分離する。但しこの時aはb〜gに比べ
て二倍の光強度を有し、b〜gは等強度である。
b〜gはほぼ正六角形の頂点に位置する。六角形
の一辺の長さをΔ3とすると、 Δ3=P/2 ……(5) であれば、第4図aの如く、分離像のうちaを除
く部分は、隣接するコア21の分離像と重なり、
二倍の光強度となる。従つて、aと同じ強度にな
るため、クラツド部22を7つの分離像によつて
均等に埋めつくすことができるのである。式(5)は
実用上は、 2P/5≦Δ3≦3P/5 まで許される。
第5図は第4の方法(以後D型と略称する)で
ある。第5図bに示す如くコア21の像は平行四
辺形状にa,b,c,dの4点に分離されるが、
b,dの強度はa,cの強度の二倍となつてい
る。そこで、 Δ4=Δ5=P/2 γ=60° ……(7) となるようにすれば、a,cは隣接するコア21
の分離像のa,cと重なり二倍の光強度となるた
め、a,b,c,dは等強度と見なされ、クラツ
ド部22をコア21の分離像で均等に埋めつくす
ことができる。式(7)は実用上は、 2P/5≦Δ4≦3P/5 2P/5≦Δ5≦3P/5 50°≦γ≦70° まで許される。
ある。第5図bに示す如くコア21の像は平行四
辺形状にa,b,c,dの4点に分離されるが、
b,dの強度はa,cの強度の二倍となつてい
る。そこで、 Δ4=Δ5=P/2 γ=60° ……(7) となるようにすれば、a,cは隣接するコア21
の分離像のa,cと重なり二倍の光強度となるた
め、a,b,c,dは等強度と見なされ、クラツ
ド部22をコア21の分離像で均等に埋めつくす
ことができる。式(7)は実用上は、 2P/5≦Δ4≦3P/5 2P/5≦Δ5≦3P/5 50°≦γ≦70° まで許される。
以上、A〜D型について述べたが、イメージガ
イドの光学繊維の並び方向に対する各分離像の方
向の誤差は、実用上 A,B型では、 −20°≦θ≦+20° ……(9) C型では、 −20°≦≦+20° ……(10) D型では、Ψ=30°が理想であるが、 15°≦Ψ≦45° ……(11) まで許される。
イドの光学繊維の並び方向に対する各分離像の方
向の誤差は、実用上 A,B型では、 −20°≦θ≦+20° ……(9) C型では、 −20°≦≦+20° ……(10) D型では、Ψ=30°が理想であるが、 15°≦Ψ≦45° ……(11) まで許される。
上述の如く、A〜Dの4つの型により、物体で
あるイメージガイド又は受像面である固体撮像素
子又は物体と受像面との両方の配列を消せばモア
レを除去することができる。又、コアの像でクラ
ツド部を埋めつくす方式なので、解像力の低下が
少ない。尚、物体面の繊維又は画素の並びと、受
像面の繊維又は画像の並びとは、直交することが
望ましい。なぜなら、モアレ縞の周波数が高くな
り、目立ちにくいからである。
あるイメージガイド又は受像面である固体撮像素
子又は物体と受像面との両方の配列を消せばモア
レを除去することができる。又、コアの像でクラ
ツド部を埋めつくす方式なので、解像力の低下が
少ない。尚、物体面の繊維又は画素の並びと、受
像面の繊維又は画像の並びとは、直交することが
望ましい。なぜなら、モアレ縞の周波数が高くな
り、目立ちにくいからである。
次に、A〜D型においてコア21の像の分離を
実現するための複屈折性ローパスフイルターの構
成について詳述する。
実現するための複屈折性ローパスフイルターの構
成について詳述する。
第6図は、第1実施例として、A型、B型に対
するローパスフイルターの構成の例を示してお
り、二枚の水晶板23a,23bの間に1/4波長
板24を配置したものである。尚、水晶板の代わ
りに方解石などの複屈折性の物質を用いても良
い。第1の水晶板23aを出た異常光線(天然図
示)と常光線(実線図示)とは1/4波長板24で
円偏光になり、第2の水晶板23bで夫々二に分
離し、合計四本の等強度の光線となる。
するローパスフイルターの構成の例を示してお
り、二枚の水晶板23a,23bの間に1/4波長
板24を配置したものである。尚、水晶板の代わ
りに方解石などの複屈折性の物質を用いても良
い。第1の水晶板23aを出た異常光線(天然図
示)と常光線(実線図示)とは1/4波長板24で
円偏光になり、第2の水晶板23bで夫々二に分
離し、合計四本の等強度の光線となる。
尚、複屈折板により一本の光線を二本に分ける
場合、入射光が円偏光又は自然光であれば、分離
光線は必ず等強度になるが、直線偏光の場合はそ
の偏光面と複屈折板の結晶軸方向となす角が45°
