JPH03231871A - イオン発生装置およびイオンフロー記録ヘッド - Google Patents

イオン発生装置およびイオンフロー記録ヘッド

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JPH03231871A
JPH03231871A JP1730590A JP1730590A JPH03231871A JP H03231871 A JPH03231871 A JP H03231871A JP 1730590 A JP1730590 A JP 1730590A JP 1730590 A JP1730590 A JP 1730590A JP H03231871 A JPH03231871 A JP H03231871A
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JP
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ion
ion generator
pressurized gas
ion flow
holder
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JP1730590A
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Masaharu Nishikawa
正治 西川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、「イオン発生装置」および上記イオン発生装
置を含んで構成される「イオンフロー記録ヘッド」に関
する。
[従来の技術] イオン発生装置およびイオンフロー記録ヘッドの原理的
な構成は、USP3,689,935号などによって公
知である。すなわちUSP3,689.935号には、
イオン発生手段と静電記録媒体との間に、イオンフロー
制御体を介在させ、このイオンフロー制御体の電極に対
する印加電圧を制御することにより、イオン発生手段に
おけるコロナイオン源からのイオンフローを制御し、静
電記録媒体上に所定の画像を記録するイオンフロー記録
ヘッドが開示されている。
上記イオンフロー制御体は、一般にイオンフロー通過孔
を有する絶縁層と、上記イオンフロー通過孔の周縁に制
御電界を形成する為の電極とによって構成されている。
またコロトロン帯電器の如きイオン源は、イオン発生部
となるワイヤ電極と、シールド電極等の電極と、これら
を支持する絶縁部材とを含んで構成されている。
このような構成のイオンフロー記録ヘッドにあっては、
コロトロン帯電器の如きコロナイオン源からイオンおよ
びオゾンが同時に発生する。イオンフロー制御体がイオ
ンおよびオゾンからなる雰囲気中にさらされると、電極
類がオゾンの酸化作用により酸化したり、コロナ放電に
伴って生成される窒素化合物の沈着によって侵され、電
極の腐食劣化や絶縁耐力の低下等を引き起こす。その結
果、上記構成のイオンフロー記録ヘッドは、比較的短期
間のうちに高湿時における記録特性の劣化等の障害が生
じるようになり、耐久性に乏しく、寿命が短かいという
問題があった。
しかるにこの種のイオンフロー制御体に、オゾンや窒素
化合物が作用するのを確実に防止する手段は、これまで
存在していない。特に塵埃の侵入を防止しながらオゾン
や窒素化合物がイオンフロー制御体に作用するのを有効
に防止するための簡易な手段を備えたものは無かった。
なお機種は異なるが、本出願人の先願に係わる特開昭5
3−79550号公報には、イオン源から発生したオゾ
ンによって感光スクリーンドラムが劣化するのを防止す
るための手段が開示されている。
第16図は、上記公報から引例した図である。
感光スクリーンドラム101の内部には、コロトロン帯
電器102が設置されている。コロトロン帯電器102
で発生したオゾンが感光スクリーンドラム101に作用
するのを防止するために、コロトロン帯電器102の後
端部はダクト3を介して中空回転軸104に連通してい
る。感光スクリンドラム101は、露光窓105を有す
る包囲体106内に収容されている。記録紙(不図示)
は吸引ベルト搬送装置107によって搬送されるものと
なっている。なお記録紙の動きと前記ドラム101の回
転とが同期して作動する如く構成されている。オゾンを
含んだ空気を排除すること、および記録紙を吸引保持す
ることを目的として、中空回転軸104および吸引ベル
ト搬送装置7の吸引用空洞には、ダクト108a、10
8bを介して吸引ファン109が接続されている。なお
包囲体106の中が負圧になると、塵埃を含んだ空気が
外部から侵入してしまう為、ファン109で吸引した空
気は、オゾン分解フィルタ110を介して再び包囲体1
06の内部に環流するように構成されている。
第16図に示した装置は、次のような問題がある。まず
回転する感光スクリーンドラム101を包み込むように
包囲体106を形成する必要があるため、包囲体6が大
損りなものとなる上、包囲体6を完全密封構造にする事
ができないという問題がある。したがって外気中に混入
している塵埃の侵入を遮断する事ができないという問題
がある。
また不完全気密構造の包囲体6に接近して吸引ベルト搬
送装置7が配置される等の事情から、空気循環装置やオ
ゾン分解フィルタを含む装置などが大型化し、装置全体
が大型化してしまうという問題がある。
第17図は、特開平1−190466号公報に開示され
ているイオン流静電記録装置の概略的構成を示す図であ
る。同図において111は記録ヘッドを構成するハウジ
ングである。このハウジング111の上端開口部にはエ
アダクト112が接続されており、このエアダクト11
2を介して外部から加圧空気113が送り込まれる。ハ
ウジング111内へ送り込まれた加圧空気はハウジング
