JPH03230199A - 電子楽器のエンベロープ発生装置 - Google Patents

電子楽器のエンベロープ発生装置

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JPH03230199A
JPH03230199A JP2025020A JP2502090A JPH03230199A JP H03230199 A JPH03230199 A JP H03230199A JP 2025020 A JP2025020 A JP 2025020A JP 2502090 A JP2502090 A JP 2502090A JP H03230199 A JPH03230199 A JP H03230199A
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JP
Japan
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envelope
value
slope
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sustain
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JP2025020A
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Yoji Kaneko
洋二 金子
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は電子楽器のエンベロープ発生装置に関する。
[従来技術とその問題点] 従来の代表的なエンベロープ発生装置として、エンベロ
ープの全体をアタックやデイケイ等の複数のセグメント
(ステータス)で構成し、ステータスごとにエンベロー
プ波形を定めるパラメータであるレート(傾き)とレベ
ル(目標値)を用意し、動作時にレートとレベルを用い
てエンベロープを演算するレート・レベル方式のエンベ
ご−プ発生装置が知られている。この方式のエンベロー
プ発生装置では、発生すべきエンベロープ波形(関数)
を、ステータス、レート、レベルで定義できるので、記
憶容量が少なくてすむ利点、ユーザーにおけるエンベロ
ープのプログラムが容易となる利点、エンベロープ発生
装置の構成が鮪単になる利点等がある6 反面、生成されるエンベロープ波形が、第6図に(a)
直線エンベロープ、(b)11mエンベロープとして例
示するように単調になってしまい、自然さを欠くという
大きな問題を残している。特に、Sで示すサスティンの
領域では、(a)、(b)とも完全に一定になっている
が、自然の間楽器や弦楽器等ではこのようなことは起こ
らず、第7図に示すように若干の変動を伴うものである
。そして、このような変動が自然さの重要な要素である
ことは経験上、明らカシである。したがって、従来のエ
ンベロープ発生装置により合成される楽音は人工的なも
のにならざるを得なかった。
[発明の目的] したがって、この発明の目的は、サスティンの領域でも
若干の変動を伴うエンベロープを生成可能な電子楽器を
提供することである。
[発明の構成、作用] 上記の目的を達成するため、この発明によれば、各ステ
ータスにおけるエンベロープの目標値を記憶する目標値
記憶手段と、エンベロープの傾きを示す傾斜データを発
生する傾斜データ発生手段と、前回のエンベロープ値と
上記傾斜データ発生手段からの傾斜データとに基づいて
新たなエンベロープ値を演算するエンベロープ値演算手
段と、上記エンベロープ値演算手段により演算されたエ
ンベロープ値を上記目標値記憶手段に記憶される現在の
ステータスにおけるエンベロープの目標値と比較する比
較手段と、上記比較手段の比較結果に基づいてステータ
スを更新するステータス更新手段と、を備える電子楽器
のエンベロープ発生装置において、上記傾斜データ発生
手段が、各ステータスにおけるエンベロープの傾きの設
定値を記憶する傾斜設定値記憶手段と、上記ステータス
更新手段の示す現在のステータスがサスティンのとき、
このサスティンのステータスに対して設定された傾きの
