JPH03233409A - プラスチック製マルチフィラメント型光ファイバの製造方法 - Google Patents

プラスチック製マルチフィラメント型光ファイバの製造方法

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JPH03233409A
JPH03233409A JP2275248A JP27524890A JPH03233409A JP H03233409 A JPH03233409 A JP H03233409A JP 2275248 A JP2275248 A JP 2275248A JP 27524890 A JP27524890 A JP 27524890A JP H03233409 A JPH03233409 A JP H03233409A
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core
multifilament
light
plastic
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文男 鈴木
Masaji Okamoto
正司 岡本
Toshinori Sumi
敏則 隅
Katsuhiko Shimada
島田 勝彦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は画素数が300〜30000と高画素数であり
且つ画素欠点の少ないプラスチック製マルチフィラメン
ト型光ファイバに関するものである。
[従来の技術] 繊維径200−以下なる石英系光ファイバを配列度よく
整列し、繊維同士を接着剤にて接合したマルチフィラメ
ント型光ファイバは光による画像伝送を行うことができ
るため、胃カメラをはしめとする内視鏡として医療機器
分野を中心にその利用が進められている。
ガラス系光ファイバは、これまでプラスチック系光ファ
イバに比べ、その繊度を細くすることが比較的容易であ
るため1ooooを越える多画素数のマルチフィラメン
ト型光ファイバの開発が進められているが、ここに用い
ている光ファイバが、極めて細繊度であることと、曲げ
に対する抵抗力が小さいため、マルチフィラメント型光
ファイバの使用時における曲げ操作により画素を構成す
る個々の光ファイバが比較的容易に切損し、当該部分が
マルチフィラメント型光ファイバの画素欠点となる大き
な難点とされている。
またガラス系光ファイバにて作られたマルチフィラメン
ト型光ファイバはその特性上剛直なものとなることはさ
けられず、イメージスコープとして使用する場合、その
曲げ角度を大きくとることが難しく、監視々野を余り広
くとれないという難点もある。
そこで、従来より、ガラス系光ファイバに比べ折損しに
くく、曲げ易いという特性を備えたプラスチック系光フ
ァイバを複数本集合したプラスチック系マルチフィラメ
ント型光ファイバの開発が試みられており、例えば、U
SP3556.635号公報、及び特開昭56−395
05号公報等に提案がなされている。
しかし、プラスチック系マルチフィラメント型光ファイ
バでは、画素数の多いファイバを作ることが難しく、そ
の実用化が遅れていた。
特に内視鏡に使用されるマルチフィラメント型光ファイ
バとするには、画像の解像度を上げ画像の伝送性能を向
上させるために画素数を増やす必要があり、通常300
画素以上、好ましくは1000画素以上、さらに好まし
くは3000画素以上のマルチフィラメント型光ファイ
バとすることが望まれ、とくに胃カメラのように広い範
囲を1画面で観察する必要がある場合などは6000画
素以上のマルチフィラメント型光ファイバとすることが
望まれる。
