JPH03243252A - 連鋳用タンディッシュにおける溶鋼の清浄化方法 - Google Patents
連鋳用タンディッシュにおける溶鋼の清浄化方法Info
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- JPH03243252A JPH03243252A JP2037295A JP3729590A JPH03243252A JP H03243252 A JPH03243252 A JP H03243252A JP 2037295 A JP2037295 A JP 2037295A JP 3729590 A JP3729590 A JP 3729590A JP H03243252 A JPH03243252 A JP H03243252A
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Landscapes
- Plasma Technology (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、溶鋼連鋳用タンディツシュにおいて、特定組
成のフラックスとプラズマ加熱を併用して溶鋼の清浄化
を行う方法に関するものである。
成のフラックスとプラズマ加熱を併用して溶鋼の清浄化
を行う方法に関するものである。
従来の技術
連続鋳造された鋳片内に持ち来たされる非金属介在物は
1種々の製品の欠陥を誘発し、その低減のために製造工
程では各種の対策が講じられている。
1種々の製品の欠陥を誘発し、その低減のために製造工
程では各種の対策が講じられている。
溶鋼中の非金属介在物の主な起源は、(a)脱酸時鋼中
の溶存酸素と脱酸剤が反応して生成する脱酸生成物、(
b)注入時空気中の酸素やタンディツシュに流入する取
鍋スラグ中の低級酸化物(例えば、Fed)と、鋼中の
成分との反応により生成する酸化物、(C)スラグや耐
火物そのものが巻き込まれて溶鋼中に存在するもの、等
がある。
の溶存酸素と脱酸剤が反応して生成する脱酸生成物、(
b)注入時空気中の酸素やタンディツシュに流入する取
鍋スラグ中の低級酸化物(例えば、Fed)と、鋼中の
成分との反応により生成する酸化物、(C)スラグや耐
火物そのものが巻き込まれて溶鋼中に存在するもの、等
がある。
従来、これらの非金属介在物をタンディツシュ内で除去
するために数多くの技術が開発され使用されてきた。多
くのものは溶鋼と非金属介在物の比重差を利用した浮上
による除去技術(堰の設置や、漏流れの改善、滞留時間
の延長等)であり、大型の非金属介在物の除去には有効
である。
するために数多くの技術が開発され使用されてきた。多
くのものは溶鋼と非金属介在物の比重差を利用した浮上
による除去技術(堰の設置や、漏流れの改善、滞留時間
の延長等)であり、大型の非金属介在物の除去には有効
である。
本発明者等は、鋳片内に存在する100ミクロン以上の
非金属介在物の量と、タンディツシュ内溶鋼中の非金属
介在物の関係をアルミキルド鋼について調査した結果、
現状では溶鋼中には、1〜20ミクロン程度のAlh0
3を主体とする微小介在物が大半であり、第1図に示す
如くこの微小介在物の量と鋳片内の大型介在物の量に相
関があることが判った。これの意味するところは、タン
ディツシュ内の溶鋼中の微小介在物が、鋳造時タンディ
ツシュー鋳型間の注入ノズル内或いは鋳型内で凝集肥大
して鋳型内で大型在介物として残留することにある(尚
、第1図中EB法とは、エレクトロンビーム溶解法のこ
とで、詳細は「鉄と鋼」、第75年、第1O号、188
7頁参照)。
非金属介在物の量と、タンディツシュ内溶鋼中の非金属
介在物の関係をアルミキルド鋼について調査した結果、
現状では溶鋼中には、1〜20ミクロン程度のAlh0
3を主体とする微小介在物が大半であり、第1図に示す
如くこの微小介在物の量と鋳片内の大型介在物の量に相
関があることが判った。これの意味するところは、タン
ディツシュ内の溶鋼中の微小介在物が、鋳造時タンディ
ツシュー鋳型間の注入ノズル内或いは鋳型内で凝集肥大
