JPH03249296A - 耐摩耗性スクリーンプレート - Google Patents
耐摩耗性スクリーンプレートInfo
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- JPH03249296A JPH03249296A JP2041304A JP4130490A JPH03249296A JP H03249296 A JPH03249296 A JP H03249296A JP 2041304 A JP2041304 A JP 2041304A JP 4130490 A JP4130490 A JP 4130490A JP H03249296 A JPH03249296 A JP H03249296A
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Landscapes
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- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明はパルプスラリー用スクリーンプレートに閣し、
特にスクリーンプレート面に炭化物ナーメット溶射皮膜
を形成させたパルプスラリー用スクリーンプレート及び
前記溶射皮膜形成方法に関する。
特にスクリーンプレート面に炭化物ナーメット溶射皮膜
を形成させたパルプスラリー用スクリーンプレート及び
前記溶射皮膜形成方法に関する。
[従来の技術]
一般にバルブ処理において、蒸解後のバージンバルブ又
は離解後の古紙バルブは、未蒸解の結束繊維や未離解古
紙、更に砂やホチキス等の硬質の異物やプラスチック類
に至るまで混入しており、これを精選して異物を除去し
、良好な繊維分のみ取り出して抄紙工程に送る必要があ
る。異物を除去するに当っては、結束ll1llIや未
離解古紙、プラスチック等良質繊維に比し形状の大きい
ものは小さな孔やスリットを設けたスクリーンプレート
を通過させて除去できるが、砂等のこまかいものは、ス
クリーン方式での除去は不可能で、セントリクリーナー
のような比重差を利用して除去するのが一般的であり、
通常この二つの方式を組合せて精選を行うのが普通であ
る。
は離解後の古紙バルブは、未蒸解の結束繊維や未離解古
紙、更に砂やホチキス等の硬質の異物やプラスチック類
に至るまで混入しており、これを精選して異物を除去し
、良好な繊維分のみ取り出して抄紙工程に送る必要があ
る。異物を除去するに当っては、結束ll1llIや未
離解古紙、プラスチック等良質繊維に比し形状の大きい
ものは小さな孔やスリットを設けたスクリーンプレート
を通過させて除去できるが、砂等のこまかいものは、ス
クリーン方式での除去は不可能で、セントリクリーナー
のような比重差を利用して除去するのが一般的であり、
通常この二つの方式を組合せて精選を行うのが普通であ
る。
本発明のスクリーンプレートは、この中で前者のスクリ
ーン方式の精選装置に適用するものである。
ーン方式の精選装置に適用するものである。
紙バ産業に於けるスクリーンは、スクリーンプレートが
平板か円筒かの二つに分れるが、生産量の増大に伴なっ
て処理量の増加が望まれ、現在では密閉圧力円筒式が主
流になっている。
平板か円筒かの二つに分れるが、生産量の増大に伴なっ
て処理量の増加が望まれ、現在では密閉圧力円筒式が主
流になっている。
この方式では多数の丸孔又はスリットを有する円筒状の
スクリーンプレートと、この円筒の表面近くを^速で回
転するフォイル(ブレードとも称する)とが密閉ケーシ
ング内におさめられており、スクリーンプレートに対す
る原料の流れの方向が内側から外側へか、外側から内側
へ、また、フォイルの回転がプレートの外側か内側かに
よって四つの型式が考えられる。この密閉圧力式に於て
はフォイルの回転が流体力学的に飛行機の翼の役目を果
しており、原料流入に伴なってスクリーンプレート上に
堆積するバルブマット又は異物は、フォイルの回転に伴
なって発生する負圧(もしくはif圧)により、吸引又
は押出されて、清掃除去される機構となっている。
スクリーンプレートと、この円筒の表面近くを^速で回
