JPH03247299A - 生化学的手法による光学活性第2級アルキンアルコールの製造法 - Google Patents

生化学的手法による光学活性第2級アルキンアルコールの製造法

Info

Publication number
JPH03247299A
JPH03247299A JP4354590A JP4354590A JPH03247299A JP H03247299 A JPH03247299 A JP H03247299A JP 4354590 A JP4354590 A JP 4354590A JP 4354590 A JP4354590 A JP 4354590A JP H03247299 A JPH03247299 A JP H03247299A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optically active
ester
alcohol
asymmetric
enzyme
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4354590A
Other languages
English (en)
Inventor
Sumio Maekawa
前川 澄生
Masaki Amano
天野 雅貴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP4354590A priority Critical patent/JPH03247299A/ja
Publication of JPH03247299A publication Critical patent/JPH03247299A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は生化学的手法による特定な光学活性第2級アル
キンアルコールを製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
光学活性なアルコールは、医療、農薬などの生理活性物
質やその中間原料として、または液晶の合成原料として
非常に需要が高く将来有望な化合物として知られている
しかしながら、下記一般式 %式%() (Q=O−4、m二〇または1、cm:不斉炭素)で表
わされるような3重結合を有するアルキンアルコール類
は、光学異性体が存在する事から、R体または5体のど
ちらか一方を高純度で含むものでなければ多くの場合、
充分な生理活性を示す農医薬の中間体とはなり得ない。
また、望むべき生理活性を示さない光学異性体が混入し
た場合には、重大な副作用を生ずる。このため、従来よ
り前記一般式(II)で示されるアルキンアルコール類
の光学活性体を得る為には、通常の合成化学的手法で得
られるラセミ体を光学分割するか、不斉合成を行なうか
、あるいは最初から糖やアミノ酸などの光学活性原料を
出発原料として合成する方法が採られているが、これら
の方法は工程が繁雑であり、必ずしも有利な方法ではな
かった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上記従来技術の欠点を克服し、工業的に有利
な前記一般式(II)で示される光学活性な第2級アル
キンアルコールの製造方法を提供することを目的とする
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、工業的に有利な方法で前記一般式(n)
で示される光学活性アルキンアルコール誘導体の製造法
を見出すべく研究を行なった結果、ラセミ体のアルキン
アルコールのエステル体を原料とし、生化学的に不斉加
水分解反応を特定なpH条件で行なわしめた場合には、
効率良く光学活性なアルコールに分割できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば下記一般式(1)(R=O−
4、Im:0または1、n:0〜4、c”=不斉炭素)
で表わされる(R,S)−エステルに作用して、R体ま
たは5体のどちらか一方のエステルと優先的に不斉加水
分解反応をする能力を有する酵素の存在下に、前記一般
式(I)で表わされる(R,S)−エステルをpH3以
上の条件下で加水分解反応を行ない、下記一般式(II
) (Q=O−4、m=0または1、C1:不斉炭素)で表
わされるR体または5体のどちらか一方に富む光学活性
なアルコールに分割する事を特徴とする光学活性な第2
Rアルキンアルコールの製造法が提供される。
本発明において、原料として用いる(R,S)−エステ
ルは前記一般式(1)で示される化合物である。
かかる(R,S)−エステルの具体例としては、酸部分
が炭素2〜6の脂肪族カルボン酸たとえば酢酸、プロピ
オン酸、カプロン酸等で、アルコール部分が第2級アル
コールたとえば3−ブチン−2−オール、4−ペンチン
−2−オール、7−オクチン−6−オール等のものが挙
げられる。
本発明で用いられる酵素は、リパーゼ、リポプロティン
リパーゼ、あるいはエステラーゼと呼ばれるものが好ま
しいが、(R,S)−エステルに作用してR体あるいは
5体のいずれか一方のエステルと優先的にアルコールと
不斉加アルコール分解反応させる能力を有するものであ
れば酵素の種類は問わない。市販されている酵素として
下記に列挙したものが挙げられる。
又、これらの加水分解酵素は、精製品でも粗成品でも良
く、その形態としては、粉末状又は顆粒状の加水分解酵
素もしくは加水分解酵素を生成する菌体(処理菌体、休
止あるいは静止菌体)の乾燥品を使用することが出来る
更に、固定化担体、例えばポリスチレン、ボリプロピレ
ン、デンプン、グルテン等の高分子や、活性炭、多孔性
ガラス、セライト、ゼオライト、カオリナイト、ベント
ナイト、アルミナ、シリカゲル、ヒドロキシアパタイト
、リン酸カルシウム、金属酸化物等の無機材料等に、上
