JPH03262939A - エコー経路変動検出方法およびその装置 - Google Patents

エコー経路変動検出方法およびその装置

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JPH03262939A
JPH03262939A JP2063133A JP6313390A JPH03262939A JP H03262939 A JPH03262939 A JP H03262939A JP 2063133 A JP2063133 A JP 2063133A JP 6313390 A JP6313390 A JP 6313390A JP H03262939 A JPH03262939 A JP H03262939A
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JP
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echo
echo path
response
ratio
fluctuations
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Application number
JP2063133A
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Inventor
Kensaku Fujii
健作 藤井
Toshiro Oga
寿郎 大賀
Hiroyuki Masuda
浩幸 増田
Yoshihiro Sakai
坂井 良弘
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
    • H04B3/23Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers
    • H04B3/234Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers using double talk detection
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
    • H04M9/082Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic using echo cancellers

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  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [目 次] 概要 産業上の利用分野 従来の技術(第19@) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(第1図) 作 用(第1〜5図) 実施例 第1実施例の説明(第6〜15図) 第2実施例の説明(第16〜18図) その他 発明の効果 [概 要] 特性が未知の系に信号を送出し、その応答を受ける入力
端子で得た送出信号で生じたエコーから装置内にff[
した適応フィルタで系の伝達関数を推定するものにおい
て、この適応フィルタでのフィルタ係数の推定を乱す該
系内で発生した妨害信号と、系の特性変動とを区別して
、系の特性変動を検出するためのエコー経路変動検出方
法およびその装置に関し、 エコー経路変動をダブルトークと明確に区別し、しかも
エコー経路変動を素早く検出できるようにして、ハウリ
ング発生の危険を低減できるようにすることを目的とし
、 系のインパルス応答の全体あるいはその前部遅延部分の
大きさを算出するとともに、応答の後部遅延部分の大き
さを算出し、系のインパルス応答の全体あるいはその前
部遅延部分の大きさと、応答の後部遅延部分の大きさと
の比から、系内で生じた妨害信号と鉄系の特性変動とを
区別して、系の特性変動を検出するように構成する。
[産業上の利用分野] 本発明は、特性が未知の系に信号を送出し、その応答を
受ける入力端子で得た送出信号で生じたエコーから装置
内に設置した適応フィルタで系の伝達関数(インパルス
応答)を推定するものにおいて、この適応フィルタでの
フィルタ係数の推定を乱す該系内で発生した妨害信号と
、系の特性変動とを区別して、系の特性変動を検出する
ためのエコー経路変動検出方法およびその装置に関する
一般に、特性が未知の系に信号を送出するシステムを構
築するとき、この系の応答から系の伝達関数を推定する
ことが必要となることが多い。
そのような例として、上り下りを一つの通信路で交信す
る双方向同時伝送方式がある。これを実現するには、自
身の信号の送出で生じるエコーを相殺するエコーキャン
セラが必要となる。このエコーキャンセラは前述の適応
フィルタによって構成される。
ところで、かかるエコーキャンセラにおいては。
出力端子から通信路に送出した信号の一部が反射によっ
て入力端子に回り込むエコー(前述の未知の系に対する
応答に相当する)に等価な疑似エコーを装置内で合成す
ることが必要とされる。その合成のためには、系のもつ
エコー経路利得、すなわち、伝達関数を推定し、これと
等価な伝達関数をもつ適応フィルタを構成することが必
要となる。
かかる適応フィルタ係数の推定には、入力端子で得た系
の応答が用いられる。
しかしながら、その応答には、系内で独立に生じた信号
が含まれており、これが大きくなれば推定精度が劣化す
ることは避けられない。これをエコーキャンセラでは、
ダブルトークと称し、この場合は、推定精度の劣化を防
止するため、上記のような係数推定動作を一時停止する
のが一般的である。