設定値を上記傾斜設定値記憶手段から受け、この設定値
に基づいて、エンベロープの傾きが周期的に変化1反転
するように上記傾斜データを演算する傾斜データ演算手
段とを有することを特徴とする電子楽器のエンベロープ
発生装置が提供される。
この構成によれば、サスティン中に、エンベロープ波形
をLFOのように機能する上記傾斜データ演算手段から
の傾斜データの変化に対応して周期的に振動させること
ができ、従来のエンベロープ発生装置では得られなかっ
た自然なエンベロープを形成できる。
サスティン中において傾斜データ演算手段から出力され
る傾斜データの周期、したがって、エンベロープ波形の
振動周期は比較手段の比較信号を利用して制御するのが
、構成上、有利である。
−4#1成例において、上記傾斜データ@算手段は、上
記比較手段からサスティンのステータスにおけるエンベ
ロープの目標値であるサスティンレベルをエンベロープ
の波形がクロスしたことを示す比較信号が与えられる都
度、サスティンの傾きの設定値を選択的に反転して、正
と負の傾きの収束値を交互に形成する設定値反転手段と
、所定の漸化式に従い上記設定反転手段からの正と負の
傾きの収束値の間で値が徐々に変化するデータを上記傾
斜データとして算出する算出手段と、を有する。
この代りに、傾斜設定値記憶手段に、サスティンのステ
ータスにおけるエンベロープの傾きの設定値として正の
値をもつ第1の設定値と負の値をもつ第2の設定値を用
意し、サスティンのステータス中ニ、xンヘa  7’
波形がサスティンレベルをクロスしたことを示す比較信
号が比較手段から発生する都度、第1.!:第2の設定
値との間で傾斜設定値記憶手段から傾斜データ演算手段
に供給する設定値を切換え、傾斜データ演算手段におい
て、所定の漸化式に従い、第1の設定値と第2の設定値
との間で徐々に値が変化する傾斜データを算出するよう
にしてもよい。
これらの構成例の場合、サスティン中におけるエンベロ
ープ波形の周期は比較手段で検出される比較信号の発生
周期と一致する。ここに、比較手段が比較信号を発生す
る周期は算出手段で使用する漸化式、及び、漸化式で使
用される設定値に依存する。したがって、傾斜データ演
算手段内に、発振回路、あるいは専用の比較回路等を設
ける必要がなくなり、構成が簡単になる利点がある。
[実施例J 以下、図面を参照して、この発明の詳細な説明する。
く概 要〉 第1図から第3図に示す実施例において、エンベロープ
波形は各ステータスに対して用意されたエンベロープの
傾きの設定値とエンベロープの目標値に基づいて生成さ
れる。更に、本実施例では、サスティン中にエンベロー
プを振動させるとともに、エンベロープのステータスが
切り換わるとき、エンベは−プのfRきが徐々に更新後
のステータスにおける傾きの設定値に移行させることに
より、エンベロープ全体をなめらかな形状にしている。
この両機能を実現するために、設定された傾きのデータ
から生成エンベロープの差分値としての傾斜データ(変
更傾斜データ)を生成する回路(第1図に示すエンベロ
ープ変更回路)が使用される。この回路は、一種の傾斜
フィルタとして機能し、傾きの設定値と過去の変更傾斜
データとを含む漸化式に従って新しい変更傾斜データを
演算する。実施例で使用した漸化式は次式で表わされる
ERn  =aERn−1+  (1−α)ERc  
  (1)(O≦α≦l、n=1.2、・・・・・・)
ここに、ERnは、新たなステータスになってから、n
回目のエンベロープ更新演算で使用される傾斜データ、
ERcは現在のステータスの設定値傾斜データ、αは収
束係数である0式(1)から。
E Rn  E Rc =α(E Rn−+   E 
Rc )なので、 ERn  =ER,−α’  (ERc −ERo )
  (2)が得られる(ここにERoは前回のステータ
スの設定傾斜データである)。
式(2)かられかるように、ステータスが更新されると
、エンベロープの傾きが、前回のステータスの設定傾斜
値ERoが示す傾きから現ステータスの設定傾斜値E 
Rcに向って、収束係数αに対応した速度で徐々に変化
することになる。第4図(L)に、α=l/2、RO=
2、Rc=  1としたときのエンベロープ波形の変化