転するフォイル(ブレードとも称する)とが密閉ケーシ
ング内におさめられており、スクリーンプレートに対す
る原料の流れの方向が内側から外側へか、外側から内側
へ、また、フォイルの回転がプレートの外側か内側かに
よって四つの型式が考えられる。この密閉圧力式に於て
はフォイルの回転が流体力学的に飛行機の翼の役目を果
しており、原料流入に伴なってスクリーンプレート上に
堆積するバルブマット又は異物は、フォイルの回転に伴
なって発生する負圧(もしくはif圧)により、吸引又
は押出されて、清掃除去される機構となっている。
従って、清掃に必要な圧の発生には、フォイルの形状や
速度と共に、スクリーンプレートとの相対位置が大切で
、そのためにはスクリーンプレートが孔あけ加工後変形
するようなことがあってはならない。また、変形してい
なくとも運転中に振動したり歪んだりするようでは、ス
クリーンの性能を充分に発揮することができないので、
プレート材質は変形のない剛性の高い材質を使用するこ
とが好ましい。
速度と共に、スクリーンプレートとの相対位置が大切で
、そのためにはスクリーンプレートが孔あけ加工後変形
するようなことがあってはならない。また、変形してい
なくとも運転中に振動したり歪んだりするようでは、ス
クリーンの性能を充分に発揮することができないので、
プレート材質は変形のない剛性の高い材質を使用するこ
とが好ましい。
また、精選率を上げるには、スクリーンの孔又はスリッ
トができるだけ細かい方が良質の繊維を得ることができ
るが、孔あけ加工の面からみると、剛性が高い材質はど
細かい孔あけが困難であり、細かいカットのスクリーン
はど剛性を犠牲にし、ある程度柔らかい材料を使用せざ
るを得ない。
トができるだけ細かい方が良質の繊維を得ることができ
るが、孔あけ加工の面からみると、剛性が高い材質はど
細かい孔あけが困難であり、細かいカットのスクリーン
はど剛性を犠牲にし、ある程度柔らかい材料を使用せざ
るを得ない。
その上、スクリーンの開孔部を小さくすればする程、ス
クリーンとしての処理能力は減するため、その減少をカ
バーするには負荷を増大して流量を増加させる必要があ
る。そうすると必然的にスクリーンプレートの摩耗が増
大し、材質の柔らかいことと相まって良好な精選率を維
持していくことが難しく大きな問題点となっている。
クリーンとしての処理能力は減するため、その減少をカ
バーするには負荷を増大して流量を増加させる必要があ
る。そうすると必然的にスクリーンプレートの摩耗が増
大し、材質の柔らかいことと相まって良好な精選率を維
持していくことが難しく大きな問題点となっている。
[発明が解決しようとする課題]
バルブの精選工程に於ては、まずスクリーンで大きな形
状の異物を分離し、次いで砂等の異物をセントリクリー
ナー等で除去するという順序が一般的である。従って、
前段のスクリーン工程では必ず砂等の細かい硬質異物が
存在するのが普通で、これがスクリーンの摩耗の大きな
原因となっている。摩耗を防ぐには、スクリーンの材質
を硬くすればよいが、そうすると先にも述べたように細
かいカットの加工が困難となるので、前もって加工した
スクリーンの表面硬度のみを上げる方法を考える必要が
ある。
状の異物を分離し、次いで砂等の異物をセントリクリー
ナー等で除去するという順序が一般的である。従って、
前段のスクリーン工程では必ず砂等の細かい硬質異物が
存在するのが普通で、これがスクリーンの摩耗の大きな
原因となっている。摩耗を防ぐには、スクリーンの材質
を硬くすればよいが、そうすると先にも述べたように細
かいカットの加工が困難となるので、前もって加工した
スクリーンの表面硬度のみを上げる方法を考える必要が
ある。
一般的に鉄鋼製の表面硬度を上げるには硬質クロムメツ
キか、滲炭方式があるが、クロムメツキは硬度としては
Hvyso〜900(ヴィッカース硬度、以下同様)程
度でメツキ膜も薄く、傷がつきやすいので、バルブの精
選工程のような人聞処理の工程では耐久性が充分とは言
えない。また、滲炭方式では硼酸系の溶融塩にバナジウ
ムを加え、拡散滲透させることにより、硬質な表面が得
られるが、処理時に高温の熱処理を必要とするので、ス
