JPH0323901Y2 - - Google Patents

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JPH0323901Y2
JPH0323901Y2 JP3014285U JP3014285U JPH0323901Y2 JP H0323901 Y2 JPH0323901 Y2 JP H0323901Y2 JP 3014285 U JP3014285 U JP 3014285U JP 3014285 U JP3014285 U JP 3014285U JP H0323901 Y2 JPH0323901 Y2 JP H0323901Y2
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JP
Japan
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sector
power piston
preload
steering
gear
Prior art date
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JP3014285U
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JPS61146472U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、パワーステアリング装置における
ステアリングギヤに関するものである。
(従来の技術) 従来より、いわゆるボールスクリユー式のステ
アリング装置では、ステアリングギヤハウジング
内に、ウオームシヤフト2にボールねじ5を介し
て嵌合されるパワーピストン4と、このパワーピ
ストン4に噛合うセクターギヤ10とが組込まれ
ている(第4図参照)。そして、通常セクタギヤ
10はテーパギヤになつており、パワーピストン
4との噛合い隙間が調整可能になつている。この
調整作業は、組付けに際してセクターギヤ10の
頭部に設けられたアジヤストスクリユー20によ
つてなされ、これを所定のトルクで締付けること
で、セクターシヤフト8のプレロードの調整を行
なうわけである。しかし、こうしたアジヤストス
クリユー20によるプレロード調整作業には、次
のような問題点がある。
(考案が解決しようとする問題点) (1) ギヤハウジング1の組立て時に、全数のプレ
ロード調整を行なう必要があり、またこの作業
自体が精密な作業であることから、相当の作業
時間を要する。
(2) 車両への搭載後、走り込むと、車両振動等に
より初期に設定したプレロードが低下し、再度
の調整作業を強いられる場合も生じる。
本考案は、このような問題点に鑑み、組付けに
際してのプレロードの調整作業を不要とし、組付
け後にあつても、常に所望とするプレロードが得
られることをねらいとした。
(問題点を解決するための手段) この目的を達成するために、本考案はパワース
テアリングシステムの油圧を利用することとし、
この油圧をセクターシヤフトに対して作用させる
ようにした。具体的には、ウオームシヤフトにボ
ールねじを介して軸変位可能に嵌合されたパワー
ピストンと、このパワーピストンに形成されたラ
ツク歯とテーパー歯によつて噛み合うセクタギヤ
を有するセクターシヤフトと、前記パワーピスト
ンに対し油圧によるアシストカを作用させる圧力
室とをハウジング内に組込んでなるボールスクリ
ユー式のステアリングギヤであつて、前記圧力室
と前記セクターシヤフトの頭部側をチエツクバル
ブを備える連絡路を介して連通させることとした
のである。
(作用) したがつて、セクターシヤフトの頭部側には連
絡路を介して圧力室内の一定圧が常に作用する。
このため、セクターシヤフトに対しては所定の押
し下げ力が作用し、パワーピストンに対する所望
のプレロードを生じさせる。
(実施例) 以下、本考案を具体化した実施例を図面にした
がつて詳細に説明する。
第1図および第2図は本考案の第1実施例を示
すものである。図中、1はステアリングハウジン
グ(以下、ハウジング1という。)であり、ここ
には図示しないステアリングメインシヤフトに接
続されるウオームシヤフト2がコントロールバル
ブ3を介して回動可能に嵌込まれている。このウ
オームシヤフト2にはパワーピストン4がボール
ねじ5を介して軸変位可能に嵌合されており、ハ
ウジング1内に第1,第2の油圧室6,7を区画
形成している。そして、詳しくは図示しないが、
コントロールバルブ3はステアリングホイールの
操舵に伴つて第1,第2の油圧室6,7への油路
を切替え、パワーピストン4に対して油圧による
アシスト力を作用させるようにしている。
また、ハウジング1内には図示しないピツトマ
ンアームに接続されるセクターシヤフト8が図示
3個のベアリング9〜9介してウオームホイール
2とほぼ直交した状態で回動可能に組込まれてい
る。このセクターシヤフト8にはセクターギヤ1
0が密嵌されており、前記パワーピストン4の側
面に形成されたラツク歯11と噛合つている。そ
して、セクターギヤ10はテーパ歯となつてお
り、ラツク歯との噛合い隙間が調整可能とされて
いる。
一方、ハウジング1において、セクターシヤフ