しかし、画素径を一定にして画素数を増加させたプラス
チック製マルチフィラメント型光ファイバではその外径
が太くなり柔軟性が無くなり使用し難くなる。特に血管
内視鏡のように細くしかも折れ曲がった部分で使用され
る内視鏡では柔軟性を低下させることはできず、画素径
を細くしてプラスチック製マルチフィラメント型光ファ
イバの外径を細くすることにより柔軟性を確保する必要
がある。
しかし芯の直径が20−以下、特に101!m以下なる
光ファイバにて構成したプラスチック製マルチフィラメ
ント型光ファイバは光が伝送されにくくなり、伝送画像
が暗くなるいわゆる画素欠陥が急激に増加し、伝送され
る画像の解像性能が悪化するという問題が生ずる。
さらに、特定の島において光は伝送されているが、その
量(透過光りが周囲の島を伝送ささる光量よりも少ない
と、その部分が「しみ」のようになり、画像の質が低下
するという問題が生ずる。
米国特許第3556.635号に示される発明は、同公
報に図示された特定構造の海島複合紡糸ノズルを用いて
プラスチック製マルチフィラメント型光ファイバを製造
するものである。この発明で用いる海島複合紡糸ノズル
は、光ファイバの芯成分形成用パイプを、鞘形成用口金
板内に植立し、鞘成分形成用パイプを海成分形成用口金
板肉に植立た構造をとっているため、その構造は極めて
複雑な構造であり、各パイプの口金内への植立部分のデ
ッドスペースを生じ、複合紡糸時に当該部分に熱溶融ポ
リマーの帯留部が生じてポリマーが熱劣化し異物が生し
易く、画素欠陥の少ないプラスチック製マルチフィラメ
ント型光ファイバを作り難いという難点がある。
[問題を解決するための手段] そこで本発明者等は解像性の高いマルチフィラメント型
光ファイバを開発することを目的として検討した結果、
導光性熱部の数100個当り光を通さない画素欠陥とな
る島部の数が1個以下、さらに好ましくは0.1個以下
にすると、伝送される画像の質が良好になることを見出
した。
また、画像の「しみ」を生じさせる画素(以下rしみ画
素Jと略記する)は、その透過光量が全島部の透過光量
の平均値Hの0.7倍以下であることを見出し、その数
を島部100個光り3個以下、好ましくは1個以下にす
ると、伝送される画像の質がさらに向上することを見出
した。また、発期者ちは、上述の画素欠陥や透過光量の
低下は、島部の主たる光路である芯を構成する樹脂中に
含まれる異物またはゴミだけでなく、鞘及び海を構成す
る樹脂中に含まれる異物またはゴミに起因し、マルチフ
ィラメント型光ファイバを構成する樹脂中のゴミの大き
さと数を低減することにより画素欠点を実質上問題にな
らない数まで減少し得たマルチフィラメント型光ファイ
バとなることを見出した。
すなわち本発明の要旨とするところは、300〜300
00なる数で導光性熱部が海部に配置された海島構造を
有したプラスチック製マルチフィラメント型光ファイバ
で有り、島部のうち主に光が通る芯の直径が2〜20I
!mであり、導光性島部100個当りの光を通さない画
素欠陥が島の数が1個以下であることを特徴とするマル
チフィラメント型プラスチック製光ファイバトにある。
本発明において、光ファイバを構成する樹脂中に含まれ
るゴミの数は次のような方法で測定した。樹脂の一定量
を、溶剤に溶解し該樹脂の樹脂濃度0.1%なる希薄溶
液を製作し、該希薄溶液の一定量中に含まれる異物の数
を液体微粒子数計数装置(HIAC/ROYCO社製、
バイアツクロイコ液体微粒子カウンター)で計数し、該
樹脂1g中に含まれる異物の数に換算した。
本発明の芯の直径が20−以下、好ましくは10−以下
である芯の直径の小さなプラスチック製マルチフィラメ
ント型光ファイバに対し特に有用である。芯の直径が2
