JPH03267316A - 超微細組織を有する継目無鋼管の製造法 - Google Patents
超微細組織を有する継目無鋼管の製造法Info
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- JPH03267316A JPH03267316A JP2069348A JP6934890A JPH03267316A JP H03267316 A JPH03267316 A JP H03267316A JP 2069348 A JP2069348 A JP 2069348A JP 6934890 A JP6934890 A JP 6934890A JP H03267316 A JPH03267316 A JP H03267316A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B17/00—Tube-rolling by rollers of which the axes are arranged essentially perpendicular to the axis of the work, e.g. "axial" tube-rolling
- B21B17/14—Tube-rolling by rollers of which the axes are arranged essentially perpendicular to the axis of the work, e.g. "axial" tube-rolling without mandrel, e.g. stretch-reducing mills
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B37/00—Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
- B21B37/78—Control of tube rolling
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
この発明は、均一で超微細な組織を有する継目無鋼管を
工業的規模で安定して製造する方法に関する。
工業的規模で安定して製造する方法に関する。
〈従来技術とその課題〉
従来から、継目無鋼管の緒特性(例えば低温靭性、延性
、降伏強度、耐食性、超塑性等)はその組織が微細にな
るほど向上することが広く知られており、そのため、例
えば成分組成調整に応じて熱間圧延時の圧延条件を規制
した所謂“制御圧延技術2が著しく発展し、該技術に関
する多くの提案がなされている。更に、最近では、制御
圧延後の冷却速度をも調整してオーステナイトから変態
生成するフェライト結晶粒の核生成数を増大させ、その
作用を加味してより一層の結晶粒微細化を図ろうとした
所謂“加速冷却技術”も開発されるに至っている。
、降伏強度、耐食性、超塑性等)はその組織が微細にな
るほど向上することが広く知られており、そのため、例
えば成分組成調整に応じて熱間圧延時の圧延条件を規制
した所謂“制御圧延技術2が著しく発展し、該技術に関
する多くの提案がなされている。更に、最近では、制御
圧延後の冷却速度をも調整してオーステナイトから変態
生成するフェライト結晶粒の核生成数を増大させ、その
作用を加味してより一層の結晶粒微細化を図ろうとした
所謂“加速冷却技術”も開発されるに至っている。
しかしながら、“制御圧延”に“加速冷却”を組み合わ
せた技術をもってしても“冷却によって変態する前のオ
ーステナイトの最終粒径”には自ずと限界があり、この
限界を打破した均−超微細オーステナイト組織を得るこ
とは不可能であった。
せた技術をもってしても“冷却によって変態する前のオ
ーステナイトの最終粒径”には自ずと限界があり、この
限界を打破した均−超微細オーステナイト組織を得るこ
とは不可能であった。
しかも、この組織を基にして形成される“冷却後の組織
”の微細化度にも限界が生じるのを如何ともし難かった
のである。なぜなら、元のオーステナイト粒自体を微細
化しない限りは、それを冷却した際に生成されるマルテ
ンサイト粒を狙い通りに微細化することは極めて困難で
あり、例えば加速冷却の効果を高めようとして冷却を強
化すると、意に反した“フェライトとマルテンサイトか
ら成る半焼大組織”しか得られないと言う致命的な問題
を招くのみであったからである。
”の微細化度にも限界が生じるのを如何ともし難かった
のである。なぜなら、元のオーステナイト粒自体を微細
化しない限りは、それを冷却した際に生成されるマルテ
ンサイト粒を狙い通りに微細化することは極めて困難で
あり、例えば加速冷却の効果を高めようとして冷却を強
化すると、意に反した“フェライトとマルテンサイトか
ら成る半焼大組織”しか得られないと言う致命的な問題
を招くのみであったからである。
勿論、制御圧延や加速冷却の他にも結晶粒微細化に関す
る種々の提案がなされてはいるが、何れも“冷却により
変態する前のオーステナイト粒”の微細化に限界がある
ことから、最終製品の微細化、均一化に係わる従来の限
界を打破する技術とはなり得なかった。つまり、これら
従来技術に見られる問題は「熱間加工によって作り出さ
れるオーテナイト粒は、成る程度まで微細になると実際
上もはやそれ以上にまで微細化することができなくなる
」と言う従来の制御圧延技術の限界に由来するものであ
り、十分に微細化されていないオーテナイト組織から加
速冷却によって無理に微細なフェライト組織を生成させ
ようとしても、到底、満足し得る均一な超微細組織は得
られない訳である。
る種々の提案がなされてはいるが、何れも“冷却により
変態する前のオーステナイト粒”の微細化に限界がある
ことから、最終製品の微細化、均一化に係わる従来の限
界を打破する技術とはなり得なかった。つまり、これら
従来技術に見られる問題は「熱間加工によって作り出さ
れるオーテナイト粒は、成る程度まで微細になると実際
上もはやそれ以上にまで微細化することができなくなる
」と言う従来の制御圧延技術の限界に由来するものであ
