JPH03238783A - ビレットのオンライン加熱方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、直送圧延を行なうビレットのオンライン加
熱方法に関する。

［従来技術］ 近年棒鋼圧延設備においては、燃料原単位を低減させる
目的で、連続鋳造機で鋳造されたビレットが高温状態に
あるうちに圧延機に送り、加熱炉を通過することなく圧
延する直送圧延が主流となりつつある。この直送圧延は
、第２図のような設備配置にて行なわれる。すなわち、
製鋼設備２１で溶製された溶鋼は、連続鋳造機２２によ
りビレットに連続鋳造される。そして、鋳造されたビレ
ットは所定の長さに切断され、連続鋳造機２２と圧延機
２３を結ぶ搬送ライン２４により圧延機２３に送られ、
加熱炉２５を通過することなく圧延される。

上記した直送圧延においては、ビレットの保有する熱エ
ネルギーが大気により失われないように、搬送ラインに
保温カバー等を設置して可能なかぎり高温状態を保つよ
うにしているが、連続鋳造機と圧延機の間はかなりの距
離があるのが一般的であり、通常はビレットが圧延され
る前に第２図に示す誘導加熱コイル２６によりオンライ
ンで、搬送中に温度の下がった分付加加熱するようにし
ている。

そして、誘導加熱コイルによりビレットをオンラインで
加熱する場合には、従来誘導加熱コイルをクレーンにて
吊り上げ、圧延ラインの所定の位置に据え付け、ビレッ
トがこのコイル中を通過する間に加熱するようにしてい
た。また、直送圧延が終わって、加熱炉で加熱したビレ
ットを圧延する場合には、不要になった高周波誘導加熱
コイルを再びクレーンにて吊り上げ、ライン外に退避さ
せるようにしていた。

この従来の高周波誘導加熱コイルのオンラインへの据え
付は状況を、第３図の斜視図により説明すると次のとお
りである。すなわち、直送圧延を行なう場合には、誘導
加熱コイルを内蔵する絶縁物クース３１を、吊金具３２
ａ〜３２ｄにワイヤをとおし、クレーンにて吊り所定の
基礎または据付ベース３３上に降ろす、そして、コイル
が位置ずれしないように、ロックビン３４ａ〜３４ｄに
て固定する。それから、冷却水配管接続フランジ３５に
冷却水配管（またはホース）３６を接続するとともに、
誘導加熱コイルに電流を流すための起電端子板３７ａお
よび３７ｂに電源ケーブル３８ａおよび３８ｂを接続す
る。また、誘導加熱コイルが不要になった場合には、上
記手順とは逆の順序でラインから退避させる。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の棒鋼圧延の直送圧延におけるビレットのオンライ
ン加熱においては、誘導加熱コイルの圧延ラインへの据
え付け、圧延ライン外への退避をクレーンを使用して行
なっているので、クレーン運転者および玉掛作業員を確
保する必要があった。また、誘導加熱コイルを据え付は
固定する時には、ずれ防止のためのロックピンの差し込
みや、電源ケーブルの接続および冷却水ホースの接続等
の作業、誘導加熱コイルを退避させる時にはこれと逆の
作業を要するため次のような問題点があった。すなわち
、上流側の連続鋳造機や他の製鋼設備においてトラブル
が発生した場合、急速直送圧延を中止し、常温ビレット
あるいは保温ビレットを加熱炉で加熱して圧延しようと
しても、圧延するための準備に時間を要し、稼働率を低
下させるーという問題点があった。また、逆に前記のよ
うなトラブルが解消し、直送圧延が可能となっても、直
送圧延のための準備に時間を要し、同じように稼働率を
低下させるという問題点があった。

この発明は、上述のような従来技術の問題点を解消し、
直送圧延のためのビレットのオンライン加熱が、長時間
の準備時間を必要とすることなく行なえ、かつオンライ
ン加熱設備を短時間で退避させることのできるビレット
のオンライン加熱方法をを提供することを目的としてい
る。

［課題を解決するための手段］ この発明に係るビレットのオンライン加熱方法は、パス
ラインと直交する方向に設置されたレール上を移動可能
な台車上に、電源に接続された誘導加熱コイルを搭載し
、コイルの中心がパスラインに位置するように、前記台
車を駆動手段により前記レール上を移動させることによ
り、パスラインに添って送られてきた直送圧延用ビレッ
トを前記誘導加熱コイルに導き入れ、ビレットがコイル
を通過する間にビレットを加熱するビレットのオンライ
ン加熱方法である。

