JPH03240508A - 反応性金型洗浄剤及び金型洗浄法 - Google Patents
反応性金型洗浄剤及び金型洗浄法Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、ゴム成形用金型及び樹脂成形用金型の表面に
付着した汚染物質を除去する洗浄剤及び洗浄法に関する
ものである。
付着した汚染物質を除去する洗浄剤及び洗浄法に関する
ものである。
[従来の技術]
従来の金型洗浄剤及び洗浄法は、概ね以下の4つの方法
にまとめることができる。
にまとめることができる。
第1の方法は、有機溶剤を主な成分とする洗浄剤で、金
型表面の汚染物質をその有機溶剤中に溶解させて洗い流
すものである。
型表面の汚染物質をその有機溶剤中に溶解させて洗い流
すものである。
第2の方法は、金型を酸又はアルカリの洗浄剤に浸した
後、汚染物質をブラシ等でこずり落とすものである。
後、汚染物質をブラシ等でこずり落とすものである。
第3の方法は、金型表面に金属や樹脂等の粒子を高速で
あて汚染物質を削り取るものである。
あて汚染物質を削り取るものである。
第4の方法は、汚染除去作用のある薬剤を含む所定の成
形材料を洗浄剤として、加熱した金型にはさみ込んで圧
力をかけ、汚染物質をその成形材料中に取り込むもので
ある。
形材料を洗浄剤として、加熱した金型にはさみ込んで圧
力をかけ、汚染物質をその成形材料中に取り込むもので
ある。
[発明が解決しようとする課題]
従来の金型洗浄剤及び洗浄法は、たとえば前記第1の方
法では、汚染物質の除去性能はほとんど無く、金型表面
の防鎖油を除去するのが限度であった。また、前記第2
の方法では、汚染物質の除去性能はあるが、強酸性もし
くは強アルカリ性の洗浄剤は例外なく劇物に相当するも
のであり、洗浄剤を洗い流すのに大変手間取り、かつ危
険が伴うという問題があった。前記第3の方法では、汚
染物質はほぼ完全に除去されるものの、金型を摩耗させ
てしまうという大きな問題があった。前記第4の方法は
、洗浄剤自身が金型に残ってしまうことがある上に、金
型にはさみ込んで圧力をかける際、金型のピン等を破損
してしまう危険もあった。また従来のどの方法によるも
のも、洗浄後数回の成形においては、成形品の離型が悪
化してしまうという問題点があった。
法では、汚染物質の除去性能はほとんど無く、金型表面
の防鎖油を除去するのが限度であった。また、前記第2
の方法では、汚染物質の除去性能はあるが、強酸性もし
くは強アルカリ性の洗浄剤は例外なく劇物に相当するも
のであり、洗浄剤を洗い流すのに大変手間取り、かつ危
険が伴うという問題があった。前記第3の方法では、汚
染物質はほぼ完全に除去されるものの、金型を摩耗させ
てしまうという大きな問題があった。前記第4の方法は
、洗浄剤自身が金型に残ってしまうことがある上に、金
型にはさみ込んで圧力をかける際、金型のピン等を破損
してしまう危険もあった。また従来のどの方法によるも
のも、洗浄後数回の成形においては、成形品の離型が悪
化してしまうという問題点があった。
本発明は、金型洗浄剤の反応性を使用金型や使用成形材
料の特性に合わせて適宜調整可能なものとし、取り扱い
が容易で金型を損傷させる危険の全く無い安全な金型洗
浄剤及び金型洗浄法を提供することを目的としている。
料の特性に合わせて適宜調整可能なものとし、取り扱い
が容易で金型を損傷させる危険の全く無い安全な金型洗
浄剤及び金型洗浄法を提供することを目的としている。
[問題を解決するための手段]
上記目的を達成するためlこ、本発明における洗浄剤は
、2アミノ−2エチル−lプロパツールを5〜80%、
水を0.2〜40%、エタノール、インプロパツール、
アセトンのうち任意の1種もしくはそれらの組み合せに
よるものを0.5%〜95%、という3つの組み合せを
主成分としている。また、本発明における金型洗浄法で
は、加熱した金型表面に前記金型洗浄剤を噴霧し、概ね
(秒〜1分程度放置後、前記金型を用い前記金型用所定
成形相材で成形することによって金型表面に付着した汚
染物質を除去している。
、2アミノ−2エチル−lプロパツールを5〜80%、
水を0.2〜40%、エタノール、インプロパツール、
アセトンのうち任意の1種もしくはそれらの組み合せに
よるものを0.5%〜95%、という3つの組み合せを
主成分としている。また、本発明における金型洗浄法で
は、加熱した金型表面に前記金型洗浄剤を噴霧し、概ね
(秒〜1分程度放置後、前記金型を用い前記金型用所定
成形相材で成形することによって金型表面に付着した汚
染物質を除去している。