り、十分に微細化されていないオーテナイト組織から加
速冷却によって無理に微細なフェライト組織を生成させ
ようとしても、到底、満足し得る均一な超微細組織は得
られない訳である。
従って、格別な手段により継目無鋼管素材の熱間加工時
におけるオーステナイト組織そのものをより一段と超微
細な組織にしないと、最終製品段階での組織の超微細化
や均一化に係わる前記限界を抜本的に拭い去ることはで
きないものと考えられた。
におけるオーステナイト組織そのものをより一段と超微
細な組織にしないと、最終製品段階での組織の超微細化
や均一化に係わる前記限界を抜本的に拭い去ることはで
きないものと考えられた。
このようなことから、本発明が主目的としたのは、継目
無鋼管製造工程の熱間加工段階で従来技術では不可能で
あった均一超微細なオーステナイト組織(平均オーステ
ナイト結晶粒径=15p以下)を実現し得る手段を見出
し、これを基に“超微細組織(平均フェライト粒径:
10即以下)を有する継目無鋼管”の工業的量産手段を
確立することであった。
無鋼管製造工程の熱間加工段階で従来技術では不可能で
あった均一超微細なオーステナイト組織(平均オーステ
ナイト結晶粒径=15p以下)を実現し得る手段を見出
し、これを基に“超微細組織(平均フェライト粒径:
10即以下)を有する継目無鋼管”の工業的量産手段を
確立することであった。
〈課題を解決するための手段〉
そして、本発明者等は、上記目的を達成すべく様々な観
点に立って鋭意研究を重ね本発明を完成するに至った訳
であるが、まず本発明の契機となった2つの基礎実験結
果について紹介する。研究用の連続絞り圧延機(駆動に
コモンドライブシステムを採用した24スタンドのシン
キングレデュサ)を用いたこれらの実験は、継目無綱管
熱間圧延時におけるオーステナイト組織そのものを画期
的に微細化する手段となって結実したが、その内容は次
のようなものであった。
点に立って鋭意研究を重ね本発明を完成するに至った訳
であるが、まず本発明の契機となった2つの基礎実験結
果について紹介する。研究用の連続絞り圧延機(駆動に
コモンドライブシステムを採用した24スタンドのシン
キングレデュサ)を用いたこれらの実験は、継目無綱管
熱間圧延時におけるオーステナイト組織そのものを画期
的に微細化する手段となって結実したが、その内容は次
のようなものであった。
大腺上
直径21.5φ、肉圧2.5tの鋼管を供試材とし、加
熱温度と延伸比(絞り圧延後の成品の長さと絞り圧延前
の素管との長さの比)を変えて絞り圧延実験を行い、絞
り圧延機に入る寸前の入側温度、絞り圧延直後の出側温
度を計測し、絞り圧延で発熱する加工熱を実測した。こ
こで、加熱温度は所定の入側温度が得られるように調節
した。
熱温度と延伸比(絞り圧延後の成品の長さと絞り圧延前
の素管との長さの比)を変えて絞り圧延実験を行い、絞
り圧延機に入る寸前の入側温度、絞り圧延直後の出側温
度を計測し、絞り圧延で発熱する加工熱を実測した。こ
こで、加熱温度は所定の入側温度が得られるように調節
した。
なお、供試材の材質はSCM430相当材(FeO92
9χC−0,22χ5i−0,64χMn−1.08χ
Cr−0,242Mo)であり(以降、成分割合を表わ
す%は重量%とする)、そのAe、点は725℃、 A
c、点は730℃、 Ac3点は790℃、 Ac3点
は795℃であった。
9χC−0,22χ5i−0,64χMn−1.08χ
Cr−0,242Mo)であり(以降、成分割合を表わ
す%は重量%とする)、そのAe、点は725℃、 A
c、点は730℃、 Ac3点は790℃、 Ac3点
は795℃であった。
さて、絞り圧延実験は、入側温度を6つの水準(115
0℃、 1050℃、950℃、850℃、750℃及
び650℃)で、延伸比を4つの水準(1,5,2,3
及び4)で変化させて実施した。
0℃、 1050℃、950℃、850℃、750℃及
び650℃)で、延伸比を4つの水準(1,5,2,3
及び4)で変化させて実施した。
この実験によって得られた「入側温度と出側温度との関
係」を示したのが第1図であり、「入側温度と加工熱と
の関係」示したのが第2図である(何れも延伸比をパラ
メータにとって整理されている)。
係」を示したのが第1図であり、「入側温度と加工熱と
の関係」示したのが第2図である(何れも延伸比をパラ
メータにとって整理されている)。
この実験から以下の知見が得られた。即ち、(al
入側温度が低下するほど加工熱の発生は顕著となり、そ
の傾向は絞り圧延の延伸比が大きいほどより顕著に現わ
れる。例えば、入側温度:650℃、延伸比:2の場合
の加工熱によって起きる昇温はは一゛170℃であり、
延伸比が4の場合のそれは270℃に達する。また、入
側温度が750℃、延伸比が2の場合の加工熱による昇
温はは\130℃、穿孔比が4の場合のそれはは一゛2
10℃である。
入側温度が低下するほど加工熱の発生は顕著となり、そ
の傾向は絞り圧延の延伸比が大きいほどより顕著に現わ
れる。例えば、入側温度:650℃、延伸比:2の場合
の加工熱によって起きる昇温はは一゛170℃であり、
延伸比が4の場合のそれは270℃に達する。また、入
側温度が750℃、延伸比が2の場合の加工熱による昇
温はは\130℃、穿孔比が4の場合のそれはは一゛2
10℃である。
(′b)注目すべきは入側温度(素材加熱温度)であり
、加熱温度と延伸比の選定如何によってはAc+点以下
の温度域からAc1点以上の温度域へ、Ac。
、加熱温度と延伸比の選定如何によってはAc+点以下
の温度域からAc1点以上の温度域へ、Ac。
点板上でかつAC3点以上の温度域からAc1点以上の
温度域へ、更にはAc1点以下の温度域から一挙にAc
=点以上の温度域への逆変態が実現可能である点である
。例えば、入側温度を680℃にできれば、延伸比1.
5でAc1点以下の温度域からAc。
温度域へ、更にはAc1点以下の温度域から一挙にAc
=点以上の温度域への逆変態が実現可能である点である
。例えば、入側温度を680℃にできれば、延伸比1.