の場合のみ等強度となる。従つて、1/4波長板の
代わりに旋光板や液晶を用いる場合は後述の如く
偏光面を分離方向に対して45°にするものを選ぶ
必要がある。
場合、入射光が円偏光又は自然光であれば、分離
光線は必ず等強度になるが、直線偏光の場合はそ
の偏光面と複屈折板の結晶軸方向となす角が45°
の場合のみ等強度となる。従つて、1/4波長板の
代わりに旋光板や液晶を用いる場合は後述の如く
偏光面を分離方向に対して45°にするものを選ぶ
必要がある。
第7図は、第6図の水晶板23a,23bを光
線の入射側から見たもので、矢印は結晶軸の水晶
板上への正射影を表わし、これは複屈折による光
線の分離方向と一致する。各結晶軸の水晶板23
a,23bの入射面に対する角度を45°に選べば、
最も薄い厚さで同じ分離量が得られる。この時、
厚さ1mmの水晶板で0.0059mmの分離量となる。
又、角度δを両水晶板23a,23bの結晶軸の
正射影のなす角度とすれば、 δ=α ……(12) と選定することによりA型の分離を持つローパス
フイルターが得られる。そして、式(1)又は(2)を満
たすように水晶板23a,23bの厚さを決めれ
ば良い。
線の入射側から見たもので、矢印は結晶軸の水晶
板上への正射影を表わし、これは複屈折による光
線の分離方向と一致する。各結晶軸の水晶板23
a,23bの入射面に対する角度を45°に選べば、
最も薄い厚さで同じ分離量が得られる。この時、
厚さ1mmの水晶板で0.0059mmの分離量となる。
又、角度δを両水晶板23a,23bの結晶軸の
正射影のなす角度とすれば、 δ=α ……(12) と選定することによりA型の分離を持つローパス
フイルターが得られる。そして、式(1)又は(2)を満
たすように水晶板23a,23bの厚さを決めれ
ば良い。
次に、
δ=β ……(13)
とすれば、B型の分離特性を持つローパスフイル
ターが得られる。そして、式(3)又は(4)を満たすよ
うに水晶板23a,23bの厚さを選べば良い。
ターが得られる。そして、式(3)又は(4)を満たすよ
うに水晶板23a,23bの厚さを選べば良い。
又、第6図の1/4波長板24の代わりに厚い水
晶板でできたリターデーシヨンの大きい偏光解消
板を用いても良い。又、A型においては、1/4波
長板24の代わりに±45°偏光面を回転させる旋
光板又は第8図及び第9図に示す如き分子軸のね
じれ角が45°(または135°)のツイストネマチツク
液晶25を用いても良い(第2実施例)。又は、
B型においては、1/4波長板の代わりに偏光面を
15°又は−75°まわす旋光板又はツイストネマチツ
ク液晶を用いても良い(第3実施例)。第10図
はその説明図であつて、第1の水晶板23aを出
た光線の偏光面は第10図aの如くになついてい
るが、これを15°まわすと第10図bの如くにな
り、これを第2の水晶板23bで60°方向に分離
すれば第10図cの如く等強度の4点に分けるこ
とができる。
晶板でできたリターデーシヨンの大きい偏光解消
板を用いても良い。又、A型においては、1/4波
長板24の代わりに±45°偏光面を回転させる旋
光板又は第8図及び第9図に示す如き分子軸のね
じれ角が45°(または135°)のツイストネマチツク
液晶25を用いても良い(第2実施例)。又は、
B型においては、1/4波長板の代わりに偏光面を
15°又は−75°まわす旋光板又はツイストネマチツ
ク液晶を用いても良い(第3実施例)。第10図
はその説明図であつて、第1の水晶板23aを出
た光線の偏光面は第10図aの如くになついてい
るが、これを15°まわすと第10図bの如くにな
り、これを第2の水晶板23bで60°方向に分離
すれば第10図cの如く等強度の4点に分けるこ
とができる。
又、第6図の1/4波長板24の代わりに、第1
1図に示す如く±45°の分離方向を持つ薄い水晶
板26を用いても良い。これは、A型、B型共に
用いることができる。B型の場合第11図の如き
構成(第4実施例)となり、第12図に示す如く
入射光線はまず水晶板23aにより水平方向に2
分され、次に薄い水晶板26により夫々が45°方
向にごくわずかに分離されて四本の光線となる。
これが更に水晶板23bにより60°方向に分離さ
れて8点に分かれるが、このうち黒丸で示す四本
の白丸で示す四本の光線が互いにほぼ等強度にな
り、黒丸で示す光線の強度は白丸で示すものの約
1/4になる。従つて、黒丸で示す光線は無視する
ことができ、実質的には四本の等強度の光線に分
かれるとみなすことができる。
1図に示す如く±45°の分離方向を持つ薄い水晶
