JPH03246349A - エンジンの燃料性状判定装置 - Google Patents

エンジンの燃料性状判定装置

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JPH03246349A
JPH03246349A JP2043947A JP4394790A JPH03246349A JP H03246349 A JPH03246349 A JP H03246349A JP 2043947 A JP2043947 A JP 2043947A JP 4394790 A JP4394790 A JP 4394790A JP H03246349 A JPH03246349 A JP H03246349A
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fuel
engine
volatility
injection timing
degree
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JP2043947A
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English (en)
Inventor
Yuji Shitani
志谷 有司
Yutaka Oizumi
豊 大泉
Chiaki Mitsufuji
三藤 千明
Shigeru Nakagawa
滋 中川
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エンジンの燃料性状判定装置に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
車両の走行性は燃料の性状にも大きく影響されることか
ら、例えば特開昭61−96465号公報には、低オク
タン価燃料と高オクタン価燃料との判別をノンキングセ
ンサを設けて行い、その判別結果に基づいて、点火時期
や燃料噴射量を制御する方法が開示されている。
一方、車両の走行性を安定化させるために、エンジンの
冷却水温に応じて例えば燃料噴射量を制御することも行
われている。これは、エンジンの温度が低い場合には、
壁面への燃料付着量が多くなり、これを考慮せずに燃料
の噴射量を一定とする場合には、不整燃焼等を生じて走
行性の悪化を生じるものとなるためである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、壁面への燃料付着量をエンジンの冷却水
温で予測し、これにより、例えば燃料噴射量を制御する
場合でも、必ずしも充分には満足し得る走行性は得られ
ない。それは、壁面付着量が、燃料性状、特に揮発性に
も大きく影響を受けるためであり、例えば揮発性の悪い
重質ガソリンが使用される場合には、上記のエンジンの
冷却水温が低いときと同様に壁面付着量が多くなり、こ
の結果、走行性悪化が生じるものとなる。そこで、燃料
性状としてさらに揮発度合を自動的に判定することが必
要となっており、このために、例えば燃料タンク内に専
用の揮発度合検出センサを配設すること等が考えられる
。しかしながら、この場合には、周囲の雰囲気温度等に
も影響される検出結果となるために、その検出結果から
は、エンジンの燃焼性を的確には制御し得ないという問
題がある。
この発明は、上記に鑑みなされたものであって、燃料の
揮発性をより的確に判別することが可能であり、これに
より、走行性の向上を図り得るエンジンの燃料性状判定
装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明のエンジンの燃料性状判定装置は、エン
ジン1サイクルに対して所定のタイミングで燃料を噴射
する燃料噴射装置を備えたエンジンの燃料性状判定装置
において、上記燃料噴射装置での噴射タイミングを変更
し、その変更前後の燃焼状態の変化に基づいて燃料の揮
発度合を判定する揮発性判定手段を備えていることを特
徴としている。
〔作 用] 上記の構成によれば、まず、エンジンへの燃料噴射装置
による噴射タイミングを変更する操作が行われる。つま
り、揮発性の高い燃料では、燃料の噴射から点火までの
時間を変えても、壁面の付着量の差異をあまり生じず、
このため、燃焼状態もあまり変化しない。一方、揮発性
の低い燃料では、燃料の噴射から点火までの時間が長く
なる程、壁面の付着量が大きくなり、これにより、噴射
タイミングを変更した場合での変更前後の燃焼状態が異
なるものとなって、例えばエンジンの回転変動量に差を