5でAc1点以下の温度域からAc。
点板上の温度域へ、延伸比2でAc+点以下の温度域か
らAc1点以上への逆変態は十分に可能であり、また、
入側温度を780℃にできるならば、延伸比1.5でA
c1点以上でかつAc3点以下の温度域からAc3点以
上の温度域への逆変態も十分に可能となる。
らAc1点以上への逆変態は十分に可能であり、また、
入側温度を780℃にできるならば、延伸比1.5でA
c1点以上でかつAc3点以下の温度域からAc3点以
上の温度域への逆変態も十分に可能となる。
つまり、適用した研究用の連続式絞り圧延機は前述した
ように最大24スタンドから構成されたものであるが、
この連続式絞り圧延機では単スタンドの減面率は小さい
が線材圧延機と同様に極めて高速の連続圧延が行われる
ために低温側の絞り圧延で歪が累積する。そのため、素
管をAc+点以下、更にはAc1点以下の温度と言う低
温域にて高加工度で絞り圧延すれば、Ac1点以下の温
度域からAc1点以上の温度域へ、或いはAc3点以下
の温度域からAC3点以上の温度域へ、更にはAc1点
以下の温度の温度域からAC3点以上の温度域まで一挙
に昇温させることが可能になるものと考えられる。
ように最大24スタンドから構成されたものであるが、
この連続式絞り圧延機では単スタンドの減面率は小さい
が線材圧延機と同様に極めて高速の連続圧延が行われる
ために低温側の絞り圧延で歪が累積する。そのため、素
管をAc+点以下、更にはAc1点以下の温度と言う低
温域にて高加工度で絞り圧延すれば、Ac1点以下の温
度域からAc1点以上の温度域へ、或いはAc3点以下
の温度域からAC3点以上の温度域へ、更にはAc1点
以下の温度の温度域からAC3点以上の温度域まで一挙
に昇温させることが可能になるものと考えられる。
ス」1劃
直径21.5φ、肉厚2.5tのSCM430相当鋼管
を供試材にすると共に、延伸比を2.5に固定し、入側
温度を1200℃から50℃毎に600℃まで変化させ
、絞り圧延直後のオーステナイト結晶粒度と冷却後のフ
ェライト結晶粒度を観察調査した。なお、その他の実験
条件は“実験1”の場合に準じている。
を供試材にすると共に、延伸比を2.5に固定し、入側
温度を1200℃から50℃毎に600℃まで変化させ
、絞り圧延直後のオーステナイト結晶粒度と冷却後のフ
ェライト結晶粒度を観察調査した。なお、その他の実験
条件は“実験1”の場合に準じている。
この実験によって得られた「絞り圧延直後のオステナイ
ト結晶粒度と冷却後のフェライト結晶粒度に及ぼす入側
温度の影響」を第3図に整理して示した。
ト結晶粒度と冷却後のフェライト結晶粒度に及ぼす入側
温度の影響」を第3図に整理して示した。
この実験から以下の知見が得られた。即ち、(al
絞り圧延直後のオーステナイト結晶粒度及び冷却後のフ
ェライト結晶粒度に及ぼす穿孔圧延機入側温度の影響は
明瞭であり、入側温度が低いほど結晶粒径は顕著に小さ
くなる。
絞り圧延直後のオーステナイト結晶粒度及び冷却後のフ
ェライト結晶粒度に及ぼす穿孔圧延機入側温度の影響は
明瞭であり、入側温度が低いほど結晶粒径は顕著に小さ
くなる。
(b) 特に、Ac1点以下の温度域からAc3点以
上の温度域へ一挙に逆変態させた場合のオーステナイト
結晶粒径は粒度番号で15近くなるまで微細化され、冷
却後のフェライト粒度は15以上を示している。また、
Ac1点以上でがっAc3点以下の温度域からAc3点
以上の温度域への逆変態によっても粒度番号で12近傍
のフェライト粒度が得られており、これらの逆変態加工
熱処理によって冷却後のフェライト粒径を7悶以下とす
ることば十分に可能である。
上の温度域へ一挙に逆変態させた場合のオーステナイト
結晶粒径は粒度番号で15近くなるまで微細化され、冷
却後のフェライト粒度は15以上を示している。また、
Ac1点以上でがっAc3点以下の温度域からAc3点
以上の温度域への逆変態によっても粒度番号で12近傍
のフェライト粒度が得られており、これらの逆変態加工
熱処理によって冷却後のフェライト粒径を7悶以下とす
ることば十分に可能である。
なお、この実験では延伸比を2.5に統一して行ってい
るため、結果的に全ての温度域の絞り圧延でAc=点以
上の温度域まで昇温しでしまっているが、延伸比が低い
場合のAc1点以下の温度域からAc1点以上の温度域
への逆変態によっても冷却後のフェライト粒径を10I
xmとすることは十分可能なように思われる。
るため、結果的に全ての温度域の絞り圧延でAc=点以
上の温度域まで昇温しでしまっているが、延伸比が低い
場合のAc1点以下の温度域からAc1点以上の温度域
への逆変態によっても冷却後のフェライト粒径を10I
xmとすることは十分可能なように思われる。
さて、上記2つの基礎実験を契機として、本発明者等は
逆変態加工熱処理の本格的研究を積み重ね、次の(A)
〜(D)に示す結論を得るに至ったのである。
逆変態加工熱処理の本格的研究を積み重ね、次の(A)
〜(D)に示す結論を得るに至ったのである。
(A)鋼種によってAc、変態点、Ac=変態点は異な
るものの、加熱温度と延伸比を適切に選べばAc。
るものの、加熱温度と延伸比を適切に選べばAc。
点板下の温度域からAc1点以上の温度域へ、或いはA
c1点以上でかつAc1点以下の温度域からAc3点以
上の温度域へ、更にはAc1点以下の温度域から一挙に
Ac3点以上の温度域への逆変態は可能であり、この逆
変態加工熱処理によって従来の制御圧延等では到底得る
ことのできなかったような超微細オーステナイト組織が
実現できる。
c1点以上でかつAc1点以下の温度域からAc3点以
上の温度域へ、更にはAc1点以下の温度域から一挙に
Ac3点以上の温度域への逆変態は可能であり、この逆
変態加工熱処理によって従来の制御圧延等では到底得る
ことのできなかったような超微細オーステナイト組織が
実現できる。
(B) なお、上述のようにフェライト組織に塑性加
工を加えながら加工熱で昇温し、変態点を超えさせてオ
ーステナイト組織へ逆変態させる場合、該逆変態を十分
に完了させるには、加工熱による温度上昇の過程が終わ
った後、完全な平衡状態におけるA、変態点(即ちAe
、点)或いはA3変態点(即ちAe、点)以上に一定時
間保持することが好ましい。
工を加えながら加工熱で昇温し、変態点を超えさせてオ
ーステナイト組織へ逆変態させる場合、該逆変態を十分
に完了させるには、加工熱による温度上昇の過程が終わ
