JPH0326724Y2 - - Google Patents

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JPH0326724Y2
JPH0326724Y2 JP15067283U JP15067283U JPH0326724Y2 JP H0326724 Y2 JPH0326724 Y2 JP H0326724Y2 JP 15067283 U JP15067283 U JP 15067283U JP 15067283 U JP15067283 U JP 15067283U JP H0326724 Y2 JPH0326724 Y2 JP H0326724Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電車線に対する追従性にすぐれた耐
久性の高いパンタグラフ型の集電装置に関するも
のである。
(従来の技術) 車両用のパンタグラフ型集電装置は、電車線か
ら車両内に電力を円滑に集電するために用いるも
のであるが、車両の走行速度が速かつたり、電車
線の施工精度が悪い場合は、電車線からパンタグ
ラフ型集電装置の摺動部が離間してアークを発生
する。このアークの発生は、電車線の摺動面およ
び電車線に摺動接触するパンタグラフ型集電装置
(以下「パンタグラフ」という。)のすり板を荒ら
し、著しく電車線およびすり板の寿命を短くし、
経済的損失が甚大となるばかりではなく、場合に
よつては電車線の沿線地域に対し電波障害を与
え、生活環境を損なうことがある。
このような弊害をより少なくするために、パン
タグラフが電車線から離れないで摺動するよう、
追従性向上の努力がなされている。
第1図は、従来の一般的なパンタグラフの概略
構造を示す線図であつて、1,1′はAを支点に
して回動可能に結合された上わく、2,2′はテ
コ部3,3′とそれぞれ一体に形成され、B,
B′の点で回動自在に前記上わく1,1′に結合さ
せるとともに、台わく4におけるC,C′の点で回
動可能なようにその台わく4に支持された下わく
である。この下わく2,2′のテコ部3,3′間に
は、引つ張りばね5が張られており、この引つ張
りばね5の力により台わく4に設けた支点C,
C′を回転中心にして、下わく2,2′が回動し、
これにより頂部のA点を上方に持ち上げる。頂部
には、A点を支点にして常に水平となるように回
動自在に保持した天びん6があり、これに紙面の
垂直方向に延在するすり板7,7′を一体的に設
けた舟体8が、復元ばね9,9′により弾性支持
されていて、前記引つ張りばね5の力によりパン
タグラフのわく組を上方に持ち上げることによ
り、前記すり板7,7′を図示を省略した電車線
に一定力で押しつける構成となつている。
近年、上述の如きパンタグラフの追従性能の向
上を目的として、第2図に第1図と同一部分は同
一符号を付して示したように、すり板7,7′を
小ばね10,10′により舟体8に弾性支持する
ことによつて、可動部質量の軽減を計り、もつて
電車線に接する可動部の質量をより板のみとする
ようにして、電車線から与えられる外力のうち高
周波数域におけるパンタグラフの追従性能を向上
させるようにしている。なお、すり板7,7′は、
損耗の激しい部分と損耗の少ない部分を交換して
長寿命化し、あわせて可動部質量を一層軽減する
ためすり板を複数個に分割して、舟体に各別に弾
性支持し、かつ互いに連結した構成を有してい
る。
第3図は、その一方のすり板7を例にとりこれ
を複数のすり板部片7−1,7−2に分割して互
いに連結した従来構造のものの連結部の構造の一
例図である。同図において、7−1,7−2は、
複数のすり板部片の一部であり、これらを互いに
連結して第2図示のすり板7または7′を形成す
る。これらのすり板部片7−1,7−2は、それ
ぞれ小ばね10−2,10−3によつて舟体8に
弾性支持されている。各すり板部片7−1,7−
2の端部には、連結金具11−1,11−2が皿
ねじ12−1,12−2によつて固設してあり、
これらの連結金具11−1,11−2をピン13
によつて回動可能に連結した構成となつている。
なお、14−1,14−2はすり板部片7−1,
7−2と舟体8を電気的に結合するためのシヤン
トであり、15は電車線を示す。
(考案が解決しようとする課題) このような従来構造のパンタグラフは、電車線
15から与えられる矢印Aで示した上下方向およ
び矢印Bで示した左右方向の外力により、ピン1
