JPH0324006A - ウイルスを活性成分とする殺虫剤及びその調製法 - Google Patents

ウイルスを活性成分とする殺虫剤及びその調製法

Info

Publication number
JPH0324006A
JPH0324006A JP1158233A JP15823389A JPH0324006A JP H0324006 A JPH0324006 A JP H0324006A JP 1158233 A JP1158233 A JP 1158233A JP 15823389 A JP15823389 A JP 15823389A JP H0324006 A JPH0324006 A JP H0324006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
virus
infected
host
insects
insecticide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1158233A
Other languages
English (en)
Inventor
Saburo Hotta
堀田 三郎
Yoshiaki Kikuchi
菊池 美明
Hiroshi Honjo
本城 博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Shiryo Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Shiryo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Shiryo Co Ltd filed Critical Kyodo Shiryo Co Ltd
Priority to JP1158233A priority Critical patent/JPH0324006A/ja
Publication of JPH0324006A publication Critical patent/JPH0324006A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 皇栗圭生机亙公互 本発明は、2種の核多角体病ウィルスの両株を、一方の
ウィルスの宿主昆虫に同時的に感染させる組換えウィル
スを活性戒分とする殺虫剤及びその調製法に関する. 丈来狡歪 近年、害虫の病原漱生物を利用して害虫駆除を微生物的
に行うための、いわゆる黴生物殺虫剤が、植物に薬害を
及ぼさないことから注目されてきている.特に、核多角
体病ウィルス(以下NPVと略記する)を活性戒分とす
るウィルス製剤がアメリカにおいて製品化されている.
また、微生物殺虫剤の最近における状況については、鮎
沢、藤吉等の報告があり(発酵工学誌、第51巻、19
73、351〜356〉、更にその利用については上住
ならびに片桐の各報告ががある(発酵工学誌、第5I巻
、l973、365〜374). しかし、ウィルス製剤については、特定な宿主昆虫のN
PVを、それを添加した人工飼料を上記昆虫の幼虫に添
食して感染させ、該添食による虫体増殖と共にNPVを
増殖させた後、病虫死体を採取、磨砕して製剤化したも
のであるので、大量生産をすることが困難であって生産
コスト上実用性に乏しい. また、従来のウィルス製剤ではウィルスの宿主が特定さ
れるため多種類の害虫に対して殺虫効果を示す製品を得
ることはできないという問題点もある. したがって、ウィルス製剤を殺虫用農薬として実用に供
するには、上述した問題点を解決することが必要である
. が ゜ しようと る董 本発明は、如上の問題点に鑑みなされたものであって、
2種のNPVの両株を、一方のウィルスの宿主昆虫に同
時的に感染させることにより作製される組換えウィルス
を活性成分として用いることにより、容易な手法により
大量生産が可能なウィルス殺虫剤及びその調製法を提供
することを課題とする. 量 を ゜ るための 本発明に係る殺虫剤の特徴は、宿主昆虫を異にする2種
のNPVの両株を、一方のウィルスの宿主昆虫に同時的
に感染させて作製される組換えウィルスを活性成分とし
て利用することにある.また、本発明に係る殺虫剤の調
製法の特徴は、宿主昆虫を異にする2種の核多角体病ウ
ィルスの両株を、一方のウィルスのみが感染する宿主昆
虫に、経度的接種あるいは経口的投与もしくはその両方
を組合せて同時に順次的に感染させ、該感染昆虫の幼虫
から体液を採取して、一方のウィルスのみが感染する細
胞を用いてブラーク法によりクローニングすることによ
り遺伝的に均一なウィルス株から戒る組換えウィルスを
作製し、該組換えウィルスもしくはこのようにして得ら
れた組換えウィルスを更に宿主昆虫に感染させて増殖し
たウィルスを活性成分として製剤化することにある.次
に、、本発明に従って、宿主昆虫を異にする2種のNP
VとしてカイコNPVとオートグラファ・カリフオルニ
カNPVを用い、一方のウィルスのみが感染する宿主昆
虫としてカイコを用いた例について、活性戒分である組
換えウィルスを作戒する手法を説明する. カイコ由来のBmN細胞とハスモンヨトウ近縁由来のS
F21AE細胞の樹立細胞の各々を単層培養し、得られ
た増殖細胞の各々にカイコNPVとオートグラファ・カ
リフオルニ,力NPVをそれぞれ感染させ、3日後増殖
したウィルス粒子を含む培養上清を各接触液として用い
る. 次に、上述のようにして得られたカイコNPV接種液と
オートグラファ・カリフオルニカNPV接種液を等量混
合してそれらの一方のウィルスのみが感染する宿主昆虫
としてのカイコの幼虫に経度的に接種して上記2種のN
PVの両株を同時的に感染させる.このようにしてウィ
ルスを感染させたカイコ幼虫を25℃の温,度下に4日
間飼育して病徴が発現したところで罹病虫の体液を採取
し、この体液をメンプランフィルターを通して無菌液に