った後、完全な平衡状態におけるA、変態点(即ちAe
、点)或いはA3変態点(即ちAe、点)以上に一定時
間保持することが好ましい。
(C) このようにして得られた超微細オーステナイ
ト組織は、各種の冷却手段(例えば放冷、徐冷。
ト組織は、各種の冷却手段(例えば放冷、徐冷。
保熱後冷却、加速冷却、焼入れ、或いは加工を加えなが
らの冷却等)の何れによって冷却しても従来技術では到
底得られなかった“均一で極めて微細な等方性の変態組
織”となる。
らの冷却等)の何れによって冷却しても従来技術では到
底得られなかった“均一で極めて微細な等方性の変態組
織”となる。
(D)シかも、上述のような逆変態加工熱処理の手段に
よれば、材料は「フェライト−オーステナイト−フェラ
イト」の相変態を潜るので、塑性加工中に析出した炭化
物や窒化物の利用をもくろめば、脆化を伴わずに鋼を強
化することも可能である。
よれば、材料は「フェライト−オーステナイト−フェラ
イト」の相変態を潜るので、塑性加工中に析出した炭化
物や窒化物の利用をもくろめば、脆化を伴わずに鋼を強
化することも可能である。
本発明は、上記知見事項等に基づいて完成されたもので
あり、 「絞り圧延機により、延伸比を1.5以上として“少な
くとも一部がフェライトから成る薄肉中空のホローシェ
ル”を低温で塑性加工しつつ、その際発生する加工熱に
よりAc1点以下の温度域からAc+点以上の温度域へ
、或いはAc1点以上でかっAc=点以下の温度域から
Ac3点以上の温度域へ、より望ましくはAc1点以下
の温度域から一挙にAc1点以上の温度域まで昇温し、
更に要すれば、この昇温に続いてAc1点以上、望まし
くはAc1点以上の温度域に保持することで前記フェラ
イトから成る組織の一部又は全部をオーステナイトに逆
変態させ、これによって均一超微細なオーステナイト組
織を実現すると共に、その後の冷却により超微細組織(
フェライト粒径が10乃至は57!II以下)を有し、
優れた強度、靭性、延性、耐食性等を備えた熱間圧延継
目無鋼管を安定して製造できるようにした点」 に特徴を有するものである。
あり、 「絞り圧延機により、延伸比を1.5以上として“少な
くとも一部がフェライトから成る薄肉中空のホローシェ
ル”を低温で塑性加工しつつ、その際発生する加工熱に
よりAc1点以下の温度域からAc+点以上の温度域へ
、或いはAc1点以上でかっAc=点以下の温度域から
Ac3点以上の温度域へ、より望ましくはAc1点以下
の温度域から一挙にAc1点以上の温度域まで昇温し、
更に要すれば、この昇温に続いてAc1点以上、望まし
くはAc1点以上の温度域に保持することで前記フェラ
イトから成る組織の一部又は全部をオーステナイトに逆
変態させ、これによって均一超微細なオーステナイト組
織を実現すると共に、その後の冷却により超微細組織(
フェライト粒径が10乃至は57!II以下)を有し、
優れた強度、靭性、延性、耐食性等を備えた熱間圧延継
目無鋼管を安定して製造できるようにした点」 に特徴を有するものである。
なお、ここで言う “フェライト組織”とは、オーテナ
イト相に対するフェライト相から成る組織を意味してお
り、等方的なフェライト組織ばがりでなく、針状フェラ
イト組織、パーライト組織。
イト相に対するフェライト相から成る組織を意味してお
り、等方的なフェライト組織ばがりでなく、針状フェラ
イト組織、パーライト組織。
ベイナイト組織、マルテンサイト組織、焼戻しマルテン
サイト組織等、フェライト相を構成要素とする何れの形
態のフェライト組織をも含むものである。
サイト組織等、フェライト相を構成要素とする何れの形
態のフェライト組織をも含むものである。
また、本発明が対象とする丸鋼片素材は、少なくとも一
部がフェライトから成る組織(即ち、フェライト単独組
織又はフェライトを含む混合IJI織)の綱であればそ
の他の構成成分や組成を問うものではなく、炭素鋼であ
っても合金鋼であっても一部に差し支えがない。即ち、
本発明によれば、商用の低炭素鋼から純鉄に至るまで超
微細組織が得られる上、炭素鋼ばかりでなく 各種の合
金鋼、ステンレス鋼等おいても合金成分に格別に影響さ
れることなく組織を著しく微細化できることがら、対象
とする素材鋼のC含有量並びにC以外の成分の組成範囲
を特に制限する必要がない訳である。
部がフェライトから成る組織(即ち、フェライト単独組
織又はフェライトを含む混合IJI織)の綱であればそ
の他の構成成分や組成を問うものではなく、炭素鋼であ
っても合金鋼であっても一部に差し支えがない。即ち、
本発明によれば、商用の低炭素鋼から純鉄に至るまで超
微細組織が得られる上、炭素鋼ばかりでなく 各種の合
金鋼、ステンレス鋼等おいても合金成分に格別に影響さ
れることなく組織を著しく微細化できることがら、対象
とする素材鋼のC含有量並びにC以外の成分の組成範囲
を特に制限する必要がない訳である。
ただ、C含有量が余り多くなると巨大な共晶セメンタイ
トやグラファイトが現れて組織の均一化。
トやグラファイトが現れて組織の均一化。
微細化が困難になる傾向があることから、好ましくはC
含有量=1.5%以下の素材を適用するのが良い。
含有量=1.5%以下の素材を適用するのが良い。
以下、本発明をその作用と共により詳細に説明する。
く作用〉
本発明において、「適用する丸鋼片素材の組織が“フェ
ライト単独組織”又は“フェライトを含む混合組織”で
ある」ことを前提としたのは、前述した如く、本発明が
「塑性加工を加えながらフェライト相からオーステナイ
ト相へ逆変態を起こさせる」ことを重要な要件としてい
るからであり、これによって従来技術では例を見ない微
細オーステナイト粒が生成し、その後の冷却により該微
細オーステナイト粒から均一で超微細な変態組織が発達
するようになるからである。
ライト単独組織”又は“フェライトを含む混合組織”で
ある」ことを前提としたのは、前述した如く、本発明が
「塑性加工を加えながらフェライト相からオーステナイ
ト相へ逆変態を起こさせる」ことを重要な要件としてい
るからであり、これによって従来技術では例を見ない微
細オーステナイト粒が生成し、その後の冷却により該微
細オーステナイト粒から均一で超微細な変態組織が発達
するようになるからである。
そして、この時の塑性加工によって加えられる歪量は次
の3つの作用を生起させるに十分な量であることが重要
である。
の3つの作用を生起させるに十分な量であることが重要
である。
第1は、加工が加えられて加工硬化したフェライトから
