JPH0324574Y2 - - Google Patents

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JPH0324574Y2
JPH0324574Y2 JP1985062593U JP6259385U JPH0324574Y2 JP H0324574 Y2 JPH0324574 Y2 JP H0324574Y2 JP 1985062593 U JP1985062593 U JP 1985062593U JP 6259385 U JP6259385 U JP 6259385U JP H0324574 Y2 JPH0324574 Y2 JP H0324574Y2
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gas
drying
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は石膏回収装置に係り、特にボイラ排ガ
スの熱を有効に利用し、連続的に石膏を回収する
装置に関する。
〔考案の背景〕
現在、工業的には各種の排煙脱硫方法が行われ
ているが、特に石灰石(CaCO3)又は生石灰
(CaO)を吸収剤スラリとし、排ガス中のイオウ
酸化物(SO2等)を化学的に安定で再利用可能な
石膏(CaSO4・2H2O)スラリにして、ボイラ等
からの排ガスを無害化する方法が大容量排煙脱硫
装置を中心に広く採用されている。
吸収剤スラリにより排ガス仲のイオウ酸化物を
吸収装置で吸収して生成される石膏スラリの濃度
は、通常6〜12重量%であるため、セメント用又
はボード用として利用可能な石膏とするために
は、石膏の付着水を10重量%以下に脱水する必要
がある。連続処理の可能なデカンタ型又は回転円
筒型濾過器では回収石膏の付着水を15〜25重量%
にすることが限度であり、付着水10重量%以下の
石膏スラリを得るために、バツチ運転式の脱水機
である遠心分離機を用いている。このバツチ式遠
心分離機の通常の運転は、遠心分離機の起動、石
膏スラリの給液、給液停止、脱水、停止、石膏の
掻き取りの工程を1バツチとしておりバツチ運転
を繰り返すことにより、付着水10重量%以下の石
膏を回収している。
しかしながら、このような遠心分離機のバツチ
運転法による石膏の回収方法では次のような問題
点がある。
(1) 遠心分離機へ供給するスラリを一時貯めてお
くためのバツフアータンクが必要であること。
(2) 遠心分離機に振動が発生することを防止する
ために遠心分離機に供給するスラリの濃度とし
て20〜30重量%が必要であり、吸収装置で生成
した6〜12重量%のスラリを所定濃度に濃縮す
るための石膏シツクナ等の前濃縮装置が必要で
あること。
(3) 吸収装置出口の副生石膏スラリ中に、一部未
反応の吸収剤(CaCO3)が含まれる場合は、
回収される石膏の純度が低下するため、吸収剤
の混入する石膏スラリ中に、硫酸を添加し吸収
剤(CaCO3)と反応させて石膏を生成させ、
副生石膏の純度を上げていたが、省資源の面か
ら硫酸の添加及び過剰な吸収剤の使用を改善す
る必要があつた。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、上記した従来技術の問題点を
解消し、石膏スラリの脱水に石膏シツクナ及びバ
ツチ運転式の遠心分離機を用いることなく、石膏
スラリを連続的に脱水し、所定の含水率の石膏を
得ることができる石膏回収装置を提供することに
ある。
〔考案の概要〕
本考案は、石膏スラリをデカンタ型又は回転円
筒型濾過器からなる連続処理可能な脱水装置によ
り脱水後、付着水の割合が低下した石膏スラリを
更にボイラ排ガス等のイオウ酸化物(SO2)と酸
素(O2)とを含むガスの保有熱とイオウ酸化物
及び酸素を有効に利用して所定の含水率とすると
ともに石膏中に含まれる未反応の吸収剤
(CaCO3)を石膏に転換するようにしたものであ
る。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は本考案にかかる石膏回収装置の一実施
例を示す概略的構成図である。第1図において、
ボイラ1の燃焼排ガスライン2の前流部に空気予
熱器3が設置され、空気予熱器3と脱硫吸収装置
5とは排ガスライン4によつて連結されている。
脱硫吸収装置5からの脱硫処理ガスライン6は煙
突7に連結され、また脱硫吸収装置5には吸収剤
スラリ供給ライン8が接続されている。これらの
装置構成は従来例に同じである。
本実施例において、脱硫吸収装置5からの石膏
スラリライン9の途中にデカンタ10が設置さ
れ、デカンタ10からの石膏ライン11は乾燥機
12に接続されている。排ガスライン4から分岐