リット加工したものに対しては熱変形づるおそれがある
。
キか、滲炭方式があるが、クロムメツキは硬度としては
Hvyso〜900(ヴィッカース硬度、以下同様)程
度でメツキ膜も薄く、傷がつきやすいので、バルブの精
選工程のような人聞処理の工程では耐久性が充分とは言
えない。また、滲炭方式では硼酸系の溶融塩にバナジウ
ムを加え、拡散滲透させることにより、硬質な表面が得
られるが、処理時に高温の熱処理を必要とするので、ス
リット加工したものに対しては熱変形づるおそれがある
。
また、金属の表面加工の一つとして、溶射法が急速な発
達をとげているが、これは溶射材料を金属の表面に全面
的に吹きつけるもので、バルブ、製紙用でもロールやデ
ィスクなど表面が平らなものはよいが、本発明のスクリ
ーンプレートのように開孔部のあるものについては、そ
のすきまが埋まってしまうという欠点があった。
達をとげているが、これは溶射材料を金属の表面に全面
的に吹きつけるもので、バルブ、製紙用でもロールやデ
ィスクなど表面が平らなものはよいが、本発明のスクリ
ーンプレートのように開孔部のあるものについては、そ
のすきまが埋まってしまうという欠点があった。
本発明は上述の問題点を解決し、スクリーンプレートの
開孔部が細かいカットでも耐摩耗性に優れ、月つ変形の
ないスクリーンプレートを提供することを目的とする。
開孔部が細かいカットでも耐摩耗性に優れ、月つ変形の
ないスクリーンプレートを提供することを目的とする。
また、本発明はスクリーンプレートの開孔部を溶射材料
で埋めることなく、開孔部以外の表面に、均一な耐摩耗
性の優れた溶射皮膜を形成させる方法を提供することを
目的とする。
で埋めることなく、開孔部以外の表面に、均一な耐摩耗
性の優れた溶射皮膜を形成させる方法を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段]
本発明は表面硬度Hv500(ヴィッカース硬度)以下
の鉄鋼製のスクリーンプレートの内面及び/又は外面に
、表面硬度Hv800(ヴィッカース硬度)以上の炭化
物サーメット溶射皮膜を形成させたことを特徴とするパ
ルプスラリー用スクリーンプレートである。
の鉄鋼製のスクリーンプレートの内面及び/又は外面に
、表面硬度Hv800(ヴィッカース硬度)以上の炭化
物サーメット溶射皮膜を形成させたことを特徴とするパ
ルプスラリー用スクリーンプレートである。
また、本発明は炭化物サーメット溶射皮膜がWC,Cr
3C2,TiC,WTiC,SiCのいずれか1種以上
とNi、Cr、COの耐食性金属の1種以上から成るサ
ーメット材料により形成された溶射皮膜である前記のパ
ルプスラリー用耐摩耗性スクリーンプレートである。
3C2,TiC,WTiC,SiCのいずれか1種以上
とNi、Cr、COの耐食性金属の1種以上から成るサ
ーメット材料により形成された溶射皮膜である前記のパ
ルプスラリー用耐摩耗性スクリーンプレートである。
更に本発明は炭化物υ−メット溶射皮膜の厚さが5〜2
00μ雇、表面あらさが中心線平均あらさで1〜50μ
mの範囲にある前記のパルプスラリー用スクリーンプレ
ートである。
00μ雇、表面あらさが中心線平均あらさで1〜50μ
mの範囲にある前記のパルプスラリー用スクリーンプレ
ートである。
更にまた、本発明は表面硬度Hv500(ヴィッカース
硬度)以下の鉄鋼製のスクリーンプレートの内面及び/
又は外面に、表面硬度Hv800(ヴィッカース硬度)
以上の炭化物サーメット溶射皮膜を形成させるに際し、
溶射する面の反対側から空気を吹き付け、開孔部以外の
スクリーンプレート面に炭化物サーメット溶射皮膜を形
成することを特徴とするパルプスラリー用スクリーンプ
レート面の炭化物サーメット溶射皮膜形成方法である。
硬度)以下の鉄鋼製のスクリーンプレートの内面及び/
又は外面に、表面硬度Hv800(ヴィッカース硬度)
以上の炭化物サーメット溶射皮膜を形成させるに際し、
溶射する面の反対側から空気を吹き付け、開孔部以外の
スクリーンプレート面に炭化物サーメット溶射皮膜を形
成することを特徴とするパルプスラリー用スクリーンプ
レート面の炭化物サーメット溶射皮膜形成方法である。
