JPH03250916A - パルス幅変調信号生成回路 - Google Patents

パルス幅変調信号生成回路

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JPH03250916A
JPH03250916A JP9048590A JP4859090A JPH03250916A JP H03250916 A JPH03250916 A JP H03250916A JP 9048590 A JP9048590 A JP 9048590A JP 4859090 A JP4859090 A JP 4859090A JP H03250916 A JPH03250916 A JP H03250916A
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小栗 幸雄
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Kyoho Machine Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、パルス波形が互いに反対で且つ立ち上がり点
と立ち下がり点との間に一定の時間差を有する2種類の
パルス幅変調信号を生成する回路に関するものである。
従来の技術 パルス幅変調を行ったパルス幅変調信号(以下、PWM
信号という)を用いて、DCモータやA、 Cモータ等
の電動モータ、或いはパワートランスなどの作動を制御
することが行われているが、その場合に、パルス波形が
互いに反対の2種類のPWM信号を用いて、そのPWM
信号のレベル変化に応じてオン状態とオフ状態とに切り
換えられる一対の被制御素子を互いに反対の状態となる
ように切換え制御することがある。例えば、第5図は3
相ブラシレスDCモータ10(以下、単にDCモータ1
0という)の回転速度を制御する制御回路の一例で、ト
ランジスタブリッジ回路12によってU相、■相、W相
に対する通電状態が切り換えられるようになっているが
、各相の通電状態を切り換える一対のトランジスタはそ
れぞれそのオン状態とオフ状態とが反対となるように、
PWM信号生成回路14から供給されるパルス波形が互
いに反対のPWM信号によって切換え制御される。
U相について具体的に説明すると、第6図に示されてい
るように、PWM信号信号上レベルの時にトランジスタ
Triは導通状態(オン状態)となる一方、PWM信号
信号上してH−Lレベルが反転させられたPWM信号信
号X上の時Lレベルであるため、トランジスタTr2は
非導通状態(オフ状IQ)となり、前記DCモータ10
のU相には電源16からの電流が通電される。また、P
WM信号信号上レベルでPWM信号信号X上レベルの場
合には、トランジスタTriが非導通状態でトランジス
タTr2が導通状態となり、このトランジスタTr2を
経てU相がアースされることにより前記■相またはW相
への通電が許容される。
この例では、上記トランジスタTri  Tr2が、2
種類のPWM信号信号上びX′によってオンオフが互い
に反対の状態となるように切り換え制御される一対の被
制御素子に相当する。
ところで、トランジスタが導通状態から非導通状態とな
るターンオフ時間は非導通状態から導通状態となるター
ンオン時間よりも一般に長いため、上記PWM信号x、
x’のレベル変化に対するトランジスタTrl、Tr2
の応答は第7図に示されているよう4こなり、そのオン
−オフ切換え時に瞬間的にトランジスタTriおよびT
r2が共に導通状態となって、スパイク電流を発生する
恐れがあった。このため、このようなターンオン時間と
ターンオフ時間とが相違する一対の被制御素子を切換え
制御する場合には、2種類のPWM信号相互の立ち上が
り点と立ち下がり点との間に一定の時間差(デッドタイ
ム)τDを持たせ、上記スパイク電流等の発生を防止す
るようになっている。
なお、上記ターンオン時間およびターンオフ時間は、第
6図においてはフォトカブラからTriまたはTr2に
至るまでの3個のトランジスタの応容性によって定まる
前記PWM信号生成回路14は、上記のようにパルス波
形が反対で且つ立ち上がり点と立ち下がり点との間に一
定の時間差τDを有する2種類のPWM信号を生成する