0mを越えるものでは、マルチフィラメント型光ファイ
バの可撓性が不足するようになり、可撓性が要求される
血管内視用画像伝送体としての適性を欠くようになるの
で好ましくない。また芯の直径が2p以下のマルチフィ
ラメント型光ファイバは、該プラスチック製マルチ光フ
ァイバの光伝送損失が3dB/l1以上と大きくなり、
伝送される光量は少なく画像が著しく暗く実用に耐えな
くなる傾向が認められるので好ましくない。
本発明の光ファイバを構成する樹脂に含まれるゴミの大
きさと数は、プラスチック製マルチフィラメント型光フ
ァイバの画素欠点の数と伝送損失に大きな影響を及ぼす
ので重要である。
現在のところ異物の検出下限が0.5 trmでありこ
れ以下の大きさの異物は計測できないが、0.5μ以上
の異物の数が光ファイバを構成する樹脂1g当たり10
000個を越えると画素欠点が著しく増加したものとな
り、かつ伝送損失も増大して好ましくない。
特に、実際に光が通過する芯及び鞘を構成する樹脂中の
異物は、画素欠点を発生させ、かつ、画質を暗くする原
因となるので出来るだけ少なくする必要がある。特に異
物によるマルチフィラメント型光ファイバの光伝送損失
の増加は短波長領域で大きくなる傾向があり、短波長成
分の透過率が低下し画像が黄色く着色するので正確な色
を反映した画像伝送を行いうるちのとなし得なくなる。
画像の着色を防ぐためにも導光路を構成する芯及び鞘を
構成する樹脂中の異物は出来るだけ少なくすることが好
しく、芯を構成する樹脂1g中に含まれる0、5μ以上
の異物の数を4000個以下、好ましくは2000個以
下にすることが望ましい。また鞘を構成する樹脂1g中
に含まれる0、5−以上の異物の数も、4000個以下
が望ましい。
さらに、異物のうち、大きさが芯の直径の70%以上の
ゴミ又は異物(以下「粗大異物」という)は本発明のマ
ルチフィラメント型光ファイバの画素欠陥や「しみ」画
素(以下両者を合わせて「画素欠点」と略記する)を発
生させる確率が非常に大きいので、芯を構成する樹脂1
gに含まれる粗大異物の数は50個以下、好ましくは2
0個以下、さらに好ましくは10個以下とするのが望ま
しく、かつ、鞘を構成する樹脂1gに含まれる粗大異物
の数は50個以下、好ましくは20個以下とすることが
望ましい。樹脂中に含まれる異物の含有量を低減するに
は樹脂の重合に供する原料を中空糸濾過膜等によって精
密濾過し、重合雰囲気、紡糸雰囲気等をクリーンルーム
化すること、並びに、紡糸ノズル直前に精密濾過フィル
ターを設けることによって本発明の目的を達成すること
がてきる。
本発明のマルチフィラメント型光ファイノ\の芯成分及
び鞘成分形成用プラスチ・ツクの具体例としては次の如
きものが挙げられる。
ポリメチルメタクリレート(n=1.49 ; nは屈
折率を示す、以下間し)およびメチルメタクリレートを
主成分とするコポリマー(n=1.47〜1.50) 
、ポリスチレン(n=1.58)およびスチレンを主成
分とするコポリマー(n=1.50〜1.58)、スチ
レン/アクリロニトリルコポリマー(n=1.56) 
、ポリ4−メチルペンテン1 (n=1.46)、エチ
レン/酢ビコポリマー(n=1.46〜1.50)、ポ
リカーボネート(n=1.50〜1.57) 、ポリク
ロロスチレン(n=1.61) 、ポリ塩化ビニリデン
(n=1.63) 、ポリ酢酸ビニル(n=1.47)
 、メチルメタクリレート/スチレン、ビニルトルエン
又はα−メチルスチレン/無水マレイン酸系三元コポリ
マー又は四元コポリマー(n=1.50〜1.58)、
ポリジメチルシロキサン(n=1.40) 、ポリアセ
タール(n=1.48) 、ポリテトラフルオロエチレ
ン(n=1.35)、ポリフッ化ビニリデン(n=1.