しかし、問題はその係数推定動作が一時的に乱れるのは
系の伝達関数が変動した場合でも同様に起こることであ
る。この後者による乱れの場合には、係数推定動作を停
止してはならず、推定動作の続行こそ必要である。
そこで、両者を区別する方式の出現が強く期待されてい
るのである。
[従来の技術] 上記のエコーキャンセラの構成例を第19図に示す、す
なわち、この第19図に示すエコーキャンセラは、残留
エコー演算器31o、複数のタップm(m=1〜■)を
有する適応フィルタ32o。
係数修正回路330をそなえており、受信用の出力端子
302には、スピーカ340が接続されるとともに、送
信用の入力端子300には、マイクロホン350が接続
されている。
そして、スピーカ340とマイクロホン350との間の
系が未知の系として構成される。
ここで、残留エコー演算器310は、六方信号Yjと適
応フィルタ320からの擬似エコーΣHj(i) X 
j (i)とを受けて残留エコーEjを演算するもので
、適応フィルタ320は、複数のタップm(m=1〜工
)を有し、出力信号(受話音声)Xjと係数修正回路3
30からのフィルタ係数Hj (i)とを受けて擬似エ
コーΣHj(i)Xj(i)を求めるものである。また
、係数修正回路330は、出力信号(受話音声)Xjと
残留エコーEjからフィルタ係数Hj (i)を求める
ものである。
なお、第19図において、Sjは送話音声、Njは周囲
騒音、Σh j(i) Xj(i)はエコーであるが、
上記のjのついた信号は全て時刻jにおけるものである
や ところで、第19図に示す構成のエコーキャンセラにお
いて、ダブルトークは、マイクロホン出力信号Yjある
いは残留エコーEjのレベル変化から検出するのが一般
的である。
まず、マイクロホン出力信号レベル変化から検出する手
法の検出原理は次のとおりである。
即ち、マイクロホン出力信号Yjは、 Yj=(Sj+Nj)+Xhj(i)Xj(i)”(1
)(但し、Σ:C1−I#lH口算) と表されることから、ダブルトークは「送話音声Sjの
加算によるマイクロホン出力信号Yjのレベル上昇」と
して見出される。
ところが、実際には、スピーカ出力信号Xjの与えるエ
コーΣh j(i) Xj(i)の方が送話音声sjよ
りも大きい場合が多く、送話音声ががなり大きくなるま
でそれを見出すことができない。
そのことはダブルトーク検出に遅延をもたらし、係数推
定の乱れを大きくすることになる。
この検出の遅れは、残留エコーEjのレベル変化を検出
する方法を併用することで改善される。
すなわち、残留エコー Ej=Yj−Σ1(j(i)Xj(i)=(Sj+Nj
)+Σhj(i)Xj(i)−ΣHj (i)Xj (
i)=(Sj+Nj)+!Aj(i)Xj(i) ” 
(2)に含まれる推定誤差Δj(i)は、エコーキャン
セラ収束時において、 ΣΔj(i)Xj(i)4o・・(3)となることから
、送話音声Sjのわずかの加算でこれを検出できるよう
になるからである。
この併用法によれば、ダブルトーク検出の遅れは大幅に
改善される。
[発明が解決しようとする課題ゴ しかし、この第2の方式における欠点は式(2)から直
ちに分かるように、エコー経路変動(推定誤差Δj (
i)の増加)時においても、残留エコーEjのレベル上
昇が起こり、これとダブルトークが区別されないことで
ある。
特開昭60−125025号公報に開示されたものはこ
の解決策として提案されている方式である。すなわち、 (1)残留エコーEjのレベル上昇でダブルトークある
いはエコー経路変動の発生を素早く検出し、これをダブ
ルトークとみなして係数修正を停止する。
(2)一定時間経過後、検出の遅い入力信号Yjのレベ
ルにおいて、上昇が検出されたときには、上記(1)に
おけるレベル上昇はダブルトークと判定することができ
る。
(3)逆に、検出の遅い入力信号Yjのレベルにおいて
、上昇が検出されなければ、それはエコー経路変動と判
定することができる。
ただし、エコー経路変動にその利得の増加が伴わないと
する条件が必要である。これが満たされない場合、両者
は識別されない。
これを更に改良したのが特開昭61−56526号公報
に開示された技術である。この方式の要点は「ダブルト
ークとエコー経路変動における持続時間の違い」を利用
するところにある。すなわち、ダブルトークによるレベ
ル変化は一時的であり、エコー経路変動によるそれは適
応フィルタ係数の修正が完了するまでの長時間にわたる
ことを利用するのである。そのとき、 (1)ダブルトークあるいはエコー経路変動によって残
留エコーEjが増加すると、まずは特開昭60−125
025と同様、ダブルトークと判定し、係数修正動作を
停止させる。同時にダブルトーク検出閾値を「ダブルト
ークと判定し難い」方向に徐々に修正していく。
(2)この修正はいずれ非ダブルトークとの判定をもた
らすが、非ダブルトークと判定されるまでにダブルトー
クが終了しておれば、その間の係数修正動作の停止は正
しいダブルトーク処理であったことになる。
(3)一方、エコー経路変動による場合は、残留エコー
Ejの多い状態が非ダブルトークと判定されるまで継続
するから、その時点においてエコー経路変動と判定され
る。
ここで、問題になるのは、ダブルトークとエコー経路変
動を識別する継続時間の設定である。特開昭64−29
027号公報に開示されたものはそのダブルトーク継続
時間は多数の実例から最大3秒程度と判断し、3秒以内
の残留エコーの増加をエコー経路変動と判定しないよう
にダブルトーク検出閾値を制御している。
しかしながら、上記において、全ダブルトークの継続時
間が3秒以下であるとする保証はなく、これを超えるダ
ブルトークは当然のことながら検出できない。
また、持続時間の違いを利用するかぎり、エコー経路変