非常に微細なオーステナイトの結晶粒が加工により誘起
されて生成する作用である。
非常に微細なオーステナイトの結晶粒が加工により誘起
されて生成する作用である。
第2は、フェライトがオーステナイトに逆変態する変態
点まで被加工材の温度を上昇させるための加工発熱の作
用である。
点まで被加工材の温度を上昇させるための加工発熱の作
用である。
第3は、生成した微細なオーステナイトの結晶粒を加工
硬化せしめて、その後のフェライト生成に際して更に微
細なフェライト粒を加工誘起変態生成させる作用である
。
硬化せしめて、その後のフェライト生成に際して更に微
細なフェライト粒を加工誘起変態生成させる作用である
。
しかるに、継目無鋼管の製造プロセスでは、塑性加工の
歪量が33%未満の場合、即ち延伸比が1.5未満の場
合には加工歪が小さくて加工熱の発生が不足気味であり
、被加工材の温度をフェライトからオーステナイトへ逆
変態する温度に到達させることが困難となる。また、例
えフェライトがらオーステナイトへ逆変態させ得たとし
ても、微細なオーステナイト粒の加工による誘起生成が
不十分となり、生成するオーステナイト粒径を目標とす
る15犀以下とすることが難しくなる。つまり、フェラ
イトからオーステナイトへ逆変態させる時の塑性加工の
歪量を延伸比で1.5以上とすることによって初めて、
平均粒径15Im以下の均一な微細オーステナイト組織
が比較的容易に実現できる。しかしながら、あらゆる鋼
種を勘案し現場的に安定して均一な微細オーステナイト
組織を実現するためには、フェライト相からオーステナ
イト相に逆変態させる際に加える塑性加工の歪量は延伸
比で2以上とすることが望ましい。
歪量が33%未満の場合、即ち延伸比が1.5未満の場
合には加工歪が小さくて加工熱の発生が不足気味であり
、被加工材の温度をフェライトからオーステナイトへ逆
変態する温度に到達させることが困難となる。また、例
えフェライトがらオーステナイトへ逆変態させ得たとし
ても、微細なオーステナイト粒の加工による誘起生成が
不十分となり、生成するオーステナイト粒径を目標とす
る15犀以下とすることが難しくなる。つまり、フェラ
イトからオーステナイトへ逆変態させる時の塑性加工の
歪量を延伸比で1.5以上とすることによって初めて、
平均粒径15Im以下の均一な微細オーステナイト組織
が比較的容易に実現できる。しかしながら、あらゆる鋼
種を勘案し現場的に安定して均一な微細オーステナイト
組織を実現するためには、フェライト相からオーステナ
イト相に逆変態させる際に加える塑性加工の歪量は延伸
比で2以上とすることが望ましい。
次に、被加工材の昇温温度についてであるが、該昇温温
度が“フェライトがオーステナイトに逆変態する温度域
(即ちAc+点以上の温度域)”であったとしてもその
温度がAc、点未満である場合にはフェライトとオース
テナイトの二相混合組織となるが、本発明では温度を上
昇させながら加工を加えるので、昇温温度がAc1点以
上になりさえすればAc=点未満の温度域であったとし
ても結晶粒は加工と再結晶により十分微細化される。勿
論、本発明の作用効果を十二分に発揮させるためにはA
c3点以上の温度域にまで昇温することが望ましいが、
二相ステンレス鋼等、製品によってはフェライトとオー
ステナイトの二相組織にする必要のあるものもあり、こ
のような製品に対しては昇温温度はAc、点未満の温度
域で留めておく必要があることは言うまでもない。
度が“フェライトがオーステナイトに逆変態する温度域
(即ちAc+点以上の温度域)”であったとしてもその
温度がAc、点未満である場合にはフェライトとオース
テナイトの二相混合組織となるが、本発明では温度を上
昇させながら加工を加えるので、昇温温度がAc1点以
上になりさえすればAc=点未満の温度域であったとし
ても結晶粒は加工と再結晶により十分微細化される。勿
論、本発明の作用効果を十二分に発揮させるためにはA
c3点以上の温度域にまで昇温することが望ましいが、
二相ステンレス鋼等、製品によってはフェライトとオー
ステナイトの二相組織にする必要のあるものもあり、こ
のような製品に対しては昇温温度はAc、点未満の温度
域で留めておく必要があることは言うまでもない。
そして、前述したように、フェライト相からオーステナ
イト相へ逆変態させる際に塑性加工を加えながら加工熱
で昇温させるのは a)フェライト域での加工によるフェライト粒の微細化
。
イト相へ逆変態させる際に塑性加工を加えながら加工熱
で昇温させるのは a)フェライト域での加工によるフェライト粒の微細化
。
b)加工硬化したフェライト粒からの微細オーステナイ
ト粒の加工誘起生成。
ト粒の加工誘起生成。
C)オーステナイト粒の加工による微細化と、更には加
工硬化したオーステナイト粒からの微細フェライト粒の
歪誘起変態の促進。
工硬化したオーステナイト粒からの微細フェライト粒の
歪誘起変態の促進。
を図るためであり、これらの詩作用と効果が「加工しな
がら加工熱で昇温させる」と言う独自の逆変態加工熱処
理技術に凝縮されている訳である。
がら加工熱で昇温させる」と言う独自の逆変態加工熱処
理技術に凝縮されている訳である。
ところで、炭化物を形成する鋼種では、加工しながら加
工熱で昇温させる過程で鋼片中の炭化物は機械的に破砕
され微細分散するが、この炭化物がフェライトからオー
ステナイトへの逆変態の核となって超微細な逆変態オー
ステナイト組織化が促進されるので、この現象を積極的
に利用することもできる。
工熱で昇温させる過程で鋼片中の炭化物は機械的に破砕
され微細分散するが、この炭化物がフェライトからオー
ステナイトへの逆変態の核となって超微細な逆変態オー
ステナイト組織化が促進されるので、この現象を積極的
に利用することもできる。
更に、本発明では、場合によっては加工しながらAc1
点以上或いはAc=点以上の温度域に昇温してからAe
1点以上或いはAe1点以上の温度域に保持することが
推奨されるが、これは均一にして微細なオーステナイト
組織を確実に実現するために極めて有効な平文てとなる
。
点以上或いはAc=点以上の温度域に昇温してからAe
1点以上或いはAe1点以上の温度域に保持することが
推奨されるが、これは均一にして微細なオーステナイト
組織を確実に実現するために極めて有効な平文てとなる
。
即ち、継目無鋼管の製造プロセスでは加工速度が速くて
急速昇温になりがちであることがら、現実には、先に説