を示し、第4図(b)にα=3/4、Ro=2、RC=
−1としたときのエンベロープ波形の変化を示す、なお
、第4図において、点線は従来の方式で得られるエンベ
ロープを示す、第4図の(a)と(b)の比較かられか
るように、係数αを大きくとると収束が遅くなり、緩や
かにエンベロープ波形が変化していく。
以上の機能を利用してサスティンのステータス中に、エ
ンベロープ波形を振動させるためには、サスティン中に
正と負の2つの設定傾斜を考慮し、サスティンのエンベ
ロープ目標値であるサスティンレベルをエンベロープ波
形がクロススル都度、正から負、負から正というように
設定傾斜データを切り換えればよい、即ち、式(2)に
おいて、まず、ERo を負の値、E Rcを正の値と
考えると、(1)式の演算を繰り返すにつれ、変更傾斜
データは負の値から正の値に徐々に移行する。
これに伴い、エンベロープ波形が減少から上昇に転じ、
やがて、サスティンレベルを超える。ここで設定傾斜デ
ータが負の値に切り換わる。即ち、式(2)で、今度は
、ERoが正の設定値となり、ERCが負の設定値とな
る。したがって、(1)式の演算を繰り返すにつれ、変
更傾斜データは正の値から徐々に負の値に移行する。こ
のようにして、サスティン中にエンベロープを振動させ
ることができる(第5図(a)参照)、なお、実施例で
は、エンベロープの傾きの収束値を交互に与える上記2
つの正と負の設定傾斜データを、メモリにはもたせず、
メモリにはサスティン用として1つの設定傾斜データを
記憶させ、第1図のエンベロープ変更回路内において、
サスティンレベルへの到達を示す比較信号によって、設
定傾斜データを交互に反転させることで、正と負の設定
傾斜データの切換を行っている。
く詳 細〉 以下、実施例の詳細を説明する。
第3図は、上述したエンベロープ生成機能を有する電子
楽器のブロック図である。キーアサイナ2はキースイッ
チ回路lを走査し、押下されている鍵のキーコードKC
と、発音開始用のキーオン信号KNを発生する。エンベ
ロープ発生回路3はキーオン信号KNを受けて、エンベ
ロープ波形Eの発生を開始する0周波数情報発生回路4
はキーアサイナ2からのキーコードKCを受け、それに
対応する周波数情報FIを発生する。波形生成回路5は
周波数情報FIを受け、それを累算して波形の位相デー
タを生成し、それに基づいて波形データを生成する。生
成された波形データはエンベロープ発生回路3からのエ
ンベロープ信号Eと乗算され、楽音波形Wとして出力さ
れる0次に鍵が離されると、キーアサイナ2からキーオ
フ信号KFが発生され、エンベロープ発生回路3は、ア
タック開始後デイケイ、サスティン(持続音のみ)と進
んでいたエンベロープをリリース状態にする。エンベロ
ープ発生回路3はリリースが終了すると、キーアサイナ
2にエンベロープ終了信号EFを送る。キーアサイナ2
はエンベロープ終了信号EFを受けて、発音終了状態と
なる。尚、波形生成回路5ではアタック開始時に同一位
相からスタートするようにキーオン信号KNによって位
相をリセットするようにしている0以上、ブロックの機
能を中心に説明してきたが、シフトレジスタ等を用いて
時分割処理にすればポリフォニック構成にできる。サウ
ンドシステム6は生成されたデジタル楽音波形信号をD
/A変換し、アンプ、スピーカを介して放音する。
第2図はエンベロープ発生回路3の詳細なブロック図で
ある。エンベロープレートメモリ7には各ステータスに
対して設定されたエンベロープの傾きを示す傾斜データ
(詳細には上位ビットが傾斜データを示し、下位ビット
が収束係数αを示す)が記憶され、エンベロープレベル
メモリ8には各ステータスに対して設定されたエンベロ
ープの目標値が記憶される0両メモリ7.8はエンベロ
ープのステータスを制御するエンベロープステータス回
路12からの現ステータスを示すステータスデータST
によりアドレッシングされる。エンベロープレートメモ
リ7からの現ステータスの設定傾斜データERはこの発
明に従い、エンベロープレート変更回路9に入力され、
ここで、エンベロープ差分値としての傾斜データER′
が生成される。この変更された傾斜データER’はエン
ベロープカウンタ10に入力され、エンベロープカウン
