JPH03269301A - エンジンバルブの軸部の精度測定方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エンジンバルブの軸部の精度、すなわち軸部
の真円度と真直度（曲がり）とを同時に測定する方法及
びその装置に関する。

〔従来の技術〕

プレスによりバルブの原形に成形されたきのこ形のエン
ジンバルブは、通常、焼入れ等の熱処理工程を経たのち
、軸部や傘部の研削、研摩等、各種の機械工程を経て製
品化される。

エンジンバルブにおいては、エンジンの吸排気ポートを
開閉する弁フエース部の真円度、ロッカーアーム等と当
接する軸端面の平面度（面角度）、及び軸部の真円度や
真直度等に、高精度が要求される。

特に、バルブガイドに挿入されて、連続往復摺動が繰り
返される軸部には高い寸法精度が要求され、万一、軸部
の真円度や真直度が許容の範囲内にないと、スティック
やかじり、あるいはオイル下がり等の原因になるため、
抜取り検査が行なわれる。

従来、軸部の真円度や真直度の測定は、エンジンバルブ
の軸部をＶブロック上に水平に載置し、マグネットスタ
ンド等により保持した１台のダイヤルゲージをもって、
真円度と真直度とを個別に測定していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

そのため、いずれか一方を測定し終えて、他方を測定す
る際には、必ずダイヤルゲージの目盛を零設定し直して
から、再度エンジンバルブを回転する必要があり、かつ
その都度、スタンド毎ダイヤルゲージを被測定個所まで
移動させなければならず、非能率的であった。

また、軸線方向の軸部における同一直線上の真円度と真
直度との関係を確認したい場合等には、それができなか
った。

本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので
、軸部の真円度や真直度の測定を能率的に行なえるとと
もに、軸部における同一直線上の真円度と真直度とを、
同時に測定しうるようにした、エンジンバルブの軸部の
精度測定方法及びその装置を提供することを目的として
いる。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明方法は、エンジンバル
ブ（１）の軸部（１ａ）を、左右１対のＶブロック（５
）　（５）により支持し、両Ｖブロック（５）間の適宜
の被測定点と一方のＶブロック（５）上とにおけるエン
ジンバルブ（１）の軸部（１ａ）の外周に、ダイヤルゲ
ージ（２０）　（２１）の測定子（２０ａ）　（２１ａ
）をそれ３− ぞれ接触させて、エンジンバルブ（１）を一定方向に回
転させることにより、各ダイヤルゲージ（２０）（２１
）（７）指針（２０ｂ）　（２１ｂ）　（７）振れによ
って、両Ｖブロック（５）間の軸部（１ａ）の真直度と
、一方のＶブロック（５）上の軸部（Ｉａ）の真円度と
を同時に測定することを特徴としている。

また、上記方法の実施に用いる装置は、基体（２）と、
基体（２）に左右方向に移動可能として設けられ、かつ
エンジンバルブ（１）の軸部（１ａ）を支持する）ｉ、
呑ｌ対のＶブロック（５）（５）と、測定子（２０ａ）
の先端が、両■ブロック（５）間の軸部（１ａ）の外周
と接触しうるようにして、適宜のゲージホルダにより左
右位置調節可能として基体（２）に支持された第２ダイ
ヤルゲージ（２０）と、測定子（２１ａ）の先端が、一
方の■ブロック（５）上の軸部（１ａ）の外周と接触し
うるようにして、適宜のゲージホルダにより左右位置調
節可能として基体（２）に支持された第２ダイヤルゲー
ジ（２１）とを備えてなるものである。

〔作　用〕

− ■ブロック上に載置したエンジンバルブ（１）を一定方
向に１回転させるのみで、一方のＶブロック（５）上の
軸部（１ａ）の真円度と、両■ブロック（５）（５）間
の軸部（１ａ）の真直度（曲がり）とを、第１、第２ダ
イヤルゲージ（２０）　（２１）により１度で測定する
ことができる。

しかも、第１、第２ダイヤルゲージ（２０）　（２１）
の測定子（２０ａ）　（２１ａ）の先端が、軸部（ｌａ
）上において、はぼ−直線上に整合しているので、同一
直線上の任意の点の真円度と真直度との相関関係を容易
に調べることができる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を、図面に基づいて説明する。

