JPH03253860A - ポジ型フオトレジスト組成物 - Google Patents

ポジ型フオトレジスト組成物

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JPH03253860A
JPH03253860A JP5333590A JP5333590A JPH03253860A JP H03253860 A JPH03253860 A JP H03253860A JP 5333590 A JP5333590 A JP 5333590A JP 5333590 A JP5333590 A JP 5333590A JP H03253860 A JPH03253860 A JP H03253860A
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cresol
resin
ppm
novolac
peak
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JP5333590A
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English (en)
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Tadayoshi Kokubo
小久保 忠嘉
Shiro Tan
史郎 丹
Noribumi Inno
紀文 因埜
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/022Quinonediazides
    • G03F7/023Macromolecular quinonediazides; Macromolecular additives, e.g. binders
    • G03F7/0233Macromolecular quinonediazides; Macromolecular additives, e.g. binders characterised by the polymeric binders or the macromolecular additives other than the macromolecular quinonediazides
    • G03F7/0236Condensation products of carbonyl compounds and phenolic compounds, e.g. novolak resins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G8/00Condensation polymers of aldehydes or ketones with phenols only
    • C08G8/04Condensation polymers of aldehydes or ketones with phenols only of aldehydes
    • C08G8/08Condensation polymers of aldehydes or ketones with phenols only of aldehydes of formaldehyde, e.g. of formaldehyde formed in situ

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は特定のアルカリ可溶性ノボラック樹脂と1,2
−キノンジアジド化合物とから成る、紫外線、遠紫外線
、X線、電子線、分子線、γ線、シンクロトロン放射線
等の輻射線に感応するポジ型フォトレジスト組成物に関
するものであり、更に詳しくは解像力、感度、に優れ、
かつ現像時のスカムや露光時に発生する発泡による微小
欠陥の発生のない微綱加工用フォトレジスト細成句に関
するものである。
本発明によるポジ型フォトレジストは、半導体ウェハー
、又はガラス、セラミックス、金属等の基板上にスピン
塗布法又はローラー塗布法で0゜5〜3μmの厚みに塗
布される。その後、加熱、乾燥し、露光マスクを介して
回路パターン等を紫外線照射などにより焼き付け、現像
してポジ画像が得られる。更にこのポジ画像をマスクと
してエツチングする事により基板にパターン状の加工を
施すことができる。代表的な応用分野はICなどの半導
体製造工程、液晶、サーマルヘッドなどの回路基板の製
造、更にその他のフオトフアプリケ−ション工程である
「従来技術」 ポジ型フォトレジスト組成物としては、一般にアルカリ
可溶性樹脂と感光物としてのナフトキノンジアジド化合
物とを含む組成物が用いられている。例えば、 「ノボ
ラック型フェノール樹脂/ナフトキノンジアジド置換化
合物」としてUSP−3,666,473号、同4,1
15,128号及び同4,173,470号等に、また
最も典型的な組成物として「クレゾール−ホルムアルデ
ヒドより成るノボラック樹脂/トリヒドロキシベンゾフ
ェノン−1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エス
テル」の例がトンプソン「イントロダクション・トウ・
マイクロリソグラフィーJ  (L、F、Thomps
onrIntroduction  to  Micr
olithography」)(AC8出版、No、2
19号、PI 12〜121)に記載されている。
結合剤としてのノボラック樹脂は、膨潤することなくア
ルカリ水溶液に溶解可能であり、また生成した画像をエ