記加水分解酵素を物理的吸着法により担持固定化した固
定化酵素等を乾燥して利用することも出来る。また、反
応終了後、反応液より濾取回収された酵素は十分な活性
及び反応の立体選択性を保持しているため。
繰返し再使用することが可能であり、更に連続反応用と
しての酵素の使用も可能である。
本発明においては、前記(R,S)エステルの不斉加水
分解反応をpH3以上の条件下好ましくはpH6〜9の
条件下で行うことが必要である。
上記範囲の逸脱したpH条件で不斉加水分解反応を行な
っても立体選択的に反応が進行せず、本発明の所期の目
的が達成できない。
本発明において、pHを3以上に維持する方法としては
、種々の方法が挙げられるが、pHを3以上に調整した
緩衝液を用いる方法が好ましく採用される。かかる緩衝
液としては、たとえば酢酸、リン酸、ホウ酸等の緩衝液
が挙げられる。また、前記(R,S)エステルがこのよ
うな緩衝液に難溶もしくは不溶である場合にはメタノー
ル、エタノール、アセトン等の有機溶媒を加えることが
望ましい。
反応温度は、20〜70℃が適当であり、特に好ましく
は、20〜45℃である。反応時間は、一般的に1〜5
00時間であるが、反応温度を高めたり、基質濃度を上
げたり、酵素量を増加させる事によって適宜調製するこ
とができる。
本発明においては、このようにして不斉加水分解反応を
行なった後、酵素を通常のるか操作等で簡単に除去する
事ができ、そのまま再使用することができる。
ろ液である反応液からは蒸留操作や、抽出操作、または
カラムなどによりエステルとアルコールをそれぞれ分取
することができ、エステルは通常のアルカリ分解でアル
コールに変換できる。
このようにして、目的とする光学活性なアルキルアルコ
ールのR体、8体を得る事ができる。
〔発明の効果〕
本発明は前記構成からなるので、反応が比較的低温下で
行なえ、また特別の装置、材料を必要とせず、しかも副
反応も抑制されるため、高純度の光学活性体を工業的に
有利に得る事ができる。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によって更に詳しく説明するが、本
発明はこれらの実施例によって限定されるものではない
実施例1 酵素(大野製薬、リパーゼ「アマノJPS)4gと、(
R。
5)−3−アセトキシ−1−ブチン5g(45mmol
)を三角フラスコ中のPH7,0のIN−リン酸緩衝液
100m1に溶解し、30℃、150rpmで3日間撹
拌した。反応停止後、クロロホルム抽出を行ない、3−
アセトキシ−1−ブチンを得た。このエステルは光学活
性カラム(キララセルOK)を用いた高速液体クロマト
グラフィーでヘキサンを溶出液とし、エナンチオマーを
分離分析する事ができた。その結果、酵素反応で得られ
たエステルを分析したところ、リテンションタイムの長
い方のエナンチオマーが極端に減少しており、リテンシ
ョンタイムの短い方のエナンチオマーが大過剰のエステ
ルを90%以上の光学純度で得られた。
実施例2 酵素(大野製薬、リパーゼ「アマノJCES)4gと、
(R,5)−4−プロピルカルボニルオキシ−1−ペン
チン6゜2g (40mmol)を三角フラスコ中のp
)17.0のIN−リン酸緩衝液100+olに溶解し
、30℃で、150rpmで3日間撹拌した。反応停止
後、クロロホルム抽出を行ない、光学活性4−プロピル
カルボニルオキシ−1−ペンチンを得た。このエステル
の光学純度は99%以上であった。
実施例3 酵素(大野製薬、リパーゼ[アマノjPs)4gと、(
R。
5)−3−プロピルカルボニルオキシ−1−オクチン7
.8g(40mmol)を三角フラスコ中のp)17.
0のIN−リン酸緩衝液100m1に溶解し、30℃、
150rpmで3日間撹拌した。反応停止後、クロロホ
ルム抽出を行ない、光学活性3−プロピルカルボニルオ
キシ−1−オクチンを得た。
このエステルの光学純度は実施例2と同様であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (l=0〜4、m=0または1、n=0〜4、C^*=
    不斉炭素)で表わされる(R,S)−エステルに作用し
    て、R体またはS体のどちらか一方のエステルと優先的
    に不斉加水分解反応をする能力を有する酵素の存在下に
    、前記一般式( I )で表わされる(R,S)−エステ
    ルをpH3以上の条件下で加水分解反応させ、下記一般
    式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (l=0〜4、m=0または1、C^*=不斉炭素)で
    表わされるR体またはS体のどちらか一方に富む光学活
    性なアルコールに分割する事を特徴とする光学活性な第
    2級アルキンアルコールの製造法。
JP4354590A 1990-02-24 1990-02-24 生化学的手法による光学活性第2級アルキンアルコールの製造法 Pending JPH03247299A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4354590A JPH03247299A (ja) 1990-02-24 1990-02-24 生化学的手法による光学活性第2級アルキンアルコールの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4354590A JPH03247299A (ja) 1990-02-24 1990-02-24 生化学的手法による光学活性第2級アルキンアルコールの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03247299A true JPH03247299A (ja) 1991-11-05