111のタンク室114をバッファとして連通孔115
からイオン生成部116へ送り込まれる。
イオン生成部116には放電ワイヤ117が設置されて
おり、この放電ワイヤ117に対して直流電源118か
ら高電圧が印加される。その結果、イオン119が発生
する。このイオン119はイオン生成部116へ送り込
まれた前記加圧空気113により生成される空気流12
0によって、イオンフロー制御孔121へ送り込まれる
。イオンフロー制御孔121に臨んで設けられている電
極122には、画像制御電源123の出力電圧を駆動ス
イッチング素子124でオン・オフ制御した電圧が印加
される。これによってイオンフロー制御孔121内に働
く電界の作用により、イオンフローが制御され、記録媒
体125上に所要の静電潜像を形成される。
なお前記公報には、エアダクト112に接続される空気
圧送手段には空気清浄化手段が付設されていること、こ
の空気清浄化手段はアンモニア除去手段や塵埃除去手段
であること、等が記載されている。
第17図に示す装置は、イオン119を空気流120に
よって運ぶ構成であるため、イオンフロー制御孔121
の孔径に特定の制約がある。このためイオンフロー制御
孔121を通る空気流120の量を、イオンと共に発生
したオゾンを速やかに除去するのに十分な量にすること
が難しい。またオゾンや窒素化合物等の有害な物質が、
画像記録上重要な部分であるイオンフロー制御孔121
を通って外部に排出されるため、その悪影響を免れる事
ができない。
[発明が解決しようとする課題] 前述したように、イオンフロー通過孔を有する絶縁層と
、上記イオンフロー通過孔の周縁に制御電界を形成する
為の電極とによって構成されているイオンフロー制御体
を備えたイオンフロー記録ヘッドにおいては、オゾンや
窒素化合物がイオンフロー制御体に作用するのを防止す
る手段を備えておらず、その改善が強く望まれていた。
なお特開昭53−79550号公報に開示されている手
段、すなわちオゾンの酸化作用やコロナ放電に伴って生
成される窒素化合物によって侵されるのを防止する手段
は、それ自体に「大型化する」といった欠点がある上、
適用機種を異にしているため、前述した構成のイオンフ
ロー制御体を備えたイオンフロー記録ヘッドには、その
まま適用することができない。
さらに特開平1−190466号公報に開示されている
手段、すなわち発生したオゾンをイオンと共にイオンフ
ロー制御孔121を通して空気流により排出するように
した手段では、オゾンや窒素化合物等の有害な物質が、
画像記録上重要な部分であるイオンフロー制御孔121
を通って外部に排出されるため、イオンフロー制御孔1
21のイオンフロー制御特性が悪化する。
従って本発明の目的は、塵埃の侵入を防止しながら、オ
ゾンや窒素化合物等の有害な物質を有効に排除し得る、
簡易で小型な構造のイオン発生装置、およびこのイオン
発生装置を含んで構成され、イオンフロー通過孔を有す
る絶縁層と、上記イオンフロー通過孔の周縁に制御電界
を形成する為の電極とによって構成されているイオンフ
ロー制御体を備えたイオンフロー記録ヘッドを提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決し目的を達成するために、本発明におい
ては基本的に次のような手段を講じた。
(1)イオン発生装置 イオン源を支持容器で支持してなるイオン発生器と、こ
のイオン発生器を収容保持する中空部を有し且つこの中
空部の周壁の一部に上記イオン発生器のイオン放射口と
一致するスリット状開口部を有し更に上記周壁外周面の
スリット状開口部を含む領域にイオンフロー制御体を装
着するための装着面を有するイオン発生器保持体と、こ
のイオン発生器保持体の外部から前記イオン源を支持し
ている支持容器内に加圧ガスを導入する加圧ガス導入手
段と、この加圧ガス導入手段により前記イオン源支持容
器内に導入された加圧ガスを前記イオン発生器保持体の
外部へ排出する加圧ガス排出手段と、を備えるようにし
た。
(2)イオンフローを己録ヘッド 上記(1)に記載したイオン発生装置と、このイオン発
生装置におけるイオン発生器保持体の周壁外周面に形成
された装着面に対して装着されたイオンフロー制御体と
、を備えるようにした。
なお上記イオンフロー制御体としては、絶縁体層と複数
の電極層とを積層した積層体に、イオンフロー通過孔が
貫通形成されたものを用いる。そして前記装着面に対す
る装着の仕方としては、上記イオンフロー通過孔を上記
イオン発生器保持体の周壁に設けられたスリット状開口
部に一致させた状態で、上記イオンフロー制御体を前記
装着面に対して装着するようにする。
[作用] 上記の手段を講じた結果次のような作用が生じる。
(1)イオン源を支持容器中に支持したイオン発生器が
、イオン発生器保持体の中空部内に収容保持されている
ため、コンパクトな気密室を形成可能である。しかも加
圧ガスの導入手段および導出手段を備えているため、有
害物質発生部を流れる空気量をイオンフロー通過孔の孔
径とは関係なく設定できる。したがって十分な有害物質
除去能力を確保でき、加圧ガスによる気密室内の良好な
りリーニング効果が期待できる。また上記有害物質をイ
オンフロー通過孔を通さずに外部へ排出可能な経路が作
られるので、イオンフロー制御特性に悪影響を及ぼすお
それがない。かくして塵埃の侵入を防止しながら、オゾ
ンや窒素化合物を有効に排除し得る、簡易で小型な構造
の耐久性に富んだイオン発生装置が得られる。
(2)イオン発生器保持体のスリット状開口部がイオン
フロー制御体によって覆われた状態を呈し、微小孔から
なるイオンフロー通過孔以外には、外気と連通している
個所がない。このため気密度が高く、外部から塵埃等が
侵入するおそれが殆どないものとなる。またイオン発生
器保持体を主体としてコンパクトな気密室が形成され、