板26を用いても良い。これは、A型、B型共に
用いることができる。B型の場合第11図の如き
構成(第4実施例)となり、第12図に示す如く
入射光線はまず水晶板23aにより水平方向に2
分され、次に薄い水晶板26により夫々が45°方
向にごくわずかに分離されて四本の光線となる。
これが更に水晶板23bにより60°方向に分離さ
れて8点に分かれるが、このうち黒丸で示す四本
の白丸で示す四本の光線が互いにほぼ等強度にな
り、黒丸で示す光線の強度は白丸で示すものの約
1/4になる。従つて、黒丸で示す光線は無視する
ことができ、実質的には四本の等強度の光線に分
かれるとみなすことができる。
尚、水晶板23a,23b,26、1/4波長板、
液晶25の外形は、第7図、第8図、第11図に
示した如く円形から弓形を削り取つた形状にして
おけば、結晶軸の方向を揃えて接合する時に便利
である。或いは、外形が長方形のまま接合し、そ
の後で円形又は円形から弓形を取つた形に加工し
ても良い。
液晶25の外形は、第7図、第8図、第11図に
示した如く円形から弓形を削り取つた形状にして
おけば、結晶軸の方向を揃えて接合する時に便利
である。或いは、外形が長方形のまま接合し、そ
の後で円形又は円形から弓形を取つた形に加工し
ても良い。
次に、第5実施例としてC型の分離によるロー
パスフイルターの構成について説明する。
パスフイルターの構成について説明する。
第13図はその構成を示しており、ほぼ等しい
厚さの三枚の水晶板27,28、29の間に二枚
の1/4波長板24を配置したものとなつている。
第14図は光の入射方向から見た水晶板27,2
8,29の結晶軸の方向を示したものであり、各
結晶軸は互いに120°ずつ離れている。即ち、 ε=180° ζ=60° η=300° ……(14) である。或いは、 ε=0° ζ=60° η=120° ……(15) でも良い。この他に、複屈折による光線の分離方
向が互いに60°又は120°離れているものなら許さ
れる。ここで、ε,ζ,ηの値は式(14),(15)
に示した値の±15°程度の範囲内であれば、実用
上光学的ローパスフイルターとして充分な効果が
得られる。
厚さの三枚の水晶板27,28、29の間に二枚
の1/4波長板24を配置したものとなつている。
第14図は光の入射方向から見た水晶板27,2
8,29の結晶軸の方向を示したものであり、各
結晶軸は互いに120°ずつ離れている。即ち、 ε=180° ζ=60° η=300° ……(14) である。或いは、 ε=0° ζ=60° η=120° ……(15) でも良い。この他に、複屈折による光線の分離方
向が互いに60°又は120°離れているものなら許さ
れる。ここで、ε,ζ,ηの値は式(14),(15)
に示した値の±15°程度の範囲内であれば、実用
上光学的ローパスフイルターとして充分な効果が
得られる。
第13図の例では一本の入射光線は第15図の
如く等強度の8点に分かれる。中心ほ二点は実際
はほぼ重なつて一点となる。一方、第16図は第
13図の1/4波長板24を除去した例で、点の強
度は図示した如く不等強度であり、イメージガイ
ドのクラツド部をコアの像で均質に埋めつくせな
いため、モアレを有効に除去できない。
如く等強度の8点に分かれる。中心ほ二点は実際
はほぼ重なつて一点となる。一方、第16図は第
13図の1/4波長板24を除去した例で、点の強
度は図示した如く不等強度であり、イメージガイ
ドのクラツド部をコアの像で均質に埋めつくせな
いため、モアレを有効に除去できない。
第13図において、1/4波長板24の代わりに
偏光解消板、旋光板、ツイストネマチツク液晶、
薄い水晶板などが利用できるのは、第6図の第1
実施例と同様である。
偏光解消板、旋光板、ツイストネマチツク液晶、
薄い水晶板などが利用できるのは、第6図の第1
実施例と同様である。
第17図は第6実施例として1/4波長板24の
代わりに旋光板30を用いた場合の旋光板30の
回転角を示しており、要するに次の光が入射する
水晶板の複屈折の方向に対して±45°の方向に偏
光面が位置するように旋光板30を配置すれば良
い。
代わりに旋光板30を用いた場合の旋光板30の
回転角を示しており、要するに次の光が入射する
水晶板の複屈折の方向に対して±45°の方向に偏
光面が位置するように旋光板30を配置すれば良
い。
第18図Aは第7実施例として1/4波長板24
の代わりに薄い水晶板31,31′を用いた場合
の水晶板31,31′の光分離方向を示している。
