JPH03271309A - 溶融還元による低窒素―高炭素鉄合金の製造方法 - Google Patents

溶融還元による低窒素―高炭素鉄合金の製造方法

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JPH03271309A
JPH03271309A JP6943390A JP6943390A JPH03271309A JP H03271309 A JPH03271309 A JP H03271309A JP 6943390 A JP6943390 A JP 6943390A JP 6943390 A JP6943390 A JP 6943390A JP H03271309 A JPH03271309 A JP H03271309A
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JP
Japan
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nitrogen
iron
metal
blowing
molten iron
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JP6943390A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Katayama
裕之 片山
Mitsutaka Matsuo
充高 松尾
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、溶融還元により窒素含有量の低い高炭素鉄合
金を製造して、後続す製鋼工程における低窒素鋼の製造
を容易にするための方法に関する。
[従来の技術] 窒素は、炭素とともに薄板の時効効果の原因となってい
ることはよく知られている。最近、薄板用鋼材について
、低炭素化と並び低窒素化の要求も強くなっている。窒
素を除去するには、脱炭に伴なうCOガス発生を利用す
るのが通例であるが、窒素の除去速度は小さく、溶銑の
脱炭において脱炭幅が4%近くあっても、処理後の窒素
レベルは処理前の窒素レベルがそのまま影響している。
すなわち、脱炭処理後の窒素レベルを低下させようとす
れば、処理前の窒素レベルも低下させることが必要であ
る。
高炉法にとって代る製鉄法を四指して開発が行われてい
る溶融還元法においても、同様に、その製品である高炭
素鉄合金の低窒素化が望まれる。
溶融還元法の一つであり、ガスを上底吹き可能な冶金炉
を用いる、いわゆる鉄浴法においては、適正量のガス底
吹きがこのプロセスの必須条件である。というのは、そ
れによってスラグ中の酸化鉄還元反応速度、並びに2次
燃焼帯からこの還元反応が進行中の場所への熱供給速度
の適正化を図ることが可能となり、必要とされる生産性
を確保することが可能となるからである。
そこで、そのための底吹きガスとして何を用いるか多面
的に検討したが、酸素、炭酸ガスのような酸化性ガスを
用いるとそれがメタルの炭素を酸化するために、固定炭
素バランスの制約から結果的に石炭原単位を上げること
になってしまい好ましくない、一方、不活性ガスとして
Arのような高価なガスを用いると、コストが問題とな
る。したがって、実用的な底吹きガスは窒素ガスという
ことになった。しかし、使用条件が不適切であると、溶
融還元で得られる高炭素鉄合金の窒素含有量を上げてし
まい、それを用いて低窒素鋼の製造を行なうのが困難に
なるという問題が生じている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、窒素ガスを底吹きガスとして使用し、同時に
生成高炭素鉄合金の窒素レベルを低減して、それを用い
て実施する低窒素鋼の製造を容易にすることを目的とし
ている。
[課題を解決するための手段] 本発明は上述の如き課題を有利に解決したものであり、
との要旨はガスを上底吹きできる冶金炉において、酸素
を上吹き、窒素ガスを底吹きしつつ、酸化鉄を含有する
原料および炭材を上方から溶融物に添加して溶融還元を
行なうに際し、該炉に添加する時点での炭材の平均揮発
分含有量(工業分析値)を20%以下とすること、メタ
ル温度を1450℃以下とすること、雰囲気圧力を1.
2気圧以下にすること、およびスラグの酸化鉄濃度を3
%以下とすることの組み合わせからなる操業を実施し、
低窒素−高炭素鉄合金の製造方法である。
用] 第1図は本発明を実施するのに用いる設備の一例を示す
。ここでは、耐火物を内張り1した、転炉状の冶金炉A
において、窒素ガスは底吹き羽2から溶融メタル3に吹
き込まれ、溶融メタル3を攪拌する。酸素は上吹きラン
ス4を通して溶融メタル3に吹き付けられる。
鉄原料は鉄鉱石あるいはその予備還元物で、上から投入
される。炭材5は石炭あるいはその予備処理物(例えば
炉外で加熱して揮発分含有量を低減する)のいずれかあ
るいはそれらの混合物である。塊状炭材は上から投入さ
れ、粉は吹き込みなどの方法で添加される。図中6はス
ラグ、7は気泡を示す。
第2図はメタルの窒素濃度に及ぼす上から投入される炭
材の平均揮発分含有量(工業分析値)の影響を示す、こ
こで、この揮発分含有量は溶融還元炉に投入する時点で
の値である。揮発分含有量が高い炭材を用いる程、メタ
ルの窒素含有量が高くなる傾向が認められる。
[作 その理由の一つとして、次のように考えられる。炭材の
揮発分含有量が高いと溶融還元炉投入の際に受ける急速
加熱によって炭材は、粉化しやすくなる。この粉化した
炭材がスラグ下層まで到達するのは難しく、その結果、
メタルへの加炭速度が小さくなる。そのため、メタルの
C含有量が低下し、COガス発生量が少なくなる。それ
ゆえ、同一の雰囲気条件ではメタルの窒素レベルが上昇