ツチングのマスクとして使用する際に特にプラズマエツ
チングに対して高い耐性を与えるが故に本用途に特に有
用である。また、感光物に用いるナフトキノンジアジド
化合物は、それ自身ノボラック樹脂のアルカリ溶解性を
低下せしめる溶解阻止剤として作用するが、光照射を受
けて分解するとアルカリ可溶性物質を生じてむしろノボ
ラック樹脂のアルカリ溶解度を高める働きをする点で特
異であり、この光に対する大きな性質変化の故にポジ型
フォトレジストの感光物として特に有用である。
これまで、かかる観点からノボラック樹脂とナフトキノ
ンジアジド系感光物を含有する数多くのポジ型フォトレ
ジストが開発、実用化され、1゜5〜2μm程度までの
線幅加工においては十分な成果を収めてきた。
しかし、集積回路はその集積度を益々高めており、超L
SIなどの半導体基板の製造においては、1μm以下の
線幅から成る超微細パターンの加工が必要とされる様に
なってきている。かかる用途においでは、特に高い解像
力、露光マスクの形状を正確に写しとる高いパターン形
状再現精度及び高生産性の観点からの高感度を有するフ
ォトレジストが要求されている。
特に、解像力を高めるには高いγ値を有するレジストの
利用が有利とされ、高いγ値を与えるレジスト組成物の
技術開発が行われてきた。
かかる技術を開示する特許、報告はきわめて多数に上り
、ポジ型フォトレジストの主要成分であるノボラック樹
脂の技術に関してはそのモノマー組成、分子量分布、合
成の方法などに関して多くの特許出願がなされている。
同様にキノンジアジド感光物、現像方法などの技術に関
しても、高γ化のための多くの技術が開示されている。
「本発明が解決しようとする問題点」 しかし、半導体デバイスの高集積度化は年々急速度で進
行するものとみられ、回路焼付けの主工程たるリソグラ
フィー工程の一層の高解像力化への対応が望まれている
ところが近年の高解像力レジストには共通して、時とし
て露光時に微細な発泡を生じ、これを現像するとパター
ンの欠けなどの微小欠陥を生じやすいものが多いことが
問題になってきている。このようなV&細発発泡如何な
る理由により発生するものか定かではないが、泡の主成
分は窒素であることから、露光によりキノンジアジド感
光物が分解して窒素を発生し、これが何等かの理由でレ
ジスト膜を通して大気中に放散せずに、泡を形成するも
のと考えられる。
また、これとは別に最近の高解像力レジストでは、しば
しば現像中にパターンの間にスカムと称する現像不良(
抜は不良)を生ずることがある。
スカムが生ずると、回路パターンの断線や、短絡を発生
させる原因となるので、これは完全に除去されなければ
ならない。
そこで、このような微細パターンの形成に適した、感度
、解像力に優れ、しかも微細発泡によるパターンの欠け
や、スカムなどによる微小欠陥の発生しにくいレジスト
の開発が望まれていた。
従って本発明の第1の目的は、特に半導体装置イスの製
造に於いて、高い解像力を有するポジ型フォトレジスト
組成物であって、露光時の微細発泡によるパターンの欠
陥を生じにくいレジストを提供することにある。
また本発明の別な目的は高い解像力を有するポジ型フォ
トレジスト組成物であって、現像時にスカムによる微細
欠陥を生じにくいレジストを提供することにある。
「問題点を解決するkめの手段」 本発明者等は、上記諸特性に留意し、鋭意検討した結果
、キノンジアジド化合物及びアルカリ可溶性ノボラック
樹脂を含むポジ型感光性樹脂組成物において、該ノボラ
ック樹脂がm−クレゾールとp−クレゾールとをフォム
アルデヒドで共縮合したノボラック樹脂であって、かつ
そのミクロ構造に関し、”C−NMRのピーク面積比で
規定される特定の要件が満たされる場合に、上記目的を
達成し得ることを見出して本発明をなすに至った。
即ちこの樹脂の重水素化ジメチルスルホキシド溶液の1
3C−NMRスペクトルに於いて、23゜0〜31.0
ppmまでのピークの積分値をA。
31.0〜34.0ppmまでのピークの積分値をB、
34.0〜37.0ppmまでのピークの積分値をCと
した際に、X=A/ (A+B+C)と、該ノボラック
中のm−クレゾール含有量の関係とが1図に示された斜
線の部分に該当することを特徴とするものを用いてポジ
型フォトレジスト組成物を構成することによって、上記
目的は達成される。(但し、図中の太線の部分も含む。
〉ここで規定した13C−NMRスペクトルのピークは
いずれもクレゾール環同志のメチレン結合に帰属される
べきものであり、上記ピーク比、X(IIは二つの異な
る、あるいは同じ環の、配置も含めた両者の特定の結合
様式に対応するものと解釈される。
しかし、現実には第2図にそのスペクトルの例を示すよ
うにm−クレゾール/p−クレゾール混合のノボラック
樹脂に於いては、この部分のスペクトルは幅広く、多く
のピークの混合からなっている。その個々の帰属はまだ
定かではなく、上記X値に含まれる結合の様式には様々
なものが含まれているが、大略は二つのクレゾール同志
が互いにオルソ位置で結合したものの割合に相関してい
るものと思われる。
例えば、特開昭58−17112号に代表されるような
従来技術によって合成されたm/p−クレゾールノボラ
ックのX値は、図−1の斜線部よりも下側に位置するも
のとなる。
しかし本発明者らは種々の製法によって合成したm/p
−クレゾールノボラックの上記X(+1が、ノボラック
中のm−クレゾール含量との関係で上記範囲に入った場
合には、その製法の如何を問わず、これを用いて調製し
たフォトレジストは解像力が高いにも拘らず、微細発泡
による欠陥発生、現像時のスカム発生が従来のものに比