その中に所定量の加圧ガスが導入されるため、気密部分
が正圧に保たれ、塵埃の侵入がより効果的に阻止される
。同時にイオン源から発生するオゾンや窒素化合物が、
上記加圧ガスと共に排出されるので、有害なオゾンや窒
素化合物が効果的に排除される事になる。
[実施例コ 第1図は本発明の第1実施例を示す図である。
同図に於て、10はイオンフロー記録ヘッドであり、1
1は全体が帯状をなすイオンフロー制御体、11aは上
記イオンフロー制御体に形成されているイオンフロー通
過孔である。12はイオン発生器保持体であり、13は
その周壁の先端部(図中下端部)に設けたスリット状開
口部であり、14は上記周壁外周面のスリット状開口部
を含む領域に形成した円弧面からなるイオンフロー制御
体装着面である。また、15は上記イオン発生器保持体
における中空部である。16は上記中空部内に加圧ガス
を導入するための加圧ガス導入口である。
17はイオン発生器であり、前記イオン発生器保持体1
2の中空部15の中に、保持部材28を介して収容保持
されている。このイオン発生器17は、支持容器18の
中にイオン源としてのコロナワイヤ19を支持している
。20は上記支持容318の中間仕切り壁の中心部に設
けた連通開口、21は上記中間仕切り壁の奥に形成され
ている排気用通路である。22は上記排気用通路に一端
が連なり、他端が前記イオン発生器保持体12の外部へ
連通している加圧ガス導出口である。
23はイオン発生器17のイオン放射口の周辺部と、イ
オン発生器保持体12のスリット状開口部の周辺部との
間に形成した微小スリット状のガス通路である。
24は加圧ガス源、25は調圧制御弁、26は連通配管
、27は記録媒体としての記録紙を各々示している。な
お本実施例においては、加圧ガス源24として空気や窒
素ガス等を入れたガスボンベが用いられている。
ところで、イオンフロー制御体11は、USP3.68
9,935号あるいは本出願人の先願に係わる特開平0
1−055487号等に示される様に、+3層又は複層
の絶縁層(シート)をはさむ様に配置された電極を有し
、これにイオンフロー通過孔が貫通形成されたものであ
る。上記イオンフロー通過孔は、第1図の紙面に対して
垂直な方向に列状に形成されている。なお高密度記録を
達成する為には、イオンフロー通過孔は帯状の領域に二
次元マトリクス状に配置されることが望ましい。また各
電極は上記マトリクス状に配置されたイオンフロー通過
孔に対応して、X−Y方向にセグメント化し、駆動の為
のドライバー素子数を少なくするように工夫されること
が望ましい。
第2図はこの種のイオンフロー制御体を備えたイオンフ
ロー記録ヘッドの基本的構成を示す図である。図示の如
くこのイオンフロー記録ヘッド30は、イオンの流れを
制御するイオンフロー制御体31と、コロナイオンを発
生させるコロナワイヤ電極32と、このコロナワイヤ電
極32に高電圧を供給する高圧電源33と、イオンフロ
ー制御体31に所定の電圧パルスを印加するためのパル
ス発生器34と、このパルス発生器用の直流電源35と
から構成されている。なお36は記録媒体である。
イオンフロー制御体31は、誘電体37を挾んでその両
側に第1電極38および第2電極39を対向配置し、さ
らに第1電極38から第21a極39へ貫通するイオン
フロー通過孔Hを形成したものとなっている。そして、
第1および第2電極38.39にはパルス発生器34か
ら発せられた記録信号電圧としてのパルス電圧が印加さ
れるものとなっている。
このように構成されたイオンフロー記録ヘッド30にお
いては、高圧電源33からコロナワイヤ電極32に対し
て5KV〜l0KVの高電圧が印加されると、コロナワ
イヤ電極32からコロナイオンが発生する。このコロナ
イオンは、電界が印加されているイオンフロー通過孔H
の中を通過して記録媒体36に達する。このとき、パル
ス発生器34から第1電極38と第2電極39との間に
所定のパルス電圧を印加すると、イオンフロー通過孔H
内の電界が変化し、イオンフロー通過孔Hを通過するイ
オンの流れが制御される。このようにして制御されたイ
オンフローが記録媒体36に達すると、記録媒体36上
には上記制御されたイオンフローに応じた所要の静電潜
像が形成される。この静電潜像に現像剤を付与して現像
を行うことにより所望の画像が形成される。
実際の画像形成を行なうには、上述した第2図に示すよ
うな構成単位が、画像の各画素毎に必要となる。
第3図および第4図は、上記のような構成のイオンフロ
ー制御体を示す図である。第3図は第2図における第1
電極38側に相当する表面図であり、第4図は第2図に
おける第2電極39側に相当する裏面図である。第3図
および第4図に示す如く、誘電体である絶縁性基板40
には、第2図のイオンフロー通過孔Hに相当する小孔H
1(Hla、Hlb、 〜) H2(’H2a、H2b、 〜) H3(H3a、H3b、 〜) H4(H4a、H4b、 〜) が各画素毎に印字ラインLl、L2.L3.L4と平行
な状態で4列に、しかも千鳥状に形成されている。
絶縁性基板40の表面には、第3図に示す様に第1電極
41 (41a、41b、41c、41d。
41e)が、印字ラインL1〜L4と所定の角度で交差
する如く、かつ各小孔H1a=H2a〜H3awH4a
〜と同位置にイオンフロー通過孔が形成される如く設け
られている。
上記基板40の裏面側には第4図のように第2電極42
 (42a 〜42d)が、印字ラインL1〜L4と平
行に、かつ小孔H1a−H2a〜H3a−H4a〜と同
位置にイオンフロー通過孔が形成される如く設けられて
いる。
上記の如く構成されたイオンフロー記録ヘッド30の第
2電極42 (42a 〜42d)に記録媒体の移動と
同期してパルス電圧を周期的に印加し、第1電極41 
(41a、 41 b、 41 c、 41 d。
