JPH07301139A - 内燃機関の筒内噴射燃料制御装置 - Google Patents

内燃機関の筒内噴射燃料制御装置

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JPH07301139A
JPH07301139A JP6093444A JP9344494A JPH07301139A JP H07301139 A JPH07301139 A JP H07301139A JP 6093444 A JP6093444 A JP 6093444A JP 9344494 A JP9344494 A JP 9344494A JP H07301139 A JPH07301139 A JP H07301139A
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JP
Japan
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fuel
engine
injection
target torque
amount
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Application number
JP6093444A
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English (en)
Inventor
Yasushi Ouchi
裕史 大内
Ikuo Musa
郁夫 撫佐
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃費および走行フィーリングを向上させた内
燃機関の筒内噴射燃料制御装置を得る。 【構成】 気筒内に直接燃料を噴射して燃料を燃焼させ
る内燃機関の筒内噴射燃料制御装置において、エンジン
回転数Neおよびアクセル開度αを含む情報に基づいて
車両の運転状態を決定する運転状態決定手段と、運転状
態に基づいてエンジン発生目標トルクTtを算出する目
標トルク算出手段S3と、エンジン発生目標トルクに応
じて燃料噴射を行う燃料噴射制御手段S6とを設け、運
転状態に応じてエンジン発生目標トルクを変え、エンジ
ン発生目標トルクに応じて燃料噴射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、気筒内に直接燃料を
噴射して燃料を燃焼させるようにした火花点火式の内燃
機関の筒内噴射燃料制御装置に関し、特に燃費および走
行フィーリングを向上させた内燃機関の筒内噴射燃料制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、吸気管内で燃料を噴射して均一
な混合気を気筒内に導入する火花点火式の内燃機関にお
いては、比較的大きいエンジン発生トルクが得られるも
のの、空燃比に対する変動も大きいため、トルク制御が
容易でないという問題がある。そこで、エンジン発生ト
ルクを制御し易くするために、気筒内に直接燃料を噴射
することにより、気筒内の部分的な領域で燃料を燃焼さ
せるようにした内燃機関の筒内噴射燃料制御装置が開発
されている。
【0003】図11は気筒内に直接燃料を噴射する形式
の一般的な内燃機関の筒内噴射燃料制御装置のシステム
全体を概略的に示す構成図であり、図において、1は内
燃機関の本体すなわちエンジン、2は吸入空気を浄化す
るためのエアークリーナ、3はエアークリーナ2を介し
た吸入空気を矢印のようにエンジン1に導入するための
吸気管、4は吸気管3内に設けられて吸入空気量を調節
するためのスロットル弁、5はエンジン1の上流に設け
られたサージタンクである。
【0004】6はエンジン1の下流に設けられて排気ガ
スを導出するための排気管、7はスロットル弁4の開度
を制御するためのたとえばステッパモータを用いたアク
チュエータ、8はアクセルペダル(図示せず)の開度α
を検出するアクセル開度センサ、9は点火タイミングに
合わせてエンジン1の各気筒毎に放電電圧を分配する配
電器、10は点火用の放電電圧を発生する点火コイル、
11は各気筒の点火時期に合わせて点火コイル10を通
電遮断させて高電圧を出力させるためのイグナイタであ
る。
【0005】12はマイクロコンピュータからなる電子
式制御ユニットであり、アクセル開度αを含む種々のセ
ンサ情報を取り込み、エンジン1の制御に関連するアク
チュエータ7およびイグナイタ11を含むシステム全体
を制御する。13はエンジン1の各気筒内に直接燃料を
噴射できるように配設された燃料噴射弁であり、電子式
制御ユニット12からの制御信号(後述する)により駆
動される。
【0006】14は配電器9からの放電電圧が供給され
て各気筒内で放電火花を発生させる点火プラグ、15は
エンジン1により回転駆動されるクランク軸に取り付け
られてクランク角信号CAを出力するクランク角センサ
である。クランク角信号CAは、アクセル開度αととも
に電子式制御ユニット12に入力される。20は車載の
バッテリ、21は電子式制御ユニット12とバッテリ2
0との間に挿入されたイグニッションスイッチである。
【0007】図12は電子式制御ユニット12の具体的
構成を示すブロック図である。図において、100はマ
イクロコンピュータであり、アクセル開度αおよびクラ
ンク角信号CAを含む運転状態情報に基づき所定のプロ
グラムにしたがってアクチュエータ7および燃料噴射弁
13の制御量等を算出するCPU200と、エンジン1
のクランク角信号CAから回転周期を計測するためのフ
リーランニングのカウンタ201と、種々の制御のため
に時間を計時するタイマ202と、アナログ入力信号を
ディジタル信号に変換するA/D変換器203と、ワー
クメモリとして使用されるRAM205と、種々の動作
プログラムが記憶されているROM206と、点火信号
Qを含む種々の制御信号を出力するための出力ボート2
07と、各要素201〜207をCPU200に結合さ
せるコモンバス208とから構成されている。
【0008】101は第1入力インターフェース回路で
あり、クランク角信号CAを波形整形して割り込み信号
とし、マイクロコンピュータ100に入力する。この割
り込み信号が発生すると、マイクロコンピュータ100
内のCPU200は、カウンタ201の値を読み取ると
ともに、今回の読み取り値と前回の読み取り値との差か
らエンジン1の回転数周期を算出してRAM205に記
憶させる。
【0009】102は第2入力インターフェース回路で
あり、アクセル開度αを含む各センサ信号を取り込み、
A/D変換器203に入力する。104は出力インター
フェース回路であり、出力ポート207からの駆動出力
すなわち点火信号Qを含む制御信号を増幅し、アクチュ
エータ7、イグナイタ11および燃料噴射弁13等に出
力する。105はバッテリ20からの電力をマイクロコ
ンピュータ100に供給するための電源回路である。
【0010】電子式制御ユニット12は、アクセル開度
αに応じてアクチュエータ7を駆動し、スロットル弁4
の開度を制御する。また、クランク角信号CAの示す所
定クランク角期間の計測時間からエンジン回転数を算出
し、このエンジン回転数およびアクセル開度αに基づい
