JPH03231860A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JPH03231860A
JPH03231860A JP2027246A JP2724690A JPH03231860A JP H03231860 A JPH03231860 A JP H03231860A JP 2027246 A JP2027246 A JP 2027246A JP 2724690 A JP2724690 A JP 2724690A JP H03231860 A JPH03231860 A JP H03231860A
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Takashi Numakura
沼倉 孝
Iwao Numakura
巖 沼倉
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Yamatoya and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的1 (産業上の利用分野) 本発明は原稿画像から得られる画像情報信号を、新規な
階調調整方式により変換処理し、階調の再現性に優れた
複製画像を形成することができるインクジェットプリン
タに関する。
重に詳しくは、本発明は、各種の記録媒体に記録されて
いる原稿画像(例えばモノクロあるいはカラー写真など
の写真感光材料上の連続階調画像や、テレビ系あるいは
コンピュータ系映像信号からなるCRT上のビデオ画像
など、記録紙上に複製しようとする対象のものを全て含
も。以下、本発明において、媒体画像ともいい、所定の
記録媒体に配録され、かつ複製の対象にされる全ての画
像がこの範囲に入る。)から入手される濃度及び濃度に
相関した画像情報値(以下、本発明において、濃度情報
値ともいう。後述するようにこの用語は最広域に解釈さ
れるべきである。)を、新規な階調変換式を用いた階調
調整機構のもとて変換処理し、この階調変換された出力
信号に基づいて記録紙上に階調や色調の再現性に優れた
複製画像を形成することができるインクジェットプリン
タに関するものである。
(従来技術) 写真のように連続階調を有する原稿画像から複写機等の
画像形成装置を用いて記録シート上に画像を複製する場
合、記録シートとして感光紙を用いるものは原稿のアナ
ログ的処理(露光)により原稿に対応した連続階調を有
する画像が形成(銀塩写真記録)される。一方、感光紙
でなく普通紙に画像を記録するインクジェットプリンタ
装置においては、アナログ的処理により画像形成を行う
ことはできず、濃度階調(グラデーション)の再現が難
しく、特にカラー画像の複製の場合には前記した濃度階
調とともに色調(カラーバランス)の調整も容易ではな
い。
このため、プリンタ装置における階調や色調の再現性を
改良する努力が盛んに行われている。インクジェットプ
リンタにおける複製画像の形成は、印刷における写真製
版の連続階調から網点階調に変換する手法と同様に、写
真等の連続階調を有する原稿画像を光電走査などして得
れらる濃度情報値を処理し、原稿画像に対応した階調や
色調をもつ画素の分布から成る画像を記録用紙上に形成
しようとするものである。
しかしながら、現在のプリンタ装置は、原稿画像から得
られる濃度情報値を濃度階調(グラデーション)の再現
のために処理する階調調整方式が非科学的であるため、
満足のい(濃度階調及びそれにともなう色調の再現性が
得れていないのが現状である。
周知のように複製画像の濃度階調は画素の濃度表示方式
に依存する。
インクジェットプリンタの場合、画素の濃度階調を表示
する方法としてドツトの大きさで画素の被覆率を変える
方法(サイズ変調法)と、規定(同一大の)ドツトの配
列数で画素の被層率を変える方法(密度変調法)とがあ
る。ところが、原稿画像をインクジェットプリンタによ
り複製する場合、原稿画像上の所定の標本点(画素)の
濃度情報値に対して、これに対応する複製画像上の画素
のドツトの径の大小や密度等による被lW率、即ち画素
の濃度階調を規定する値(以下、画素の階調強度値とい
う。)がどうあるべきか、またそのような画素の階!i
1強度値を得るに己よどのようにすべきかについて、科
学的な検討がなされていない。
即ち、原稿画像上の所定の画素の濃度情報値に対して、
該画素に対応する複製画像上の画素に、どのような画素
の階調強度値を相関させるべきかということについて、
科学的な相関式が開発されておらず、現状では、これら
機器メーカーが予め経験、勘あるいは限られた数の固定
条件に基づいて決定したものに依存せざるを得ない。
そのため、機器メーカーが想定しなかった画質の原稿画
像、例えば非標準的な(露光オーバの明るすぎる原稿、
露光アンダーの暗すぎる原稿、ハイキーやローキーの原
稿1色カブリや退色した原稿など)カラーフィルム原稿
などの場合、階調や色調に優れた所望の複製画像を得る
ことが極めて困難である。従って、標準的な画質をもつ
原稿は勿論のこと、前記した非標準的な原稿からでも所
望の画質の複製画像が得られ、かつ、原稿の画質を任意
に変更や修正(階調や色調の変更や修正)したりできる
フレキシビリティのあるインクジェットプリンタを開発
することができないでいる。
これは、従来のインクジェットプリンタが。
複製画像を製作するうえで極めて重要な画像情報値であ
る原稿画像上の所定の画素の濃度情報値を、対応する複
製画像上の画素の階調強度値に科学的かつ合理的に変換
させるとかできないでいることを意味するものである。
(発明が解決しようとする課題) 従来のプリンタ装置における上記した問題を生起させて
いる原因は、連続階調画像などの原稿画像から最終的な
画素の分布による複製画像を形成する際、その最初の段
階で、かつ重要な役割を果す画像の濃度階調の変換工程
に対する考え方にあると認められる。即ち、原稿画像上
の所定の画素の濃度情報値を、対応する複製画像上の画
素の階調強度値に変換する際、従来の画像の階調変換技
術が科学的に合理的な変換技術に基づいて行なうという