水晶板27,31,28から成る部分は第11図
に示したフイルターと同一の構成となつている。
薄い水晶板31′は第12図において白丸で示し
た光線を第18図Bに示すように夫々強度比約
14:1の二本光線に分離する。ここで黒丸で示す
光線は無視できるが、白丸で示す光線の偏光方向
は次の水晶板29の分離方向に対して45°をなし
ているので、夫々等強度の2点に分かれ、結局8
点に分離することになる。第13図の例と同様
に、各水晶板の厚さは中心における二つの光線が
大略重なるように定める。
の代わりに薄い水晶板31,31′を用いた場合
の水晶板31,31′の光分離方向を示している。
水晶板27,31,28から成る部分は第11図
に示したフイルターと同一の構成となつている。
薄い水晶板31′は第12図において白丸で示し
た光線を第18図Bに示すように夫々強度比約
14:1の二本光線に分離する。ここで黒丸で示す
光線は無視できるが、白丸で示す光線の偏光方向
は次の水晶板29の分離方向に対して45°をなし
ているので、夫々等強度の2点に分かれ、結局8
点に分離することになる。第13図の例と同様
に、各水晶板の厚さは中心における二つの光線が
大略重なるように定める。
次に、第8実施例としてD型の分離としてD型
のローパスフイルターの構成について説明する。
のローパスフイルターの構成について説明する。
第19図はその構成を示しており、二枚の水晶
板32,33の間に旋光板34を配置したものと
なつている。
板32,33の間に旋光板34を配置したものと
なつている。
κ=60° ……(16)
λ=5°264′ ……(17)
の時、点の強度は第20図の如く2:1となるの
で、D型の分離を実現することができる。又、 κ=54°736′ ……(18) として、旋光板34を省略しても実用上はかまわ
ない。又、水晶板32と33の厚さ変えることに
よつて分離の大きさを変えることができる。
で、D型の分離を実現することができる。又、 κ=54°736′ ……(18) として、旋光板34を省略しても実用上はかまわ
ない。又、水晶板32と33の厚さ変えることに
よつて分離の大きさを変えることができる。
これまでに述べた第1乃至第8実施例のローパ
スフイルターは次のように配置して用いる。
スフイルターは次のように配置して用いる。
第21図に示した如くフアイバースコープ1と
テレビカメラ2を接続する場合或いは第22図に
示した如くフアイバースコープ1とテレビカメラ
2が一体となつた電子スコープ35を用いる場合
には、図示のA,B,C,D,Eの何れの位置即
ち物体となるイメージガイドの出射端面と受像面
との間であれば何れの位置にローパスフイルター
を配置しても良いし、二ケ所以上に配置しても良
い。B又はCの位置に置く場合は、レンズ10,
11又はレンズ10′,11′の倍率を考慮して、
イメージガイド3の像の繊維間隔P′又は固体撮像
素子4の像のピツチP′(光線は逆追跡で考える)
を、上記式(1)乃至(8)のPに代入し、ローパスフイ
ルターによる光線の分離量を決めれば良い。
テレビカメラ2を接続する場合或いは第22図に
示した如くフアイバースコープ1とテレビカメラ
2が一体となつた電子スコープ35を用いる場合
には、図示のA,B,C,D,Eの何れの位置即
ち物体となるイメージガイドの出射端面と受像面
との間であれば何れの位置にローパスフイルター
を配置しても良いし、二ケ所以上に配置しても良
い。B又はCの位置に置く場合は、レンズ10,
11又はレンズ10′,11′の倍率を考慮して、
イメージガイド3の像の繊維間隔P′又は固体撮像
素子4の像のピツチP′(光線は逆追跡で考える)
を、上記式(1)乃至(8)のPに代入し、ローパスフイ
ルターによる光線の分離量を決めれば良い。
又、第23図に示した如くフアイバースコープ
1にレクチヤースコープ12を接続する場合に
も、第22図の場合と同様に図中のA,B,C,
D,Eの何れの位置にローパスフイルターを配置
しても良い。B,C,Dの場合、レンズによる倍
率の変換を考慮して、イメージガイド3の像の繊
維間隔のピツチに対応するローパスフイルターの
光線分離量を決めれば良い。
1にレクチヤースコープ12を接続する場合に
も、第22図の場合と同様に図中のA,B,C,
D,Eの何れの位置にローパスフイルターを配置
しても良い。B,C,Dの場合、レンズによる倍
率の変換を考慮して、イメージガイド3の像の繊
維間隔のピツチに対応するローパスフイルターの
光線分離量を決めれば良い。
第21図乃至第23図の何れの例においても、