して鋳型内で大型在介物として残留することにある(尚
、第1図中EB法とは、エレクトロンビーム溶解法のこ
とで、詳細は「鉄と鋼」、第75年、第1O号、188
7頁参照)。
従って、鋳造時にはタンディツシュの溶鋼中の大型介在
物はいうまでもなく、10ミクロンレベルの微小介在物
を低減させることが、現在の製品品質を補償するために
重要となってきている。
物はいうまでもなく、10ミクロンレベルの微小介在物
を低減させることが、現在の製品品質を補償するために
重要となってきている。
ところが、上記の10ミクロンレベルの非金属介在物は
、浮上速度が小さいために上記従来の浮上技術では除去
しきれないのが実情である。
、浮上速度が小さいために上記従来の浮上技術では除去
しきれないのが実情である。
一方、鋳型内への注入溶鋼中の微小介在物を含めた、非
金属介在物量を低減させる方法としては、タンディツシ
ュ注入前に取鍋の段階で徹底的な2次精錬を行い、溶鋼
を清浄化しておく方法があるが、労力、コスト面から不
利となることは免れ得ない。
金属介在物量を低減させる方法としては、タンディツシ
ュ注入前に取鍋の段階で徹底的な2次精錬を行い、溶鋼
を清浄化しておく方法があるが、労力、コスト面から不
利となることは免れ得ない。
次に、タンディツシュ内では、前述したように浮上分離
による微小介在物の除去はほとんど期待できないために
、何らかの吸着除去技術を採用する必要がある。この技
術の範噂の中でこれまで試みられている方法としては、
例えば、「鉄と鋼」、87−A231にも報告されてい
る如く、溶鋼中に微細気泡を吹き込み、この気泡表面に
介在物を吸着させて除去する方法、或いはタンディツシ
ュの中間に微小気孔のフィルターを設置して除去する方
法、等がある。
による微小介在物の除去はほとんど期待できないために
、何らかの吸着除去技術を採用する必要がある。この技
術の範噂の中でこれまで試みられている方法としては、
例えば、「鉄と鋼」、87−A231にも報告されてい
る如く、溶鋼中に微細気泡を吹き込み、この気泡表面に
介在物を吸着させて除去する方法、或いはタンディツシ
ュの中間に微小気孔のフィルターを設置して除去する方
法、等がある。
しかしながら、前者は微細気泡を得る技術が難しく鉄鋼
業では実用化されていない、後者は気孔径の小さいフィ
ルターを使用すれば原理的には微小介在物の除去は可能
であるが、大量の溶鋼を処理する現行の連鋳法では、フ
ィルターの目詰まりにより長時間の使用に耐えない欠点
がある。
業では実用化されていない、後者は気孔径の小さいフィ
ルターを使用すれば原理的には微小介在物の除去は可能
であるが、大量の溶鋼を処理する現行の連鋳法では、フ
ィルターの目詰まりにより長時間の使用に耐えない欠点
がある。
多くノタンディッシュでは、保温剤或いは空気からの酸
化防止剤の目的で、タンディツシュ内の溶鋼表面にフラ
ックスを添加している。このフラックスの中には、溶解
しないものもあるが、溶鋼表面で溶解するフラックスを
使用する場合には。
化防止剤の目的で、タンディツシュ内の溶鋼表面にフラ
ックスを添加している。このフラックスの中には、溶解
しないものもあるが、溶鋼表面で溶解するフラックスを
使用する場合には。
溶鋼とフラックスの界面が非金属介在物の吸着サイトと
なり微小介在物の除去効果が期待され、伺らかの介在物
低減効果があったとの報告も散見され、前出の「鉄と鋼
J 、 87−A231にもフラックス処理の技術開発
をおこなっていることが示されている。
なり微小介在物の除去効果が期待され、伺らかの介在物
低減効果があったとの報告も散見され、前出の「鉄と鋼
J 、 87−A231にもフラックス処理の技術開発
をおこなっていることが示されている。
所が、溶鋼表面で溶解するフラックスとは、少なくとも
融点が溶鋼温度より低いものに限られる。即ち、一般的
な溶鋼注入温度は1500−1550℃であるので、そ
れよりも融点が低くなければならない、それゆえ、一般
に使用されているフラックスは5i02を30〜80%
を含み、他にCaO1Al1203等を混合したもので
ある。
