JPH0325843Y2 - - Google Patents

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JPH0325843Y2
JPH0325843Y2 JP9298584U JP9298584U JPH0325843Y2 JP H0325843 Y2 JPH0325843 Y2 JP H0325843Y2 JP 9298584 U JP9298584 U JP 9298584U JP 9298584 U JP9298584 U JP 9298584U JP H0325843 Y2 JPH0325843 Y2 JP H0325843Y2
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JP
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cutting edge
cutting
throw
land
chip
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JP9298584U
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、粗削り用のカツターに組込まれるス
ローアウエイチツプに関し、特に、切屑処理を改
善し、かつ切削抵抗を減少させるようにしたもの
である。
(従来の技術) 従来の、略正弦曲線を呈する切刃稜が形成され
るスローアウエイチツプとしては、例えば、特公
昭48−38749号、特公昭53−44077号公報等にみら
れるものが開示されている。これらの公報にみら
れるものは三角形板、円形板を基本形状とし、そ
の外郭側面に略正弦曲線からなる切刃稜をそれぞ
れ形成したもので、特にカツタに組込まれたチツ
プの切刃稜が偏位的に位置することにより分担切
削するものである。したがつて、粗削りのものと
しては、切屑分断から確かに優れている。
また、一方多数のチツプブレーカを独立的に凹
設したスローアウエイチツプとしては、実公昭58
−41049号公報にみられるものが開示されている。
そして、このスローアウエイチツプは、特に切削
により発生する切屑には、リム状の凸部が形成さ
れることにより、切屑の処理性を良くするという
利点が認められる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、特公昭48−38749号等に開示さ
れたスローアウエイチツプは、切屑処理の点が、
全く配慮されてないため、切屑の絡み等があり、
これの解決が要求されている。
また、実公昭58−41049号に開示されたスロー
アウエイチツプは、連続切刃稜であるため、正弦
状をなす切刃稜で、しかも非連続切削のものに適
用できるか否か、また正弦状の切刃稜を有するス
ローアウエイチツプに円形のチツプブレーカーを
適用した場合好結果を得られるか否かまでは確認
できない。
このようなことから本考案では、正弦状切刃稜
を有するスローアウエイチツプにおいて、そのチ
ツプブレーカおよびランドを形状的に特定するこ
とによつて切屑処理性が改善されるようにしたも
のである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、切屑処理性を改善するため、多角形
又は円形を呈する少なくとも一面には、略卵形の
チツプブレーカがランドを介して凹設され、しか
もこのランドは、山部分から谷部分に向かうにつ
れて順次拡がる傾向を示し、また前記チツプブレ
ーカは、山部分の二等分線方向で山部分の頂上か
らランド5の幅を含めた未端までの長さBが、山
部分の頂上から谷部分の底に至るまでの切刃高さ
Aに対しB≒(1〜3)Aの長さで延びているス
ローアウエイチツプを提供するものである。
(作用) 本考案のスローアウエイチツプは、略正弦状の
波形凹凸をなす切刃稜の形成に伴い、これらの切
刃稜が、カツター本体に偏位して組込まれたとき
にその山部分がそれぞれ個々に分担切削するもの
である。またこの分担切削に伴つてチツプブレー
カが、切屑をカールさせて、その絡みを防ぐとと
もに、切削抵抗の減少も得られるようにしたもの
である。
(実施例) 以下、本考案スローアウエイチツプの一実施例
について、図を参照しながら説明する。 第1図
および第2図において、1は三角形板を基本形状
とするスローアウエイチツプであり、その外郭稜
