JPH03250991A - 色信号抽出帯域通過フィルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は不完全なＹＣ分離によって生じた色信号中の
輝度信号の漏話成分を減衰さセる帯域通過フィルタに関
するものである。

〔従来の技術〕

第５図は色副搬送波の周波数ｆｓｃの４倍でサンプリン
グされたＮＴＳＣ方弐のコンポジット信号から色信号を
抽出する、従来の色信号抽出帯域通過フィルタの構成を
示すブロック図である。このフィルタ３は垂直帯域通過
フィルタ４と水平帯域通過フィルタ５からなる２次元フ
ィルタで、１はＮＴＳＣ方式のコンポジット信号のディ
ジタルデータが入力される入力端子、７．８は入力信号
を１ライン周期ＩＨだけ遅らせる遅延回路、２３２４．
２５は入力信号及び遅延回路７．８の出力をそれぞれ一
１／４．１／２．−１／４倍する係数回路、３８はこれ
らの係数回路２３〜２５の出力を加算する加算回路であ
る。９．ｌＯは垂直帯域通過フィルタ４の加算回路３８
の出力を２サンブリング周期２Ｔだけ遅らせる遅延回路
、２６２７．２８は加算回路３８及び遅延回路９．１０
の出力をそれぞれ一１／４．１／２．−１／４倍する係
数回路、３９はこれらの係数回路２６〜２８の出力を加
算する加算回路、２は上記２次元フィルタを通過して、
コンポジット信号から抽出された色信号のディジタルデ
ータを出力する出力端子である。

次に動作について説明する。

入力端子１から入力されたＮＴＳＣ方式コンポジット信
号は垂直帯域通過フィルタ４を通り、その出力信号は水
平帯域通過フィルタ５を通る。ここで、垂直帯域通過フ
ィルタ４は伝達関数Ｈ（ｗ）＝　　１／４　（１−ｗ−
’）　”で表されるものであり、その周波数特性（振幅
特性）は第７図に示すように、垂直周波数５２５／４　
（ｃ／ｐｈ）の近傍で利得が１となる。また水平帯域通
過フィルタ５は伝達関数Ｈ（ｚ）　＝−１／４　（１−
ｚ−”）　”で表されるものであり、その周波数特性（
振幅特性）は第６図に示す通り、ｆｓｃの近傍で利得が
１になる。従来のフィルタ３はこれら２つの帯域通過フ
ィルタ４．５を縦続接続して得られるものであり、第８
図に示すように点線内では色信号として、点線外では輝
度信号としてＹＣ分離されることとなる。

［発明が解決しようとする課題〕 従来の色信号抽出帯域通過フィルタは以上のように構成
されているので、輝度信号が色信号に漏れ込む領域（第
８図斜線部分）が生じる結果、クロスカラーが起こるな
どの問題点があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、輝度信号の漏れ込みを含む色信号の斜め方向
の帯域を制限し、クロスカラーを減らすようにしたもの
である。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る色信号抽出帯域通過フィルタは、水平、
垂直帯域通過フィルタで抽出した色信号に対して、斜め
方向の帯域を制限するフィルタ（クロスカラー削減フィ
ルタ）を設けたものである。

〔作用〕

この発明においては、水平、垂直帯域通過フィルタで抽
出した色信号に対して、斜め方向の帯域を制限するフィ
ルタを設け、通常、色信号に漏れ込むような比較的高い
水平、垂直周波数を有する信号成分を、ＹＣ分離で抽出
した色信号から取り除くようにしたから、クロスカラー
を削減することができる。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。

第１図は本発明の一実施例による色信号抽出帯域通過フ
ィルタのブロック図であり、第５図と同一符号は同一ま
たは相当部分を示し、６は抽出された色信号の帯域を制
限するためのクロスカラー削減フィルタであり、この水
平帯域通過フィルタ５は、９．１０は加算回路３８の出
力を２サンプリング周期２Ｔだけ遅らせる遅延回路、２
６〜２Ｂは加算回路３８及び遅延回路９．ｌＯの出力を
それぞれ一１／４．１／２．−１／４倍する係数回路、
３９は２６〜２８の出力を加算する加算回路である。

次にクロスカラー削減フィルタ６は、加算回路３９の出
力をＩＨだけ遅らせる遅延回路１１〜１４、上記加算回
路３９及び遅延回路１１〜１４の出力をそれぞれ８Ｔ、
４Ｔ、ＢＴ、４Ｔ、８Ｔのサンプリング周期だけ遅らせ
る遅延回路１５〜１９、遅延回路１６〜１８の出力をそ
れぞれ８Ｔだけ遅らせる遅延回路２０〜２２、それぞれ
遅延回路１５．１６．２０．１２．２１．１７．２２１
８．１９の出力に図に示す通りの所定の倍率の係数をか
ける係数回路２９〜３７、これら係数回路２９〜３７の
出力を加算する加算回路４０で構成されている。

