JPH03257250A - タイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ この発明は、意匠効果に富み、床タイル、壁装タイル等
に好適な合成樹脂製のタイルに関する。

［従来の技術］ 近年、セラミック系タイルにかわって、合成樹脂製タイ
ル、特に塩化ビニル樹脂製タイルが多用されている。

従来、この種の塩化ビニル樹脂製タイルとして、塩化ビ
ニル樹脂からなるタイル基体上に、図柄、文様などをグ
ラビア印刷した塩化ビニル樹脂印刷フィルムを重ね、こ
の上に透明塩化ビニル樹脂フィルムを重ね、これらを融
着一体化したものが知られている。

しかしながら、このタイルにあっては、模様づけがグラ
ビア印刷によるものであるため、図柄等が平板的で立体
感に乏しく、また金色、銀色などに印刷したものにあっ
ては光沢発現が不充分であって高級感が不足するなどの
不都合があった。

［発明が解決しようとする課題］ よって、この発明の課題は、図柄、文様などの模様が立
体的に視覚でき、かつ高級感に富み、質感も優れた合成
樹脂系のタイルを提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記課題は、表面が塩化ビニル系樹脂シートからなるタ
イル基体上に、金ラメ糸、銀ラメ糸、金属繊維糸などの
光沢糸条体を模様状に配置するとともに、塩化ビニル系
ホットメルトバインダーを含有する繊維状シートからな
る中間加飾層と、塩化ビニル樹脂シートからなる透明表
面層とを一体に融着または接着したタイルで解決される
。

［作用コ 金ラメ糸等の光沢糸条体が中間加飾層の上面あるいは下
面もしくはその中間に適宜位置することで、立体的な模
様が得られ、かつ高級感あふれる金・銀などの金属光沢
模様を呈する。

［実施例コ 第１図は、この発明のタイルの一例を示すものである。

この例のタイル１は、タイル基体２と中間加飾層３と透
明表面層４とが融着あるいは接着によって一体に積層さ
れてなるものである。

上記タイル基体２は、表層シート５とベースプレート６
とから構成されている。ベースプレート６は、塩化ビニ
ル樹脂に炭酸カルシウムなどの充填材を多量に配合した
樹脂組成物からなる硬質もしくは半硬質の厚さ１〜５ｍ
ｍ程度のプレートである。また、表層シート５は、軟質
塩化ビニル樹脂からなる厚さ０．１〜ｌｌｌ１ｍ程度の
シートであって、ベースプレート６に融着あるいは接着
によって一体に張り合わせられている。表層シート５は
、後述の中間加飾層３の模様、色彩などとの関連で種々
の色調に着色されたものであってもよい。

また、上記中間加飾層３は、金ラメ糸、銀ラメ糸、金属
繊維糸などの光沢糸条体が模様状に配置されるとともに
塩化ビニル系ホットメルトバインダーを含有する繊維状
シートからなるものである。

この中間加飾層３となる繊維状シートの一例を第２図に
示す。第２図に示す繊維シート７は塩化ビニル系ホット
メルトバインダーとなる塩化ビニル系熱融着繊維と金ラ
メ糸、銀ラメ糸、金属繊維などの光沢糸条体８とを必須
構成成分とし、これに必要に応じて加えられるアクリル
繊維などの合成繊維とからなる坪量５０〜１００ｇ／ｅ
’程度の不織布であって、光沢糸条体８がシート７の上
面および下面あるいはシート７の内部に、任意の形状の
模様状に配置されたものである。塩化ビニル系熱融着繊
維には、塩化ビニル系共重合樹脂の繊維が用いられる。

繊維状シート７における塩化ビニル系熱融着繊維の混合
割合は２０〜７０重量％の範囲が好ましい。２０重量％
未満では融着性あるいは接着性が低下して一体化が難し
くなる。一方、７０１１１％を越えると、繊維状シート
７中の熱融着成分以外の量が減少し、一体化の際の寸法
安定性が悪化する。この塩化ビニル系熱融着繊維は、そ
の一部または全部が適宜の色に着色されたものであって
もよい。