部には、山部分および谷部分を連続させた略正弦
曲線の波形切刃稜2が形成されている。この波形
切刃稜2は、その三辺でその波形凹凸がそれぞれ
偏位しているもので、その見分けは、例えば丸形
の指示マーク3による。そしてカツター本体(図
示せす)に組込まれるときには、この指示マーク
3に従つて1番〜3番目の各刃が使用される。し
たがつて、この切刃稜2は切削の回転軌路上では
1/3づつ軸方向に偏位して、山部分でそれぞれ分
担切削する。
また、このスローアウエイチツプ1は、三角形
を呈する少なくとも一面には、複数の略卵形をな
すチツプブレーカ4がランド5を介して凹設され
る。この場合ランド5は、山部分の頂部付近では
刃先強度を保つためその幅Wが、通常0.2〜0.6mm
程度に設定される。そして、このランド5は、山
部分から谷部分に向かうにつれて順次拡がる傾向
を示すものである。換言すれば、山部分の頂角α
が約90°であれば、これに応じて略直線状に変化
するものは、その頂角βが約60°に設定される。
さらに、前記チツプブレーカ4は、山部分の二
等分線方向で山部分の頂上からランド5の幅Wを
含めた未端までの長さBが、山部分の頂上から谷
部分の底に至るまでの切刃高さAに対し略等しい
か長く(例えばその上限がB≒3A)に延びてい
るものである。なお、チツプブレーカ4について
は、第3図では、直線的な傾斜角θ(例えばθ=
15°〜20°)を採用しているが、第4図で示される
ような円弧形のものも利用できる。これは、円弧
に沿つて切屑をカールさせるもので被削材の切屑
流出傾向によつて選択されるべきものである。
また、第5図に示されるものは、三角形の頂角
部分で重なるチツプブレーカ4を消去したもので
ある。これは、頂角部分の強度を保持するためで
ある。なお、この場合のチツプブレーカ4は、第
6図に示されているようにその断面において、未
端の切上り部分が直線状をなしているものであ
る。これは、切屑が延びやすい材料例えばSS41
などに対し、そのカール半径を減少させようとし
たものである。
さらに、第7図は、正方形を基本形状とし、そ
の4つの側面には、略正弦曲線をなす波形切刃稜
2を形成したもので、その指示マーク3によつて
その位相の偏位が与えられている。この場合のチ
ツプブレーカ4は、第1図に相当するものが示さ
れている。
なお、第8図に示されるものは、円形板状をな
し、その外周囲には同じく略正弦状の波形切刃稜
2が与えられ、これに対する略卵形のチツプブレ
ーカ4が凹設される。したがつて、この場合に
は、カツター本体(図示せず)にある位置決め位
置を偏位させることにより波形切刃稜2をずらせ
るものである。この考え方は前述した三角形板お
よび正方形板を基本形状とするものにも利用でき
る。すなわち、三角形板および正方形板の側面に
は、位相がずれていない均等の略正弦状をなす波
形切刃稜2が形成される。
さらに、本考案のスローアウエイチツプ1をカ
ツターに組込み、切削試験をした結果は、切屑の
絡みが少なく、また切削抵抗の減少もみられ良好
であつた。
このときのカツターの仕様は、刃先直径が50mm
で、スローアウエイチツプ1は、第1図に示され
るような三角形板を基本形状とするものであつ
た。そして被削材をSS41としたときの溝削りの
切削条件は以下のとおりであつた。
切削速度V=102m/min、テーブル送りF=
130mm/min、切込みa=15mm、溝巾W=50mm。
次に本考案スローアウエイチツプにおけるチツ
プブレーカ1の限定根拠について切削例を基に説
明する。
工具仕様は、刃先外径がφ63mmで、第1図に示
されるような三角形板を基本形状としたスローア
ウエイチツプ1を3個組込み、SS41からなる被
削材を溝削りした。このときのスローアウエイチ
ツプ1の形状は、山部分の頂上から谷部分の底ま
での切刃高さAを2.6mm、角度α。を90°として、
これに対するチツプブレーカ4については、角度
β=60°、ランドの幅W=0.25mmとした。また切
削条件については、切削速度V=107m/min、
送りF=108mm/min、切込みa=15mmで切削長
さ=63mmの溝削りを行なつた。
この結果、第9図のようにB/A=1〜3の範
囲が切屑処理性の点ですぐれていることが判かつ
た。特に、B/Aが0.9の場合には、小さな渦巻
き状の切屑が発生して切屑づまりを起し、波形切
刃稜に対し不具合であつた。またB/Aが3.5の
場合には、切屑が延びがらみで溝削りのときには