ものでなく、専ら経験と勘に依存するものであったこと
にあると認められる。
本発明者らは、このような状況のもとにおいで、画像形
成工程の究極的な合理化と品質の優れた複製画像を製作
するためには、合理的な画像の階調変換技術を確立しな
ければならないという基本的認識のもとに鋭意、研究を
重ねた。
その結果、インクジェットプリンタにより複製の対象と
される各種の記録媒体上に2鰻されている原稿画像(媒
体画像)において、濃度階調の変換に使用されるべき画
像情報値として、原稿画像(媒体画像)の濃度情報値を
直接的に使用するのではなく、各記録媒体の濃度特性曲
線(原稿画像の濃度情報値と当該記録媒体に入射される
原稿画像の元をなす被写体からの光量に相関した画像情
報値との関係を規定する曲線)を介して求めた被写体の
光量に相関した画像情報値を使用し、かつ該光量に相関
した画像情報値を特定のく階調変換式〉により処理して
階調変換用の階調強度値とするとき、被写体(実体画像
)に忠実な画像特性はもとより、任意に画像特性を変更
した複製画像が得られることを見い出した。
本発明は、従来の原稿画像(媒体画像)の濃度情報値を
重視した複製画像の製作技術を改め、あくまでも複製の
真の対象となるべき被写体(実体画像、実景)の画像情
報値、即ち光量に相関した画像情報値を重視するという
全く新しいインクジェットプリンタによる複製画像の製
作技術、特にその中核技術となる画像の階調変換技術を
提供しようとするものである。
[発明の構成) (課題を解決するための手段) 本発明を概説すれば、本発明は、原稿画像(媒体画像)
から得られる濃度情報値を階調調整機構で処理し、該処
理信号に基づいて、記録用紙上に1色または多色の中間
調を有する複製画(象を汗a成するインクジェットプリ
ンタ1こおいて、 前記階調調整機構が、 fil原稿画像を走査して得られる各画素の濃度度情報
(a(0,値)を、原稿画像が記録されている媒体の濃
度特性曲線を介して原稿画像の元をなす被写体(実体画
像)から該記録媒体に入射される光量に相関した画像情
報値(X、値)に変換し、 fiil更に、該光量に相関した画像情報値(Xn値)
を、下記く階調変換式(1)〉により階調調整のための
階調強度値(y値)に変換すること、 を特徴とするインクジェットプリンタに関するものであ
る。
〈階調変換式(1)〉 以下、本発明の構成について詳しくし説明する。
まず、本発明の理論的背景について言及し、本発明の位
置づけを明確にする。
なお、本発明の階調変換の理論は、複製画像の製作技術
として特に代表的な分野である印刷画像の製作時におけ
る階調変換の問題点に対応すべく開発されたので、印刷
画像の製作技術との関連で多くが説明される。しかし、
これは説明の便宜のためのものであり、もとよりインク
ジェットプリンタにおける階調変換に際しても同様な問
題点があることから、ここで説明される本発明の階調変
換の理論の価値がいささかも減じられるものではない。
本発明者らは、画像の階調変換技術に合理的な理論の裏
付けを行ない、かつ前記した各種の原稿画像からでも調
子(階調と色調)の再現性をもち、さらに進んで所望の
調子をもつ複製画像を合理的に製作するためには、複製
画像の製作において中核的な二つの要素技術、即ち階調
変換技術igradation controll と
色補正(修正)技術(colour correcti
onlのうち、色補正(修正)技術の向上に先立ち、画
像の各画素の濃度階調の変換(印刷の製版技術における
網点などのドツトの大きさをかえること(面積可変ドツ
ト)によって、または前記したように規定ドツトの配列
状態をかえること(コンスタントドツト)によって、あ
るいはドツト自体の濃度を変えること(a度可変ドツト
)によって、画素の濃度を複製画像上に再現させること
は周知のことである。)を合理的に行なうことができる
技術が重視されなければならないと考えている。
前記した点は、代表的にはカラー印刷画像の製作などに
見られるごとく、複製画像の製作においで科学的な解析
(マスキング方程式あるいはノイゲバウア方程式による
解析)が比較的に容易である色補正(修正)技術を画像
の濃度階調の変換技術よりも重視している従来技術に対
して、大きな反省をせまるものである。
そして、本発明者らは、原稿画像から複製画像を作成す
るときに用いられる現在の画像の濃度階調の変換技術が
、原稿画像、例えば複製画像である印刷画像を作成する
ときのカラーフィルム原稿(原稿画像)について、その
最明部から最暗部に至る濃度特性を合理的に把握してい
ないこと、及び原稿画像の濃度特性をl:lの忠実性を
もって複製画像に変換させるうえで不可欠な両画像(原
稿画像と複製画像)間の相関関係(階調変換式)の決定
に合理的な理論の裏付けがなく、専ら人間の経験と勘に
依存したままである、という基本認識をもっている。
このような基本認識のもとで、先に本発明者らは、画像
の階調変換技術を科学的、合理的なものとするために特
定のく階調変換式〉を提案した(特開昭64−7770
号公報、特願昭63114599号、特願昭63−20
7326号、米国特許筒4.811.108号明細N)
しかしながら、本発明者らのその後の研究において、前
記した特定の階調変換式のもとで行なう画像の階調変換
技術に一定の限界があることが見い出された。
この限界事項とは、複製画像の真の対象とすべきものは
被写体(実体画像)であるべきところ、本発明者らの先
の提案を含めて従来の階調変換技術においては、所定の
記録媒体にM積や記録されている原稿画像(媒体画像)
の濃度情報に関連した情報値を手掛かりとして画像の階
調変換を行なっているということである。
例えば、複製画像としてカラー印刷画像を製作する場合
を例にとると、カラーフィルム原稿(原稿画像)から人
手する画像の階調変換のための画像情報は被写体(実体
画像、実景)の画像情報を基礎とするのではなく、被写
体から記録媒体である写真用感光材料(写真用感光乳剤
層)へ入射される光を所定の露光条件(周知のごとく、
入射光の強さIと入射時間tの条件のとき、露光量Eは
E=Itで表される。)で記録したカラーフィルム原稿