動検出の遅れは避けられず、この遅延がハウリング発生
の危険を増大させる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、
エコー経路変動をダブルトークと明確に区別し、しかも
エコー経路変動を素早く検出できるようにして、ハウリ
ング発生の危険を低減できるようにした、エコー経路変
動検出方法エコー経路変動検出方法およびその装置を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 第1図は請求項1〜6記載の発明の原理ブロック図であ
る。
この第1図において、100は系のインパルス応答を含
む信号を取り入れる入力端子であり、101はエコー経
路変動検出における判定結果を出力する出力端子である
110は第1算出手段で、この第1算出手段110は系
のインパルス応答の全体あるいはその前部遅延部分の大
きさを算出するものである。
120は第2算出手段で、この第2算出手段120は系
のインパルス応答の後部遅延部分の大きさを算出するも
のである。
130は比算出手段で、この比算出手段130は、上記
の第1,2算出手段110,120で得た結果の比を算
出するものである。ここで1、この比算出手段130は
上記の比を時間的に積分する機能も有している(請求項
2)、また、この比は。
適応フィルタで得られる擬似エコーおよびエコーと擬似
エコーとの差としての残留エコーの積情報と、送出信号
のパワー情報との関数で表される(請求項4)。
140は判定手段で、この判定手段140は、比算出手
段130で求めた比と、予め定めた判定閾値とを比較す
ることにより、エコー経路変動の発生を検出するもので
ある。なお、この判定手段140は、第1算出手段11
0で求めた系のインパルス応答の全体あるいはその前部
遅延部分の大きさが負またはOであると、系の特性変動
と判定する機能も有している(請求項3)。
なお、上記の比を、系のインパルス応答の全体あるいは
その前部遅延部分についての積情報を時間的に積分した
値と、系のインパルス応答の全体あるいはその前部遅延
部分についてのパワー情報を時間的に積分した値とを掛
けたものと、応答の後部遅延部分についての積情報を時
間的に積分した値と、応答の後部遅延部分についてのパ
ワー情報を時間的に積分した値とを掛けたものとの比と
して求めることもできる(請求項5)。
[作 用コ 上述の請求項1,6記載の発明のエコー経路変動検出方
法およびその装置では、特性が未知の系に信号を送出し
、その応答を受ける入力端子で得た送出信号で生じたエ
コーから装置内に設置した適応フィルタで系の伝達関数
を推定するものにおいて、適応フィルタでのフィルタ係
数の推定を乱す系内で発生した妨害信号と、系の特性変
動とを区別して、系の特性変動を検出するに際し、第1
算出手段110にて、系のインパルス応答の全体あるい
はその前部遅延部分の大きさを算出するとともに、第2
算出手段120で、応答の後部遅延部分の大きさを算出
し、更に比算出手段130にて、系のインパルス応答の
全体あるいはその前部遅延部分の大きさと、応答の後部
遅延部分の大きさとの比を求め、判定手段140にて、
この比から、系内で生じた妨害信号と系の特性変動とを
区別して、系の特性変動を検出することが行なわれる(
請求項1,6)。
なお、上記の比を、適応フィルタで得られる擬似エコー
およびエコーと擬似エコーとの差としての残留エコーの
積情報と、送出信号のパワー情報との関数で表すことが
できる(請求項4)。
すなわち、本発明の原理は、マイクロホン出力信号Yj
とタップm(m=1〜I)を除いて合成した疑似エコー
ΣmHj(i)Xj(i)との差分Ej(m)から説明
される。差分Ej(i+)は Ej(■)=Yj−Σs+Hj (i)Xj (i) 
・・(4)=Sj+Nj+Σhj (i)Xj (i)
−ΣmHj (i)Xj (i) −・(5):hj(
m)Xj(a)+Sj+Nj+Σmhj(i)Xj(i
)−ΣmHj(i)Xj(i)・・(6)=hj (m
)Xj (a+)+Sj+Nj+ΣmΔj(i)xj(
i)・・(7)と整理される。上式において差分Ej(
s+)は適応フィルタのタップmに対応するエコー経路
利得hj(+)を含む第1項hj (m)Xj (m)
とその推定を妨害する外乱Sj+Nj+ImAj (i
)Xj (i)とからなり、それは推定の進行に合わせ
て Eaj (m)=hj (m)Xj (m)+Sj+N
j ・・(8)に漸近するものである。
一方、エコー経路利得hj(m)はこの系のインパルス
応答であり、それは第2図に示す例のような減衰特性(
図の減衰特性の振幅は最大振幅値で正規化して表示して
いる)を示すと考えられる。
したがって、上式(7)を用いてエコー経路利得hj(
■)を推定したとすると、推定の初期においては誤差が
多く、そこから求めたエコー経路利得の形状は減衰特性
とはならず、その減衰特性は推定の進行にあわせて徐々
に現れ出すものと考えられる。そのことは逆に言えば、
エコー経路利得の形状をその推定値をもとに観察すると
き、それが減衰特性を示せば、エコー経路利得推定は推
定終了後の定常期にあり、そこに乱れが観測されたとき
には、エコー経路利得推定は過渡期になると判断するこ
とができることを示している。
この判断には、当然のことながら上式(8)に残る第2
項以下の送話音声Sjと周囲騒音Njが妨害する。
これを抑え、エコー経路利得が与える減衰特性を見出す
手法を次に説明する。
それはまず、上記差分Ej(■)にHj (m)Xj 
(i+)を乗じることから始められる。この乗算は Rj (m) =Ej (s+) XHj (g+) 
Xj (m)=hj(m)Hj(m)Xj” (■)+
[Sj+Nj+ΣmAj(i)Xj(i)]Hj(園)
