JPH0324976Y2 - - Google Patents

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JPH0324976Y2
JPH0324976Y2 JP1985107880U JP10788085U JPH0324976Y2 JP H0324976 Y2 JPH0324976 Y2 JP H0324976Y2 JP 1985107880 U JP1985107880 U JP 1985107880U JP 10788085 U JP10788085 U JP 10788085U JP H0324976 Y2 JPH0324976 Y2 JP H0324976Y2
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pipe
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  • Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は燃焼ガスが通過するテールパイプを備
え、このテールパイプを液体を加熱する熱交換器
として使用するパルス燃焼器に関する。
〔従来技術〕
この種のパルス燃焼器は、燃焼室とテールパイ
プにより共鳴系を構成し、燃焼ガスが燃焼室とテ
ールパイプの間を短かい周期で往復しながら全体
としてテールパイプに向つて流れるものであり、
1本のテールパイプを有するものと、複数のテー
ルパイプを有するものとがある。第3図a及びb
に示す如く、燃焼室1に1本のテールパイプ2と
逆止弁を設けた供給口3を備えたものは共鳴系が
単純となるので燃焼ガスの往復があつても燃焼室
1内の燃焼は比較的安定し、燃焼ガス中の一酸化
炭素濃度は比較的低く(例えば0.0045%程度)な
る。しかしながら、所定量の燃焼ガスを通過させ
るためにはテールパイプ2の径が大となりその表
面積に比して容積が大となるので、このテールパ
イプにより構成される熱交換器が大型になるとい
う問題がある。一方、第4図a及びbに示す如
く、テールパイプ2Aを2本設けたものは、テー
ルパイプ2Aの径が小で足りるので熱交換器が比
較的小型となるが共鳴系が複雑となり、各テール
パイプ2Aと燃焼室1の間の燃焼ガスの往復のタ
イミングの不一致や流れの干渉により燃焼室1内
の燃焼が不安定となり、燃焼ガス中の一酸化炭素
濃度が大(例えば0.023%程度)となるという問
題がある。
此等に対し、特開昭55−102804に示す如く、燃
焼器からのテールパイプを1本とし、途中にマニ
ホールドを設けて複数に分割したものや、出願人
が先に提案した実開昭60−81421の如く、テール
パイプを同一径のパイプにより複数に分岐したも
のもあつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記特開昭55−102804の技術に
おいては、箱状のマニホールドを設けて1本のテ
ールパイプを複数に分割しているのでマニホール
ドを境としてテールパイプ内の燃焼ガスの流れの
状態が変化し、このため安定した燃焼ガスの往復
を生ぜしめる共鳴系を形成させるためには、燃焼
室とマニホールドの間のテールパイプを短かくす
ることができず、その結果熱交換器を含むテール
パイプを全体として小型化することができないと
いう問題点があつた。
また実開昭60−81421の技術においては、テー
ルパイプを複数に分岐させているが分岐点の前後
の各パイプの径が同一であるので、テールパイプ
全体としての単位長さ当りの流通抵抗が分岐点の
後の方が小となる。このためこの分岐点を境とし
てテールパイプ内の燃焼ガスの流れの状態が変化
し、この部分からの反射波も生じるので共鳴系が
複雑となり、安定した燃焼ガスの往復を生じさせ
ることができず、このため燃焼ガス中の一酸化炭
素の濃度が増大するという問題がある。
本考案はこのような各問題を解決することを目
的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
このために、本考案による複数に分岐されたテ
ールパイプを有するパルス燃焼器は、第1図及び
第2図に示す如く、逆止弁12を有する供給口1
1を備えた燃焼室10と、この燃焼室に接続され
同燃焼室と共に共鳴系を構成すると共に液体を加
熱する熱交換器Hを形成するテールパイプ13を
備えてなり、空気と燃料の混合気を前記共鳴系の
作用により前記供給口11を介して周期的に前記
燃焼室10内に導入して燃焼させ、発生した燃焼
ガスを燃焼圧力により前記テールパイプ13内に
送り込むパルス燃焼器において、前記テールパイ