42)、ポリトリフルオロエチレン(n=1.40) 
、パーフルオロエチレン(n=1.34) 、およびこ
れらフ・ン化エチレンの二元系、または三元系コポリマ
ー(n=1.35〜1.40) 、ポリフッ化ビニリデ
ンとポリメチルメタクリレート・ブレンドポリマー(n
−1,42〜1.46) 、一般式CH,= CC00
Rf テ表わされるフッ化メタクリレートを主成分とす
るコポリマーで、基Rfが(CHz)、、(Ch)、、
Hであるコポリマー(n=1.33〜1.42) 、R
fが(CHz)−(CFz)lIFのもの(n=1.3
7〜1.40) 、RfがCH・(CF3) zのもの
(n=1.38) 、RfがC(CF3)3のもの(n
=1.36)、RfがCHzCFzCHFC:F3のも
の(n=1.40)、RfがCH2CF (CF3) 
zのもの(n=1.37) 、およびこれらのフッ化メ
タクリレートのコポリマー(n=1.36〜1.40)
 、およびこれらのフン化メタクリレートのメチルメタ
クリレートコポリマー(n=1.37〜1.43)、般
式C1(、=CH−C00Rf’で表わされるフン化ア
クリレートを主成分とするポリマー、但しRf″が(C
Hz) 1I(CFz) 、Fのもの(n=1.37〜
1.40) 、Rf’が(cl、(cpz)、Hのもの
(n= 1.37〜1.41)、Rf’ がCHzCF
zCHI”CF+のもの(n=1.41)、Rf’がC
H(CH3)2のもの(n=1.38) 、およびこれ
らフン化アクリレートコポリ?−(n=1.36〜1.
41) 、およびこれらフン化アクリレートと前記フッ
化メタクリレートコポリマー(r+−1,36〜1.4
1) 、およびこれらフン化アクリレートとフッ化メタ
クリレートとメチルメタクリレートコポリマー(n−1
,37〜1.43) 、一般弐CHz = CF−CO
OR’″fで表わされるα−フルオロアクリレートを主
成分とするポリマー、およびそのコポリマー(n−1,
33〜1.42)、(但し、式中R”fはCH3、(C
Hz)−(CFz)−F−(C1h)−(CFz)、、
H、CHzCFzCHFCFs、C(CF3)2[(を
示す)パーフルオロ(2,2−ジメチル−1,3−ジオ
キゾール)系フッ素ポリマー(n=1.298〜1.4
5)等を有用に用いることができ、芯形成用ポリマーと
鞘形成用ポリマーとの屈折率(n)の差は0.005以
上好ましくは0,01以上とするのがよい。
海成分として使用しうるプラスチックとしては、上記プ
ラスチックの他、例えばポリアミド、ポリエステルエラ
ストマー、ポリアミドエラストマー、ポリスチレンエラ
ストマー、ポリオレフィンエラストマー、ポリ−4−メ
チルペンテン1、ポリ濃化ビニリデン、アイオノマー、
エチレン/エチルアクリレートコポリマー、エチレン/
酢酸ビニルコポリマー、濃化ビニリデンコポリマー、ポ
リメチルメタクリレート、ポリスチレン、ABS 、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリエチレンなどをその具
体例として挙げることができるが、これらポリマーの流
動性が島成分となる鞘形成用ポリマーの紡糸時の流動性
よりも大きくなるような海成分断面内ポリマーを選定す
るのが鮮明で明るい画像を伝送するマルチ光ファイバを
作るためには好ましい。
また、芯、鞘、海を槽底するポリマーの紡糸時の熱流動
性を示すメルトフローインデックスCMPR,)、(M
FRz)、(MFR,)は[:MFR3]≧(MFR2
)≧(MFRI 〕となるように選定することが画像伝
送特性に優れたマルチフィラメント型プラスチック光フ
ァイバを得るのに都合がよい。
本発明のプラスチック系マルチフィラメント型光ファイ
バは、その海断面内に配された島の直列状態は第2図に
示す如く、俵積み構造をとっているのが望ましい。第2
図中(21)は横断面を、(22)は鞘成分を、(23
)は海成分である。海成分断面内における島成分の配列
状態を俵積み構造とすることによって画素密度が高い高
解像度のマルチフィラメント光ファイバとすることがで
きるのである。