41e)には、画像信号に応じた信号パルスを印加して
、マトリクス駆動を行なうことにより、イオン流を制御
することができる。
このようなマトリックス構造の記録ヘッドを用いれば、
電極や小孔の面積を特に小さくしなくても記録密度を高
め得、分解能を向上することが可能となる。またスイッ
チング回路を個別に設けなくてもよいので、構成が簡略
化する。
通常の場合はイオンフロー記録ヘッドは固定的に配置さ
れる。そしてこのイオンフロー記録ヘッドに対し、記録
紙を相対的に移動させて記録を行うのが一般的である。
第1図に説明を戻す。イオン発生器保持体12は、帯状
をなすフレキシブルなイオンフロー制御体11を安定的
に装着するための装着面14を有しているが、この装着
面14は図示の如く円弧面となっている。このような形
状であれば、イオン発生器保持体12の周壁が存在して
ないスリット状開口部13に於ても、イオンフロー制御
体11の形状を正しく維持することができ大変好都合で
ある。イオン発生器17は、イオン発生器保持体12の
中空部15内に収容保持されるが、イオン発生器保持体
12のスリット状開口部13をイオンフロー制御体1]
で覆ってしまうと、上記中空部15は、はぼ気密室の状
態を呈する。
イオン発生器17としては、コロトロン帯電器の如き放
電装置が用いられる。つまりイオン源であるコロナワイ
ヤ19を、このコロナワイヤ19を囲む様な形状の支持
容器(シールド電極)18で支持したものとなっている
次に第1図の如く構成された第1実施例のイオンフロー
記録ヘッド10の作用を説明する。加圧ガス源24から
の加圧ガスは、矢印aおよびbで示すように、加圧ガス
導入口16からイオン発生器保持体12の中空部15内
に導入される。中空部15内のガス圧力が高まると、加
圧ガスはガス通路23を通り、一方において、イオン放
射口がらイオン発生器17内に導入される。そして上記
導入された加圧ガスは、連通孔20を通り抜けたのち排
気用通路21を通り、さらに加圧ガス導出口22から外
部へ導かれる。前記ガス通路23を通った加圧ガスは、
他方において、イオンフロー制御体11のイオンフロー
通過孔11al!iって大気中に放出される。
コロトロン帯電器の如きイオン発生器17が動作すると
、放電に伴ってオゾンが発生する。また大気中の窒素ガ
スが放電エネルギーによって窒素化合物を作り出し、イ
オン源の附近に高い濃度で滞留する。かくして、このま
まの状態で放置されると、オゾンや窒素化合物がイオン
フロー制御体11の電極や絶縁部材に作用したり、耐着
したり、あるいはイオン源自体にも同様に作用する。そ
の結果、イオン源の変質を引き起こし、劣化を促進させ
る等の悪影響が生ずる。しかるに本実施例では、これ等
の有害物質(有毒ガス)は加圧ガス気流Cによってイオ
ンフロー制御体11へ向かう事を阻止される。そして、
矢印dで示す流れによってイオン発生器保持体12の外
へ運び去られる。
この為、有毒ガス濃度が高くなる事が有効に防止される
また前記加圧ガスは、空洞内の気圧を高め、イオンフロ
ー制御体11のイオンフロー通過孔11aから大気に向
けて気流eとして流出する。
このため上記イオンフロー通過孔11aの周辺に塵埃が
付着したり、イオンフロー通過孔11aから内部へ侵入
したりするのを防止する作用がある。
塵埃がイオンフロー通過孔11aの近傍に耐着すると、
イオンフローの制御特性を変化させて画像ムラを引き起
こす。また高湿時等において、電極間の絶縁耐力を低下
させて電極やドライバー素子を焼損させる危険がある。
しかるに本実施例では、上述した様に塵埃の耐着、侵入
が有効に防止されるため、上記危険が回避される。
このように導入される加圧ガスが清浄であれば、空洞内
が清浄に保たれる上、イオンフロー通過孔11aから大
気に向けて流れる気流eにより、塵埃の付着、侵入が防
止される。
ところで加圧ガス源24は実用的にはエアーポンプの如
く、連続的に加圧空気を供給し得るものである事が好ま
しい。
第5図はこの様な事情を考慮して成された本発明の第2
実施例を示す図である。本実施例は、加圧ガス源として
エアーポンプ50を用い、これに防塵フィルタ51.サ
イレンサー52を付属させたものである。以上の点を除
けば、第1図と同じ構成となっている。
エアーポンプ50は各種方式のものを適用可能であるが
、イオン発生器保持体12の中空部15を含む空洞や加
圧ガスの流路の体積が小さく、また空洞内の気圧を高く
保ちたいとの要求を満たすためには、ポンプ圧が高く、
流量の少い仕様のものを適用するのが好適である。例え
ばダイヤグラム型ポンプ、ピストン往復動型ポンプ等を
適用するのが好ましい。
防塵フィルタ51は空気中に含まれる塵埃を除去するも
のであり、多孔質体や繊維を用いたもの、さらには電気
集塵器等が用いられる。サイレンサー52はエアーポン
プ50による空気の拍動流を定常流に変えると共に、発
生する騒音を小さくすることに役立つが必須のものでは
ない。
上記した第5図に示す第2実施例は、防塵フィルタ51
の性能が良く耐久性が高ければ、構成が簡易であるため
に有効に動作させる事ができる。
しかるに、・フィルタ51の性能が不十分であった場合
には、塵埃の付着防止機能に関して不十分な効果しか得
られなくなってしまう。
第6図は上記事情を考慮して成された第3実施例を示す
図である。すなわち、たとえ防塵フィルタの性能が低く
とも、あるいは防塵フィルタを省略しても、所望の効果
が得られる様に改良した本発明の第3実施例を示す図で
ある。
第6図において、60はエアーポンプ、61は防塵フィ
ルタ、62はサイレンサー、63は配管。
64はオゾン分解フィルタ、を各々示している。
本実施例を第5図に示す第2実施例と比較すると、イオ
ン源に連通した加圧ガス導出口22と防塵フィルタ61
とを連絡する配管63が新たに設けられており、エアー