較して例外なく良化するという事実を見出し、本発明を
なすに至ったものである。
これまで、ノボラックのどの様な特性と上記の微細発泡
、あるいはスカム発生とが関係するのかは殆ど知られて
いなかった。更に述べるなら、ノボラック樹脂の微細構
造とこれらの特性との関係についてこれを予見させる如
何なる知見も見出されたことはなかった。
これまでノボラック樹脂の微細構造と、そのレジストと
しての特性、特に解像力、あるいはγ値との関係を論じ
た文献には例えば次のようなものがある。
特開昭59−162542号にはm−クレゾールノボラ
ックに於て、同様に13C−NMRで求めたピーク比率
がある一定範囲にはいるもの(m−クレゾールの各位置
の =CH−に基づく13C−NMRのピーク、即ち約
112.5ppm、約115.5ppm、約116.7
ppm、119゜6ppmのピークをそれぞれal、b
Sc、dとした時、N=d/ (a+b+c)なる値が
0.15、以上)を用いると高γが得られることが記載
されている。
また同様に5PIE、マイクロリソグラフィーシンポジ
ウム論文集、第631巻、76−82頁(1986年)
には、m−クレゾールノボラック9− lO− に関して4位の非結合率(S4値と定義、4位の=CH
−の13C−NMRシグナルの面積を5位のそれで除し
て求める。)が高いものほど、γ値の高いレジストが得
られることが述べられている。ここでは、S4値は同時
に、m−クレゾール同志のオルソ位での結合の程度を表
すパラメーターともなっている。
これらの文献ではノボラックの結合様式と、レジスト性
能との関係が論じられているものと見なすこともできる
が、これらの文献からも、フォルムアルデヒドとm/p
−クレゾールを縮合させたノボラックに於いて、本発明
に開示された特定構造のものがポジ型フォトレジストと
して有利に機能し得るということを予見することは出来
ない。
何故なら、上記特開昭59−162542号に於いては
このピーク比とレジスト性能との関係はm−クレゾール
ノボラックについて見出されたものであり、m/p−ク
レゾールノボラックにおいては、ピークの帰属が異なっ
てくることもありこのような関係は同列には成り立たな
い。更に、微11− 細発泡、スカム発生とい−う微小欠陥減少のための如何
なる示唆も与えられてはいない。
後者の論文ではS4値と性能との関係は、m −クレゾ
ールの4位が非置換である程、感光物との間でカップリ
ング反応を生じ易いことによるものであることが証明さ
れている。従って、同論文では4位に空位をもたらし得
るm−クレゾールが多いほど、好ましい結果となること
が示されているものと理解できる。しかし、p−クレゾ
ールとの共縮合ノボラックを用いると4位の空位が減少
するので、結果として好ましくないことが結論される。
それ故、本発明とは全く異なる技術と見なせるし、さら
には微細発泡、スカムを改良するための如何なる方向も
示唆されてはいない。
一方、m/p−クレゾールノボラックに於てp−クレゾ
ールの比率が高いほど解像力の高いレジストが得られる
ことが、特開昭62−35349号、同62−2709
51号等に示されている。
しかし、これらのいずれからもm/p−クレゾールノボ
ラックの特定の結合様式の含率と微細欠陥=12− 発生に関わるレジスト性能との本発明の関係が暗示され
るものではないし、本発明の実施例に於いて証明するよ
うに、これらの製法に基づいて製造されたm/p−クレ
ゾールノボラック樹脂のX値は本発明の範囲には含まれ
ていない。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明に用いるm/p−クレゾールノボラック樹脂はm
−クレゾールとp−クレゾールとをモノマーとして用い
、この両成分を実質的にフォルムアルデヒドで共縮合し
て作る。
両成分の使用比率はポリマー中のm−クレゾールの含有
率として20%以上95%以下の範囲のものを用いる。
好ましいm−クレゾール含量は40%以上85%以下で
あり、更に好ましくは40%以上75%以下のものを用
いたものが良い。
ここで、m/p−クレゾールノボラック樹脂中のm−ク
レゾール含量は、”C−NMRで求めた一CH3基のピ
ーク比率等の分析手法で求めることが出来る。 (例え
ば、20.4ppmのピークはp−クレゾール由来のも
の、15.6.19゜1.19.5ppmはいずれもm
−クレゾール由来のものとして、これらのピーク面積比
をとったキャリブレーションカーブを予め作って、これ
を求める。) 縮合時の両者の仕込比率とポリマー中のm/p−クレゾ
ール比とは必ずしも一致しないので、仕込比に対しては
この範囲は直接的に適用されない。
m−クレゾール含率が低すぎる場合には、感度が低く実
用的な性能が得られない。一方m−クレゾール含率が高
すぎる場合には、デフォーカスラチチュードが狭く、ま
たスカムが発生しゃすくなる。
本発明に於いては、前記の如くして作った樹脂の重水素
化ジメチルスルホキシド溶液の13CNMRスペクトル
に於いて、23.0〜31.  oppmまでのピーク
の積分値をA、31. 0〜34゜0ppmまでのピー
クの積分値をB、34.0〜37.0ppmまでのピー
クの積分値をCとした際に、X=A/ (A+B+C)
と、該ノボラック中のm−クレゾール含有量の関係が1
図に示され一13= 14 た斜線の部分(境界線上を含む)に該当することを特徴
とするものを用いてポジ型フォトレジスト組成物を構成
する。
即ち、X値をX、 m−クレゾール含!(%)をmとし
た時に x=1−0.3Xm/100S x=1−0.