イメージガイド3,14及び固体撮像素子4の何
れの規則的配列をローパスフイルターで消しても
良い。
イメージガイド3,14及び固体撮像素子4の何
れの規則的配列をローパスフイルターで消しても
良い。
第21図のB,C又は第22図のB又は第23
図のB,C,Dの位置にローパスフイルターを置
く場合、複屈折率の厚さが大きくなつて不都合が
生じることがある。その場合には第24図に示し
た如く、楔状の水晶プリズム37,39と通常の
ガラスプリズム36,38とを夫々接合して成る
複屈折板40,41の間に1/4波長板42を配置
することにより構成されたローパスフイルター
(第9実施例)を用いれば良い。この場合、複屈
折作用による分離に加えて二つの境界面における
屈折作用が加わるので、厚みの割りには常光と異
常光の分離が大きい。但し、常光と異常光は平行
にならないので、用いる位置によつては注意が必
要である。
図のB,C,Dの位置にローパスフイルターを置
く場合、複屈折率の厚さが大きくなつて不都合が
生じることがある。その場合には第24図に示し
た如く、楔状の水晶プリズム37,39と通常の
ガラスプリズム36,38とを夫々接合して成る
複屈折板40,41の間に1/4波長板42を配置
することにより構成されたローパスフイルター
(第9実施例)を用いれば良い。この場合、複屈
折作用による分離に加えて二つの境界面における
屈折作用が加わるので、厚みの割りには常光と異
常光の分離が大きい。但し、常光と異常光は平行
にならないので、用いる位置によつては注意が必
要である。
第24図左方から入射した一本の光線は四方向
の光線に偏光されて進むため、レンズ11又は1
1′又は11″を通つた後四点に分離して結像し、
その効果は第1実施例などと同様である。
の光線に偏光されて進むため、レンズ11又は1
1′又は11″を通つた後四点に分離して結像し、
その効果は第1実施例などと同様である。
第25図は第24図の複屈折板40,41を光
入射側から見たもので、矢印は光線が屈折され分
離される方向を示している。角度βに対しては式
(1),(2)のαと同じ式又は式(3),(4)のβと同じ式が
適用される。
入射側から見たもので、矢印は光線が屈折され分
離される方向を示している。角度βに対しては式
(1),(2)のαと同じ式又は式(3),(4)のβと同じ式が
適用される。
尚、1/4波長板42の代わりに、偏光解消板、
偏光方向に対して±45°方向の分離作用を持つ薄
い複屈折板、複屈折板40を出た光の偏光方向を
複屈折板41の光線分離方向に対して±45°まわ
す旋光板及び液晶を用いても良い。
偏光方向に対して±45°方向の分離作用を持つ薄
い複屈折板、複屈折板40を出た光の偏光方向を
複屈折板41の光線分離方向に対して±45°まわ
す旋光板及び液晶を用いても良い。
第26図は第10実施例として三枚の複屈折板4
0,41,43を結晶軸方向をずらせて重ね、そ
れらの間に二枚の1/4波長板42を配置して成る
ものを示している。光線は各複屈折板を通る毎に
二本に分かれて8方向に進むが、各複屈折板の厚
味、貼合わせ面の頂角を適当に定めて第15図及
び第16図と同様に光線が配列されるようにして
ある。従つて、その効果は第5乃至第7実施例と
同じである。
0,41,43を結晶軸方向をずらせて重ね、そ
れらの間に二枚の1/4波長板42を配置して成る
ものを示している。光線は各複屈折板を通る毎に
二本に分かれて8方向に進むが、各複屈折板の厚
味、貼合わせ面の頂角を適当に定めて第15図及
び第16図と同様に光線が配列されるようにして
ある。従つて、その効果は第5乃至第7実施例と
同じである。
尚、第9図及び第10実施例は、結像光束がほぼ
平行でない位置においても良いのは言うまでもな
い。
平行でない位置においても良いのは言うまでもな
い。
第27図は第11実施例として特公昭36−20417
号公報に記載の位相フイルター44から成るロー
パスフイルターを示しており、これは透明なガラ
ス板の上に1/2波長の奇数倍の位相差を持つ蒸着
膜を設けたものである。又、ガラス板の表面に微
細な凹凸を付けて1/2波長の位相差が生じるよう
にしても良い。
号公報に記載の位相フイルター44から成るロー
パスフイルターを示しており、これは透明なガラ
ス板の上に1/2波長の奇数倍の位相差を持つ蒸着
膜を設けたものである。又、ガラス板の表面に微
細な凹凸を付けて1/2波長の位相差が生じるよう
にしても良い。
又、このローパスフイルターは上記各実施例と
一緒に用いても良い。第21図乃至第23図に示