ト8の頭部側にはオイルシール12を介してエン
ドカバー13が嵌合されており、ここで囲まれる
室がセクターシヤフト8に対するプレロードの調
整室14となつている。すなわち、この調整室1
4と第1油圧室6とは、セクターシヤフト8内に
形成された連絡路15を介して連通するととも
に、この連絡路15における調整室14側にはチ
エツクバルブ16が介在されている。このチエツ
クバルブ16は第1油圧室6に作用する最大油圧
を調整室14内に封じ込めておくためのものであ
る。
本考案の第1実施例は上記のように形成された
ものである。
図示しないステアリングホイールが操舵される
と、ウオームシヤフト2の回動に伴つてコントロ
ールバルブ3が第1あるいは第2の油圧室7に対
する油路を切替え、パワーピストン4に対して押
圧力を付与する結果、操舵がアシストされる。
ところで、連絡路15によつて第1油圧室6は
調整室14と通じているため、第1油圧室6内に
ステアリングシステム中の最大油圧が作用する
と、チエツクバルブ16が開かれ、調整室14内
にこの油圧が封じ込められる。このことによつて
セクターシヤフト8は常に一定圧(最大油圧)で
もつて押し下げられることになり、セクタギヤ1
0とパワーピストン4のラツク歯11との噛合い
について、常に一定のプレロードを作用させるこ
とができる。このように、プレロードが自動的に
調整されることから、組付けの際の煩しい調整作
業を要せず、作業時間を短縮することができる。
また、従来と異なり、経時的にプレロードが低下
することもなく、当然に再調整も要しない。さら
に、常に一定のプレロードを作用させることがで
きるため、常に良好な操舵感覚を得ることができ
る。
第3図は本考案の第2実施例を示すものであ
る。第2実施例では、エンドカバー13に調整室
14に連通するリリーフバルブ17を取付けると
ともに、このリリーフバルブ17と油槽18とを
リターンチユーブ19を介して接続したものであ
る。こうすることで、調整室14内の圧力をリリ
ーフバルブ17の設定圧以下に保持することがで
きるため、プレロードが必要以上に高くなること
を回避することができる。
なお、他の構成は第1実施例とほぼ同様であ
り、もつてほぼ同様な作用効果を発揮することが
できる。
(考案の効果) 以上詳述したように、本考案によれば、セクタ
ーシヤフトの頭部側と圧力室とが、連絡路によつ
て連通しているため、パワーステアリングシステ
ム中の油圧をセクターシヤフト頭部に作用させる
ことができる。これによつてセクターシヤフトを
パワーピストンに対し一定のプレロードをかけた
状態で組込むことができ、煩しいプレロード調整
作業を要しない。また、組込んだ後にも、自動的
にプレロード調整をなしうることから、経時的に
プレロードが低下することもなく、常に所定のプ
レロードが得られ、良好な操舵感覚が保持され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係るステアリン
グハウジングの正断面図、第2図は同平断面図、
第3図は本考案の第2実施例に係るステアリング
ハウジングの正断面図、第4図は従来のステアリ
ングハウジングの正断面図である。 1……ハウジング、2……チエツクバルブ、4
……パワーピストン、6,7……第1,第2油圧
室、8……セクターシヤフト、10……セクター
ギヤ、14……調整室、15……連絡路、16…
…チエツクバルブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ウオームシヤフトにボールねじを介して軸変位
    可能に嵌合されたパワーピストンと、このパワー
    ピストンに形成されたラツク歯とテーパー歯によ
    つて噛み合うセクタギヤを有するセクターシヤフ
    トと、前記パワーピストンに対し油圧によるアシ
    スト力を作用させる圧力室とをハウジング内に組
    込んでなるボールスクリユー式のステアリングギ
    ヤであつて、前記圧力室と前記セクターシヤフト
    の頭部側をチエツクバルブを備える連絡路を介し
    て連通させたことを特徴とするパワーステアリン
    グ装置におけるステアリングギヤ。
JP3014285U 1985-03-02 1985-03-02 Expired JPH0323901Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP3014285U JPH0323901Y2 (ja) 1985-03-02 1985-03-02

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JP3014285U JPH0323901Y2 (ja) 1985-03-02 1985-03-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61146472U JPS61146472U (ja) 1986-09-09
JPH0323901Y2 true JPH0323901Y2 (ja) 1991-05-24

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