JPH03271376A - 白色磁性粉体およびその製造方法 - Google Patents

白色磁性粉体およびその製造方法

Info

Publication number
JPH03271376A
JPH03271376A JP6816190A JP6816190A JPH03271376A JP H03271376 A JPH03271376 A JP H03271376A JP 6816190 A JP6816190 A JP 6816190A JP 6816190 A JP6816190 A JP 6816190A JP H03271376 A JPH03271376 A JP H03271376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
cobalt
magnetic
fine powder
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6816190A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Shinko
貴史 新子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nittetsu Mining Co Ltd
Original Assignee
Nittetsu Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nittetsu Mining Co Ltd filed Critical Nittetsu Mining Co Ltd
Priority to JP6816190A priority Critical patent/JPH03271376A/ja
Publication of JPH03271376A publication Critical patent/JPH03271376A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁性カラートナーや磁性カラーインキの原料と
して有用な白色磁性粉体およびその製造方法に関する。
[従来の技術] 従来−成分磁性カラートナーに使用する磁性粉体として
は、金属コバルト・金属鉄・金属ニッケルなどの金属、
あるいはフェライト・酸化クロムなどの酸化物が用いら
れており、これらを顔料と樹脂に練り込み固結後粉砕・
分級して一成分磁性カラートナーとしている。
[発明が解決しようとする課題] しかしこれら磁性粉体は元来、黒色あるいは黒灰色であ
って、黒色以外のカラートナーに使用した場合には色を
純色にし、鮮かな色の磁性カラートナーを得ることがで
きなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その
目的は鮮やかな色の磁性カラートナーに適する白色磁性
粉体とその製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的は次の構成により達成される。
請求項1の発明は、磁性酸化物微粉からなる単数又は複
数の核の周囲に金属コバルトが形成された白色磁性粉体
である。
請求項2の発明は、水にコバルト塩を溶解し、次にクエ
ン酸または酒石酸のアルカリ塩と、硼酸と、次亜リン酸
アルカリとを添加した水溶液中に、粒径5〜500nm
の磁性酸化物微粉を分散させ、この懸濁液にアルカリ水
溶液を加えてpH6〜11に調整した後、80℃以上の
温度で還元して磁性酸化物微粉の核に金属コバルトを形
成させ、得られた粉体を分級して粒径0. 1〜10μ
mの金属コバルト粉体を得る白色磁性粉体の製造方法で
ある。
[作用コ かかる構成においては、マグネタイトなどの磁性酸化物
微粉からなる核に金属コバルトが形成された白色磁性粉
体が得られる。
ちなみに、コバルト錯イオンを還元して、板上に金属コ
バルト膜を形成する無電解メツキ法が鷹野らにより提案