したA,B,C,D,Eの何れかの位置に置いて
も良い。或いは、蒸着膜で位相差を付ける場合に
は第1図乃至第10実施例の各表面に蒸着しても良
い。更に、位相フイルター44の表面には反射防
止膜を付けても良い。又、第1乃至第10実施例の
各フイルターと共に多少ピントをぼかすことによ
りモアレを除去するようにしても良い。
一緒に用いても良い。第21図乃至第23図に示
したA,B,C,D,Eの何れかの位置に置いて
も良い。或いは、蒸着膜で位相差を付ける場合に
は第1図乃至第10実施例の各表面に蒸着しても良
い。更に、位相フイルター44の表面には反射防
止膜を付けても良い。又、第1乃至第10実施例の
各フイルターと共に多少ピントをぼかすことによ
りモアレを除去するようにしても良い。
尚、上記全実施例は下記の如き画素配列を有す
る固体撮像装置にも有効である。
る固体撮像装置にも有効である。
第36図は画素の形が正六角形で配列が60°の
斜交格子である固体撮像素子18を示し、第37
図は画素の形が正三角形で配列が60°の斜交格子
である固体撮像素子19を示し、第38図は画素
の形が長方形で配列が60°の斜交格子である固体
撮像素子20を示している。
斜交格子である固体撮像素子18を示し、第37
図は画素の形が正三角形で配列が60°の斜交格子
である固体撮像素子19を示し、第38図は画素
の形が長方形で配列が60°の斜交格子である固体
撮像素子20を示している。
又、これらのローパスフイルターの表面で光が
反射し、これを他の面(例えばレンズの表面)で
反射して像面に達することによりフレアーが発生
する虞れがある。この場合には、フイルターを光
軸に対して傾けて配置すれば、フイルター面の反
射光は光路外に逃げてしまうのでフレアーの発生
を防ぐことができる。勿論、他のカバーガラス等
についても同様の手段を取り得る。
反射し、これを他の面(例えばレンズの表面)で
反射して像面に達することによりフレアーが発生
する虞れがある。この場合には、フイルターを光
軸に対して傾けて配置すれば、フイルター面の反
射光は光路外に逃げてしまうのでフレアーの発生
を防ぐことができる。勿論、他のカバーガラス等
についても同様の手段を取り得る。
又、内視鏡においてカラーTV撮影する場合
は、通常のものと異なり、いわゆる面順次方式を
採用することが多い。これは照明光源とライトガ
イドフアイバー束との間に、赤(R)、緑(G)、
青(B)の光を夫々透過する三原色のカラーフイ
ルターを組み合せて成る回転フイルターを配置
し、三原色光で次々に物体を照明し、これらによ
り照明された物体像を受けて得た画像信号を合成
してカラー映像を得るようにしたものである。こ
の種カラー撮影系では照明光中には不要な波長の
光が存在しないが、例えばYAGレーザーを用い
たレーザーメスを使用する際などはYAGレーザ
ーの強い赤外線が撮像面に到達し観察の妨げとな
ることがある。これを防ぐには、撮影光路中特に
撮影装置の前に赤外カツトフイルターを配置すれ
ば良い。
は、通常のものと異なり、いわゆる面順次方式を
採用することが多い。これは照明光源とライトガ
イドフアイバー束との間に、赤(R)、緑(G)、
青(B)の光を夫々透過する三原色のカラーフイ
ルターを組み合せて成る回転フイルターを配置
し、三原色光で次々に物体を照明し、これらによ
り照明された物体像を受けて得た画像信号を合成
してカラー映像を得るようにしたものである。こ
の種カラー撮影系では照明光中には不要な波長の
光が存在しないが、例えばYAGレーザーを用い
たレーザーメスを使用する際などはYAGレーザ
ーの強い赤外線が撮像面に到達し観察の妨げとな
ることがある。これを防ぐには、撮影光路中特に
撮影装置の前に赤外カツトフイルターを配置すれ
ば良い。
上述の如く、本考案による光学的ローパスフイ
ルターは、モアレ除去効果が強く解像力低下が少
ないという事実上重要な利点を有している。
ルターは、モアレ除去効果が強く解像力低下が少
ないという事実上重要な利点を有している。
第1図はイメージガイドの端面を示す図、第2
図乃至第5図は夫々モアレを除去する方法の説明
図、第6図及び第7図は夫々本考案によるローパ
スフイルターの第1実施例の構成を示す側面図及
び入射側から見た図、第8図及び第9図は第2実
施例の入射側から見た図及び側面図、第10図は
第3実施例による光線の偏光方向変化及び分離状
態を示す図、第11図及び第12図は夫々第4実
施例を入射側から見た図及び光線の分離状態を示
す図、第13図乃至第15図は夫々第5実施例の
