JPH0323638Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案はコンピユータを利用した各種のゲー
ム装置等に利用することができる入力装置に関す
る。

「従来技術」 コンピユータを利用した各種のゲーム装置の入
力装置として従来より第７図に示すようなジヨイ
ステイツクと呼ばれる入力装置と、第８図に示す
ようなジヨイカードと呼ばれる入力装置とがあ
る。

第７図に示すジヨイステイツクは偏平なケース
１の上面にレバー２が鉛直な姿勢で突設される。
このレバー２はケース１の内部でバネ等の付勢手
段によつて何れの方向にも傾動操作できるように
弾性的に支持されている。

ケース１の内部にはレバー２の基端を囲んで四
方にスイツチが設けられ、レバー２を傾動操作す
ることにより、その傾動操作した方向にあるスイ
ツチをオン、またはオフ操作し、このスイツチの
オンまたはオフ信号をゲーム装置に信号として入
力する構造となつている。このジヨイステイツク
によれば１本のレバー２によつて４種類の信号を
入力することができる。

一方第８図に示すジヨイカードはケース２の上
面に十字状の押釦３が設けられる。この押釦３は
中央の位置を支点に弾性的に支持され上下方向及
び左右方向の何れか一つを押下操作することによ
りケース１内に設けたスイツチをオンまたはオフ
操作し、このスイツチのオンまたはオフ信号をゲ
ーム装置に信号として入力する構造となつてい
る。このジヨイカードも一つの押釦３によつて４
種類の信号を入力することができる。

「考案が解決しようとする問題点」 第７図に示したジヨイステイツクを操作するに
はレバー２の先端を指で把持して操作する。この
操作は手首を動かして操作するため高速操作に向
かない欠点がある。特にレバー２の先端に球状の
把手（特に図示しない）を付したものは手の平で
球状の把手を握つて操作するため腕全体を揺り動
かして操作しなければならなくなり高速操作には
全く不向きである。

このため従来はレバー２の先端を例えば親指と
人差指で挟んで指だけを振り動かして操作するこ
とが行われているが、この操作方向でも手首の動
きを必要とし、理想的な高速操作を行うことはで
きない。また手首の疲労の原因ともなつている。

一方第８図に示したジヨイカードの場合は親指
で押釦３の各所を押下操作するため、親指を操作
したい部分に移動させ、その移動した位置で押下
操作しなければならない。

このためスイツチの動作が不確実となり、また
強く押すと指の疲労の原因ともなつた。

「問題点を解決するための手段」 この考案ではジヨイステイツクのレバーの先端
にリング状指係合体を設け、その指係合体のレバ
ー側の内周面の断面形状を円弧状とした構造とし
たものである。 この考案の構成によればジヨイ
ステイツクのレバーの先端に指係合体を設けたか
ら、この指係合体に例えば親指の先端を係合させ
ることができる。

この結果親指一本でレバーを傾動操作すること
ができるから高速操作が可能である。また手首を
動かさないから手首が疲労することがない。

然も親指は指係合体に係合しているから親指を
レバーに係合させておくための力を必要としな
い。よつて操作に必要な力以外の力を必要としな
いから操作性がよく、指が疲労することはない。

「実施例」 第１図にこの考案の一実施例を示す。この考案
では偏平なケース１の上面にジヨイステイツクを
構成するレバー２を突設し、このレバー２の先端
にリング状指係合体４を設けた構造としたもので
ある。

指係合体４のなす面はレバー２を含む面とほぼ
一致し、指係合体４のレバー２側の内周面は、指
係合体４のなす面と直角でレバーと平行した断面
がケース１の上面に対し上に凸の円弧状とされて
いる。

レバー２は従来のレバーより短かくし、第２図
に示すようにケース１を持つた手の親指がレバー
２の上端に屈く寸法に選定する。

このように構成することにより手はケース１に
固定され、親指が指係合体４の孔の内に係合し、
親指でレバー２を上から抑えた姿勢を採ることが
できる。この状態で親指の先端を左右に動かす
と、指の両側が指係合体４と係合してレバー２が
左右方向に傾動し、親指の腹に指係合体４のレバ
ー側の内周面がわずか喰い込み、親指と指係合体
とが前後方向で係合し、親指を前後方向に動かす
とレバー２が前後方向に傾動する。

ここでレバー２を操作するのは親指だけである
ため高速操作が可能である。然も親指は指係合体
４によつてレバー２の上端に係合しているためレ
バー２の上端を強く抑えなくても指が指係合体４
から外れることはない。よつて親指が疲労するこ
とはない。

第３図乃至第５図に指係合体４の変形例を示
す。

また第６図に示すようにジヨイカードにおいて
も押釦３の中央にレバー２を植設し、このレバー
２の上端に指係合体４を設けることによつて高速
操作が可能なジヨイカードを提供することができ
る。この場合には押釦３の中央にネジ孔を形成
し、このネジ孔にレバー２をネジ込んで取付ける
ようにし、必要に応じてレバー２を取外すことが
できるように構成することが考えられる。

「考案の効果」 以上説明したようにこの考案によればレバーの
上端にリング状指係合体を設け、そのレバー側内
周面の断面を円弧状としただけの簡単な構造によ
つて左右方向、前後方向のレバー傾動操作を高速
に行うことが可能なジヨイステイツクまたはジヨ
イカードを提供することができる。

この結果高度の内容のゲームにも対応すること
ができる入力装置を安価に提供することができる
効果が得られ、その効果は実用に供して頗る大で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第
２図はこの考案による入力装置の使用例を説明す
るための側面図、第３図乃至第５図はこの考案の
要部の変形例を示す図、第６図はこの考案の他の
実施例を示す斜視図、第７図は従来技術を説明す
るための斜視図、第８図は従来技術を説明するた
めの平面図である。 １……ケース、２……レバー、３……押釦、４
……指係合体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ケースの上面から突出したレバーがそのケース
   に左右方向、前後方向に傾動自在に支持され、そ
   のレバーが傾動されるとその方向に応じた信号が
   発生され、そのレバーからその傾動力を除くとレ
   バーが自動的に上記上面に対して垂直状態に復帰
   するようにされた入力装置において、 上記レバーの先端上にリング状の指係合体が取
   付けられ、 その指係合体のなす面は、上記レバーの左右方
   向の傾動によりレバーが動く面を含む平面にほゞ
   位置し、 上記指係合体の内部は指を挿脱できる大きさで
   あり、 上記指係合体の上記レバー側の内周面は、その
   指係合体のなす面と垂直でレバーと平行した断面
   が上記上面に対し上に凸の円弧状とされている、 ことを特徴とする入力装置。