第3図に本発明のプラスチック系マルチフィラメント光
ファイバを製造するに際して好ましく用いる紡糸口金の
一例の断面図である。この紡糸口金は島成分となる光学
繊維芯形成用口金板(31)と、その鞘成分形成用口金
板(32)、海成分形成用口金板(33〉及びマルチフ
ィラメント光フアイバ集合口金板(38)と4つの口金
板を重ねた海島型マルチフィラメント型光ファイバ製造
用複合紡糸口金となっている。
同図中(31a) 、 (32a) 、 (33a)は
それぞれ島成分となる芯成分の紡出孔及び鞘成分紡出孔
並びに海成分紡出孔である。
この紡糸口金の特徴の一つは最下部口金板、即ち繊維集
合口金板(38)の直上に設置された口金板である。海
成分形成用口金板(33)の紡出孔(33a)の形状に
ある。この形状は第4図に、その近傍の拡大図を示した
。同図において(43)は海成分形成用口金板であり、
(43a)は海島成分紡出孔である。この海島成分紡出
孔(43a)は、同図に示す如く、海成分口金板下面に
向ってラッパ状に開口している点に特徴があり、とくに
紡出孔(43a)の途中から下床がりのテーパー孔とな
る形状とするのがよい。更に、紡出孔の下端部は互に隣
接する海島成分紡出孔の下端部となるようにするのが好
ましい。
またこの紡出孔(43a)は相隣接する孔中心間距離を
P、紡出孔(3a)の下端部の直径をRとしたとき、R
≧Pとりわけ、2P≧Rなる関係を満足せしめておくの
がよく、更にはR=4と設定するのがよい。紡出孔(3
a)のラッパ状開札角θは好ましくは10°〈θ<45
°の範囲とするのがよい。
上述した口金構造とすることによって、島成分と海成分
の接合点の溶融ポリマーの流れが極めてスムーズになり
、各紡出孔内に於ける島成分と海成分の流れも、層流状
態を確保することができるため、島成分を真円に近い略
円形の形状に保持することができるようになり、得られ
るマルチ光ファイバの光フアイバ成分の断面形状を従来
技術に比較して第2図に示す如く極めて均一なものとす
ることができるのである。
また、海成分形成用口金の紡出孔の形状が前述した如く
口金下端面に向ってラッパ状開孔となっていると、海島
構造に形成された可塑状態の糸条の海成分形成用ノズル
からのノズル離れは良好であり、蛇行や偏芯が起こらな
いため、繊度斑の発生や、真円性の欠除を効率よく防止
することができるため、海島型ファイバの均斉性を確保
することができるのである。
次いでノズル孔(43a)を離れた多数の糸条を第3図
(38)に示した如き断面形状で第5図に示した如き外
観を備えた繊維集合用口金板で集合することによって本
発明の目的とするプラスチック系マルチフィラメント型
光ファイバとすることができる。
集合口金として第6図(a)に示したような繊維集合口
金を用いると断面が略矩形のマルチフィラメント型光フ
ァイバが得られ、第6図(b)のような繊維集合口を用
いると断面が略六角形のマルチフィラメント型光ファイ
バが得られ、第5図(C)のような繊維集合口を用いる
と断面が略円形のマルチフィラメント型光ファイバが得
られる。得られたマルチフィラメント型光ファイバを、
さらに積層した多画素のマルチフィラメント型光ファイ
バを得る場合には断面が略矩形又は略六角形のものを用
いるのが好ましい。
[本発明の効果] 本発明のプラスチック製マルチ光ファイバは伝送画像が
明るく、かつ、画素欠点のないものとすることができ、
内視鏡をはじめとする医療分野のみならず、種々の分野
で有用に利用することができるものである。
以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1〜4 第4図に示した如き断面構造の紡糸口金であって、第5
図に示す角度θを15°とし、集合口金の形状を第6図
(a)に示した如き構造の繊維集合口金を用い、ホール
数を第1表に示したホール数とし、島成分を構成する芯
成分として、屈折率が1.492ポリメチルメタクリレ
ートを、鞘成分として屈折率が1.415なるポリフッ
化メタクリレートポリマーを用い、海成分としてメチル
メタクリレートを用いて複合紡糸し、第1表に示した如