生じるものとなる。したがって、噴射タイミングの変更
前後での燃焼状態の変化に基づく例えばエンジンの回転
変動量等を検出することで、燃料の揮発度合の判定が行
われる。このように、上記では、エンジンの燃焼状態に
基づいて燃料の揮発度合が自動的に判定される結果、例
えばスロットル弁の開度制御を上記の判定結果に基づい
て行うことによって、走行性の向上を図ることができる
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図ないし第11図に基づいて説
明すれば、以下の通りである。
第5図に示すように、エンジン1における上部側には、
点火プラグ2、吸気弁3、排気弁4が配設されたシリン
ダヘッド5が設けられており、このシリンダヘッド5に
は、その吸気側に吸気管路6が接続されている。この吸
気管路6の先端側にはエアクリーナ7が取付けられてお
り、また、上記吸気管路6には、エアクリーナ7から上
記シリンダヘッド5側に向かって順に、エアクリーナ7
を通して吸入された吸入空気量を検出するエアフローメ
ータ8、吸入空気量を制御するスロットル弁9、そして
、シリンダヘッド5との近接部位にインジェクタ(燃料
噴射装置)10がそれぞれ設けられている。
上記インジェクタ10には、燃料タンク11内から、燃
料ポンプ12によって加圧された燃料が供給され、後述
するように、揮発性判定手段としての機能を兼用するエ
ンジンコントロールユニット13から送出される燃料噴
射信号Tiに応じて、燃料を吸気管路6内に噴射するよ
うになっている。
また、アクセルペダル14に連動すべく構成される前記
スロットル弁9は、例えばステップモータ(図示せず)
により電気的に駆動される構成となっており、アクセル
開度検出センサ15で検出されるアクセルペダル14の
踏込み量、すなわち、アクセル開度に応じたアクセル開
度信号Acpが、マス、上記エンジンコントロールユニ
ット(以下、ECUと略記する)13に入力される。こ
のECU13では、上記アクセル開度信号^cpに応じ
てスロットル開度信号Tvoを発生し、この信号に応じ
て上記ステップモータの作動が制御されることで、スロ
ットル弁9の開度制御が行われるようになっているが、
その詳細については後で説明する。
一方、前記シリンダヘッド5の排気側には、触媒コンバ
ータ16の介設されている排気管路17が接続されてお
り、この排気管路17には酸素濃度センサ18が取付け
られている。この酸素濃度センサ18により、燃焼排気
ガス中の酸素濃度が検出され、この酸素濃度検出信号V
oは前記ECU13に入力される。このECL113に
は、さらに、前記点火プラグ2に高圧二次電流を供給す
るためのディストリビュータ19から点火時期確認信号
1gfが、また、エンジンlの回転数Neや、エンジン
1の壁面における水冷ジャラケットを循環する冷却水の
温度Tw、前記エアフローメータ8で検出される吸入空
気IQが入力される。さらに、上記ECU13には、図
示してはいないが、アイドルスイッチからのアイドル運
転状態に対応するアイドル運転状態信号1d、ニュート
ラルスイッチからのエンジン1に対する無負荷信号No
−1oad等の各検出信号が入力されるようになってい
る。これらの入力信号に基づいて、上記エンジンコント
ロールユニット13は、前記インジェクタ10への燃料
噴射信号Ti、スロットル開度信号Tvoの他、ディス
トリビュータ19に高圧電流を供給するイグニッション
コイル20への点火時期制御信号1gC等を送出して、
エンジン1の作動を制御する機能を有している。
上記構成における動作状態について次に説明する。
走行中には、スロットル弁9の開度に応じてエアクリー
ナ7を通して空気が吸入され、この吸入空気量は、エア
フローメータ8により計量される。この吸入空気がスロ
ットル弁9を介してエンジン1の燃焼室へと流入する際
に、インジェクタ10から所定量の燃料がこの吸入空気
中に噴射され、混合気となって上記燃焼室に流入する。
燃焼室内の混合気は、上死点前の所定の点火進角におい
て点火プラグ2により点火される。この点火プラグ2に
は、イグニッションコイル20で昇圧された高電圧がデ
ィストリビュータ19を介して供給される。燃焼後の排
気は、排気管路17を通して排出される。
なお、アクセルペダル14が解放されて前記アイドルス
イッチからアイドル運転状態信号1dがECU13に入
力されているときには、スロットル弁9は全閉状態とな
され、このとき、このスロットル弁9を側路する流路を
通して、略一定量の吸入空気がエンジン1の燃焼室へと