融点が溶鋼温度より低いものに限られる。即ち、一般的
な溶鋼注入温度は1500−1550℃であるので、そ
れよりも融点が低くなければならない、それゆえ、一般
に使用されているフラックスは5i02を30〜80%
を含み、他にCaO1Al1203等を混合したもので
ある。
発明が解決しようとする課題
本発明者等は、5i02ξ40%を含むフラックスをタ
ンディツシュで使用し鋳造中の非金属介在物量を調査し
たところ、タンディツシュの下流側にいくに従い100
ミクロン以上の介在物量は減少していたものの、1〜2
0ミクロンの微小介在物量は下流にいくほど増加し、一
部溶鋼中にSiのピックアップが認められた。
ンディツシュで使用し鋳造中の非金属介在物量を調査し
たところ、タンディツシュの下流側にいくに従い100
ミクロン以上の介在物量は減少していたものの、1〜2
0ミクロンの微小介在物量は下流にいくほど増加し、一
部溶鋼中にSiのピックアップが認められた。
これよりこの原因は、溶鋼中のMとフラックス中の5i
02が3/2(SiOz)+2 (M)→3/2 (S
i) +<M、03>の反応を起こし、生成した微小の
M2O3が溶鋼中に侵入したものと考えられる。
02が3/2(SiOz)+2 (M)→3/2 (S
i) +<M、03>の反応を起こし、生成した微小の
M2O3が溶鋼中に侵入したものと考えられる。
それゆえ、MやTi等脱酸性元素を含む溶鋼に対しては
、 5i02のようなより低級酸化物を多く含むフラッ
クスを使用することは、却って微小介在物の増加につな
がることが分かった。
、 5i02のようなより低級酸化物を多く含むフラッ
クスを使用することは、却って微小介在物の増加につな
がることが分かった。
前述の結果から、溶鋼中のMやTiにより容易に還元さ
れるSiO2,MnO、FeO等の低級酸化物含有量の
少ないフラックスを使用すればよいことがわかったが、
逆に安定な酸化物で鉄鋼工程で使用されているものとし
ては、CaO、MgO、7Lh03が候補として挙げら
れる。
れるSiO2,MnO、FeO等の低級酸化物含有量の
少ないフラックスを使用すればよいことがわかったが、
逆に安定な酸化物で鉄鋼工程で使用されているものとし
ては、CaO、MgO、7Lh03が候補として挙げら
れる。
ところが、上記ノCaO、MgO、AQ203を主成分
とするフラックスで融点が1500℃かそれ以下の組成
範囲は非常に限定され、安定して溶融フラックスを形成
することが難しい。
とするフラックスで融点が1500℃かそれ以下の組成
範囲は非常に限定され、安定して溶融フラックスを形成
することが難しい。
ただ、実用的には、Ca F2を多量に添加すると低融
点のフラックスが形成され得るが、よく知られているよ
うに、多量のCaF2を含有する溶融フラックスは、タ
ンディツシュ耐火物の損耗を早め操業上大きな問題とな
るものである。
点のフラックスが形成され得るが、よく知られているよ
うに、多量のCaF2を含有する溶融フラックスは、タ
ンディツシュ耐火物の損耗を早め操業上大きな問題とな
るものである。
従って本発明は、5i02等の低級酸化物含有量を少な
く L 、 CaO、MgO、Alh03を主成分とす
る融点1500℃以上のフラックスを微小介在物吸着剤
として効率よく使用する2、連鋳用タンディツシュにお
ける溶鋼の清浄化方法を提供するものである。
く L 、 CaO、MgO、Alh03を主成分とす
る融点1500℃以上のフラックスを微小介在物吸着剤
として効率よく使用する2、連鋳用タンディツシュにお
ける溶鋼の清浄化方法を提供するものである。
課題を解決するための手段
本発明は、タンディツシュの上流側及び下流側に上部か
ら溶鋼中に浸漬する上堰を設けると共に、上記両種間の
タンディツシュ上に上部カバーを設けて清浄化処理室を
形成し、上記清浄化処理室内の溶鋼上にCaO、AQ2
03 、 MgOを主成分とするフラックスを添加する
と共に、上記フラックスをプラズマ加熱により溶解して
CaO+ NgO/Al2O3+ 5j02> 1.0
、5i02< 10%の組成を有する溶融フラックス