されている(金属表面技術17巻、8号、P、299〜
.1966)。しかしこのとき形成される金属コバルト
は連続的な膜状であるため、この膜面だけを剥離し粉砕
することにより微粉とすることはできるが、均一な粒径
をもつ球状に近い滑らかな表面をもつ金属コバルト粉体
を得ることは困難である。
そこでコバルト錯イオンを還元して金属コバルトを析出
させる際に、マグネタイトなどの磁性酸化物微粉を用い
ると、磁性酸化物微粉を核として球状の金属コバルトが
析出する条件があることを見出した。また反応時間など
の条件をコントロールすることにより、適当な粒径の金
属コバルト粉体を形成できるとことが判明した。
本発明に用いられる磁性酸化物微粉の粒径は5〜500
nm程度が適当である。これは5nm以下では磁性酸化
物微粉が酸化に弱いこと、また磁性が無いことにより合
成された金属コバルト粉体の磁化を低くする原因になる
という不都合が生じ、また500nmをこえるとコバル
トより磁化の小さい核の磁性酸化物が占める重量が大き
くなり、金属コバルト粉体全体の磁化を低くする原因に
なるという不都合が生じるためである。
この磁性酸化物微粉を用いて金属コバルトを形成する方
法の一例について第1図のフローチャートを用いて説明
する。
まずコバルト還元溶液を調整する。最初に硫酸コバルト
などのコバルト塩を蒸留水1リットル当り0.01〜0
3mol加え完全に溶解させる。
次に錯化剤としてクエン酸ナトリウム、クエン酸カリウ
ム、クエン酸ナトリウムカリウム、酒石酸ナトリウム、
酒石酸カリウム、酒石酸ナトリウムカリウムなどのアル
カリ塩の1種以上0.01〜1m01と、硼酸0.01
〜1.5molを加え、還元剤として次亜リン酸カリウ
ム、次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸ナトリウムカリ
ウムなどの次亜リン酸アルカリ塩の1種以上0.01〜
1molを加え完全に溶解させる。
このときコバルト塩、錯化剤および還元剤の添加量が少
ないとコバルト錯イオンの形成量が少なくなり反応がは
きんど起こらないことがあり、また多すぎると不経済で
あったり、溶解度を超え過飽和になり溶解しなくなると
いう不都合が生じる。
なおこれらの薬品の添加順序については特に規制される
ものではない。
これに水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アン
モニウムなどのアルカリ水溶液を加えて還元液全体のp
Hを6〜11、好ましくは8〜10とする。pHが低い
と磁性酸化物微粉が分解したり、還元反応が十分に進ま
なくなる。一方、pHが高すぎると還元反応が充分に進
まなかったり、水酸化コバルトを生じ反応が起こらない
ことがある。
次にこの溶液に、粒径5〜500 nmのマグネタイト
などの磁性酸化物微粉を適量加えて、充分攪拌したのち
ウォーターバス中で80℃以上にして保持すると金属光
沢を持つ金属コバルトの微粉が形成されているのが肉眼
でも認められるようになる。
適当な粒度になる時間で反応をとめるために還元溶液を
分離する。この反応時間は溶液の濃度・pH・核となる
磁性酸化物微粉の粒径とその量および錯化剤や還元剤の
種類などにより決定されるので一定の時間で区切ること
が可能であり、クエン酸を使用した場合は1〜24時間
、好ましくは2〜8時間、酒石酸の場合にはその約1.
5倍が適当である。この反応において生成する金属コバ
ルト粉体は対流により回転しており、球状に成長するも
のと考えられる。このためあまり長い時間かけると粒子
が大きくなりすぎて容器の底部に定着して成長を始め、
粒子どうしがつながって、ついには膜を形成するように
なり、球状の金属コバルト粉体が得られなくなる。それ
を防ぐためには適当な時間で反応を止めるのが良い。
次にここで得られた金属コバルト粉体のうちトナー材料
として使用できない微粉を沈降速度の差を利用して取除
く。金属コバルト粉体であっても、ある程度以上の大き