3と連結金具11−1,11−2のピン穴が相対
回転するため摺面が磨耗するだけではなく、電車
線15から集電する電流がシヤント14−1また
は14−2を流れる他に、たとえば連結金具11
−2→ピン13→連結金具11−1→すり板部片
7−1→シヤント14−1と流れる。そのためピ
ン13および連結金具11−1,11−2のピン
穴は電蝕により荒え、甚だしい時にはピン13と
連結金具11−1,11−2が固渋し追従性能が
劣化する欠点がある。
本考案に目的は、第2図に示した如くすり板を
舟体に弾性支持した構成のパンタグラフ型集電装
置において、上述の如き従来のすり板間の連結部
の欠点を改善し、追従性能の優れた車両用集電装
置を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案の車両用集電装置は、電車線に接する複
数のすり板部片を舟体にそれぞれ弾性支持して、
長手方向に互いに連結させた構成を有するパンタ
グラフ型集電装置において、上下方向のばね定数
が小さく、かつ左右方向のばね定数が大きくなる
ように形成した絶縁性弾性部材を仲介にして前記
複数のすり板部片を連結したことを特徴とするも
のである。
(実施例) 以下、図面に基づいて本考案を詳細に説明す
る。
第4図は、本考案の要部を実施例によつて示し
た上面図であり、第5図はその側面図である。す
なわち、本考案は、第2図により説明したよう
に、それぞれ複数個のすり板部片からなるすり板
7,7′を小ばね10,10′により舟体8上に弾
性支持した構成のパンタグラフにおいて、舟まわ
りの構成を第4図および第5図に示す実施例のよ
うに構成するものである。第4図において電車線
15に接触するすり板7,7′は、それぞれ3個
のすり板部片7−1〜7−3,7′−1〜7′−3
からなる例を示しており、各すり板部片7−1〜
7−3,7′−1〜7′−3を、詳細に後記する電
気的絶縁性の弾性材により形成した絶縁性弾性部
材16−1,16−2:16−1,16′−2を
仲介にして連結することにより、所望長のすり板
7,7′を構成するそれぞれ3個のすり板部片7
−1〜7−3,7′−1〜7′−3は、第5図にそ
の一方のすり板7についてのみ示したように、そ
れぞれ小ばね10−1〜10−6により舟体8に
弾性支持されている。中央のすり板部片7−2と
両側のすり板部片7−1,7−3は、皿ねじ11
−1〜11−4によつて絶縁性弾性部材16−
1,16−2にねじ止めすることにより、その絶
縁性弾性部材16−1,16−2を仲介にして互
いに連結した構成となつている。また両側のすり
板部片7−1,7−3の他端は、ピン18−1,
18−2を介して舟体8に取り付けてある。な
お、各すり板部片7−1〜7−3と舟体8間には
それぞれシヤント14−1〜14−3が設けてあ
り、これによりすり板部片7−1〜7−3によつ
て集電される電流を舟体8に円滑に導電する構成
となつている。
第6図は、上記すり板部片7−1〜7−3を互
いに結合するための前記絶縁性弾性部材16−
1,16−2(以下「16」なる符号で代表させ
る。)の一例を示す斜視図である。この絶縁性弾
性部材16は、前述したように、電気絶縁性を有
しかつ耐候性、耐久性の優れた弾性材料、たとえ
ばゴムを用い、角柱16A,16B間を加硫接着
して一体化した形状を有する。すなわち、ゴム部
16Cの厚さaと幅bを適当に設定して形成する
ことによつて、ゴム部16Cの剪断方向Aのばね
定数を小さく、またゴム部16Cの圧縮方向Bの
ばね定数を大きくすることができる。また第4図
と第5図においては、このゴム部16Cの剪断方
向Aがパンタグラフの上下方向に、またゴム部1
6Cの圧縮方向Bがパンタグラフの左右方向とな
るように、前記3個のすり板部片7−1〜7−3
を互いに角柱16A,16Bのねじ穴19を用
い、絶縁性の弾性部材16Cを仲介にしてねじ止
めにより連結されている。以上のような本考案の
集電装置において、第2図のようにパンタグラフ
が舟組立状態となつて電車線15と摺動接触して
いるとき、第4図において絶縁性弾性部材16−
1,16−2および16′−1,16′−2は高追
従性を損なわずに電車線15のすり板部片7−
2,7′−2から隣のすり板部片7−1,7′−1
または7−3,7′−3に乗り移りを円滑にさせ
るのに有効に作用する。すなわち、もし第7図の
ように連結部がなければ、すり板部片7−2の上
面は電車線15から力をうけて、電車線15が乗
