JPH03234525A - 受口付樹脂複合管の製造方法 - Google Patents

受口付樹脂複合管の製造方法

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JPH03234525A
JPH03234525A JP3092190A JP3092190A JPH03234525A JP H03234525 A JPH03234525 A JP H03234525A JP 3092190 A JP3092190 A JP 3092190A JP 3092190 A JP3092190 A JP 3092190A JP H03234525 A JPH03234525 A JP H03234525A
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Isao Ogura
小倉 勲
Kuniaki Onishi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、受口付樹脂複合管の製造方法に関する。
(従来の技術) 硬質塩化ビニル樹脂のような熱可塑性樹脂からなる管は
、優れた耐蝕性をもっているが、耐圧性、耐衝撃性等機
械的強度があまり高くない。このため、激しい環境下で
の使用、例えば、高温高圧の薬液の輸送が行われる化学
プラント用配管材料や外部からも圧力を受ける地下埋設
管路用材料としての使用に充分耐えられるものではなか
った。そこで、熱可塑性樹脂のもつ優れた耐蝕性はその
ままに、機械的強度の向上を図った樹脂複合管が提案さ
れ、現在様々な分野で多用されている。この樹脂複合管
は、繊維強化熱硬化性樹脂をはじめとする各種の外層構
成材料を、熱可塑性樹脂管の外周面に積層したもので、
このようにすることによって所期の機械的強度を得てい
る。
従来、このような樹脂複合管を製造する方法として、例
えば特開昭57−207061号公報には次の二つの方
法が開示されている。まず、一つめの方法は、熱可塑性
樹脂管の外周面に、繊維強化熱硬化性樹脂(以下、FR
Pという。)との接着硬化を高めるための表面処理を施
したのち、FRPを巻回し、次いでそのうえにレジンコ
ンクリートを巻回してから最後に再びFRPを巻回する
ものである。また、二つめの方法は、内面にFRP層を
形成した型の中に、FRPを巻回した管を嵌め入れ、こ
れら型と管との間隙に未硬化のレジンコンクリートを流
し込んで硬化させ、両者を一体化させたのち、型を取り
去るものである。
ところで、上記した樹脂複合管同士の接続を行うには、
他の合成樹脂管の場合と同様、管の一端に受口部を設け
て、これに他の管の挿口部を挿入して接続する受は挿し
接続が行われるが、この場合、従来は、受口部の内周面
と挿口部の外周面とを接着剤で接着している。
また、上記した受は挿し接続を行うには、当然のことな
がら、少なくとも一端に受口部を有する受口付樹脂複合
管を用意する必要があるが、このような管を製造する方
法としては、従来、例えば特開昭54−146871号
公報に所載の方法が知られている。
その製造方法は、周方向に回転しながら軸方向に移動す
る芯型及びこの芯型上に装着された受口成形用型材の周
りに成形材料を積層したのち硬化炉を通過させて成形材
料を硬化させ、次にこれを前記芯型から脱型してから直
管部と受口部とを切断力で切断し、最後に受口成形用形
材を離脱させるもので、このような方法で製造される受
口付樹脂複合管は、直管部及び受口部がそれぞれ所定肉
厚の成形材料層で構成されたものである(発明が解決し
ようとする課a) しかしながら、上記した特開昭57−207061号公
報に所載の樹脂複合管の製造方法にあっては次のような
問題があった。
すなわち、その製造方法の一つ目の方法の場合、管の両
端部以外の部分では、FRP等の外層構成材料を一定の
ピッチで螺旋状に巻いているが、外層構成材料の巻き始
めと巻き終わりの部分となる両端部では、外層構成材料
を管端に沿うようにして何回か重ねて巻く、いわゆる余
巻きを行っている。この余巻きは、管を支持しているチ
ャッキング装置に外層構成材料が巻き付かないように、
また管端部の仕上がりがよくなるように、必ず行わなけ
ればならないものである。このため、管の両端部とそれ
以外の部分とで外層構成材料の積層厚さにどうしても差
が生じ、管の全長にわたって均一な外層構成材料層を持
つ樹脂複合管を得ることができないといった問題があっ
た。また、外層構成材料の巻きピッチが、全体に一様で
ないため、外観が悪くなるといった問題もあった。さら
に、熱可塑性樹脂管の1本1本について外層構成材料の
巻回作業を行う、いわゆるバッチ処理によるものである
ため、作業能率が悪く、生産性に劣るといった問題があ
った。
また、特開昭57−207061号公報に所載の二つめ
の方法の場合、内面にFRP層を形成した型の中に、F
RPを巻回した管を嵌め入れ、これら型と管との間隙に
レジンコンクリートを流し込んで硬化させるものである
ため、このような方法ではバッチ処理にならざるを得な
い、したがって、この方法も作業能率が悪く、生産性に
劣るといった問題があった。また、型を別途用意し、そ
の内面にFRP層を形成しておく必要があるため、工程
が複雑になるといった問題があった。さらに、レジンコ
ンクリートを硬化させるための炉を、最も長尺の管に合
うものとする必要があり、このため設備が大掛かりとな
って、経済的に不利になるといった問題があった。
さらに、上記いずれの方法にあっても、製造される樹脂
複合管は、その両端部において熱可塑性樹脂管の管端が
外部に露出しているため、特に管の両端部に衝撃を受け
ると、そこから外層構成材料層が容易に剥離してしまう
といった問題があった。このため、運搬や配管時に特別