ポンプ60によって気流が循環するクローズトループが
形成されている点が異なっている。また上記循環経路中
にオゾン分解フィルタ64を介在させた点が異なってい
る。
上記の構成によれば、循環する空気流は基本的に上記ク
ローズトループ内に存在する空気だけである。したがっ
て外部の空気との置換により、外部から塵埃が持込まれ
るおそれがない。従って防塵フィルタ61はきわめて性
能の低いものであっても、さらには防塵フィルタ61を
省略しても、格別には支障が生じないものとなる。なお
オゾン分解フィルタ64としては、特開昭53−795
50号公報に開示されている如く、パラジウム・カーボ
ン、白金・カーボン等の分解触媒を種々の形態に加工し
たものを適用可能である。
第6図に示した第3実施例においては、循環する空気流
は基本的には入れ変えない事を想定しているが、エアー
ポンプ60の始動時の部分的な圧力変動、あるいはエア
ーポンプ60の運転中の圧力分布の状況によってはクロ
ーズトループ内に負圧部分が生じ、その部分からエアー
リークが生じて外気が取込まれ、若干なりとも塵埃の侵
入を許容してしまう場合がある。
第7図はこの様な塵埃の侵入を積極的に誘導し、その障
害が発生しない様に改良した第4実施例を示す図である
第7図に示す第4実施例が、第6図に示す第3実施例と
異なる点は、加圧ガス導出口22からオゾン分解フィル
タ64に至る経路、つまりエアーポンプ60の吸引側の
経路における防塵フィルタ61よりも上流側の位置に、
微量外気導入用のエアーリーク開口65を設けた点であ
る。
このように構成する事によって、循環空気流に少量の外
気が導入される。このため、クローズトループ内全体の
圧力が高まり、負圧部分はエアーリーク開口65の近傍
の流路に限定される。したがってイオンフロー通過孔1
1aの近傍を正圧に保つ事ができる。また取込まれた少
量の外気は、外気中に含まれる塵埃を防塵フィルタ61
によつで除塵されたのち循環される構成であるから、除 塵効果は十分である。
次に前述したものとは異なるヘッド構造を有するイオン
フロー記録ヘッドに、本発明を適用した実施例につき、
第8図以下を用いて説明する。
第8図は本発明の第4実施例を示す図である。
同図において、70はイオンフロー記録ヘッドであり、
71は全体が帯状をなすイオンフロー制御体、71aは
上記イオンフロー制御体に形成されているイオンフロー
通過孔である。72はイオン発生器保持体であり、紙面
と垂直な方向に樋状に延在している。73は上記保持体
72の周壁の先端部(図中下端部)に設けたスリット状
開口部である。74は上記周壁外周面のスリット状開口
部を含む領域に形成した円弧面からなるイオンフロー制
御体装着面である。75は上記イオン発生器保持体にお
けるメインの中空部である。76aは上記中空部内に加
圧ガスを導入するためのガス導入孔であり、76bは中
空部内の加圧ガスを排出するだめのガス排出孔である。
ガス導入孔76aおよびガス排出孔76bは、イオン発
生器保持体72の図中左右上側壁に対し、それぞれ壁体
の長手方向に沿って離散的に設けられている。
77はイオン発生器であり、前記イオン発生器保持体7
2の中空部75の中に収容保持されている。このイオン
発生器77は、断面コ字状のシールド電極78の中に、
イオン源としてのコロナワイヤ79を支持している。8
0aは上記シールド電極78の一側壁に設けたガス導入
通路であり、80bは同シールド電極78の他側壁に設
けたガス排出通路である。
81a、81bは二つのダクト形成部材であり、イオン
発生器保持体72の上方部位の、前記イオン発生器77
を中央にして左右二ケ所に分かれた位置に、第1.第2
の中空部すなわち第1.第2のダクト82a、82bが
形成されるように、上記イオン発生器保持体72の上面
を覆うように設けられている。第1のダクト82aおよ
び第2のダクト82bは、紙面と垂直な方向すなわち前
記保持体72の長手方向に沿って延在している。上記ダ
クト形成部材81Hには加圧ガス導入口83aが設けら
れており、上記ダクト形成部材81bには加圧ガス排出
口83bが設けられている。
90はエアーポンプ、90aは空気取入れ口、92はサ
イレンサーである。
イオンフロー制御体71は、第1〜第4実施例に示した
イオンフロー制御体11とほぼ同じ構成のものである。
またエアーポンプ90は前記第4実施例で示したエアー
ポンプ60とほぼ同じものであり、サイレンサー92は
前記第4実施例で示したサイレンサー62とほぼ同じも
のである。したがってこれらについての説明は省略する
なおイオン発生器78としては、図示構成のものに限ら
ず、中空部75の周壁内面がシールド電極となっている
ものでもよいし、絶縁体を介して相対向する電極間に高
周波電圧を印加してイオンを発生させる型式のものであ
ってもよい。
本実施例においては、エアーポンプ90によって作られ
た圧縮空気が、サイレンサー92によって定常的な圧力
の加圧空気に変えられ、破線で示す通路を通って加圧ガ
ス導入口83aから第1ダクト82aの中へ送込まれる
。第1ダクト82a内に送込まれた加圧空気は、前記保
持体72の壁に長手方向に沿って離散的に設けられてい
るガス導入孔76aを通ることにより、圧力を均一化さ
れた気流となって前記保持体72の中空部75の内部へ
送り込まれる。
中空部75内に送り込まれた加圧空気の大部分は、ガス
導入通路80a、シールド電極78の内部、ガス排出通
路80b、シールド電極78のイオン放射口とイオンフ
ロー制御体71の内面との間の間隙、などを通ったのち
、ガス排出孔76bを通って第2ダクト82bの内部へ
送込まれる。
第2ダクト82bの内部へ送込まれた加圧空気は、加圧
ガス排出口83bを通って大気中に放出される。
なお中空部75内に送り込まれた加圧空気の一部は、イ
オンフロー通過孔71aを介して大気中へ流れる。ただ