て燃料噴射量を演算する。そして、燃料噴射量に対応し
た駆動時間で且つクランク角信号CAに基づく所定タイ
ミングで、燃料噴射弁13を駆動制御し、エンジン1の
各気筒内に燃料を直接噴射させる。
【0011】さらに、電子式制御ユニット12は、燃料
噴射タイミングと同期をとって、点火用のイグナイタ1
1に点火信号Q(通電遮断信号)を出力する。これによ
り、イグナイタ11がオンオフ駆動され、点火コイル1
0が励磁されて高電圧を発生する。この高電圧は、配電
器9を通して点火プラグ14に印加され、点火プラグ1
4を所定タイミングで放電させて点火火花を発生させ
る。こうして、各気筒内に燃料を噴射し且つ噴射された
燃料を含む混合気を燃焼させることにより、エンジン1
を動作させるようになっている。
【0012】なお、スロットル弁4の開度は、負荷に応
じて適切に制御される。また、燃料噴射弁13から噴射
される燃料の圧力は、気筒内に直接噴射されるため非常
に高圧である。
【0013】次に、図13〜図16を参照しながら、上
記のように構成された従来の内燃機関の筒内噴射燃料制
御装置の動作について説明する。図13は、エンジン回
転数およびアクセル開度αから算出された燃料量Fと、
アクセル開度αに対応する負荷Lとの関係を燃料噴射方
式の関係とともに示す説明図、図14は、圧縮行程噴射
中の空燃比A/Fとエンジン発生トルクTとの関係を示
す説明図である。
【0014】図15および図16は燃料噴射方式と筒内
での燃料分布(燃焼状態)との関係を模式的に示す説明
図であり、図15は圧縮行程噴射での燃料の燃焼状態を
示す説明図、図16は吸気行程噴射での燃料の燃焼状態
を示す説明図である。
【0015】各図において、22はエンジン1を構成す
る気筒の燃焼室、23は燃焼室22をサージタンク5に
連通する吸気弁、24は燃焼室22を排気管6に連通す
る排気弁、30は圧縮行程噴射での燃焼領域、31は吸
気行程噴射での燃焼領域である。
【0016】図13のように、噴射方式は燃料量Fおよ
び負荷Lに応じて切り替え設定されるが、燃料量FがF
A以下且つ負荷LがLB以下のときには、燃料吐出時間
が短くてよいため、エンジン1の圧縮行程中に燃料を噴
射する「圧縮行程噴射」が行われる。
【0017】この場合、図15に示すように燃焼領域3
0が小さくなり、気筒内の一部で燃料の燃焼が行われる
ため、筒内容積に対して燃料が少なくて済み経済的な燃
焼状態となり、また、燃焼のための空燃比A/Fが制御
し易い燃焼状態となる。したがって、図14内の実線で
示すように、空燃比A/Fに応じたエンジン発生トルク
Tの制御が可能となる。
【0018】一方、図13において、燃料量FがFAよ
りも多くなるかまたは負荷LがLBよりも多くなると、
圧縮行程中に燃料噴射が終了しないため、吸入行程から
圧縮行程までの間に燃料を噴射する「吸気行程噴射」が
行われる。
【0019】この場合、周知の吸気ポート付近に燃料を
噴射する形式のエンジンと同じ燃焼状態となり、図16
のように燃焼領域31が大きくなり、筒内容積の全てを
用いて燃料の燃焼が行われるので、高出力のエンジン発
生トルクTが得られ易い。したがって、エンジン発生ト
ルクTは、空燃比A/Fに応じて、図14内の一点鎖線
のように急峻になる。
【0020】なお、エンジン発生トルクTの制御は、周
知の吸気ポート付近での燃料噴射形式のエンジンの場合
と同様に、空燃比および点火時期の制御により行われ
る。また、各噴射方式でのエンジン発生トルクTは、た
とえば、空燃比A/FがAFO(=16)付近におい
て、吸気行程噴射の場合にはTC、圧縮行程噴射の場合
にはTDとなり、トルク差ΔTが生じる。
【0021】このように、従来より、内燃機関において
筒内噴射制御装置を用いることにより、経済性を向上さ
せるとともに、高出力のエンジン発生トルクTを得るこ
との両立を達成している。
【0022】ところで、図17は圧縮行程噴射における
燃料噴射タイミングとエンジン発生トルクTとの関係を
示す特性図であり、図17から明らかなように、エンジ
ン発生トルクTは、噴射タイミングがTDC(上死点)
付近に設定されたときに最大となる。なお、点火時期は
TDC付近に制御される。
【0023】図17から明らかなように、圧縮行程噴射
においては、燃料噴射タイミングをBTDC(進角)側
またはATDC(遅角)側に設定することにより、エン
ジン発生トルクTを変更制御可能なことが分かる。図1
7の特性は、同様に圧縮行程噴射を行っているディーゼ
ルエンジンの特性と近似している。
【0024】また、図18は点火時期とエンジン発生ト
ルクTとの関係を示す特性図であり、実線は圧縮行程噴
射の特性、一点鎖線は吸気行程噴射の特性をそれぞれ示
す。図18から明らかなように、エンジン発生トルクT
は、点火時期がわずかにBTDC(進角)側に設定され
たときに最大となり、したがって、点火時期を変えるこ
とでエンジン発生トルクTを変更制御可能なことが分か
る。ただし、圧縮行程噴射の場合(実線)は、吸気行程
噴射の場合(一点鎖線)よりも、点火時期の変化に対す
るエンジン発生トルクTの変化は小さい。
【0025】また、図11に示すシステムにおいては、
スロットル弁4を常時全開にしてエンジン1での燃焼を
行っているが、エンジン発生トルクTを制御するため、
スロットル開度を変更することも可能である。
【0026】このように、燃料量および負荷に応じて噴
射方式を変更し、エンジン発生トルクTを、それぞれ、
圧縮行程噴射においては空燃比により制御し、また、吸
気行程噴射においては空燃比および点火時期により制御
している。しかしながら、エンジン発生トルクTの制御
を、噴射タイミングや点火時期に対する特性(図17お
よび図18参照)を考慮せずに、圧縮行程中での空燃比
の特性(図14内の実線参照)制御で行っているため、
燃費および走行フィーリングの悪化を招くおそれがあ
る。
【0027】また、エンジン回転数およびアクセル開度
αに基づいて運転状態を判定していることから、正確な
運転状態を把握することが難しく、走行フィーリングの
悪化を招くおそれがある。同様に、エンジン回転数およ
びアクセル開度αに基づいて空気量を推定しているた
め、空気量の検出誤差が生じて、燃費および走行フィー
リングの悪化を招くおそれがある。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関の筒内
噴射燃料制御装置は以上のように、噴射タイミングや点
火時期に対する特性(図17および図18)を考慮せず
に、圧縮行程中での空燃比に対する特性(図14)に基
づいてエンジン発生トルクTを制御しているため、燃費
の悪化および走行フィーリングの悪化を招くという問題
点があった。
【0029】また、エンジン回転数およびアクセル開度
αに基づいて運転状態を判定していることから、正確な
運転状態を検知することができず、走行フィーリングの
悪化を招くという問題点があった。
【0030】さらに、エンジン回転数およびアクセル開
度αに基づいて空気量を推定しているので、空気量の検
出誤差により、燃費の悪化および走行フィーリングの悪
化を招くという問題点があった。
【0031】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、燃費および走行フィーリング
