JPH03258585A

JPH03258585A - ノーカーボン感圧複写紙用発色剤シート

Info

Publication number: JPH03258585A
Application number: JP2058689A
Authority: JP
Inventors: Nobuhiro Torii; 鳥居　宜弘
Original assignee: Mitsubishi Paper Mills Ltd
Current assignee: Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date: 1990-03-08
Filing date: 1990-03-08
Publication date: 1991-11-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（Ａ）産業上の利用分野本発明はノーカーボン感圧複写紙に関し、更に詳細には
保存中の発色能力の低下がないノーカーボン感圧複写紙
用発色剤シートに関するものである。

（Ｂ）従来技術ノーカーボン感圧複写紙は、カーボンレスペーパーとも
称されて、既に実用になって久しい。これは通常、電子
供与性染料（以下、発色剤と称す）の溶液を内蔵するマ
イクロカプセルを含む塗布層を有する発色剤シート（上
用紙）と電子受容性酸性物質（以下、顕色剤と称す）を
含む塗布層を有する顕色剤シートとから基本的に成り、
筆記或はタイプライタ−等の圧力により発色剤シートの
マイクロカプセル中から発色剤が放出され、顕色剤シー
トの顕色剤と接触して発色し、画像が得られる。

更に発色剤シートと顕色剤シートの役割りを兼ねた形の
中用紙（紙の如き支持体の一方の面に発色剤溶液内蔵マ
イクロカプセルを含む塗布層を有し、他方の面へ顕色剤
を含む塗布層を有するもの）を上用紙と下用紙との間に
多数枚組み合せることにより多くの複写が可能である。

又、紙の如き支持体の一方の面へ発色剤溶液内蔵マイク
ロカプセルを含む層と顕色剤を含む層を積層塗布すれば
一枚の紙でも発色画像が得られ、自己発色型ノーカーボ
ン感圧複写紙として使われている。積層状態とせずに両
層混然一体と成した単一層塗布の自己発色型ノーカーボ
ン感圧複写紙も実用化されている。

このように、ノーカーボン感圧複写紙においては発色剤
溶液内蔵マイクロカプセルを含む層と顕色剤を含む層と
は基本的な要素であって、従来より多くの提案がなされ
ている。

即ち、マイクロカプセル化はコアセルベーション法、イ
ンサイチュ−法、界面重合法等により行われており、発
色剤としては、クリスタルバイオレットラクトン、３−
３ビス（Ｐ−ジメチルアミノフェニル）フタリド、３−
（Ｐ−ジメチルアミノフェニル）−３−（２−メチルイ
ンドール−３イル）−６−シメチルアミノフタリドのよ
うなトリアリルメタンフタリド系やメチレンブルーのベ
ンゾイル、アニソイル、ピバロイル等のアシル誘導体；
３−ジエチルアミノ−６−メチル−７クロロフルオラン
、３−ジエチルアミノ−７−ジベンジルアミノフルオラ
ンのようなキサンチンフタリド系等があり、本発明にお
いても使用される。

発色剤を溶解する高沸点溶媒としては、ジイソプロピル
ナフタレンで代表されるアルキルナフタレン類、１−フ
ェニル−１−キシリルエタンで代表されるジアリルアル
カン類、イソプロピルビフェニルで代表されるアルキル
ビフェニル類、その化トリアリルジメタン類、アルキル
ベンゼン類、ベンジルナフタレン類、ジアリルアルキレ
ン類、アリルインダン類等の芳香族炭化水素；フタル酸
ジブチル、マレイン酸ジオクチル等で代表されるカルボ
ン酸エステル系化合物ニトリクレジルフォスフェートで
代表されるリン酸エステル系化合物；ヒマシ油、大豆油
、綿実油等の植物油又はその変性油；鉱物油のような天
然物高沸点留分（脂肪族炭化水素より成る）等があり、
本発明においても使用される。

顕色剤としては、無機系顕色剤として酸性白土、アタパ
ルガイド等の天然粘土鉱物、酸性白土を鉱酸で処理した
活性白土、特開昭５７−１５９９６号公報記載の半合成
固体酸等があり、有機系顕色剤として各種フェノール化
合物、ノボラック型フェノール樹脂、芳香族カルボン酸
多価金属塩及び最近提案された特開昭６３−１８６７２
９号、同６３−２５４１２４号公報記載のサリチル酸樹
脂の多価金属化物等が既に使用されている。