55Xm/100.m=20及びm=95の4本の直線
に囲まれた領域(直線上を含む)の組成のものを用いる
ここで、”C−NMRの測定は次の条件で行つた。
プルカー社製AC−250型フーリエ変換核磁気共鳴装
置(共鳴周波数 62.896MHz)を用い、逆ゲー
テッド・デカップリング法(非NOEデカップリング測
定)を適用。測定温度は24〜26℃、パルス幅9μS
(約80度)、待ち時間40sec、観測周波数幅18
000Hz。
データポイント数16K、積算回数1000回以上、基
準はテトラメチルシランを0.0ppmとした。
前記クレゾールの縮合に用いるフォルムアルデ15− ヒトはフォルマリン水溶液として反応に用いるのが一般
的だが、パラフォルムのようなフォルムアルデヒド重合
体で用いたり、あるいはクレゾールモノマーあるいはそ
のオリゴマーを予めメチロール化させた形で反応に関与
させる方法もとれる。
本発明にかかるノボラックを製造するには種々の方法を
とることができる。
例えば、m−クレゾールとp−クレゾールを所定の割合
に混合しておいて、フォルマリン水溶液を添加し、トリ
エチルアミンでこれを縮合する方法をとり、触媒の添加
量を適宜変化させることによって本領域のX値を持つも
のを得ることが可能である。
また、モノマーとパラフォルムアルデヒドをトルエンの
ような非極性溶媒に溶解し、加圧条件下で高温に加熱す
ることによって得たノボラックは同様にX値の大きなも
のが得られる傾向がある。
またm/p−混合クレゾールに対して、特開昭59−1
62642号、同60−159846号明細書の実施例
に示されたような2価金属の塩を16− 反応触媒に用いる方法によっても、X値の大きなノボラ
ックが合成できる。
これらの製造法はいずれもハイオルソノボラックの合成
法として知られているものにあたる。従って、X値の大
きなノボラックを製造する上では、上記に限らず、ハイ
オルソノボラックを合成する手法が好ましい方法として
いずれも適用できる。
こうして得られたノボラック樹脂の重量平均分子量はゲ
ルパーミェーションクロマトグラフィー(GPC)で測
定してポリスチレン換算の表示を行ったときに、100
0から30000の範囲にあることが好ましい。100
0未満では未露光部の現像後の膜減りが太きく3000
0を超えると感度が著しく低下してしまう。特に好まし
い範囲は2000から15000である。
本発明のノボラック樹脂において、縮合反応によって得
られた樹脂を分別して、その分子量分布を調整して用い
ることができる。
特に、ダイマー等の低分子成分を取り除くことによって
、ダイマー成分の含量が15重量%未満のものを使用す
れば、現像性・耐熱性が特に改善されるので、好ましい
。ダイマー成分を調整する方法としては、例えば、常法
に従ってノボラック樹脂を合成した後、メタノール、エ
タノール、アセトン、メチルエチルケトン、ジオキサン
、テトラヒドロフラン等の極性溶媒に溶解し、次いで水
又は水−極性溶媒混合物に入れて樹脂成分を沈澱させる
方法がある。別の方法としては、アルカリ可溶性樹脂の
合成の際、所定時間反応後、通常は150℃〜200℃
で減圧留去を行って水、未反応のモノマー ホルムアル
デヒド、等除いているのに対し、230℃以上、好まし
くは250℃以上で10mmHg以下の減圧留去を行う
ことにより、ダイマー成分を効率良く留去することがで
きる。
本発明に用いられる1、2−ナフトキノンジアジド化合
物としては、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スル
ホン酸、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン
酸あるいは1,2−ヘンゾキノンジアジトー4−スルホ
ン酸とポリヒドロキシ7− 芳香族化合物とのエステルが用いられる。
該ポリヒドロキシ芳香族化合物としては、例えば2,3
.4−)リヒドロキシベンゾフェノン、2.4.4’−
)リヒドロキシベンゾフェノン、2,4.6−トリヒド
ロキシベンゾフエノン、2.3.4 。
4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2.2 ’。
4.4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,4.
6.3’、4’、5’−へキサヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,3,4.3’、4’、5’−へキサヒドロキシ
ベンゾフェノン等のポリヒドロキシベンゾフェノン類、
2,3.4−)リヒドロキシアセトフェノン、2.3.
4−トリヒドロキシフェニルへキシルケトン等のポリヒ
ドロキシフェニルアルキルケトン類、ビス(2,4−ジ
ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(2,3,4−)リ
ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(2,4−ジヒドロ
キシフェニル)プロパン−1等のビス((ポリ)ヒドロ
キシフェニル)アルカン類、3,4.5−トリヒドロキ
シ安息香酸プロピル、3,4.5−)リヒドロキシ安息
香酸フェニル等のポリヒドロキシ安息香酸エステル類、
ビス19− (2,3,4−)リヒドロキシベンゾイル)メタン、ビ
ス(2,3,4−)リヒドロキシベンゾイル)ベンゼン
等のビス(ポリヒドロキシベンゾイル)アルカン又はビ
ス(ポリヒドロキシベンゾイル)アリール類、エチレン
グリコールージ(3,5−ジヒドロキシベンゾエート)
等のアルキレンージ(ポリヒドロキシベンゾエート)類
、3.5.3 ’、5 ’−ビフェニルテトロール、2
,4.2’、4’−ビフェニルテトロール、2,4,6
.3’、5’−ビフェニルベン!・−ル、2,4,6.