を向上させた内燃機関の筒内噴射燃料制御装置を得るこ
とを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る内燃機関の筒内噴射燃料制御装置は、気筒内に直接燃
料を噴射して燃料を燃焼させる内燃機関の筒内噴射燃料
制御装置において、エンジン回転数およびアクセル開度
を含む情報に基づいて車両の運転状態を決定する運転状
態決定手段と、運転状態に基づいてエンジン発生目標ト
ルクを算出する目標トルク算出手段と、エンジン発生目
標トルクに応じて燃料噴射を行う燃料噴射制御手段とを
備えたものである。
【0033】また、この発明の請求項2に係る内燃機関
の筒内噴射燃料制御装置は、請求項1において、燃料噴
射制御手段は、エンジン発生目標トルクに応じて、噴射
タイミング、空燃比、点火時期および空気量のうちの少
なくとも2つの制御パラメータを決定する制御パラメー
タ決定手段を含み、少なくとも2つの制御パラメータに
基づいて燃料噴射を行うものである。
【0034】また、この発明の請求項3に係る内燃機関
の筒内噴射燃料制御装置は、請求項1または請求項2に
おいて、運転状態決定手段は、車速を含む情報に基づい
て運転状態を決定するものである。
【0035】また、この発明の請求項4に係る内燃機関
の筒内噴射燃料制御装置は、請求項1から請求項3まで
のいずれかにおいて、運転状態決定手段は、アクセル開
度の絶対値または変化量のうちの少なくとも一方を含む
情報に基づいて運転状態を決定するものである。
【0036】また、この発明の請求項5に係る内燃機関
の筒内噴射燃料制御装置は、請求項1から請求項4まで
のいずれかにおいて、運転状態決定手段は、エンジン冷
却水の水温を含む情報に基づいて運転状態を決定するも
のである。
【0037】また、この発明の請求項6に係る内燃機関
の筒内噴射燃料制御装置は、請求項1から請求項5まで
のいずれかにおいて、燃料噴射制御手段は、アクセル開
度を含む情報に基づいて、エンジン発生目標トルクを補
正するための補正係数を算出する補正係数算出手段を含
み、補正係数に応じて燃料噴射を行うものである。
【0038】また、この発明の請求項7に係る内燃機関
の筒内噴射燃料制御装置は、請求項6において、目標ト
ルク算出手段は、運転状態に基づいて基本エンジン発生
目標トルクを算出する基本目標トルク算出手段を含み、
補正係数算出手段は、アクセル開度を含む情報に基づい
て、基本エンジン発生目標トルクを補正するための補正
係数を算出し、目標トルク算出手段は、基本エンジン発
生目標トルクおよび補正係数に基づいてエンジン発生目
標トルクを算出するものである。
【0039】また、この発明の請求項8に係る内燃機関
の筒内噴射燃料制御装置は、請求項1から請求項7まで
のいずれかにおいて、エンジン回転数およびアクセル開
度に基づいて空気量を算出する空気量算出手段を備え、
燃料噴射制御手段は、空気量および空燃比に基づいて基
本燃料量を算出する基本燃料量算出手段と、アクセル開
度を含む情報に基づいて、基本燃料量を補正するための
補正係数を算出する補正係数算出手段と、基本燃料量お
よび補正係数に基づいて燃料量を算出する燃料量算出手
段とを含み、燃料量に基づいて燃料噴射を行うものであ
る。
【0040】また、この発明の請求項9に係る内燃機関
の筒内噴射燃料制御装置は、請求項1から請求項8まで
のいずれかにおいて、内燃機関に供給される吸入空気量
を検出する吸入空気量検出手段と、運転状態に基づいて
空燃比を算出する空燃比算出手段とを備え、燃料噴射制
御手段は、空燃比および吸入空気量に基づいて燃料量を
算出する燃料量算出手段と、燃料量に応じて燃料噴射を
行う燃料噴射制御手段とを含むものである。
【0041】
【作用】この発明の請求項1においては、運転状態に応
じてエンジン発生目標トルクを変え、エンジン発生目標
トルクに応じて燃料噴射することにより、燃費の向上お
よび走行フィーリングの向上を実現する。
【0042】また、この発明の請求項2においては、運
転状態に応じて、空燃比、噴射タイミング、点火時期お
よび空気量のうちの少なくとも2つの組み合わせから、
燃費および走行フィーリングが最良な組み合わせを選択
して燃料噴射することにより、燃費の向上および走行フ
ィーリングの向上を実現する。
【0043】また、この発明の請求項3においては、運
転状態判定に車速条件を付加し、運転状態の検出確度を
向させることにより、さらに走行フィーリングを向上さ
せる。
【0044】また、この発明の請求項4においては、ア
クセル開度の絶対値または変化量(偏差)の少なくとも
一方に応じて運転状態(加減速状態)を検出し、エンジ
ン発生目標トルクを補正することにより、走行に必要な
エンジン発生トルクを確保して走行フィーリングを向上
させる。
【0045】また、この発明の請求項5においては、運
転状態判定に水温を付加し、エンジン暖機状態における
要求トルクに応じたエンジン発生目標トルクを確保し、
走行フィーリングをさらに向上させる。
【0046】また、この発明の請求項6においては、ア
クセル開度を含む情報に応じてエンジン発生目標トルク
を補正することにより、走行に必要なエンジン発生トル
クを確保し、走行フィーリングをさらに向上させる。
【0047】また、この発明の請求項7においては、ア
クセル開度を含む情報に応じて、基本エンジン発生目標
トルクを算出するとともに基本エンジン発生目標トルク
を補正することにより、走行に必要なエンジン発生トル
クを確保して走行フィーリングを向上させる。
【0048】また、この発明の請求項8においては、エ
ンジン回転数およびアクセル開度に基づいて空気量を算
出し、空気量および空燃比から基本燃料量を算出し、ア
クセル開度を含む情報に応じて基本燃料量を補正するこ
とにより、走行に必要なエンジン発生トルクを確保して
走行フィーリングを向上させる。
【0049】また、この発明の請求項9においては、吸
入空気量検出手段により検出された吸入空気量と空燃比
とから燃料量を算出し、燃料量制御精度を向上させるこ
とにより、燃費および走行フィーリングをさらに向上さ
せる。
【0050】
【実施例】
実施例1.(請求項1および請求項2に対応) 以下、この発明の実施例1を図について説明する。な
お、この発明の実施例1における内燃機関の筒内噴射燃
料制御装置のシステム構成は図11に示したものと同一
であり、電子式制御ユニット12内の制御プログラムが
異なるのみである。
【0051】この場合、電子式制御ユニット12は、エ
ンジン回転数Neおよびアクセル開度αを含む情報に基
づいて車両の運転状態を決定する運転状態決定手段と、
運転状態に基づいてエンジン発生目標トルクTtを算出
する目標トルク算出手段と、エンジン発生目標トルクT
tに応じて燃料噴射を行う燃料噴射制御手段とを含んで
いる。
【0052】また、燃料噴射制御手段は、エンジン発生
目標トルクTtに応じて、噴射タイミング、空燃比A/
F、点火時期および空気量Qaのうちの少なくとも2つ
の制御パラメータを決定する制御パラメータ決定手段を
含み、少なくとも2つの制御パラメータに基づいて燃料
噴射を行うようになっている。
【0053】次に、図1のフローチャートを参照しなが