層を形成し、この溶融フラックス層により、溶鋼中の非
金属介在物を吸収除去することを特徴とする、連鋳用タ
ンディツシュにおける溶鋼の清浄化方法、である。
ら溶鋼中に浸漬する上堰を設けると共に、上記両種間の
タンディツシュ上に上部カバーを設けて清浄化処理室を
形成し、上記清浄化処理室内の溶鋼上にCaO、AQ2
03 、 MgOを主成分とするフラックスを添加する
と共に、上記フラックスをプラズマ加熱により溶解して
CaO+ NgO/Al2O3+ 5j02> 1.0
、5i02< 10%の組成を有する溶融フラックス
層を形成し、この溶融フラックス層により、溶鋼中の非
金属介在物を吸収除去することを特徴とする、連鋳用タ
ンディツシュにおける溶鋼の清浄化方法、である。
以下、本発明の内容を詳細に説明する。
第2図は本発明方法を実施するために使用する装置の説
明図である。
明図である。
1は連鋳用タンディツシュ本体であり、取鍋2よりロン
グノズル3を介して溶鋼4がタンディツシュlの端部へ
注入される。タンディツシュlには、上流側及びそれよ
り下流側に上部から垂下した上堰5及び6が設けられ、
この上堰5及び6の下部はタンディツシュ1内の溶鋼4
中に浸漬される。7は両上堰5及び6の間において上部
に設置した上部カバーで、この3者5.6及び7によっ
て非開放型の清浄化処理室8が形成されている。
グノズル3を介して溶鋼4がタンディツシュlの端部へ
注入される。タンディツシュlには、上流側及びそれよ
り下流側に上部から垂下した上堰5及び6が設けられ、
この上堰5及び6の下部はタンディツシュ1内の溶鋼4
中に浸漬される。7は両上堰5及び6の間において上部
に設置した上部カバーで、この3者5.6及び7によっ
て非開放型の清浄化処理室8が形成されている。
上記上部カバー7の頂部には、プラズマトーチ9が設け
られており、併せてフラックス投入ホッパー10が設け
られている。
られており、併せてフラックス投入ホッパー10が設け
られている。
しかして溶鋼4の湯面が上堰5及び6の下端以上に貯溜
された以降に清浄化処理室8内でプラズマトーチ9によ
りプラズマ加熱を開始し、ホー2バー10よりフラック
スを投入しつつプラズマにより溶融させ、清浄化処理室
8内の溶鋼を溶融フラックス12が覆ようにする。断続
的或は連続的にプラズマ加熱を行い、常にフラックスを
溶融させ非金属介在物の吸着によりAQ203.740
2含有量が増加してフラックスの効率が低下すれば、新
たなフラックスを投入する。
された以降に清浄化処理室8内でプラズマトーチ9によ
りプラズマ加熱を開始し、ホー2バー10よりフラック
スを投入しつつプラズマにより溶融させ、清浄化処理室
8内の溶鋼を溶融フラックス12が覆ようにする。断続
的或は連続的にプラズマ加熱を行い、常にフラックスを
溶融させ非金属介在物の吸着によりAQ203.740
2含有量が増加してフラックスの効率が低下すれば、新
たなフラックスを投入する。
上記のプラズマ加熱としては、直流、交流のいずれでも
よく、タンディツシュでのプラズマ加熱技術は、例えば
特開昭59−107755号、日本鉄鋼協会共同研究会
第80回熱経済部会資料(昭和62年5月21日、22
日)、及び前出の「鉄と鋼」、87−A231に示され
ている。
よく、タンディツシュでのプラズマ加熱技術は、例えば
特開昭59−107755号、日本鉄鋼協会共同研究会
第80回熱経済部会資料(昭和62年5月21日、22
日)、及び前出の「鉄と鋼」、87−A231に示され
ている。
しかして、プラズマ加熱の特徴の第1はその加熱機構に
あり、プラズマの大半の熱はプラズマ気中11より輻射
熱として放出され、湯面上のフラックス層が優先的に加
熱される。それゆえ、溶鋼瀧度よりフラックス層の温度
を高めることができ。
あり、プラズマの大半の熱はプラズマ気中11より輻射
熱として放出され、湯面上のフラックス層が優先的に加
熱される。それゆえ、溶鋼瀧度よりフラックス層の温度
を高めることができ。
融点が1500℃以上の離溶解性のフラックスでも容易
に溶解させることができる。
に溶解させることができる。
第2の特徴はプラズマガスは計やHe等の不活性ガスで