2’、4’、6″−ビフェニルヘキソール等のポリヒド
ロキシビフェニル類、4,4+ 、 3 + + 、 
4+ +−テトラヒドロキシ−3,5,3’、5’−テ
トラメチルトリフェニルメタン、4.4’、2’1 、
3 + 1 、411−ペンタヒドロキシ−3,5,3
’、5’−テトラメチルトリフェニルメタン、2,3,
4.21 、31 、41 、311 、411−オク
タヒドロキシ−5,5−ジアセチルトリフェニルメタン
等のポリヒドロキシトリフェニルメタン類、3,3.3
’、3’−テトラメチル−1,1′−スピロビーインダ
ン−5,6゜5’、6’−テトロール、3,3.3’、
3’−テトラメ20− チル−1,1′−スピロビーインダン−5,6,7,5
+ 、 61 、71−へキソオール、3.3.3 ’
、3 ’−テトラメチルー1,1′−スピロビインダン
−4,5,641、51、6,−へキソオール、3,3
.3’、3’−テトラメチル−1,1′−スピロビーイ
ンダン−4,5,6,5’、6’、?’−へキソオール
等のポリヒドロキシスピロビーインダン類、3,3−ビ
ス(3,4−ジヒドロキシフェニル)フタリド、3,3
−ビス(2,3,4−)リヒドロキシフェニル)フタリ
ド、3’、4’、5’、6’−テトラヒドロキシスピロ
[フタリド−3,9′−キサンテンコ等のポリヒドロキ
シフタリド類、2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)
−3,5,7−)リヒドロキシベンゾビラン、2−(3
,4,5−)リヒドロキシフェニル)−3,5゜7−ト
リヒドロキシベンゾビラン、2− (3,4−ジヒドロ
キシフェニル)−3−(3,4,5−)リヒドロキシベ
ンゾイルオキシ)−5,7−シヒドロキシベンゾビラン
、2− (3,4,3−)リヒドロキシフェニル)−3
−(3,4,5−)リヒドロキシベンゾイルオキシ)−
5,7−シヒドロキシベンゾピランなどのポリヒドロキ
シベンゾビラン類、2.4.4−)リメチル−2−(2
’、4’−ジヒドロキシフェニル)−7−ヒドロキシク
ロマン、2,4.4−トリメチル−2−(2’、3’、
4’−)リヒドロキシフェニル)−7,8−ジヒドロキ
シクロマン、2.4.4−)リメチル−2−(2’、4
’、6’−トリヒドロキシフェニル)−5,7−ジヒド
ロキシクロマンなどのポリヒドロキシフェニルクロマン
類、2.6−ビス(2,3,4−トリヒドロキシベンジ
ル)−4−メチルフェノール、2,6−ビス(2,4−
ジヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、2.
6−ビス(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシベンジル
)−4−メチルフェノール、2,6−ビス(2,4−ジ
ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、2,6
−ビス(2,4−ジヒドロキシベンジル)−4−メチル
フェノール、2,6−ビス(2−ヒドロキシベンジル)
−4−メチルフェノール、2,6−ビス(2,4−ジヒ
ドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、2,6−
ビス(2,4−ジヒドロキシベンジル)−4−メチルフ
ェノール、21− 2 2.6−ビス(2,3,4−)リヒドロキシベンジル)
−4−メチルフェノール、2,6−ビス(2,3,4−
トリヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、2
,6−ビス(2,4,6−1リヒドロキシベンジル)−
4−メチルフェノール、2,6−ビス(2−アセチル−
3,4,5−)リヒドロキシベンジル)−4−メチルフ
ェノール、2,4.6−)リス(2,3,4−トリヒド
ロキシベンジル)フェノール、2.6−ビス(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェ
ノール、2,4゜6−トリス(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、4,6
−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシベンジル)
ピロガロール、2,6−ビス(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、2.6
−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシベンジル)
フロログルシノール等のヒドロキシベンジルフェノール
類、あるいはケルセチン、ルチン等のフラボノ色素類等
、更にはノボラックの低核体、またはその類似物を用い
ることができる。
23− またアセトンピロガロール縮合樹脂やポリビニルフェノ
ールのような芳香族水酸基を含有したポリマーをこれら
の低分子化合物に代えて用いることもできる。また本発
明になるノボラックの水酸基自身をキノンジアジドで適
当量置換して感光物として、あるいはバインダーとして
の機能も兼ねさせることも可能である。
本発明における感光物とアルカリ可溶性ノボラック樹脂
の使用比率は、ノボラック樹脂100重量部に対し感光
物5〜50重量部、好ましくは10〜30重量部である
。この使用比率が5重量部以下では残膜率が著しく低下
し、また50重量部を超えると感度及び溶剤への溶解性
が低下する。
本発明組成物中には更に現像液への溶解促進など、感度
調節、及びその他の特性改良のために、ポリヒドロキシ
化合物を含有させることができる。
この用途には先に感光物の骨格化合物として例示したポ
リヒドロキシ化合物のいずれもが適用できる。但し、通
常の溶解促進効果の範囲では増感効果と膜減りとが同時