［作用］ この発明に係るビレットのオンライン加熱方法は、パス
ラインと直交する方向に設置されたレール上を移動可能
な台車上に、電源に接続された誘導加熱コイルを搭載し
、コイルの中心がパスラインに位置するように、前記台
車を駆動手段により前記レール上を移動させることによ
り、パスラインに添って送られてきた直送圧延用ビレッ
トを前記誘導加熱コイルに導き入れ、ビレットがコイル
を通過する問にビレットを加熱するようにしている。こ
のようにしているので、ビレットのオンラインにおける
加熱が準備時間を必要とすることなくできるとともに、
誘導加熱コイルをラインから短時間で退避させることが
できる。したがって、棒鋼圧延における稼働率の向上お
よび省力化が期待できる。

〔実施例］ 本発明の１実施例のビレットのオンライン加熱方法を、
第１図により説明する。第１図は、本発明の１実施例の
ビレットのオンライン加熱方法を実施する際に使用する
高周波加熱コイルの正面図である。この高周波加熱コイ
ル１は、絶縁物ケース２に収納され、その底板３の部分
が車輪４ａ〜４ｄを有する台車を兼ている構造となって
おり、電磁弁の切換えにより作動することのできる油圧
または空気圧シリンダー５により、パスライン６と直交
する方向に設置されたレール７上を移動することができ
るようになっている。そして、直送圧延をする時は、誘
導加熱コイルの中心が圧延ライン位置（Ａ）にくるよう
にシリンダー５を作動させて押し声してやり、不要にな
った場合にはシリンダー５を作動させて圧延ライン外の
退避位置（Ｂ）に引き戻すようにしている。そして、そ
れぞれの位置で静止するように、車輪の外側にストッパ
８および９を設けている。また、シリンダー５には、シ
リンダーロッド１０が安定して作動するように、サポー
ト１１を設けている。冷却水配管１２は常時冷却水配管
接続フラン・ジ１３に接続されており、電源ケーブル１
４ａおよび１４ｂもまたき電端子板１５ａおよび１５ｂ
に常時接続されている。そして、冷却水配管１２と電源
ケーブル１４ａおよび１４ｂ間には、それぞれの接続部
の保護および接続部への誘導のために、クリート１６お
よびケーブル・配管ガイド１７およびケーブル・配管ガ
イド１７を支えるサポート１８を設けている。

本発明の１実施例のビレットのオンライン加熱方法を実
施する際に使用する高周波誘導加熱コイルは、このよう
に構成されているので、直送圧延を行なう場合は短時間
でオンライン加熱可能な状態となり、ビレット１９はこ
の誘導加熱コイルを通過する間に、圧延に適する温度ま
で加熱される。また、直送圧延が終了して加熱炉で再加
熱したビレットを圧延するように切換える時も、短時間
でラインからコイルを退避できる。したがって、稼働率
を向上させるとともに省力化を実現することかできる。

［発明の効果］ 本発明により、ビレットのオンライン加熱を容易に行な
うことができ、棒鋼圧延における稼働率が向上するとと
もに省力化が期待できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例のビレットのオンライン加熱
方法に使用する高周波誘導加熱コイルの正面図、第２図
は直送圧延を行なう設備配置を示す平面図、第３図は従
来の高周波誘導加熱コイルの斜視図である。 １・・高周波誘導加熱コイル、２・・・絶縁物ケース、
４ａ〜４ｄ・・・車輪、５・・・シリンダー、６・・パ
スライン、７・・・レール、１２・・・冷却水配管、１
４ａ、１４ｂ−電源ケーブル。 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. パスラインと直交する方向に設置されたレール上を移動
   可能な台車上に、電源に接続された誘導加熱コイルを搭
   載し、コイルの中心がパスラインに位置するように、前
   記台車を駆動手段により前記レール上を移動させること
   により、パスラインに添つて送られてきた直送圧延用ビ
   レットを前記誘導加熱コイルに導き入れ、ビレットがコ
   イルを通過する間にビレットを加熱することを特徴とす
   るビレットのオンライン加熱方法。