である写真画像の濃度情報値を基礎として色分解作業(
カラーセパレーション作業とは、前記したカラーコレク
ションとグラデーションコントロールの両者を含むもの
である。)を行なっている。
周知のように被写体が撮影された写真用感光材料には現
像により写真濃度(photographicdens
itylが形成され、これが原稿画像(媒体画像)とな
るものである。前記した写真濃度(黒化度)と写真用感
光材料の露光fiEの相関関係を表す曲線が、写真濃度
特性面!!fphotographic charac
teristic curvelである。これは、縦軸
に写真濃度ID) fD = log ”/ I ) 
、横軸に露光IHの対数値(logE)をとって表示さ
れるものである。なお、フィルムや乾板(透過原稿)で
は透過光の強さ■と入射光の強さIoとの比が、また印
画紙(反射原稿)では反射光の強さIと完全反射光の強
さIoとの比が用いられることはいうまでもないことで
ある。
典型的な写真濃度特性面m(以下、単に濃度特性曲線と
いう。)は、下に凸形状の足部、略直線状の直線部、上
に凸形状の肩部を有するかなり複雑な曲線(この、屯は
、後述する第1図を参照のこと、、)となることは周知
のことである。
別言すれば、従来のカラー印刷画像を製作するときの色
分解技術は、前記濃度特性曲線の縦軸(a度値)の立場
から組み立てられた色分解技術であり、被写体から写真
用感光材料に入射される露光@(以下、本発明において
は後述するように露光1の絶対値を用いてもあるいは相
対値を用いてもよいことから、「光量に相関した画像情
報値」という。)、即ち前記濃度特性曲線の横軸(光量
に相関した画像情報値)のひ場から組み立てられた色分
解技術ではない。そして従来技術が色分解作業の基礎と
するカラー原稿画像の濃度情報値は、濃度特性曲線の形
状から明らかの如く被写体(実体画像、実景)の光量に
相関した画像情報値と相違し、しかも露光条件や現像条
件などの与件の変化により両者の乗継の様相は千差万別
のものとなる。
すなわち、記録媒体である写真用感光花材の特性に影響
されるため、媒体画像であるカラー原稿画像の濃度情報
値である写真濃度と被写体(実体画像、実景)の光量に
相関した画像情報値とを直線関係(例えばl:1の45
°の直線関係)で相関させることができない。
一方、人間の視覚においては、明暗に対する弁別特性が
対数的であることは周知のことであり、人間は被写体(
実体画像、実景)より視覚系に入射される光量を前記し
た弁別特性に基づいてその明暗を評価している。ここで
は、濃度変化の勾配が直線的(リニア)であるものを自
然なものとして感じているのである。
従って、カラー印刷画像の製作において、写真用感光材
料に記録された原稿画像(媒体画像)の濃度値(D=l
ogIQ /I )を手掛かりに作業を進めると、それ
は写真用感光花材の感光特性に影響されたあとの濃度情
報値を使用していることになり、複製の真の対象となる
被写体(実体画像、実景)の光量に相関した画像情報(
直を使用していることにならない。
本発明者らは、前記した状況を踏まえて、各種の画像の
記録媒体(写真用感光花材、CCDなどの光電体や光導
電体など)の感光特性によって影響された原稿画像(媒
体画像)の濃度情報値を使用することなく、被写体(実
体画像、実景)から得られる第1次の(生の、原初的な
)光量に相関した画像情報値を基礎として各種の複製画
像を製作する方法について鋭、意検討を加えた。
その結果、印刷画像の製作において、 (ll濃度特性曲#i!(写真濃度特性面#iりを使用
するものの、縦軸(D =log” /I )の値から
横軸(logE)の値を求め(以下、縦軸をD軸、横軸
をX軸ともいう。)、別言すれば濃度特性曲線上で規定
される最明部から最暗部に至るカラー原稿画像(媒体画
像)のD軸上の濃度情報値をX軸上に投影させ、 (2)よりく具体的には原稿画像(媒体画像)上の任意
の画素のD軸上の濃度値(0□)を該濃度特性曲線を介
してX軸上に投影して対応する画素の画像情報値(X、
)  (X軸は写真濃度特性曲線においては露光量の対
数値を示すが、本発明においてはその絶対値を用いでも
あるいはD軸と同じスケーリングで読みとつた相対値を
用いても等しく有効であるため、前記したように、被写
体から記録媒体に入射された光量に相関した画像情報値
、あるいは単に光量に相関した画像情報値という。)を
求め、次いで、 (3)前記のようにして得られたX。値を基礎とし、か
つ本発明者らが先に提案した特定のく階調変換式〉を運
用して該x0値から網点面積%値を示す階調強度値を求
め、これにより網点の大きさを制御したとき、 被写体(実体画像、実景)に忠実な画像特性を有する優
れた印刷画像が得られることを見い出した。
本発明の階調変換理論は、前記したごと〈従来の原稿画
像(媒体画像)の濃度情報値を重視したものでなく、複
製の真の対象となる被写体(実体画像、実景)の画像情
報値(被写体から各記録媒体に入射される光量に相関し
た画像情報値)を重視した全く新しいものである。
次に、本発明の前記〈階調変換式(1)〉の導出法や特
質などについて説明する。
インクジェットプリンタにより形成される複製画像にお
いて、その複製画像を構成する基本的構成要素は、所定
の画素における階調強度値(これは前記したように形成
される複製画像上の画素においてドツトの数や大きさに
より被層される割合を示している)と画像の形成材料(
インク)の表面反射濃度との二つであり、このうち、人
間の視覚が例えば印刷画像における網点面積の大きさの
1%の差異を濃度差として容易に識別する能力を持って
いることかられかるように、画像の形成手段として網点
面積の大きさと同じ関係にある階調強度値が極めて重要
な役割を果たす。即ち、ある所定のドツトに注目して、
そのドツト上に塗布するインキの量の変化とドツトの大
きさの変化が濃度階調に与える影響を調べてみると、後
者の方が格段に大きく、階調強度値をどのように設定す
べきかは、極めて重要な問題である。
また前記したことと関連して、インクジェットプリンタ