ようになっており、その具体例を第8図に示す。また、
第9図および第10図は、第8図の回路の各部の信号の
一例を示すタイムチャートである。以下、かかるPWM
信号生成回路14について具体的に説明する。
第8図において、速度制御部20からは予め設定された
指令速度と現在速度との偏差に対応する信号r1が出力
される一方、三角波発生回路22からは前記DCモータ
10やトランジスタTri。
Tr2等の特性に応じて予め定められた一定周期で三角
波を発生する信号T1が出力され、比較器24において
、信号r1がT1よりも高い間だけHレベルを継続する
パルス信号A1が出力される。
このパルス信号A1は、信号T1と同じ周期でパルスを
発生するとともに、信号r1に基づいてパルス幅変調さ
れたPWM信号で、DCモータ10の速度制御の基本と
なるものである。
上記信号A1は、そのまま排他的論理和機能を有する論
理回路26に入力されるとともに、抵抗R1およびコン
デンサCIによって定まる時定数だけ遅延させられた信
号B1として同じ論理回路26に入力され、その論理回
路26からは上記信号B1の立ち上がり、立ち下がり時
の遅延に伴ってパルスを発生するトリガ信号C1が出力
される。
トリガ信号C1は単安定マルチバイブレータ28に入力
され、そのトリガ信号C1に同期して抵抗RI[および
コンデンサC■によって定まる時定数だけLレベルを継
続する信号D1が出力される。
この信号D1のLレベルのパルス幅は前記一定の時間差
τDに対応するもので、その時間差τDを規定する上記
抵抗RI[およびコンデンサC■の抵抗値や容量は、ト
ランジスタTri、Tr2等から成る被制御素子のター
ンオン時間とターンオフ時間との相違を考慮して定めら
れる。
そして、上記信号A1のH−Lレベルを反転した信号A
I’および信号D1がAND回路30に入力されること
によって信号E1が得られ、信号A1および信号D1が
AND回路32に入力されることによって信号F1が得
られる。これ等の信号E1およびFlは、H−Lレベル
が互いに反転させられるとともに、立ち上がり点が他方
の信号の立ち下がり点よりも時間差τDだけ遅延させら
れており、それぞれ前記PWM信号x、x’として用い
られる。なお、PWM信号信号値ってU相への通電時間
を規定する信号E1のHレベルのパルス幅は信号A1の
Lレベルのパルス幅よりも時間差τDだけ短くなるため
、信号A1のパルス幅を規定する前記信号r1は、この
信号E1のHレベルのパルス幅が所定のパルス幅となる
ように、必要に応じて補正される。
しかしながら、かかるPWM信号生成回路14は、三角
波発生回路22や比較器24、抵抗R1゜RII、コン
デンサCI、C11などのアナログ素子を用いて構成さ
れているため、温度変化等によってその特性値が変動し
、信号T1の周期や信号A1、Dlのパルス幅がそれに
伴って変化し、PWM信号El、Flのパルス幅やパル
ス発生タイミングにばらつきが生じてDCモータ10の
回転速度制御の精度を低下させる原因となっていた。
一方、このような問題を回避するために、コンピュータ
制御によりパルス幅変調を行うようにしたPWM信号生
成回路が近年提案されている。これは、例えば第11図
に示されているように構成され、その各部の信号は第1
2図に示されているようになる。このPWM信号生成回
路14“は3つのクロック発生器36.38.40を備
えており、それぞれ予め定められた一定周期で矩形パル
スを発生するクロック信号T2.CLK、DLEが出力
される。クロック信号T2は最終的なPWM信号信号値
“のパルス発生周期を規定するもので、そのパルス発生
周期PTIは、前記信号T1の三角波発生周期と同様に
DCモータ10やトランジスタTri、Tr2等の特性
に応して例えば512μ秒程度に設定される。クロック
信号CLKは、そのパルス数によってパルス幅変調のパ
ルス幅を定めるもので、パルス幅変調の精度を決定する
ものであり、そのパルス発生周期PT2は上記クロック
信号T2のパルス発生周期PTIよりも充分に短(、例
えば500n秒程度に設定される。また、クロック信号
DLEは前記時間差τDを規定するもので、そのパルス
発生周期PT3は、前記トランジスタTri、Tr2等
から成る被制御素子のターンオン時間とターンオフ時間