側面図、入射側から見た図、光線の分離状態を示
す図、第16図は第5実施例から1/4波長板を除
去した場合の光線の分離状態を示す図、第17図
は第6実施例の入射側から見た図、第18図A及
びBは夫々第7実施例の入射側から見た図及び光
線の分離状態を示す図、第19図及び第20図は
第8実施例の入射側から見た図及び光線の分離状
態を示す図、第21図乃至第23図は夫々ローパ
スフイルターの配置箇所を示す図、第24図及び
第25図は夫々第9実施例の側面図及び入射側か
ら見た図、第26図は第0実施例の側面図、第2
7図は第11実施例の入射側から見た図、第28図
乃至第30図は夫々形状の異なる画素を有する固
体撮像素子を示す図、第31図及び第32図は
夫々従来例の配置箇所を示す図、第33図乃至第
35図は従来例の側面図、入射側から見た図、光
線の分離状態を示す図である。 23a,23b……水晶板、24……1/4波長
板、25……液晶、26……薄い液晶板、30…
…旋光板。
図乃至第5図は夫々モアレを除去する方法の説明
図、第6図及び第7図は夫々本考案によるローパ
スフイルターの第1実施例の構成を示す側面図及
び入射側から見た図、第8図及び第9図は第2実
施例の入射側から見た図及び側面図、第10図は
第3実施例による光線の偏光方向変化及び分離状
態を示す図、第11図及び第12図は夫々第4実
施例を入射側から見た図及び光線の分離状態を示
す図、第13図乃至第15図は夫々第5実施例の
側面図、入射側から見た図、光線の分離状態を示
す図、第16図は第5実施例から1/4波長板を除
去した場合の光線の分離状態を示す図、第17図
は第6実施例の入射側から見た図、第18図A及
びBは夫々第7実施例の入射側から見た図及び光
線の分離状態を示す図、第19図及び第20図は
第8実施例の入射側から見た図及び光線の分離状
態を示す図、第21図乃至第23図は夫々ローパ
スフイルターの配置箇所を示す図、第24図及び
第25図は夫々第9実施例の側面図及び入射側か
ら見た図、第26図は第0実施例の側面図、第2
7図は第11実施例の入射側から見た図、第28図
乃至第30図は夫々形状の異なる画素を有する固
体撮像素子を示す図、第31図及び第32図は
夫々従来例の配置箇所を示す図、第33図乃至第
35図は従来例の側面図、入射側から見た図、光
線の分離状態を示す図である。 23a,23b……水晶板、24……1/4波長
板、25……液晶、26……薄い液晶板、30…
…旋光板。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 対物レンズと、該対物レンズにより形成された
像を入射端面で受け、射出端面に伝達するイメー
ジガイドフアイバ束と、該イメージガイドフアイ
バ束の射出端面に伝達された像を再結像する結像
レンズと、該結像レンズの形成する像を受ける固
体撮像素子とを備えた結像装置において、 前記イメージガイドフアイバ束の射出端面から
前記固体撮像素子の受光面に到る結像光路中に下
記の(A)乃至(D)の何れかの条件を満足する光学的ロ
ーパスフイルタを設けたこをを特徴とするイメー
ジガイドを備えた結像装置。 (A) 前記光学的ローパスフイルタは1本の入射光
線を前記イメージガイドフアイバ束のフアイバ
の並び方向に略一致した第1の方向及びこれと
異なる第2の方向に分離した略等強度の4本の
光線として射出せしめる特性を有しており、 前記第1の方向の光線分離量をΔx、第2の
方向の光線分離量をΔy、第1の方向と第2の
方向とのなす角をα、第1の方向とフアイバの
並び方向とのなす角をθ、フアイバの並び方向
における隣接するフアイバ同士の間隔をPとす
るとき、 2P/5≦Δx≦3P/5 √3P/5≦Δy≦3√3P/10 80°≦α≦100° −20°≦θ≦20° (B) 前記光学的ローパスフイルタは、1本の入射
光線を前記イメージガイドフアイバ束のフアイ
バの並び方向に略一致した第1の方向及びこれ
と異なる第2の方向に分離した略等強度の4本
の光線として射出せしめる特性を有しており、 前記第1の方向の光線分離量をΔ1、前記第
2の方向の光線分離量をΔ2、第1の方向と第
2の方向とのなす角をβ、第1の方向とフイア
バの並び方向となす角をθ、フアイバの並び方
向における隣接するフアイバ同士の間隔をPと
するとき、 2P/5≦Δ1≦3P/5 2P/5≦Δ2≦3P/5 50°≦β≦70° −20°≦θ≦20° (C) 前記光学的ローパスフイルタは1本の入射光
線を大略正六角形の頂点に位置する光線及び該
