JPH0326376Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0326376Y2
JPH0326376Y2 JP1985022684U JP2268485U JPH0326376Y2 JP H0326376 Y2 JPH0326376 Y2 JP H0326376Y2 JP 1985022684 U JP1985022684 U JP 1985022684U JP 2268485 U JP2268485 U JP 2268485U JP H0326376 Y2 JPH0326376 Y2 JP H0326376Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
irrigation
water
small holes
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985022684U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61140283U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985022684U priority Critical patent/JPH0326376Y2/ja
Publication of JPS61140283U publication Critical patent/JPS61140283U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0326376Y2 publication Critical patent/JPH0326376Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は経済的な水量で均一な潅水に適した潅
水チユーブに関する。
〔従来の技術〕
ポリオレフイン等のプラスチツクチユーブから
成形される偏平の長尺管状物の長手方向に、適当
な間隔をおいて小孔を穿設して得られる潅水チユ
ーブは、軽量であり、容易に屈曲し、リールに巻
き取ることができるので、運搬、設置、収納等に
便利であり、圃場の広さ、植物の種類の違い、植
物の生長の度合に合せて、容易に潅水チユーブの
設置場所の変更が可能である等の利点がある。
これらの潅水チユーブは、各種圃場、温室、ハ
ウス、家庭園芸等に利用されており、偏平な潅水
チユーブを作物の畝に沿つて地表に設備したり、
空中に吊り下げることが行われており、通水時に
は丸みを帯び、潅水チユーブの表面の小孔から水
が噴出したり、滴下して潅水が行われている。
従来この種のチユーブとして提案されているも
のとして、たとえば特開昭55−15740号公報があ
る。ここで開示されているチユーブは、非通水時
には偏平であり通水時には円筒形状を呈するもの
で、外層には非透水性フイルムに多数の小孔を穿
設したものが用いられている。しかし、ここで開
示されたチユーブは、偏平時の片面の長手方向に
2分した中心線より片側には1列しか小孔が穿設
されていない。斯様なチユーブを潅水チユーブと
して用いると、チユーブの幅方向(長手方向に対
して直角方向)の潅水可能地域は極めて狭く、し
たがつて広い領域を潅水する場合幅方向に何列も
平行して配置しなくてはならない。
かかることから、特開昭58−54289号公報には
長手方向に2分した中心より片側に小孔が複数列
穿設されており、各列の小孔数は中心より離れる
にしたがい長手方向単位長さあたりの数が順次多
くなつているチユーブ(穿設数勾配型)を提案
し、かかる潅水チユーブは幅方向に対しても比較
的広範囲具体的には1.5m幅程度まで均一潅水で
きることが示されている。しかしながら、近年の
農業人口の減少化に伴い、潅水チユーブの敷設作
業に要する労力、時間を軽減化したいという要望
あるいは経済性追求のための農業副資材関連費用
を少くしたいという要望が強まつている。そこ
で、より長い距離および幅広い範囲に潅水できる
チユーブが求められている。潅水領域を広げるに
は、前述のような潅水チユーブを用いて給水圧を
高くする方法が考えられるものの、チユーブが給
水圧によつて破裂する虞があり、給水圧を高くす
る方法ではその潅水可能領域に限界がある。ま
た、穿孔数勾配型を用いてさらに潅水幅を広くす
るための対策として、開孔面積の大なる孔を穿孔
する方法が考えられる。しかるに、たとえば後述
する実施例2における潅水幅3mを実現するに
は、比較例1における孔の径を全て180μから約
250μと大きくする必要があり、この結果幅方向
の潅水可能領域は大きくなるものの、一方ではチ
ユーブ中心に近い孔(第5図における)からの
散水高さが2m以上と高くなつてハウス外壁のビ
ニールに当る等の障害が生じたり、均一潅水性が
低下するという問題がある。したがつて、穿孔数
勾配型で潅水幅を広くすると共に均一潅水性を満
足させることは実質的に不可能であつた(かかる
点は後で詳述する)。
〔考案が解決しようとする課題〕