第工図乃至第４図は、本発明の装置を示すもので、基体
（２）の上面に形成した左右方向を向く凹溝（３）には
、第４ａ図〜第４ｃ図に示すような、上面にＶ字溝（４
）を切設した同形等寸の左右１対のＶブロック（５）　
（５）が、互いのｖ字溝（４）　（４）が−直線上に整
合しうるようにして、左右方向に移動自在に、かつ固定
ねじ（６）（６）により任意の個所に固定しうるように
して嵌合されている。

各Ｖブロック（５）におけるｖ字溝（４）の各傾斜面（
４ａ）の中央には、傾斜方向を向き、側縁が傾斜面（４
ａ）より突出する丸棒状の支持杆（７）が、着脱可能と
して嵌合されている。

基体（２）における凹溝（３）の下方には、左右方向を
向く主軸（８）が、左右方向に移動自在として、かつ固
定ねじ（９）により、任意の個所に固定しうるように挿
入されている・ 基体（２）の左面より突出する主軸（８）の端面には、
上方を向くストッパホルダ（１０）が、側面に穿設した
縦長孔（図示省略）を挿通する固定ねじ（１１）により
、高さ調節可能に固定されている。ストッパホルダ（１
０）の上端には、左方を向くストッパ（１２）が、固定
ねじ（１３）により左右位置調節可能に固定されている
。

基体（２）の上面後部には、左右１列に並ぶ多数の支持
孔（１４）が穿設され、中央と右端の支持孔（１４）　
（１４）には、それぞれ支柱（１５）　（１５）の下端
が回動自在に嵌入され、固定ねじ（１６）　（１６）に
より固定されている。

両立柱（１５）　（１５）の上端には、それぞれ前方を
向くゲージホルダ（１７）　（１７）が、後部に穿設し
た横長孔（１８）　（１Ｂ）へ挿入した固定ねじ（１９
）　（１９）により、前後位置調節可能に固定されてい
る。左右のゲージホルダ（１７）　（１７）には、それ
ぞれ第１、第２ダイヤルゲージ（２０）　（２１）が、
固定ねじ（２２）　（２２）により、高さ調節可能に取
り付けられている。

次に、上記実施例の装置を用いて、エンジンバルブ（１
）の加工精度、すなわち軸部の真円度と真直度（曲がり
）を測定する際の要領について説明する。

まず、ストッパ（１２）と両Ｖブロック（５）　（５）
を、予め所定の位置に移動して固定した後、各支柱（１
５）を、適宜の支持孔（１４）に挿入して固定する。

ついで、各支柱（１５）のゲージホルダ（１７）　（１
７）に、第１、第２ダイヤルゲージ（２０）　（２１）
を、それぞれ、両■ブロック（５）　（５）の中間部上
方と右方のＶブロック（５）の上方に位置するようにし
て固定する。

ついで図示のように、エンジンバルブ（１）を、その傘
部（１ｂ）を右方に向けて、軸部（ｌａ）を両ｖ字溝（
４）　（４）の支持杆（７）（７）上に載置し、軸部（
１ａ）の端面をストッパ（１２）の先端に当接させると
ともに、両ダイヤルゲージ（２０）　（２１）の測定子
（２０ａ）　（２１ａ）の先端を、それぞれ軸部（１ａ
）のほぼ中央部の上面と右方の■ブロック（５）上の軸
部（１ａ）の上面に当接させる。

しかる後、エンジンバルブ（１）を、ストッパ（１２）
に押し付けつつ、傘部（１ｂ）を回転させ、第１、第２
ダイヤルゲージ（２０）　（２１）の指針（２０ｂ）　
（２１ｂ）の振れを読み取れば、軸部（ｌａ）の中央部
の真直度（曲がり）と傘部（１ｂ）側の軸部（１ａ）の
真円度とを同時に測定することができる。

この場合、第１、第２ダイヤルゲージ（２０）　（２１
）の各測定子（２０ａ）　（２１ａ）の先端は、軸部（
１ａ）上において、軸線と平行な直線上にほぼ整合して
いるため、軸部（ｌａ）における同一直線上の任意の点
の真円度と真直度との関係を調べる際に便利である。