光線の略2倍の強度を有し前記六角形の中心に
位置する光線の7本の光線に分離して射出せし
める特性を有しており、 前記六角形の辺の長さをΔ3、前記六角形の
相対する頂点を結ぶ対角線と前記イメージガイ
ドフアイバ束のフアイバの並び方向とのなす角
をφ、フアイバの並び方向における隣接するフ
アイバ同士の間隔をPとするとき、 2P/5≦Δ3≦3P/5 −20°≦φ≦20° (D) 前記光学的ローパスフイルタは1本の入射光
線を前記イメージガイドフアイバ束のフアイバ
の並び方向に対して角度Ψをなす第1の方向及
びこれと異なる第2の方向に分離させて平行四
辺形の4つの頂点に位置する分離光線として射
出させ、且つ1つの対角線上の2本の光線が他
の対角線上の2本の光線の略2倍の強度となる
ように分離させる特性を有しており、 前記第1の方向の光線分離量をΔ4、前記第
2の方向の光線分離量をΔ5、第1の方向と第
2の方向とのなす角をγ、フアイバの並び方向
における隣接するフアイバ同士の間隔をPとす
るとき、 2P/5≦Δ4≦3P/5 2P/5≦Δ5≦3P/5 50°≦γ≦70° 20°≦Ψ≦40°
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985135523U JPH0548176Y2 (ja) | 1985-09-04 | 1985-09-04 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985135523U JPH0548176Y2 (ja) | 1985-09-04 | 1985-09-04 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6243328U JPS6243328U (ja) | 1987-03-16 |
JPH0548176Y2 true JPH0548176Y2 (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=31037785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985135523U Expired - Lifetime JPH0548176Y2 (ja) | 1985-09-04 | 1985-09-04 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0548176Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0664273U (ja) * | 1993-02-08 | 1994-09-09 | 株式会社 広報ピーアール | 磁石式目標達成表示板 |
JP2013152378A (ja) * | 2012-01-26 | 2013-08-08 | Nikon Corp | 光学ローパスフィルタ、撮像装置および投影装置 |
JP7207883B2 (ja) * | 2017-08-10 | 2023-01-18 | キヤノン株式会社 | 光学ローパスフィルタおよび撮像装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5445152A (en) * | 1977-09-17 | 1979-04-10 | Victor Co Of Japan Ltd | Optical comb type filter |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59164022U (ja) * | 1983-04-18 | 1984-11-02 | 旭光学工業株式会社 | フアイバスコ−プの撮影装置 |
-
1985
- 1985-09-04 JP JP1985135523U patent/JPH0548176Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5445152A (en) * | 1977-09-17 | 1979-04-10 | Victor Co Of Japan Ltd | Optical comb type filter |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6243328U (ja) | 1987-03-16 |
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