そこで本考案は、従来知られている潅水チユー
ブよりも広い範囲、具体的には幅方向により一層
広く、かつ、均一に潅水できるチユーブを、しか
も、上方には潅水が高く噴出しないチユーブとす
ることを技術的課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本考案は非通水時には偏平であり、
通水時には丸みを帯びる長尺状管状体であつて、
偏平時の片面にのみ多数の小孔が穿設された潅水
チユーブにおいて、該小孔は該片面と長手方向に
2分する中心を境にしてその片側または両側に複
数列穿設されており、かつ中心より離れるにした
がい小孔の開孔面積が順次大きくなつていること
を特徴とする潅水チユーブである。
〔作用〕
以下、本考案の潅水チユーブの好適な例を図面
により説明する。
第1図、第2図および第4図、第5図は本考案
の潅水チユーブの断面図であり、各第1図と第4
図は非通水時で偏平となつた状態を示し、第2図
と第5図は通水時の丸みを帯びた状態を示す。ま
た第3図と第6図は平面図である。
潅水チユーブは、いずれもプラスチツク、例え
ば中低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフイ
ン、ポリ塩化ビニル、各種合成ゴム等からなる。
第1図および第4図においては、プラスチツク
スフイルム1,2または7,8をその両側のヒー
トシール部3または9によつて一体化して長尺管
状物とした潅水チユーブが示されている。勿論こ
のほかに押出成形により長尺管状物を初めから一
体成形していてもよい。
いずれの潅水チユーブも非通水時には、偏平と
なり、その片面にのみ小孔〜または〜が
穿設されている。
本考案においては、これらの小孔を当該片面の
少なくとも長手方向に2分した片側に複数列分布
させている。そして各列における長手方向単位長
さあたりの孔数は同一としている。すなわち第3
図においては長手方向の2分割線A−A′に対し
て両側にの小孔列、の小孔列およびの小孔
列の3列の小孔列が設けられている。また第6図
においては2分割線B−B′に対して片側にのみ
〜の各小孔列が4列設けられている。
さらに本考案が提供する潅水チユーブは、穿設
された小孔の開孔面積が長手方向に2分する中心
(前記2分割線)より離れるにしたがい大きくな
るように設けられている。すなわち、第3図にお
いては開孔面積が<<、第6図においては
<<<となるように穿設されている。勿
論、全体として見れば開孔面積に勾配がつくよう
にしてあればよく、<=<あるいは=
<<の如く一部を同一孔径としていても何
ら差し支えはない。
本考案の潅水チユーブにおいて前記のような構
成としたのは、これらのいずれの構成要件がかけ
ても幅方向の長い距離全域亘り均一に潅水できな
いからである。たとえば小孔を2分する中心より
片側に1列しか穿設していないと、幅方向の一定
区域にしか潅水できず、全体に亘り均一に潅水す
ることは不可能である。また小孔の開孔面積に勾
配を持たせる代りに、中心より離れるにしたがい
小孔数を多くするように小孔数に勾配を持たせる
と、幅方向の全域に亘り均一に潅水することが可
能であるものの、その幅方向均一潅水可能距離は
本考案のものに比べ短かくなる。
これに対し、本考案のように、潅水チユーブに
穿設した複数列の小孔の開口面積を、中心を離れ
るにしたがい順次大きな開口面積にすると、幅方
向の潅水可能距離が非常に長くなり、後述するよ
うに従来一番良いとされている穿孔数勾配型に比
べ2倍以上の領域を均一潅水することができる。
そして、潅水チユーブに通水すると、第10図
に示すように、潅水チユーブは、円形に近い丸み
を帯びた状態となる。そうすると、潅水チユーブ
の偏平時に中心に近かつた小孔は、開口の向きが
垂直方向に近い斜めの上方に向き、中心より離れ
た小孔の開口の向きは、順次水平方向に近い斜め
上方向に向く。
そして、中心に近かつた小孔は、開口面積が小
さいので、小孔の流出抵抗が大きく、かつ、空中
での抵抗も大きいので、上方に噴出してもそれ程
高く噴出しない。
さらに、中心より離れた小孔は、開口面積が大
きいので、小孔の流出抵抗は小さく、かつ、空中
での抵抗も小さいので、幅方向の遠方まで、か
つ、広範囲に噴出し散水される。
本考案のとくに好ましい態様は、第1図、第4
図に示す如く、潅水チユーブ内にフイルター層1
5または16を設けるものであり、フイルター層
15または16はその両側がそれぞれフイルム1
および2または7および8に熱融着されている。
フイルター層の存在は、ゴミ、砂等の混入してい
る水も使用可能となり、小孔の目づまりを長期間
防止することができる。
尚、本考案において潅水孔を小孔と表現してい
るが、これは通常の丸孔のほかにスリツト状、多
角孔など如何なる形状でもよい。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例として好適な例を示す
が、本考案はとくに断りのない限り、何らこれの
例に制約されるものではない。
実施例 1 第1図において潅水チユーブの中心から小孔
(丸孔)までの距離が各2mm、4mm、6mmである