明した逆変態現象の通りにオーステナイトへの逆変態が
進行する時間的余裕が乏しいことが懸念される。これで
は本発明が狙いとする前述の作用効果が得られず、本発
明の目的を十二分に果たし得ない。従って、この場合に
は、所要の条件で圧延を終了した後に誘導加熱装置等に
より圧延材をAe1点以上或いはAe1点以上の温度域
に保持すると、加工歪を内蔵したフェライト粒がオース
テナイトへ逆変態するための時間的余裕ができ、所期の
目的が確実に達せられることとなる。なお、この時の保
持時間は圧延条件や鋼種によって著しく相違しており、
高純度鉄の場合にははり瞬時とも言える秒単位で十分で
あるが、高合金になると約10分程度を要するものもあ
る。
急速昇温になりがちであることがら、現実には、先に説
明した逆変態現象の通りにオーステナイトへの逆変態が
進行する時間的余裕が乏しいことが懸念される。これで
は本発明が狙いとする前述の作用効果が得られず、本発
明の目的を十二分に果たし得ない。従って、この場合に
は、所要の条件で圧延を終了した後に誘導加熱装置等に
より圧延材をAe1点以上或いはAe1点以上の温度域
に保持すると、加工歪を内蔵したフェライト粒がオース
テナイトへ逆変態するための時間的余裕ができ、所期の
目的が確実に達せられることとなる。なお、この時の保
持時間は圧延条件や鋼種によって著しく相違しており、
高純度鉄の場合にははり瞬時とも言える秒単位で十分で
あるが、高合金になると約10分程度を要するものもあ
る。
続いて、本発明の効果を実施例により更に具体的に説明
するが、本実施例は継目無鋼管の最も典型的な製造プロ
セスであるマンネスマン−マンドレルミル工程に従った
ものであるため、まず、このマンネスマン−マンドレル
ミル工程の概要について説明する。
するが、本実施例は継目無鋼管の最も典型的な製造プロ
セスであるマンネスマン−マンドレルミル工程に従った
ものであるため、まず、このマンネスマン−マンドレル
ミル工程の概要について説明する。
!4図は、マンネスマン−マンドレルミル工程の概略工
程図であるが、通常のプロセスでは、中実丸鋼片が回転
炉床式加熱炉(1)において1200〜1250℃の温
度に加熱され、傾斜圧延方式の穿孔圧延機(2)で穿孔
されて中空厚肉のホロービスとなり、次いでマンドレル
ミル(3)で管内面にマンドレルバーを挿入したまま連
続圧延されて主として肉厚減少加工がなされる。次に、
マンドレルバ−が取り除かれたホローシェルは再加熱炉
(4)で900℃前後に再加熱され、ストレソチレデュ
サ(5)にて外径を絞って所定の外径、肉厚に仕上げら
れてから冷却床上にて放冷される。
程図であるが、通常のプロセスでは、中実丸鋼片が回転
炉床式加熱炉(1)において1200〜1250℃の温
度に加熱され、傾斜圧延方式の穿孔圧延機(2)で穿孔
されて中空厚肉のホロービスとなり、次いでマンドレル
ミル(3)で管内面にマンドレルバーを挿入したまま連
続圧延されて主として肉厚減少加工がなされる。次に、
マンドレルバ−が取り除かれたホローシェルは再加熱炉
(4)で900℃前後に再加熱され、ストレソチレデュ
サ(5)にて外径を絞って所定の外径、肉厚に仕上げら
れてから冷却床上にて放冷される。
なお、ストレンチレデューサ(5)は最近では30−ル
型が普及しており、“おむすび形状”を“逆おむすび形
状″に絞り圧延しながら仕上パスで真円に近付けて行く
方式が採られる。24スタンドのストレッチレデューサ
が最も普及しているが、28スタンドのものも使用され
るようになった。
型が普及しており、“おむすび形状”を“逆おむすび形
状″に絞り圧延しながら仕上パスで真円に近付けて行く
方式が採られる。24スタンドのストレッチレデューサ
が最も普及しているが、28スタンドのものも使用され
るようになった。
何れも、一般に各スタンドは独立駆動されるようになっ
ており、最大で変形抵抗の85%近いスタンド間張力を
与えるように各スタンドのロール回転数を設定し、外径
を減すると同時にがなりの肉厚調整ができるようになっ
ている。
ており、最大で変形抵抗の85%近いスタンド間張力を
与えるように各スタンドのロール回転数を設定し、外径
を減すると同時にがなりの肉厚調整ができるようになっ
ている。
ところで、本発明例の実施に際しては、第4図にも示し
たように、マンネスマン−マンドレルミルラインのスト
レンチレデューサ(5)の直後に誘導加熱装置(6)を
特別配置しておいた。
たように、マンネスマン−マンドレルミルラインのスト
レンチレデューサ(5)の直後に誘導加熱装置(6)を
特別配置しておいた。
以下の実施例は、全て上記誘導加熱装置(6)を特別配
置したマンネスマン−マンドレルミル工程に従って実施
されたものである。
置したマンネスマン−マンドレルミル工程に従って実施
されたものである。
〈実施例〉
実施例 I
SCM430相当材(Fe−0,29χC−0,22χ
5i−0,642Mn−1,08χCr−0,24χ門
。で、Ae、変態点ニア25℃。
5i−0,642Mn−1,08χCr−0,24χ門
。で、Ae、変態点ニア25℃。
Ac+変態点ニア30℃、Ae3変態点ニア90℃。
Ac=変態点=795°C)の丸鋼片を供試材として、
回転炉床式加熱炉でこれを1250℃に加熱し、コーン
型主ロールを有する傾斜圧延方式の穿孔圧延機によって
入側温度:1210℃、ロール交叉角ニアe、傾斜角=
12°の条件で通常通り穿孔して228φX 17.5
tのホローピースとなし、これを8スタンドのマンドレ
ルミルで延伸圧延して主として肉厚を滅じ、198φX
6.5tのホローシェルとし放冷した。次いで、これを
700℃の温度に保持された再加熱炉に装入し、15分
間保熱した後、24スタンドのストレンチレデューサに
より76.2φX6.Otに絞り圧延した。
回転炉床式加熱炉でこれを1250℃に加熱し、コーン
型主ロールを有する傾斜圧延方式の穿孔圧延機によって
入側温度:1210℃、ロール交叉角ニアe、傾斜角=
12°の条件で通常通り穿孔して228φX 17.5
tのホローピースとなし、これを8スタンドのマンドレ
ルミルで延伸圧延して主として肉厚を滅じ、198φX
6.5tのホローシェルとし放冷した。次いで、これを
700℃の温度に保持された再加熱炉に装入し、15分
間保熱した後、24スタンドのストレンチレデューサに
より76.2φX6.Otに絞り圧延した。
なお、この時の穿孔圧延機での穿孔比は3.4.マンド