（Ｃ）発明が解決しようとする課題しかし、これらのノーカーボン感圧複写紙は必ずしも満
足する品質特性を有するものではなく、例えば重要な品
質特性の一つに保存中に発色剤シートの発色能力が低下
するという問題がある。従って、本発明の目的は発色剤
シートの保存中の発色能力の低下がないノーカーボン感
圧複写紙用発色剤シートを提供することである。

（Ｄ）課題を解決するための手段本発明者は広範な実験・研究を進めた結果、発色剤シー
トを室内保存中、例えば日光、蛍光灯等の光及び窒素酸
化物等の雰囲気により発色能力が低下しないノーカーボ
ン感圧複写紙用発色剤シートを開発することに成功した
。

即ち、本発明は発色剤シートの発色剤を内蔵するマイク
ロカプセルを含む塗布層に竹粉を含有させることにより
達成され、またマイクロカプセルのカプセル膜を合成樹
脂を使用することにより更に顕著な効果が得られる。

本発明に使用する竹粉は、−船釣にバンブーパウダーと
呼ばれ、製造方法は原作を若干乾燥後、切断・分割後、
更に乾燥し、オガクズ状に破砕、３０メツシユ篩にかけ
、更に微粉砕機にて分級し、０．１〜１００μｍの竹粉
としたものである。竹の物性より、オガクズ状にすると
３〜４日で蒸れ、特に内部は変色するため、（これは竹
内部の白い部分は糖分が多（、カビが生じやすいためで
ある）３０メツシユ篩で節や竹の内部の白い大きい部分
を残し、竹の表皮、竹養等のみを超微粉にすることで竹
粉を得る。本発明には１〜６０μｍのものが好ましい。

竹粉は通常脱水剤に使用されており、本発明の如く、ノ
ーカーボン感圧複写紙用発色剤シートの保存中の発色能
力低下防止作用について、何故に効果が得られるのか、
今のところ不明であるが新規な発明と言ってよい。

本発明に使用する竹粉はマイクロカプセル１００重量部
に対して２０重量部以下で十分効果が得られ、１０重量
部で極めて有効で、３重量部から効果が得られる。

本発明に使用するマイクロカプセルのカプセル膜剤は耐
湿熱性、耐溶剤性のあるポリウレタン、エポキシ樹脂、
ポリ尿素、尿素−ホルマリン樹脂、メラミン−ホルマリ
ン樹脂等の合成樹脂である。

本発明は小麦澱粉、バルブ粉末等の緩衝剤、デンプン、
ポリビニルアルコール等の水溶性高分子系結着剤、スチ
レンブタジェン系、アクリル系、酢酸ビニル系の疎水性
高分子であるラテックスエマルジョン系結着剤、更には
所望により、分散剤、消泡剤、浸透剤、ＰＨアップ用デ
アルカリ剤を混合して、発色剤シート用塗液と成し、エ
アーナイフコーター、スリーロールコータ−、バーコー
タ、カーテンコータ一方式で塗布・乾燥して、発色剤を
内蔵するマイクロカプセルを含む塗布層を有する発色剤
シートを得ることができる。

（Ｅ）実施例以下、最も代表的な実施例により本発明の好適態様と優
れた効果を具体的に説明する。尚、以下の部はすべて重
量部であり、％はすべで重量％を表わす。

実施例１クリスタルバイオレットラクトン（ＣＶＬ）５部を溶解
した２００部の高沸点油（呉羽化学■製ＫＭＣ−１１３
）を５％スチレン無水マレイン酸共重合体水溶液（ＰＨ
５，０）２５０部に添加し、平均粒子径６μｍとなるよ
うに乳化した。

次に４０％メラミン−ホルマリン初期縮合物水溶液（住
友化学■製スミレッッレジン）２０部を上記乳化液に加
えて温度を７５℃とし、２時間反応させたのち、２０％
水酸化ナトリウム水溶液でＰＨ９，０として室温まで冷
却し、４０％のマイクロカプセル分散液を得た。

このようにして得られた４０％マイクロカプセル分散液
を下記の配合で発色剤シート用塗液とした。この塗液を
坪量４０ｇ／ｒｒｆの上質紙に塗布量が３．５ｇ／ｉ（
絶乾固形分）となるようにエアーナイフコーターで塗布
・乾燥し、発色剤シートを得た。