に起こることが多いので、24− レジスト組成に合わせ、ポリヒドロキシ化合物自身のア
ルカリ溶解性の最適なものを選ぶなどして、このような
問題点の最も少ないものを選ぶ。
本発明の感光物及びアルカリ可溶性ノボラック樹脂を溶
解させる溶剤としては、メチルエチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン類、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等の
アルコールエーテル類、ジオキサン、エチレングリコー
ルジメチルエーテル等のエーテル類、メチルセロソルブ
アセテート、エチルセロソルブアセテート等のセロソル
ブエステル類、酢酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エチルな
どの脂肪酸エステル類、1.1.2− )リクロロエチ
レン等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルアセトアミド
、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド等の高極性溶剤を例示することができ
る。これら溶剤は単独で、あるいは複数の溶剤を混合し
て使用することもできる。
本発明のポジ型フォトレジスト用組成物には、必要に応
し染料、可塑剤、接着助剤及び界面活性剤等を配合する
ことができる。その具体例を挙げるならば、メチルバイ
オレット、クリスタルバイオレット、マラカイトグリー
ン等の染料、ステアリン酸、アセタール樹脂、フェノキ
シ樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂等の可塑剤、ヘ
キサメチルジシラザン、クロロメチルシラン等の接着助
剤及びノニルフェノキシポリ(エチレンオキシ)エタノ
ール、オクチルフェノキシポリ (エチレンオキシ)エ
タノール等の界面活性剤がある。
特に染料に於いては、分子内に芳香族水酸基、カルボン
酸基などのアルカリ可溶基を含む染料、例えばクルクミ
ン等が特に有利に使用される。
上記ポジ型フォトレジスト組成物を精密集積回路素子の
製造に使用されるような基板(例:シリコン/二酸化シ
リコン被覆)上にスピナー コーター等の適当な塗布方
法により塗布後、所定のマスクを通して露光し、現像す
ることにより良好なレジストを得ることができる。塗布
性を改良する目的で弗素置換基やシリコン含有基等を有
する界25− 26− 面活性剤を添加して、表面張力を低下させることも好ま
しい。
本発明のポジ型フォトレジスト用組成物の現像液として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモ
ニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピ
ルアミン等の第一アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−
ブチルアミン等の第三アミン類、トリエチルアミン、メ
チルジエチルアミン等の第三アミン類、ジメチルエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン等のアルコールアミ
ン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラ
エチルアンモニウムヒドロキシド等の第4級アンモニウ
ム塩、ビロール、ピペリジン等の環状アミン類等のアル
カリ類の水溶液を使用することができる。更に、上記ア
ルカリ類の水溶液にアルコール類、界面活性剤、芳香族
水酸基含有化合物などを適当量添加して使用することも
てきる。中では、特にテトラアンモニウムヒドロキシト
を用いることが最も好ましい。
27− 「発明の効果」 本発明のポジ型フォトレジス)M酸物は解像力に優れ、
かつパターン露光時に微細発泡によるレジストパターン
の欠けや現像時のスカムが発生しにくいので、微細加工
用に最も好適に用いられるものである。
「実施例」 以下に本発明をその実施例をもって説明するが、無論本
発明の態様はこれらの実施例にのみ限定されるへきもの
ではない。
製造例1〜4 以下に本発明にかかるノボラック樹脂(a)〜(d)の
製造例を示す。
撹拌器と還流器をセットしに内容積10100Oの三つ
ロフラスコに、それぞれ表−1に示す比率てm−クレゾ
ール、p−クレゾールを予め混合したものを150g、
フォルマリン(37%水溶液)80gを仕込み、110
℃の油浴で加熱しながら良く撹拌し、酢酸亜鉛二水物を
3.6g加えて5時間加熱撹拌を行った。次いで、同じ
クレゾール−28= 混合物150gとフォルマリン水溶液70gを続けて同
じフラスコ内に仕込み更に加熱撹拌を1時間継続した後
、温度を80℃に下げ蓚酸0.2gを添加した。再び、
油浴の温度を110℃に保ち、還流状態で15時間加熱
撹拌を行って反応を完結させ、その後内容物を1%の塩
酸を含む水にあけエチルセロソルブアセテートで反応生
成物を抽出した。次いてこれを真空蒸留器に移し、温度
を200℃に上げ脱水し、更に2〜3 m m Hgの
減圧下で2時間蒸留を行って残留モノマーを除いた。
フラスコから溶融ポリマーを回収し、目的のノボラック
樹脂を得た。
ノボラックの構造分析は本文中に記載の+3c−NMR
測定条件で行い、各々のX値とm−クレゾール含量を決
定して結果を表−1にまとめた。
製造例5〜7 以下に本発明にかかるノボラック樹脂(e)〜(g)の
製造例を示す。
撹拌器と還流器をセットした内容積10100Oの三つ
ロフラスコに、それぞれ表−1に示す比率表−1:ノボ
ラツク樹脂の特性 9−1− 29− でm−クレゾール、p−クレゾールを予め混合したもの