により複製画像を製作しようとする場合、原稿画像の品
質内容が千差万別であること、画像の形成工程も多様な
特性を有するものであること、さらに画像品質の評価基
準が一様でないことなどの背景を抱えており、これらの
複雑、不安定要因を克服しなければならない。
このようなことから、連続階調画像などの原稿画像をイ
ンクジェットプリンタにより中間調を有する記録画像に
変換するにあたって、最明部(H)の画素ブロックの階
調強度値(y7)と最暗部(S)の画素ブロックの階調
強度値(yl)とを任意に選択することができ、しかも
最明部(H)から最暗部(S)にいたる画像の濃度階調
を合理的かつ簡便に調整管理することができる手だてを
設けることが是非とも必要である。
このような考え方に立脚して案出したのが本発明の階調
の調整方法、具体的には前記〈階調変換式(1)〉で規
定される階調の調整方法である。
本発明者らは、連続階調のカラーフィルム原稿から網点
階調の印刷画像を製作するとき2合理的に階調の変換(
連続階調の網点階調への変換)を行わしめるために使用
する本発明のく階調変換式(1)〉と同様の階調変換式
を先に提案したが(特開昭64−7770号、特願昭6
3−114599号参照)、その運用条件は本発明と全
く相違するものである。
前記した網点階調の印刷画像を製作するときに用いられ
る網点面積パーセントの数値(y)を求める階調変換式
(これは、前記したように本発明のく階調変換式(1)
〉と同様のものであるが、その運用条件が全く異なるも
のである。)は、一般に認められる濃度公式(写真濃度
、光学濃度)、即ち D = logIQ / I = log’/ Tを応
用すことによって誘導することができる。
この濃度りに関する一般公式を、製版・印刷に適用する
と次のようになる。
製版・印刷における濃度(D ) 0 =lo酩I この製版・印刷に関する濃度式(D゛)に、印刷画像の
H部と8部に所望の大きさの網点を任意に設定すること
を可能とし、かつ、連続階調画像上の任意の標本点にお
ける基8i!濃度値(xiと、これに対応した網点階調
画像上の標本点における網点の網点面積パーセントの数
値(y)とを合理的に関連づけるという要請を組込み、
理論値と実測値が近以的に合致するように誘導して得た
ものが、下式で示される〈階調変換式(2)〉である。
(階調変換式(2)〉 前記く階調変換式 (2)〉を印刷画像を製作するとき
の階調変換に適用する場合、α、yH。
ys+ γ値を任意に選びながら、原稿画像上の任意の
画素の基礎濃度値(x)から印刷画像上の対応した画素
における網点の網点面積パーセントの数値(y)を求め
るように運用される。
これにより原稿画像(連続階調画像)の濃度階調を印刷
画像(網、屯階調画像)上にl:lに忠実に再現させる
ことができるばかりでなく、所望の画質(所望の濃度階
調や色調を有するもの)の印刷画像を製作することがで
きる。
尚、多色製版(一般にシアン(C)、マゼンタ(M)、
イエロー(Y)、墨(BL)の4版で1組と考えられて
いる)の場合、基準となる版(多色製版の場合、周知の
如くシアン版(C)が基準の版となる。)の作業基準特
性曲線、即ち原稿画像の濃度情報値を印刷画像の網点面
積値に変換するための作業基準となる網点階調特性的#
!(前記したX値とy値をグラフ化して得られる曲線で
、これが連続階調を網点階調に変換するための基準とな
るものである。)が決まれば、その他の色版の網点階調
特性曲線は、基準となった版のyの値に印刷インキ各色
のグレー・バランス比に基(適切な調整数値を乗するこ
とにより、常に、合理的に決めることが出来る。このよ
うにして決められた各色版の網点階調特性曲線は夫々が
合理的な特性曲線であることは勿論のこと、更にはそれ
らの特性曲線間の階調および色調に係る相互関係もまた
合理的かつ適切なものである。
即ち、網点階調の印刷画像を連続階調の原稿画像から作
成するとき、その階調変換を前記〈階調変換式 (2)
〉に基づいて行うならば、従来の経験と勘に頼る画像の
階調変換方法から脱却して、任意かつ合理的に画像の階
調の変換を行うことができ、しいては階調と密接不可分
の関係にある色調についても合理的に調整することがで
きる。これにより人間の視覚感覚にとって自然な濃度勾
配、色調を有する印刷画像を得ることができる。
以上は、網点階調の印刷画像の製作を中心に説明してき
たが、前記した階調の変換作業を支える理論はインクジ
ェットプリンタによる複製画像の製作にも転用すること
ができることはいうまでもないことである。
インクジェットプリンタによる複製画像の製作に適した
階調変換式は、階調変換時に採用すべき原稿画像(媒体
画像)の画像情報値として、従来の濃度情報値に対して
被写体の光量に相関した画像情報値を採用すべきである
という本発明の要請を組込んで〈階調変換式(2)〉を
整理すると、〈階調変換式 (1)〉になることはいう
までもないことである。
次に、本発明の前記く階調変換式 (1)〉の各項の意
味、運用面の特質などについて説明する。
本発明の前記く階調変換式(1)〉の運用において、原
稿画像から基礎光量値(x)を求めなければならない。
前記したように、基礎光量値(X)は原稿画像が記録さ
れている記録媒体の濃度特性曲線を介して、即ち原稿画
像の所定の画素の濃度情報値(On値)を手掛かりにし
て求められるものである。
本発明において、濃度情報値は原稿画像の各画素のもっ
ている濃度に関する物理量を反映するものであればいず
れでも良く、最広義に解釈されるべきである。同義語と
しては、反射濃度、透過濃度、輝度、光量、電流・電圧
値、などがある。これらの濃度情報値は、原稿画像を光
電走査などして濃度情報信号として取り出せばよい。な
お、本発明の前記〈階調変換式(1)〉において、基礎
光量値(x)を濃度特性曲線の縦軸と同じスケーリング
により目盛った横軸の光量に相関した画像情報値から求
め、(例えば、ポジカラーフィルムの人物画として、縦
軸において0.2〜2.70の濃度値をもつものなどが
あるが、これに対応した横軸の値を採用する。)、また
、yH[最明部(H)の画素ブロックに設定される階調