する. 次いで、この懸濁液とオートグラファ・カリフオルニカ
NPVを混合して再びカイコ幼虫に同様にして接種し、
25℃の温度で4日間飼育し、病徴が出現した時点で罹
病虫の体液を採取し、上記と同様にしてオートグラファ
・カリフオルニカNPVを混合したものを接種し、罹病
虫より体液を採取し、上記と同様にして無菌としたもの
をTC−10培地を加えて希釈した後、カイコ幼虫に接
種し、さらに4日間飼育した後体液を採取する.次に、
このようにして採取した体液はメンプランフィルターを
通して無菌とした後、一方のウィルスのみが感染するS
F21AE細胞に感染させ、ブラーク法によりクローニ
ングを行って組換えウィルスを得る. 得られた各クローン株をBmN細胞及びSF21AE細
胞のそれぞれに感染させて両細胞で増殖するものを選択
し、殺虫活性戒分として利用する.本発明では、このよ
うにして作威した組換えウィルスを3令のカイコに経口
感染し、5令末期に病死したカイコを採取し、これにバ
ッファ−を加えて磨砕し、遠心分離して得られた沈澱を
分離、採取し、該沈澱を常法により粉末形態に製剤化し
て殺虫剤に供する. 本発明において殺虫活性成分として用いる組換えウィル
スは、上述したごとく、宿主昆虫を異にする2種のNP
Vの両株を、一方のウィルスの宿主昆虫に同時に感染さ
せて組換えを行うことにより作製されるものであり、該
組換えウィルスをカイコ幼虫に感染させて増殖して製剤
化するので、広範囲な種類の病害昆虫を防除するのに有
効に利用される. また、本発明によると、上述した2種のNPVを、一方
のウィルスの宿主昆虫に同時的に感染させて組換えを行
うので比較的簡易な手法により組換えウィルスを大量に
増殖して作製することが可能となる. 叉左班 以下実施例を示して本発明を具体的に説明する。
大腹班上 5令起蚕のカイコ幼虫(錦秋×鐘和)にカイコNPVと
オートグラファ・カリフオルニカNPVを下記のように
して感染させた. カイコ由来のBmN細胞とハスモンヨトウ近縁由来のS
F21AE細胞の樹立細胞の各々を径60mmシャーレ
に27℃で単層培養して、BmN細胞では2.3 X 
10”cel is/シャーレならびにSF21AE細
胞では1.0X10”cells/シャーレに増殖した
細胞に各々カイコNPVとオートグラファ・カリフオル
ニカNPVを感染粒子で約で(m.o.i=5)になる
ように感染させ、3日後増殖したウィルス粒子を含む培
養上清を接種液とした.得られたカイコNPV接種液と
オートグラファ・カリフオルニカNPV接種液を等量混
合して、カイコ幼虫当り50μl経度的に接種した. このようにしてウィルスを感染させたカイコ幼虫を25
℃で4日間飼育し病徴が現れたところで罹病虫の体液を
採取した.採取した体液をメンプランフィルター(孔径
0.45μ−)を通して無菌液を調製した.該無菌体液
とオートグラファ・カリフオルニカNPVを1:9に混
合して再びカイコ幼虫に同様に1頭当り50μl接種す
る。25℃で4日間飼育し病徴が現れたところで罹病虫
の体液を採取し、上記と同様にオートグラファ・カリフ
ォルニカNPVと1:9に混合したち、のを接種し、罹
病虫より体液を採取した.メンプランフィルターを通し
て無菌とした体液にTC−10培地を加えて10倍希釈
後、カイコ幼虫に50μl接種し、4日間飼育後体液を
採取した.採取した体液はメンプランフィルターを通し
て無菌とした後、SF21AE細胞に感染させ、ブラー
ク法によりクローニング(純化)を行って組換えウィル
スを得た.得られた各クローニング株をBmNltl胞
およびSF21AE細胞のそれぞれに感染させて、両細
胞で増殖するものを選択し、殺虫活性戒分として用いた
. 組換えウィルスの製剤化: 上述のようにして作成した組換えウィルスを3令のカイ
コに経口感染し、5令末期に病死したカイコを採取し、
これにバッファーを加えて磨砕し、遠心分離(3, O
OOrpm、10分間)して得られた沈澱を分離、採取
した.得られた沈澱を常法により粉末形態に製剤化して
殺虫剤に供した. 殺虫試験: 上述のようにして得られた製剤を1 . 000倍希釈
してキャベツに塗布し、コナガに食下させた後、飼育し
てNPV感染の効果を調べたところ、2週間後にはlO
O%感染して死亡したことが確認された. 実施例2 5令起蚕のカイコ幼虫(錦秋×鐘和〉にカイコNPVと
オートグラファ・カリフオルニカNPVを下記のように
して感染させた. カイコNPV感染BmN細胞より得られた多角体(IX
IO’多角体/一)を人工飼料に添食して食下させた.
これと同時にウィルス粒子を含む培養上清のオートグラ
ファ・カリフオルニカNPV接種液をカイコ1頭当り5
0μl経度的に接種した.このようにしてウィルスを感
染させたカイコ幼虫を25℃で6日間飼育し病徴が現れ
たところで罹病虫をホモゲナイズし多角体を回収した。
得られた多角体を再び人工飼料粉末に吸収させて食下さ
せると同時にオートグラファ・、カリフオルニカNpv
接種液をカイコll!1当り50μl経度的に接種した
.感染させたカイコ幼虫は25℃で6日間飼育し病徴が
現れたところでホモゲナイズし多角体を回収する.該多
角体を食下させ、同時にオートグラファ・カリフオルニ
カNPV接種液を、経度的に接種し同様に多角体を回収
した.こうして得られた多角体のみをカイコに食下させ
、6日間飼育後病徴が現れたら体液を採取し、メンプラ
ンフィルター(孔径0.45μ一〉を通して無菌液を得
た.この無菌体液をSF21AE細胞に感染させ、プラ
ーク法によりクローニング(純化)を行って組換えウィ
ルスを得た. 得られた各クローン株をBmN細胞およびSF21AE
細胞のそれぞれに感染させて、両細胞で増殖するものを
選択し、殺虫活性成分として用いた.組換えウィルスの
製剤化: 実施例1と同様に行った. 殺虫試験: 実施例Iと同様の方法により行い、同じ結果が得られた