を300 g、バラホルムアルデヒド54gを仕込み、
これにトリエチルアミン10g、ジオキサン300gを
仕込み100℃の油浴で加熱しながら良く撹拌し15時
間加熱撹拌を行った。次いで、反応物を1%の塩酸を含
む水にあけ析出物を濾過して回収し、更に沈澱物を1リ
ツトルのメタノールでよく洗い、次いで真空オーブン中
で乾燥して目的のノボラック樹脂を得た。
製造例1と同様にして13C−NMRでX値とm−クレ
ゾール含量を決定、これを表−1にまとめた。
製造例8〜10 以下に本発明にかかるノボラック樹脂(h)〜(」)の
製造例を示す。
密閉したオートクレーブ中にそれぞれ表−3に示す比率
でm−クレゾール、p−クレゾールを予め混合したもの
を300g、パラホルムアルデヒド65g1 キシレン
1000gを仕込み、200℃で20時間撹拌しながら
加熱した。次いて、室30− 温まで冷却し、40mmHgまで減圧した。その後、内
容物を減圧蒸留器に移り、2〜3 mm Hgの減圧下
で加熱しながら蒸留して、溶媒、未反応モノマーを除去
した。蒸留器から溶融ポリマーを回収し、目的のノボラ
ックを得た。
製造例1と同様にして13C−NMRでX値とm−クレ
ゾール含量を決定、これを表−1にまとめた。
製造例11〜13 以下に比較のために実施した、本発明にかからないノボ
ラック樹脂(k)〜(m)の製造例を示す。
撹拌器と還流器をセットした内容積1000mの三つロ
フラスコに、それぞれ表−4に示す比率でm−クレゾー
ル、p−クレゾールを予め混合したものを300g、フ
ォルマリン(37%水溶液)158gと蓚酸の5%水溶
液20m1を仕込み、110’Cの油浴て加熱しながら
良く撹拌し15時間加熱撹拌を行った。その後還流器を
外して温度を200℃に上げ脱水し、更に2〜3mmH
gの減圧下で2時間蒸留を行って残留モノマーを除いた
31 フラスコから溶融ポリマーを回収し、目的のノボラック
樹脂を得た。ノボラックの構造分析は本文中に記載の1
3C−NMR測定条件で行い、各々のX値とm−クレゾ
ール含量を決定して結果を表−1にまとめた。
製造例14 以下に比較のために実施した、本発明にかからないノボ
ラック樹脂(n)の製造例を示す。
撹拌器と還流器をセットした内容積1000mの三つロ
フラスコに、7:3の比率でm−クレゾール、p−クレ
ゾールを予め混合したものを300g、 フォルマリン
(37%水溶液)162g。
酢酸亜鉛三水物を2.4g加えて油浴の温度を110℃
に上げて1時間加熱撹拌を行った。次いて、温度を80
℃に下げ蓚酸2.4gを添加しk。
再び、油浴の温度を110℃に保ち、還流状態で15時
間加熱撹拌を行って反応を完結させ、その後内容物を1
%の塩酸を含む水にあけエチルセロソルブアセテートで
反応生成物を抽出した。次いてこれを真空蒸留器に移し
、温度を200℃に上げ脱水し、更に2〜3mmHgの
減圧下で2時間蒸留を行って残留モノマーを除いた。フ
ラスコから溶融ポリマーを回収し、目的のノボラック樹
脂を得た。
ノボラックの構造分析は本文中に記載の130−NMR
測定条件で行い、X値とm−クレゾール含量を決定した
。mは80%、X=0.535であった。
製造例15 以下に比較のために実施した、本発明にかからない別な
ノボラック樹脂(0)の製造例を示す。
特開昭62−270951号公報の参考例−1にならっ
てこれを追試し、ノボラック樹脂(0)を得た。
13C−NMR分析からmは48%、X=0. 625
と決定された。
製造例16 以下に比較のために実施した、本発明にかからない別な
ノボラック樹脂(p)の製造例を示す。
撹拌器と還流器をセットした内容積1000m32− 33− の三つロフラスコに、8:2の比率でm−クレゾール、
p−クレゾールを予め混合したものを3゜Og、フォル
マリン(37%水溶液)132g、酢酸亜鉛二水物を4
.8g加えて油浴の温度を110℃に上げて15時間加
熱撹拌を行った。その後内容物を1%の塩酸を含む水に
あけエチルセロソルブアセテートで反応生成物を抽出し
た。次いでこれを真空蒸留器に移し、温度を2oo℃に
上げ脱水し、更に2〜3mmHHの減圧下で2時間蒸留
を行って残留モノマーを除いた。フラスコから溶融ポリ
マーを回収し、目的のノボラック樹脂を得た。
得たノボラックを13C−NMR測定にかけ、X値とm
−クレゾール含量を決定した。mは88%、X=0.8
5であった。
製造例17 以下に比較のために実施した、本発明にかからない更に
別なノボラック樹脂(q)の製造例を示す。
撹拌器と還流器をセットした内容積1000i1の三つ
ロフラスコに、蒸留して精製したm−フレ34− ゾール(純度99.5%)150g、  フォルマリン
(37%水溶液)80gを仕込み、110℃の油浴で加
熱しながら良く撹拌し、酢酸亜鉛二水物を3.6g加え
て5時間加熱撹拌を行った。次いで、同じm−クレゾー
ル150gとフォルマリン水溶液70gを続けて同じフ
ラスコ内に仕込み更に加熱撹拌を1時間継続した後、温
度を80℃に下げ蓚酸0.2gを添加した。再び、油浴
の温度を110℃に保ち、還流状態で15時間加熱撹拌
を行って反応を完結させ、その後内容物を1%の塩酸を
含む水にあけエチルセロソルブアセテートで反応生成物
を抽出した。次いでこれを真空蒸留器に移し、温度を2
00℃に上げ脱水し、更に2〜amm)(gの減圧下で
2時間蒸留を行って残留モノマーを除いた。フラスコか
ら溶融ポリマーを回収し、目的のノボラック樹脂を得た
得たノボラックを”C−NMR測定測定にかけ、X値と
m−クレゾール含量を決定しThe mは100%、X
=0.55であった。
なお、これらのm値とxtlの関係を第1図中に35− 表示した。
実施例1〜10、比較例1〜7 上記製造例で得られたノボラック樹脂(a)〜(J)(
実施例)と、 (k)〜(q)(比較例)それぞれ5g