なお、本発明でいうスクリーンプレートは、前述の紙バ
産業において坦在主流になっている円筒式のほか、平板
も含まれる。
産業において坦在主流になっている円筒式のほか、平板
も含まれる。
本発明の基本は例えば幅0,15〜0.5麿(6〜20
カツト)、長さ40〜80aI+のスリットを多数設け
ているスクリーンプレートの内面又は外面もしくは内外
両面に硬質の溶射皮膜を形成させるものである。プレー
トの材質としては、鉄鋼が用いられ、中でも耐食性にす
ぐれ且つ孔あけ加工性のよい比較的軟質のHv170〜
185程度のオーステナイト系ステンレス鋼、例えば5
LJS304.5LIS316等が好ましい。
カツト)、長さ40〜80aI+のスリットを多数設け
ているスクリーンプレートの内面又は外面もしくは内外
両面に硬質の溶射皮膜を形成させるものである。プレー
トの材質としては、鉄鋼が用いられ、中でも耐食性にす
ぐれ且つ孔あけ加工性のよい比較的軟質のHv170〜
185程度のオーステナイト系ステンレス鋼、例えば5
LJS304.5LIS316等が好ましい。
溶射材料としては、高温の熱源環境下で溶融もしくは軟
化する物質であれば金属、セラミックス、サーメット等
の材料を自由に選定することは可能であるが、プレート
表面との密着性が強いことが条件であり、運転中に局部
剥離を起こすようなことがあってはならない。アルミナ
(八1203)、クロミア(Cr203)、ジルコニア
(ZrO2)等の酸化物系セラミックスは硬い皮膜を形
成できるが、密着性に問題があるので、本発明では硬質
で(Hv800以上)密着性がよく、中性環境(pH5
〜10)中ではすぐれた耐食性を示す炭化物υ−メット
(炭化物と金属の混合又は化合物)を使用している。溶
射に際してはスクリーンプレート溶射面の反対面よりエ
アをプレート面に吹きつけ、開孔部よりエアを噴出させ
ることにより、開孔部への溶射をおさえ、開孔部以外へ
の溶射を行なわしめると共に、エアによる冷却作用によ
り、プレート表面温度は120〜130℃におさえられ
るので、溶射の熱源は高温であるにも拘わらず、プレー
トに対する熱の影響は小さく、プレートの形状、開孔部
に熱変形をきたすことがない。
化する物質であれば金属、セラミックス、サーメット等
の材料を自由に選定することは可能であるが、プレート
表面との密着性が強いことが条件であり、運転中に局部
剥離を起こすようなことがあってはならない。アルミナ
(八1203)、クロミア(Cr203)、ジルコニア
(ZrO2)等の酸化物系セラミックスは硬い皮膜を形
成できるが、密着性に問題があるので、本発明では硬質
で(Hv800以上)密着性がよく、中性環境(pH5
〜10)中ではすぐれた耐食性を示す炭化物υ−メット
(炭化物と金属の混合又は化合物)を使用している。溶
射に際してはスクリーンプレート溶射面の反対面よりエ
アをプレート面に吹きつけ、開孔部よりエアを噴出させ
ることにより、開孔部への溶射をおさえ、開孔部以外へ
の溶射を行なわしめると共に、エアによる冷却作用によ
り、プレート表面温度は120〜130℃におさえられ
るので、溶射の熱源は高温であるにも拘わらず、プレー
トに対する熱の影響は小さく、プレートの形状、開孔部
に熱変形をきたすことがない。
溶射の方法は炭化水素、水素−酸素の燃焼炎を用いる超
音速のジェットコート方式でもプラズマ方式でも良いが
、熱変形の面からみると熱源温度の低いジェットコート
方式の方が好ましい。
音速のジェットコート方式でもプラズマ方式でも良いが
、熱変形の面からみると熱源温度の低いジェットコート
方式の方が好ましい。
溶射皮膜の表面はミクロに見ると、硬質の炭化金属粒子
が林立し、この粒子の周囲に金属質バインダーが存在し
て粒子同志を相互に結合させた状態になっており、溶射
皮膜の表面粗さは溶射材料の粒度によってIIjIll
することができる。
が林立し、この粒子の周囲に金属質バインダーが存在し
て粒子同志を相互に結合させた状態になっており、溶射
皮膜の表面粗さは溶射材料の粒度によってIIjIll
することができる。
スクリーンプレートの表面は平滑でないと、繊維が引っ
かかって目詰まりをおこすので、溶射優表面研磨を行う
が、スクリーンの開孔部はバルブの流れが乱流をおこし
