JPH03264165A - ロール肉盛溶接方法及び肉盛溶接ロール - Google Patents
ロール肉盛溶接方法及び肉盛溶接ロールInfo
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- JPH03264165A JPH03264165A JP6258090A JP6258090A JPH03264165A JP H03264165 A JPH03264165 A JP H03264165A JP 6258090 A JP6258090 A JP 6258090A JP 6258090 A JP6258090 A JP 6258090A JP H03264165 A JPH03264165 A JP H03264165A
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Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野コ
この発明は、連続鋳造機用ロール等に耐熱合金を肉盛溶
接するロール肉盛溶接方法及び肉盛溶接ロールに関する
。
接するロール肉盛溶接方法及び肉盛溶接ロールに関する
。
[従来の技術]
連続鋳造機にはガイドロール、ピンチロール、矯正ロー
ル等の多数対のロール群が使用される。
ル等の多数対のロール群が使用される。
これらのロールは、高温の鋳片に直接接触するために、
熱劣化を生じ、一般に短寿命である。このため、通常、
ロール周面を肉盛溶接によりマルテンサイト系ステンレ
ス鋼等の特殊耐熱合金で覆い、ロールの寿命延長を図る
。
熱劣化を生じ、一般に短寿命である。このため、通常、
ロール周面を肉盛溶接によりマルテンサイト系ステンレ
ス鋼等の特殊耐熱合金で覆い、ロールの寿命延長を図る
。
溶接法には、−層当たりの肉盛量が大きいことから、サ
ブマージアーク溶接法が採用されている。
ブマージアーク溶接法が採用されている。
溶接作業は自動化されており、被溶接物であるロルと溶
接トーチとを相対移動させつつ連続または不連続的に実
施する。この場合に、溶接ラインをロール周方向に進行
させる方法およびロール軸方向に進行させる方法の二つ
がある。溶接ラインをロール周方向に進行させる方法で
は、ロールを回転させながらロール周面に肉盛溶接する
が、加熱冷却の繰り返しによる熱疲労のため、ロール表
面の特定箇所、特に、熱影響部(HAZ)近傍に熱亀裂
が発生し、この亀裂が円周方向につながりつつ亀裂深さ
が進展するので、ロール寿命が短くなる。しかし、溶接
ラインを軸方向に進行させる方法(軸方向溶接)では熱
亀裂がHAZ近傍に先ず発生するので、亀裂が周方向に
はつながり難く、周方向溶接よりもロール寿命が長くな
る。
接トーチとを相対移動させつつ連続または不連続的に実
施する。この場合に、溶接ラインをロール周方向に進行
させる方法およびロール軸方向に進行させる方法の二つ
がある。溶接ラインをロール周方向に進行させる方法で
は、ロールを回転させながらロール周面に肉盛溶接する
が、加熱冷却の繰り返しによる熱疲労のため、ロール表
面の特定箇所、特に、熱影響部(HAZ)近傍に熱亀裂
が発生し、この亀裂が円周方向につながりつつ亀裂深さ
が進展するので、ロール寿命が短くなる。しかし、溶接
ラインを軸方向に進行させる方法(軸方向溶接)では熱
亀裂がHAZ近傍に先ず発生するので、亀裂が周方向に
はつながり難く、周方向溶接よりもロール寿命が長くな
る。
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、従来のロール肉盛溶接方法においては、
1本の溶接電極(単電極)で溶接するので、1パス当り
の溶着量が少なく、アークタイムが長時間にわたり低能
率である。特に、ロール軸方向の肉盛溶接は円周方向の
肉盛溶接に比較すると、溶接電極をロール軸に沿って往
復移動させるので、初期および各バス間の溶接準備に多
大の時間を要するという欠点がある。
1本の溶接電極(単電極)で溶接するので、1パス当り
の溶着量が少なく、アークタイムが長時間にわたり低能
率である。特に、ロール軸方向の肉盛溶接は円周方向の
肉盛溶接に比較すると、溶接電極をロール軸に沿って往
復移動させるので、初期および各バス間の溶接準備に多
大の時間を要するという欠点がある。
一方、高能率化のために、溶融池(溶融金属浴)が1つ
である1ブ一ル式多電極肉盛溶接法を採用すると、軸方
向に直線をなすHAZの数が減るので、次の欠点が解消
されない。
である1ブ一ル式多電極肉盛溶接法を採用すると、軸方
向に直線をなすHAZの数が減るので、次の欠点が解消
されない。