また、光沢糸条体８としては、薄いプラスチックフィル
ム表面にアルミニウム、銅、黄銅などの金属を蒸着した
ものを極細に裁断し、必要に応じて撚りをかけたものな
どが主に用いられるが、アルミニウム、銅などの金属単
体の繊維などを用いることができる。

また、繊維状シート７中での光沢糸条体８の混合割合は
、その光沢効果と地色の色相、模様との関連で適切な混
合割合が異なるが、３０重量％以下とすることが好まし
く、３０重量％を越えるとコストが上昇し、また繊維状
シート７としての混用保持性の不良と融着性、接着性の
悪化が生じて好ましくない。光沢糸状体８の太さは通常
０１〜１ωｍ程度とされるが、この範囲に限定されるも
のではない。

また、必要に応じて繊維状シート７に加えられる合成繊
維は、その一部または全部が１種以上の色相に染色され
たものを用いることができる。また、繊維状シート７自
体を染色あるいはプリントより色柄などの着色されたも
のとすることができる。

この繊維状シート７としては上述の不織布の他に、塩化
ビニル系熱融着繊維と光沢糸状体８とにパルプなどを混
抄した紙であってもよい。また、その他の例として、光
沢糸状体８と合成繊維あるいはパルプとからなる不織布
または紙に、塩化ビニル系ホットメルトバインダーとな
る塩化ビニル系共重合樹脂のエマルジョンや樹脂液を含
浸したものを用いることができる。

透明表面層４としては、半硬質あるいは軟質塩化ビニル
樹脂からなる厚さ０．５〜０．３ｍｍ程度の透明シート
が主に用いられ、無色透明、着色透明のいずれでもよい
。また、表面の耐摩耗性を向上させるために、表面耐摩
耗処理を施したものを用いることができる。

これらタイル基体２、中間加飾層３および透明表面層４
は、上述のように融着または接着によって一体化されて
いる。これの融着には温度１２０〜１６０℃、圧力１０
〜２００　ｋｇ／　ａｍ”、時間１〜１０分程度の条件
で加熱圧着する通常のラミネート方法が用いられる。ま
た、接着にはテトラハイドロフランあるいはこれに塩化
ビニル樹脂を溶解したソルベント型接着剤を用いる方法
がある。

タイル１の透明表面層４の表面形状は平滑であってもよ
く、また任意の形状のエンボス模様を形成した凹凸面で
あってもよい。エンボス模様の形成には融着時にエンボ
ス模様の当て板などを使用する方法がある。

このような融着あるいは接着によって、繊維状シート７
の塩化ビニル系ホットメルトバインダーが溶解、溶融し
、タイル基体２と透明表面層４とが接着されるとともに
、光沢糸条体８がセツティングされて中間加飾層３とな
る。この際、繊維状シート７の光沢糸条体８のうち、透
明表面層４側にあるものは手前に見え、タイル基体２側
にあるものは奥の方に見え、立体感が得られるようにな
る。また、光沢糸条体８の存在によって高級感が得られ
る。さらに、塩化ビニル系熱融着繊維や合成繊維の着色
されたものあるいは染色やプリントされた着色柄が地色
として形成され、この地色中に光沢糸状体８が浮いた状
態となる。

以下、具体例を示してさらに具体的に説明する。

（実施例１） 塩化ビニル系熱融着繊維５０重量％、銀ラメ繊維Ｌｏｏ
ｍｍカット品１５重量％、アクリル繊維のアイポリ−と
ブルーに染めた条線３５重量％を用いてニードルパンチ
方式にて坪量９０ｇ／ｍ”の不織布からなる繊維状シー
トを作成した。