との相違を考慮して、例えば16μ秒程度に設定される
上記クロック信号T2およびCLKは、それぞれコンピ
ュータシステム42およびタイマIC46に供給される
。コンピュータシステム42にはまた、前記DCモータ
10から実際の回転速度を表す信号が供給されるように
なっており、予め記憶されたプログラムに従って信号処
理を行うことにより、指令速度と実際の速度との偏差か
らデユーティ比を求めるとともに、そのデユーティ比に
上記クロック信号T2のパルス発生周期PTIを掛算す
ることにより、デユーティ比に対応するPWM信号x、
x’のパルス幅すなわちパルス継続時間を算出し、更に
そのパルス継続時間をクロック信号CLKのパルス発生
周期PT2で割算することにより、パルス継続時間に対
応するクロック信号CLKのパルス数Pを算出する。
そして、上記パルス数Pを表す制御信号がシステムバス
44を介してタイマIC46に供給される。タイマIC
46は、パルス数Pをダウンカウンタに記憶しておき、
前記クロック信号T2の立ち上がりと同時に出力信号A
2をLレベルにするとともに、クロック信号CLKの1
パルス毎にダウンカウンタの内容を1ずつ減らし、ダウ
ンカウンタの内容がOとなるまで信号A2をLレベルに
維持する。したがって、この信号A2はクロック信号T
2のパルス発生周期PTIでパルスを発生するとともに
、そのLレベルのパルス幅が、前記コンピュータシステ
ム42において求められたデユーティ比に応じて、クロ
ック信号CLKのパルス数に基づいて制御されることと
なる。この信号A2は、前記PWM信号生成回路14に
おける信号A1に対応する。
上記信号A2は遅延発生用IC48に入力され、前記ク
ロック信号DLEの立ち上がり毎にラッチ8カされるこ
とにより、信号AL2が得られる。
信号AL2は遅延発生用1c48に再び入力され、クロ
ック信号DLEの立ち上がり毎にランチ出力されること
により、信号AM2が得られる。この信号AM2は、上
記信号AL2に対してクロック信号DLEの1周期分、
例えば16μ秒程度だけ遅延させられることとなり、両
信号AL2およびAM2がNOR回路50に入力される
ことにより信号E2が得られ、AND回路52に入力さ
れることにより信号F2が得られる。これ等の信号E2
およびF2は、前記信号E1およびFlに相当するもの
で、それぞれ前記PWM信号x、x’として用いられる
かかるPWM信号生成回路14′においてはアナログ素
子が無いため、前記PWM信号生成回路14のような温
度変化等による精度の低下が回避される。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記コンピュータシステムによるPWM
信号生成回路においては、PWM信号のパルス幅やパル
スの発生タイミングがばらつき、被制御素子の切換え制
御、更にはモータの回転速度制御等の精度が損なわれる
という問題があった。
前記第1.1図および第12図に記載の従来例について
具体的に説明すると、一定の時間差τDだけ位相がずれ
たAL2信号およびAM2信号を生成するための前記遅
延発生用IC48は、その時間差τDと同じ周期のクロ
ック信号DLEに基づいて、そのクロック信号DLEの
立ち上がり毎に信号A2をラッチ出力して信号AL2を
生成するため、信号AL2のパルス幅やパルス発生タイ
ミングが、生成すべきPWM信号の基本となる信号A2
に対してクロック信号DLEのパルス発生周期PT3す
なわち時間差τDの範囲内でばらつくのである。これに
より、クロック信号CLKのパルス数に基づいて例えば
500n秒の分解能で信号A2のパルス幅変調を行った
としても、最終的な信号E2.F2のパルス幅やパルス
発生タイミングには、クロック信号DLEのパルス発生
周期PT3、すなわち上側では16μ秒程度の誤差が生
じることとなり、その精度が1/32に低下してしまう
のである。
本発明は以上の事情を前景として為されたもので、その
目的とするところは、温度変化等の影響が少ない上記コ
ンピュータシステムによるPWM信号生成回路において
、最終的に得られるPWM信号のパルス幅やパルス発生
タイミングの精度を向上させることにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するために、本発明は、一定周期でパ