供給される状態でのアイドル運転が行われる。
ところで、上記のような走行中の運転状態において、エ
ンジン1の出力は吸入空気量、すなわち、スロットル弁
9の開度に略比例するものとなり、このスロットル弁9
を制御することにより走行時の加減速が制御される訳で
あるが、このスロットル弁9の開度を、例えばエンジン
回転数Neの変化率の大小に関わりなく、アクセルペダ
ル14でのアクセル開度信号^cpに比例させて一律に
変化させるような場合には、エンジン回転数Neの急激
な上昇時、或いは、冷却水温T−が低い時の加速時等に
おいて、エンジンl内で例えば失火を生じてスムーズな
走行が得られない場合を多層性じる。
そこで、上記ECU13においては、エンジン回転数N
eや冷却水温T−に応じて、アクセル開度信号Acpに
対するスロットル開度信号Tvoの比例関係を変化させ
て、上記のような走行性の低下を生じないようにしてい
る。さらに、このような制御卸を、上記ECU13では
、燃料の揮発性に基づいても行うようになっており、こ
のために、上記EC[113は、燃料の揮発性の大小を
自動的に判定するための制御を行うようにもなっている
。以下、この燃料性状の判定と、その結果に基づくスロ
ットル弁9の開度制御とについて説明する。
車両のキースイッチがオンされ運転が開始されると同時
に、上記ECU13では、第6図のスロットル弁開度制
御のメインルーチンに示す手順に従う制御が開始される
。このメインルーチンは、図のように、運転状態の判定
を行う処理(Sl)と、これに続く燃料揮発度合の判定
を行う処理(S2)と、次いで、燃料揮発度合の判定の
完了を判別し、完了するまでは上記の81に戻る一方、
燃料揮発度合の判定が完了した時点で34へと移行させ
る判別処理(S3)と、上記の燃料揮発度合の判定結果
に基づいてスロットル弁9の開度制御を行う処理(S4
)とから成っている。
上記運転状態の判定では、第7図に示すように、まず、
前記したアイドル運転状態時に出力されるアイドルスイ
ッチからのアイドル運転状態信号1dと、クラッチがニ
ュートラル位置にあってエンジン1が無負荷状態のとき
に出力されるニュートラルスイッチからの無負荷信号N
o−1oadとの双方がそれぞれオンであるか否かの判
別が行われ(S11)、次いで、冷却水温Twが、例え
ば40°C以下か否かが判別される(SI2)。これら
の状態が満たされている運転状態のときに、揮発性判定
可能状態フラッグFloadに1が設定され(S 13
)、上記の各条件が満たされていない運転状態のときに
は、Floadに0が設定されて(S14)、メインル
ーチンに戻る処理が行われる。
一方、第1図に示すように、燃料揮発度合判定ルーチン
では、まず、上記のように運転状態判定ルーチンで設定
される揮発性判定可能状態フラッグFloadの内容が
1であるか否かを判別する(S21)。そして、このフ
ラッグFloadが1である場合、上記フラッグFlo
adに1が設定されると同時に計時が開始されるタイマ
により、S22において、上記タイマで計測される経過
時間tを所定の待機時間10と比較し、10に達するま
ではメインルーチンに戻る処理がまず行われる。メイン
ルーチンでは、前記のように、揮発度合の判定が完了す
るまでは、前記運転状態判定ルーチンと燃料揮発度合判
定ルーチンとをその後も順次繰返す処理を行うことから
、フラッグFloadが1である運転状態が継続する間
、この燃料揮発度合判定ルーチンでは、上記経過時間t
に基づく処理が実施される。すなわち、経過時間tが待
機時間10を超え、そして、噴射タイミング変更完了時
間t1に達するまでの間は、321〜S25を経る処理
が行われる。この間は、噴射タイミングを、第2図に示
すように、正規の噴射タイミングtBよりも所定の進角
ずらしたタイミングtAでの燃料の噴射が行われる(S
24)。そして、この間のエンジン回転数と、エンジン
の回転むら、すなわち、角速度変動量とを逐次検出して
、それぞれ平均値を算出し、これら算出結果が、噴射タ
イミング変更時のエンジン回転数NA、角速度変動量T
Aとして求められる(S25)。
次いで、経過時間tが噴射タイミング変更完了時間t1
に達すると、さらに、測定完了時間t2に達するまでの
間、321−323から、326〜S28を経る処理に
切換わり、このとき、噴射タイミングを正規の噴射タイ
ミングtBに戻した運転が行われ(S27)、そして、
この間、逐次検出されるエンジン回転数と角速度変動と
の各平均値が、正規の噴射タイミング時エンジン回転数
NB、角速度変動量TBとして求められる(32B)。