された排ガス分岐ライン13の前流部にスチーム
ガスヒータ14が設置され、このスチームガスヒ
ータ14からの乾燥ガスライン15は乾燥機12
における石膏ライン11の接続部と対応する乾燥
機12の端部側に接続されている。乾燥機12か
らの乾燥排ガスライン16の途中に通風機17が
設置されるとともに乾燥排ガスライン16は排ガ
スライン4に接続されている。
このような構成からなる石膏回収装置におい
て、ボイラ1からの300〜500℃の燃焼排ガスは、
燃焼排ガスライン2を経て空気予熱機3に導か
れ、ここで熱交換されて約120〜170℃の排ガスと
なつて排ガスライン4を介して脱硫吸収装置5に
供給される。脱硫吸収装置5において、排ガス中
のイオウ酸化物は脱硫吸収装置5に供給される石
灰石からなる吸収剤スラリにより吸収される。脱
硫吸収装置5で生成された石膏スラリ(濃度6〜
12重量%)は石膏スラリライン9を経て連続的に
デカンタ10に供給される。デカンタ10では石
膏スラリが連続的に脱水処理され、付着水15〜25
重量の石膏が得られる。この脱水石膏は石膏ライ
ン11を経て乾燥機12に供給される。
乾燥機12には、空気予熱器3からの排ガスが
排ガスライン4を経てスチームガスヒータ14で
所定の温度に昇温され、乾燥ガスとして乾燥ガス
ライン15を介して導入される。この乾燥ガスに
よつて乾燥機12に供給された脱水石膏の付着水
の一部が蒸発し、約10重量%以下の付着水を有す
る回収石膏18として連続的に回収される。一
方、乾燥機12に供給された乾燥ガスは、乾燥排
ガスとして乾燥排ガスライン16から通風機17
を経て脱硫吸収装置5の入口側に戻される。
本実施例において、乾燥機12にはボイラ排ガ
ス(乾燥ガス)が供給され、この乾燥ガスによつ
て脱水石膏を乾燥している。乾燥ガス中にはイオ
ウ酸化物(SO2)と酸素(O2)が含まれており、
これらのイオウ酸化物及び酸素は石膏中に含まれ
る未反応の吸収剤(CaCO3)と反応し、石膏
(CaSO4・2H2O)となる。このため、回収され
る石膏又は半水石膏(CaSO4・1/2H2O)の純度
を高めるために新たに硫酸(H2SO4)を添加し、
未反応の吸収剤を石膏(CaCO3)とするような
処理手段を要しないので省資源の面で有効であ
る。
第2図は本考案の他の実施例を示す概略的構成
図である。
第2図において、ボイラ1の燃焼排ガスライン
2から焼成用ガスライン19が分岐され、この焼
成用ガスライン19は乾燥機12における脱水石
膏供給前流部側に接続されている。また乾燥機1
2には焼成排ガスライン20が接続され、この焼
成排ガスライン20は乾燥排ガスライン16の途
中に接続されている。焼成用ガスライン19の接
続部と燃成排ガスライン20の接続部との間に位
置する乾燥機12内部は焼成部21を構成してい
る。第2図において、上記した構成部以外は実質
的に第1図に示す実施例と同一であるので第1図
と同一符号で示している。
上記のような構成からなる石膏回収装置におい
て、乾燥機12に供給された脱水石膏は乾燥ガス
ライン15からの乾燥ガスにより付着水の一部が
蒸発し、約10重量%以下の付着水を有する石膏
(CaSO4・2H2O)が得られる。次いでこの石膏
は乾燥機12内の焼成部21に供給される。
焼成部21で石膏(CaSO4・2H2O)を半水石
膏(CaSO4・1/2H2O)に転移させるためには石
膏を130℃以上に保つ必要がある。焼成用ガスラ
イン19から焼成部に導入されるボイラ燃焼排ガ
スは300〜400℃であつて石膏を半水石膏に転移さ
せるのに十分な温度であり、また焼成部21の容
積等を適宜選定することによつて乾燥機12の焼
成部21から排出される焼成排ガスを150〜250℃
に保つことができる。この結果、乾燥機12の焼
成部21から半水石膏22を連続的に回収するこ
とができる。焼成部21から排出される焼成排ガ
スは焼成排ガスライン20から乾燥排ガスライン
16の乾燥排ガスと合流し、通風機17を経て脱
硫吸収装置5の入口側に戻される。
このように本実施例によれば、第1図に示す実
施例による効果の他に石膏を高強度石膏軟化体を
製造するに必要な半水石膏の形で連続的に回収で
きる効果を有する。
なお、上記実施例では脱硫吸収装置5で副生す
る石膏スラリをデカンタ10で脱水処理する例を
示しているが、デカンタ10の代わりに連続的に
脱水処理するのに好適な回転円筒型濾過器を用い
ることもできる。また本考案において、乾燥機1
2に供給される脱水石膏は付着水15〜25重量%を
有する程度でよい。したがつて、石膏スラリの脱
水処理機として遠心分離機を用い、バツチ運転方
式によることなく石膏スラリを連続的に脱水処理
してもよい、 乾燥機12に供給される乾燥用ガスとしてはボ