さがないと光を十分に反射せず黒色を呈してトナー材料
としては使用できない。
次に電解質を取除くため蒸留水で数回洗浄し、さらにア
セトン洗浄を行い水分を除去すると磁性酸化物微粉を核
として金属コバルトが形成された白色磁性粉体が得られ
る。
[実施例] 以下、本発明の実施例および比較例をあげてさらに具体
的に説明する。
なお、各実施例および比較例はいずれも水熱合成した粒
径15nmのマグネタイト微粉を原料とし、以下の条件
で白色磁性粉体を作成した。その性状、色、磁化などを
表1に示す。ここで磁化の単位はe m u / gで
示し、室温・10kOeで測定した。粒径の単位はμm
で示した。
実施例1 蒸留水IIに硫酸コバルト0.03mol、クエン酸三
ナトリウム0.20mol、硼酸0. 50molおよ
び次亜リン酸ナトリウム0. 20mo1を加え完全に
溶解した。これにpHが8になるまで2規定NaOH水
溶液を添加し、さらに含水マグネタイト微粉0.01g
を加え十分に攪拌し、分散させた。これをウォーターバ
ス中で5時間95℃に保持し、金属コバルトを還元析出
させ白色磁性粉体Aを得た。
実施例2 蒸留水11に硫酸コバルト0.10mof、クエン酸三
ナトリウム0.20mol、硼酸0. 50mo 1お
よび次亜リン酸ナトリウム0. 20m01を加え完全
に溶解した。これにpHが8になるまで2規定NaOH
水溶液を添加し、さらに含水マグネタイト微粉0.0]
、gを加え十分に攪拌し、分散させた。これをウォータ
ーバス中で6時間95℃に保持し、金属コバルトを還元
析出させ試料Bを得た。
実施例3 蒸留水11に硫酸コバルト0.07mol、酒石酸ナト
リウム0.50mol、硼酸0. 50mo1および次
亜リン酸ナトリウム0.20molを加え完全に溶解し
た。これにpHが8になるまで2規定NaOH水溶液を
添加し、さらに含水マグネタイト微粉0.01gを加え
十分に攪拌し、分散させた。これをウォーターバス中で
8時間95℃に保持し、金属コバルトを還元析出させ試
料Cを得た。
比較例1 蒸留水II!に硫酸コバルト0.]、Omof、クエン
酸三ナトリウム0.20mol、硼酸0. 50mo 
lおよび次亜リン酸ナトリウム0. 20mo1を加え
完全に溶解した。これにpHが12になるまて2規定N
aOH水溶液を添加しところ、水酸化コバルトが生じ金
属コバルトは得られながった。
比較例2 蒸留水11に硫酸コバルトo、1.0mol、クエン酸
三ナトリウム0.20mol、硼酸0. 50mo l
および次亜リン酸ナトリウム0. 20m01を加え完
全に溶解した。これにpHか5になるまて2規定NaO
H水溶液を添加し、含水マグネタイト微粉0.01gを
加え十分に攪拌し分散させた。これをウォーターバス中
で8時間95°Cに保持したが金属コバルトを還元析出
させることができなかった。
比較例3 蒸留水上1に硫酸コバルト0.10mol、クエン酸三
ナトリウム0.20mol、硼酸0.5Qmo lおよ
び次亜リン酸ナトリウム0.20mo1を加え完全に溶
解した。これにpHが8になるまで2規定NaOH水溶
液を添加し、さらに含水マグネタイト微粉0.01gを
加え十分に攪拌し分散させた。これをウォーターバス中
で30時間95°Cに保持し、金属コバルトを還元析出
させ、試料りを得た。この平均粒径は15μmでありト
ナー用磁性粉体としては大きすぎて使用できないものと
なった。
[発明の効果] 本発明の白色磁性粉体は、鮮やかな色の磁性カラートナ
ーに適するものであり、また本発明の製造方法によれば
、磁性カラートナーに適する高品質の白色磁性粉体を容
易に得ることができるので、その工業的価値は大なるも
のがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法の一例を示すフローチャート
の図、第2図は実施例1で得られた白色磁性粉体の粒子
構造を示す電子顕微鏡写真である。 高橋敏邦、;・′−・イ)( −」 第1@ 手続補正書 第2回 平成2年4月17日