な注意を払う必要があり、取り扱いに不便であった。
また、前記した従来の樹脂複合管における受は挿し接続
にあっては、受口部も直管部と同様、芯材と外層構成材
料層の複層構造である場合が多く、受口部と挿口部との
接着は、芯材内周面と外層構成材料層との接着となる。
そして、芯材が熱可塑性樹脂であり、外層構成材料が熱
硬化性樹脂であると、両者の接着は非常に難しいものと
なる。このため、接続強度が低く、また水密性に劣ると
いった問題があった。
一方、前記した特開昭54−146871号公報に開示
された製造方法にあっては、次のような問題があった。
すなわち、受口成形用型材の装着位置を決定するための
工夫が何らなされていないため、管の長さにばらつきが
生じるといった問題があった。
また、連続生産を行おうとした場合、周方向に回転しな
がら軸方向に進む芯型の動きにタイミングを合わせなが
ら受口成形用型材を芯型の所定の位置に装着する必要が
生じるが、このようなことは実際にはほとんど不可能で
ある。したがって、受口付樹脂複合管の連続生産を行う
ことができないといった問題があった。
さらに、専ら、直管部及び受口部がそれぞれ所定肉厚の
成形材料層で構成された受口付樹脂複合管の製造を目的
とする方法であるため、例えば熱可塑性樹脂管等の合成
樹脂管を芯材とする樹脂複合管の製造には到底対応でき
るものではなかった。
この発明は上記従来の問題点に鑑みなされたものであっ
て、ゴム輪による接合や接着剤によるTS接合が可能で
、また、内面が耐食材の連続した構造で、しかも、前記
したような余巻きや積層厚のむら、巻きピッチの不揃い
等の不都合がなく、外観の整った受口付樹脂複合管を連
続的に製造することができる受口付樹脂複合管の製造方
法を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、第1の発明に係る受口付樹脂
複合管の製造方法は、得ようとする樹脂複合管の2倍の
長さを有し、軸方向中央部に離型フィルムが巻装された
定尺の合成樹脂管を、その両管端部を加熱軟化させると
ともに1本づつその管軸に沿って前進させながら管軸周
りに回転させ、その一方で、両側がそれぞれ受口成形金
型部となされた連結部材を予熱しておき、前記した前進
していく合成樹脂管と次の合成樹脂管とを、該予熱され
た連結部材の各受口成形金型部を双方の管の軟化された
管端部にそれぞれ強制嵌入させることによって接続し、
以下同様にして定尺の合成樹脂管の両管端部をそれぞれ
受口部に成形しながら合成樹脂管同士の接続を順次行い
、複数の合成樹脂管が前記連結部材を介して接続一体化
されてなる芯管を形成する工程と、管軸周りに回転しな
がら管軸に沿って前進する前記芯管の外周面に外層構成
材料を巻回して積層しこの外層構成材料を硬化させて樹
脂複合原管を形成する工程と、この樹脂複合原管の外層
構成材料層に、前記合成樹脂管の付き合わせ目の部分で
切込を入れる一方、該外層構成材料層と前記合成樹脂管
の両方を前記離型フィルムが存する部分の中央で切断す
るとともにこの離型フィルムの両端縁における外層構成
材料層に切り込みを入れてから該離型フィルムを除去す
ることによって該フィルムの部分の外層構成材料層を剥
離するとともに、前記連結部材による接続状態を解除し
て、一端に受口部を有し、他端に前記合成樹脂管の素面
が露出した受口付樹脂複合管に分離する工程とを含むも
のである。
また、同様の目的で、第2の発明に係る樹脂複合管の製
造方法は、半分が受口成形金型部に、残りの半分が管端
嵌入部になされた連結部材を予熱しておき、複数本の定
尺の合成樹脂管を、その−方の管端部を加熱軟化させる
とともに1本ずつその管軸に沿って前進させながら管軸
周りに回転させ、前進していく合成樹脂管と次の合成樹
脂管とを、前記軟化された方の管端部に前記予熱された
連結部材の受口成形金型部を強制嵌入させて受口部を成
形すると同時に加熱されていない方の管端部に該連結部
材の管端嵌入部を嵌入することによって連結するととも
に、該連結部材の管端嵌入部を嵌入した方の合成樹脂管
の管端部外周面に所定寸法の外層構成材料付着防止部を
設け、以下同様にして定尺の合成樹脂管の一方の管端部
を受口部に成形しながら合成樹脂管同士の接続を順次行
い、複数の合成樹脂管が前記連結部材を介して接続−体
化されてなる芯管を形成する工程と、管軸周りに回転し
ながら管軸に沿って前進する前記芯管の外周面に外層構
成材料を巻回して積層しこの外層構成材料を硬化させて
樹脂複合原管を形成する工程と、この樹脂複合原管の外
層構成材料層に、前記受口部の端縁位置及び前記外層構
成材料付着防止部の端縁位置で、それぞれ切込を順次入
れてから前記外層構成材料付着防止部を除去することに
よって該付着防止部における外層構成材料層を剥離する
とともに、前記連結部材による接続状態を解除して、一
端に受口部を有し、他端に前記合成樹脂管の素面が露出
した受口付樹脂複合管に分離する工程とを含むものであ
る。
(作用) 本発明に係る樹脂複合管の製造方法は、複数本の定尺の
合成樹脂管を1、連結部材を介して接続することによっ
て1本の芯管を形成し、この芯管を管軸周りに回転させ
ながら前進させてその表面に外層構成材料を巻回し、こ
の外層構成材料を硬化させて樹脂複合原管を形成したの
ち、この原管を前記合成樹脂管の連結部位と鉄管の中央
部(第2の発明にあっては合成樹脂管の連結部位のみ)
で切断分離するものであるから、このようにして得られ
る受口付樹脂複合管は、長さが常に一定で、且つ、管の
全長にわたって外層構成材料の巻きピッチが一定、すな
わち外層構成材料層の厚みが均一なものとなる。
また、連結部材は受口成形金型部を有しているため、受
口部の成形を含む総ての工程が連続したものとなり、バ
ンチ処理で行わざるを得ない従来の方法に比べて、生産
性が大幅に向上する。