Xj(m+)” (9)と表され、それは Raj (m):hj” (m) Xj” (m)+ 
(Sj+Nj)hj (m)Xj (m) ・・(10
)に漸近する。
ここで、タップm=1〜Mについて1式(10)の累積
加算(ΣXで表す)を求め、それをパワーΣM X j
” (m)で正規化すれば、Pa=ΣHRaj(m)/
ΣNXj2(a+):ΣMhj” (m)+ΣM (S
j”Nj)hj (+a) Xj (a+)/ΣMXj
2(a+)・・(11) として、式(10)の第1項からスピーカ出力信号Xj
を排することができる。
これはエコー経路利得の前部遅延部分のパワーを与える
同様に、m = M + 1〜Iについて累積加算すれ
ば、その値pbはエコー経路利得の後部遅延部分のパワ
ーを与える。
したがって、エコー経路利得の減衰特性から係数推定の
収束後の上記パワーの比Qは Q=Pb/Pa11”(12) となるものと予想される。
この判定を妨害するのが上式(11)の第2項である。
しかしながら、この第2項は適応フィルタタップ出力H
j(m)Xj(m) [収束後は遅延mのエコー成分h
j(m)Xj(m)となる、m=1〜M]と送話音声S
jと周囲騒音Njの相関値であり、両信号間に相関はな
いと考えられることから、同第2項は十分に小さく、そ
れが上記判定に与える影響は無視することができると予
想される。
第3図は残響時間を512標本点としたときの残留エコ
ーEjの収束特性を示し、第4図は残響時間を512標
本点としダブルトーク(送話音声Sjの生起)として最
大振幅±1024の白色雑音を時刻j=1536におい
て印加した場合のパワー比Qjと残留エコーEjの変化
特性を示し、第5図は残響時間を512標本点とし時刻
j=1536でエコー経路を変化させた場合の残留エコ
ーEjとパワー比Qjの変化特性を示す例である。
ここで、 Qj:[ΣJj(m)/ΣJj”(m)]バΣxRj(
m)/ΣiXj”(m)]・・(13) [但し、Σ2:m=257〜512の累積加算Σ□:m
=1〜256の累積加算] このシミュレーションの結果は、「パワー比Qjはダブ
ルトーク状態において変化せず、エコー経路変動に対し
ては素早く反応しこれを検出できる」ことを示している
また、パワーの比としては、 Q=Pa/Pb)1を用
いても良い。
以上の説明は本発明の原理を示すものであって、様々な
変形が可能である。たとえば、式(11)第2項をさら
に低減するため、次のような手法を採用する。
まず、上記比を時間的に積分した値から、系内で生じた
妨害信号と系の特性変動とを区別して、系の特性変動を
検出したり(請求項2)、系のインパルス応答の全体あ
るいはその前部遅延部分の大きさが負またはOであると
、系の特性変動と判定したり(請求項3)、更に、上記
の比を、系のインパルス応答の全体あるいはその前部遅
延部分についての積情報を時間的に積分した値と、系の
インパルス応答の全体あるいはその前部遅延部分につい
てのパワー情報を時間的に積分した値とを掛けたものと
、応答の後部遅延部分についての積情報を時間的に積分
した値と、応答の後部遅延部分についてのパワー情報を
時間的に積分した値とを掛けたものとの比として構威し
、この比の値から、系内で生じた妨害信号と系の特性変
動とを区別して、系の特性変動を検出したりするのであ
る(請求項5)。
すなわち、 まず、時間軸方向に積分した値を用いる場合(1求項2
)は、 Qnj”ΣnQj・・(14) [但し、Σ1:j=j+n−1の累積加算コをパワー比
として用い、送話音声Sjの印加による影響を低減する
方法である。
ここで、式(13)において、そのパワー比Qjが収束
後も減衰特性を正しく示さないような事態の発生は、ダ
ブルトークによって1式(11)の第2項が大きくなる
ときに限られる。このような誤り発生の危険が増加する
のは残響時間が短く、適応フィルタのタップ数が十分に
長く取れないために平均化が十分に行われないような場
合である。
従って、パワー比Qjの時間軸方向での積分は適応フィ
ルタタップ数の増加と同様の効果をもち、その積分は第
2項の低減化をもたらすのである。
次に、Pa≦Oならば、エコー経路変動とする場合(請
求項3)については、以下のとおりである。
式(11)を見ると、その第1項はエコー経路利得のパ
ワーであるから、収束後においてそのm=1からMまで
の積分がOまたは負となることは無反射状態でない限り
起こることはない。即ち、P a 750となるのはエ
コー経路変動以外ありえない、従って、Pa≦Oならば
、エコー経路変動であると判定できるのである。
なお、積分個数が多いほどエコー経路変動を判定する間
隔が広くなるため、Pa≦Oを併用することによる検出
を早める効果は大きい。
最後は、計算の簡易化である(請求項5)。
式(13)によるエコー経路変動の推定は、式(11)
を見ても分かるように、その第1項をエコー経路利得の
パワーとすることが必要である。
これを崩す計算の簡略化はエコー経路変動検出の誤りを
発生させる危険を増大させることは明らかである。ある
いはその誤りを防ぐための検出閾値の上昇を招く。この
計算の簡易化が与える影響が最も少ない手法がパワーに
よる正規化演算の簡易化である。すなわち、時間軸方向
の積分に対して Qnj=ΣnQj =Σn[Σ2Rj(ml)/ΣJj” (m)]/Σn
[ΣiRj(m)/Σ□Xj” (m)]ま[ΣnΣJ
t+(m)/ΣnΣJj”(鵬)]/[ΣnΣ□Rj(
s+)/ΣnΣzXj” (ml)]=[ΣnΣJj(
m)ΣnΣzXj” (m)]l[ΣnΣJj”(m)
ΣnΣJj(m)]・・(15) と近似することである。
これで除算が判定周期に1回だけとなって、計算の簡易
化が可能となる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。