あり、清浄化処理室8が不活性ガスで満たされることに
なるため、気相中の酸素により溶鋼の汚染の問題はなく
、更にスラグとフラックスの吸着面積を高めるため、清
浄化処理室8内の溶鋼に対してガスバブリングを行って
も溶鋼の気相からの汚染は防止されるものである・ この様に難溶解性フラックスの溶解のためには、プラズ
マ加熱は最適なものである。更に、清浄化処理室8の上
流側及び下流側に設置された2枚の上堰5及び6により
、上流に存在する取鍋スラグ、鍋ノズル詰め物等が清浄
化処理室8に侵入することが防止されるので溶融フラッ
クスの機能低下が防止できると共に、溶融フラックスの
下流への流出が防止されるのでフラックス使用量が少な
くて済み経済的である。
あり、清浄化処理室8が不活性ガスで満たされることに
なるため、気相中の酸素により溶鋼の汚染の問題はなく
、更にスラグとフラックスの吸着面積を高めるため、清
浄化処理室8内の溶鋼に対してガスバブリングを行って
も溶鋼の気相からの汚染は防止されるものである・ この様に難溶解性フラックスの溶解のためには、プラズ
マ加熱は最適なものである。更に、清浄化処理室8の上
流側及び下流側に設置された2枚の上堰5及び6により
、上流に存在する取鍋スラグ、鍋ノズル詰め物等が清浄
化処理室8に侵入することが防止されるので溶融フラッ
クスの機能低下が防止できると共に、溶融フラックスの
下流への流出が防止されるのでフラックス使用量が少な
くて済み経済的である。
次に、CaO、AQ203 、 MgO、5iQ2の各
成分を含有するフラックスを使用し、第2図に示した実
際の連続鋳造タンディツシュで精錬実験を行い、清浄化
処理室の前後で溶鋼をサンプリングし、非金属介在物の
量を、微小介在物を定量化するのに最適な前述のEB溶
解法により調査した。その結果を第3図に示す。
成分を含有するフラックスを使用し、第2図に示した実
際の連続鋳造タンディツシュで精錬実験を行い、清浄化
処理室の前後で溶鋼をサンプリングし、非金属介在物の
量を、微小介在物を定量化するのに最適な前述のEB溶
解法により調査した。その結果を第3図に示す。
第3図から明らかなように、(CaO+ Mg0)/
(S io2+A窒、03)が1.0以上で、且つ(S
iO2)の量が10wt%以下の溶融フラックスを使用
することにより、微小な非金属介在物の除去効果が顕著
である。
(S io2+A窒、03)が1.0以上で、且つ(S
iO2)の量が10wt%以下の溶融フラックスを使用
することにより、微小な非金属介在物の除去効果が顕著
である。
これは前述の如く、(Si()z)の量が10wt%よ
り多い場合には、5i02が3/2(SiO2)+2
CM)→3/2 (Si) +<M2O3>の反応を起
こし易く、生成した微細なA1203が溶鋼中に混入し
て非金属介在物となるもノテある。一方CaO+ Mg
O/5i02 + M 、03は塩基度に相当し、塩基
度が1.0より低いと5in7の活量が太きくなり、同
時にA11203が生威し易くなるものと考えられる。
り多い場合には、5i02が3/2(SiO2)+2
CM)→3/2 (Si) +<M2O3>の反応を起
こし易く、生成した微細なA1203が溶鋼中に混入し
て非金属介在物となるもノテある。一方CaO+ Mg
O/5i02 + M 、03は塩基度に相当し、塩基
度が1.0より低いと5in7の活量が太きくなり、同
時にA11203が生威し易くなるものと考えられる。
以上の様に連続鋳造タンディツシュにおいて清浄化処理
室を形成し、そしてプラズマ加熱の採用とフラックス組
成の選択により、タンディツシュ内において非金属介在
物を大幅に低減し清浄鋼の製造が可能となるものである
。
室を形成し、そしてプラズマ加熱の採用とフラックス組
成の選択により、タンディツシュ内において非金属介在
物を大幅に低減し清浄鋼の製造が可能となるものである
。
尚、数100tの連続鋳造中には、上流より若干のS
i 02 T&分が清浄化処理室内に流入することは不
可避であり、また、M脱酸鋼では脱酸生成物であるM2
O3が溶融フラックスに吸収され溶融フラックスの5i