さらに、外層構成材料を芯管に巻回する前に、剥離フィ
ルム又は外層構成材料付着防止部を芯管の所定部位に設
け、樹脂複合原管を切断分離する際に、該部位における
外層構成材料層を剥離するものであるから、挿口部(受
口部と反対側)の外層構成材料層が一定幅で除去された
ものとなり、使用時における接続作業でわざわざ外層構
成材料層を除去する必要がなくなる。
(実施例) 以下、この発明に係る受口付樹脂複合管の製造方法につ
いて図面を参照して説明する。
第1図は第1の発明に係る受口付樹脂複合管の製造方法
を実施するための製造装置の概略図であり、第2図は第
1の発明における樹脂複合原管の受口部分の切断箇所を
示す断面説明図、第3図は第1の発明における離型フィ
ルム巻同部分の外層構成材層の切り込み及び切断箇所を
示す断面説明図である。
まず、この第1の発明方法を実施するための製造装置に
ついて第1図に基づいて説明する。
製造装置は、芯管製管手段1、原管製管手段2、原管引
取手段3、切断装置4から構成されており、この製造装
置の前段には、合成樹脂管製管装置(図示せず)が設置
されている。
ここで、合成樹脂管製管装置について説明しておくと、
この装置は、合成樹脂管を連続的に製する製管機と、こ
の製管機で製管された合成樹脂管を所定の寸法に裁断し
て定尺の合成樹脂管とする自動裁断機とから構成された
ものである。
製管機は、例えば保合部が両側縁に形成された合成樹脂
製の帯状体を、螺旋状に巻回して筒状に形成するととも
に、隣合う係合部同士を係合させて、合成樹脂管に製管
するものである。
なお、製管機は、これ以外に、例えば溶融樹脂を押し出
して合成樹脂管を製管する所謂押出機であってもよい。
この第1の発明にあっては上記のようにして製管された
合成樹脂管Cの長さが得ようとする樹脂複合管の2倍の
長さであって、軸方向中央部には所定幅の離型フィルム
Yが巻回される。離型フィルムYとしては例えば、ポリ
エチレンテレフタレート樹脂が好適に用いられる。
さて、樹脂複合管の製造装置の初段に位置する芯管製管
手段1は、上記構成の合成樹脂管製管装置(図示せず)
と、管案内レール61を介して接続されている。
そして、軸方向中央部に所定幅の離型フィルムYが巻回
された状態で管案内レール61に沿って芯管製管手段1
へ合成樹脂管Cが移動される。
この移動される直前に、合成樹脂管Cの後端(図にて左
端)が加熱炉51によって加熱軟化される。そして、こ
の加熱軟化された部分に、両側がそれぞれ受口成形金型
部り、  hとなされ予熱された連結部材Hがブツシャ
−71によって強制嵌入される。尚、符号72はこの強
制嵌入のための当て部材である。更に、管案内レール6
1による移動中に、今度は合成樹脂管Cの前端(図にて
右端)が加熱炉52によって加熱軟化され、次の接続工
程の準備がなされる。
連結部材Hは、第2図に示すように両側が中央部から外
側に向けて径が小さくなるテーパ一部h1、hlを有す
る受口成形金型部り、hを有しているものである。この
テーパ一部hl、hlは、後述する最後工程を経て製造
される受口付樹脂複合管Fの受口部f1を形成するため
のものである。
そしてこの受口部f1には一方の受口付樹脂複合管Fの
離型フィルムYを剥離した後の挿口部f2(後述する)
が挿入接続される。したがって、このテーパ一部hl、
hlの外径は前記挿口部f2の外径に対応した大きさと
しである。
前記芯管製管手段1は、管案内レール61に案内されて
送り込まれてくる定尺の合成樹脂管Cを、前記連結部材
Hによって接続することにより次々と連結一体化して芯
管りに製管するとともに、この芯管りを次段の原管製管
手段2に送り出すものである。
このような機能をもつ芯管製管手段1は、定尺の合成樹
脂管Cを受けるとともに、この管Cをその管軸周りに回
転可能に支承する架台11と、この架台ll上に支承さ
れた合成樹脂管Cを、鉄管Cの管軸に沿う一方向(この
例の場合、第1図において右方向)に、管軸周りの回転
運動を妨げることなく押し出す回転自在プッシャー12
と、この押出装置12により押し出されてくる合成樹脂
管Cを、その管軸周りに回転させながら押出方向に送り
出す送出機13とを備えており、この送出機13により
送り出されていく合成樹脂管Cの前端部の連結部材Hが
前方(図にて右側)の合成樹脂管Cの後端部と連結され
て両合成樹脂管C,Cが一体となり送出機13で一体回
転される。
この連結部材Hにて連結された合成樹脂管Cの両端部が
後述する受口部fL、flに形成される。
前記架台11には図示しないが支持ローラ及び案内ロー
ラが設けられていて、この支持ローラ及び案内ローラで
合成樹脂管Cを回転支持案内するように構成されている
前記送出機13は、架台11の前方、つまり上記した回
転自在ブツシャ−12とは反対側であって、且つ、架台
11から押し出されてきた合成樹脂管Cをそのまま管軸
に沿って引き取ることのできる位置に、架台11と所定
間隔を隔てて設置されている。この送出機13は、合成
樹脂管Cの外周面と当接するように、同一円周上に配設
された複数個の送出ローラからなるものである。
送出ローラば、それぞれ軸芯が合成樹脂管Cの送出方向
に対しある一定の角度θをもって傾けられている。
また、これら送出ローラは、その全部又は一部が駆動源
(図示省略)と接続されている。そして、このようにな
る送出ローラが一方向に回転することによって、合成樹
脂管Cは、その管軸周りに回転されながら一方向に送り
出されてい(9合成樹脂管Cの送出速度は、送出ローラ
の傾き又は回転速度を変化させることで、容易に調整す
ることができる。
次に、原管製管手段2について説明する。この原管製管
手段2は、上記した芯管製管手段1の次段に置かれてお
り、芯管製管手段lから管軸周りに回転しながら送り出
されてくる芯管りの外周面に外層構成材料20(第2図