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)磁性酸化物微粉からなる単数又は複数の核の周囲
    に金属コバルトが形成されたことを特徴とする白色磁性
    粉体。
  2. (2)水にコバルト塩を溶解し、次にクエン酸または酒
    石酸のアルカリ塩と、硼酸と、次亜リン酸アルカリとを
    添加した水溶液中に、粒径5〜500nmの磁性酸化物
    微粉を分散させ、この懸濁液にアルカリ水溶液を加えて
    pH6〜11に調整した後、80℃以上の温度で還元し
    て磁性酸化物微粉の核に金属コバルトを形成させ、得ら
    れた粉体を分級して粒径0.1〜10μmの金属コバル
    ト粉体を得ることを特徴とする白色磁性粉体の製造方法
JP6816190A 1990-03-20 1990-03-20 白色磁性粉体およびその製造方法 Pending JPH03271376A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6816190A JPH03271376A (ja) 1990-03-20 1990-03-20 白色磁性粉体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6816190A JPH03271376A (ja) 1990-03-20 1990-03-20 白色磁性粉体およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03271376A true JPH03271376A (ja) 1991-12-03

Family

ID=13365757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6816190A Pending JPH03271376A (ja) 1990-03-20 1990-03-20 白色磁性粉体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03271376A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0609897A2 (en) * 1993-02-05 1994-08-10 Nittetsu Mining Co., Ltd. Powder having at least one layer and process for preparing the same
WO2003076526A1 (fr) 2002-03-14 2003-09-18 Nittetsu Mining Co., Ltd. Poudre enrobee, composition de revetement et articles revetus
KR100490668B1 (ko) * 2002-11-29 2005-05-24 (주)창성 습식환원법에 의한 극미세 은분말의 제조방법
US10350933B2 (en) 2007-06-05 2019-07-16 Bank Of Canada Ink or toner compositions, methods of use, and products derived therefrom

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0609897A2 (en) * 1993-02-05 1994-08-10 Nittetsu Mining Co., Ltd. Powder having at least one layer and process for preparing the same
EP0609897A3 (en) * 1993-02-05 1994-08-24 Nittetsu Mining Co., Ltd. Powder having at least one layer and process for preparing the same
US5763085A (en) * 1993-02-05 1998-06-09 Nittetsu Mining Co., Ltd. Powder having at least one layer and process for preparing the same
WO2003076526A1 (fr) 2002-03-14 2003-09-18 Nittetsu Mining Co., Ltd. Poudre enrobee, composition de revetement et articles revetus
KR100490668B1 (ko) * 2002-11-29 2005-05-24 (주)창성 습식환원법에 의한 극미세 은분말의 제조방법
US10350933B2 (en) 2007-06-05 2019-07-16 Bank Of Canada Ink or toner compositions, methods of use, and products derived therefrom

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0187434B1 (en) Spherical magnetite particles
CN101830691B (zh) 一种纳米铁氧体软磁材料的合成方法
JP4113045B2 (ja) 白色粉体およびその製造方法
KR970009007B1 (ko) 산화철 안료, 이의 제조방법 및 이의 용도
JPH03271376A (ja) 白色磁性粉体およびその製造方法
US20220234910A1 (en) Cobalt ferrite particle production method and cobalt ferrite particles produced thereby
US20220194813A1 (en) Method for producing cobalt ferrite particles and cobalt ferrite particles produced by same
JP2756845B2 (ja) 六面体を呈したマグネタイト粒子粉末及びその製造法
JP3056503B2 (ja) 白色磁性粉体およびその製造方法
CN101403869A (zh) 激光印刷用球状铁黑磁粉的制备方法及其球状铁黑磁粉
JP2829644B2 (ja) α−酸化鉄の製造法
JP5403242B2 (ja) 磁気記録媒体用六方晶フェライト粒子粉末
JPH05137995A (ja) 粒子のフエライト被覆方法
WO2023176926A1 (ja) コバルトフェライト粒子の製造方法とそれにより製造されたコバルトフェライト粒子
JPS6369717A (ja) 磁気記録用板状Baフエライト微粒子粉末及びその製造法
JPS63105901A (ja) 球形を呈した鉄合金を主成分とする磁性粒子粉末及びその製造法
JPH0480522B2 (ja)
KR970002900B1 (ko) 토너용 자성산화철의 제조방법
JP2023138411A (ja) コバルトフェライト粒子の製造方法とそれにより製造されたコバルトフェライト粒子
JPS61232226A (ja) 球型を呈したヘマタイト粒子粉末及びその製造法
JPS5812309A (ja) 針状磁性合金粉末の製法
JPS5855203B2 (ja) 鉄−コバルト合金強磁性粉末の製造方法
JPH0616426A (ja) 紡錘状を呈したゲータイト粒子粉末の製造法
JPH0580413B2 (ja)
JPH0522652B2 (ja)