不具合であつた。
また、ランド5の影響については、前述した工
具を用いて、一定幅のランド5およびB/A=2
を有する比較品と比較した。このときの切削条件
は、切削速度V=107m/min、送りF=355mm/
min、切込みa=15mmで、振動が生じやすいよう
に刃先径よりも小さい16mmの切削幅で切削した。
この結果、本考案品は、チツピングを起さなか
つたのに対し、一定幅(=0.25mm)ランド5を有
する比較品は、刃先欠損を起し不具合であつた。
(考案の効果) このようにして構成された本考案のスローアウ
エイチツプ1は、以下のような効果を有する。
第1、に切屑処理性が改善されたことである。
これは、チツプブレーカ1を有しない波形切刃稜
2をもつスローアウエイチツプでは、外周側で不
連続の切削をなすことから、切屑相互間の干渉が
あつて結果的には絡みがみられたのに対し、本考
案では切屑の絡みが少なく、切屑処理性が良好で
あつたことによる。この理由は、切屑がチツプブ
レーカ4の断面に沿つてカールすることにより、
その方向性が制限されることおよび、現実の切削
送りによる切屑幅が略卵形の横幅、縦幅などに適
合していることなどである。なお、実公昭58−
41049号にみられるような円形のチツプブレーカ
では、前述した縦幅の不足からカール半径が小さ
く必ずしも良好な切屑排出を示さなかつた。
第2に、切削抵抗が減少することである。これ
は、チツプブレーカ4の存在により、例えば、直
線傾斜のものでは、その傾斜角θの存在により、
すくい角が正角になりこの結果、切削抵抗が減少
する。例えば、前述した切削試験では、主軸動力
で約10%減であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案スローアウエイチツプの一実
施例を示す正面図、第2図は、要部を示す拡大部
分図、第3図は、第2図中の−線に沿つて得
られる断面図、第4図は、変形例を示す断面図、
第5図は、別のスローアウエイチツプを示す正面
図、第6図は、第3図に対応する断面図、第7図
および第8図は、本考案スローアウエイチツプに
ついて、他の変形例をそれぞれ示す正面図、第9
図は、チツプブレーカの比較を示す説明図であ
る。 1……スローアウエイチツプ、2……波形切刃
稜、3……チツプブレーカ、5……ランド。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 多角形板又は円形板を基本形状とし、その外郭
    稜部には、山部分および谷部分を連続させた略正
    弦曲線の波形切刃稜2が形成されるようにしたス
    ローアウエイチツプにおいて、 多角形又は円形を呈する少なくとも一面には、
    略卵形のチツプブレーカ4がランド5を介して凹
    設され、しかもこのランド5は、波形切刃稜2に
    おける山部分から谷部分に向かうにつれて順次拡
    がる傾向を示し、また前記チツプブレーカ4は、
    山部分の二等分線方向における頂上からランド5
    の幅Wを含めた未端までの長さBが、山部分の頂
    上から谷部分の底に至るまでの切刃高さAに対
    し、B≒(1〜3)Aの長さで延びていることを
    特徴とするスローアウエイチツプ。
JP9298584U 1984-06-21 1984-06-21 スロ−アウエイチツプ Granted JPS619203U (ja)

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JP9298584U JPS619203U (ja) 1984-06-21 1984-06-21 スロ−アウエイチツプ

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JP9298584U JPS619203U (ja) 1984-06-21 1984-06-21 スロ−アウエイチツプ

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JPS619203U JPS619203U (ja) 1986-01-20
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JPS619203U (ja) 1986-01-20

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