強度値1とys  [最暗部(S)の画素ブロックに設
定される階調強度値]にパーセント数値(例えば5%と
か95%という画素の被覆率。)を用いると、y値[原
稿画像上の任意の画素ブロックに対応する複製画像上の
画素ブロックに設定される階調強度値]はパーセント数
値で算出される。
本発明の前記〈階調変換式 (1)〉の運用において、
次のように変形して利用することはもとより、任意の加
工、変形、誘導するなどして使用することも自由である
3’=3’+4 +E (11O−kxN ys  3
’H)前記の変形例は、α=1としたものである。
これは、記録用紙(基材)の表面反射率を100%とし
たものである。αの値としては、印刷用紙を基準として
濃度測定機器(機構)の零点調整を行なうならば実務上
1.0として構わない。
また、前記変形例(α=1.0)によれば、インクジェ
ットプリンタによる記録画像上の最明部HにyHを、最
暗部Sにy3を予定した通りに設定することができる。
これは、記録画像上の最明部Hにおいてはx=Oとなる
こと、また最暗部Sにおいてはx=[原稿画像濃度域]
となること、即ち、 て−kX=−γとなることから明らかである。
本発明の前記〈階調変換式 (1)〉の運用において、
α、β、γ(これは、前記したようにβ=10−Yによ
りβ値を規定する。)の数値は種々の値をとる。本発明
においては、これらの数値を適宜選ぶことにより、原稿
画像の品質特性がどのようなものであれ画像の階調の変
換処理を合理的に行うことができる。
即ち、本発明の前記〈階調変換式(1)〉をベスとした
画像の階調の変換処理法は、原稿画像の階調や色調の再
現、即ち原稿画像の調子を記録画像に1:lに再現させ
るうえで極めて有用であるが、その有用さはこれに限定
されるものではない。本発明の前記〈階調変換式 (1
)〉は、原稿画像の特性を忠実に再現する以外にも、該
〈階調変換式 (I)〉の性格から容易にわからないよ
うにα、β、γ値、さらにはyH9y3値を適宜選択す
ることにより原稿画像の特性を合理的に変更したり修正
したりするうえで極めて有用なものである。なおく階調
変換式(l)〉のパラメータのうち、特にγ値が原稿画
像の特性を調整(修正または変更を含む。)するうλで
大きな役割を果すことは、該〈階調変換式 (1)〉を
運用してみれば容易にわかることである。
前記く階調変換式 (1)〉を使用して多色画像を形成
する場合、例えばカラー原稿をインクジェットプリンタ
により複製する場合、印刷などの分野において周知の色
分解、即ち、カラー原稿からの反射光などをブルー(B
)、グリーン(G)、レッド(R)に分光させて各色毎
の濃度情報信号を入手し、これを前記〈階調変換式(1
)〉を用いた階調調整機構で処理し、この処理情報に基
づいて画像を形成していけば良い。
その際、基準となる色版(例えば0版)に関するy値、
即ち基準となる色版の階調特性曲線(y値を計算し、y
値に対するy値をプロットしていくと、前記した印刷技
術における網点階調特性曲線と同様の階調特性曲線が得
られる。)を決め、その他の色版(M版、Y版)の階調
特性曲線は該基準となる色版のy値に、各インクのグレ
ー・バランス比に基づく適切な調整数値を乗することに
より合理的に決めることができるので、これらの階調特
性曲線を利用して画像を形成していけば良い。
前記のようにして決められた各色版についてのy値、即
ち各色版についての階調特性曲線は、く階調変換式(1
)〉で規定されるため合理的な特性曲線であることは勿
論、それらの特性曲線間の階調及び色調に係る相互関係
も合理的かつ適切なものである。
次に、原稿画像(媒体画像)の濃度情報値からか各記録
媒体のもつ濃度特性曲線を介して被写体から各記録媒体
に入射される光量に相関した画像情報値を求める方法に
ついて説明する。
本発明により、原稿画像(媒体画像)として種々の記録
媒体1例えば写真用感光材料、CCDなとの充電体や光
導電体、光ディスクや磁気ディスクなどの記録媒体に記
録された画像が直接的または間接的に複製される。その
際、原稿画像(媒体画像)の各画素における濃度情報値
から各記録媒体のもつ濃度特性曲線(原稿画像の濃度情
報値と各記録媒体に入射される原稿画像の元をなす被写
体からの光量に相関する画像情報値との関係を規定する
曲線)を介して被写体の対応する画素の光量に相関した
画像情Wifeを求めなければならない6そのためには
各記録媒体の濃度特性曲線が正確にあるいは近以的に関
数化(数式化)されなければならない。
ここでは、原稿画像(媒体画像)としてカラフィルム原
稿を用いたときを例にして、写真濃度特性曲線(以下、
単に濃度特性曲線という。)の数式化法について説明す
るが、他の記録媒体の濃度特性曲線の数式化も同様にし
て行えばよい。
濃度特性曲線として、第1図に示されるカラーフィルム
(フジクローム、富士写真フィルム社製)のものを使用
した。
濃度特性曲線の数式化にあたっては適宜の方法により数
式化すればよく、何等の制限を受けるものではない。
例えば、縦軸=D=log”/1.横軸=X(但し、X
軸の目盛りスケールをD軸と一致させるようにした。)
とし、a、b、c、d、fを富数とすれば、 (伺濃度特性曲線の足の部分(下に凸形状のところで、
D値が小さい領域) D=a 、bc ・ (X+d  l”e+ f(0)
略直線状の部分(略直線状のところで、D値が中間値の
領域) D=a−x+b    または D=a−x2+bx+c (削屑の部分(上に凸形状のところで、D値が大きい領
域) D=a−1og(b+(X+cl ) +dなどで数式
化すればよい。
第1表に、第1図に示される濃度特性曲線を数式化した
内容を示す。第1表には、可能な限り正確に濃度特性曲
線を数式化するために、数式化区分を複数としている。
(以下余白) 〈第1表〉 濃度特性曲線の関数式−覧表 F社カラーフィルム(FUJ I −CHROMEI 
1濃度特性曲線(第1図)本発明においては、第1図に
示されるようにカラー原稿画像(媒体画像)の濃度値を
示すD軸の目盛と、被写体(実体画像)のlogEで示
される画像情報値を示すX軸の目盛が同一であるとして