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)宿主昆虫を異にする2種の核多角体病ウィルスの
    両株を、一方のウィルスの宿主昆虫に同時的に感染させ
    ることにより作製される組換えウィルスを活性成分とす
    る殺虫剤。
  2. (2)宿主昆虫がカイコとオートグラファ・カリフオル
    ニカである請求項(1)に記載の殺虫剤。
  3. (3)宿主昆虫がハスモンヨトウとオートグラファ・カ
    リフオルニカである請求項(1)に記載の殺虫剤。
  4. (4)宿主昆虫を異にする2種の核多角体病ウィルスの
    両株を、一方のウィルスのみが感染する宿主昆虫に、経
    度的接種あるいは経口的投与もしくはその両方を組合せ
    て同時に順次的に感染させ、該感染昆虫の幼虫から体液
    を採取して、一方のウィルスのみが感染する細胞を用い
    てプラーク法によりクローニングすることにより遺伝的
    に均一なウィルス株から成る組換えウィルスを作製し、
    該組換えウィルスもしくはこのようにして得られた組換
    えウィルスを更に宿主昆虫に感染させて増殖したウィル
    スを活性成分として製剤化することを特徴とする殺虫剤
    の調製法。
  5. (5)宿主昆虫がカイコとオートグラファ・カリフオル
    ニカである請求項(4)に記載の調製法。
  6. (6)宿主昆虫がハスモンヨトウとオートグラファ・カ
    リフオルニカである請求項(4)に記載の調製法。
JP1158233A 1989-06-22 1989-06-22 ウイルスを活性成分とする殺虫剤及びその調製法 Pending JPH0324006A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1158233A JPH0324006A (ja) 1989-06-22 1989-06-22 ウイルスを活性成分とする殺虫剤及びその調製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1158233A JPH0324006A (ja) 1989-06-22 1989-06-22 ウイルスを活性成分とする殺虫剤及びその調製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0324006A true JPH0324006A (ja) 1991-02-01