し、その空気量はイオンフロー通過孔71aの孔径は微
小であるから、全体の加圧空気量に比べると十分に少な
い。したがって中空部75の内部は、常に正の圧力に保
たれており、外部からの塵埃等の侵入を防止できる作用
がある。
ところでイオン発生器77においては、イオンの発生と
同時にオゾンが発生する。したがって中空部75の内部
の空気の入れ替えがないと、高い濃度のオゾンが中空部
75の内部に充満してしまう。また空気中あるいは塵埃
中に含まれているアンモニアとコロナ放電に伴って生成
される酸化窒素によって硝酸アンモニウムがつくられ、
これが中空部75内の各部材上に付着する。硝酸アンモ
ニウムがコロナワイヤ79に付着すると、イオンの発生
ムラを引起こす。また他の部材上に付着した場合は、吸
湿によって導電性が増加し、絶縁不良や記録濃度ムラを
引起こす。
しかるに本実施例においては、第8図のように、中空部
75内に加圧空気が存在するので、発生したオゾンは速
やかに外部に放出され、中空部75内での濃度を著しく
低下させる。また硝酸アンモニウムの生成原因物質とな
る酸化窒素も、速やかに大気中に運び去られてしまう。
この為、硝酸アンモニウムが中空部75における各部材
へ付着するのが防止される。しかも加圧空気の大部分は
、ガス排出孔76bへ向かって流れ、イオンフロー通過
孔71aを通して外部へ流れる空気量はごく僅かである
。したがってイオンフロー通過孔71aへの放電生成物
の影響を極めて少なくすることができる。
この様に、本実施例ではイオンフロー通過孔71aとは
別に、ガス導入孔76a、ガス排出孔76b、ガス導入
通路80a、ガス排出通路80b、等を設けたので、中
空部75の内部に放電生成物の濃度を低く押さえるのに
十分な量の空気流を作り出すことができた。
またイオンフロー制御体71とイオン発生器保持体72
とでつくられる空洞や関連する空気流通路の全体積は極
めて小さく、気密度も高いので、エアーポンプ90の能
力も小さいもので十分な効果が得られる。さらに、全体
として小型で簡易な構造を有し、かつ必要な機能を備え
たイオンフロー記録ヘッド70が得ることができる。
ところで第8図に示す装置は、イオンフロー通過孔71
aからの塵埃の侵入が防止されて好都合であるが、エア
ーポンプ90の空気取り込み口90aから取り込まれた
塵埃が、イオン発生器77において帯電し、印加電界の
作用によりイオンフロー通過孔71aの方向へ運ばれて
その近傍に付着する場合がある。
第9図は、かかる不具合を解消するように構成された本
発明の第6実施例を示す図である。本実施例が第5実施
例と異なる点は、エアーポンプ90の空気取り込み口に
除塵フィルタ91を設けた点である。この意思外は第5
実施例と同じである。
なお除塵フィルタ91としては、連続気泡を有する発泡
体、繊維フィルタ、電気集じん機、などを適用できる。
また除塵フィルタ91の取り付は位置は、図示の位置に
限らずエアーポンプ90の吐出口から前記保持体72の
中空部75に至る空気流路の任意な位置でよい。
本実施例によれば、外部から取り込まれた空気の塵埃が
除去されるので、塵埃の帯電、電界の作用によるイオン
フロー通過孔71aの近傍への付着を未然に防止できる
第10図は、第9図の除塵フィルタ91に代えてアンモ
ニア除去フィルタ93を取り付けた本発明の第7実施例
を示す図である。アンモニア除去フィルタ93としては
、活性炭に燐酸を含浸させたものや、活性炭に硫酸第1
鉄とL−アスコルビン酸とを加えたものを含浸させたも
の、等を適用できる。
本実施例によれば、取り込まれた外気からアンモニアが
除去されるので、硝酸アンモニウムの生成をさらに減少
させ得るものとなる。
なお第9図に示した除塵フィルタ91と第10図に示し
たアンモニア除去フィルタ93とを併用するようにして
もよい。
第9図および第10図に示した空気浄化用のフィルタ9
1や93等は、長期間使用するとその能力が低下してく
るため、適時交換する必要が生じる。したがって、かか
るフィルタは使用しないか、使用しても極めて耐久性に
富んだものである事が望ましい。
第11図はこの様な事情に基づいて成された本発明の第
8実施例を示す図である。本実施例は第11図に示すよ
うに、エアーポンプ90の吐出口側からイオンフロー記
録ヘッド70の加圧ガス導入口83aに至る配管94と
、イオンフロー記録ヘッド70の加圧ガス導出口83b
からエアーポンプ90の吸込み口側に至る配管95とを
設け、エアーポンプ90によって気流が循環するクロー
ズトループを形成したものである。
上記の構成によれば、循環する空気流は基本的には上記
クローズトループ内に存在する空気だけである。したが
って外部の空気との置換により、外部から塵埃やアンモ
ニアが持込まれるおそれがない。従って防塵フィルタ9
1やアンモニア除去フィルタ93を省略することが可能
である。
しかるに上記第11図の装置では、オゾンの生成による
弊害が発生するおそれがある。特にマイナス極性のコロ
ナを発生させる場合や、高い電圧を印加して大量のコロ
ナイオンを作り出す場合には、循環気流中のオゾン濃度
が高まって、障害を引き起こすおそれがある。
第12図は上記障害を生じさせないように工夫した本発
明の第9実施例を示す図である。図示のごとく、本実施
例においては、前記循環経路中にオゾン分解フィルタ9
6を介在させている。オゾン分解フィルタ96としては
、特開昭53−79550号公報に開示されている如く
、パラジウム・カーボン、白金・カーボン等の分解触媒
を種々の形態例えば粒状に加工したものを適用可能であ
る。なお触媒である粉末をスポンジ状物質にまぶしたも
の等を用いるようにしてもよい。
前記第11図に示した装置では、循環する空気流は基本
的には入れ変えない事を想定している。
しかし、エアーポンプ90の始動時の部分的な圧力変動
、あるいはエアーポンプ90の運転中の圧力分布の状況