参照)を巻回し積層して、樹脂複合原管Eを製するもの
である。
このような機能をもつ原管製管手段2は、外層構成材料
巻回部22と、硬化炉26とから構成されている。なお
、図中の符号27は、芯管りを支持するためのローラを
示している。
外層構成材料巻回部22は、FRP等の外層構成材料2
0等を芯管りの外周面に巻回するためのもので、上記送
出機13の次に設けられている。
この外層構成材料巻回部22は、充填材充填ユニット2
4と、FRP巻回ユニット25の二つの巻回ユニットで
構成されている。なお、この実施例では、外層構成材料
巻回部22を二つの巻回ユニットで構成しているが、こ
れに限らず三つ以上の巻回ユニットで構成してもよい。
充填材充填ユニット24は、充填材241を芯管りの外
表面上に供給するための供給機242と、充填材241
を覆う不織布243を巻回するためのガイドローラ24
4と、巻回された不織布243を押さえつけるための押
えローラ245とを備えている。
FRP巻回ユニット25は、帯状に編成されたガラス繊
維251に熱硬化性樹脂を含浸させるための含浸槽25
2と、熱硬化性樹脂が含浸されたFRP253を芯管り
に巻回するためのガイドローラ254と、芯管りに巻回
されたFRP 253を押さえつけるための押えローラ
255とをそれぞれ備えている。
上記不織布243及びFRP253は、いずれも芯管り
の外周面に一定の巻きピンチで螺旋状に巻回されるよう
、芯管りの管軸に対し一定の角度をもって供給される。
この角度は、芯管りの回転速度及び移送速度等の諸条件
に応じて適宜決定される。また、芯管りは、回転しなが
ら進んでいくため、不織布243及びFRP 253は
芯管りに自動的に巻回されていく、従って、上記したい
ずれのガイドローラ244.254も、通常、一箇所に
固定されたままとなっている。
なお、外層構成材料巻回部22の構成は、上記したもの
に限るものではなく、芯管りの外周面に形成する層の数
や外層構成材料の種類等に応じて適宜変更することがで
きる。また、ガラス繊維251に熱硬化性樹脂を含浸さ
せてから巻回を行っているが、ガラス繊維251だけを
芯管りに巻回してから、これに熱硬化性樹脂を塗布等し
て含浸させてもよい。
硬化炉26は、上記した外層構成材料巻回部22で巻回
し積層されたFRP 253等の外層構成材料20を硬
化させるためのもので、前記FRP巻回ユニット25の
後段に配置されている。
この硬化炉26は、外層構成材料20が巻回された芯管
りを周囲から覆うことのできる、例えば筒状に構成され
ている。
次に、原管引取手段3について説明する。この原管引取
手段3は、上記した原管製管手段2の次段に設置されて
おり、原管製管手段2から回転しながら出てくる樹脂複
合原管Eを、その動きを妨げることなく該原管Eの進行
方向に沿って引き取るためのものである。このような機
能をもつ原管引取手段3は、前記した芯管製管手段1の
送出機13と同じ構成であり、また、その動作はこの送
出機13と同期しているか、もしくは若干遅いものであ
る。
原管引取手段3の次には、切断装置4が設置されている
切断装置4は、第2図に示す樹脂複合原管Eの連結部位
である連結部材Hの軸方向中央部位置の外層構成材料層
20をこの連結部材Hの外周面に到るまで切り込まれる
一方、第3図に示す樹脂複合原管Eの離型フィルムYの
巻回部分の軸方向中央部を外層構成材料層20もろとも
切断すると共に、この離型フィルムYの両端における外
層構成材料層20に切り込みを入れるものである。
尚、上記切断後における連結部材Hは管内より取り除か
れて前記芯管りの製造工程に再使用される。この連結部
材Hの取り除かれた部分は受口部f1に形成される。一
方、切り込み後における離型フィルムYは管より剥離さ
れてこの部分に挿口部f2が形成される。
次に、第1の発明に係る樹脂複合管の製造方法を説明す
る。
まず、合成樹脂管製管装置の製管機により、合成樹脂管
Cを連続的に製管し、これを自動裁断機により規定の寸
法に順次裁断する。
このようにしてできた定尺の合成樹脂管C・・・は、軸
方向中央部に所定幅の離型フィルムYが巻回されて、管
案内レール61に案内されて一本ずつ芯管製管手段1の
架台11上に送られる。
この管案内レール61に案内される直前に合成樹脂管C
の後端が加熱炉51によって加熱軟化される。そして、
この加熱軟化された部分に、両側が受口成形金型部り、
hとなされ予熱された連結部材Hがブツシャ−71によ
って強制嵌入される。
更に、管案内レール61による移動中に、今度は合成樹
脂管Cの前端が加熱炉52によって加熱軟化される。
そして、架台11上に合成樹脂管Cが送り込まれてくる
と、回転自在ブツシャ−12が作動し、合成樹脂管Cは
架台11上のローラに案内されて送出機13に向かって
押し出されていく。
この時点で、送出機13は既に起動しており、やがて送
出機13に合成樹脂管Cの前端部が達し、この前端部の
外周面に送出機13の送出ローラが当接すると、回転し
ている送出ローラによって、合成樹脂管Cは管軸間りに
回転を開始し、この送出機13によって管軸方向に送り
出されていく。
このようにして、この送出機13によって管軸方向に送
り出されていくと、これ以上合成樹脂管Cを後から押し
続ける必要がなくなるので、回転自在プッシャー12が
縮退して初期位置に復帰する。
そして、合成樹脂管Cが架台11上から完全に離れると
、管案内レール61の先端にあるストッパ(図示せず)
が解除されて、次の連結部材H付きの合成樹脂管Cが前
端を加熱軟化された状態で架台11上に送り込まれる。
次に、次の合成樹脂管Cが回転自在ブッシャー12にて
、前方へ送り出されると、合成樹脂管Cと前方位置の合
成樹脂管Cとが連結部材Hを介して接続され、これら各
合成樹脂管C,Cは、一体連結されていく。