Family

ID=15667186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1158233A Pending JPH0324006A (ja) 1989-06-22 1989-06-22 ウイルスを活性成分とする殺虫剤及びその調製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0324006A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10301602B2 (en) 2013-09-23 2019-05-28 Universidad Pública de Navarra Production of virus occlusion bodies that occlude virions comprising genomes of different species of baculoviruses that can be used to combat insect pests

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10301602B2 (en) 2013-09-23 2019-05-28 Universidad Pública de Navarra Production of virus occlusion bodies that occlude virions comprising genomes of different species of baculoviruses that can be used to combat insect pests

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5662897A (en) Insect viruses, sequences, insecticidal compositions and methods of use
CN100546483C (zh) 一种用替代宿主生产的广谱杆状病毒杀虫剂
HU217569B (hu) Rekombináns bakulovírust tartalmazó inszekticid készítmények, eljárás a hatóanyag előállítására és maga a hatóanyag
CN108330071B (zh) 具昆虫肠道感染作用的球孢白僵菌菌株及其害虫防治应用
JPH02270804A (ja) 鱗翅目に活性な新規なバシラス・スリンギエンシス分離体
SU1637653A3 (ru) Способ борьбы с вредител ми сельскохоз йственных растений LерIDортеRа NостUIDеS
ES2343217T3 (es) Cepa de brevibacillus laterosporus, composiciones que contienen la misma y procedimiento para el control biologico de dipteros.
Claydon Insecticidal secondary metabolites from entomogenous fungi: Entomophthora virulenta
Kawanishi et al. Viruses and bacteria as sources of insecticides
JPH0789911B2 (ja) 昆虫に対する活性を有するセロリ・シャクトリ虫からの多重包埋核多角体病ウイルス
Carter Viruses as pest-control agents
Vail et al. Development of the multi-nucleocapsid nucleopolyhedroviruses (MNPVs) infectious to loopers (Lepidoptera: Noctuidae: Plusiinae) as microbial control agents
JPH0615447B2 (ja) ウイルスを利用した殺虫剤及びその調製法
Maniania Evaluation of three formulations of Beauveria bassiana (Bals.) Vuill. for control of the stem borer Chilo partellus (Swinhoe)(Lep., Pyralidae)
JPH0324006A (ja) ウイルスを活性成分とする殺虫剤及びその調製法
Afolami et al. Baculoviruses: Emerging frontiers for viral biocontrol of insect pests of agricultural importance
US6090379A (en) Stable pre-occluded virus particle for use in recombinant protein production and pesticides
US6156309A (en) Insecticidal compositions and methods
Streett et al. Entomopoxviruses of grasshoppers and locusts: Biology and biological control potential
KR102661539B1 (ko) Btk IMBL-B9의 마이크로캡슐화 기반 분무건조 제제를 유효성분으로 함유하는 해충 방제용 조성물
Markwick et al. Infectivity of Epiphyas postvittana nucleopolyhedrovirus for New Zealand leafrollers
JP4337193B2 (ja) ドウガネブイブイの防除方法及び防除剤
JP2617787B2 (ja) 安定なる殺虫製剤および安定化剤
JP2002506422A (ja) 害虫の防除に関するバキュロウイルス
Hussein In Vitro studies on the virulence of Spodoptera litura baculovirus