(a)第1実施例の説明 第6図は本発明の第1実施例を示すブロック図である。
この第6図に示すエコー経路変動検出装置は、入力端子
200.出力端子201.適応フィルタ210、加算器
211,220.乗算器221゜222.250,25
1.タイミング発生回路230、累積加算回路240〜
243,270.割算器2529判定回路260をそな
えて構成されている。
ここで、入力端子200はマイクロホン出力信号Yjを
取り入れるもので、出力端子201はエコー経路変動検
出結果を出力するものである。
また、適応フィルタ210は、複数のタップm(m=1
〜工)を有し、出力信号(受話音声)Xjと係数修正回
路からのフィルタ係数Hj(i)とを受けて擬似エコー
ΣHj(i)Xj(i)を求めるものであるが、その他
、擬似エコーや出力信号のタップm成分Hj(■)Xj
(m)、Xj(園)も出力できるようになっている。
減算器211は、マイクロホン出力信号Yjと適応フィ
ルタ出力ΣHj(i)Xj(i)との差(残留エコー)
Ejを求めるもので、加算器220は、減算器211か
らの残留エコーEjと適応フィルタ210からのタップ
m成分Hj(m)Xj(m)とを加算するもので、乗算
器221は、加算器220の出力[Ej十Hj(■)X
j(鵬)]と適応フィルタ210からのタップm成分H
j(m)Xj(■)とを乗算するもので、乗算器22゛
2は、適応フィルタ210からのタップm成分Xj(■
)の自乗を演算するものである。
タイミング発生回路230はタイミング信号を累積加算
回路240〜243へ供給するものである。
累積加算回路240は乗算器221の出力Rj(■)に
ついてm = 257〜512の累積加算を行なってI
Jj(m)を得るもので、累積加算回路241は乗算$
222の出力X j” (a)についてm=257〜5
12の累積加算を行なってΣ2 Xj” (+)を得る
ものもので、累積加算回路242は乗算!I221の出
力Rj(m)についてm=o〜257の累積加算を行な
ってΣ1Rj(m)を得・るもので、累積加算回路24
3は乗算器222の出力X j” (01)についてm
=o〜257の累積加算を行なってΣiXj2(m)を
得るものである。
乗算器250は累積加算部240,243からの出力を
掛けあわせてΣ2 Rj (m)Σ、Xj” (m)を
得るもので、乗算器251は集積加算部241,242
からの出力を掛けあわせてΣzXj”(1@)IJj(
■)を得るものである。
割算器252は乗算器250からの出力ΣJj(m)x
、Xj” (m)を乗算器250からの出力12Xj”
 (m)IJj(鳳)で割るもので、累積加算部270
はこの割算器252で得られたIJj(1)!、Xj2
(m)/Z2Xj” (+)I、Rj(lI)(=Qj
)を時間的に累積加算するもので、その結果として、Σ
nQjが得られる。
判定回路260は、累積加算部270の出力ΣnQjが
1以上の場合と、累積加算部242の出力Σ□Rj (
m)がO以下(又は2:2Xj” (m)IJj(m)
がO以下)の場合に、エコー経路変動が生じた判定する
もので、判定結果は出力端子201を通じて出力される
上述の構成により、減算器211の出力はエコー相殺後
に残る残留エコーEjとなるが、この出力は加算器22
0でHj(m)Xj(m)を加算せしめられ、更に乗算
器221で、同じHj(++)Xj(m)を乗じられて
、式(9)の与えるRj(m)となる、その後は、この
Rj (m)と乗算器222の出力Xj” (m)を、
タイミング発生部230の指示に従い、式(13)のI
Jj(■)を累積加算回路240で、Σ□x j2を累
積加算回路241で、Σ1Rj(m)を累積加算回路2
42で、ΣzXj(■)を累積加算回路243でそれぞ
れ計算し、乗算器250,251および割算器252で
パワー比Qjを求め、更には累積加算回路270でパワ
ー比Qjを時間的に積分したのち、判定回路2604、
−おいて、Σ、Rj(11)≦O(又はΣ2xj2(I
I)I、Rj(―)がO以下)、ΣnQj≧1をもって
、エコー経路変動を検出することが行なわれる。
ただし、シミュレーションの結果からも分かるように、
収束の過渡期において、ΣnQj<1となることもあり
1判定結果の利用においては時定数あるいはハングオー
バ等判定結果保持が必要となる場合もある。
このように、この第1実施例では、パワー比を時間軸方
向に積分した値を用いているので1次のような作用効果
を奏する。この場合は、前記(14)式 %式%(14) [但し、Σ1:j−j+n−1の累積加算]をパワー比
として用い、送話音声Sjの印加による影響を低減する
ものである。
すなわち、前述の式(13)において、そのパワー比Q
jが収束後も減衰特性を正しく示さないような事態の発
生は、ダブルトークによって式(11)の第2項が大き
くなるときに限られるから、このような誤り発生の危険
が増加するのは残響時間が短く、適応フィルタのタップ
数が十分に長く取れないために平均化が十分に行われな
いような場合であるから、前述の如く、パワー比Qjの
時間軸方向での積分は適応フィルタタップ数の増加と同
様の効果をもち、その積分は第2項の低減化をもたらす
のである。
第7図は送話音声Sjの最大振幅を±4096と大きく
した場合の残留エコーEjとパワー比Qjの変化を示し
たものであるが、この図の例においては、パワー比につ
いて時間積分処理を施していないので、送話音声Sj分
を十分に抑圧できない場合には、ダブルトークをエコー
経路変動を誤る可能性があることを示している。
これに対し、第8,9図は第7図の例においてその時間
方向の積分個数をn=8とした場合のダブルトーク時の
特性およびエコー経路変動時の特性例を示し、第10.