[作用]
上記のように措成さ和た金型洗浄剤は、主として、2ア
ミノ−2エチル−1プロパツールが金型表面の汚染物質
と反応し、汚染物質を金型表面から分離させる働きがあ
る。また、水は、2アミノ−2エチル−lプロパツール
の希釈溶剤となるばかりか、2アミノ−2エチル−1プ
ロパツールのアミノ基をイオン化することによって、洗
浄剤の液性を塩基性にする働きがある。エタノール、イ
ソプロパノール、アセトンのうち任意の1種、もしくは
それらの組み合せによるものは水と溶解可能なため、2
アミノ−2エチル−lプロパツールと水からなる金型洗
浄剤を噴霧可能な粘度に保つための希釈溶剤として働く
。
ミノ−2エチル−1プロパツールが金型表面の汚染物質
と反応し、汚染物質を金型表面から分離させる働きがあ
る。また、水は、2アミノ−2エチル−lプロパツール
の希釈溶剤となるばかりか、2アミノ−2エチル−1プ
ロパツールのアミノ基をイオン化することによって、洗
浄剤の液性を塩基性にする働きがある。エタノール、イ
ソプロパノール、アセトンのうち任意の1種、もしくは
それらの組み合せによるものは水と溶解可能なため、2
アミノ−2エチル−lプロパツールと水からなる金型洗
浄剤を噴霧可能な粘度に保つための希釈溶剤として働く
。
上記のように構成された金型洗浄法は、金型を加熱する
ことによって、2アミノ−2エチル−lプロパツールの
反応性を高める働きがある。また、1秒〜1分の放置時
間中に水及びエタノール、インプロパツール、アセトン
等の希釈溶剤が蒸発するので、ついには、2アミノ−2
エチル−1プロパツールのみが金型表面にあって、汚染
物質と反応する。この状態の金型を用い、所定成形材料
で成形することによって、2アミノ−2エチル−lプロ
パツールと反応した汚染物質を、溶融状態にある所定成
形材料中に取り込むわけである。このことは、金型汚染
物質がもともとの成形材料の熱分解等によるものが多く
、したがって、もともとの成形材料と2アミノ−2エチ
ル−1プロパツールと反応した汚染物質とは比較的相溶
性が良好であることによるものと思われる。
ことによって、2アミノ−2エチル−lプロパツールの
反応性を高める働きがある。また、1秒〜1分の放置時
間中に水及びエタノール、インプロパツール、アセトン
等の希釈溶剤が蒸発するので、ついには、2アミノ−2
エチル−1プロパツールのみが金型表面にあって、汚染
物質と反応する。この状態の金型を用い、所定成形材料
で成形することによって、2アミノ−2エチル−lプロ
パツールと反応した汚染物質を、溶融状態にある所定成
形材料中に取り込むわけである。このことは、金型汚染
物質がもともとの成形材料の熱分解等によるものが多く
、したがって、もともとの成形材料と2アミノ−2エチ
ル−1プロパツールと反応した汚染物質とは比較的相溶
性が良好であることによるものと思われる。
[実施例]
以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて具体的に説
明する。
明する。
エチレンプロピレンゴムを主とする配合ゴムを金型温度
170°Cにて7分間加熱加硫成形している金型におい
て、200回成形したところ金型表面に汚染物質が付着
し、成形品外観を損ねた。そこで、この金型を用いて前
記エチレンプロピレンゴムを主とする配合ゴムによる通
常の成形を100回行なった後、第1表に示す実施例1
の配合から成る金型洗浄剤をIO−噴霧し、20秒放置
後、前記エチレンプロピレンゴムを主とする配合ゴムを
前記所定温度、所定時間で成形した。この洗浄時の成形
品は、外観主著しい変化はなかったが、製品とせず廃棄
した。この洗浄法を2回連続して実施した後、前記エチ
レンプロピレンゴムを主とする配合ゴムによる通常の成
形をさらに100回行った。この結果を第1表に示す。
170°Cにて7分間加熱加硫成形している金型におい
て、200回成形したところ金型表面に汚染物質が付着
し、成形品外観を損ねた。そこで、この金型を用いて前
記エチレンプロピレンゴムを主とする配合ゴムによる通
常の成形を100回行なった後、第1表に示す実施例1
の配合から成る金型洗浄剤をIO−噴霧し、20秒放置
後、前記エチレンプロピレンゴムを主とする配合ゴムを
前記所定温度、所定時間で成形した。この洗浄時の成形
品は、外観主著しい変化はなかったが、製品とせず廃棄
した。この洗浄法を2回連続して実施した後、前記エチ
レンプロピレンゴムを主とする配合ゴムによる通常の成
形をさらに100回行った。この結果を第1表に示す。
実施例1以外の配合例として、実施例2〜4の金型洗浄