そして、経過時間tが測定完了時間t2に達すると、上
記の326から329を経る処理が行われ、この329
において、上記で求められたTAとTBとの差、NAと
NBとの差がそれぞれ算出され、これらの算出結果に対
応する揮発度合VrupがECUI3内部のメモリから
読出されることによって、燃料揮発度合判定の処理を完
了する。
このように、上記では、燃料の噴射タイミングを変更し
、その変更の前後における燃焼状態の差異に基づくエン
ジン回転数と角速度変動とから燃料の揮発度を判定する
ようになっている。つまり、揮発性の大小に応じて、上
記のエンジン回転数と角速度変動とは、第4図(a) 
(b)に示すように差を生じるものとなる。揮発性の良
好な例えば軽質ガソリンが用いられる場合には、第4図
(a)のように、インレットオープン時(lN10時)
からインレットクローズ時(IN/C時)までの吸気弁
3の開弁期間を外して吸気管路6内への燃料の噴射が行
われた場合でも、吸気管路6内の滞留期間中のガス成分
量には低下を殆ど生じず、したがって、噴射のタイミン
グを種々異ならせた場合でも、エンジン回転数と角速度
変動とにはそれ程の変化は生じない。
一方、揮発性の低い例えば重質ガソリンを使用して、上
記と同様の測定を行った場合には、第4図(b)のよう
に、I N10時にほぼ合わせてインジェクタ10から
燃料の噴射を行ったときには、その噴射量のほぼ全量が
エンジン1の燃焼室に吸引されて、上記軽質ガソリン使
用時と同様のエンジン回転数と角速度変動との運転状態
となるものの、lN70時を外して燃料の噴射を行う場
合には、エンジン1内での燃焼の安定性が大きく損なわ
れる。つまり、吸気弁3の開弁が行われるまでの間の吸
気管路6内の滞留期間中に壁面への付着量を生じ、この
ため、その後の吸気弁3の開弁時にエンジン1の燃焼室
に吸引される量が低下する。この結果、図のように、エ
ンジン回転数は低下すると共に、角速度変動の大きな運
転状態となるのである。
このように、燃料の揮発性に応じて、例えば第4図(C
)に示すように、壁面への付着蓋が異なるものとなるこ
とから、上記では、この壁面への付着をインジェクタl
Oの噴射タイミングを変えることで吸気管路6において
住じさせると共に、この吸気管路6での付着量の差異に
より、エンジン1の燃焼室に流入する量に差を生じ、こ
れによりエンジンlの運転状態が異なることを検出して
、燃料の揮発性を判定するようになっている。
そこで、前記第1図のフローチャートにおけるS27で
の噴射タイミングtBは、第2図に示すように、吸気弁
3の開弁時(lN10時)、すなわち、エンジンIのピ
ストンが上死点(TDC)に位置して吸気工程が開始さ
れるタイミングにほぼ合わせて設定される一方、S24
での噴射タイミングLAは、例えば圧縮工程を完了した
ときのエンジン1のピストンが上死点に位置するときの
タイミングに合わせて設定されている。そして、これら
の噴射タイミングにおいて、揮発性が種々異なるガソリ
ンで、前記TAとTBとの差、NAとNBとの差を予め
求め、これらの結果から、角速度変動差(TATB)と
エンジン回転数差(NA−NB)との各種の組合わせ毎
の揮発度合が、第3図に示すように、0〜1.0の範囲
でのランク付けを行って作成したデータマツプとして前
記ECL113に記憶されている。
なお、上記のような燃料性状の判定操作中に、運転者に
よりアクセルペダル14の踏み込みが行われ、これによ
り、エンジン1の動作状態が強制的に変化させられる場
合や、エンジンlが高温になっている場合には、これら
に基づく揮発度合の変化が生じるために、燃料性状の正
確な判定を行えなくなる。そこで、上記では、より安定
した運転状態が確保される始動時のアイドル運転中であ
ることを前記運転状態判定ルーチンにおいて検出し、こ
の間に上記の燃料性状判定を行うようになっている。
上記の結果、燃料の揮発度合Vrupが求められると、
この揮発度合Vrupに基づくスロットル弁9の開度制
御が第6図の34において行われる。その制御手順につ
いて、次に第8図を参照して説明する。
まず、331において、エンジン回転数Ne、冷却水温
Tw、アクセル開度信号Acpの各データの入力が行わ
れる。次いで、上記アクセル開度信号Acpと前回の入
力値との差ΔAcpが正か否かが判別される(332)
。正の場合、すなわち、加速をすることが要求されてい
る場合には、次に、上記で入力された冷却水温TNに対
応する水温補正値C1,が求められる(S33)。この
ために、例えば第9図(a)のように、冷却水温T―が