ルスを発生するとともにパルス幅変調されたパルス波形
が互いに反対の2種類のPWM信号を用いて、そのPW
M信号のレベル変化に応じてオン状態とオフ状態とに切
り換えられる一対の被制御素子を互いに反対の状態とな
るように切換え制御するに際して、その2種類のPWM
信号相互の立ち上がり点と立ち下がり点との間に一定の
時間差を与えるPWM信号生成回路であって、(a)前
記PWM信号のパルス発生周期と同じ周期でパルスを発
生する第1クロック信号を出力する第1クロック発生器
と、(b)前記第1クロック信号のパルス発生周期より
も充分に短い予め定められた一定の周期でパルスを発生
する第2クロック信号を出力する第2クロック発生器と
、(C)前記PWM信号のパルス幅を制御するために、
その制御すべきパルス幅に対応する時間に相当する前記
第2クロック信号のパルス数を求めて、そのパルス数を
表す制御信号を出力するパルス幅制御手段と、(d)前
記第1クロック信号に同期してパルスを発生させるとと
もに、前記制御信号が表すパルス数だけ前記第2クロッ
ク信号のパルス数をカウントすることにより、その第2
クロック信号のパルス数に対応するパルス幅の基準パル
ス信号を出力する基準パルス信号出力手段と、(e)前
記一定の時間差よりも充分に短い一定周期でパルスを発
生するシフト信号に同期して前記基準パルス信号を取り
込み且つ記憶するとともに、その一定の時間差に相当す
る予め定められた前記シフト信号の所定のパルス数分だ
け経過した後出力するシフトレジスタと、げ)前記基準
パルス信号とその基準パルス信号よりも前記一定の時間
差だけ遅延する前記シフトレジスタからの出力信号とを
用いて論理演算することにより、パルス波形が反対で且
つ立ち上がり点と立ち下がり点との間に一定の時間差を
有する2種類のPWM信号を生成して出力する論理演算
手段とを有することを特徴とする。
ここで、上記シフトレジスタの作動を規定するシフト信
号は、単独のシフト信号発生器から供給されるようにし
ても良いが、前記第2クロック発生器から出力される第
2クロック信号を流用することも可能である。
また、論理演算手段により2種類のPWM信号を生成す
るに際しては、例えばシフトレジスタからの出力信号を
そのまま一方のPWM信号として用い、他方のPWM信
号を論理演算によって生成する場合も含まれる。これは
、上記基準パルス信号よりも一定の時間差だけ遅延する
信号から、更にその一定の時間差だけ遅延する信号をシ
フトレジスタから取り出し、これ等3つの信号から2種
類のPWM信号を生成する場合などに採用され得る。
また、かかるPWM信号生成回路は、シフI−1/ジス
タからの出力信号と基準パルス信号とを用いて最終的な
PWM信号を生成するようになっているが、シフトレジ
スタとして、(g)前記シフト信号に同期して前記基準
パルス信号を取り込み且つ記憶するとともに、前記一定
の時間差に相当する予め定められた前記シフト信号の所
定のパルス数分だけ互いに遅進する複数の信号を、前記
基準パルス信号に対して前記シフト信号のパルス数によ
って定まる一定のタイミングで出力するものを採用する
とともに、論理演算手段として、(h)上記シフトレジ
スタから出力される複数の出力信号を用いて論理演算す
ることにより、パルス波形が反対で且つ立ち上がり点と
立ち下がり点との間に一定の時間差を有する2種類のP
WM信号を生成して出力するものを採用することも可能
である。この場合の論理演算手段は、必ずしも基準パル
ス信号を用いる必要がな(、シフトレジスタから出力さ
れる信号のみを論理演算して2種類のPWM信号を生成
するようにしても差支えない。
作用および発明の効果 このようなPWM信号生成回路においては、先ず、第1
クロック発生器から出力される第1クロ・ンク信号と、
第2クロック発生器から出力される第2クロック信号と
、パルス幅制御手段から出力される制御信号とに基づい
て、第1クロック信号に同期してパルスを発生するとと
もに制御信号が表すパルス数に対応するパルス幅の基準
パルス信号が、基準パルス信号出力手段から出力される
ここまでは、前記第11図に示されている従来例と実質
的に同じである。
その後、上記基準パルス信号はシフトレジスタに供給さ