即ち、連続鋳造機用ロールの耐亀裂寿命を増大するには
、使用中に発生する熱亀裂発生起点を多くすることによ
って亀裂を微細化し、ロール寿命に影響する大きな割れ
への進展を抑制することが重要である。ところが、1ブ
一ル式複数電極溶接では、この効果が十分ではない。
、使用中に発生する熱亀裂発生起点を多くすることによ
って亀裂を微細化し、ロール寿命に影響する大きな割れ
への進展を抑制することが重要である。ところが、1ブ
一ル式複数電極溶接では、この効果が十分ではない。
この発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって
、各電極独立プール式多電極軸方向肉盛溶接により高能
率で、かつ、耐亀裂分散性、耐亀裂進展性に優れ、また
、特殊耐熱合金を肉盛材料に用いることにより耐亀裂進
展性、耐高温摩耗性に優れた溶接部を得ることができる
ロール肉盛溶接方法を提供することを目的とする。
、各電極独立プール式多電極軸方向肉盛溶接により高能
率で、かつ、耐亀裂分散性、耐亀裂進展性に優れ、また
、特殊耐熱合金を肉盛材料に用いることにより耐亀裂進
展性、耐高温摩耗性に優れた溶接部を得ることができる
ロール肉盛溶接方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段〕
この発明に係るロール肉盛溶接方法は、ロール軸方向に
サブマージアーク溶接法で耐熱合金を肉盛溶接するロー
ル肉盛溶接方法であって、複数の電極をロールの周方向
に配列し、これら複数電極により各々別個に溶融池を同
時に生じさせ、相互に離隔する複数の第1の溶接部を先
ず形威し、その後、前記第1の溶接部の相互間に溶融池
を生じさせ、溶融池の一部が隣接の第1の溶接部に重な
るように溶接して第2の溶接部を形成することを特徴と
する。
サブマージアーク溶接法で耐熱合金を肉盛溶接するロー
ル肉盛溶接方法であって、複数の電極をロールの周方向
に配列し、これら複数電極により各々別個に溶融池を同
時に生じさせ、相互に離隔する複数の第1の溶接部を先
ず形威し、その後、前記第1の溶接部の相互間に溶融池
を生じさせ、溶融池の一部が隣接の第1の溶接部に重な
るように溶接して第2の溶接部を形成することを特徴と
する。
[作 用]
この発明に係るロール肉盛溶接方法においては、複数電
極により同時に複数の溶融池を生じさせ、複数の第1の
溶接部を形成し、その後、これら第1の溶接部の相互間
を第2の溶接部で同時に肉盛する。このとき、*2の溶
接部の一部が隣接するIllの溶接部に重なるように溶
融池を生じさせるので、熱影響部の数を減らすことなく
、アークタイムが短縮化され、短時間で肉盛溶接が完了
する。
極により同時に複数の溶融池を生じさせ、複数の第1の
溶接部を形成し、その後、これら第1の溶接部の相互間
を第2の溶接部で同時に肉盛する。このとき、*2の溶
接部の一部が隣接するIllの溶接部に重なるように溶
融池を生じさせるので、熱影響部の数を減らすことなく
、アークタイムが短縮化され、短時間で肉盛溶接が完了
する。
[実施例コ
以下、添付の図面を参照して本発明の実施例について具
体的に説明する。
体的に説明する。
第2図は溶接中における溶接機の概要を示す斜視図であ
る。ロール2が、その軸3が水平になるように、回転装
置(図示せず)上に載置されている。ロール2は、連続
鋳造機用のガイドロールであり、クロムモリブデン鋼の
ような耐熱鋼でつくられ、その周面が研磨されている。
る。ロール2が、その軸3が水平になるように、回転装
置(図示せず)上に載置されている。ロール2は、連続
鋳造機用のガイドロールであり、クロムモリブデン鋼の
ような耐熱鋼でつくられ、その周面が研磨されている。
肉盛溶接前におけるロール2の直径は約36css長さ
は約200 cmである。
は約200 cmである。
ロール2の上方にはサブマージアーク溶接機10が設け
られている。溶接機10および回転装置の自動制御装置
(図示せず)は、コンピュータシステムの入力部に接続
されている。両者は、コンピュータプログラムに従って
互いに連動するように構成されている。
られている。溶接機10および回転装置の自動制御装置
(図示せず)は、コンピュータシステムの入力部に接続
されている。両者は、コンピュータプログラムに従って
互いに連動するように構成されている。
溶接機10は、第1ボディ11.第2ボデイ13並びに
第3ボデイ15を有する。第1および第2ボディ11,
1Bは、自動制御装置の回路に接続された駆動モータ(
図示せず)をそれぞれ有する。第1ボデイ11は、ロー
ル軸3の方向(X軸方向)に延びるガイドレール12に
摺動可能に連結されている。ガイドレール12は建屋に