潅水チユーブの均一性をテストした。ただし潅水
チユーブ1mあたりの小孔数は各8個であり、小
孔の孔径は160μ、小孔の孔径は170μ、小孔
の孔径は200μである。給水圧は約0.88Kg/cm2
給水量は約25/minであり、チユーブ長手方向
の長さは50mである。給水口から45mの距離にあ
る潅水チユーブの中心から幅方向における地点の
散水量を測定した。結果を第7図に示す。尚、散
水量は、各地点に開口容器を置き、1時間当たり
何mm溜まつたかで評価した。
実施例 2 第4図において、潅水チユーブの中心から小孔
(丸孔)までの距離が各2mm、4mm、6mm、12mm
である潅水チユーブの均一性をテストした。ただ
し、潅水チユーブ1mあたりの小孔数は各6個
(計24個)であり、小孔の孔径は180μ、は
180μ、は210μ、は250μである。また給水圧
は0.85Kg/cm2、給水量は25/minであり、チユ
ーブ長手方向の長さは50mである。給水口から40
mの距離における潅水チユーブの中心から幅方向
における散水量を測定した。結果を第8図に示
す。
比較例 1 小孔の孔径を180μに統一し、潅水チユーブ1
mあたりの小孔数をは4個、は7個、は
9個(合計24個)としたチユーブを用いて、実施
例1と同様の実験を行つた。その結果、給水圧
0.85Kg/cm2、給水量25/minではチユーブが破
裂し潅水できなかつた。そこで給水量を破裂しな
い限界まで減らして測定した結果を第8図に示
す。
比較例 2 比較例1のチユーブにおける小孔数をは7
個、は14個、は22個(合計50個)とするほか
は同様に行つた。その結果、給水圧0.85Kg/cm2
給水量25/minでもチユーブは破裂せずに潅水
実験が行えた。結果を第8図に示す。
実施例 3 実施例2の実験において、長さ1m幅10cmの容
器を潅水幅方向並べて、潅水チユーブ1m当たり
1分間で何の潅水ができるかを各距離で測定し
た。結果を第9図に示す。
比較例 3 比較例1におけるチユーブにおいて、孔径を
250μとするほかは実施例3と同様にした。結果
を第9図に示す。
以上の実施例および比較例を見ると、本考案の
潅水チユーブは幅方向に対して広い潅水領域をと
り、しかもチユーブ附近から遠方まで均一に潅水
することができる。一方、穿孔数勾配型では単位
当りの孔数が同一のものでは破裂をするか、潅水
領域が同一でも均一潅水性が大幅に劣る。すなわ
ち第9図に示されたようにチユーブ附近の潅水量
が大きく(またこれは2mの高さまで水が噴き上
げられていた)、遠方に行くほど潅水量が小さく
なつている。さらに穿孔数勾配型で本考案のもの
より単位長さ当りの孔数を多くしたものは、均一
潅水性は良好なものの潅水領域が狭くなつてい
る。
〔考案の効果〕
本考案は潅水チユーブに穿設した複数列の開口
面積を、中心を離れるにしたがい順次大きな開口
面積にしたので、中心を離れた位置に穿設された
大きな開口面積の小孔は、幅方向の遠方まで広範
囲に散水できる。
そして、中心に近い位置に穿設された小さなな
開口面積の小孔は、比較的上方に噴出するがそれ
程高く噴出しないので、ハウス内に設置しても、
ハウスの外壁等に当たり、着水して、太陽光線が
遮られることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本考案の実施例図、第7図〜
第9図は本考案の潅水チユーブおよび比較品の幅
方向均一散水性を示す図、第10図は本考案の一
実施例の幅方向及び高さ方向の潅水の噴出状態及
び散水状態を示す図である。 1,2,7,8……プラスチツクフイルム、
3,9……ヒートシール部、15,16……フイ
ルター。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 非通水時には偏平であり、通水時には丸みを帯
    びる長尺状管状体であつて、偏平時の片面にのみ
    多数の小孔が穿設された潅水チユーブにおいて、
    該小孔は該片面を長手方向に2分する中心を境に
    してその片側または両側に複数列穿設されてお
    り、かつ中心より離れるにしたがい小孔の開孔面
    積が順次大きくなつていることを特徴とする潅水
    チユーブ。
JP1985022684U 1985-02-21 1985-02-21 Expired JPH0326376Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985022684U JPH0326376Y2 (ja) 1985-02-21 1985-02-21

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985022684U JPH0326376Y2 (ja) 1985-02-21 1985-02-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61140283U JPS61140283U (ja) 1986-08-30