剤を用いて前記同様の成形を行った結果を第1表に示す
。
剤を用いて前記同様の成形を行った結果を第1表に示す
。
また洗浄剤を用いなかった場合の結果を比較例として第
1表に示す。
1表に示す。
また、クロロプレンゴムを主とする配合ゴムを金型温度
180°(、lこて5分間加熱成形している金型におい
て、1. O0回成形したところ金型表面に汚染物質が
付着し、成形品外観を損ねた。また、このとき金型表面
は褐色となっていた。そこで、この金型で通常の成形を
50回行なった後、前記エチレンプロピレンゴムを主と
する配合ゴムで行った洗浄法と同様の洗浄を2回行い、
さらに通常の成形を50回行って、洗浄剤を使用しない
場合の結果と比較した。結果を第2表に示す。ただし、
この時は、前記エチレンプロピレンゴムを主とする配合
ゴムの時と異なり、洗浄時の成形品には著しい外観変化
があった。
180°(、lこて5分間加熱成形している金型におい
て、1. O0回成形したところ金型表面に汚染物質が
付着し、成形品外観を損ねた。また、このとき金型表面
は褐色となっていた。そこで、この金型で通常の成形を
50回行なった後、前記エチレンプロピレンゴムを主と
する配合ゴムで行った洗浄法と同様の洗浄を2回行い、
さらに通常の成形を50回行って、洗浄剤を使用しない
場合の結果と比較した。結果を第2表に示す。ただし、
この時は、前記エチレンプロピレンゴムを主とする配合
ゴムの時と異なり、洗浄時の成形品には著しい外観変化
があった。
第1表
第2表
なお、本発明による洗浄法は、洗浄時の成形品を廃棄す
ることを前提としているが、前記エチレンプロピレンゴ
ムを主とする配合ゴムの成形例のように、洗浄時の成形
品外観に著しい変化がない場合は、製品としてそのまま
使用可能の場合も生じる。その際には、洗浄剤としてで
はな(防汚剤として、成形の合間に本発明lこよる洗浄
剤を噴霧して成形作業を続ければ、永遠に型汚れの生じ
ない成形法が実現可能である。
ることを前提としているが、前記エチレンプロピレンゴ
ムを主とする配合ゴムの成形例のように、洗浄時の成形
品外観に著しい変化がない場合は、製品としてそのまま
使用可能の場合も生じる。その際には、洗浄剤としてで
はな(防汚剤として、成形の合間に本発明lこよる洗浄
剤を噴霧して成形作業を続ければ、永遠に型汚れの生じ
ない成形法が実現可能である。
[発明の効果]
本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。
下に記載されるような効果を奏する。
2アミノ−2エチル−1プロパツールの金型汚染物質と
の反応による金型洗浄効果に加え、エタノール、イソプ
ロパノール、アセトンのうち1種もしくはそれらの組み
合せによるものと、水との混合によって金型洗浄液の液
性を幅広い範囲の塩基性に保つことができる。塩基性の
度合いは、概ねp I−I 7〜pH12の間において
適宜調整可能であり、この塩基性の調整によって金型洗
浄剤の反応性をコントロールすることができる。また、
このことは、金型材質による金型洗浄剤の調整が可能な
ことを意味しており、塩基性に対する耐性のある金型に
は、水分含量の多い塩基性に調整して使用し、塩基性に
対する耐性の無い金型には、水分含量が少ない中性に調
節して使用可能である。
の反応による金型洗浄効果に加え、エタノール、イソプ
ロパノール、アセトンのうち1種もしくはそれらの組み
合せによるものと、水との混合によって金型洗浄液の液
性を幅広い範囲の塩基性に保つことができる。塩基性の
度合いは、概ねp I−I 7〜pH12の間において
適宜調整可能であり、この塩基性の調整によって金型洗
浄剤の反応性をコントロールすることができる。また、
このことは、金型材質による金型洗浄剤の調整が可能な
ことを意味しており、塩基性に対する耐性のある金型に
は、水分含量の多い塩基性に調整して使用し、塩基性に
対する耐性の無い金型には、水分含量が少ない中性に調
節して使用可能である。
水分含量が少ない場合には、金型洗浄剤の気化熱が少な
くてすむため、金型の温度降下を最小限におさえて、生
産性を向上させることも可能である。
くてすむため、金型の温度降下を最小限におさえて、生
産性を向上させることも可能である。
また、液性の調整で金型洗浄剤の反応性をおさえること
によって、金型汚染物質又は、2アミノ−2エチル−1
プロパツールと金型汚染物質との反応物の一部を意図的
に残すことによって、従来あった金型洗浄後の成形品の
離型が悪化するのを防ぐことができる。
によって、金型汚染物質又は、2アミノ−2エチル−1