固定されている。第2ボデイ13は、ロール軸3に直交
する方向(Y軸方向)に延びるレール14に摺動可能に
連結されている。第3ボデイ15がレール14の一端に
連結されている。第3ボデイ15は一対の保持部材を有
し、各保持部材により溶接ワイヤ送給用のコンジットケ
ーブル16の垂直部分が保持されている。また、第3ボ
デイ15は駆動モータ(図示せず)を内蔵しており、ケ
ーブル16の垂直部分が第3ボデイ15に対してZ軸方
向に昇降可能になっている。
第3ボデイ15を有する。第1および第2ボディ11,
1Bは、自動制御装置の回路に接続された駆動モータ(
図示せず)をそれぞれ有する。第1ボデイ11は、ロー
ル軸3の方向(X軸方向)に延びるガイドレール12に
摺動可能に連結されている。ガイドレール12は建屋に
固定されている。第2ボデイ13は、ロール軸3に直交
する方向(Y軸方向)に延びるレール14に摺動可能に
連結されている。第3ボデイ15がレール14の一端に
連結されている。第3ボデイ15は一対の保持部材を有
し、各保持部材により溶接ワイヤ送給用のコンジットケ
ーブル16の垂直部分が保持されている。また、第3ボ
デイ15は駆動モータ(図示せず)を内蔵しており、ケ
ーブル16の垂直部分が第3ボデイ15に対してZ軸方
向に昇降可能になっている。
コンジットケーブル16は、第3ボデイ15の上方で垂
直から水平に折れ曲がり、水平部分の基端部が溶接ワイ
ヤ供給装置(図示せず)に接続されている。一方、コン
ジットケーブル16の垂直部分は、ロール2の局面に向
かって延び、その下端部から溶接ワイヤ17の先端が所
定長だけ突出している。
直から水平に折れ曲がり、水平部分の基端部が溶接ワイ
ヤ供給装置(図示せず)に接続されている。一方、コン
ジットケーブル16の垂直部分は、ロール2の局面に向
かって延び、その下端部から溶接ワイヤ17の先端が所
定長だけ突出している。
各ワイヤ17は、それぞれが消耗電極となるように、溶
接電源(図示せず)の端末に接続されている。すなわち
、先行電極は交流電源に接続される一方、後続電極は直
流電源にワイヤがプラス極側になるように接続されてい
る。この場合に、先行電極と後続電極との溶接進行方向
の相互間隔はIC−である。
接電源(図示せず)の端末に接続されている。すなわち
、先行電極は交流電源に接続される一方、後続電極は直
流電源にワイヤがプラス極側になるように接続されてい
る。この場合に、先行電極と後続電極との溶接進行方向
の相互間隔はIC−である。
溶接電源の定格容量は1000アンペアである。ワイヤ
17の径は4.0m−である。また、ワイヤ17はマル
テンサイト系ステンレス鋼、例えば16%Cr3%Ni
系ステンレス鋼でつくられている。
17の径は4.0m−である。また、ワイヤ17はマル
テンサイト系ステンレス鋼、例えば16%Cr3%Ni
系ステンレス鋼でつくられている。
なお、フラックス供給ホースの開口(図示せず)及びフ
ラックス回収ホースの開口(図示せず)が、ロール2の
周面とワイヤ17の突出先端との間の近傍に配置され、
アーク発生箇所にフラックスが供給され、さらに回収さ
れるようになっている。
ラックス回収ホースの開口(図示せず)が、ロール2の
周面とワイヤ17の突出先端との間の近傍に配置され、
アーク発生箇所にフラックスが供給され、さらに回収さ
れるようになっている。
第1図に示すように、一対の突出ワイヤ17は、その下
端がロール円周方向に並んでいる。ワイヤ17の相互間
隔は約20mmである。また、各ワイヤ17は、X軸方
向にそれぞれ約7.5°及び106ずつ前傾している。
端がロール円周方向に並んでいる。ワイヤ17の相互間
隔は約20mmである。また、各ワイヤ17は、X軸方
向にそれぞれ約7.5°及び106ずつ前傾している。
次に、第1図、第3図並びに第4図を参照しながらロー
ル周面に耐熱合金を肉盛溶接する場合について説明する
。
ル周面に耐熱合金を肉盛溶接する場合について説明する
。
ロール2を表面温度が約175〜225℃になるように
ターニングローラ上で予熱する。溶接機10の第1ボデ
イ11を移動させ、レール14を突出・退入させ、さら
に各コンジットケーブル16を突出・退入させて、各ケ
ーブル16の先端部をロール2の一端側周面の上面に位
置決めする。各7ワイヤ17を所定長だけ突出させ、ワ
イヤ先端とロール周面との相互間隔が無くなるところま
で下降する。
ターニングローラ上で予熱する。溶接機10の第1ボデ
イ11を移動させ、レール14を突出・退入させ、さら
に各コンジットケーブル16を突出・退入させて、各ケ
ーブル16の先端部をロール2の一端側周面の上面に位
