JPH03236485A - 水系の金属の腐食抑制方法 - Google Patents

水系の金属の腐食抑制方法

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JPH03236485A
JPH03236485A JP3355290A JP3355290A JPH03236485A JP H03236485 A JPH03236485 A JP H03236485A JP 3355290 A JP3355290 A JP 3355290A JP 3355290 A JP3355290 A JP 3355290A JP H03236485 A JPH03236485 A JP H03236485A
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JP
Japan
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water
corrosion
water system
flow rate
metal
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JP3355290A
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Takahiko Uchida
隆彦 内田
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Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は水系の金属の腐食抑制方法に係り、特に水系の
環境変化にも好適に対応して、水系の金属の腐食を確実
にかつ効率的に防止することができる水系の金属の腐食
抑制方法に関する。
[従来の技術] 冷却水系を構成する配管や熱交換器等には炭素鋼を主体
とする金属材料が多く使用されていることから、従来よ
り冷却水に起因する金属材料の腐食を抑制する目的で、
多くの冷却水系では防食剤が添加使用されている。そし
て、防食剤の使用にあたっては、冷却水を採水しこれを
化学分析(水質分析)して、水質及び防食剤の濃度を求
め、ブロー水量や防食剤の注入量を調整するいわゆる水
質管理が行なわれている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、水質分析や水質管理には、多大な労力と
時間を要し、水質の変化が生じた場合において、採水−
分析−調整の手順を追ってゆくと、水質変化が生じてか
ら防食剤の注入量を調整してこれに対応するには時間的
なずれがあるため、常に金属の腐食抑制環境を好適に維
持することは困難であった。
また、プラントの運転状況、例えば冷却水の流速や温度
条件は個々の熱交換器で異なるばかりでなく、時々刻々
変化している。そして、防食剤が添加された冷却水系で
あっても、流速の遅い熱交換器はど腐食障害が生じやす
いことは経験的に知られていたが、従来の冷却水処理で
はこの流速の変化に応した水質管理を行なうことは実際
上困難であった。
このようなことから、従来、時々刻々変化する冷却水の
水質や防食剤濃度及びプラントの運転状況に好適に対応
して常に腐食を抑制する環境を安定かつ確実に維持でき
る方法が望まれていた。
本発明は上記従来の実情に鑑みてなされたものであって
、常に良好な腐食抑制環境を安定かつ確実に維持し、効
率的な腐食抑制処理を行なうことができる水系の金属の
腐食抑制方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用コ本発明の水系の
金属の腐食IJ a方法は、下記[1]式、即ち、 [Inhl x [CaH] x a x yn≧25
00−[I ]ここで、 [Inhl  :防食剤濃度(mg/u)[CaH] 
 :水中のカルシウム硬度(mg/ IL (CaCO
3換算))(以下rCa硬度(o+g/ias CaC
0a )と表す)■ =流速(m / s ) α、n:流動条件によって決まる定数であり、例えば、
水流速と管径との関係等からレイノルズ数を求め、それ
が層流を示すときはα=6.n=0.5、乱流の時はα
=4n=0.8を表す。
を満足するように、防食剤の添加量、水中のカルシウム
硬度及び水の流速の条件のうちの少なくとも1条件を制
御することを特徴とする。
即ち、本発明者らは、時々刻々変化する環境を検知し、
金属と接触する水系の条件を常に腐食抑制環境にコント
ロールするべく鋭意検討を重ねた結果、水質(Ca硬度
)、防食剤濃度及び防食の対象とする熱交換器等の水系
の流速の3つの因子を実験式に代入して求めた値を腐食
制御指標とし、この値が腐食抑制の限界値以上になるよ
うに前記3つの因子の1つ以上をコントロールすること
により腐食抑制環境を良好に維持することができること
を見出し本発明を完成させた。因みに、従来において、
防食剤濃度、Ca硬度及び流速を一元化して制御しよう
という考え方はなされていなかった。
以下に本発明の詳細な説明する。
水中の硬度成分としては、カルシウムイオン、マグネシ
ウムイオン等が挙げられるが、これらのうち最も防食に
重要な硬度成分はカルシウムイオンである。
また、同一条件下における水系の流速の差は腐食障害に
大きく影響を及ぼす因子である。
従って1本発明の方法においては、前記[I]式を満足
するように の 防食剤の添加量 ■ 水中のCa硬度 ■ 水の流速 のいずれか1つ又はそれ以上の因子を制御するが、これ
らのうち、水中のCa硬度を変更する方法としては、水
系の濃縮倍数を変える、即ち、ブロー量を変えるなどの
方法を採用することができる。また、流速は、弁を開放
したり絞ったりすることにより容易に変えることができ
る。
本発明において、前記CI]式を満足するように上記■
〜■を制御することにより、時々刻々変化する水質(C