ここで、回転自在プッシャー12による合成樹脂管Cの
押出速度は、送出機13による合成樹脂管Cの押出速度
よりも早い速度に設定されており、これにより、連結部
材Hによって、各合成樹脂管C1Cが連結されることと
なる。
これに伴って、前の合成樹脂管Cの回転運動によってこ
の連結部材Hを介して架台11上の合成樹脂管Cも回転
し始める。
架台11上の合成樹脂管が送出!1113に達したなら
ば、回転自在プッシャ−12は元の位置に復帰される。
そして、合成樹脂管Cが架台11上から離れたら、再び
管案内レール61のストフパが解除されて次の連結部材
H付きの合成樹脂管Cが架台11上に送り込まれる。
以下、上記と同様にして、次々と合成樹脂管C・・・が
連結部材Hで両端部を拡径されながら接続されることに
よって連結されていき、これによって芯管りが連続的に
製管されていく。
以上のようにして芯管製管手段1により製管された芯管
りは、原管製管手段2へ送り出されていく。
まず、外層構成材料巻回部22の充填材充填ユニット2
4によって、充填材241が芯管りの外周面上に供給さ
れ、その上から不織布243が螺旋状に巻回される。
次に、FRP巻回ユニット25によって、FRP253
が螺旋状に巻回される。
そして、これらFRP253等は、芯管りが常に一定の
速度で回転しながら前進しているため、芯管りに終始一
定のピッチで螺旋状に巻回され、芯管りの外周面には、
一定の厚みをもった外層構成材料層20が連続的に形成
されることになる。
このようにして、外層構成材料層20が形成された後、
芯管りは、硬化炉26内を回転しながら進み、その間に
上記外層構成材料層20が硬化して、樹脂複合原管Eと
なる。
このようにして、定尺の複数本の合成樹脂管C・・・が
、それらの両端部が連結部材Hによって接続されること
によって直列に連結されるとともに軸芯周りに回転され
なから軸芯に沿う方向に移送される芯管りの外周面に外
層構成材料層20が形成され、この外層構成材料層20
が硬化されて樹脂複合管Eが形成され、管引取手段3に
よって回転されながら引き取られ、次の切断装置4へと
送られていく。
そして、この切断装置4によって、第2図に示す樹脂複
合管Eの連結部位である連結部材Hの軸方向中央部位置
の外層構成材料層20が連結部材Hの外周面に到るまで
切り込まれる一方、第3図に示す樹脂複合管Eの離型フ
ィルムYの巻回部分に軸方向中央部が外層構成材料層2
0もろとも切断されると共に、この離型フィルムYの両
端における外層構成材料層Yに切り込みが入れられる。
尚、前記連結部材Hに被探知体2を配するとともに、前
記切断機4に探知機を設けて、この探知機で前記被探知
体を探知することによって、樹脂複合原管Eの切断と外
層構成材料層20の切り込みとを正確にすることができ
る。
更に、上記切断後における連結部材Hは管内より取り除
かれ芯管りを製造する工程に再使用される。この連結部
材Hを取り除いた部分が受口部f1に形成される。一方
、切り込み後における離型フィルムYは管より剥離され
て、この部分に挿口部f2が形成される。
上記の各工程によって製造された受ロ付樹脂複合管F、
F同士を接続するには一方の樹脂複合管の一端の受口部
fl内面に接着剤を塗り、他方の樹脂複合管の挿口部f
2を前記受口部f1に挿入する。
すると、受口部f1内面に塗られた接着剤が潤滑剤の役
目をなすので、前記挿口部f2は受口部fl内にスムー
ズに挿入される。
その後、接着剤が硬化して受口部f1に挿口部f2が挿
入固定され、双方の樹脂複合管F、F同士が強固に接続
される。
上記の接続状態において、金管の内面が合成樹脂管から
なる耐食材の連続した面構造となる。
しかも、余巻き、積層厚のむら、巻きピッチの不揃い等
がなく、外観が整ったものとなる。
第4図は第2の発明の受口付樹脂複合管の製造方法を実
施するための製造装置の概略図であり、第5図は第1の
例の連結部材と樹脂複合原管の外層構成材料層の切り込
み個所を示す断面説明図、第6図は第2の例の連結部材
と樹脂複合原管の外層構成材料層の切り込み箇所を示す
断面図、第7図は第3の例の連結部材と樹脂複合原管の
外層構成材料層の切り込み箇所を示す断面図である。
まず、この第2の発明方法を実施するための製造装置に
ついて第4図に基づいて説明する。
製造装置は、芯管製管手段1、原管製管手段2、原管引
取手段3、切断装置4から構成されており、この製造装
置の前段には、合成樹脂管製管装置(図示せず)が設置
されている。
ここで、合成樹脂管製管装置について説明しておくと、
この装置は、前記第1の発明と同様に、合成樹脂管を連
続的に製する製管機と、この製管機で製管された合成樹
脂管を所定の寸法に裁断して定尺の合成樹脂管とする自
動裁断機とから構成されたものである。
製管機は、例えば保合部が両側縁に形成された合成樹脂
製の帯状体を、螺旋状に巻回して筒状に形成するととも
に、隣合う係合部同士を係合させて、合成樹脂管に製管
するものである。
なお、製管機は、これ以外に、例えば溶融樹脂を押し出
して合成樹脂管を製管する所謂押出機であってもよい。
この第2発明にあっては、上記のようにして製管された
合成樹脂管Cの前端が加熱炉53によって加熱軟化され
る。
さて、樹脂複合管の製造装置の初段に位置する芯管製管
手段1は、上記構成の合成樹脂管製管装置(図示せず)
と、管案内レール61を介して接続されている。
そして、前端が加熱炉53によって加熱軟化された状態
で管案内レール61に沿って芯管製管手段1へ合成樹脂
管Cが移動される。
前記芯管製管手段1は、管案内レール61に案内されて
送り込まれてくる定尺の合成樹脂管Cを、半分が受口成
形金型部h3に、残りの半分が管端嵌入部h4になされ
予熱された連結部材Hを介して次々と連結一体化して芯
管りに製管するとともに、この芯管りを次段の原管製管