が不安定になると、クローズトループ内に負圧部分が生
じ、メカニカルシール部分からエアーリークが生じて外
気が取込まれ、若干なりとも外気が侵入してしまう場合
がある。侵入した外気が僅かであつあも、長期間の使用
においては、上記侵入した外気に含まれる塵埃ヤアンモ
ニウムにより種々の障害が引き起こされるおそれがある
第13図は侵入した外気に含まれている塵埃による障害
を取り除くべく、前記循環経路中に前述した除塵フィル
タ91を介在させた本発明の第10実施例を示す図であ
る。この場合の除塵フィルタ91は、除去すべき塵埃の
量が僅かであるから、小型の簡略化されたフィルタで十
分である。
第14図は侵入した外気に含まれているアンモニアによ
る障害を取り除くべく、前記循環経路中に前述したアン
モニア除去フィルタ93を介在させた本発明の第11実
施例を示す図である。この場合のアンモニア除去フィル
タ93は、除去すべきアンモニアの量が僅かであるから
、小型の簡略化されたフィルタで十分である。
前記第11図に示した装置では、前記循環経路が密閉さ
れた構造を有している。この為、動作時においては、エ
アーポンプ90の吸込み側は負圧であり、吐出側は正圧
である。また中間に位置するイオンフロー通過孔71a
は正負相半ばの大気圧に近い圧力となっている。したが
って始動時や停止時等において、イオンフロー通過孔7
1aを通して外気が流入することがあるため、画像記録
上最も重要な部位に塵埃が多量に付着するという事態を
招き兼ねない。
第15図はイオンフロー通過孔71aが負圧にならない
ようにした本発明の第12実施例を示すである。図示の
ごとく本実施例では、エアーポンプ90の吸引口に、外
気に連通した微量外気導入用のエアーリーク開口97を
有する口金98を取付けている。
このように構成する事によって、負圧となるエアーリー
ク開口97から循環空気流に少量の外気が導入される。
このため、クローズトループ内全体の圧力が高まり、イ
オンフロー通過孔11aの近傍を正圧に保つ事ができる
。したがってイオンフロー通過孔に外部の塵埃が付着す
るのを防止できる。なおエアーリーク開口97を設ける
位置は、上記実施例で示した個所に限られるものではな
く、加圧ガス排出口83bからエアーポンプ90の吸込
み口に至る配管95の途中の任意の個所でよい。
なお本実施例においても、流入する外気の塵埃およびア
ンモニアを除去するための除塵フィルタ91やアンモニ
ア除去フィルタ93を設ける事が望ましい。フィルタを
設ける位置は、エアーリーク開口97から加圧ガス導入
口83aに至る経路の途中にすることが望ましい。
なお本発明は上述した各実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能
であるのは勿論である。
[発明の効果] 本発明によれば次のような作用効果が期待てきる。
(1)イオン源を支持容器中に支持したイオン発生器が
、イオン発生器保持体の中空部内に収容保持されている
ため、コンパクトな気密室を形成可能である。しかも加
圧ガスの導入手段および導出手段を備えているため、有
害物質発生部を流れる空気量をイオンフロー通過孔の孔
径とは関係なく設定できる。したがって十分な有害物質
除去能力を確保でき、加圧ガスによる気密室内の良好な
りリーニング効果が期待できる。また上記有害物質をイ
オンフロー通過孔を通さずに外部へ排出可能な経路が作
られるので、イオンフロー制御特性に悪影響を及ぼすお
それがない。かくして塵埃の侵入を防止しながら、オゾ
ンや窒素化合物を有効に排除し得る、簡易で小型な構造
の耐久性に富んだイオン発生装置が得られる。
(2)イオン発生器保持体のスリット状開口部がイオン
フロー制御体によって覆われた状態を呈し、微小孔から
なるイオンフロー通過孔以外には、外気と連通している
個所がない。このため気密度が高く、外部から塵埃等が
侵入するおそれが殆どないものとなる。またイオン発生
器保持体を主体としてコンパクトな気密室が形成され、
その中に所定量の加圧ガスが導入されるため、気密部分
が正圧に保たれ、塵埃の侵入がより効果的に阻止される
。同時にイオン源から発生するオゾンや窒素化合物が、
上記加圧ガスと共に排出されるので、有害なオゾンや窒
素化合物が効果的に排除される事になる。かくして優れ
た諸機能および特性を備えたイオンフロー記録ヘッドが
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す図、第2図は同実施
例におけるイオンフロー記録ヘッドの基本的構成例を示
す図、第3図は第2図のイオンフロー制御体の表面図、
第4図は同じイオンフロー制御体の裏面図である。 第5図は本発明の第2実施例を示す図、第6図は本発明
の第3実施例を示す図、第7図は本発明の第4実施例を
示す図である。 第8図は本発明の第5実施例を示す図、第9図は本発明
の第6実施例を示す図、第10図は本発明の第7実施例
を示す図、第11図は本発明の第8実施例を示す図、第
12図は本発明の第9実施例を示す図、第13図は本発
明の第10実施例を示す図、第14図は本発明の第11
実施例を示す図、第15図は本発明の第12実施例を示
す図である。 第16図および第17図はいずれも従来技術を説明する
ための図である。 10.70・・・イオンフロー5己録ヘツド、11゜7
1・・・イオンフロー制御体、lla、71a・・・イ
オンフロー通過孔、12.72・・・イオン発生器保持
体、13.73・・・スリット状開口部、14,74・
・・イオンフロー制御体装着面、15.7520.中空
部、16.83a・・・加圧ガス導入口、17,77・
・・イオン発生器、18.78・・・支持容器(シール
ド電極)、19.79・・・コロナワイヤ(イオン源)
、20・・・連通開口、21・・・排気用通路、228
3b・・・加圧ガス導出口、23・・・ガス通路、24