ら、この発明の実施例1における燃料噴射時の動作につ
いて説明する。まず、ステップS1において、クランク
角信号CAからエンジン回転数Neを演算し、ステップ
S2において、アクセル開度センサ8からアクセル開度
αを読み出し、運転者によるアクセルペダルの踏み方
(運転者の要求)を検出する。
【0054】続いて、ステップS3において、ステップ
S1およびS2で検出したエンジン回転数Neおよびア
クセル開度αから運転状態を決定するとともに、この運
転状態に応じて、運転フィーリングが最良となるように
あらかじめ決定されたエンジン発生目標トルクTtを、
マップ演算により読み出す。また、ステップS4におい
て、エンジン発生目標トルクTtに応じて、あらかじめ
決定された空燃比、噴射タイミイングおよび点火時期を
読み出す。
【0055】ここで、空燃比、噴射タイミングの決定方
法を図2および図3を用いて説明する。図2は、空燃
比、燃料噴射タイミングおよび点火時期とエンジン発生
トルクTとの関係を示す特性図であり、図3はエンジン
発生目標トルクTtに応じて設定される空燃比、噴射タ
イミングおよび点火時期のテーブルデータを概念的に示
す説明図である。
【0056】なお、燃料噴射タイミングとエンジン発生
トルクTとの関係は、図17を参照しながら説明したよ
うに、燃料噴射タイミングがTDC付近またはTDCよ
りもわずかに進角側のときに、エンジン発生トルクTが
増加する傾向がある。また、空燃比とエンジン発生トル
クTとの関係は、図14を参照しながら説明したよう
に、空燃比A/Fが理論空燃比(14.7)よりも大き
いリーン(燃料量が減少)側になるにつれて、エンジン
発生トルクTが減少する傾向にある。
【0057】したがって、噴射タイミングがTDC付近
であって且つ空燃比がリーン側のとき、燃費が最良とな
ることが分かる。実際には、運転状態に応じて、噴射タ
イミングおよび空燃比の組み合わせにより燃費の最良点
がそれぞれ存在するので、燃費の最良点は、あらかじめ
運転状態に応じて設定される。
【0058】こうして設定された噴射タイミングおよび
空燃比の組み合わせを、エンジン発生目標トルクTtに
応じて、図3に示すようなテーブルデータとして用意す
る。すなわち、噴射タイミングおよび空燃比は関連付け
て設定される必要があり、上記ステップS4において
は、図3のような組み合わせデータ(A−1およびA−
2、または、B−1およびB−2等)を読み出すことに
なる。
【0059】なお、点火時期によるエンジン発生トルク
Tの変化は、図18内の実線で示すよりも小さいため、
点火時期をデータに組み合わせる可能性は小さい。しか
し、可能性が全くない(0)というわけではないため、
点火時期は、図3のように、組み合わせデータとして扱
われる。ここでは、したがって、特に説明しないが、点
火時期も空燃比および噴射タイミングと同様に扱われ得
る。
【0060】続いて、ステップS5において、上記組み
合わせデータ内の空燃比に基づいて燃料量を算出する。
このとき、空燃比は燃料量に対する空気量の質量比であ
り、燃料量は、一般的にスロットルスピード方式と呼ば
れる演算方式により、エンジン回転数Neおよびアクセ
ル開度αから空気量を算出した後、この空気量と空燃比
とから算出される。スロットルスピード方式は、1サイ
クル当たりにエンジンに吸入される空気量をスロットル
開度およびエンジン回転数で推定するものである。
【0061】こうして算出された燃料量を、ステップS
6において、上記組み合わせデータ内の噴射タイミング
で噴射する。このように、運転状態に応じて関連付けて
設定された空燃比、噴射タイミングおよび点火時期の組
み合わせから燃費および走行フィーリングが最良な組み
合わせを選択し、この組み合わせに応じて燃料噴射する
ことにより、燃費が最良となり且つ走行フィーリングも
良好にすることができる。
【0062】なお、上記実施例1では、噴射タイミング
および空燃比の関係をテーブルデータとして記憶してい
るが、関数型として与えても同様の効果が得られる。
【0063】実施例2.(請求項3および請求項4に対
応) また、上記実施例1では、燃費の最良化を噴射タイミン
グおよび空燃比の組み合わせデータにより実現したが、
点火時期および空気量(スロットル開度)を変化させて
も、エンジン発生トルクTを変更させて同等の効果を奏
することができる。したがって、点火時期および空気量
の組み合わせデータにより、燃費を最良としてもよい。
【0064】この場合、電子式制御ユニット12内の運
転状態決定手段は、エンジン回転数Ne、アクセル開度
αおよび車速Vを含む情報に基づいて運転状態を決定
し、たとえば、アクセル開度αの絶対値または変化量Δ
αにうちの少なくとも一方を含む情報に基づいて運転状
態を決定することになる。
【0065】ただし、噴射タイミング、空燃比、点火時
期および空気量の組み合わせデータを設定しようとする
と、データ設定の工数が莫大となってしまうので、燃費
を良くするために効果がある少なくとも2つの制御パラ
メータにより図3のようなテーブルデータを用意すれば
よい。これにより、データ設定の工数増大を防止して、
工数を削減することができる。
【0066】以下、エンジン回転数Neおよびアクセル
開度αのみならず、さらに車速Vに基づいてエンジン発
生目標トルクTtを算出するようにしたこの発明の実施
例2を図について説明する。図4はこの発明の実施例2
のシステム全体を概略的に示す構成図であり、1〜1
4、20および21は前述と同様のものである。
【0067】16は車両の速度すなわち車速Vを検出し
て電子式制御ユニット12に入力する車速センサであ
り、たとえば、電磁ピックアップ式のセンサを用いて、
車輪の回転に応じて所定のパルスを発生する構成からな
っている。図4の構成は、車速センサ16を追加したこ
とを除けば、図11の構成と同様である。
【0068】次に、図5のフローチャートを参照しなが
ら、図4に示したこの発明の実施例2の動作について説
明する。図5はエンジン発生目標トルクTtの決定動作
および燃料噴射動作を示しており、図5において、S
1、S2およびS4〜S6は前述と同様のステップ、S
3BはS3に対応したステップである。まず、ステップ
S1およびS2においてエンジン回転数Neおよびアク
セル開度αを求めた後、ステップS3Aにおいて、車速
センサ16からの出力パルスに基づいて車速Vを演算す
る。
【0069】続いて、ステップS3Bにおいて、エンジ
ン回転数Ne、アクセル開度αおよび車速Vからエンジ
ン発生目標トルクTtを算出する。すなわち、車速Vを
示す車速センサ16からのパルス情報に基づいて、パル
スが入力されないことから停止状態を判定し、パルスが
入力され始めたことから発進状態を判定し、パルス周期
から走行中での加減速状態を判定する。
【0070】また、後述(図6内のステップS301〜
S303およびS307参照)するように、アクセル開
度αの微分値(変化量の絶対値)から加減速状態を判定
したり、後述(図8内の所定アクセル開度αr以上のア
クセル開度α参照)するように、アクセル開度αの絶対
値からも加減速状態を判定し得る。
【0071】そして、これらの判定情報から運転状態を
決定し、この運転状態に応じて、運転フィーリングを最