所定の温度より高い場合には、1.0が、そしてこの温
度よりも低くなる程、値を小さくする補正関数がECU
 13に予め記憶されており、この補正関数に基づいて
、上記の冷却水温Tyに対応する値が水温補正値CT□
、として求められる。さらに、エンジン回転数Neに対
応する回転数補正値CNEが、第9図(b)のように、
上記と同様にECU13に予め記憶されている補正関数
に基づいて求められる(S 34 )。そして、前記燃
料の揮発度合Vrup対応する燃料揮発性補正値CII
LIPも、第9図(C)に示す補正関数に基づいてさら
に求められ(S35)、次いで、スロットル開度信号T
voの増分量ΔTvoが、ΔTシ0−八八CP X (
CrHw +CNE+ CRLIP )により算出され
る(S36)。この算出結果を、その時点でのスロット
ル開度信号Tvoに加算して出力する(S 37 )こ
とで、スロットル弁9の開度が変更され、エンジン1の
出力アップが図られる。
なお、S32において、ΔAcpが0、すなわち定速走
行をすること、或いは負、すなわち減速をすることが要
求されている場合には、前記ΔTv。
にΔAcpをそのまま設定しく33B)、これを出力す
る(S37)。
このような制御によって、第10図に示すように、アク
セル開度変化量ΔAcpに対し、加速時におけるスロッ
トル開度の変化量ΔTvoを、定速及び減速時よりも前
記C,イh 、CNE% CMOPに応じて小さくした
制御が行われる。つまり、加速時においては、急激なト
ルク変化による加速ショックを防止し、また、エンジン
水温が低い場合における壁面への燃料付着量変化による
不整燃焼の発生を防止するため、スロットル開度の変化
量ΔTv。
を遅くして、走行の安定性を向上するようになっている
が、上記では、さらに、燃料の揮発性に基づき、この揮
発性が低い場合には、低水温時と同様に壁面への燃料付
着量変化に起因する走行性の低下を生じることから、こ
の場合にも、スロットル開度の変化量ΔTν0を遅くす
る制御が行われるようになっている。
第11図(a)には、揮発性の良好な燃料が使用された
場合のアクセル開度変化に対する応答性を示すタイムチ
ャートが示されており、この場合、スロットル開度が、
図中、二点鎖線で示すように、上記アクセル開度変化と
同等の変化量で制御される場合には、加速トルクの変化
の初期に、図中、二点鎖線のように、上記スロットル開
度変化に追従せずに失火を生しるものとなって、走行性
が損なわれるが、スロットル開度を図中実線のように、
水温及びエンジン回転数に応じて遅くする補正を行うこ
とにより、加速トルクはアクセル開度変化に対応して上
昇し、したがって、安定した加速状態が得られる。一方
、第11図(b)には、揮発性の悪い燃料が使用された
場合を示しており、この場合には、スロットル開度に対
して、図中破線で示すように、上記と同様に水温及びエ
ンジン回転数に応じた補正が行われた場合にも、加速ト
ルクは、図中破線で示すように、スロットル開度変化の
開始に追従せずに失火を生じる。そして、スロットル開
度に対し、図中実線のように燃料の揮発性による補正を
行って制御することにより、加速トルクは、図中実線で
示すように、アクセル開度変化に対応して上昇し、した
がって、安定した加速走行状態を確保することができる
以上の説明のように、上記実施例においては、燃料の揮
発度合を自動的に判定する機能を備えている。これによ
り、揮発性が低い重質ガソリン等が使用される場合にも
、例えばスロットル弁9の開度変化率を変えることで、
壁面への付着量が抑えられ、この結果、失火等を生じさ
せることなく、安定した走行を維持することができる。
また、上記実施例における燃料の揮発度合の判定は、イ
ンジェクタ10の噴射タイミングを変え、そして、エン
ジン1の回転数や回転変動量を測定することによって行
われる構成である。したがって、例えば燃料タンク内に
揮発性の度合を検出するセンサを配設して、この箇所で
判定を行うような構成の場合には、例えば燃料タンク周
囲の雰囲気温度の差異等にも依存した判定結果となり、
エンジンでの燃焼状態を安定化させる制御を正確には行
えないおそれを生じるものとなるが、上記実施例におい
ては、走行性を直接的に左右するエンジン1での燃焼状
態の変化を、より直接的に検出して判定する構成である
ので、上記のような外乱による制御性能の低下が少なく
なり、したがって、より向上した走行性を維持すること
ができる。
また、上記においては、従来より設けられている機器を
活用すると共に、ECUl 3に、前記の制御手1+]