手段2に送り出すものである。
このような機能をもつ芯管製管手段1は、定尺の合成樹
脂管Cを受けるとともに、この管Cをその管軸周りに回
転可能に支承する架台11と、この架台ll上に支承さ
れた合成樹脂管Cを、鉄管Cの管軸に沿う一方向(この
例の場合、第4図において右方向)に、管軸周りの回転
運動を妨げることなく押し出す回転自在プッシャー12
と、この回転自在ブツシャ−12により押し出されてく
る合成樹脂管Cを、その管軸周りに回転させながら押出
方向に送り出す送出機13とを備えており、この送出機
13により送り出されていく合成樹脂管Cの加熱軟化さ
れた前端部が前方(図にて右側)の合成樹脂管Cの後端
部に予熱された連結部材Hを介在させた状態で連結され
て両合成樹脂管C2Cが一体となり送出機13で一体回
転される。
この連結部材Hとしては、例えば第5図、第6図、第7
図に示す3つの例のものがある。
第5図に示す連結部材Hは、図にて左半分が中央から外
側になるにつれて径が小さくなるテーパ部h5を有する
受口成形金型部h3に形成され、右半分に合成樹脂管C
の管端部が嵌入される嵌入溝h6を有する管端嵌入部h
4に形成されている。
第6図に示す連結部材Hは、図にて左半分が受口成形金
型部h3に形成され、右半分に合成樹脂管Cの管端部が
外周に嵌合される管端嵌入部h4に形成されている。尚
、この合成樹脂管Cの管端部外周には離型フィルムYが
巻回されるようになっている。
第7図に示す連結部材Hは、図にて左半分が受口成形金
型部h3に形成され、右半分に合成樹脂管Cの管端部が
外周に嵌合される管端嵌入部に形成されている。尚、こ
の合成樹脂管Cの管端部外周には、スペーサSが配され
るようになっている。
このようにして、合成樹脂管Cの管端部には、外層構成
材料付着防止部Rが設けられる。
前記架台11には図示しないが支持ローラ及び案内ロー
ラが設けられていて、この支持ローラ及び案内ローラで
合成樹脂管を回転支持案内するように構成されている。
前記送出機13は、架台11の前方、つまり上記した回
転自在プッシャー12とは反対側であって、且つ、架台
11から押し出されてきた合成樹脂管Cをそのまま管軸
に沿って引き取ることのできる位置に、架台11と所定
間隔を隔てて設置されている。この送出機13は、合成
樹脂管Cの外周面と当接するように、同一円周上に配設
された複数個の送出ローラからなるものである。
送出ローラは、それぞれ軸芯が合成樹脂管Cの送出方向
に対しある一定の角度θをもってmけられている。
また、これら送出ローラは、その全部又は一部が駆動S
(図示省略)と接続されている。そして、このようにな
る送出ローラが一方向に回転することによって、合成樹
脂管Cは、その管軸周りに回転されながら一方向に送り
出されていく。合成樹脂管Cの送出速度は、送出ローラ
の傾き又は回転速度を変化させることで、容易に調整す
ることができる。
なお、前記した架台11に、この送出機13と同様の構
成をもったものを採用してもよい。
次に、原管製管手段2について説明する。この原管製管
手段2は、上記した芯管製管手段1の次段に置かれてお
り、芯管製管手段1から管軸周りに回転しながら送り出
されて(る芯管りの外周面に外層構成材料20を巻回し
積層して、樹脂複合原管Eを製するものである。
このような機能をもつ原管製管手段2は、外層構成材料
巻回部22と、硬化炉26とから構成されている。なお
、図中の符号27は、芯管りを支持するためのローラを
示している。
外層構成材料巻回部22は、FRP等の外層構成材料2
0等を芯管りの外周面に巻回するためのものである。
この外層構成材料巻回部22は、充填材充填ユニット2
4と、FRP壱回巻回ット25の二つの巻回ユニットで
構成されている。なお、この実施例では、外層構成材料
巻回部22を二つの巻回ユニットで構成しているが、こ
れに限らず三つ以上の巻回ユニットで構成してもよい。
充填材充填ユニット24は、充填材241を芯管りの外
表面上に供給するための供給機242と、充填材241
を覆う不織布243を巻回するためのガイドローラ24
4と、巻回された不織布243を押えつけるための押え
ローラ245とを備えている。
FRPI回ユニツユニット25状に編成されたガラス繊
N251に熱硬化性樹脂を含浸させるための含浸槽25
2と、熱硬化性樹脂が含浸されたFRP253を芯管り
に巻回するためのガイドローラ254と、芯管りに巻回
されたFRP253を押さえつけるための押えローラ2
55とをそれぞれ備えている。
上記不織布243及びFRP 253は、いずれも芯管
りの外周面に一定の巻きピンチで螺旋状に巻回されるよ
う、芯管りの管軸に対し一定の角度をもって供給される
この角度は、芯管りの回転速度及び移送速度等の諸条件
に応じて適宜決定される。また、芯管りは、回転しなが
ら進んでいくため、不織布243及びFRP 253は
芯管りに自動的に巻回されていく。従って、上記したい
ずれのガイドローラ244.254も、通常、一箇所に
固定されたままとなっている。
なお、外層構成材料巻回部22の構成は、上記したもの
に限るものではなく、芯管りの外周面に形成する層の数
や外層構成材料の種類等に応じて適宜変更することがで
きる。また、ガラス繊維251に熱硬化性樹脂を含浸さ
せてから巻回を行っているが、ガラス繊維251だけを
芯管りに巻回してから、これに熱硬化性樹脂を塗布等し
て含浸させてもよい。
硬化炉26は、上記した外層構成材料壱回部22で巻回
し積層されたFRP253等の外層構成材料20(第2
図参照)を硬化させるためのもので、前記FRP巻回ユ
ニット25の後段に配置されている。
この硬化炉26は、外層構成材料20が巻回された芯管
りを周囲から覆うことのできる、例えば筒状に構成され
ている。