動作について説明する。

入力端子ｌから入力されたＮＴＳＣコンポジント信号は
垂直帯域通過フィルタ４を通り、その出力信号は水平帯
域通過フィルタ５を通り、従来例と同様にして、これら
２つのフィルタを通過することによって色信号が抽出さ
れる。

次にクロスカラー削減フィルタ６の遅延回路１１〜２２
により第２図に示すような画素のサンプリング値Ｓ、〜
Ｓ、が得られる。ここでＣＩ〜Ｃ９を色信号抽出フィル
タ３の出力として得られた色信号成分８１〜Ｓ、とする
と、クロスカラー削減フィルタ６は加算回路４０の出力
に、 （Ｃ＋−２Ｃｚ−２Ｃｓ＋Ｃ４＋４Ｃｓ＋Ｃ１−２Ｃフ
ー２Ｃ＠＋ＣＪ６ を得る。これは第４図のように色信号抽出フィルタ３で
抽出された周波数成分のうち、斜線で示した部分をクロ
スカラー削減フィルタ６によって減衰し、その結果点線
で囲まれる周波数範囲を色信号として抽出するものであ
る。

またこのクロスカラー削減フィルタ６そのものの特性は
第３図に示すようなものである。

このように本実施例においては、色信号抽出フィルタ３
で抽出された周波数成分を、クロスカラー削減フィルタ
６に入力し、色信号に漏れ込むような比較的高い水平、
垂直周波数を有する信号成分をＹＣ分離で抽出した色信
号から取り除くようにしたので、クロスカラーを削減す
ることができる。

また、この周波数成分は色信号の斜め高域成分であるの
で、この成分を除去しても水平及び垂直方向の色の解像
度は変化せず、視覚上、色のにじみを増加させることな
く、効果的にクロスカラーの除去が行える。

なお、上記実施例では色信号抽出フィルタ３として垂直
帯域通過フィルタ４．水平帯域通過フィルタ５の順に縦
続接続して構成しているが、この順序はもちろん逆でも
かまわない。また各帯域通過フィルタの次数を変えても
よい。

また、サンプリング周波数は４ｆｓｃに限らず、注目画
素に対して上下、左右に隣接画素が得られるどのような
サンプリング周波数であってもかまわない。

また、上記実施例では全ての回路をディジタル回路で構
成したが、ガラス遅延線などを用いてアナログ回路で構
成してもよい。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明に係る色信号抽出帯域通過フィ
ルタによれば、水平、垂直帯域通過フィルタで抽出した
色信号に対して、斜め方向の帯域を制限するフィルタを
設け、輝度信号の漏れ込みである可能性が高い周波数成
分を色信号の中から減衰させるようにしたので、クロス
カラーを削減することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による色信号抽出帯域通過
フィルタのブロック図、第２図はこの発明の一実施例に
よる色信号抽出帯域通過フィルタの標本点の位置を示す
図、第３図及び第６図、第７図はこの発明のフィルタ特
性を示す図、第４図はこの発明の詳細な説明するための
図、第５図は従来の色信号抽出帯域通過フィルタのブロ
ック図、第８図は従来の色信号抽出帯域通過フィルタの
動作を説明するための図である。 １は入力端子、２は出力端子、３は色信号抽出フィルタ
、４は垂直帯域通過フィルタ、５は水平帯域通過フィル
タ、６はクロスカラー削減フィルタ、７〜２２は遅延回
路、２３〜３７は係数回路、３８〜４０は加算回路であ
る。 なお図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）カラーテレビジョン信号から色信号を抽出する色
   信号抽出帯域通過フィルタ本体と、前記抽出した色信号
   に対して斜め高域の周波数成分を減衰させるクロスカラ
   ー削減フィルタを備えたことを特徴とする色信号帯域抽
   出通過フィルタ。
2. （２）カラーテレビジョン信号から分離された色信号を
   入力とし、該色信号の斜め高域の周波数成分を減衰させ
   るクロスカラー削減フィルタを具備したことを特徴とす
   る色信号帯域抽出通過フィルタ。
3. （３）上記クロスカラー削減フィルタは、それぞれ所定
   の値を有する複数の遅延回路、係数回路と、該係数回路
   の出力を加算する加算回路からなることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項または第２項記載の色信号帯域抽出
   通過フィルタ。