レルミルにおける延伸比は3.O5そしてストレンチレ
デューサにおける延伸比も3.0であった。
レルミルにおける延伸比は3.O5そしてストレンチレ
デューサにおける延伸比も3.0であった。
また、この時のストレッチレデューサの入側温度は68
5℃、出側温度は870’CであってAc。
5℃、出側温度は870’CであってAc。
点板下の温度域からAc1点以上の温度域まで確実に昇
温しでおり、フェライト相からオーステナイト相への逆
変態が十分に起こったことが確かめられた。
温しでおり、フェライト相からオーステナイト相への逆
変態が十分に起こったことが確かめられた。
このようにして製造された継目無鋼管について冷却床で
冷却後のフェライト粒をミクロ観察したところ、狙い通
りにフェライト粒径3I!s、粒度番号14以上の極め
て均一な超微細粒フェライト組織が実現されていた。
冷却後のフェライト粒をミクロ観察したところ、狙い通
りにフェライト粒径3I!s、粒度番号14以上の極め
て均一な超微細粒フェライト組織が実現されていた。
実施例 2
350C相当材(Fe−0,5χC−0,25χ5i−
0,75χMnで、Ae、変態点ニア20℃、Ac+変
態点ニア30”C。
0,75χMnで、Ae、変態点ニア20℃、Ac+変
態点ニア30”C。
AC3変態点ニア65℃、AC3変態点ニア75℃)の
187φ丸鋼片を供試材にすると共に、回転炉床式加熱
炉でこれを1250℃に加熱し、傾斜圧延方式の穿孔圧
延機によって入側温度:1210℃、ロール交叉角ニア
°、傾斜角:12°の条件で通常通り穿孔して186φ
X27.5tのホロービスとなし、続いて8スタンドの
マンドレルミルで延伸圧延して主に肉厚を滅じて 15
8φ×15tのホローシェルとし放冷した。次いで、7
60℃の温度に保持された再加熱炉に装入し、15分間
保熱した後、22スタンドのストレッチレデュサにより
88.9φ×1stに絞り圧延した。そして、ストレッ
チレデューサの直後に特設した誘導加熱装置により85
0℃に数秒間保持してから冷却床上に放冷した。
187φ丸鋼片を供試材にすると共に、回転炉床式加熱
炉でこれを1250℃に加熱し、傾斜圧延方式の穿孔圧
延機によって入側温度:1210℃、ロール交叉角ニア
°、傾斜角:12°の条件で通常通り穿孔して186φ
X27.5tのホロービスとなし、続いて8スタンドの
マンドレルミルで延伸圧延して主に肉厚を滅じて 15
8φ×15tのホローシェルとし放冷した。次いで、7
60℃の温度に保持された再加熱炉に装入し、15分間
保熱した後、22スタンドのストレッチレデュサにより
88.9φ×1stに絞り圧延した。そして、ストレッ
チレデューサの直後に特設した誘導加熱装置により85
0℃に数秒間保持してから冷却床上に放冷した。
なお、この時の穿孔圧延機での穿孔比は2.0、マンド
レルミルにおける延伸比も2.0、そしてストレッチレ
デューサにおける延伸比は1.9であり、またこの時の
ストレンチレデューサの入側温度は745℃、出側温度
は840℃であった。
レルミルにおける延伸比も2.0、そしてストレッチレ
デューサにおける延伸比は1.9であり、またこの時の
ストレンチレデューサの入側温度は745℃、出側温度
は840℃であった。
従って、このストレッチレデューサでの加工により、材
料はAc1点以上AC3変態点の温度域からAC3点以
上の温度域まで確実に昇温しでおり、フェライト+オー
ステナイトニ相域からオーステナイト相への逆変態が十
分に起こったことが確かめられた。
料はAc1点以上AC3変態点の温度域からAC3点以
上の温度域まで確実に昇温しでおり、フェライト+オー
ステナイトニ相域からオーステナイト相への逆変態が十
分に起こったことが確かめられた。
このようにして製造された継目無鋼管について冷却床で
冷却後のフェライト粒をミクロ観察したところ、粒径4
.57!II+、粒度番号13近傍の超微細粒フェライ
ト組織が実現されていた。
冷却後のフェライト粒をミクロ観察したところ、粒径4
.57!II+、粒度番号13近傍の超微細粒フェライ
ト組織が実現されていた。
実施例 3
実施例1と全く同一のパススケジュールにより5ioc
相当材(Fe−0,1χC−0,25χ5i−0,45
χMnで、Ae+変態点ニア20℃、 Ac、変態点=
730℃。
相当材(Fe−0,1χC−0,25χ5i−0,45
χMnで、Ae+変態点ニア20℃、 Ac、変態点=
730℃。
AC3変態点:865℃、Ac3変態点:875℃)の
225φ丸綱片を供試材として76.2φX6.Otの
継目無鋼管を製造し、ストレンチレデューサ直後に特設
した誘導加熱装置により数秒間の保熱を行って製品に仕
上げた。
225φ丸綱片を供試材として76.2φX6.Otの
継目無鋼管を製造し、ストレンチレデューサ直後に特設
した誘導加熱装置により数秒間の保熱を行って製品に仕
上げた。
なお、このときのストレッチレデューサ入側温度は68
5℃であったが、5IOCは絞り圧延時の加工熱の発生
がSCM430はど高くなくてストレッチレデューサ出
側温度は820tであった。
5℃であったが、5IOCは絞り圧延時の加工熱の発生
がSCM430はど高くなくてストレッチレデューサ出
側温度は820tであった。
そして、誘導加熱装置による保熱温度は830’Cであ
った。
った。
従って、この場合の絞り圧延時における材料温度は、A
c1点以下の温度域からAc1点以上の温度には昇温し
たが、Ac=点(875℃)まで到達しなかった。
c1点以下の温度域からAc1点以上の温度には昇温し
たが、Ac=点(875℃)まで到達しなかった。
このようなこともあって、誘導加熱に続く冷却後におけ
る継目無鋼管製品のフェライト粒は実施例1の場合はど
細粒化されていないが、それでも粒径6鵡2粒度番号で
12近傍の、従来の制御圧延技術では全く未経験のレベ
ルの超微細フェライト組織が得られていた。
る継目無鋼管製品のフェライト粒は実施例1の場合はど
細粒化されていないが、それでも粒径6鵡2粒度番号で
12近傍の、従来の制御圧延技術では全く未経験のレベ
ルの超微細フェライト組織が得られていた。
これら実施例では、小、中径継目無鋼管の製造工程とし
て最も典型的なマンネスマン−マンドレルミルラインに
基づいた例について説明したが、本発明に係る逆変態加
工熱処理法はマンネスマンプラグミルライン、PPM(
プレスビアシングミミル)−プラグミルライン、PPM
−マンドレルミルラインその他の、継目無鋼管の製造ラ