次に、原管引取手段3について説明する。この原管引取
手段3は、上記した原管製管手段2の次段に設置されて
おり、原管製管手段2から回転しながら出てくる樹脂複
合原管Eを、その動きを妨げることなくこの原管Eの進
行方向に沿って引き取るためのものである。このような
機能をもつ原管引取手段3は、前記した芯管製管手段1
の送出機13と同じ構成であり、また、その動作は該送
出機13と同期しているか、もしくは若干遅いものであ
る。
原管引取手段30次には、切断装置4が設置されている
切断装置4は、樹脂複合原管Eの連結部位の連結部材H
の軸方向中央部位の外層構成材料層20を切り込む(第
5図、第6図、第7図矢符X参照)と同時に、挿入側の
外層構成材料付着防止部Rの基端部分に位置する外層構
成材料層20を切り込んで(第5図、第6図、第7図矢
符X参照)、それぞれ連結部位で切り離した後に、連結
部材Hを引き抜いて樹脂複合管F単体5得るようにした
ものである。
尚、上記のようにして引き抜かれた連結部材Hは芯管り
の形成時に再使用されるものである。
尚、前記連結部材Hに被探知体を配するとともに、前記
切断機4に探知機を設けて、この探知機で前記被探知体
を探知することによって、樹脂複合原管Eの外層構成材
料層20の切り込みを正確にすることも可能である。
尚、図中9は樹脂複合管F単体を送り出すためのガイド
レールである。
次に、本発明に係る受口付樹脂複合管の製造方法を説明
する。
まず、合成樹脂管製管装置の製管機により、合成樹脂管
Cを連続的に製管し、これを自動裁断機により規定の寸
法に順次裁断する。
このようにしてできた定尺の合成樹脂管C・・・は、そ
の前端が加熱炉53によって加熱軟化されて、前案内レ
ール61に案内されて一本ずつ芯管製管手段1の架台l
l上に送られる。
架台ll上に合成樹脂管Cが送り込まれてくると、回転
自在プッシャー12が作動し、合成樹脂管Cは架台11
上のローラに案内されて送出機13に向かって押し出さ
れていく。
この時点で、送出機13は既に起動しており、やがて送
出機13に合成樹脂管Cの前端部が達し、該前端部の外
周面に送出機13の送出ローラが当接すると、回転して
いる送出ローラによって、合成樹脂管Cは管軸間りに回
転を開始し、この送出機13によって管軸方向に送り出
されていく。
このようにして、この送出機13によって管軸方向に送
り出されていくと、これ以上合成樹脂管Cを後ろから押
し続ける必要がなくなるので、回転自在プッシャー12
が縮退して初期位置に復帰する。
そして、合成樹脂管Cが架台11上から完全に離れると
、前案内レール61の先端にあるストッパ(図示せず)
が解除されて、前端部を加熱軟化された次の合成樹脂管
Cが架台11上に送り込まれる。
次に、次の合成樹脂管Cが回転自在プッシャ−12にて
、前方へ送り出されると、合成樹脂管Cの前端と前方位
置の合成樹脂管Cの左端とが予熱された連結部材Hによ
って一体連結されていく。
ここで、回転自在プッシャー12による合成樹脂管Cの
押出速度は、送出機13による合成樹脂管Cの送出速度
よりも早い速度に設定されており、これにより、連結部
材Hが各合成樹脂管C,Cを連結することとなる。
架台11上の合成樹脂管が送出機13に達したならば、
回転自在ブツシャ−12は元の位置に復帰される。
そして、合成樹脂管Cが架台11上から離れたら、再び
前案内レール61のストッパが解除されて前端を加熱軟
化された次の合成樹脂管Cが架台11上に送り込まれる
以下、上記と同様にして、次々と合成樹脂管C・・・が
連結部材Hを介して連結されていき、これによって芯管
りが連続的に製管されていく。
以上のようにして芯管製管手段lにより製管された芯管
りは、原管製管手段2へ送り出されていく。
原管製管手段2では、まず、外層構成材料付着防止部R
が形成される。
次に、外層構成材料巻回部22の充填材充填ユニット2
4によって、充填材241が芯管りの外周面上に供給さ
れ、その上から不織布243が螺旋状に巻回される。
更に、FRP巻回ユニット25によって、FRP253
が螺旋状に巻回される。
そして、これらFRP253等は、芯管りが常に一定の
速度で回転しながら前進しているため、芯管りに終始一
定のピッチで螺旋状に巻回され、芯管りの外周面には、
一定の厚みをもった外層構成材料層20が連続的に形成
されることになる。
このようにして、外層構成材料層20が形成された後、
芯管りは、硬化炉26内を回転しながら進み、その間に
上記外層構成材料層20が硬化して、樹脂複合原管Eと
なる。
このようにして、定尺の複数本の合成樹脂管C・・・が
、連結部材Hによって直列に連結されるとともに軸芯周
りに回転されなから軸芯に沿う方向に移送されて芯管り
が形成され、この芯管りの外周面に巻回形成される外層
構成材料層20が硬化されて樹脂複合原管Eが形成され
、管引取手段3によって回転されながら引き取られ、次
の切断装置4へと送られていく。
そして、この切断装置4によって、樹脂複合原管Eの連
結部位の連結部材Hの軸方向中央部位の外層構成材料層
20が切り込まれると同時に外層構成材料付着防止部R
の基端部分に位置する外層構成材料層20が切り込まれ
てそれぞれの連結部位で切り離されて一端に受口部f1
を有し、他端に前記外層構成材料付着防止部Rの残部で
ある合成樹脂管の素面が露出した挿口部f2を有する樹
脂複合管F単体が得られる。
上記の各工程によって製造された受口付樹脂複合管F、
 F同士を接続するには、一方の樹脂複合管の一端の受
口部f1内面に接着剤を塗り、他方の樹脂複合管の挿口
部f2を前記受口部f1に挿入する。
すると、受口部f1内面に塗られた接着剤が潤滑剤の役
目をなすので、前記挿口部f2は受口部fl内にスムー
ズに挿入される。
その後、接着剤が硬化して受口部f1に挿口部f2が挿
入固定され、双方の樹脂複合管F、F同士が強固に接続