Family

ID=12666720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4354590A Pending JPH03247299A (ja) 1990-02-24 1990-02-24 生化学的手法による光学活性第2級アルキンアルコールの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03247299A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Langrand et al. Lipase catalyzed reactions and strategy for alcohol resolution
EP1054996B1 (en) Process for the enzymatic resolution of lactams
JP2707076B2 (ja) 光学活性化合物の製造法
JP2691986B2 (ja) ピリジン骨格を有する光学活性化合物の製造法
JP3610600B2 (ja) 光学活性エンド−2−ノルボルネオール類の製造方法
JPH03228694A (ja) 光学活性ヒドロキシラクトン類の製造方法
JPH0436195A (ja) 光学活性α―ヒドロキシエステル類の製造方法
JPS63284184A (ja) 光学活性化合物およびその製造方法
JPS6261597A (ja) 光学的に活性なα−フエノキシプロピオン酸およびその誘導体の製造法
US5658796A (en) Optical resolution of alkyl chroman-2-carboxylates
US5278054A (en) Process for the enzymatic hydrolysis of a carboxylic acid derivative
AU670088B2 (en) Enzymatic process to separate racemic mixtures of delta valerolactones
JPH01235599A (ja) ラセミアルコールの光学分割法
JPH03247299A (ja) 生化学的手法による光学活性第2級アルキンアルコールの製造法
EP0517798B1 (en) Stereospecific resolution by hydrolysis of esters of 2-arylpropionic acids by liver enzymes
JPH02219598A (ja) 光学活性化合物及びその製造法
EP0474250A2 (en) Enzymatic process for separating the optical isomers of racemic 1,2-diols
US5529929A (en) Optical resolution of alkyl 1,4-benzodioxan-2-carboxylates using esterase from serratia marcescens
JPH0667320B2 (ja) D−パントラクトンの製造法
JPH03201996A (ja) 生化学的手法による光学活性第2級アルキンアルコールの製造法
JP3555480B2 (ja) 光学活性化合物の製造法
US5413935A (en) Process for selecting an enantiomer of a hydroxy lactone using pseudomonas lipase
JPH0253498A (ja) 3‐メルカプト‐2‐アルキル‐プロピオン酸のラセミエステル誘導体の光学異性体の酵素分割法
US5726344A (en) Enantiomeric enrichment of bicyclic alcohols
JPH0616718B2 (ja) 固定化酵素もしくは固定化微生物による光学活性インドリン−2−カルボン酸の製造方法