をプログラミングするだけの構成で実施することができ
る。したがって、例えば前記した従来例のでのノッキン
グセンサのように、燃料性状を測定するための専用のセ
ンサ、およびその検出信号の処理回路等を別途必要とす
る構成に比べ、より構成が簡素になり、また、より安価
に製作することができる。
なお、上記実施例においては、燃料の揮発度合の判定結
果に基づいて、スロットル弁9の開度制御を行って、走
行の安定性を図る構成としたが、例えば、点火タイミン
グを補正することや、インジェクタ10からの噴射量を
変更する等のその他の構成とすることも可能である。も
っとも、上記実施例のように、例えば重質ガソリンの使
用時にも、壁面への付着量の増加を抑え、したがって、
エンジン1での燃焼状態に合わせてスロットル弁9の開
度を制御することにより、燃費の向上を図り得るものと
もなっている。
[発明の効果] 本発明のエンジンの燃料性状判定装置は、以上のように
、燃料噴射装置での噴射タイミングを変更し、その変更
前後の燃焼状態の変化に基づいて燃料の揮発度合を判定
する揮発性判定手段を備えている構成である。
それゆえ、エンジンの燃焼状態に基づいて燃料の揮発度
合が自動的に判定される。このように、燃料揮発度合の
判定結果が、走行性を直接的に左右するエンジンでの燃
焼状態に基づいて得られることにより、例えばスロット
ル弁の開度制御を上記の判定結果に基づいて行うことに
よって、より的確な走行性の制御が行われることとなり
、この結果、走行性の向上を図ることができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第11図は本発明の一実施例を示すもので
ある。 第1図は燃料揮発度合の判定を行うための制御フローチ
ャートである。 第2図は上記燃料揮発度合の判定を行う際の噴射タイミ
ングの説明図である。 第3図は上記燃料揮発度合の判定を行うためにエンジン
コントロールユニットに予め記↑意されているデータマ
ツプの説明図である。 第4図(alは揮発性の良好なガソリンを用いた場合の
噴射タイミングとエンジン回転数及び角速度変動量との
関係を示すグラフである。 第4図(b)は揮発性の悪いガソリンを用いた場合の噴
射タイミングとエンジン回転数及び角速度変動量との関
係を示すグラフである。 第4図(C)は燃料の揮発性と壁面付着量との関係を説
明するためのグラフである。 第5図はエンジンの制御装置の概略構成図である。 第6図はエンジンコントロールユニットにより実施され
るスロットル弁の開度制御のためのシーケンスの全体構
成を示すフローチャートである。 第7図は運転状態の判定を行うための制御フローチャー
トである。 第8図はスロットル弁の開度制御のフローチャートであ
る。 第9図(a)は冷却水温から水温補正値を求めるために
エンジンコントロールユニットに予め記憶されている補
正関数を説明するためのグラフである。 第9図(b)はエンジン回転数から回転数補正値を求め
るためにエンジンコントロールユニットに予め記憶され
ている補正関数を説明するためのグラフである。 第9図(C)は揮発度合から燃料揮発性補正値を求める
ためにエンジンコントロールユニットに予め記憶されて
いる補正関数を説明するためのグラフである。 第10図は上記スロットル弁の開度制御におけるアクセ
ル開度変化量とスロットル開度の変化量との関係を説明
するためのグラフである。 第11図(a)は揮発性の良好なガソリンを用いた場合
の上記スロットル弁の開度制御結果の一例を示すタイム
チャートである。 第11図(b)は揮発性の悪いガソリンを用いた場合の
上記スロットル弁の開度制御結果の一例を示すタイムチ
ャー1−である。 ■はエンジン、工0はインジェクタ(燃料噴射装置)、
13はエンジンコントロールユニット(揮発性判定手段
)である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、エンジン1サイクルに対して所定のタイミングで燃
    料を噴射する燃料噴射装置を備えたエンジンの燃料性状
    判定装置において、 上記燃料噴射装置での噴射タイミングを変更し、その変
    更前後の燃焼状態の変化に基づいて燃料の揮発度合を判
    定する揮発性判定手段を備えていることを特徴とするエ
    ンジンの燃料性状判定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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