イラ1からの排ガスに限らず、イオウ酸化物と酸
素とを含み脱水石膏を乾燥するのに足りる温度を
有するガスであればよい。また乾燥用の分岐排ガ
スの昇温装置としてスチームガスヒータ14を例
に説明したが、その方法及び装置は特に限定され
ない。更に乾燥機12は、第1図の場合には、脱
水石膏を乾燥できる温度領域を形成する区分があ
ればよく、第2図の場合、脱水石膏を乾燥できる
温度領域を形成する区分と乾燥した石膏を焼成で
きる温度領域を形成できる区分とを有するもので
あればよく、したがつて乾燥機の形式は特に限定
されない。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、石膏スラリの脱
水機では石膏スラリの付着水を大幅に低減させる
必要がないので連続式脱水機を用いることがで
き、このため脱水機入口の石膏スラリの濃度を石
膏スツクナを用いて調整し、流量調整のためのバ
ツフアタンクを用いることなく石膏スラリを連続
的に脱水処理でき、従来のバツチ運転式の遠心分
離機に比べて運転・操作が容易である。
また乾燥機において、乾燥用ガスの保有熱を有
効に利用して脱水石膏の付着水を低減できるとと
もに乾燥用ガス中に含有されるイオウ酸化物及び
酸素を脱水石膏中に存在する未反応吸収剤と反応
させて石膏とすることができるため、回収される
石膏又は半水石膏の純度を高くでき、過剰な吸収
剤の使用や硫酸の添加等を回避しつつ品質のよい
副生石膏を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる石膏回収装置の一実施
例を示す概略的構成図、第2図は本考案にかかる
石膏回収装置の他の実施例を示す概略的構成図で
ある。 1……ボイラ、3……空気予熱器、5……脱硫
吸収装置、7……煙突、10……デカンタ、12
……乾燥機、14……スチームガスヒータ、17
……通風機。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 排煙脱硫装置で副生する石膏スラリをデカン
    タ又は回転円筒型濾過器からなる連続的に脱水
    処理可能な脱水機と、該脱水機から得られる脱
    水石膏をイオウ酸化物及び酸素を含有する高温
    ガスの保有熱により乾燥させる乾燥部を有する
    乾燥機と、を備えたことを特徴とする石膏回収
    装置。 (2) 前記乾燥機が、前記乾燥部とともに乾燥され
    た石膏を半水石膏に転換させるに必要な温度以
    上のイオウ酸化物及び酸素を含有する高温ガス
    が導入される焼成部を有する実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の石膏回収装置。 (3) 前記乾燥機の乾燥部に、ボイラ燃焼排ガスを
    空気予熱器で熱交換した後のガスを加熱器によ
    り所定の温度に加熱した乾燥用ガスを導入する
    ラインを設けた実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の石膏回収装置。 (4) 前記乾燥器の焼成部にボイラから排出される
    燃焼排ガスを導入するラインを設けた実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の石膏回収装置。
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JPS61180134U JPS61180134U (ja) 1986-11-10
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS526370A (en) * 1975-07-04 1977-01-18 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd Exhaust gas desulfurization process
JPS5314693A (en) * 1976-07-28 1978-02-09 Nippon Kokan Kk <Nkk> Treating method for slurry in flue gas desulfurization process producing by-product gypsum
JPS5632253A (en) * 1979-06-11 1981-04-01 Illinois Tool Works Bottle packing body and its packing device

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