き特性のマルチフィラメント型光ファイバを得た。また
芯成分として用いたポリメチルメタクリレート中の異物
の数は、第1表に示した通りであった。なお、本実施例
では芯径が7−とし粗大異物の直径は約5μである。
本実施例では、粗大異物の数の少ないポリメチルメタク
リレートポリマーとポリフッ化メタクリレートポリマー
を芯及び鞘材として使用したため、伝送損失が良好で、
画素欠点の少ないマルチフィラメント型光ファイバが得
られた。
また鞘材中の異物数が減少するにつれて、画素欠点数及
び光伝送損失値が減少していることを確かめた。
比較例1 鞘材として異物数が多いポリフッ化メタクリレートポリ
マーを用いた以外は、実施例1と同様な方法でマルチフ
ィラメント型光ファイバを得、評価結果を第1表に示し
た。鞘材中の異物が表1に示す如く所定の数より多いた
め、マルチフィラメント型光ファイバ1g中の異物数も
所定値より多くなったため、画素欠点が多く伝送損失も
大きいマルチフィラメント型光ファイバしか得られなか
った。
実施例5〜8 芯材として第1表に示した異物数のポリメチルメタクリ
レートを使用した以外は、実施例1と同様な方法でマル
チフィラメント型光ファイバを得た。
芯材、鞘材及びマルチフィラメント型光ファイバ中の異
物数が所定より少ないため、画素欠点が少なく、伝送損
失値も低かった。また芯材中の異物数が減少するにつれ
画素欠点及び伝送損失値が減少している。
比較例2 芯材として異物数が多いポリメチルメタクリレートを使
用した以外は、実施例1と同様な方法でマルチフィラメ
ント型光ファイバを得、その特性を測定した結果を第1
表に示した。
芯材中の異物が所定より多く、その結果マルチフィラメ
ント型光ファイバ1g中の異物数も所定値より多くなっ
たため、画素欠点が多く伝送損失も大きいマルチフィラ
メント型光ファイバしか得られなかった。
実施例9 紡糸口金として3043ホールで第6図(ロ)に示した
タイプの繊維集合口を用い、芯、鞘、溝材の吐出量を実
施例5の2倍とした以外は実施例5と同様にして断面が
丸型のマルチフィラメント型光ファイバを得、その特性
を第1表に示した。
画素欠点も少なく画像伝送用として良好な特性を持って
いた。またファイバの外径が細いため柔軟性に冨むマル
チフィラメント型光ファイバであった。
実施例10 鞘材として第1表に示した異物数のポリフッ化メタクリ
レートを使用した以外は、実施例9と同様な方法でマル
チフィラメント型光ファイバを得、評価した結果を第1
表に示した。
芯材、鞘材及びマルチフィラメント型光ファイバ中の異
物数が所定より少ないため、画素欠点が少なく、伝送損
失も低かった。
実施例11 芯の直径を5μmにした以外は、実施例1oと同様な方
法でマルチフィラメント型光ファイバを得、評価した結
果を第2表に示した。なお本実施例では粗大異物は直径
3.5 tm以上の異物となった。
芯材、鞘材及びマルチフィラメント型光ファイバ中の異
物数が所定より少ないため、画素欠点が少なく、伝送損
失も低かった。
第 表 実施例12〜15 実施例1で用いた芯材、鞘材、温材として同じものを用
いた以外は、実施例9と同様な方法でマルチフィラメン
ト型光ファイバを得、その特性を測定した結果を第3表
に示した。
画素欠点も少なく、画像伝送用として良好な特性を持っ
ていた。また、鞘材中の異物数が減少するにつれて、画
素欠点数及び伝送損失が減少している。
比較例3 鞘材として異物数が多いポリフッ化メタクリレートポリ
マーを用いた以外は、実施例12と同様な方法でマルチ
フィラメント型光ファイバを得、評価結果を第3表に示
した。鞘材中の異物が表3に示す如く所定の数より多い
ため、マルチフィラメント型光ファイバ1g中の異物数
も所定値より多くなったため、画素欠点が多く伝送損失
も大きいマルチフィラメント型光ファイバしか得られな
かった。
実施例16〜18 実施例5で用いた芯材、鞘材と同じものを用いた以外は
、実施例9と同様な方法でマルチフィラメント型光ファ
イバを得、その評価結果を第3表に示した。
芯材、鞘材及びマルチフィラメント型光ファイバ中の異