DとXの関数化が行なわれた。
これは、次の観点から行なった一種の相対化(擬制)で
あり、本発明者らにおいて合理的なものと考えている。
即ち、本来、濃度特性曲線においては、X軸には露光量
Eの対数値(log E=log I X t)が位置
づけられること、これが視覚の明暗に対する弁別特性が
対数的であることに対応すること、以上の点からみてこ
の相対化(擬制)は合理的なものであると考える。後述
する実施例で示されるように、この相対化(擬IIJ)
のもとにおいても画像の階調変換において優れた結果を
得ることができる。なお、本発明において上記の目盛り
づけは一種の簡便法であり、これに限定されないことは
いうまでもないことである。
本発明は、前記したように原稿画像(媒体画像)の濃度
情報値(し値)を基礎とするのでなく、被写体(実体画
像、実景)が与えてくれる画像情報値、即ちX軸で表わ
される光量に相関した画像情報値(X、値)を基礎とす
るものである。そして、濃度特性曲線が第1表に示され
るようにし値とx、、値とはX=f(Dlの間数式によ
り相関されているため、容易にり。(IIからx、、値
を求めることができる。
以上のようにして、被写体(実体画像)から写真感光乳
材層へ入射される光量に相関した画像情報値(Xn値)
を容易に得ることができる。
次いで、このようにして合理的に求めた原稿画像(媒体
画像)の各画素におけるXn値を前記〈階調変換式 (
1)〉を使用して、各画素に対応するy (IIを求め
ることができる。
本発明において、該Xn値を表示するX軸(横軸)、y
値を表示する縦軸の直交座標系に、x7値と対応するy
値をプロットすると、階調特性曲線が得られることは前
記した通りである。本発明を従来技術と区別するために
、該階調特性曲線をX軸角分解カーブと称し、従来のD
軸上の濃度情報値を重視するものをD軸角分解カーブと
いう。
前記した本発明により得られるX軸分解カブと従来のD
軸角分解カーブの特徴について説明する。
本発明のく階調変換式 (1))を一定の条件、即ちα
、ys、ys、γ値をそれぞれ一定として得られるX軸
角分解カーブ(階調特性曲線)は、原稿画像の画質(即
ち各原稿の濃度レンジや濃度情報値)が変化する複数の
原稿画像を使用しても、それぞれの最終製品である複製
画像のH部から8部に至るy値の配列状態が全て相対的
に同じ関係にあるものである。これは極めて重要な本発
明の特徴である。別言すれば、後述する実施例で示され
るように、各原稿画像のX軸しンジが相違していても(
これは、原稿画像の濃度レンジが相違すれば当然のこと
である。)所定のX軸しンジに調整すると、本発明によ
り得られるX軸角分解カーブ(階調特性曲線)は−本(
唯一のもの)に収れんするものである。これに対して、
D軸角分解カーブにおいては、夫々の画質に対応した曲
線が得られるため、夫々を校正刷しないと所定の階調変
換が行なわれたか否かを正確に判断することができない
関係にある。
上記の点と関連して、本発明く階調変換式(1)〉の性
格上、α、:jH,3’s 、γ値を任意に変えること
により(特にγ値を変えることにより)、合理的に階調
特性曲線の形状を変更することができること、即ち階調
の変換作業を管理する作業者は複製画像の階調を任意に
所望するものに調整(修正、変更)することができるこ
と、という極めて重要な特質を有するものであり、該X
軸角分解カーブのもとて階調の変換作業を合理的に管理
することができる。
以上、説明したように、インクジェットプリンタにより
記録画像を形成する場合、その階調調整機構部に、前記
〈階調変換式 (1)〉に基づいて階調変換を行うハー
ドまたはソフトを組込むことにより、階調はもとより色
調の再現に優れた記録画像、あるいは原稿画像の画質を
任意に修正または変更した記録画像を得ることができる
(実施例) 以下、本発明を実施例に基づいて更に詳しく説明するが
、本発明はこれら実施例のものに限定されるものではな
い。
本発明にいおいては、インクジェットプリンタによる複
製画像の製作において中核的な画像の階調変換を前記〈
階調変換式 (1))のもとで行なわせることに最大の
特徴を有する。従って、まず最終製品である複製画像の
品質を決定づける色分解カーブ(階調特性曲線)の設定
例について説明する。ここでは本発明のX軸角分解カー
ブと従来のD軸角分解カーブの設定例とその相違点を明
確にする。次いで本発明のく階調変換式 (I))に基
づいて階調変換を行うハードまたはソフトを組込んだ階
調調整機構部を有するインクジェットプリンタ装置につ
いて説明する。
実施例1 (X軸角分解カーブの設定)1、実験に使用
した濃度特性曲線 濃度特性曲線として第1図(D−X直交座標系)に示さ
れるもの(F社製、フジクローム)を使用した。第1図
においてD軸(縦軸)はカラー原稿画像の濃度値を表示
する。
一方、X軸は一般の濃度特性曲線においては露光量(1
部gE= Iogl X t )を示すが、ここではD
軸と同じスケーリングで数値化した。また、該濃度特製
曲線の関数式は第1表(1)に記載されたものを使用し
た。
2、実験用原稿画像 カラー原稿画像の画質は、一般的に写真撮影時の露光条
件などにより標準的なもの(適性露光)、非標準的なも
の(オーバー/アンダー露光)なと千差万別である。こ
れら千差万別のカラー原稿画像に対して本発明が合理的
に対応できるかどうかを検証するために、カラー原稿画
像の濃度レンジfDensity Ra口ge・DRI
が相違するもの(D軸における濃度レンジが相違するも
の)について実験した。
3、X軸角分解カーブの設定用データの計算第1図の濃
度特性曲線、第1表(1)の濃度特性曲線の関数式を用
いて、各種カラー原稿画像のD軸上のり。値をX軸上の
X。値に変換した。次いで、該x1値を〈階調変換式(
1)〉により階調強度値(y値)に変換した。
なお、く階調変換式 (1)〉の運用条件は以下の通り
である、 x=Xn −X、In y□=5%、 ys =95%。
γ= 1.00. β=IO−0,1,α=1.00に
=γ/ X 、、−X 、、、。
(下記第2表+11 (7)場合、X H,、= 0.