11図は第7図の例においてその時間方向の積分個数を
n=16とした場合のダブルトーク時の特性およびエコ
ー経路変動時の特性例であるが、この場合は、各図にお
いて。
送話音声Sjによる影響が低減されていることが分かる
ところで、これらの第9.11図からもわかるように、
エコー経路変動検出閾値をQ工、j≧1あるいはQ s
 j≧1とした場合、その検出に若干の遅延が生じるこ
とに気付く。従来例の与える3秒という遅延と比べれば
その遅延は無視できるほど小さいが、この遅延はパワー
Paの性質を利用することで改善することができる。す
なわち、この実施例では、Pa≦Oならばエコー経路変
動と判定しているので、次のような作用効果を奏する。
まず、前述の式(11)を見ると、その第1項はエコー
経路利得のパワーであるから、収束後においてそのm=
1からMまでの積分が0または負となることは無反射状
態でない限り起こることはない。即ち、Pa≦0となる
のはエコー経路変動以外ありえないことがわかるのであ
る。
第12.13図は時間軸方向における積分個数を8とし
た第8,9図の例においてPa≦OならばQ、j=1と
おいて、これを表示したものである。
第8,9図及び第12.13図の例はエコー経路変動判
定を標本化周期ごとに行なっており、その検出遅延は第
13図によれば、わずか8#A本化周期である。
第14.15図は時間軸方向における積分個数を16と
した第10.11図の例においてPa≦0ならばQxs
j=1とおいてこれを表示したものである。
これらから、積分個数が多いほどエコー経路変動を判定
する間隔が広くなるため、Pa≦Oを併用することによ
る検出を早める効果は大きいことがわかる。
(b)第2実施例の説明 第16図は本発明の第2実施例を示すブロック図である
この第16図に示すエコー経路変動検出装置は、入力端
子200.出力端子201.適応フィルタ210、加算
器211,220.乗算器221゜222.250,2
51.タイミング発生回路230、累積加算回路240
〜2439割算器252、判定回路260をそなえて構
成されている。
ここで、入力端子200.出力端子201.適応フィル
タ210.加算器211,220.乗算器221,22
2は、前述の第1実施例のものと同じであるので、その
説明は省略する。
タイミング発生回路230は前述の第1実施例とは異な
ったタイミング信号を累積加算回路240〜243へ供
給するものである。
累積加算回路240は乗算器221の出力Rj(m)に
ついてm=257〜512及び時間的な累積加算を行な
ってΣnΣ2 Rj(m)を得るもので、累積加算回路
241は乗算器222の出力Xj2(+n)についてm
=257〜512及び時間的な累積加算を行なってΣn
ΣJj”(m)を得るものもので、累積加算回路242
は乗算器221の出力Rj(■)についてm=o〜25
7及び時間的な累積加算を行なってΣnΣxRjc■)
を得るもので、累積加算回路243は乗算器222の出
力Xj”(+++)についてm=O〜257及び時間的
な累積加算を行なってΣnΣ1xJ”(m)を得るもの
である。
乗算器250は集積加算部240.243からの出力を
掛けあわせてΣnΣz Rj (+w)ΣnΣ、Xj”
 (m)を得るもので、乗算器251は累積加算部24
1,242からの出力を掛けあわせてΣnΣz Xj”
 (i+)ΣnΣ□Rj(m)を得るものである。
割算器252は乗算器250からの出力ΣnΣZRj(
m)ΣnΣz xj” (m)を乗算器250からの出
力ΣnΣz Xj”(m)ΣnΣ□Rj (m)で割る
もので、その結果として、Qnjが得られる。
判定回路260は1割算器252の出力Qnjが1以上
の場合と、累積加算部242の出力ΣnEJj(’m)
がO以下(又はΣnΣx Xj’ (m)ΣnΣxRj
(m)がO以下)の場合に、エコー経路変動が生じた判
定するもので、判定結果は出力端子201を通じて出力
される。
上述の構成により、減算器211の出力はエコー相殺後
に残る残留エコーEjとなるが、この出力は加算器22
0でl(j(m)Xj(■)を加算せしめられ。
更に乗算器221で、同じHj(ir)Xj(m)を乗
じられて、式(9)の与えるRj (m)となる。その
後は。
このRj (m)と乗算器222の出力Xj” (+a
)を、タイミング発生部230の指示に従い1式(15
)の分子に対応するΣnΣ2RJ(II)を累積加算回
路240で、同じく分子に対応するΣnΣ1Xj”を累
積加算回路241で、分母に対応するΣnΣxRj(m
)を累積加算回路242で、同じく分母に対応するΣn
Σ2 Xj (a)を累積加算回路243でそれぞれ計
算し、乗算器250.251および割算器252でパワ
ー比Qnjを求めたのち、判定回路260において、Σ
nΣ□Rj (+a)≦0(又はΣnΣx X+” (
m)Σ。Σ、Rj(m)が0以下)、Qnj≧1をもっ
て、エコー経路変動を検出することが行なわれる。
ただし、シミュレーションの結果からも分かるように、