良とするようにあらかじめ決定されたたエンジン発生目
標トルクTtを読み出す。以下、前述と同様に、ステッ
プS4において空燃比および噴射タイミイングの組み合
わせデータを読み出し、ステップS5において燃料量を
算出し、ステップS6において、算出燃料量を設定噴射
タイミングで噴射する。
【0072】このように、エンジン発生目標トルクTt
の算出パラメータとして車速Vを加えることにより、運
転状態の推定確度の信頼性が向上し、走行フィーリング
をさらに良好にすることができる。また、車速Vおよび
エンジン回転数Neから変速機のギア位置を推定するこ
とができるので、このギア位置の推定結果を用いて、エ
ンジン発生目標トルクTtを決定しても同様の効果が得
られる。
【0073】実施例3.(請求項5に対応) なお、上記実施例2では、エンジン回転数Ne、アクセ
ル開度αおよび車速Vに基づいて運転状態を決定した
が、エンジン暖機状態等によりアクセル開度αが同一で
あっても運転者の要求するトルクが異なる場合があるの
で、エンジン暖機状態を表わすサーミスタ型の水温セン
サ(図示せず)を追加し、この水温センサからの情報に
基づいてエンジン発生要求トルクTtを読み出してもよ
い。
【0074】この場合、電子式制御ユニット12内の運
転状態決定手段は、エンジン回転数Neおよびアクセル
開度αとともに、エンジン冷却水の水温を含む情報に基
づいて運転状態を決定する。これにより、エンジン暖機
状態であっても運転者の要求するトルクに応じたエンジ
ン発生目標トルクTtが得られるので、さらに走行フィ
ーリングを良好にすることができる。
【0075】実施例4.(請求項6および請求項7に対
応) なお、上記各実施例では、過渡運転走行状態すなわち加
減速状態について特に考慮していないが、種々のパラメ
ータおよび運転状態に関して検出誤差を含み易い過渡運
転時においては、加減速状態に応じてエンジン発生目標
トルクTtを補正することが望ましい。
【0076】以下、加減速状態を示すアクセル開度αの
変化(Δα)に基づいてエンジン発生目標トルクTtを
補正するようにしたこの発明の実施例4を図について説
明する。この場合、システム構成は図11に示した通り
であるが、電子式制御ユニット12内の燃料噴射制御手
段は、アクセル開度αを含む情報に基づいて、エンジン
発生目標トルクを補正するための補正係数を算出する補
正係数算出手段を含み、補正係数に応じて燃料噴射を行
うようになっている。
【0077】また、電子式制御ユニット12内の目標ト
ルク算出手段は、運転状態に基づいて基本エンジン発生
目標トルクTtB(後述する)を算出する基本目標トル
ク算出手段を含み、補正係数算出手段は、アクセル開度
αを含む情報に基づいて、基本エンジン発生目標トルク
TtBを補正するための補正係数KACCを算出し、目
標トルク算出手段は、基本エンジン発生目標トルクTt
Bおよび補正係数KACCに基づいてエンジン発生目標
トルクTtを算出するようになっている。
【0078】次に、図6のフローチャート、図7の説明
図および図11を参照しながら、この発明の実施例4に
よる加減速状態でのエンジン発生目標トルクTtの決定
動作について説明する。図6において、S305は図1
内のS3と同様のステップであり、図6の処理は、所定
タイミング(たとえば、10m秒)毎に実行されるもの
とする。また、図7において、横軸は時間tを示し、縦
軸はアクセル開度α、アクセル開度偏差Δαおよび補正
係数KACCの演算値を示している。
【0079】まず、ステップS301において、今回の
アクセル開度αtと前回のアクセル開度αt-1の差(α
t−αt-1)をアクセル開度偏差Δαとして算出する。
続いて、ステップS302において、アクセル開度偏差
Δαの絶対値が所定値Aより小さいか否かを判定し、も
し、|Δα|<A(すなわち、YES)と判定されれ
ば、アクセル開度αの変化量(加減速量)が小さいこと
から、ステップS303において定常走行中と判定され
る。
【0080】また、定常走行中であることから、ステッ
プS304において、エンジン発生目標トルクTtに対
する補正係数Kとして、1.0(すなわち、補正無し)
を設定する。次に、前述のステップS3と同様のステッ
プS305において、運転状態に応じたエンジン発生目
標トルクTtB(基本エンジン発生目標トルクに相当)
を読み出し、ステップS306において、エンジン発生
目標トルクTtBに補正係数Kを乗算し、補正後のエン
ジン発生目標トルクTtを求める。
【0081】一方、ステップS302において、|Δα
|≧A(すなわち、NO)と判定されれば、アクセル開
度αの変化量が大きいことから、ステップS307にお
いて過渡運転中と判定される。続いて、ステップS30
8において、アクセル開度偏差△αが正負のどちらか
(正か否か)を判定する。
【0082】もし、Δα>0(すなわち、YES)と判
定されれば、アクセルペダルが踏み込まれている方向を
示しているので、ステップS309において加速状態と
判定する。また、ステップS310において、アクセル
開度偏差△αの示す加速状態に応じて、エンジン発生目
標トルクTtに対する補正係数KACCを算出する。そ
して、ステップS311において、補正係数KACCを
補正係数Kの値として設定した後、ステップS305に
進む。
【0083】このとき、アクセル開度αの変化に対し、
アクセル開度偏差Δαおよび補正係数KACCは、演算
間隔毎に図7のように段階的に変化する。たとえば、図
示したように、アクセル開度αが小から大に変化した場
合、このアクセル開度αの変化に応じてアクセル開度偏
差△αが算出され、このアクセル開度偏差△αに応じ
て、補正係数KACCが求められる。
【0084】すなわち、アクセル開度偏差Δαが小さい
ときには、補正係数KACCが1.0付近に設定され、
加速直後のアクセル開度偏差Δαが大きいときには、補
正係数KACCが1.0よりも大きい値に設定され、そ
の後、アクセル開度偏差Δαが小さくなるにつれて、補
正係数KACCも減少して1.0に収束する。
【0085】一方、ステップS308において、Δα≦
0(すなわち、NO)と判定されれば、アクセルペダル
を解放している方向を示しているので、ステップS31
2において減速状態と判定する。また、ステップS31
3において、アクセル開度偏差△αの示す減速状態に応
じて、エンジン発生目標トルクTtに対する補正係数K
DECを算出する。そして、ステップS314におい
て、補正係数KDECを補正係数Kの値として設定した
後、ステップS305に進む。
【0086】以下、同様に、ステップS306におい
て、目標トルク補正係数Kとエンジン発生目標トルクT
tBとを乗算し、最終的なエンジン発生目標トルクTt
を算出する。最後に、ステップS315において、今回
のアクセル開度αtを前回のアクセル開度αt-1に更新
し、次の処理のための準備を実行した後、リターンす
る。
【0087】このように、噴射タイミングおよび空燃比
からエンジン発生トルクTを変更可能な筒内直接噴射式
の内燃機関の特性をうまく利用し、アクセル開度偏差Δ
αに基づいて過渡運転(加減速)状態でのエンジン発生
目標トルクTtを補正することにより、走行に必要なエ