以上説明したように、上記実施例の装置におい８− ては、■ブロック（５）のＶ字溝（４）に支持杆（７）
を嵌設して、エンジンバルブ（１）の軸部（１ａ）を点
により支持するようにしたので、摩擦抵抗が減少し、測
定を容易に行なうことができる。

また、基体（２）の上面後部に多数の支持孔（１４）を
穿設して、第１、第２ダイヤルゲージ（２０）（２１，
）の支持位置を変更しうるようにしであるので、エンジ
ンバルブ（１）のサイズが変わっても、面測定子（２０
ａ）　（２１ａ）を、所望の被測定個所に簡単に移動さ
せることができる。

なお、基体（２）に上記支持孔（■４）に代わる案内溝
（図示略）を形成するとともに、支柱（１５）の下端に
、案内溝に嵌合可能な凸部を有する支持体（図体略）を
設けて、各ダイヤルゲージ（２０）　（２１）を支柱（
１５）とともに左右方向にスライドしうるようにしても
よく、このようにすると、エンジンバルブ（１）に対す
る測定子（２０ａ）　（２１ａ）の位置決めを、より簡
単に行うことができる。

実施例では、真直度及び真円度の測定手段にアナログ式
のダイヤルゲージ（２０）　（２１）を用いたが。

デジタル式の電気マイクロメータ等により、誤差を数値
で表示するようにしてもよい。

〔発明の効果〕

本発明によれば、エンジンバルブ（１）の軸部（１ａ）
の中間部の真直度（曲がり）と一方のＶブロック（５）
上の真円度とを、エンジンバルブ（１）を一定方向へ１
回転するのみで、１度に測定しうるため、測定作業は能
率的となる。

また、第１、第２ダイヤルゲージ（２０）　（２１）の
測定子（２０ａ）　（２１ａ）の先端を、−直線上にほ
ぼ整合させうるので、軸部（１ａ）における同一直線上
の任意の点の真円度と真直度の関係を容易に調べること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明装置の一実施例を示す正面図、第２図
は、同じく平面図、 第３図は、同じく側面図、 第４ａ図は、■ブロックの正面図、 第４ｂ図は、同じく平面図、 第４ｃ図は、同じく側面図である。 （１）エンジンバルブ （１ｂ）傘部 （３）凹溝 （４ａ）傾斜面 （７）支持杆 （１０）ストッパホルダ （１４）支持孔 （１６）固定ねじ （１８）横長孔 （２０）第１ダイヤルゲージ （２０ｂ）指針 （２１ａ）測定子 （１ａ）軸部 （２）基体 （４）ｖ字溝 （５）■ブロック （８）主軸 （１２）ストッパ （１５）支柱 （１７）ゲージホルダ （１９）固定ねじ （２０ａ）測定子 （２１）第２ダイヤルゲージ （２１ｂ）指針 ＝４ 第３図 第４ｏ図 第４ｂ図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）エンジンバルブの軸部を、左右１対のＶブロック
   により支持し、両Ｖブロック間の適宜の被測定点と一方
   のＶブロック上とにおけるエンジンバルブの軸部の外周
   に、ダイヤルゲージの測定子をそれぞれ接触させて、エ
   ンジンバルブを一定方向に回転させることにより、各ダ
   イヤルゲージの指針の振れによって、両Ｖブロック間の
   軸部の真直度と、一方のＶブロック上の軸部の真円度と
   を同時に測定することを特徴とするエンジンバルブの軸
   部の精度測定方法。
2. （２）請求項（１）記載の方法の実施に用いる装置であ
   って、 基体と、 基体に左右方向に移動可能として設けられ、かつエンジ
   ンバルブの軸部を支持する左右１対のＶブロックと、 測定子の先端が、両Ｖブロック間の軸部の外周と接触し
   うるようにして、適宜のゲージホルダにより左右位置調
   節可能として基体に支持された第１ダイヤルゲージと、 測定子の先端が、一方のＶブロック上の軸部の外周と接
   触しうるようにして、適宜のゲージホルダにより左右位
   置調節可能として基体に支持された第２ダイヤルゲージ とを備えることを特徴とするエンジンバルブの軸部の精
   度測定装置。