プ13は前記燃焼室10の一側面に一端が接続さ
れた大径な1本の第1パイプ13aと、この第1
パイプの他端になだらかに湾曲して分岐接続され
る細径で長さが等しい長尺の複数の第2パイプ1
3bからなり、この複数の第2パイプ全体の単位
長さ当りの流通抵抗と前記第1パイプ13aの単
位長さ当りの流通抵抗をほぼ同一とし、かつ前記
第1パイプ13aの長さを前記第2パイプ13b
の長さに比して充分短くしたことを特徴とするも
のである。
〔作用〕
供給口11から導入された混合気は燃焼室10
内において燃焼して高温高圧の燃焼ガスが生じ、
この燃焼ガスは逆止弁12を閉じると同時にテー
ルパイプ13内に送り込まれ、更に第1パイプ1
3aからこれになだらかに湾曲して分岐接続され
た第2パイプ13b内に、流れの乱れを生ずるこ
となく流入する。次いで、第1及び第2パイプ1
3a,13b内の燃焼ガスの流れはその慣性によ
り燃焼室10内に負圧を生ぜしめ、逆止弁12を
開いて供給口11から燃焼室10内に混合気を吸
入すると同時に燃焼ガスの一部はテールパイプ1
3から燃焼室10内に逆流し、その中の残り火に
より混合気は再び燃焼する。このようにして本考
案のパルス燃焼器は短かい周期で燃焼を繰り返
す。また複数の第2パイプ13bは全体の単位長
さ当りの流通抵抗が第1パイプ13aの単位長さ
当りの流通抵抗とほぼ同一であり、従つて両パイ
プ13a,13bの分岐点で流れの状態に変化を
生じることがないので分岐点から反射波が生じる
ことがなく、また各第2パイプ13bは長さが等
しいので各末端からの反射波は同位相で合流して
第1パイプ13aに戻り、これによりテールパイ
プ13内の燃焼ガスの往復は全体として安定して
行われる。更に、テールパイプ13は複数に分岐
された細径の第2パイプ13bが大部分を占める
ので、表面積の割には容積が小となる。
〔考案の効果〕
前述の如く、本考案によればテールパイプ13
内の燃焼ガスの往復が安定して行われるので安定
したパルス燃焼状態が得られ、これにより燃焼ガ
ス中の一酸化炭素濃度を減少させることができ
る。またテールパイプは表面積に比して容積が小
となるので、熱交換器を小形化することができ
る。
〔実施例〕 以下に、添付図面により本考案の実施例の説明
をする。第1図及び第2図に示す如く、燃焼室1
0は遠心ポンプのケーシングに類似する形状をな
し、その接続方向には供給口11が開口され、中
心部の一側にはテールパイプ13が接続される1
個の排出口10aが開口され、中心部の他側には
排出口10aと対向して内方に山形に突出する案
内部10bが形成されている。供給口11には燃
焼室10に向う気体の流れを許し逆向の流れを阻
止する逆止弁12が設けられ、燃焼室10は供給
口11を加熱槽24の開口24aに一致させて加
熱槽24の内側から液密に固定されている。
テールパイプ13は、一端が燃焼室10の排出
口10aに接続された1本の大径の第1パイプ1
3aと、その他端に分岐接続された細径の2本の
第2パイプ13bからなる。第1パイプ13aの
内径Dは燃焼室10から送り出される燃焼ガスが
所定の流速となるように定められ、その長さLは
内径Dと同程度の寸法とする。また第2パイプ1
3bは、第2図に示す如く、第1パイプ13aの
他端からなだらかに湾曲してY字状に分岐され、
その内径は2本パイプ13b全体の単位長さ当た
りの流通抵抗が前記第1パイプ13aの単位長さ
当たりの流通抵抗とほゞ等しくなるように定めら
れる。第1図に示す如く、各第2パイプ13bは
等長で充分長くし、加熱槽24内に屈曲させて設
けて水や油等の液体25を加熱する熱交換器Hを
形成し、その各末端は加熱槽24外に導出され排
気筒23に接続されている。第1パイプ13aの
長さは、本実施例では内径と同程度としたが、第
2パイプ13bの長さよりも充分短ければよい。
このように第2パイプ13bは長さが等しく、
また2本分を合わせた単位長さ当りの流通抵抗が
第1パイプ13aの単位長さ当りの流通抵抗とほ
ぼ同一であり、かつ第1パイプ13aになだらか
に湾曲して接続されているので燃焼室10から第
2パイプ13b末端までの燃焼ガスの流れはあま
り乱れを生ずることなく連続し、従つて途中から
の反射波はなく、また両第2パイプ13bの長さ
は同一であるので燃焼室10と第1及び第2パイ
プ13a,13bにより1つの単純な共鳴系が形
成される。
第1図に示す如く、燃焼室10の供給口11は
供給管22を介してガス源20とブロワ21に接
続されている。ブロワ21からの空気とガス源2
0からの燃焼ガスは混合されて混合気となり、供
給管22から逆止弁12を経て、接線方向から燃
焼室10内に送り込まれて混合気の渦流を生ず
る。この混合気の渦流は点火栓(図示せず)によ
