JPH03248700A - 音響再生システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は音響再生機器やテレビジョン受像機における
音響再生システムに関し、特に詳しく言うと、既存の音
響再生機器においても容易に所望の周波数帯域のみを強
調させるように変更可能な音響再生システムに関する。

〔従来の技術〕

例えば、ラジオ受信機、磁気テープやレーザあるいはコ
ンパクトディスクの再生装置等の音響再生機器やテレビ
ジョン受像機等において、低音、特に重低音を強調する
ようにした形式のものが種々提供されている。このよう
な機器は予め低音を強調するような回路が組み込まれて
いたり、低音用であるウーハ−スピーカが用いられてい
る。−方、既存の音響再生機器やテレビジョン受像機に
おいて、低音を強調するように改良するには、ウーハ−
スピーカを用意し、かつアンプのスピーカ出力端子にブ
ースタアンプを接続してこのブースタアンプによりウー
ハ−スピーカを駆動させて、低音を再生する方法が提案
されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

このような従来の改良方法によって既存のカーステレオ
に低音を強調させる場合、チューナ、アンプそしてプレ
ーヤ等はダツシュボードに埋め込まれており、スピーカ
の接続コードはアンプの裏面の出力端子から、ダツシュ
ボードの両端に設けられたフロントスピーカやドアに取
付けられたすイドスピーカあるいは車内の隅を通ってリ
アボードに取付けられたリアスピーカ等に接続されてい
る。そのため、アンプの裏面の出力端子にブースタアン
プを取付けるには、ダツシュボードを取り外さなければ
ならず、専門家の技術を必要とする。

また、スピーカコードの途中を分岐させて、ブースタア
ンプを接続することも可能であるが、埋め込まれた絨種
を剥がし、スピーカコードを取り出さなければならずそ
の作業は大変であり、かつ最低でも電気的な専門知識が
必要になってくる。

更にユーザーサイドの使用目的の多様化により、上述と
は逆に、高音をより強調したシステムが要求されたり、
講義録等の再生においては講演者の音声である中域の周
波数帯域を特に強調したシステムが要求されたりしてい
る。

そこでこの発明の目的は、簡単な構成により既存の音響
再生機器やテレビジョン受像機において所望の周波数帯
域を強調させることができ、かつその取付けも簡単に取
付は可能な音響再生システムを提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

この発明の音響再生システムは、スピーカに取付けられ
、このスピーカからの出力信号をピックアップする電気
音響変換器と、この電気音響変換器の出力信号から予め
設定された所望の周波数帯域信号のみを出力するフィル
タ手段と、このフィルタ手段からの出力を増幅する増幅
手段と、この増幅手段により増幅された信号を再生する
スピーカ手段とを有することを特徴とするものである。

〔作　　用〕

既存スピーカに電気音響変換器を取付けこのスピーカか
らの出力信号をピックアップする。ピックアップされた
出力信号はフィルタ手段によって不要な周波数帯域の信
号をカットし、所望の周波数帯域の信号のみを増幅手段
に印加する。増幅手段はスピーカ手段を所望のレベルで
駆動するように増幅して、再生する。電気音響変換器や
フィルタ手段そして増幅手段は外部電源により駆動する
ようにすれば、既存スピーカに電気音響変換器をハウリ
ングが起きないように取付け、外部電源に接続するだけ
の簡単な操作で所望の周波数帯域の音のみを強調させる
ことができる。したがって、例えば低域を強調したい時
には、フィルタ手段にローパスフィルタを用い、増幅手
段にブースタアンプを用い、そしてスピーカ手段にはウ
ーハ−スピーカを用いればよい。

〔実　施　例〕

以下、この発明を図面に示す一実施例について説明する
。この実施例においては、カーステレオ装置において低
音を強調させるため、リアスピーカに本システムを適用
した場合を例に取っている。

２点鎖線で示すカーステレオ装置の左右一対のリアスピ
ーカ１，２にはそれぞれスピーカからの出力信号をピッ
クアップするためのマイクロホン３゜４が取付けられて
いる。マイクロホン３，４の出力コード５はケース６内
に収容されたローパスフィルタ回路７に接続されている
。ケース６は箱型をしており、その内部にはローパスフ
ィルタ回路７の外に、ローパスフィルタ回路７の出力を
増幅するブースタアンプ８、このブースタアンプ８の出
力により駆動されるウーハ−スピーカ９、そして電源の
オンオフを行なうスイッチ１０、ブースタアンプ８の出
力調整用のボリューム１１が収納されている。スイッチ
１０とボリューム１１の各つまみが突出するケース６の
上面板１２には、ブースタアンプ８の高力状態を液晶や
発行ダイオード等で表示する表示装置１３が取付けられ
ている。またケース６の下面板１４には、ウーハ−スピ
ーカ９用の開口１５が設けられるとともに、このウーハ
−スピーカ９の出力をケース６の側面から呂すためのダ
クト１６を下面板１４とともに形成するダクト部材１７
が取付けられている。１８は電源コードで、その先端に
は車のシガライタ（図示しない）に着脱自在に挿入され
るプラグ１９が取付けられている。