収束の過渡期において、Qnj<1となることもあり、
判定結果の利用においては時定数あるいはハングオーバ
等判定結果保持が必要となる場合もある。
上述のように計算の簡易化を行なっているので、次のよ
うな作用効果を奏する。
まず、この実施例では、パワーによる正規化演算の簡易
化を行なっている。すなわち1時間軸方向の積分に対し
て、前述のとおり、 Qnj”ΣnQj =[ΣnΣ2Rj(m)ΣnΣ、Xj2(−)]/[Σ
nΣJj”(+o)ΣnΣJj(m)]・・(15) と近似されている。これで除算が判定周期に1回だけと
なる。
第17.18図は時間軸方向の積分個数を8゜Pa≦0
ならばQ、j=1とした場合のダブルトーク時の特性お
よびエコー経路変動時の特性のシミュレーションの結果
である。この簡易化はその検出にほとんど影響しないこ
とが分かる。
また、この第2実施例でも、Pa≦0ならばエコー経路
変動であると判定しているので、前述の第1実施例と同
様、検出を早める効果が大きい。
(c)その他 ところで、本発明によってエコー経路変動が確実に素早
く検出可能となったことにより、たとえば学習同定法 Hj+z(@)=Hj(m)”KEjXj(m)/E)
Ij(i)Xj(i)”(16)における収束後の係数
修正定数Kを収束の過渡期における値よりも小さくする
制御が可能となる。
このような制御はダブルトーク時における推定精度の劣
化を小さくし、ダブルトーク検出を不要とする構成が可
能となる。
さらに、その他、エコー経路変動時においては対応フィ
ルタ係数の修正タップ数を限定して収束を早めるなどの
手法の採用が可能となる。
また、前述の式(9)から ΣtR+(+)”Σ□Ej (m) Hj (m)Xj
 (i+)=Σ、[Yj−ImHj(i)Xj(i)]
Hj(+)Xj(m)=YjLHj(me)Xj(m) −4,[Hj (m)Xj (m)ImHj(i)Xj
(i)]・・(16) ここで、m=1〜Mについて台底した疑似エコーを P1j=1.Hj(m)Xj(m)”(17)とおいて
、 Σ、Rj(m)=’VjP1j−t□[Hj(m)Xj
(m)ImHj(i)Xj(i)]=YjP1jI:J
j(II)Xj(m)[Plj−Hj(m)Xj(*)
]=(Yj−Plj)P1j+2:、Hj” (m)X
j” (m)・・(18) と計算してもよい。
さらに、上式(18)において、集積加算をm=1〜N
としても、収束後のエコー経路の特性が減衰関数的であ
ることを見出すことが可能であるから、その場合、上式
(18)は %式%(19) また、集積加算Σ□とΣ2における加算合計が全エコー
経路となる必要はなく、累積加算Σ、についてはエコー
経路の前部の一部分、累積加算Σ2についてはエコー経
路の後部の一部分であってもよいことは明らかである。
この他1種々の変形や簡易化において、要はエコー経路
が減衰関数的であること、そして収束後は適応フィルタ
のタップごとの推定誤差においてその形状が現れること
、そして経路変動時にはそれが乱れ、エコー経路の形状
が不明瞭となることを利用してその変動を検出するとい
う本発明の原理に変更が生じないものでありさえすれば
よい。
また、上記の各実施例において、パワーの比としては、
Q=Pa/Pb>1を用いることもできる。
[発明の効果] 以上詳述したように、請求項1,4.6記載の本発明の
エコー経路変動検出方法および装置によれば、エコー経
路変動をダブルトークとは無関係に検出できることによ
り、エコー経路変動時においても係数修正動作を停止さ
せることがなく、ハウリング発生の危険を低減できる利
点がある。
また、請求項2記載の本発明のエコー経路変動検出方法
によれば、パワー比を時間軸方向で積分しているので、
適応フィルタタップ数の増加と同様の効果をもち、これ
によりエコー経路変動を容易且つ確実に検出できる利点
がある。
さらに、本発明の請求項3記載のエコー経路変動検出方
法では、系のインパルス応答の全体あるいはその前部遅
延部分の大きさが負またはOであると、系の特性変動と
判定することが行なわれるので、判定速度を上げて、素
早い判定が可能になるという利点がある。
また、請求項5記載の本発明のエコー経路変動検出方法
では、判定に際して、計算の簡易化を行なっているので
、装置規模の小型化をはかりながら、素早い判定が可能
になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理ブロック図、 第2図は拡声電話機のマイクロホン・スピーカ間の音響
結合を説明する図。 第3図は残留エコー特性図、 第4図はダブルトーク時の特性図、 第5図はエコー経路変動時の特性図。 第6図は本発明の第1実施例を示すブロック図、第7図
はダブルトークとパワー比との関係を説明する図。 第8図はパワー比を時間方向に積分したものを用いた場
合のダブルトーク時の特性図。 第9図はパワー比を時間方向に積分したものを用いた場
合のエコー経路変動時の特性図、第10図はパワー比を
時間方向に積分したものを用いた場合のダブルトーク時