物数が所定より少ないため、画素欠点が少なく、伝送損
失値も低かった。また芯材中の異物数が減少するにつれ
画素欠点及び伝送損失値が減少している。
比較例4 芯材として異物数が多いポリメチルメタクリレートを用
いた以外は、実施例12と同様な方法でマルチフィラメ
ント型光ファイバを得、その特性を測定した結果を第3
表に示した。
芯材中の異物が所定より多く、その結果マルチフィラメ
ント型光ファイバ1g中の異物数も所定値より多くなっ
たため、画素欠点が多く伝送損失も大きいマルチフィラ
メント型光ファイバしか得られなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のマルチフィラメント型光ファイバの拡
大断面図を、第2図及び第3図番よ本発明の光フアイバ
配列状態を示す図、第4図番よ本発明の光ファイバを製
造するに際して用し)る紡糸口金の一例を示す断面図、
第5図は最下部紡糸口金板の部分拡大図であり、第6図
番よ繊維集合口金の一例を示す斜視図である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)300〜30000なる導光性島部が海部に配置
    された海島構造の有するプラスチック製マルチフィラメ
    ント型光ファイバであり、島部のうち主に光が通る芯の
    直径が2〜20μmであり、島部100個当りの光の通
    らない画素欠陥の数が1個以下であることを特徴とする
    プラスチック製マルチフィラメント型光ファイバ。
  2. (2)光の通らない画素欠陥の数が島部100個当り0
    .1個以下であることを特徴とする請求項第1項記載の
    プラスチック製マルチフィラメント型光ファイバ。
  3. (3)全ての島部の透過光量の平均値をMとした時に、
    透過光量がM×0.7以下の島の数が、島部100個当
    り3個以下であることを特徴とする請求項第1項又は第
    2項記載のプラスチック製マルチフィラメント型光ファ
    イバ。
  4. (4)300〜30000なる導光性島部が海部に配置
    された海島構造を有したプラスチック製マルチフィラメ
    ント型光ファイバで有り、島部のうち主に光が通る芯の
    直径が2〜20μmであり、該光ファイバを構成する樹
    脂1gに含まれる0.5μm以上のゴミの数が1000
    0個以下であることを特徴とする請求項第1項、第2項
    又は第3項記載のプラスチック製マルチフィラメント型
    光ファイバ。
  5. (5)島のうち主に光が通る芯を構成する樹脂1gに含
    まれる0.5μm以上のゴミの数が2000個以下であ
    ることを特徴とする請求項第4項記載のプラスチック製
    マルチフィラメント型光ファイバ。
  6. (6)芯−鞘構造の島の数300〜30000なる範囲
    の島部が海部に配置された海島構造を有したプラスチッ
    ク製マルチ光ファイバで有り、島のうち主に光が通る芯
    の直径が2〜20μmであり、該芯を構成する樹脂1g
    に含まれる0.5μm以上のゴミの数が2000個以下
    であることを特徴とするプラスチック製マルチフィラメ
    ント型光ファイバ。
  7. (7)芯の直径の70%以上の大きさのゴミの数が、島
    のうち主に光が通る芯を構成する樹脂1g当り50個以
    下であることを特徴とする請求項第5項記載のプラスチ
    ック製マルチフィラメント型光ファイバ。
  8. (8)芯の直径の70%以上の大きさのゴミの数が、島
    のうち主に光が通る芯を構成する樹脂1g当り10個以
    下であることを特徴とする請求項第7項記載のプラスチ
    ック製マルチフィラメント型光ファイバ。
  9. (9)芯を構成する樹脂1gに含まれる5μm以上のゴ
    ミの数が50個以下であることを特徴とする請求項第6
    項記載のプラスチック製マルチ光ファイバ。
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