するのである。したがって、この第2図より、使用する
炭材の平均揮発分は20%以下とすることが望ましい。
溶融物の温度は還元反応速度や耐火物との反応性に大き
な影響を与える要因である。測定は熱電対をメタル浴に
挿入して行われる。適正な攪拌が行なわれている条件で
は、メタルとスラグの温度差は20℃以内である。
第3図にメタルの窒素濃度に及ぼすメタル浴温度の影響
を示す、メタル浴温度が低いほど、窒素レベルは低下す
る傾向にある。その理由の一つとして、温度が低いほど
メタル内に吹き込まれた窒素ガスのメタルによる吸収効
率が低下するという速度的な影響があげられる。メタル
の窒素濃度を低下させるには、メタルの温度を1450
℃以下にする必要がある。
スラグの酸化鉄濃度は、原料投入による酸化鉄の供給速
度とスラグ中の酸化鉄の還元速度とのバランスによって
決まる。この値は、スラグ試料を採取してその中に含ま
れる金属鉄を除去した後、全鉄分を分析して得られる(
T、Fe)の値で表示される。
第4図にメタルの窒素濃度社及ぼすスラグの酸化鉄濃度
; (T、Fe)の影響を示す、スラグの酸化鉄濃度が
低いほどメタルの窒素濃度が高くなる傾向が認められる
。その理由としては、窒素吹き込み量が同じ場合、この
酸化鉄濃度が低いほどCOガス発生速度も低下して、平
均窒素分圧が高くなること、並びにスラグの酸化鉄濃度
が低いほどメタル内にスラグが巻き込まれやすくなり、
メタル内で発生するCOガスの気泡の量を減少させ、メ
タル中の窒素が除去されにくくなることの二つが関係し
ていると考えられる。第4図から、メタルの窒素濃度を
低下させるには、スラグの酸化鉄濃度を3%以上としな
ければならない。
なお、排出するスラグの成分制約の点でスラグの酸化鉄
濃度を3%未満まで下げる必要がある場合には、3%以
上の場合よりもメタルの窒素レベル上昇がゆっくり進む
ので、溶融還元処理の時間を極力短くすることが望まし
い。
第5図はメタルの窒素濃度に及ぼす雰囲気圧力の影響を
示す。圧力が高くなるほどメタルの窒素濃度は高くなっ
ている。これは圧力が高いほど、必要な攪拌強さを得る
ための吹き込み窒素ガス量が増え、結果としてメタルと
接する雰囲気の平均窒素濃度も高くなること、並びに全
圧が高くなることから、窒素分圧も高くなることの二つ
が関係していると考えられる。この結果から雰囲気圧力
は低い方がメタルの窒素濃度を低下させるのに望ましく
、図よりその上限は1.2気圧となる。なお、1.0気
圧未満にすると、かえって空気を吸引することになるの
で炉内の窒素分圧がまた高くなり、メタルの窒素レベル
も高くなる傾向がある。この点から圧力の下限は0.8
気圧となる。
以上のように、上底吹き冶金炉を用いた溶融還元操業と
いう特殊な条件において、 ■ メタルの窒素溶解度を上げない、 ■ メタルに吹き込んだ窒素ガスの吸収効率を上げない
、 ■ メタルと接する雰囲気の平均窒素分圧を低くする、 などの条件の組み合わせにより、攪拌ガスとして安価な
窒素を用いて操業に必要な量の吹き込みを行なっても、
メタル中の窒素を低下させることが可能となる。
以上述べてきたような条件がすべて満足されると窒素ガ
ス吹き込みを行なっても、メタルの窒素レベルを20 
ppm以下にすることが可能となる。このレベルは通常
の高炉銑鉄の窒素レベル(50ppm以上)に比べては
るかに低い。メタルの窒素レベルは、メタルを溶融還元
炉から脱炭を行なう別の炉に移すまでの間に窒素分圧が
高い雰囲気に触れることによって数ppm上昇し、脱炭
過程で一部脱窒が進むが、第6図に見られるように、脱
炭後の溶鋼中の窒素レベルに、溶融還元工程終了時の炉
内メタルの窒素レベルの彩管が明瞭に残ることになる。
したがって、低窒素鋼を溶製するためには本発明を実施
することが効果的である。
[実  施  例コ 第1図に示すような設備を用いて、表1に示すような試
験条件で操業を行ない、低窒素−高炭素鉄合金の製造を
行なった。その結果、表1のように、生成したメタルの
窒素濃度は、本発明では20 ppm以下となっている
のに、比較例では30ppm前後となっており、本発明
が優れていることがわかる。
さらに、このようにして得られた高炭素溶融鉄合金(溶
銑)を製鋼転炉で脱炭してC; O,04%の溶鋼を得
た。このときの溶融還元炉内でのメタルの窒素濃度と脱
炭後の溶鋼の窒素濃度の間には第6図のような関係があ
り、低窒素鋼溶製のためには溶銑の低窒素化を図ること
が有効である。
なお、表1におけるr本発明実施例2jは、スラグの酸
化鉄濃度を0.7%まで低減する処理を続けて行なった
場合で、ここでも処理後で20 ppmを確保しており
、本発明が有効であることがわかる。
[発明の効果] 本発明を実施することにより、低窒素鋼溶製用として製
鋼工程から望まれている低窒素の溶銑を安価に製造供給
できることになり、工業的な効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するのに用いる設備の一例を示す
図、第2図はメタルの窒素濃度に及ぼす使用する炭材の
平均揮発分含有量の影響を示す図、第3図はメタルの窒
素濃度に及ぼすメタル浴温度の影響を示す図、′s4図
はメタルの窒素濃度に及ぼすスラグの酸化鉄濃度の影響
を示す図、第5図はメタルの窒素濃度に及ぼす雰囲気圧
力の影響を示す図、第6図は溶融還元炉での高炭素メタ
ルの窒素レベルと低炭素域まで脱炭後の溶鋼の窒素レベ
ルの関係を示す図であ7・・・気泡 る。 1・・・耐氷物ライニング 2・・・底吹き羽口3・・
・溶融メタル    4・・・上吹きランス5・・・炭
材       6・・・スラグ他4名 第 1 図 第 図 炭材の平均揮発分含有量(%) 第 5 図 雰囲気圧力(気圧〉 第 図 合金のNレベル!I)I)Ill