り点火され燃焼して高温,高圧の燃焼ガスとなり
その圧力により逆止弁12を閉じて混合気の流入
を停止すると同時に燃焼室10の中央部一側の排
出口10aに接続された第1パイプ13aに流入
し、次いで、2本の第2パイプ13b内に分れて
流入して液体25を加熱した後、排気筒23を経
て大気中に排出される。
第1及び第2パイプ13a,13b内に送り込
まれた燃焼ガスの流れは、短時間の経過後、その
慣性により燃焼室10内に負圧を生ぜしめ、逆止
弁12を開いて供給管22からの混合気を燃焼室
10内に吸入すると同時に燃焼ガスの一部は前記
共鳴系の作用によりテールパイプ13から燃焼室
10内に逆流し、その中の残り火により混合気は
再び燃焼する。従つて前記点火栓は始動時のみ作
動させればよい。このように前記共鳴系の作用に
より燃焼が短い周期(例えば毎分100サイクル程
度)でくり返される。
上述の如く、本実施例においては、テールパイ
プ13は2本の細部のテールパイプ13aになだ
らかに分岐されるとともに、2本の第2パイプ1
3bはその全体の単位長さ当りの流通抵抗を第1
パイプ13aの単位長さ当りの流通抵抗とほぼ同
一としたので両パイプ13a,13bの分岐点で
流れの状態に変化を生じることがなくなつて分岐
点から反射波が生じることがなくなり、また各第
2パイプ13bは長さが等しいので各末端からの
反射波は同位相で合流して第1パイプ13aに戻
り、これにより共鳴系は1つの単純なものとな
る。そしてこの単純な共鳴系により燃焼室10へ
の混合気の流入及び燃焼のサイクルがくり返され
るので、各サイクルにおける混合気の流入、燃焼
ガスの逆流及び燃焼は一定の状態が保たれて安定
し、従つて燃焼ガス中の一酸化炭素濃度は例えば
0.0045%程度の低い値となる。またテールパイプ
13は、2本に分岐された細径の第2パイプ13
bの長さが第1パイプ13aより充分に長いの
で、表面積の割には容積が小となる。更に各サイ
クルにおける混合気の流入状態が安定するので、
始動時に使用する点火栓の取付位置の選定も容易
となる。
なお、第2図に示す如く、排出口10aと対向
して山形の案内部10bを設ければ、テールパイ
プ13から排出口10aを経て逆流する燃焼ガス
は案内部10bの作用により燃焼室10内の乱れ
を一層減少させ、上記燃焼及び点火の安定を更に
向上させることができる。また、第2パイプ13
bは本実施例の如く2本には限らず、3本以上と
すれば熱交換器Hを一層小型化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案によるパルス燃焼器
の一実施例を示し、第1図は全体の構造図、第2
図は第1図の−断面図、第3図a及びbは従
来技術の一例の側面図及び正面図、第4図a及び
bは他の従来技術の側面図及び正面図である。 符号の説明、10……燃焼室、11……供給
口、12……逆止弁、13……テールパイプ、1
3a……第1パイプ、13b……第2パイプ、H
……熱交換器、L……第1パイプの長さ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 逆止弁を有する供給口を備えた燃焼室と、この
    燃焼室に接続され同燃焼室と共に共鳴系を構成す
    るとともに液体を加熱する熱交換器を形成するテ
    ールパイプを備えてなり、空気と燃料の混合気を
    前記共鳴系の作用により前記供給口を介して周期
    的に前記燃焼室内に導入して燃焼させ、発生した
    燃焼ガスを燃焼圧力により前記テールパイプ内に
    送り込むパルス燃焼器において、前記テールパイ
    プは前記燃焼室の一側面に一端が接続された大径
    な1本の第1パイプと、この第1パイプの他端に
    なだらかに湾曲して分岐接続される細径で長さが
    等しい長尺の複数の第2パイプからなり、この複
    数の第2パイプ全体の単位長さ当りの流通抵抗と
    前記第1パイプの単位長さ当りの流通抵抗をほぼ
    同一とし、かつ前記第1パイプの長さを前記第2
    パイプの長さに比して充分短くしたことを特徴と
    する複数に分岐されたテールパイプを有するパル
    ス燃焼器。
JP1985107880U 1985-07-15 1985-07-15 Expired JPH0324976Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6081421U (ja) * 1983-11-10 1985-06-06 パロマ工業株式会社 パルス燃焼式加熱器

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