される。
上記の接続状態において、金管の内面が合成樹脂からな
る耐食材の連続した面構造となる。
しかも、余巻き、積層厚のむら、巻きピッチの不揃い等
がなく、外観が整ったものとなる。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば、樹脂複合管同
士のゴム輪による接合や接着剤によるTS接合が可能で
、また、内面が耐食材の連続した構造で、しかも、余巻
きや積層厚のむら、巻きピッチの不揃い等の不都合がな
く、外観の整った受口付樹脂複合管を連続的に製造する
ことができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の発明に係る受口付樹脂複合管の製造方法
を実施するための製造装置の概略図であり、第2図は第
1の発明における樹脂複合原管の受口部分の切断箇所を
示す断面説明図、第3図は第1の発明における離型フィ
ルム巻回部分の外層構成材層の切り込み及び切断箇所を
示す断面説明図、第4図は第2の発明の受口付樹脂複合
管の製造方法を実施するための製造装置の概略図であり
、第5図は第1の例の連結部材と樹脂複合原管の外層構
成材料層の切り込み個所を示す断面説明図、第6図は第
2の例の連結部材と樹脂複合原管の外層構成材料層の切
り込み箇所を示す断面図、第7図は第3の例の連結部材
と樹脂複合原管の外層構成材料層の切り込み箇所を示す
断面図である。 C・・・合成樹脂管 D・・・芯管 E・・・樹脂複合原管 F・・・樹脂複合管 fl・・・受口部 H・・・連結部材 り、h3・・・受口成形金型部 h4・・・管端嵌入部 R・・・外層構成材料付着防止部 Y・・・離型フィルム 20・・・外層構成材料

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)得ようとする樹脂複合管の2倍の長さを有し、軸方
    向中央部に離型フィルムが巻装された定尺の合成樹脂管
    を、その両管端部を加熱軟化させるとともに1本づつそ
    の管軸に沿って前進させながら管軸周りに回転させ、そ
    の一方で、両側がそれぞれ受口成形金型部となされた連
    結部材を予熱しておき、前記した前進していく合成樹脂
    管と次の合成樹脂管とを、該予熱された連結部材の各受
    口成形金型部を双方の管の軟化された管端部にそれぞれ
    強制嵌入させることによって接続し、以下同様にして定
    尺の合成樹脂管の両管端部をそれぞれ受口部に成形しな
    がら合成樹脂管同士の接続を順次行い、複数の合成樹脂
    管が前記連結部材を介して接続一体化されてなる芯管を
    形成する工程と、 管軸周りに回転しながら管軸に沿って前進する前記芯管
    の外周面に外層構成材料を巻回して積層しこの外層構成
    材料を硬化させて樹脂複合原管を形成する工程と、 この樹脂複合原管の外層構成材料層に、前記合成樹脂管
    の付き合わせ目の部分で切込を入れる一方、該外層構成
    材料層と前記合成樹脂管の両方を前記離型フィルムが存
    する部分の中央で切断するとともにこの離型フィルムの
    両端縁における外層構成材料層に切り込みを入れてから
    該離型フィルムを除去することによって該フィルムの部
    分の外層構成材料層を剥離するとともに、前記連結部材
    による接続状態を解除して、一端に受口部を有し、他端
    に前記合成樹脂管の素面が露出した受口付樹脂複合管に
    分離する工程とを含むことを特徴とする受口付樹脂複合
    管の製造方法。 2)半分が受口成形金型部に、残りの半分が管端嵌入部
    になされた連結部材を予熱しておき、複数本の定尺の合
    成樹脂管を、その一方の管端部を加熱軟化させるととも
    に1本ずつその管軸に沿って前進させながら管軸周りに
    回転させ、前進していく合成樹脂管と次の合成樹脂管と
    を、前記軟化された方の管端部に前記予熱された連結部
    材の受口成形金型部を強制嵌入させて受口部を成形する
    と同時に加熱されていない方の管端部に該連結部材の管
    端嵌入部を嵌入することによって連結するとともに、該
    連結部材の管端嵌入部を嵌入した方の合成樹脂管の管端
    部外周面に所定寸法の外層構成材料付着防止部を設け、
    以下同様にして定尺の合成樹脂管の一方の管端部を受口
    部に成形しながら合成樹脂管同士の接続を順次行い、複
    数の合成樹脂管が前記連結部材を介して接続一体化され
    てなる芯管を形成する工程と、 管軸周りに回転しながら管軸に沿って前進する前記芯管
    の外周面に外層構成材料を巻回して積層しこの外層構成
    材料を硬化させて樹脂複合原管を形成する工程と、 この樹脂複合原管の外層構成材料層に、前記受口部の端
    縁位置及び前記外層構成材料付着防止部の端縁位置で、
    それぞれ切込を順次入れてから前記外層構成材料付着防
    止部を除去することによって該付着防止部における外層
    構成材料層を剥離するとともに、前記連結部材による接
    続状態を解除して、一端に受口部を有し、他端に前記合
    成樹脂管の素面が露出した受口付樹脂複合管に分離する
    工程とを含むことを特徴とする受口付樹脂複合管の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003194262A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Sekisui Chem Co Ltd 補強複合管とその接合方法

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