て繊維マットの撹乱と開孔内への誘引を起こすために、
溝を切っであるものが多く、その中に開孔部を設けてい
る。スクリーンの表面を研磨しても溝の内部は研磨でき
ないので、溶射したままの表面粗さを有することになる
が、この表面粗さがむしろ乱流を助長してスクリーンの
効果を高める機能を有している。本発明の溶射皮膜の形
成は、スクリーンプレートの溝の有無に関係なく適用で
きる。
かかって目詰まりをおこすので、溶射優表面研磨を行う
が、スクリーンの開孔部はバルブの流れが乱流をおこし
て繊維マットの撹乱と開孔内への誘引を起こすために、
溝を切っであるものが多く、その中に開孔部を設けてい
る。スクリーンの表面を研磨しても溝の内部は研磨でき
ないので、溶射したままの表面粗さを有することになる
が、この表面粗さがむしろ乱流を助長してスクリーンの
効果を高める機能を有している。本発明の溶射皮膜の形
成は、スクリーンプレートの溝の有無に関係なく適用で
きる。
本発明の目的のためには、前記の表面粗さ1〜50μm
の範囲が好ましく、1μm未満にするには粒径を極度に
細かくするか、研磨をするしかな(経済的にlR策でな
い。また、50μmを越えるようにするには粒径を大き
くすればよいが粒径が大き過ぎると溶射時に未溶融粒子
を生じて皮膜中に混在するため、密着が悪くなり、運転
中に脱落する可能性がある。
の範囲が好ましく、1μm未満にするには粒径を極度に
細かくするか、研磨をするしかな(経済的にlR策でな
い。また、50μmを越えるようにするには粒径を大き
くすればよいが粒径が大き過ぎると溶射時に未溶融粒子
を生じて皮膜中に混在するため、密着が悪くなり、運転
中に脱落する可能性がある。
また、皮膜の厚さは5〜2001IMがよく、5−未満
では耐摩耗性の維持に限界があり、200IjIRを越
えると皮膜形成時に発生する残留応力が大きくなり、運
転時に局部的に剥離するり無性がある。溶射材料は炭化
物系としてWCが一般的でこの皮膜は通常、WC−20
Cr 7 N iの組成で硬度1−4■900〜130
0、W C−17COでHv900〜1250を有し、
Hvの低いステンレス鋼の表面を充分に保護することが
できる。また、その他の炭化物系としてWT i C(
組成WT i C−17N i rHv 900〜12
50) 、S i C(組成S i C−2ON 1−
5CrテH■850〜1200)Cr3C2(組成Cr
3C2−2ONi−5CrでHv 800〜1000)
、T i C(組成T i C−18N iでト1
v 900〜1200)等も有効に使用し得る。
では耐摩耗性の維持に限界があり、200IjIRを越
えると皮膜形成時に発生する残留応力が大きくなり、運
転時に局部的に剥離するり無性がある。溶射材料は炭化
物系としてWCが一般的でこの皮膜は通常、WC−20
Cr 7 N iの組成で硬度1−4■900〜130
0、W C−17COでHv900〜1250を有し、
Hvの低いステンレス鋼の表面を充分に保護することが
できる。また、その他の炭化物系としてWT i C(
組成WT i C−17N i rHv 900〜12
50) 、S i C(組成S i C−2ON 1−
5CrテH■850〜1200)Cr3C2(組成Cr
3C2−2ONi−5CrでHv 800〜1000)
、T i C(組成T i C−18N iでト1
v 900〜1200)等も有効に使用し得る。
[実施例]
本発明を実施例により更に具体的に説明する。
実施例1
下記の仕様のスクリーンシリンダーをトリクレン等で洗
浄し、アルミナ粒子(ホワイトアランダム)を用いてサ
ンドブラストした後、ターンテーブルにのせ、回転させ
ながら、溶射反対面より圧力5 h / aiのエアを
噴射しつつ、炭化水素焔使用のジェットコート方式で下
記の溶射条件により溶射を行った。
浄し、アルミナ粒子(ホワイトアランダム)を用いてサ
ンドブラストした後、ターンテーブルにのせ、回転させ
ながら、溶射反対面より圧力5 h / aiのエアを
噴射しつつ、炭化水素焔使用のジェットコート方式で下
記の溶射条件により溶射を行った。
スクリーンシリンダー仕様
材質: SUS 304()Iv 180)寸法:
直径600履×高さ600am+スリット寸法: 8カ
ツト(0,20,)×45厘(高さ) 5段全周に配設 第1図はスクリーンシリンダーの斜視図で、スクリーン
プレート1に5段全周に溝4を切りスリットが配設され
ている。第3図は第1図に示す多数の溝4の内の1個所
のスリット2を中心とした八−Δ線部分拡大断面図を示
す。
直径600履×高さ600am+スリット寸法: 8カ
ツト(0,20,)×45厘(高さ) 5段全周に配設 第1図はスクリーンシリンダーの斜視図で、スクリーン
プレート1に5段全周に溝4を切りスリットが配設され
ている。第3図は第1図に示す多数の溝4の内の1個所
のスリット2を中心とした八−Δ線部分拡大断面図を示
す。
パルプスラリーが流入する溝4はスクリーンプレート面
3からスリット2人口までの深さdを有し、流入溝は曲
線斜面でスリット2人口に達している。
3からスリット2人口までの深さdを有し、流入溝は曲
線斜面でスリット2人口に達している。
溶射条件
燃料種類、圧カニプロピレン5 /’fJ f / t
ri酸素圧力 : 0 5 K9 f / CM
溶射材料 : WC−200r −7N in 粒
度=5〜44μm 溶射距離 : 150am 厚み=50μm 溶射後のスクリーンシリンダー開孔部の断面図を第4図
に示す。符号5は溶射皮膜でスリット2に入る手前の溝
4の両側に形成されている。この図面かられかるように
溶射皮膜はスクリーンプレート表面3と溝4内部に生成
され、スリット部2には全く溶射皮膜が生成されていな
い。得られた溶射皮膜の表面硬度はHv 1200であ
った。なお、参考までに溶射の反対面からエアを噴射せ
ずに溶射した所、スリット2に目詰りを起こすのを認め
中止した。
ri酸素圧力 : 0 5 K9 f / CM
溶射材料 : WC−200r −7N in 粒
度=5〜44μm 溶射距離 : 150am 厚み=50μm 溶射後のスクリーンシリンダー開孔部の断面図を第4図
に示す。符号5は溶射皮膜でスリット2に入る手前の溝
4の両側に形成されている。この図面かられかるように
溶射皮膜はスクリーンプレート表面3と溝4内部に生成
され、スリット部2には全く溶射皮膜が生成されていな
い。得られた溶射皮膜の表面硬度はHv 1200であ
った。なお、参考までに溶射の反対面からエアを噴射せ
ずに溶射した所、スリット2に目詰りを起こすのを認め
中止した。
実施例2
実施例1においてスクリーンのカット数を10カット(
0,25am)に変更した以外は全く同一条件で溶射を
行った。
0,25am)に変更した以外は全く同一条件で溶射を
行った。
この時のスクリーンスリット幅の測定データはF記の通
り。
り。
測定したスリットの位置は第1図のスクリーンシリンダ
ーの平面略図である第2図に示す■〜■の位置のうち、
■、■、■、■の位置のスリットの幅を第1図に示すΔ
、B、C,D、Eの5個所について溶射前と溶射機測定
し、■、■、■、■の各平均値を算出し、第1表に示し
た。
ーの平面略図である第2図に示す■〜■の位置のうち、
■、■、■、■の位置のスリットの幅を第1図に示すΔ
、B、C,D、Eの5個所について溶射前と溶射機測定
し、■、■、■、■の各平均値を算出し、第1表に示し
た。
溶射前後のスリット幅の減少は平均0.016am+で
溶射前に比較して約6%の減少にとどまった。
溶射前に比較して約6%の減少にとどまった。
実施例3
実施例1において、スクリーンカット数を6カツト(0
,15,)とし、溶射材料をWTiC−17Niとした
以外は全く同じ条件で溶射を行った。
,15,)とし、溶射材料をWTiC−17Niとした
以外は全く同じ条件で溶射を行った。
得られた溶射皮膜の表面硬度は)(vllooであった
。
。
実施例4
実施例1において、溶射材料を5iC−2ON−5Cr
とした以外は全く同一条件で溶射を行った。得られた溶
射皮膜の表面硬度はHv 1000であった。
とした以外は全く同一条件で溶射を行った。得られた溶
射皮膜の表面硬度はHv 1000であった。
実施例5
実施例1において、溶射材料をCr 3C2−2ON
+ −50rとした以外は全く同一条件で溶射を行った
。得られた溶射皮膜の表面硬度はl−1v900であっ