プロパツールと金型汚染物質との反応物の一部を意図的
に残すことによって、従来あった金型洗浄後の成形品の
離型が悪化するのを防ぐことができる。
また、本発明による金型洗浄法は、温度が上がったまま
の金型に金型洗浄剤を噴霧後、所定成形材料で成形すれ
ばよく、金型を成形機械から取りはずすことなく作業が
行えるので、作業にかかる時間はごくわずかですむ利点
がある。しかも、射出成形機においては、材料替えをす
ることなく計量済みの所定成形材料を金型内に射出すれ
ばよく、金型洗浄剤を金型にはさみ込む従来の方法のよ
うに、金型のビン等を破損する心配が全くない。
の金型に金型洗浄剤を噴霧後、所定成形材料で成形すれ
ばよく、金型を成形機械から取りはずすことなく作業が
行えるので、作業にかかる時間はごくわずかですむ利点
がある。しかも、射出成形機においては、材料替えをす
ることなく計量済みの所定成形材料を金型内に射出すれ
ばよく、金型洗浄剤を金型にはさみ込む従来の方法のよ
うに、金型のビン等を破損する心配が全くない。
以上のように本発明は、金型洗浄剤の反応性を使用金型
や使用成形材料の特性に合わせて適宜調整可能な上、取
i〕扱いが容易で金型を損傷させる危険の全く無い安全
な金型洗浄剤及び金型洗浄法として利用可能である。
や使用成形材料の特性に合わせて適宜調整可能な上、取
i〕扱いが容易で金型を損傷させる危険の全く無い安全
な金型洗浄剤及び金型洗浄法として利用可能である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、金型洗浄剤において、 (イ)5〜80%の2アミノ−2エチル−1プロパノー
ル (ロ)0.2〜40%の水。 (ハ)0.5〜90%のエタノール、イソプロパノール
、アセトンのうち任意の1種、もしくはそれらの組み合
せによるもの。 以上の成分を主成分とする金型洗浄剤。 2、加熱した金型表面に、請求項1記載の金型洗浄剤を
噴霧し、適宜時間放置後、前記金型用所定成形材料によ
る成形により、金型表面の汚染物質を除去することを特
徴とする金型洗浄法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3788990A JPH03240508A (ja) | 1990-02-19 | 1990-02-19 | 反応性金型洗浄剤及び金型洗浄法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3788990A JPH03240508A (ja) | 1990-02-19 | 1990-02-19 | 反応性金型洗浄剤及び金型洗浄法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03240508A true JPH03240508A (ja) | 1991-10-25 |
Family
ID=12510107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3788990A Pending JPH03240508A (ja) | 1990-02-19 | 1990-02-19 | 反応性金型洗浄剤及び金型洗浄法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03240508A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005334702A (ja) * | 2004-05-24 | 2005-12-08 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ゴム用ロールの洗浄方法 |
-
1990
- 1990-02-19 JP JP3788990A patent/JPH03240508A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005334702A (ja) * | 2004-05-24 | 2005-12-08 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ゴム用ロールの洗浄方法 |
JP4535777B2 (ja) * | 2004-05-24 | 2010-09-01 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム用ロールの洗浄方法 |
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