れ、シフト信号のパルス数に基づいて定められる一定の
時間差だけ遅延する信号が生成される。そして、このシ
フトレジスタからの出力信号と基準パルス信号とを用い
て、論理演算手段により、パルス波形が反対で且つ立ち
上がり点と立ち下がり点との間に一定の時間差を有する
2種類のPWM信号が生成される。
この場合に、上記シフトレジスタからの出力信号の基準
パルス信号に対する遅延時間やパルス幅のばらつきはシ
フト信号のパルス発生周期によって決定されるが、その
シフト信号のパルス発生周期は遅延させるべき一定の時
間差よりも充分に短い周期であるため、上記遅延時間や
パルス幅のばらつきは小さい。これにより、上記一定の
時間差と同じ周期でパルスを発生するクロンク信号を用
いて遅延信号を生成していた従来の場合に比較して、最
終的に得られるPWM信号のパルス幅やパルス発生タイ
ミングのばらつきも小さくなり、−対の被制御素子が高
い精度で切換え制御されるようになる。
なお、上記シフトレジスタからの出力信号の遅延時間や
パルス幅は、厳密にはシフト信号のパルス発生周期の範
囲内でばらつき、それに伴ってPWM信号のパルス幅や
パルス発生タイミングも同じ範囲でばらつくが、そのシ
フト信号のパルス発生周期が、基準パルス信号のパルス
幅変調の精度を決定する第2クロック信号のパルス発生
周期と同じであれば、上記遅延時間やパルス幅に対する
精度がパルス幅変調の精度と同じになり、パルス幅変調
の精度が最終的なPWM信号までそのまま維持される。
このことから判るように、シフト信号のパルス発生周期
は第2クロック信号のパルス発生周期と略同じであるこ
とが望ましい。
一方、シフトレジスタとして、前記シフト信号に同期し
て前記基準パルス信号を取り込み且つ記憶するとともに
、前記一定の時間差に相当する予め定められた前記シフ
ト信号の所定のパルス数分だけ互いに遅進する複数の信
号を、前記基準パルス信号に対して前記シフト信号のパ
ルス数によって定まる一定のタイミングで出力するもの
を用いるとともに、論理演算手段として、上記シフトレ
ジスタから出力される複数の出力信号を用いて論理演算
することにより、パルス波形が反対で且つ立ち上がり点
と立ち下がり点との間に一定の時間差を有する2種類の
PWM信号を生成して出力するものを用いた第2発明で
は、シフトレジスタがら出力される複数の信号を用いて
最終的なPWM信号が生成されるが、その複数の出力信
号の基準パルス信号に対するパルス幅やパルス発生タイ
ミングのばらつきはシフト信号のパルス発生周期によっ
て定まるため、前記第1発明と同様に、PWM信号のパ
ルス幅やパルス発生タイミングの精度が向上させられる
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。なお、以下の実施例において前記従来例と共通する
部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
第1図は本発明の一実施例であるPWM信号生成回路6
0を示す回路図であり、第2図は第1図のPWM信号生
成回路60の各部の信号の一例を示すタイムチャートで
ある。これ等の図において、クロック発生器36.38
、コンピュータシステム42、およびタイマIC46は
前記第11図に記載の従来例と全く同様に構成されてい
るが、タイマIC46から出力される信号A2およびク
ロック発生器38から出力されるクロック信号CLKは
、シフトレジスタ62に入力されるようになっている。
シフトレジスタ62は、フリップフロップ等から成る複
数段のレジスタを直列に接続したもので、クロック信号
CLKに同期して信号A2を取り込んでその内容をレジ
スタに記憶するとともに、そのレジスタの記憶内容を1
つずつ移動させるもので、予め設定されたn番目のレジ
スタからその記憶内容を出力するようになっている。
したがって、このシフトレジスタ62の出力信号AL3
は、クロック信号CLKのパルス発生周期PT2にnを
掛算した時間だけ信号A2に対して遅延させられる。か
かる信号AL3の遅延時間は、最終的なPWM信号x、
x’の立ち上がり点と立ち下がり点との間の一定の時間
差τDを定めるもので、例えばその時間差τDが16μ
秒でパルス発生周期PT2が500n秒の場合には、上