a硬度)や防食剤濃度及び流速に対してより確実に対応
するためには、対象とするCa2+イオンの濃度や流速
をM統帥に検知し、前記[I1式の演算をマイクロプロ
セッサ−、マイコン、演算装置、シーケンサ−等を用い
て自動的に行ない、前記[I]式の左辺が限界値250
0以上となるようにCa硬度や水中の防食剤濃度及び流
速を自動的に調整する自動計測・自動制御装置を用いて
常に腐食抑制環境を維持するようにするのが最も好まし
い。
なお、本発明において用いられる防食剤の種類としては
、クロム酸、重クロム酸、(ポリ)リン酸、ホスホン酸
、モリブデン酸、オキシカルボン酸、(七ノー、ジー、
トリー)カルボン酸、カルボン酸系高分子電界質等のア
ニオン性防食剤が挙げられる。これらのうち、特に有機
又は無機のリン系、ホスホン酸系のものが好適である。
具体的には無機系のものとして正リン酸、メタリン酸、
重合リン酸塩が、有機系のものとして、各種リン酸エス
テル、或いは、アミノトリメチルホスホン酸、エチレン
ジアミンテトラメチレンホスホン酸等のアミノポリホス
ホン酸類、又は、メチレンジホスホン酸、ヒドロキシェ
チリデンジホスホン酸、1,2.4−カルボキシ−2−
ホスホノブタン、ヒドロキシホスホノ酢酸等のホスホン
酸類が挙げられる。
なお、[I]式は、この式で表わされさえすれば、両辺
をどのように変形しても本発明の[11式の範囲内であ
る。
[実施例] 以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。
実施例1〜10.比較例1〜7 Ca硬度、防食剤の種類及び濃度、流速を第2表に示す
値として通水試験を行なった。
試料は次のようにして作製した。8ち、市販の炭素鋼チ
ューブ(Sτ8−35 :公称外径19mm、内径15
mm、長さ3−)を20cmの長さに切断し、内表面の
ミルスケールを除去するために10%塩酸で2分間エツ
チングし、エツチング後純水でリンスした。その後、ア
ルコールで脱水し、風乾した後、端面をエポキシ樹脂で
被覆し、デシケータ中に1日間放置後、試料とした。
試験液には、S1表に示す組成の標準水質を試薬により
調製して得られた標準試験液のCa硬度(Ca濃度)及
び防食剤濃度を第2表の如く変化させて用いた。
第1表 標準試験液の水質 *「ボリクリンT−225」 (栗田工業株式会社登録商標) 通水試験は、東2表に示すCa硬度及び防食剤濃度とな
るように調製した試験液を、第2表に示す流速となるよ
うに前記試料チューブ内に流すことにより行なった。通
水後の腐食減量を、通水を中止して試料を乾燥させた後
、秤量して通水前後の重量差により求め、腐食速度は通
水4日日の腐食減量(W4)と同一条件で実施した1日
日の腐食減量(WI)との差(W4  WI)から求め
た。
前記[I]式の左辺の計算値(実施例2.比較例6は層
流、他は乱流)及び試験結果を第2表及び第1図に示す
第2表及び第1図より、前記[I]式の左辺が2500
以上となるように制御することにより、良好な腐食抑制
環境が維持されることが明らかである。
特に、実施例1と比較例1とからCa硬度と防食剤が同
一条件の場合、流速条件が前記[I]式を満足しなくな
ると腐食速度が急激に速まることが認められる。また、
実施例1と比較例2から、防食剤濃度と流速が同一条件
の場合、水中のCa硬度が前記[I]式を満足しないと
やはり腐食が進行することもわかる。
第3表 実施例11 パイロットプラントを用いて、運転中にCa硬度、防食
剤としてヒドロキシェチリデンジホスホン酸濃度及び流
速を第3表に示す如く変化させたこと以外はそれぞれ実
施例1と同様にして腐食速度を求め、結果を第3表に及
び第2図に示した。
第3表及び第2図からも、本発明に従って、前記[I]
式の左辺の計算値が2500以上の範囲となるように制
御することにより、良好な腐食抑制環境が得られ、また
2500未満であると腐食速度が急激に増大することが
明らかである。
/ / / /′ / / [発明の効果コ 以上詳述した通り、本発明の水系の金属の腐食抑制方法
によれば、 ■ 従来の水質管理では不十分であった流速が遅い場合
の金属の腐食抑制効果の向上が図れる。
■ 水質や防食剤濃度及び流速の変動に十分に対応し、
金属の腐食を確実に防止する。
■ 水質分析項目が削減され、また、自動検知、制御シ
ステムの導入により管理を自動化することにより、従来
木質管理に要していた労力と時間を大幅に削減すること
ができる。
等の優れた効果が奏される。従って本発明によれば、時
々刻々変化する水系の環境条件に迅速かつ確実に対応し
て常に水系を腐食抑制環境に保つことにより、金属の腐
食を安定かつ確実に効率的に防止することが可能とされ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1〜10及び比較例1〜7の結果を示す
グラフ、第2図は実施例11の結果を示すグラフである

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水系に防食剤を添加して金属の腐食を抑制する方
    法において、下記[I]式を満足するように、防食剤の
    添加量、水中のカルシウム硬度及び水の流速よりなる群
    から選ばれる1又は2以上の条件を制御することを特徴
    とする水系の金属の腐食抑制方法。 [Inh]×[CaH]×α×V^n≧2500・・・
    [I]ただし、式中、 [Inh]:防食剤濃度(mg/l) [CaH]:水中のカルシウム硬度 (mg/l(CaCO_3換算)) V:流速(m/s) α、n:流動条件によって決まる定数 である。
JP3355290A 1990-02-14 1990-02-14 水系の金属の腐食抑制方法 Pending JPH03236485A (ja)

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