た。
+ −50rとした以外は全く同一条件で溶射を行った
。得られた溶射皮膜の表面硬度はl−1v900であっ
た。
実施例6
実施例1において、溶射材料をW C−17Coとした
以外は全く同一条件で溶射を行った、得られた溶射皮膜
の表面硬度はHv 1200であった。
以外は全く同一条件で溶射を行った、得られた溶射皮膜
の表面硬度はHv 1200であった。
実施例7
実施例1において、溶射材料をTiC−18Nとした以
外は全く同一条件で溶射を行った。得られた溶射皮膜の
表面硬度はHv 1000であった。
外は全く同一条件で溶射を行った。得られた溶射皮膜の
表面硬度はHv 1000であった。
比較例
実施例1において、溶射を施さない以外は全く同一条件
で溶射を行った。
で溶射を行った。
スクリーンの坦場使用結果
1肥の各実施例及び比較例のスクリーンシリンダーを用
いて段ボール古紙バルブの1次スクリーン用として使用
し、12ケ月後の溝の深さを測定した結果を第2表に示
す。溝の深さは第3図に示すスクリーンプレート面3か
らスリット2人口までの深さdをデジマチイックキャリ
バーを用いて測定した。
いて段ボール古紙バルブの1次スクリーン用として使用
し、12ケ月後の溝の深さを測定した結果を第2表に示
す。溝の深さは第3図に示すスクリーンプレート面3か
らスリット2人口までの深さdをデジマチイックキャリ
バーを用いて測定した。
第2表の結果から明らかなように、溶射皮膜を設けない
比較例の摩耗酸に比べて、本発明の各炭化物サーメット
溶射皮膜を設けた各実施例は、磨耗が極めて少なく、従
来より長期間の使用が可能になることがわかる。
比較例の摩耗酸に比べて、本発明の各炭化物サーメット
溶射皮膜を設けた各実施例は、磨耗が極めて少なく、従
来より長期間の使用が可能になることがわかる。
[発明の効果]
以上説明した様に本発明では熱変形のないスクリーンプ
レートを製造するに際し、低い硬度の材質を用いて、正
確な加工を行い、この上に密着の良い炭化物サーメット
を溶射するので、軟らかい材質を使用するにも拘わらず
、スクリーンプレートとして使用する際の摩耗が少なく
、長期間の使用が可能となった。
レートを製造するに際し、低い硬度の材質を用いて、正
確な加工を行い、この上に密着の良い炭化物サーメット
を溶射するので、軟らかい材質を使用するにも拘わらず
、スクリーンプレートとして使用する際の摩耗が少なく
、長期間の使用が可能となった。
また、甫射時に開孔部の反対側より空気を吹きつけるこ
とにより開孔部のつまりを防ぎ、且つ、スクリーンプレ
ートの温度を低温に保つことができるので、変形のない
スクリーンプレートが得られるようになった。
とにより開孔部のつまりを防ぎ、且つ、スクリーンプレ
ートの温度を低温に保つことができるので、変形のない
スクリーンプレートが得られるようになった。
第1図は本発明の実施例に用いたスクリーンブレートの
斜視図、第2図は第1図の平面略図を示したスリット幅
測定位置の説明図、第3図は第1図の八−へ線断面の部
分拡大断面図、第4図は第3図の溶射後の部分拡大断面
図である。 1・・・スクリーンプレート、2・・・スリット、3・
・・スクリーンプレート面、4・・・溝、5・・・溶射
皮膜。
斜視図、第2図は第1図の平面略図を示したスリット幅
測定位置の説明図、第3図は第1図の八−へ線断面の部
分拡大断面図、第4図は第3図の溶射後の部分拡大断面
図である。 1・・・スクリーンプレート、2・・・スリット、3・
・・スクリーンプレート面、4・・・溝、5・・・溶射
皮膜。
Claims (4)
- 1.表面硬度Hv500(ヴィッカース硬度)以下の鉄
鋼製のスクリーンプレートの内面および/又は外面に、
表面硬度Hv800(ヴィッカース硬度)以上の炭化物
サーメット溶射皮膜を形成させたことを特徴とするパル
プスラリー用耐摩耗性スクリーンプレート。 - 2.炭化物サーメット溶射皮膜がWC,Cr_3C_2
,TiC,WTiC,SiCのいずれか1種以上とNi
,Cr,Coの耐食性金属の1種以上から成るサーメッ
ト材料により形成された溶射皮膜である請求項1記載の
パルプスラリー用耐摩耗性スクリーンプレート。 - 3.炭化物サーメット溶射皮膜の厚さが5〜200μm