り移ろうとするすり板部片7−1の上面より下が
り、電車線15はすり板部片7−1に激突する
か、引つ掛かるかしてパンタグラフを破損する
が、本考案のように絶縁性の弾性部材を仲介にし
て複数のすり板部片を互いに連結した構成のもの
においては、たとえば第5図において中央のすり
板部片7−2の上下動に伴い、両側のすり板部片
7−1,7−3の連結部も上下動し、しかも絶縁
性弾性部材16−1,16−2の上下ばね定数が
小さいので、両端のすり板部片7−1,7−3の
動きに大きく影響を与えることなく、円滑に電車
線15を乗り移らせることができる。また電車線
15から与えられる左右方向のちからに対して
は、絶縁性弾性部材16のばね定数が高いため、
隣接して結合されているすり板部片7−1と7−
2または7−2と7−3は接触する恐れがなく、
従つて、すり板間でアークを発生したり、すり板
部片相互の接触による打痕がついたりすることが
ない。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、互いに連
結されている複数個のすり板部片の個々の上下の
動きの影響をうけることが少なく電車線に対して
高追従性を維持することができ、かつ電車線から
の左右方向の外力に対しては、隣接するすり板が
接触することを防ぐことができる。また各すり板
部片の連結部には、機械的磨耗部分がなく、しか
もすり板部片間が完全に電気的に絶縁されるの
で、第3図の如き従来の連結金具を用いたものに
おける欠点、すなわち磨耗や電蝕に起因する各種
の障害の発生を防止し得た状態で、高追従性を保
つことができる。従つて電車線とすり板の両者に
発生するアークが減少することになり、電車線お
よびすり板の寿命の延長およびパンタグラフが電
車線から離れるときに生じる電波障害の減少にも
大きく貢献することになり、しかも構成が極めて
簡単である等本考案による効果は甚だ大きなもの
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、一般のパンタグラフ型集電装置の概
略構成を示す線図、第2図は、本考案の対称とす
るパンタグラフ型集電装置の概略構成を示す線
図、第3図は、従来の分割したすり板相互の連結
部の一例を示す構成図、第4図および第5図は、
本考案の要部の構成例を示す平面図および側面
図、第6図は、本考案における絶縁性弾性部材の
一例の構成を示す斜視図、第7図はすり板を連結
させない場合の障害発生の説明図である。 7,7′……すり板、7−1〜7−3,7′−1
〜7′−3……すり板を構成する複数のすり板部
片、8,8′……舟体、9,9′……復元ばね、1
0,10′,10−1〜10−6……小ばね、1
4−1〜14−3……シヤント、15……電車
線、16,16−1,16−2,16′−1,1
6′−2……絶縁性弾性部材、16A,16B…
…角柱、16C……弾性部材、17−1〜17−
4……皿ねじ、18−1,18−2……ピン、1
9……ねじ穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電車線15に接する複数のすり板部片7−1〜
    7−3,7′−1〜7−3を舟体8,8′にそれぞ
    れ小ばね10−1〜10−6で弾性支持して、長
    手方向に互いに連結させた構成を有する集電装置
    において、上下方向のばね定数が小さく、かつ左
    右方向のばね定数が大きくなるように形成した絶
    縁性弾性部材16−1,16−2,16′−1,
    16′−2を仲介にして、前記複数のすり板部片
    7−1〜7−3,7′−1〜7′−3を連結したこ
    とを特徴とする車両用パンタグラフ型集電装置。
JP15067283U 1983-09-30 1983-09-30 車両用パンタグラフ型集電装置 Granted JPS6062804U (ja)

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JP15067283U JPS6062804U (ja) 1983-09-30 1983-09-30 車両用パンタグラフ型集電装置

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JPS6062804U JPS6062804U (ja) 1985-05-02
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