JPH0326376Y2 true JPH0326376Y2 (ja) 1991-06-07

Family

ID=30515209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985022684U Expired JPH0326376Y2 (ja) 1985-02-21 1985-02-21

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0326376Y2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5114035U (ja) * 1974-07-18 1976-02-02
JPS54117923A (en) * 1978-03-06 1979-09-13 Sumitomo Chem Co Ltd Sprinkler hose
JPS5854289A (ja) * 1981-09-22 1983-03-31 三井化学株式会社 潅水チユ−ブ
JPS5854289B2 (ja) * 1976-08-17 1983-12-03 株式会社大金製作所 オ−バ−センタ−機構を有するクラツチ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5854289U (ja) * 1981-10-01 1983-04-13 日本建鐵株式会社 衣類乾燥機の温度調節機構

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5114035U (ja) * 1974-07-18 1976-02-02
JPS5854289B2 (ja) * 1976-08-17 1983-12-03 株式会社大金製作所 オ−バ−センタ−機構を有するクラツチ
JPS54117923A (en) * 1978-03-06 1979-09-13 Sumitomo Chem Co Ltd Sprinkler hose
JPS5854289A (ja) * 1981-09-22 1983-03-31 三井化学株式会社 潅水チユ−ブ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61140283U (ja) 1986-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4196853A (en) Multiple chamber drip irrigation hose
US4235380A (en) Multiple chamber drip irrigation hose
US4354639A (en) Multiple chamber drip irrigation hose
US3361359A (en) Soil soaking system
US4572756A (en) Drip irrigation system employing adjacently arranged flow-restricting passages
US4534515A (en) Drip irrigation system employing adjacently arranged flow-restricting passages
US5428922A (en) Multi-tier garden planter with sectional tubs
US3080124A (en) Soaker
US4139159A (en) Flexible multilayer tubular structure for irrigation and process for its preparation
US5374138A (en) Subsurface irrigation apparatus and method
US5803363A (en) Liquid sprinkler having a hemispherical head with a pattern of nozzle openings
JP2943132B2 (ja) 灌水ホース
EP3019000B1 (en) System and method for irrigation
JPH0326376Y2 (ja)
JPH0110540Y2 (ja)
KR20130099629A (ko) 다기능 관수호스
JP3542643B2 (ja) 液体散布装置の散液頭部
JPS5854289A (ja) 潅水チユ−ブ
EP0278049B1 (en) Drip irrigation system employing adjacently arranged flow-restricting passages
JPH0880129A (ja) 撒液用チューブ
JPS6036725B2 (ja) 地上潅水方法
JP3542639B2 (ja) 液体散布装置の散液頭部
JPS6036352Y2 (ja) 潅水ホ−ス
JP3542640B2 (ja) 液体散布装置の散液頭部
JPS601514B2 (ja) チユ−ブ