02、A!Q203濃度が増加してゆく、それ故、溶融
フラックスは上記5in2、M、03の増加によっても
終始第3図の条件を満足させるようなものを量的、組成
的に選ぶか、或いは、清浄化処理中にCaOやMgOを
添加すればよい。
i 02 T&分が清浄化処理室内に流入することは不
可避であり、また、M脱酸鋼では脱酸生成物であるM2
O3が溶融フラックスに吸収され溶融フラックスの5i
02、A!Q203濃度が増加してゆく、それ故、溶融
フラックスは上記5in2、M、03の増加によっても
終始第3図の条件を満足させるようなものを量的、組成
的に選ぶか、或いは、清浄化処理中にCaOやMgOを
添加すればよい。
実施例
以下本発明の実施例を、従来例、比較例と共に示す。
第1表に示す4種の方法により鋳造を実施し、タンディ
ツシュ入側と出側の溶鋼中の介在物量の比較を行った。
ツシュ入側と出側の溶鋼中の介在物量の比較を行った。
尚、鋼種は極低炭M−Ti脱酸鋼であり、その他の鋳造
条件はできるだけ同一とした。
条件はできるだけ同一とした。
(以下余白)
第3表 鋳造条件
溶鋼中の介在物量の評価は、タンディツシュ入、出側よ
り5mm径のシリカチューブで溶鋼をサンプリングし、
既述のEB法によって評価をおこなった。
り5mm径のシリカチューブで溶鋼をサンプリングし、
既述のEB法によって評価をおこなった。
又、製造された鋳片の定常部より試片を切出し、断面の
サルファープリントを行い、アルミナクラスターの比較
を行った。
サルファープリントを行い、アルミナクラスターの比較
を行った。
第4図は各々の実施方法によるタンディツシュ入、出側
での介在物量のEB法による調査結果を、第5図は各々
入、出側の介在物量の比を示す。
での介在物量のEB法による調査結果を、第5図は各々
入、出側の介在物量の比を示す。
両図から明らかな如く1本発明方法(d)は、他の方法
(a−c)に比ベタンディッシュ出側の介在物量が入側
のそれに比べて大幅に低くなっている。
(a−c)に比ベタンディッシュ出側の介在物量が入側
のそれに比べて大幅に低くなっている。
第6図は鋳造後の鋳片の、サルファープリントによる。
アルミナクラスター個数の相対比較を行ったものであり
、本発明方法(d)によりアルミナクラスターが激減し
た。
、本発明方法(d)によりアルミナクラスターが激減し
た。
発明の効果
以上の如く本発明によれば、高い清浄度の高品質鋳片が
工業的規模で容易に、且つ安定して得られるものである
。
工業的規模で容易に、且つ安定して得られるものである
。
【図面の簡単な説明】
第1図は、溶鋼中の微小介在物量と鋳片内の大型介在物
量との関係を示す図、第2図は、本発明方法の実施に使
用する装置の説明図、第3図は、フラックス中の5i0
2量及び(CaO+8g0)/(Si02 + M2O
3と微小介在物量の減少効果との関係を示す図、第4図
〜第6図は、実施例の結果を示した図、である。 l・・・タンディツシュ、2・・・取鍋、3・◆・ロン
グノズル、4・・・溶鋼、5.6・・・上堰、7・・・
上部カバー、8・・・清浄化処理室、9・・・プラズマ
トーチ、1o・・・フラックスホッパー、11・・・プ
ラズマ気中、12・・・溶融フラックス。
量との関係を示す図、第2図は、本発明方法の実施に使
用する装置の説明図、第3図は、フラックス中の5i0
2量及び(CaO+8g0)/(Si02 + M2O
3と微小介在物量の減少効果との関係を示す図、第4図
〜第6図は、実施例の結果を示した図、である。 l・・・タンディツシュ、2・・・取鍋、3・◆・ロン
グノズル、4・・・溶鋼、5.6・・・上堰、7・・・
上部カバー、8・・・清浄化処理室、9・・・プラズマ
トーチ、1o・・・フラックスホッパー、11・・・プ
ラズマ気中、12・・・溶融フラックス。
Claims (1)
- タンディッシュの上流側及び下流側に上部から溶鋼中
に浸漬する上堰を設けると共に、上記両堰間のタンディ
ッシュ上に上部カバーを設けて清浄化処理室を形成し、
上記清浄化処理室内の溶鋼上にCaO、Al_2O_3