ンジン発生トルクTを確保することができ、さらに走行
フィーリングを向上させることができる。
【0088】実施例5.(請求項8に対応) なお、上記実施例4では、アクセル開度αから過渡運転
状態を推定して、エンジン発生目標トルクTtを補正し
たが、同様に、アクセル開度αを含む情報に基づいて基
本燃料量を補正するための補正係数を算出し、この補正
係数により基本燃料量を補正して燃料量を算出しても同
様の効果が得られることは言うまでもない。
【0089】この場合、エンジン回転数Neおよびアク
セル開度αに基づく推定演算により空気量を算出する空
気量算出手段を設け、電子式制御ユニット12内の燃料
噴射制御手段は、空気量および空燃比に基づいて基本燃
料量を算出する基本燃料量算出手段と、アクセル開度α
を含む情報に基づいて、基本燃料量を補正するための補
正係数を算出する補正係数算出手段と、基本燃料量およ
び補正係数に基づいて燃料量を算出する燃料量算出手段
とを含み、補正された燃料量に基づいて燃料噴射を行
う。
【0090】これにより、前述と同様に、走行に必要な
エンジン発生トルクを確保し、走行フィーリングを向上
させることができる。なお、エンジン発生目標トルクT
tの補正と燃料量の補正とを組み合わせて、燃料噴射を
制御してもよい。
【0091】また、上記実施例4および実施例5では、
過渡運転状態を判定するためにアクセル開度センサ8か
らのアクセル開度αを用いたが、アクセル開度αを示す
情報として、運転者がアクセルペダルを踏んでいるか否
かを検出するアクセルスイッチ(図示せず)を設け、ア
クセルスイッチからの信号を用いてもよい。
【0092】この場合、アクセルスイッチからの検出信
号がオンからオフに変化することにより減速中であるこ
とが判定され、オフからオンに変化することにより加速
中であることが判定される。したがって、上記実施例4
と同様に、エンジン発生目標トルクTtを補正して運転
フィーリングを向上させることができる。
【0093】実施例6.また、上記実施例4では、アク
セル開度偏差Δαのみに基づいて補正係数KACCを算
出し、この補正係数KACCによりエンジン発生目標ト
ルクTtを補正したが、図8に示すように、アクセル開
度αの絶対値をも考慮してアクセル開度αが所定アクセ
ル開度αr以上のときに補正係数KACCを有効にして
もよい。この場合、破線で示される補正係数KACC
は、以下の演算式で与えられる。
【0094】KACC=max{KACC(前回)−所
定値B,KACC(今回)}
【0095】上式より、補正係数KACCは、補正係数
KACCの前回値から所定値Bを減算した値と、補正係
数KACCの今回値とのうちの最大値が選択される。図
8内の補正係数KACCにおいて、実線は上式を用いな
い場合(図7と同様)の演算値、破線は上式を用いた演
算値であり、各演算タイミング毎の破線の傾きは上式内
の所定値(−B)に相当する。ここでは、補正係数KA
CCの今回値よりも、前回値から所定値Bを減算した値
が常に最大値となる場合を示している。
【0096】すなわち、アクセル開度αが小から大に変
化して所定アクセル開度αr以上になると、この動きに
応じてアクセル開度偏差△αが算出され、このアクセル
開度偏差△αに応じて補正係数KACC(>1.0)が
破線のように求められる。したがって、補正係数KAC
Cは、アクセル開度αが所定アクセル開度αr以上のと
きのみ演算され、アクセル開度αが所定アクセル開度α
r以下のときには破線のように1.0に固定される。
【0097】これにより、小さい加速状態であってアク
セルペダルを少し踏み込んだ状態では、補正係数KAC
Cが無効(1.0)となるので、不要な補正が抑制され
る。これにより、エンジン発生目標トルクTtBの補正
の自由度が拡大されるため、運転フィーリングをさらに
向上させることができる。このように、アクセル開度偏
差Δαと絶対値αを組み合わせて補正係数KACCを演
算しても前述と同様の効果が得られる。なお、アクセル
開度αの偏差Δαまたは絶対値のうちの少なくとも一方
を含む情報に基づいて補正係数を演算してもよい。
【0098】実施例7.(請求項9に対応) また、上記実施例2では、車速センサ16を追加し、車
速Vを含む運転状態情報に基づいてエンジン発生目標ト
ルクTtを求めたが、吸入空気量に関しては、エンジン
回転数Neおよびアクセル開度αから推定演算(スロッ
トルスピード方式)により算出しているので、エンジン
発生トルクTの制御精度が十分に達成されない場合が起
こり得る。
【0099】すなわち、図4のように空気量計測手段が
ない場合、燃料量を算出するための空気量を、スロット
ルスピード方式を用いて、エンジン回転数Neとアクセ
ル開度αに応じて動かされるスロットル開度とから推定
し、この推定空気量と空燃比とから燃料量を求めている
が、もし、推定空気量に誤差が含まれていると、噴射し
て燃焼した空燃比と実際に目標とする空燃比との間に誤
差を生じる可能性がある。そこで、圧力センサを追加す
ることが精度向上に望ましいことが分かる。
【0100】以下、吸入空気量検出手段として作用する
圧力センサを追加し、実際のエンジン発生トルクTの制
御精度をさらに向上させたこの発明の実施例7を図につ
いて説明する。図9はこの発明の実施例7のシステムを
概略的に示す構成図であり、1〜16、20および21
は前述と同様のものである。17は吸気管3内のサージ
タンク5の吸気管圧力Pbを検出する圧力センサであ
り、たとえば、ピエゾ効果を利用した半導体式のセンサ
が用いられている。
【0101】この場合、内燃機関に供給される吸入空気
量Qaを検出するための吸入空気量検出手段となる圧力
センサ17と、運転状態に基づいて空燃比を算出する空
燃比算出手段とを設け、電子式制御ユニット12内の燃
料噴射制御手段は、空燃比A/Fおよび吸入空気量Qa
に基づいて燃料量を算出する燃料量算出手段と、燃料量
に応じて燃料噴射を行う燃料噴射制御手段とを含んでい
る。これにより、燃料量制御精度を向上させ、燃費およ
び走行フィーリングをさらに向上させることができる。
【0102】また、電子式制御ユニット12は、運転状
態に基づいてエンジン発生目標トルクTtを算出する目
標トルク算出手段と、エンジン発生目標トルクTtに応
じて、噴射タイミング、空燃比、点火時期および空気量
のうちの少なくとも2つの制御パラメータを決定する制
御パラメータ決定手段と、2つの制御パラメータおよび
吸入空気量Qaに基づいて燃料量を算出する燃料量算出
手段とを含んでいてもよい。さらに、上記実施例4また
は実施例5と同様に補正係数算出手段を含んでいてもよ
い。
【0103】次に、図10のフローチャートを参照しな
がら、図9に示したこの発明の実施例7による燃料噴射
時の動作について説明する。図10において、S1、S
2、S3A、S3B、S4〜S6は図5内と同様のステ
ップである。まず、ステップS1〜S5において、エン
ジン回転数Ne、アクセル開度α、車速V、エンジン発
生目標トルクTt、制御パラメータ(空燃比、噴射タイ
ミングおよび点火時期)および燃料量(基本燃料量に相
当)を求める。
【0104】続いて、ステップS7において、圧力セン
サ17から吸気管圧力Pbを読み出し、ステップS8に
おいて、エンジン回転数Neおよび吸気管圧力Pbから