、表面あらさが中心線平均あらさで1〜50μmの範囲
にある請求項1記載のパルプスラリー用耐摩耗性スクリ
ーンプレート。 - 4.表面硬度Hv500(ヴィッカース硬度)以下の鉄
鋼製のスクリーンプレートの内面及び/又は外面に、表
面硬度Hv800(ヴィッカース硬度)以上の炭化物サ
ーメット溶射皮膜を形成させるに際し、溶射する面の反
対側から空気を吹き付け、開孔部以外のスクリーンプレ
ート面に炭化物サーメット溶射皮膜を形成することを特
徴とするパルプスラリー用スクリーンプレート面の炭化
物サーメット溶射皮膜形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2041304A JPH03249296A (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | 耐摩耗性スクリーンプレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2041304A JPH03249296A (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | 耐摩耗性スクリーンプレート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03249296A true JPH03249296A (ja) | 1991-11-07 |
Family
ID=12604748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2041304A Pending JPH03249296A (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | 耐摩耗性スクリーンプレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03249296A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6905032B2 (en) * | 2000-12-22 | 2005-06-14 | Voith Paper Patent Gmbh | Screens for fibrous paper suspensions and process for making same |
JP2010100882A (ja) * | 2008-10-22 | 2010-05-06 | Nippon Steel Corp | 耐摩耗スクリーン及びその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59137593A (ja) * | 1983-01-21 | 1984-08-07 | ザ・ブラツク・クロ−ソン・カンパニ− | 紙製造紙料用のスクリ−ニング装置 |
-
1990
- 1990-02-23 JP JP2041304A patent/JPH03249296A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59137593A (ja) * | 1983-01-21 | 1984-08-07 | ザ・ブラツク・クロ−ソン・カンパニ− | 紙製造紙料用のスクリ−ニング装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6905032B2 (en) * | 2000-12-22 | 2005-06-14 | Voith Paper Patent Gmbh | Screens for fibrous paper suspensions and process for making same |
JP2010100882A (ja) * | 2008-10-22 | 2010-05-06 | Nippon Steel Corp | 耐摩耗スクリーン及びその製造方法 |
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