4781X 、、、= 2.2300となる。その他の
場合は第2表を参照のこと。) 結果を第2表に示す。
第2表において、第2表の■〜■は露光オバーのもの(
淡い原稿画像)、第2表の■〜■は適性露光に近いもの
、第2表の■〜[相]は露光アンダーのもの(濃い原稿
画像)、をそれぞれ示す。
(以下余白) ?災いカラ 〈第2表〉 原稿に対するX軸角分解カーブの設定用データ(その1
)〈第2表) 適正露光に近いカラー原稿に対する X軸角分解カーブの設定用データ(その2)〈第2表) 濃いカラー原稿に対するX軸角分解カーブの設定用ブタ
(その3) 4、X軸角分解カーブ 第2表のデータを第2図、第3図に示す。
なお、第2図〜第3図において、縦軸はy値を示すが、
横軸の性格が相違することに注意しなければならない。
第2図の横軸は光量に相関した画像情報値を示し、第3
図の横軸はカラーフィルム原稿濃度を示す。グラフ化す
るに当たり、比較の便室を図るために同一の光量及び濃
度に関するレンジとして調整した数値(本実施例の場合
は2.5000とした。)を用いた。この調整後の値は
、第2表に(Dn。
→l D、’ 、  (Xo→)X′として示される。
D7−07′への調整は、第2表(1)の場合、ばよい
。同様にX、l−*Xn’は、 計算すればよい。
第2図は、本発明による階調特製曲線、即ちX軸角分解
カーブ(前記したようにXn′とyの関係)を示し、第
3図はD軸角分解カーブ(前記したように00′ とy
の関係を示すもので、これは従来の色分解カーブの設定
例とみなすことができる。、)を示すものである。
第2図、第3図から明らかな如く、極めて驚くべき事実
を発見することができる。即ち、どのような画質のカラ
ー原稿画像を用いようとも、〈階調変換式 (I))中
のa、 yll 、 Ys 。
γ値の四つの値を同一にする場合、第2図に示されるよ
うに夫々のX軸角分解力〜ブは一つの同一カーブに集約
されてしまうという驚くべき事実であり、かつ色分解後
に得られるカラー複製画像の調子を統一的に表示してい
るという事実である。即ち、本発明の階調特性曲線(X
軸角分解カーブ)の設定技術によれば、どのような画質
のカラー原稿画像を用いようとも、全てy(11!の配
列状態が同一な同質の複製画像を製作することができる
階調特性曲線が得られる。加えて、インクジェットプリ
ンタにより複製画像を習作する作業音は、前記のように
して求めたX軸的分解カーブを〈階調変換式 (1)〉
中のパラメーター、特にγ値を変えることにより所望の
形状に変更することができる。即ち、前記したX軸的分
解カーブをベースとして所望な画質や調子が得られるよ
うに階調を合理的に管理することができる。
これに対して、第3図に示される従来の色分解カーブの
設定例においては、各カラー原稿画像の画質内容に対応
したD軸角分解カーブが得られ、かつ色分解後に得られ
るカラー印刷画像の調子がどのようになっているかを予
め正確に知ることができない。即ち、従来のD軸角分解
カーブのもとでは実際に校正刷をして評価してみないと
、最終製品の画質や調子が適正なものなのかどうか判ら
ないという欠点を有する。
これは、インクジェットプリンタによる色分解作業にお
いて数多くの色分解カーブの中から適切な色分解カーブ
を選び出さなければならないというセットアツプ作業、
及びセットアツプ作業の萌工程においてカラー原稿のグ
ルービング作業などが必要であることを意味する。即ち
、従来のD軸角分解カーブの設定技術では階調の変換作
業を効率的に実施したり管理することができない。
実施例2(インクジェットプリンタ装置)本発明のイン
クジェットプリンタ装置を第4図〜第5図に基づいて説
明する。
第4図は本発明の第1の態様になるインクジェットプリ
ンタ装置のブロック図である第4図に示されるように、
本発明のインクジェットプリンタ装置は画像の透過光ま
たは反射光をR(レッド)、G(グリーン)、B(ブル
ー)に分光して読み取る検出部lと、検出部lの出力信
号をY(イエロー)9M(マゼンタ)、C(シアン)、
K(ブラック)の色分解信号に変換する色分解部2と、
前述した本発明のく階調変換式 (1)〉を用いて色分
解信号を適正な階調画像が形成されるように処理する階
調調整部3と、この階調調整部3の出力信号に基づいて
インクジェットヘッドから各色インクのmAを飛翔させ
る出力部4との四つのブロックから構成される。
ここに検出部lは、フォトマルや固体撮像素子(CCD
)など、原m5の各部の透過光または反射光を検出して
、電流値としてのR,G、B、USM各信号を出力し、
この信号をA/V変換部6において電圧信号に変換する
色分解部2は、ログアンプ7において、検出部1のR,
G、B、USMそれぞれの電圧信号を対数演算して濃度
に変換、ベーシックマスキング(BM)8においてこの
濃度からブラック(K)成分を分離し、さらにY、M、
Cの各成分を分離する。次にカラーコレクション(CC
)部9においてR,G、BおよびY。
M、Cの各原稿色に対しY成分1閘成分、C成分をコン
トロールし、さらに原稿のブラック成分をLICR/U
CA部10のU CRfunder colorrem
ovall 、またはU CA funder col
or additionl において、Y、M、Cの3
flのインクで表現する比率とK(ブラックインク)で
表現する比率を決定する。これらY、M、C,に成分が
得られた後、階調調整部11でY、M、C,Kから各色
成分の画素ブロックにおける画素濃度値、即ち各色成分
の実効面積率を示すyeIIIe’ 、 ce’ 、 
ke  への変換を行う。階調調整部11は〈階調変換
式 (1)〉のアルゴリズムを内部に持ち、Y、M、C
,にそれぞれについて〈階調変換式 (1)〉を適用し
、前記ye’、mece’、ke  を求める。
階調調整部11としては、〈階調変換式 (1))のア
ルゴリズムをソフトウ二アとして保有しかつA/V、D
/AのI/F (インターフェース)を有する汎用コン
ピュータ、アルゴリズムをロジックとして汎用ICによ
り具現化した電気回路、アルゴリズムの演算結果を保持
したROMを含む電気回路、アルゴリズムを内部ロジッ
クとして具現化したPAL、ゲートアレイ、カスタム1
0等々種々の形態をとることができる。
階調調整部11によって得られた各色成分の画素濃度値
に対応する実効面積率はカラーチャンネルセレクタ■2
に人力され、カラーチャンネルセレクタ12はye’ 
、 Ile’ 、 ce’ 、 ke  を出力する。
この出力はA/D変換部13によりA/D変換されて、
各色ごとにドツトコントロール(D/C)部14に人力
される。そしてこの人力情報に基づいて、インクジェッ
トヘッド4 (4Y。
4M、4C,4K)に各画素ブロックにドツトで被覆さ
れるべき看に対応する、即ち、色濃度に対応する駆動電
圧が印加される。そして記録用紙15上に各色インクが
シーケンスコントロールされながら、順次、吐出し、階
調に優れた記録画像を形成する。
第5図は本発明の第2の態様になるインクジェットプリ
ンタ装置のブロック図である。
第5図のものは、原稿画像の画像情報信号として、TV
信号を用い、これを〈階調変換式(1)〉のアルゴリズ
ムを内部に有する調整部に入力し、A/D変換部でデジ
タル信号に変換し、帯電信号駆動部I3に入力する。イ