の他の特性図、第11図はパワー比を時間方向に積分し
たものを用いた場合のエコー経路変動時の他の特性図、
第12図はPa≦0を用いた場合のダブルトーク時の特
性図。 第13図はPa≦Oを用いた場合のエコー経路変動時の
特性図、 第14図はPa≦Oを用いた場合のダブルトーク時の他
の特性図、 第15図はPa5oを用いた場合のエコー経路変動時の
他の特性図。 第16図は本発明の第2実施例を示すブロック図、 第17図は簡易化計算を用いた場合のダブルトーク時の
特性図、 第18図は簡易化計算を用いた場合のエコー経路変動時
の特性図、 第19図はエコーキャンセラの構成例を示すブロック図
である。 図において、 100は入力端子、 101は出力端子、 110は第1算出手段、 120は第2算出手段、 130は比算出手段、 140は判定手段、 200は入力端子、 201は出力端子、 210は適応フィルタ、 211.220は加算器、 221.222,250,251は乗算器、230はタ
イミング発生回路、 240〜243,270は累積加算回路、252は割算
器、 260は判定回路、 300は入力端子、 302は出力端子、 1 2 3 4 5 Oは残留エコー演算器、 Oは適応フィルタ、 0は計数修正回路、 Oはスピーカ。 Oはマイクロホンである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)特性が未知の系に信号を送出し、その応答を受け
    る入力端子(100、200)で得た該送出信号で生じ
    たエコーから装置内に設置した適応フィルタ(210)
    で該系の伝達関数を推定するものにおいて、該適応フィ
    ルタ(210)でのフィルタ係数の推定を乱す該系内で
    発生した妨害信号と、該系の特性変動とを区別して、該
    系の特性変動を検出するに際し、 該系のインパルス応答の全体あるいはその前部遅延部分
    の大きさを算出するとともに、 該応答の後部遅延部分の大きさを算出し、 該系のインパルス応答の全体あるいはその前部遅延部分
    の大きさと、該応答の後部遅延部分の大きさとの比から
    、該系内で生じた妨害信号と該系の特性変動とを区別し
    て、該系の特性変動を検出することを 特徴とする、エコー経路変動検出方法。
  2. (2)該比を時間的に積分した値から、該系内で生じた
    妨害信号と該系の特性変動とを区別して、該系の特性変
    動を検出することを特徴とする、請求項1記載のエコー
    経路変動検出方法。
  3. (3)該系のインパルス応答の全体あるいはその前部遅
    延部分の大きさが負または0であると、該系の特性変動
    と判定することを特徴とする請求項1記載のエコー経路
    変動検出方法。
  4. (4)該比が、該適応フィルタ(210)で得られる擬
    似エコーおよび該エコーと該擬似エコーとの差としての
    残留エコーの積情報と、該送出信号のパワー情報との関
    数で表されることを特徴とする、請求項1記載のエコー
    経路変動検出方法。
  5. (5)該比が、該系のインパルス応答の全体あるいはそ
    の前部遅延部分についての該積情報を時間的に積分した
    値と、該系のインパルス応答の全体あるいはその前部遅
    延部分についての該パワー情報を時間的に積分した値と
    を掛けたものと、該応答の後部遅延部分についての該積
    情報を時間的に積分した値と、該応答の後部遅延部分に
    ついての該パワー情報を時間的に積分した値とを掛けた
    ものとの比として構成され、この比の値から、該系内で
    生じた妨害信号と該系の特性変動とを区別して、該系の
    特性変動を検出することを特徴とする、請求項4記載の
    エコー経路変動検出方法。
  6. (6)特性が未知の系に信号を送出し、その応答を受け
    る入力端子(100、200)で得た該送出信号で生じ
    たエコーから装置内に設置した適応フィルタ(210)
    で該系の伝達関数を推定するものにおいて、該系のイン
    パルス応答の全体あるいはその前部遅延部分の大きさを
    算出する第1算出手段(110)と、 該応答の後部遅延部分の大きさを算出する第2算出手段
    (120)と、 該第1算出手段(110)で算出された該系のインパル
    ス応答の全体あるいはその前部遅延部分の大きさと、該
    第2算出手段(120)で算出された該応答の後部遅延
    部分の大きさとの比を算出する比算出手段(130)と
    、 該比算出手段(130)で算出された該比から、該系内
    で生じた該適応フィルタ(210)でのフィルタ係数の
    推定を乱す妨害信号と該系の特性変動とを区別して、該
    系の特性変動を検出する判定手段(140)とをそなえ
    て構成されたことを 特徴とする、エコー経路変動検出装置。
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