インにおけるストレッチレデューサ−は勿論、シンキン
グレデューサ−或いはサイジングミル等にも適用できる
ことは当然である。なお、ストレンチレデューサ−等の
絞り圧延機は20−ル、30−ル或いは40−ルの型式
を問わないことも言を待たない。
て最も典型的なマンネスマン−マンドレルミルラインに
基づいた例について説明したが、本発明に係る逆変態加
工熱処理法はマンネスマンプラグミルライン、PPM(
プレスビアシングミミル)−プラグミルライン、PPM
−マンドレルミルラインその他の、継目無鋼管の製造ラ
インにおけるストレッチレデューサ−は勿論、シンキン
グレデューサ−或いはサイジングミル等にも適用できる
ことは当然である。なお、ストレンチレデューサ−等の
絞り圧延機は20−ル、30−ル或いは40−ルの型式
を問わないことも言を待たない。
く効果の総括〉
以上に説明した如く、この発明によれば、従来不可能で
あった均一超微細な組織を有する継目無鋼管を工業的規
模で量産することが可能となり、優れた強度、靭性、延
性、耐食性等を備えた熱間圧延継目無鋼管の安定供給が
実現できるなど、産業上極めて有用な効果がもたらされ
る。
あった均一超微細な組織を有する継目無鋼管を工業的規
模で量産することが可能となり、優れた強度、靭性、延
性、耐食性等を備えた熱間圧延継目無鋼管の安定供給が
実現できるなど、産業上極めて有用な効果がもたらされ
る。
第3図は、継目無鋼管素材の絞り圧延機入側温度と絞り
圧延直後におけるオーステナイト結晶粒度及び冷却後の
フェライト粒度との関係を示したグラフである。
圧延直後におけるオーステナイト結晶粒度及び冷却後の
フェライト粒度との関係を示したグラフである。
第4図は、誘導加熱装置を特設したマンネスマン−マン
ドレルミル工程の概略工程図である。
ドレルミル工程の概略工程図である。
Claims (5)
- (1)絞り圧延機により、延伸比を1.5以上として“
少なくとも一部がフェライトから成る薄肉中空のホロー
シェル”を加工熱を利用しつつAc_1点以下の温度域
からAc_3点以上の温度域まで昇温させながら絞り圧
延し、フェライトから成る組織の全部を一旦オーステナ
イトに逆変態させた後冷却する工程を含むことを特徴と
する、超微細組織を有する継目無鋼管の製造法。 - (2)絞り圧延機により、延伸比を1.5以上として“
少なくとも一部がフェライトから成る薄肉中空のホロー
シェル”を加工熱を利用しつつAc_1点以上でかつA
c_3点以下の温度域からAc_3点以上の温度域まで
昇温させながら絞り圧延し、フェライトから成る組織の
全部を一旦オーステナイトに逆変態させた後冷却する工
程を含むことを特徴とする、超微細組織を有する継目無
鋼管の製造法。 - (3)Ac_3点以上の温度域まで昇温させながら絞り
圧延した延伸材を、続いて加熱装置でAe_3点以上の
温度域に保持してオーステナイトへの逆変態を促す、請
求項1又は2に記載の超微細組織を有する継目無鋼管の
製造法。 - (4)絞り圧延機により、延伸比を1.5以上として“
少なくとも一部がフェライトから成る薄肉中空のホロー
シェル”を加工熱を利用しつつAc_1点以下の温度域
からAc_1点以上でかつAc_3点以下の温度域まで
昇温させながら絞り圧延し、フェライトから成る組織の
一部を一旦オーステナイトに逆変態させた後冷却する工
程を含むことを特徴とする、超微細組織を有する継目無
鋼管の製造法。 - (5)Ac_1点以上でかつAc_3点以下の温度域ま
で昇温させながら絞り圧延した延伸材を、続いて加熱装
置でAe_1点以上でかつAe_3点以下の温度域に保
持してオーステナイトへの逆変態を促す、請求項4に記
載の超微細組織を有する継目無鋼管の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2069348A JP2591234B2 (ja) | 1990-03-19 | 1990-03-19 | 超微細組織を有する継目無鋼管の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2069348A JP2591234B2 (ja) | 1990-03-19 | 1990-03-19 | 超微細組織を有する継目無鋼管の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03267316A true JPH03267316A (ja) | 1991-11-28 |
JP2591234B2 JP2591234B2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=13399959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2069348A Expired - Lifetime JP2591234B2 (ja) | 1990-03-19 | 1990-03-19 | 超微細組織を有する継目無鋼管の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2591234B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
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- 1990-03-19 JP JP2069348A patent/JP2591234B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US11821051B2 (en) | 2014-11-27 | 2023-11-21 | Jfe Steel Corporation | Apparatus line for manufacturing seamless steel pipe and tube and method of manufacturing duplex seamless stainless steel pipe |
Also Published As
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---|---|
JP2591234B2 (ja) | 1997-03-19 |
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