吸入空気量Qaを算出する。このとき、吸気管圧力Pb
は、吸入空気量Qaとの相関性が高いため、吸入空気量
Qaの算出信頼性は著しく向上する。
【0105】こうして算出された吸入空気量Qaを用い
て、次に、ステップS9において、吸入空気量Qaと、
上記のようにスロットルスピード方式により推定した空
気量との差を求め、この空気量差に応じて燃料量を補正
した後、噴射ステップS6に進む。
【0106】このように、吸気管圧力Pb(吸入空気量
Qaに相当)に基づいて燃料量を補正をすることによ
り、燃焼後の空燃比と目標とする空燃比とを高精度に一
致させることができる。したがって、実際に目標として
いたエンジン発生トルクTが得られるため、走行フィー
リングをさらに良好にすることができる。
【0107】実施例8.なお、上記実施例7では、高価
な空気量センサを用いずに圧力センサ17を用いて吸入
空気量Qaを推定演算するようにしたが、高価なカルマ
ン渦式等の空気量センサを用いて空気量を直接検出して
も、システム価格が上がるものの、同様の効果を奏する
ことは言うまでもない。
【0108】実施例9.また、上記実施例7では、ステ
ップS9において、吸入空気量Qaと推定空気量との差
に応じて燃料量を補正したが、最初から圧力センサ17
により読み出された吸気管圧力Pbに基づく吸入空気量
Qaを用いて燃料量を算出してもよい。実際には、吸気
管圧力Pbおよび吸入空気量Qaは互いに比例関係にあ
るため、吸気管圧力Pbおよび体積効率(吸入空気量Q
a)から燃料量を算出することになる。
【0109】このように、スロットルスピード方式によ
り算出された推定空気量と吸入空気量Qaとの空気量偏
差から燃料量を補正する代わりに、スロットルスピード
方式による推定空気量を用いずに検出された吸入空気量
Qaそのものを最初から用いても、前述と同様に高精度
の燃料制御が実現されることは言うまでもない。
【0110】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、気筒内に直接燃料を噴射して燃料を燃焼させる内燃
機関の筒内噴射燃料制御装置において、エンジン回転数
およびアクセル開度を含む情報に基づいて車両の運転状
態を決定する運転状態決定手段と、運転状態に基づいて
エンジン発生目標トルクを算出する目標トルク算出手段
と、エンジン発生目標トルクに応じて燃料噴射を行う燃
料噴射制御手段とを設けたので、燃費および走行フィー
リングを向上させた内燃機関の筒内噴射燃料制御装置が
得られる効果がある。
【0111】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、燃料噴射制御手段は、エンジン発生目標
トルクに応じて、噴射タイミング、空燃比、点火時期お
よび空気量のうちの少なくとも2つの制御パラメータを
決定する制御パラメータ決定手段を含み、少なくとも2
つの制御パラメータに基づいて燃料噴射を行い、燃費お
よび走行フィーリングが最良な組み合わせを選択して燃
料噴射するようにしたので、燃費および走行フィーリン
グを向上させた内燃機関の筒内噴射燃料制御装置が得ら
れる効果がある。
【0112】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1または請求項2において、運転状態決定手段は、車
速を含む情報に基づいて運転状態を決定し、運転状態の
検出確度を向上させるようにしたので、さらに燃費およ
び走行フィーリングを向上させた内燃機関の筒内噴射燃
料制御装置が得られる効果がある。
【0113】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1から請求項3までのいずれかにおいて、運転状態決
定手段は、アクセル開度の絶対値または変化量のうちの
少なくとも一方を含む情報に基づいて運転状態を決定
し、エンジン発生目標トルクを補正して走行に必要なエ
ンジン発生トルクを確保するようにしたので、さらに燃
費および走行フィーリングを向上させた内燃機関の筒内
噴射燃料制御装置が得られる効果がある。
【0114】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1から請求項4までのいずれかにおいて、運転状態決
定手段は、エンジン冷却水の水温を含む情報に基づいて
運転状態を決定し、エンジン暖機状態における要求トル
クに応じたエンジン発生目標トルクを確保するようにし
たので、さらに燃費および走行フィーリングを向上させ
た内燃機関の筒内噴射燃料制御装置が得られる効果があ
る。
【0115】また、この発明の請求項6によれば、請求
項1から請求項5までのいずれかにおいて、燃料噴射制
御手段は、アクセル開度を含む情報に基づいて、エンジ
ン発生目標トルクを補正するための補正係数を算出する
補正係数算出手段を含み、補正係数に応じて燃料噴射を
行い、走行に必要なエンジン発生トルクを確保するよう
にしたので、さらに燃費および走行フィーリングを向上
させた内燃機関の筒内噴射燃料制御装置が得られる効果
がある。
【0116】また、この発明の請求項7によれば、請求
項6において、目標トルク算出手段は、運転状態に基づ
いて基本エンジン発生目標トルクを算出する基本目標ト
ルク算出手段を含み、補正係数算出手段は、アクセル開
度を含む情報に基づいて、基本エンジン発生目標トルク
を補正するための補正係数を算出し、目標トルク算出手
段は、基本エンジン発生目標トルクおよび補正係数に基
づいてエンジン発生目標トルクを算出し、走行に必要な
エンジン発生トルクを確保するようにしたので、燃費お
よび走行フィーリングを向上させた内燃機関の筒内噴射
燃料制御装置が得られる効果がある。
【0117】また、この発明の請求項8によれば、請求
項1から請求項7までのいずれかにおいて、エンジン回
転数およびアクセル開度に基づいて空気量を算出する空
気量算出手段を設け、燃料噴射制御手段は、空気量およ
び空燃比に基づいて基本燃料量を算出する基本燃料量算
出手段と、アクセル開度を含む情報に基づいて、基本燃
料量を補正するための補正係数を算出する補正係数算出
手段と、基本燃料量および補正係数に基づいて燃料量を
算出する燃料量算出手段とを含み、燃料量に基づいて燃
料噴射を行い、走行に必要なエンジン発生トルクを確保
するようにしたので、燃費および走行フィーリングを向
上させた内燃機関の筒内噴射燃料制御装置が得られる効
果がある。
【0118】また、この発明の請求項9に係る内燃機関
の筒内噴射燃料制御装置は、請求項1から請求項8まで
のいずれかにおいて、内燃機関に供給される吸入空気量
を検出する吸入空気量検出手段と、運転状態に基づいて
空燃比を算出する空燃比算出手段とを設け、燃料噴射制
御手段は、空燃比および吸入空気量に基づいて燃料量を
算出する燃料量算出手段と、燃料量に応じて燃料噴射を
行う燃料噴射制御手段とを含むようにしたので、燃料量
制御精度が向上し、さらに燃費および走行フィーリング
を向上させた内燃機関の筒内噴射燃料制御装置が得られ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1(請求項1および請求項
2に対応)による燃料制御処理動作を示すフローチャー