置決めする。各7ワイヤ17を所定長だけ突出させ、ワ
イヤ先端とロール周面との相互間隔が無くなるところま
で下降する。
ホッパからフラックスを切り出し、ワイヤ先端がフラッ
クスで埋まるように、ロール周面にフラックスを盛り上
げる。このフラックスは、ボンドフラックスである。
クスで埋まるように、ロール周面にフラックスを盛り上
げる。このフラックスは、ボンドフラックスである。
電源スィッチをONにして、二本のワイヤ(電極)17
の先端と母材との間にそれぞれアークを発生させる。こ
のとき、初期および定常電流値をそれぞれ450アンペ
ア、390アンペア、初期および定常電圧値をそれぞれ
30ボルト、30ボルトとする。
の先端と母材との間にそれぞれアークを発生させる。こ
のとき、初期および定常電流値をそれぞれ450アンペ
ア、390アンペア、初期および定常電圧値をそれぞれ
30ボルト、30ボルトとする。
第1図に示すように、二つの溶融池が各々別個に生じ、
相互に離隔する溶接部4aが二つ形成される。
相互に離隔する溶接部4aが二つ形成される。
アーク発生から所定時間経過後に、第1ボデイ11をX
軸方向に前進させると共に、フラックスを溶接ライン前
方に連続的に供給し、溶融池をロール軸に沿って前進さ
せる。このとき、溶融池の前進速度を毎分40cmとす
る。溶接速度は、ワイヤ径、電流電圧値、材質、並びに
予熱温度などの条件に応じて種々変更されるものである
が、実用的には毎分35〜45c■の範囲が適している
。
軸方向に前進させると共に、フラックスを溶接ライン前
方に連続的に供給し、溶融池をロール軸に沿って前進さ
せる。このとき、溶融池の前進速度を毎分40cmとす
る。溶接速度は、ワイヤ径、電流電圧値、材質、並びに
予熱温度などの条件に応じて種々変更されるものである
が、実用的には毎分35〜45c■の範囲が適している
。
このようにして、ロール2の端部から端部までロール周
面に沿って溶接し、溶接部4aを形成する。溶接部4a
は、その幅が約10m■であり、その相互間隔が約20
−■である。なお、タブプレートをロール2の両端エツ
ジ部から突出させ、溶接始端部および溶接終端部がタブ
プレート上に存在するようにしてクレータ割れを防止す
る。
面に沿って溶接し、溶接部4aを形成する。溶接部4a
は、その幅が約10m■であり、その相互間隔が約20
−■である。なお、タブプレートをロール2の両端エツ
ジ部から突出させ、溶接始端部および溶接終端部がタブ
プレート上に存在するようにしてクレータ割れを防止す
る。
次に、ロール2を180@回転させ、同様の操作により
、溶接部4aから最も離れた箇所に二つの溶接部4bを
形成する。これは、ロール2に生じる溶接歪を最小にす
るためである。各バス終了ごとに、ロール2を180”
回転させ、さらに溶接部4c、溶接部4dなどを順次溶
接する。これにより、第3図に示すように、相互に所定
ピッチで離隔する平行線連続溶接の溶接ビードが第1の
溶接部としてロール全周にわたって形成される。
、溶接部4aから最も離れた箇所に二つの溶接部4bを
形成する。これは、ロール2に生じる溶接歪を最小にす
るためである。各バス終了ごとに、ロール2を180”
回転させ、さらに溶接部4c、溶接部4dなどを順次溶
接する。これにより、第3図に示すように、相互に所定
ピッチで離隔する平行線連続溶接の溶接ビードが第1の
溶接部としてロール全周にわたって形成される。
次に、第4図に示すように、第1の溶接部4a。
4b、4c、4d等の相互間に溶融池を順次発生させ、
第2の溶接部4e、4f、4g等を順に形成し、第1の
溶接部相互間の凹所を次々に肉盛する。なお、スラグは
溶接ビードから自然剥離するので、各アークタイム間に
中間工程が介在せず、高能率の肉盛溶接が達成される。
第2の溶接部4e、4f、4g等を順に形成し、第1の
溶接部相互間の凹所を次々に肉盛する。なお、スラグは
溶接ビードから自然剥離するので、各アークタイム間に
中間工程が介在せず、高能率の肉盛溶接が達成される。
なお、上記実施例では、二電極を用いて高クロム系ステ
ンレス鋼を肉盛溶接する場合について説明したが、これ
に限られることなく、二電極以上の多電極を用いて他の
合金を肉盛溶接することができる。
ンレス鋼を肉盛溶接する場合について説明したが、これ
に限られることなく、二電極以上の多電極を用いて他の
合金を肉盛溶接することができる。
上記実施例によれば、同一サイズのロールを多層肉盛溶
接した場合に、従来法では1層を溶接するのに約30時
間を要していたが、これを24時間に短縮することがで
きた。
接した場合に、従来法では1層を溶接するのに約30時
間を要していたが、これを24時間に短縮することがで