一方、塩化ビニル樹脂１ｏｏｔ量部に対して炭酸カルシ
ウム２５０重量部を含む樹脂組成物から厚さ２．０ａ＋
ｍのベースプレートを作成した。

このベースプレート上に厚さ０．５ｍｍの硬質塩化ビニ
ールシートを置き、この上に上記繊維状シートを置き、
さらに表面耐摩耗処理を施した厚さ０．３ａ＋ｓの透明
硬質塩化ビニルシートを置き、１４０℃＋　１００　ｋ
ｇ／　ｃｌ、３分の条件で加熱圧着して融着一体化し、
タイルを得た。

得られたタイルは、ブルーとアイポリ−とが混った地色
に銀色光沢の糸状の模様が浮かんだ立体感のある外観を
有していた。

（実施例２） 塩化ビニル系熱融着繊維４０重量％、紺色に染色したア
クリル繊維３０重量％、パルプ２５重量％、金ラメ繊維
カット品５重量％を用いて抄紙方法により坪量５０ｇ／
＋ａ”の湿式不織布の繊維状シートを作成した。

この繊維状シートを使用する以外は実施例】と同様にし
てタイルを作成した。

このタイルは、紺色地に金色の糸状の模様が浮かんだ立
体的な模様柄の美しい外観を持っていた。

（実施例３） 塩化ビニル系熱融着繊維５０重量％と、淡ブルー色の色
縞のアクリル繊維４０重量％と、銅繊維カット品１０重
置％を用いてニードルパンチ方式により坪量１００ｇ／
−の不織布の繊維状シートを作成した。

この繊維状シートの一方の面に透明軟質塩化ビニルシー
トを、他方の面に硬質塩化ビニル着色シートを配してホ
ットラミネートし、これらを一体化した。

ついで、この一体化物を実施例１で用いたベースプレー
トに重ね合せ、同様の条件で加熱圧着してタイルとした
。

このタイルは、無数の銅繊維が銅色光沢を放ち、立体的
に地色上に浮んだ感じを有し、高級感に富むものであっ
た。

（実施例４） 金ラメカット品５重量％、アクリル繊維の濃紺色集綿９
５重量％を用いてニードルパンチ方式によって坪１５０
ｇ／ｍ”の不織布を作り、この不織布に塩化ビニル系熱
融着樹脂エマルジョンを乾燥付着量で２０ｇ／ｍ”とな
るように含浸して繊維状シートとした。

この繊維状シートの一方の面に透明軟質塩化ビニルシー
トを、他方の面にブルー色の軟質塩化ビニル樹脂１色シ
ートを配してホットラミネートしこれらを一体化した。

ついで、この一体物を実施例１で用いたベースプレート
に重ね合せ、接着剤ラミネートによって一体化し、タイ
ルを得た。

このタイルは、金ラメ糸の鮮明な模様が立体的に表れた
美麗なものであった。

［発明の効果コ 以上説明したように、この発明のタイルは、表面が塩化
ビニル系樹脂シートからなるタイル基体上に、金ラメ糸
、銀ラメ糸、金属繊維糸などの光沢糸条体が模様状に配
置された、塩化ビニル系ホ。

トメルトバインダーを含有する繊維状シートからなる中
間加飾層と、塩化ビニル樹脂シートからなる透明表面層
とが一体に融着または接着されたものであるので、金、
銀等の金属光沢を有する模様が立体的に浮びあがった立
体感、高級感あふれる外観を有するものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明のタイルの一例を示す概略断面図、
第２図はこの発明のタイルに用いられる繊維状シートの
一例を示す斜視図である。 １・・・タイル、２・・・タイル基体、３・・・中間加
飾層、４・・・透明表面層、７・・・繊維状シート、８
山光沢糸条体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 表面が塩化ビニル系樹脂シートからなるタイル基体上に
   、金ラメ糸、銀ラメ糸、金属繊維糸などの光沢糸条体が
   模様状に配置された塩化ビニル系ホットメルトバインダ
   ーを含有する繊維状シートからなる中間加飾層と、塩化
   ビニル樹脂シートからなる透明表面層とが一体に融着ま
   たは接着されてなるタイル。