ンク滴6はこの入力信号に基づき帯電部7で帯電される
。なお、帯電量は画素ブロックにおいてドツトで1ti
l′!される画素濃度値、即ち色濃度値に対応するもの
である。色濃度に対応する電荷量に帯電されたインク滴
は偏向部8で偏向され、記録用紙lOに到達する。
本発明のインクジェットプリンタ装置によるN製画像の
製作においで、画素の被M率(画素濃度値)を変えるに
は印刷技術における網点のようなドツトの大きさによっ
てもよいしくドツトのサイズ変調)、あるいはデイザマ
トリックス法にみられるような規定ドツト(一定の大き
さのドツト)の配列を工夫することによってもよい(ド
ツトの密度変調)。
C発明の効果フ 本発明は、次のような優れた効果を奏するものである。
l) 複製画像を製作するうえで最も基本的な事項であ
る、連続階調画像などの原稿画像上の所定の画素の濃度
値と製作されるWI製両画像画素の分布によって記録さ
れる画像)上の対応する画素の階調強度値との相関関係
を決めるにあたり、従来は専ら作業者の経験と勘、ある
いは限られた数の固定子件の資料に基づくという非合理
的な方法によるものであった。これに対して、本発明で
は、どのような千件の下にあっても、これを(階調変換
式 (l))のもとて合理的に決定することができる。
また連続階調画像などの原稿画像を画素の分布による複
製画像に変換するとき、最も重要な要素技術である階調
の管理(階調の変換、修正又は変更)の如何は、単に画
像の階調のみに止まらず、画像の色調にも直接的に深い
係り合いをもっているため、本発明により階調と色調を
合理的に管理することができる。即ち、階調の調整機構
に本発明のく階調変換式 (1)〉のアルゴリズムを採
り入れたインクジェットプリンタ装置は、階調変換作業
(色分解作S)を理論的、合理的に体系化し、その作業
を単純化することができ、その効果は極めて大きなもの
である。
2)〈階調変換式 (1)〉のアルゴリズムをインクジ
ェットプリンタの階調調整機構に採り入れることにより
、プリンタ装置が合理化、簡素化され、製造コストを低
減させることが可能である。また、操作も簡易化、明確
化され、作業のやり直しを極端に少なくし、消耗資材の
消費を大幅に節約しで、インクジェットプリンタの性能
を大幅に向上させることができる。特に、インクジェッ
トプリンタの性能において、原稿画像の品質がどのよう
なものであれ、階調や色調に優れた記録画像を形成でき
るという大きなメリットを有する。
3)<階調変換式 (1)〉のアルゴリズムを採り入れ
た階調調整機構により、原稿画像の画像情報と切り離し
て合理的に、かつ簡便に画素の分布による記録画像の品
質の評価基準を規定することができる。従って、顧客の
多様化したニーズに合理的に対応することができる。
4)〈階調変換式 (1)〉を採用することにより、プ
リンタ機器の高度化にともなって必要とされる技術者の
教育、訓練を〈階調変換式(1)〉の運用を通じて効果
的に行うことができ、かつ日常作業における無用な労力
を省き、新しい創造的開発に向ける時間的余裕を確保す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、カラーフィルムの濃度特性曲線を示す。 第2図は、第1図の濃度特性曲線に基づいて設定された
X軸出分解カーブ(本発明)を示す。 第3図は、第1図の濃度特性曲線に基づいて設定された
D軸出分解カーブ(従来例)を示す。 第4図は、本発明の第1の態様になるインクジェットプ
リンタのブロック図である。 第5図は、 本発明の第2の態様になるインク ジェットプリンタのブロック図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、原稿画像(媒体画像)から得られる濃度情報値を階
    調調整機構で処理し、該処理信号に基づいて、記録用紙
    上に1色または多色の中間調を有する複製画像を形成す
    るインクジェットプリンタにおいて、 前記階調調整機構が、 (i)原稿画像を走査して得られる各画素の濃度情報値
    (D_n値)を、原稿画像が記録されている媒体の濃度
    特性曲線を介して原稿画像の元をなす被写体(実体画像
    )から該記録媒体に入射される光量に相関した画像情報
    値(X_n値)に変換し、 (ii)更に、該光量に相関した画像情報値(X_n値
    )を、下記〈階調変換式(1)〉により階調調整のため
    の階調強度値(y値)に変換すること、 を特徴とするインクジェットプリンタ。 〈階調変換式(1)〉 y=y_H+α(1−10^−^k^X)/(a−β)
    ×(y_S−y_H)〔但し、上記〈階調変換式(1)
    〉において、X:(X_n−X_H_n)を示す。これ
    は、原稿画像上の任意の画素の濃度情報値(D_n値)
    より原稿画像が記録されている媒体の濃度特性曲線(原
    稿画像の濃度情報値と該記録媒体系に入射される被写体
    の光量に相関した画像情報値との関係を規定する曲線を
    いう。)を介して求められる被写体の光量に相関した画
    像情報値(X_n)から、原稿画像上の最明部(H部)
    の濃度情報値(D_H_n)より該濃度特性曲線を介し
    て求められる被写体の光量に相関した画像情報値(X_
    H_n)を差し引いた基礎光量値である。 y:原稿画像上の任意の画素に対応した複製画像上の画
    素のインクジェットドットの径の大きさや密度を制御す
    るための階調強度値。 y_H:原稿画像または被写体上の最明部(H部)に予
    め設定される階調強度値。 y_S:原稿画像または被写体上の最暗部(S部)に予
    め設定される階調強度値。 α:複製画像を形成させるための記録用紙の表面反射率
    。 β:β=10^−^γにより決定される数値。 K:γ/(X_S_n−X_H_n) 但し、X_S_nは、原稿画像上の最暗部(S部)の濃
    度情報値(D_S_n)より該濃度特性曲線を介して求
    められる被写体の光量に相関した画像情報値(X_S_
    n)を示す。 γ:任意の係数。 をそれぞれ表わす。〕 2、階調強度値(y値)が、インクジェットヘッドから
    吐出される液量を制御して記録ドット径を変化させるこ
    とによりドットサイズの変調画像である複製画像を形成
    するようにしたものである請求項1に記載のインクジェ
    ットプリンタ。 3、階調強度値(y値)が、ディザマトリックスにより
    形成されるドット密度を制御してドット密度を変化させ
    ることによりドット密度の変調画像である複製画像を形
    成するようにしたものである請求項1に記載のインクジ
    ェットプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009040049A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Xerox Corp 画像支持体上の試験パターンの補色でない照光を使用してセンサアーチファクトを補償するように印刷システムを較正するシステムおよびプリンタ

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