マイクロホン３，４は、それぞれ略半円形のハウリング
防止用のカバ一部材２１内に支持されており、カバ一部
材２１の内周面にはシート状のゴムあるいは合成樹脂製
の防振材２２が貼着されている。

各カバ一部材２１はその下端が支柱部材２３により、ス
ピーカ１，２の近傍に取付けられている。各支柱部材２
３にもゴムあるいは合成樹脂製の防振材２４が貼着され
ている。

リアスピーカ１，２にマイクロホン３，４を適宜な支持
手段を用いて取付けるとともに、ケース６をそのダクト
１６の開口部を運転席側に向けるようにしてリアスピー
カ１，２間のボード（図示しない）に設置する。マイク
ロホン３，４の固定は、例えば、図示するように各マイ
クロホン３，４をリアスピーカ１，２の周縁の近傍にス
タンド等で支持し、スタンドの下部は両面接着テープ等
でボードに固定するようにすればよい。一方、シガライ
タにプラグ１９を差し込んで電源を得る。カーステレオ
を動作させると同時にスイッチ１０を入れ、このシステ
ムも動作させる。これによりマイクロホン３，４はリア
スピーカ１，２からの信号をピックアップし、これをロ
ーパスフィルタ回路７に送る。ローパスフィルタ回路７
は予め設定された低域周波数信号のみを通過させて、そ
の信号をブースタアンプ８に送る。ブースタアンプ８で
はボリューム１１により設定された音量に増幅した後、
その信号でウーハ−スピーカ９を駆動する。したがって
、ウーハ−スピーカ９からは低音のみが出力される。

マイクロホン３，４は、上述したようにカバー部材２１
内にそれぞれ支持されているので、リアスピーカ１，２
やウーハ−スピーカ９からの音波を再度拾うことはなく
、かつカバ一部材２１内に設けられた防振材２２や支柱
部材２３の防振材２４によりこれらスピーカからの振動
音波がマイクロホン３゜４に伝達されるのを防止してい
るので、ハウリングを完全に防止することができる。

上述実施例ではカーステレオの場合を説明したが、同様
にしてテレビジョン受像機やステレオ再生装置あるいは
テープレコーダのスピーカにマイクロホン３，４を取付
け、商用電源から電源を得ることにより、これらテレビ
ジョン受像機やテープレコーダの再生音も低音を強調さ
せることができる。

また、ローパスフィルタ回路７をバイパスあるいはバン
ドパスフィルタに変えるとともに、ウーハ−スピーカ９
を高音用あるいは中音用のスピーカに変えることにより
、高音や中音を強調したシステムのすることもできる。

またローパスフィルタ回路７をその通過周波数帯域の調
整範囲の広いバンドパスフィルタにし、調整することに
より任意の周波数帯域を強調させようにすることもでき
る。

〔発明の効果〕

以上のようにこの発明の音響再生システムは、既存スピ
ーカに電気音響変換器を取付けこのスピーカからの出力
信号をピックアップし、フィルタ手段によって不要な周
波数帯域の信号をカットし、所望の周波数帯域の信号の
みを増幅手段に印加するようにしているので、既存の音
響再生システムの増幅器等に何等改良を施すことなく、
極めて容易に所望の帯域の周波数を強調した再生システ
ムを提供することができる。また、電気音響変換器を超
小型化可能なコンデンサマイクロホ等で構成すれば、既
存のスピーカに目ざわりになることなく取付けることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例における構造を概略的に示
す一部を切断して示す説明図、第２図はその電気的な構
成を示すブロック線図である。 図面において、１，２はリアスピーカ、３，４はマイク
ロホン、６はケース、７はローパスフィルタ回路、８は
ブースタアンプ、９はウーハ−スピーカ、１０は電源ス
ィッチ、１１はボリューム、１３は表示装置、１８は電
源コード、２１はカバ一部材、２２、２４は防振材であ
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）スピーカに取付けられ、このスピーカからの出力
   信号をピックアップする電気音響変換器と、この電気音
   響変換器の出力信号から予め設定された所望の周波数帯
   域信号のみを出力するフィルタ手段と、このフィルタ手
   段からの出力を増幅する増幅手段と、この増幅手段によ
   り増幅された信号を再生するスピーカ手段とを有するこ
   とを特徴とする音響再生システム。