記“n”°は32に設定される。
そして、上記信号A2およびAl1のH−Lレベルを反
転した信号A2’およびAL3’がそれぞれNOT回路
64.66によって得られ、それ等の信号A2’および
AL3’からAND回路68によって信号E3が生成さ
れる一方、信号A2およびAl1からAND回路70に
よって信号F3が生成される。これ等の信号E3および
F3は、H−Lレベルが互いに反転させられるとともに
、立ち上がり点が他方の信号の立ち下がり点よりも時間
差τDだけ遅延させられており、それぞれ前記第6図の
回路のPWM信号x、x’として用いられる。
なお、上記N07回路64.66およびAND回路6日
の替わりにNOR回路を用いて信号E3を生成すること
もできる。また、PWM信号XとなってU相への通電時
間を規定する信号E3のHレベルのパルス幅は信号A2
のLレベルのパルス幅よりも時間差τDだけ短くなるた
め、信号A2のパルス幅を規定する前記コンピュータシ
ステム42のプログラムは、この信号E3のHレベルの
パルス幅が所定のパルス幅となるように設定される。
ここで、上記信号AL3の信号A2に対する遅延時間や
パルス幅のばらつきはクロック信号CLKのパルス発生
周期PT2によって決定されるが、そのパルス発生周期
PT2は遅延させるべき一定の時間差τDよりも充分に
短い周期(上側では1/32)であるため、上記遅延時
間やパルス幅のばらつきは小さい。これにより、上記一
定の時間差τDと同じ周期でパルスを発生するクロック
信号DLEを用いて遅延信号を生成していた従来の場合
に比較して、最終的に得られるPWM信号E3、F3の
パルス幅やパルス発生タイミングのばらつきも小さくな
り、一対の被制御素子である前記トランジスタTri、
Tr2が高い精度で切換え制御されるようになる。
また、上記信号AL3の遅延時間やパルス幅は、厳密に
はクロック信号CLKのパルス発生局UPT2の範囲内
でばらつき、それに伴ってPWM信号E3.F3のパル
ス幅やパルス発生タイミングも同じ範囲でばらつくが、
上記クロック信号CLKは前記タイマIC46に供給さ
れて信号A2のパルス幅変調を行う基準となる信号で、
上記信号AL3(7)Ji[となる信号A2には元々パ
ルス発生周期PT2の範囲内で誤差が含まれているため
、シフトレジスタ62による遅延制御によってパルス幅
やパルス発生タイミングなどの精度が損なわれることは
ない。したがって、タイマIC46によるパルス幅変調
の精度が最終的なPWM信号E3、F3までそのまま維
持されることとなる。
また、上記のようにクロック発生器38がら出力される
クロック信号CLKがタイマIC46およびシフトレジ
スタ62に供給されるため、シフトレジスタ62のシフ
トタイミングを規定するシフト信号を発生するクロック
発生器を別個に設ける場合に比較して回路が簡単且つ安
価に構成される。
この実施例では、前記クロック発生器36.38がそれ
ぞれ第1クロック発生器、第2クロック発生器に相当し
、それ等のクロック信号T2.CLKは第1クロック信
号、第2クロック信号に相当する。クロック信号CLK
はシフトレジスタ62の作動を規定するシフト信号を兼
ねている。また、コンピュータシステム42.タイマI
C46は、それぞれパルス幅制御手段、基準パルス信号
出力手段に相当し、前記信号A2は基準パルス信号に相
当する。更に、前記N07回路64.66およびAND
回路68.70は論理演算手段に相当する。
次に、本発明の他の実施例を説明する。
第3図のPWM信号生成回路80においては、シフトレ
ジスタ72が、n番目および2n番目のレジスタの記憶
内容を出力するようになっており、n番目のレジスタか
らは前記実施例と同様に信号A2よりも時間差τD1換
言すればnXPT2だけ遅延する信号AL3がクロック
信号CLKに基づいて出力される一方、2n番目のレジ
スタからは信号A2よりも2nXPT2だけ遅延する信
号、すなわち信号AL3よりも更に時間差τDだけ遅延
する信号AL4がクロック信号CLKに基づいて出力さ
れる。そして、上記信号AL3のH−LレベルがNOT
回路74により反転させられることによって信号E4が
得られ、信号A2およびAl1からAND回路70によ
って信号F4が得られる。これ等の信号E4およびF4