トである。
【図2】 燃料噴射タイミングの違いによる空燃比とエ
ンジン発生トルクとの関係を示す特性図である。
【図3】 図1内のステップS4で読出される噴射タイ
ミングおよび空燃比を組み合わせて記憶するデータテー
ブルを概念的に示す説明図である。
【図4】 この発明の実施例2(請求項3および請求項
4に対応)のシステム全体を概略的に示す構成図であ
る。
【図5】 この発明の実施例2による燃料制御処理動作
を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の実施例4(請求項6および請求項
7に対応)による目標トルク補正処理を含む燃料制御処
理動作を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施例4におけるアクセル開度の
変化に対する目標トルク補正係数の変化を示す説明図で
ある。
【図8】 この発明の実施例6におけるアクセル開度の
変化に対する目標トルク補正係数の変化を示す説明図で
ある。
【図9】 この発明の実施例7(請求項9に対応)のシ
ステム全体を概略的に示す構成図である。
【図10】 この発明の実施例7による燃料量補正処理
を含む燃料制御処理動作を示すフローチャートである。
【図11】 一般的な筒内噴射燃料制御装置のシステム
全体を概略的に示す構成図である。
【図12】 図9内の電子式制御ユニットの具体的構成
例を示すブロック図である。
【図13】 燃料量および負荷に応じた燃料噴射方式の
違いを示す説明図である。
【図14】 燃料噴射方式の違いによる空燃比とエンジ
ン発生トルクとの関係を示す特性図である。
【図15】 圧縮行程噴射による燃焼領域の状態を示す
説明図である。
【図16】 吸気行程噴射による燃焼領域の状態を示す
説明図である。
【図17】 燃料噴射タイミングとエンジン発生トルク
との関係を示す特性図である。
【図18】 点火時期とエンジン発生トルクとの関係を
示す特性図である。
【符号の説明】
1 エンジン、8 アクセル開度センサ、10 点火コ
イル、12 電子式制御ユニット、13 燃料噴射弁、
14 点火プラグ、15 クランク角センサ、16 車
速センサ、17 圧力センサ(吸入空気量検出手段)、
CA クランク角信号、KACC 基本エンジン発生目
標トルクを補正するための補正係数、Ne エンジン回
転数、Q 点火信号、Qa 吸入空気量、Tt エンジ
ン発生目標トルク、TtB 基本エンジン発生目標トル
ク、α アクセル開度、S1、S2 運転状態を決定す
るステップ、S3 エンジン発生目標トルクを算出する
ステップ、S4、S5 制御パラメータを決定するステ
ップ、S6 燃料噴射を行うステップ、S301〜S3
03、S307〜S309、S312 アクセル開度に
基づいて運転状態を決定するステップ、S310、S3
13 エンジン発生目標トルクを補正するための補正係
数を算出するステップ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気筒内に直接燃料を噴射して燃料を燃焼
    させる内燃機関の筒内噴射燃料制御装置において、 エンジン回転数およびアクセル開度を含む情報に基づい
    て車両の運転状態を決定する運転状態決定手段と、 前記運転状態に基づいてエンジン発生目標トルクを算出
    する目標トルク算出手段と、 前記エンジン発生目標トルクに応じて燃料噴射を行う燃
    料噴射制御手段とを備えた内燃機関の筒内噴射燃料制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記燃料噴射制御手段は、 前記エンジン発生目標トルクに応じて、噴射タイミン
    グ、空燃比、点火時期および空気量のうちの少なくとも
    2つの制御パラメータを決定する制御パラメータ決定手
    段を含み、 少なくとも2つの前記制御パラメータに基づいて燃料噴
    射を行うことを特徴とする請求項1の内燃機関の筒内噴
    射燃料制御装置。
  3. 【請求項3】 前記運転状態決定手段は、車速を含む情
    報に基づいて前記運転状態を決定することを特徴とする
    請求項1または請求項2の内燃機関の筒内噴射燃料制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記運転状態決定手段は、前記アクセル
    開度の絶対値または変化量のうちの少なくとも一方を含
    む情報に基づいて前記運転状態を決定することを特徴と
    する請求項1から請求項3までのいずれかの内燃機関の
    筒内噴射燃料制御装置。
  5. 【請求項5】 前記運転状態決定手段は、エンジン冷却
    水の水温を含む情報に基づいて前記運転状態を決定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか
    の内燃機関の筒内噴射燃料制御装置。
  6. 【請求項6】 前記燃料噴射制御手段は、 前記アクセル開度を含む情報に基づいて、前記エンジン
    発生目標トルクを補正するための補正係数を算出する補
    正係数算出手段を含み、 前記補正係数に応じて燃料噴射を行うことを特徴とする
    請求項1から請求項5までのいずれかの内燃機関の筒内
    噴射燃料制御装置。
  7. 【請求項7】 前記目標トルク算出手段は、前記運転状
    態に基づいて基本エンジン発生目標トルクを算出する基
    本目標トルク算出手段を含み、 前記補正係数算出手段は、前記アクセル開度を含む情報
    に基づいて、前記基本エンジン発生目標トルクを補正す
    るための補正係数を算出し、 前記目標トルク算出手段は、前記基本エンジン発生目標
    トルクおよび前記補正係数に基づいてエンジン発生目標
    トルクを算出することを特徴とする請求項6の内燃機関
    の筒内噴射燃料制御装置。
  8. 【請求項8】 前記エンジン回転数および前記アクセル
    開度に基づいて空気量を算出する空気量算出手段を備
    え、 前記燃料噴射制御手段は、 前記空気量および空燃比に基づいて基本燃料量を算出す
    る基本燃料量算出手段と、 前記アクセル開度を含む情報に基づいて、前記基本燃料
    量を補正するための補正係数を算出する補正係数算出手
    段と、 前記基本燃料量および前記補正係数に基づいて燃料量を
    算出する燃料量算出手段とを含み、 前記燃料量に基づいて燃料噴射を行うことを特徴とする
    請求項1から請求項7までのいずれかの内燃機関の筒内
    噴射燃料制御装置。
  9. 【請求項9】 前記内燃機関に供給される吸入空気量を
    検出する吸入空気量検出手段と、 前記運転状態に基づいて空燃比を算出する空燃比算出手
    段とを備え、 前記燃料噴射制御手段は、 前記空燃比および前記吸入空気量に基づいて燃料量を算
    出する燃料量算出手段と、 前記燃料量に応じて燃料噴射を行う燃料噴射制御手段と
    を含むことを特徴とする請求項1から請求項8までのい
    ずれかの内燃機関の筒内噴射燃料制御装置。
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