と、2. 3. 4. 4’ −テトラヒドロキシベン
ゾフェノンの1,2−ナフトキノンジアジド−5−スル
フォニルエステル(平均エステル化度、85%)1.3
5gとをエチルセロソルブアセテ−)15gに溶解し、
0. 2μmのミクロフィルターを用いて濾過し、フォ
トレジスト組成物を調製した。このフォトレジスト組成
物をスピナーを用いて清浄なシリコンウェハー上に塗布
し、100℃のホットプレート上で90秒間乾燥して膜
厚1.2μmのレジスト膜を得た。これを縮小投影露光
装置(g線、開口数0.48)で解像力マスクを通して
露光量を段階的に変えて露光し、テトラメチルアンモニ
ウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で1分間現像し、
更に30秒間水洗してから乾燥した。このようにして得
られたウェハー上のレジストの微細パターンを走査型電
子顕微鏡(SEM)で観察しレジストのパターンがマス
クの寸法を再現する露光量を求めた。
この際、現像に用いるTMAHの濃度は、各々のレジス
トの上記露光量が概ね等しくなるようにレジスト毎にこ
れを調節した上で、比較評価を行った。
解像力はその露光量で分離した最小のラインアンドスペ
ースパターンの線幅で表示した。
スカムはその露光量で観察されるパターン抜は部分の残
渣の程度をSEMで観察し4段階で良否を評価した。
微細発泡による欠陥は、上記最適露光の2倍の露光量の
部分の現像後パターンの欠けの程度なSEMで観察し、
同様に良否を4段階評価した。
結果を表−2にまとめた。
これから明かなように、本発明にかかる樹脂(a)〜(
j)を用いた組成物はいずれも、比較の樹脂(k)〜(
q)を用いた組成物と同等の解像力を保ちながら、微細
発泡による欠陥、スカムの両者共優れていることが判る
=36 37− 表−2ニレジストの組成と評価結果 相対露光量:マスクパターンを1=1に再現するのに必
要な露光量(mJ / cm2 )の相対値 微細発泡 :(劣)d<c<b<a(良)スカム  :
(劣) d<c<b<a(良)37−1− 表−3ニレジストの組成と評価結果 38−1一 実施例11〜13、比較例8〜10 樹脂(C)と(m)を用い、組み合わせる感光剤として
3. 3. 3’、  3’−テトラメチル−1゜1′
−スピロビインダン−5,6,7,5’、  6’。
7′−ヘキソールの1. 2−ナフトキノンジアジド−
5−スルフォニルエステル(平均エステル化度、65%
)を用い添加量を3点変化させた他は、実施例1と同様
にして実験を行った。
結果を表−3にまとめに0 これから明らかなように、本発明にかかる樹脂(c)を
用い九組成句は、比較の樹脂(m)を用いkMi成物成
句して同等の解像力を保ちながら、微細発泡による欠陥
、スカムの両者共、優れていることが判る。
実施例14〜18、比較例11〜12 樹脂(a)、 (c)もしくは(q)を用い、組み合わ
せる感光剤の種類を変え、実施例1と同様にして実験を
行った。
結果を表−4にまとめた。
これから明かなように、どの感光物との組合せ38− 表−4ニレジストの組成と8f価結果 ★★感先物の種類は、下記ポリヒドロキシ化合物の1.
2−ナフトキノンジアジド−5−スルフォニルエステル r  2,3.4−トリヒドロキシベンゾフェノン(平
均エステル化度rao%)s  4,4’、3”、4”
−テトラヒドロキシ−3,5,3’、5’−テトラメチ
ルトリフェニルメタン(平均エステル化度70%) t フロログルシノール(平均エステル化度100%)
U重量平均分子量が約5000のオルトクレゾール樹脂
(平均エステル化度50%) v2.6−ビス(3,5−ジメチル−tヒドロキシベン
ジル)−4−メチルフェノール(平均エステル化度10
0%) 3  z− においても、本発明にかかる樹脂(a)もしくは(C)
を用いた組成物はいずれも、比較の樹脂(q)を用いた
組成物に対して同等の解像力を保ちながら、微細発泡に
よる欠陥、スカムの両者共、優れていることが判る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明で定義したX値とノボラック中のm−
クレゾール含量との関係に於て、本発明の請求の範囲、
及び本明細書中の製造例で得られた各種m−/p−クレ
ゾールノボラックの位置づけを示す。 縦軸はX値(X)、横軸はm−クレゾール含量%(m)
である。 該Xとmが、斜線を付けた部分及びその周囲の直線上の
関係にあるノボラックが、本発明で有用に用いられる。 第2図は、典型的なm−/p−クレゾールノボラックに
於ける、I3C−NMRで観測される23゜0〜37.
0ppmまでの領域のシグナルの例と、本発明で規定す
るA−Cのピークの領域を示す。 39−

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アルカリ可溶性置換フェノールノボラック樹脂と
    1、2−キノンジアジド化合物からなるポジ型感光性樹
    脂組成物に於いて、該ノボラック樹脂が、m−クレゾー
    ル及びp−クレゾールの混合物とフォルムアルデヒドと
    の縮合物であり、かつこの樹脂の重水素化ジメチルスル
    ホキシド溶液の^1^3C−NMRスペクトルに於いて
    、23.0〜31.0ppmまでのピークの積分値をA
    、31.0〜34.0ppmまでのピークの積分値をB
    、34.0〜37.0ppmまでのピークの積分値をC
    とした際に、X=A/(A+B+C)と、該ノボラック
    中のm−クレゾール含有量の関係とが第1図に示された
    斜線の部分に該当することを特徴とするポジ型フォトレ
    ジスト組成物(斜線部の周囲の直線上の部分を含む)。
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