、MgOを主成分とするフラックスを添加すると共に、
上記フラックスをプラズマ加熱により溶解してCaO+
MgO/Al_2O_3+SiO_2>1.0、SiO
_2<10%の組成を有する溶融フラックス層を形成し
、この溶融フラックス層により、溶鋼中の非金属介在物
を吸収除去することを特徴とする、連鋳用タンディッシ
ュにおける溶鋼の清浄化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2037295A JPH03243252A (ja) | 1990-02-20 | 1990-02-20 | 連鋳用タンディッシュにおける溶鋼の清浄化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2037295A JPH03243252A (ja) | 1990-02-20 | 1990-02-20 | 連鋳用タンディッシュにおける溶鋼の清浄化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03243252A true JPH03243252A (ja) | 1991-10-30 |
Family
ID=12493715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2037295A Pending JPH03243252A (ja) | 1990-02-20 | 1990-02-20 | 連鋳用タンディッシュにおける溶鋼の清浄化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03243252A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000027778A (ko) * | 1998-10-29 | 2000-05-15 | 이구택 | 턴디쉬 및 이를 이용한 용강의 정련방법 |
EP1393839A1 (de) * | 2002-08-14 | 2004-03-03 | Thyssenkrupp Nirosta GmbH | Vorrichtung und Verfahren zum Vergiessen von Metallschmelze |
CN109954851A (zh) * | 2017-12-14 | 2019-07-02 | 鞍钢股份有限公司 | 一种中间包钢液渣洗净化与升温的装置及使用方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01180764A (ja) * | 1987-12-28 | 1989-07-18 | Nippon Steel Corp | 高清浄鋼の連続鋳造方法 |
-
1990
- 1990-02-20 JP JP2037295A patent/JPH03243252A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01180764A (ja) * | 1987-12-28 | 1989-07-18 | Nippon Steel Corp | 高清浄鋼の連続鋳造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000027778A (ko) * | 1998-10-29 | 2000-05-15 | 이구택 | 턴디쉬 및 이를 이용한 용강의 정련방법 |
EP1393839A1 (de) * | 2002-08-14 | 2004-03-03 | Thyssenkrupp Nirosta GmbH | Vorrichtung und Verfahren zum Vergiessen von Metallschmelze |
CN109954851A (zh) * | 2017-12-14 | 2019-07-02 | 鞍钢股份有限公司 | 一种中间包钢液渣洗净化与升温的装置及使用方法 |
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