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ガスを上底吹きできる冶金炉において、酸素を上吹
    き、窒素ガスを底吹きしつつ、酸化鉄を含有するる原料
    および炭材を上から溶融物に添加して溶融還元を行なう
    に際し、該炉に添加する時点での炭材の平均揮発分含有
    量(工業分析値)を20%以下とすること、メタル温度
    を1450℃以下とすること、雰囲気圧力を1.2気圧
    以下とすること、およびスラグの酸化鉄濃度を3%以上
    とすることの組み合わせからなることを特徴とする溶融
    還元による、低窒素−高炭素鉄合金の製造方法。
JP6943390A 1990-03-19 1990-03-19 溶融還元による低窒素―高炭素鉄合金の製造方法 Pending JPH03271309A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008119329A2 (de) * 2007-03-30 2008-10-09 Solmic Gmbh Verfahren und vorrichtung zur reinigung von schmelzen, insbesondere von siliziumschmelzen

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008119329A2 (de) * 2007-03-30 2008-10-09 Solmic Gmbh Verfahren und vorrichtung zur reinigung von schmelzen, insbesondere von siliziumschmelzen
WO2008119329A3 (de) * 2007-03-30 2009-04-02 Solmic Gmbh Verfahren und vorrichtung zur reinigung von schmelzen, insbesondere von siliziumschmelzen

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