は、H−Lレベルが互いに反転させられるとともに、立
ち上がり点が他方の信号の立ち下がり点よりも時間差τ
Dだけ遅延させられており、それぞれ前記PWM信号x
、x’として用いられる。第4図は第3図における各部
の信号の一例である。
ここで、上記信号AL3およびAl1は、何れも信号A
2に対してクロック信号CLKのパルス数によって定ま
る一定のタイミングだけ遅れて出力されるものであるた
め、そのパルス幅やパルス発生タイミングのばらつきが
小さく、前記実施例と同様な作用効果が得られる。この
実施例では上記N07回路74およびAND回路76が
論理演算手段に相当する。
なお、上記信号E4のHレベルのパルス幅は信号A2の
Lレベルのパルス幅と同じで、前記第1実施例に比較し
て時間差τDだけ長くなるが、信号A2のLレベルのパ
ルス幅が前記実施例よりも時間差τDだけ短くなるよう
に、信号A2のパルス幅を規定する前記コンピュータシ
ステム42のプログラムを予め設定しておけば良い。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明し
たが、本発明は他の態様で実施することもできる。
例えば、前記実施例では3相のブラシレスDCモータ1
0の回転速度制御を行う際にトランジスタブリッジ回路
12を切換え制御するPWM信号x、x’の生成回路に
ついて説明したが、他のDCモータやACモータ、或い
はパワートランス等のモータ以外の機器に関する制御回
路や、トランジスタ以外の被制御素子を有する制御回路
にも、本発明は同様に適用され得る。
また、前記実施例ではPWM信号x、x’の立ち上がり
時にトランジスタTri、Tr2がオン状態とされるが
、立ち下がり時にオン状態となるように構成されても良
い。その場合には、一方のPWM信号の立ち下がり点を
他方のPWM信号の立ち上がり点よりも一定の時間差τ
Dだけ遅延させるようにすれば良い。なお、ターンオン
時間がターンオフ時間よりも長い被制御素子に対しては
、一対のPWM信号の立ち上がり点と立ち下がり点との
ずれを上記と逆にしなければならないことは勿論である
また、前記実施例ではタイマIC46に供給されるクロ
ック信号CLKがシフトレジスタ6272のシフト信号
を兼ねていたが、シフト信号を出力するクロック発生器
を別個に設けることも可能である。
また、前記第2実施例では3つの信号A2.Al1.お
よびAl1からPWM信号E4およびF4が生成される
ようになっているが、シフトレジスタ72から出力され
る2つの信号AL3およびAl1のみに基づいて、第1
実施例と同様にして2種類のPWM信号を生成すること
もできる。その場合には、信号A2がシフトレジスタ7
2に入力した後信号AL3が出力されるまでの遅延時間
は、クロック信号CLKのパルス数によって任意に設定
できる。
また、前記クロック信号T2.CLKのパルス発生周期
PTI、PT2はタイマIC46のクロック応答範囲内
で適宜変更でき、それ等を可変とすることも可能である
。なお、シフトレジスタ62.72の設定値“n”およ
び“2n”はパルス発生周期PT2の変更に伴って変更
する必要がある。
また、前記実施例のコンピュータシステム42にはクロ
ック信号T2およびCLKが供給されるようになってい
るが、それ等のパルス発生周期PTl、PT2や周波数
を設定するようにしても良い。
その他−々例示はしないが、本発明は当業者の知識に基
づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるパルス幅変調信号生成
回路を示す回路図である。第2図は第1図の生成回路に
おける各部の信号の一例を示すタイムチャートである。 第3図は本発明の他の実施例を示す回路図である。第4
図は第3図の実施例における各部の信号の一例を示すタ
イムチャートである。第5図は第1図のパルス幅変調信
号生成回路が好適に用いられる3相ブラシレスDCモー
タの回転速度制御回路の概略を説明する図である。 第6図は第5図の制御回路における通電切換え部分を示
す回路図である。第7図は第6図の回路におけるパルス
幅変調信号とトランジスタのオンオフ切換えとの関係を
示す図である。第8図はアナログ素子を有する従来のパ
ルス幅変調信号生成回路の一例を示す回路図である。第