きた。
また、上記実施例によれば、ロール軸対称に溶接するの
で、溶接歪の発生量を最小にすることができる。
で、溶接歪の発生量を最小にすることができる。
[発明の効果コ
この発明によれば、各電極ごとに各々別個に溶融池を形
成するので、単電極法とほぼ同数の溶接熱影響部の数を
確保することができ、耐割れ性をそこなうことなく、多
電極を用いることによる高能率溶接を実現することがで
きる。このため、生産性の増大を図ることができ、補修
コストを低減することができる。
成するので、単電極法とほぼ同数の溶接熱影響部の数を
確保することができ、耐割れ性をそこなうことなく、多
電極を用いることによる高能率溶接を実現することがで
きる。このため、生産性の増大を図ることができ、補修
コストを低減することができる。
第1図は本発明の実施例に係るロール肉盛溶接方法の溶
接手順を説明するためにロールを軸方向から見て示す模
式図、第2図は溶接中における溶接機の概要を示す斜視
図、第3図および第4図はそれぞれロール肉盛溶接方法
の溶接手順を説明するためにロールを軸方向から見て示
す模式図である。 2;ロール、4.4a 〜4g;溶接部、10;溶接I
I、16;コンジットケーブル、17;溶接ワイヤ 第1図 113図 420−
接手順を説明するためにロールを軸方向から見て示す模
式図、第2図は溶接中における溶接機の概要を示す斜視
図、第3図および第4図はそれぞれロール肉盛溶接方法
の溶接手順を説明するためにロールを軸方向から見て示
す模式図である。 2;ロール、4.4a 〜4g;溶接部、10;溶接I
I、16;コンジットケーブル、17;溶接ワイヤ 第1図 113図 420−
Claims (2)
- (1)ロール軸方向にサブマージアーク溶接法で耐熱合
金を肉盛溶接するロール肉盛溶接方法であって、複数の
電極をロールの周方向に配列し、これら複数電極により
各々別個に溶融池を同時に生じさせ、相互に離隔する複
数の第1の溶接部を先ず形成し、その後、前記第1の溶
接部の相互間に溶融池を生じさせ、溶融池の一部が隣接
の第1の溶接部に重なるように溶接して第2の溶接部を
形成することを特徴とするロール肉盛溶接方法。 - (2)請求項1の方法により製造されたことを特徴とす
る肉盛溶接ロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6258090A JPH03264165A (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | ロール肉盛溶接方法及び肉盛溶接ロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6258090A JPH03264165A (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | ロール肉盛溶接方法及び肉盛溶接ロール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03264165A true JPH03264165A (ja) | 1991-11-25 |
Family
ID=13204399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6258090A Pending JPH03264165A (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | ロール肉盛溶接方法及び肉盛溶接ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03264165A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015147233A (ja) * | 2014-02-06 | 2015-08-20 | 新日鐵住金株式会社 | スリット付き連続鋳造用ロールの再生方法 |
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1990
- 1990-03-15 JP JP6258090A patent/JPH03264165A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015147233A (ja) * | 2014-02-06 | 2015-08-20 | 新日鐵住金株式会社 | スリット付き連続鋳造用ロールの再生方法 |
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