〔発色剤シート用塗液〕

４０％マイクロカプセル分散液　　２５０部小麦澱粉　
　　　　　　　　　　　　２５部５０％カルボキシ変性
スチレンブタジェン共重合体ラテックスエマルジョン　
　　　　４０部竹粉（５μｍ）　　　　　　　　　　　
　３部添加水　　　　　　　　　　　　　４２５部実施
例２実施例１で得られた４０％マイクロカプセル分散液を下
記の配合で発色剤シート用塗液とした。

この塗液を坪量４０ｇ／ｒｄの上質紙に塗布量が３゜６
ｇ／ｒｒｆ（絶乾固形分）となるようにエアーナイフコ
ーターで塗布・乾燥し、発色剤シートを得た。

〔発色剤シート用塗液〕

４０％マイクロカプセル分散液　　２５０部小麦澱粉　
　　　　　　　　　　　　２５部５０％カルボキシ変性
スチレンブタジェン共重合体ラテックスエマルジョン　
　　　　４０部竹粉（１０μｍ）　　　　　　　　　１
０部添加水　　　　　　　　　　　　　４５０部実施例
３実施例１で得られた４０％マイクロカプセル分散液を下
記の配合で発色剤シート用塗液とした。

この塗液を坪量４０ｇ／ｎｆの上質紙に塗布量が３゜９
ｇ／ｒ＋ｆ（絶乾固形分）となるようにエアーナイフコ
ーターで塗布・乾燥し、発色剤シートを得た。

〔発色剤シート用塗液〕

４０％マイクロカプセル分散液　　２５０部小麦澱粉　
　　　　　　　　　　　　２５部５０％カルボキシ変性
スチレンブタジェン共重合体ラテックスエマルジョン　
　　　　５０部竹粉（１−０μｍ）　　　　　　　　　
２０部添加水　　　　　　　　　　　　　４８５部比較
例１実施例１で得られた４０％マイクロカプセル分散液を下
記の配合で発色剤用塗液とした。この塗液を坪量４０ｇ
／ｒｒｆの上質紙に塗布量が３．４ｇ／ｄ（絶乾固形分
）となるようにエアーナイフコーターで塗布・乾燥し、
発色剤シートを得た。

〔発色剤゛シート用塗液〕

４０％マイクロカプセル分散液　　２５０部小麦澱粉　
　　　　　　　　　　　　２５部５０％カルボキシ変性
スチレンブタジェン共重合体ラテックスエマルジョン　
　　　　４０部添加水　　　　　　　　　　　　　４１
０部（試験方法） ◎発色剤シート保存中の発色能力低下評価方法発色剤シ
ートのマイクロカプセル塗布面を夏期（８月）の直射日
光に３０分、蛍光灯５０００Ｌｕｘ２４時間、喫煙許可
事務室の壁に２週間とそれぞれ暴露・放置した後、発色
剤シートを市販三菱ＮＣＲ紙スーパー下用紙（Ｎ−４０
）と組合せスーパーカレンダーを通して発色させ、未処
理の発色部と共に２４時間後の発色濃度を濃度計（Ｄ濃
度）で測定し、下記の値を求めた。その繭果を表１及び
表２に示す。

暴露後のＤ濃度濃度残存率（％）　−Ｘ１００未処理のＤ濃度数値が大きい程発色能力低下が少ない。即ち、残存発色
濃度が高いことを示す。

表１　濃度残存率（％）表２　評価 ◎優れた効果　○効果あり　×問題あり（Ｆ）効果発色剤を内蔵する合成樹脂膜マイクロカプセルを塗布し
た発色剤シートにおいて、上記の如く、本発明の竹粉を
含むことにより、発色剤シートのマイクロカプセル塗布
層が保存中に発色能力低下を起こさない優れたノーカー
ボン感圧複写紙用発色剤シートが得られた。

１２

Claims

【特許請求の範囲】

電子供与性染料を内蔵する合成樹脂膜マイクロカプセル
を含む塗布層を有する発色剤シートにおいて、該塗布層
中に竹粉を含むことを特徴とするノーカーボン感圧複写
紙用発色剤シート。