JPH0325053Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は被空調室の天井内に埋設されて設置さ
れる天井埋込型の空気調和機に関するものであ
る。

従来の技術 従来、この種の天井埋込型の空気調和機（以下
空調機という）は、第３図及び第４図に示すのが
一般的である。

以下に従来の空調機について説明する。

第３図は従来の空調機の縦断面図であり、１は
天井内に埋設される空調機本体を示し、２は天井
面に露出して空調機本体１に設置される化粧パネ
ルを示す、化粧パネル２には、ほぼ中央に吸込口
３を有し、かつ吸込口３の相対向する外周には吹
出口４を有している。前記空調機本体１の内部に
は、吹出口４に対向してシロツコフアンからなる
送風機５を備え、この送風機５に相対向する両左
右の位置に熱交換器６を配置し、この熱交換器６
の下部には、送風機５から熱交換器６までの風路
を形成するエアーガイダー部７を一体成形した露
受皿７を一体成形した露受皿８が備えられ、露受
皿８の両端に接着された取付板９と露受皿８の下
部に接着された下部パネル１０により露受皿８左
右と下部が前記空調機本体１に固定されている。
このエアーガイダー部７は熱交換器６と面する側
において先細状となつて空気を流す開口を設けて
いる。

以上のように構成された空調機について、以下
その動作について説明する。

まず、化粧パネル２の吸込口３より送風機５の
作用によつて吸込まれた空気が、送風機５を通
り、露受皿８のエアーガイダー部７に沿つて熱交
換器６を通り、風路を経て吹出口に導かれ、吹出
口４より吹出される。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら上記の構成では、送風機５から出
た風が直接エアーガイダー部７に当たるが、エア
ーガイダー部７の先端は細く、固定されていない
ため、振動が起こり騒音を発生するという欠点を
有していた。

本考案は上記従来の問題点を解決するもので、
エアーガイダ部の振動を防止することのできる空
調機を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 この目的を達成するために本考案の空調機は、
エアーガイダー部の細くなつている部分に貫通穴
を設け、ボルトを通し、空調機本体にエアーガイ
ダー部と一体の露受皿を強固に締め上げられる構
成を有している。

作 用 この構成によつて、エアーガイダー部先端の振
動が防げ、騒音を防止することができる。

実施例 以下本考案の一実施例について、第１図及び第
２図を参照しながら説明する。

第１図は本考案の実施例における天井埋込型の
空気調和機の縦断面図を示すものである。第１図
において１１は空気調和機本体で、天井１２に穿
設された開口部１３より挿入されて天井１２内部
に位置し設置される、１４は天井１２より露出し
て、空気調和機本体１１に取付け固定される化粧
パネルより成る。

化粧パネル１４は、ほぼ中央に吸込口１５を有
し、吸込口１５の相対向する外周には吹出口１６
を有している。一方空気調和機本体１１内部に
は、吸込口１５に対向して送風機１７を備え、こ
の送風機１７に相対向する両左右の位置には一対
の熱交換器１８を配置し、通風路１９を介して吹
出口１６に連通している。吸込口１５より吸込ま
れた空気は、送風機１７により熱交換器１８に導
びかれ、通風路１９を通り吹出口より吹出され
る。送風機１７から熱交換器１８までの通風は、
熱交帰器１８の下部に位置する露受皿２０のエア
ーガイダー部２１にて案内される。すなわち、露
受皿２０は、熱交換器１８のドレーン水を受ける
露受部２２と、送風機１７の外周を囲み熱交換器
１８に相対向して吹出用開口２３を構成しつつ、
エアーガイダー部２１を発泡スチロール等の断熱
材で一体成形されている。露受皿２０の中央に
は、送風機７の吸込み側に位置して吸込用開口２
４が穿設されており、オリフイス２５が備えられ
ている。又、エアーガイダー部２１には縦方向に
貫通穴２６を設け、複数個のボルト２７を通し空
気調和機本体１１の外周壁１１′に露受皿２０を
直接強固に締め上げ固定されている。

以上のように本考案例によれば、送風機１７か
ら出た風が直接エアーガイダー部２１に当たつて
も、ボルト２６によつて、露受皿２０のエアーガ
イダー部２１を直接空気調和機本体１１の外周壁
１１′に、強固に締め上げ固定されているため、
エアーガイダー部２１の振動を防止することがで
きる。

考案の効果 以上のように本考案は、露受皿のエアーガイダ
ー部を直接ボルトにより空気調和機本体に、強固
に締め上げ固定することにより、振動による騒音
を防止することができる優れた空気調和機を実現
できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における空気調和機
の縦断面図、第２図は同水平断面図、第３図は従
来の空気調和機の縦断面図、第４図は同水平断面
図である。 １１……空気調和機本体、１４……化粧パネ
ル、１５……吸込口、１６……吹出口、１７……
送風機、１８……熱交換器、２０……露受皿、２
１……エアーガイダー部、２２……露受部、２６
……貫通穴、２７……ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井内に埋設して設置される空気調和機本体
   と、天井面に露出し、前記空気調和機本体に取付
   けられる化粧パネルとより成り、前記化粧パネル
   のほぼ中央に吸込口と、吸込口の相対向する外周
   に吹出口と、前記吸込口に対向して、前記空気調
   和機本体内部に送風機と、この送風機に相対向す
   る両左右の位置に熱交換器と、この熱交換器の下
   部に、露受部とエアーガイダー部とを一体成形し
   た露受皿を具備し、前記エアーガイダー部の縦方
   向に貫通穴を設け、この貫通穴に複数個のボルト
   を通し、前記空気調和機本体と露受皿を強固に締
   め上げ固定した空気調和機。