・・・加圧ガス源、25・・・調圧制御弁、26・・・
連通配管、27・・・記録紙、28・・・保持部材、8
2a、82b・・・第1.第2の中空部(第1第2のダ
クト)、90・・・エアーポンプ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)イオン源を支持容器で支持してなるイオン発生器
    と、 このイオン発生器を収容保持する中空部を有し、かつこ
    の中空部の周壁の一部に上記イオン発生器のイオン放射
    口と一致するスリット状開口部を有し、さらに上記周壁
    外周面のスリット状開口部を含む領域に、イオンフロー
    制御体を装着するための装着面を有するイオン発生器保
    持体と、 このイオン発生器保持体の外部から前記イオン源を支持
    している支持容器内に加圧ガスを導入する加圧ガス導入
    手段と、 この加圧ガス導入手段により前記イオン源支持容器内に
    導入された加圧ガスを、前記イオン発生器保持体の外部
    へ排出する加圧ガス排出手段と、を具備したことを特徴
    とするイオン発生装置。
  2. (2)イオン源を支持容器で支持してなるイオン発生器
    と、 このイオン発生器を収容保持する中空部を有し、かつこ
    の中空部の周壁の一部に上記イオン発生器のイオン放射
    口と一致するスリット状開口部を有し、さらに上記周壁
    外周面のスリット状開口部を含む領域に、イオンフロー
    制御体を装着するための装着面を有するイオン発生器保
    持体と、 このイオン発生器保持体の外部から同イオン発生器保持
    体の中空部内に加圧ガスを導入する加圧ガス導入手段と
    、 この加圧ガス導入手段により導入された加圧ガスを、前
    記イオン源を支持している支持容器内へ導くように、上
    記支持容器に形成した一つまたは複数のガス導入通路と
    、 このガス導入通路を通して前記支持容器内に導入された
    加圧ガスを、前記イオン発生器保持体の外部へ排出する
    加圧ガス排出手段と、 を具備したことを特徴とするイオン発生装置。
  3. (3)イオン源を支持容器で支持してなるイオン発生器
    と、 このイオン発生器を収容保持する中空部を有し、かつこ
    の中空部は前記イオン発生器を収容することによりこの
    イオン発生器を挟んで第1の中空部と第2の中空部とに
    分割されるように形成されており、また上記中空部の周
    壁の一部に上記イオン発生器のイオン放射口と一致する
    スリット状開口部を有し、さらに上記周壁外周面のスリ
    ット状開口部を含む領域に、イオンフロー制御体を装着
    するための装着面を有するイオン発生器保持体と、この
    イオン発生器保持体の外部から同イオン発生器保持体の
    前記第1の中空部内に加圧ガスを導入する加圧ガス導入
    手段と、 この加圧ガス導入手段により導入された加圧ガスを、前
    記イオン源を支持している支持容器内へ導くように、上
    記支持容器に形成した一つまたは複数のガス導入通路と
    、 このガス導入通路を通して前記支持容器内に導入された
    加圧ガスを、前記第2の中空部内へ排出するように、上
    記支持容器に形成した一つまたは複数のガス排出通路と
    、 このガス排出通路を通して導入された第2中空部内の加
    圧ガスを、前記イオン発生器保持体の外部へ排出する加
    圧ガス排出手段と、 を具備したことを特徴とするイオン発生装置。
  4. (4)請求項1、2、3、のいずれか一つに記載のイオ
    ン発生装置と、 このイオン発生装置におけるイオン発生器保持体の周壁
    外周面に形成された装着面に対して装着されたイオンフ
    ロー制御体と、 を具備し、上記イオンフロー制御体は、絶縁体層と複数
    の電極層とを積層した積層体に、イオンフロー通過孔が
    貫通形成されており、上記イオンフロー通過孔を上記イ
    オン発生器保持体の周壁に設けられたスリット状開口部
    に一致させた状態で、前記装着面に対して装着されてい
    ることを特徴とするイオンフロー記録ヘッド。
  5. (5)請求項1または2に記載のイオン発生装置と、 絶縁体層と複数の電極層とを積層した積層体に、イオン
    フロー通過孔が貫通形成されており、上記イオンフロー
    通過孔を上記イオン発生器保持体の周壁に設けられたス
    リット状開口部に一致させた状態で、前記イオン発生装
    置におけるイオン発生器保持体の周壁外周面に形成され
    た装着面に対して装着されたイオンフロー制御体と、 を具備し、イオン源支持容器のイオン放射口の周辺部と
    前記イオン発生器保持体のスリット状開口部の周辺部と
    の間に形成したガス通路を通過した加圧ガスが、上記イ
    オン放射口から前記イオン源を支持している支持容器内
    へ向かう第1の気流と、イオンフロー制御体のイオンフ
    ロー通過孔を通して外部へ向かう第2の気流となるよう
    に、少なくとも、加圧ガス導入口、イオン放射口、イオ
    ンフロー通過孔、加圧ガス排出口が、イオン放射方向に
    沿って配設されていることを特徴とする請求項2に記載
    のイオンフロー記録ヘッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5933177A (en) * 1992-12-07 1999-08-03 Moore Business Forms, Inc. Erase unit for ion deposition web-fed print engine
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