9図および第10図は、第8図の生成回路における各部
の信号の一例を示すタイムチャートである。第11図は
コンピュータシステムによる従来のパルス幅変調信号生
成回路の一例を示す回路図である。第12図は第11図
の生成回路における各部の信号の一例を示すタイムチャ
ートである。 36:クロック発生器(第1クロック発生器)38:ク
ロック発生器(第2クロック発生器)42:コンピュー
タシステム(パルス幅制御手段)46:タイマIC(基
準パルス信号出力手段)so、so:パルス幅変調信号
生成回路62.72:シフトレジスタ 64.66:N07回路 68.70:AND回路 74:N07回路   76:AND回路Tr 1.T
r2 : )ランジスタ(被制御素子)Tl第1クロッ
ク信号 CLK:第2クロック信号(シフト信号)A2:基準パ
ルス信号 Al1.Al1 :シフトレジスタの出力信号E3.F
3:2種類のパルス幅変調信号E4.F4:2種類のパ
ルス幅変調信号τD=一定の時間差

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一定周期でパルスを発生するとともにパルス幅変
    調されたパルス波形が互いに反対の2種類のパルス幅変
    調信号を用いて、該パルス幅変調信号のレベル変化に応
    じてオン状態とオフ状態とに切り換えられる一対の被制
    御素子を互いに反対の状態となるように切換え制御する
    に際して、該2種類のパルス幅変調信号相互の立ち上が
    り点と立ち下がり点との間に一定の時間差を与えるパル
    ス幅変調信号生成回路であって、 前記パルス幅変調信号のパルス発生周期と同じ周期でパ
    ルスを発生する第1クロック信号を出力する第1クロッ
    ク発生器と、 前記第1クロック信号のパルス発生周期よりも充分に短
    い予め定められた一定の周期でパルスを発生する第2ク
    ロック信号を出力する第2クロック発生器と、 前記パルス幅変調信号のパルス幅を制御するために、そ
    の制御すべきパルス幅に対応する時間に相当する前記第
    2クロック信号のパルス数を求めて、該パルス数を表す
    制御信号を出力するパルス幅制御手段と、 前記第1クロック信号に同期してパルスを発生させると
    ともに、前記制御信号が表すパルス数だけ前記第2クロ
    ック信号のパルス数をカウントすることにより、該第2
    クロック信号のパルス数に対応するパルス幅の基準パル
    ス信号を出力する基準パルス信号出力手段と、 前記一定の時間差よりも充分に短い一定周期でパルスを
    発生するシフト信号に同期して前記基準パルス信号を取
    り込み且つ記憶するとともに、該一定の時間差に相当す
    る予め定められた前記シフト信号の所定のパルス数分だ
    け経過した後出力するシフトレジスタと、 前記基準パルス信号と該基準パルス信号よりも前記一定
    の時間差だけ遅延する前記シフトレジスタからの出力信
    号とを用いて論理演算することにより、パルス波形が反
    対で且つ立ち上がり点と立ち下がり点との間に一定の時
    間差を有する2種類のパルス幅変調信号を生成して出力
    する論理演算手段と を有することを特徴とするパルス幅変調信号生成回路。
  2. (2)請求項(1)に記載のパルス幅変調信号生成回路
    において、前記シフトレジスタを、前記シフト信号に同
    期して前記基準パルス信号を取り込み且つ記憶するとと
    もに、前記一定の時間差に相当する予め定められた前記
    シフト信号の所定のパルス数分だけ互いに遅進する複数
    の信号を、前記基準パルス信号に対して前記シフト信号
    のパルス数によって定まる一定のタイミングで出力する
    ものとし、且つ、前記論理演算手段を、前記シフトレジ
    スタから出力される複数の出力信号を用いて論理演算す
    ることにより、パルス波形が反対で且つ立ち上がり点と
    立ち下がり点との間に一定の時間差を有する2種類のパ
    ルス幅変調信号を生成して出力するものとしたことを特
    徴とするパルス幅変調信号生成回路。
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