タ10はこの変更傾斜データER’を現在のエンベロー
プ値EOに加減算してエンベロープ値を更新する。更新
されたエンベロープ値は比較回路11でエンベロープレ
ベルメモリ8からの現在のステータスのエンベロープ目
標値ELと比較される。比較回路11はエンベロープ値
EQがエンベロープ目標値に到達したら、“1″の比較
信号RHを発生するように構成されている。即ち、比較
信号RHは、エンベロープレート変更回路9からの傾斜
データの符号ピッ)signに応じて、 (i)sign=o(上昇中)かつEO≧ELまたは、 (ii)s i g n= 1 (下降中)かつEo≦
ELのときに、目標値到達を示す“1″となる。
エンベロープカウンタ10からのエンベロープ値EOは
指数変換回路14で指数変換されて、指数エンベロープ
Eとなる。
エンベロープステータス回路12はキーアサイナ2から
のキーオン信号KNを受け、ステータスSTをアタック
(000)としてエンベロープを開始させる。更に、エ
ンベロープステータス回路12は比較回路11からエン
ベロープ値EOが目標値ELに達したことを示す“1″
の比較信号RHを受け、ステータスをアタック(OOO
)からデイケイ(001)、デイケイ(001)からサ
スティン(010)というように更新してエンベロープ
レートメモリ7、エンベロープレベルメモリ8から取り
出す設定データを更新する。ただし、サスティン(01
0)中は、“l”の比較信号RHを受けても、ステータ
スSTは更新されない、更にエンベロープステータス回
路12はキーアサイナ2からのキーオフ信号KFに応答
してステータスSTをリリース(011)に変更し、リ
リース(011)において比較回路11から目標値到達
の信号RHを受けると、ステータスSTを終了状態(1
10)にし、エンベロープ終了信号EFをキーアサイナ
2に送出する。
第1図はエンベロープレート変更回路9の詳細なブロッ
ク図である0図中、16〜20の要素により、サスティ
ン中、目標値であるサスティンレベル到達の都度、設定
傾斜データを正から負、負から正に、交互に切り換える
反転手段が構成される。即ち、サスティン中は5US=
Oとなり。
SUS信号とフリップフロップ(FF)17の出力を受
けるNORゲート16は、インバータとして機能し、フ
リップフロップ17は、比較信号RHがサスティンレベ
ル到達を示す“1”になるごとに、ORゲート19によ
り、ANDゲート18を通してクロック信号φにより、
クロックされ、その状態が反転する。このフリップフロ
ップ17の出力が“l”のとき2の補数回路20が、設
定傾斜データERcの2の補数をとって、その値を反転
させる。サスティン中でないときは5US=1なので、
フリップフロップ17はリセット状態に固定され、設定
傾斜データE Rcがそのまま2の補数回路20を通っ
て出力される0選択回路21はフリップフロップ(FF
)22に取り込むデータとして、前回の変更傾斜データ
ER’か、工ンベロープレートメモリ7からの設定傾斜
データERのいずれかをORゲート19からの選択信号
に従って選択する。ORゲー)19には比較回路11か
らの比較信号RHとキーアサイナ2からのキーオン信号
KN及びキーオフ信号KFが入力される。したがって、
ORゲート19の出力する選択信号は、エンベロープの
ステータスが更新されるとき、あるいはサスティン中に
エンベローフ波形がサスティンレベルをクロスしたとき
に“1″′になり、このとき、選択回路16は更新前の
ステータスに対して設定された傾斜データERを選択す
る。
飼犬ば、エンベロープがスタートする際にはキーオン信
号KNが“1”になり、ORゲート19の選択信号はl
″となる。このとき1選択回路21は、終了状態(00
0)のステータスSTに対する設定傾斜データ、即ち、
初期傾斜データERiniLを選択し、これがクロック
信号φによ1lFF22に取り込まれる。ここで、エン
ベロープステータス回路12のステータスが終了状態(
100)からアタック状g(ooo)に更新され、この
アタック状態に対して設定した傾斜データE RatL
ackがエンベロープレートメモリ7から上位ビットと
して出力される。このとき、2の補数回路20は補数動
作をしないので、このアタック設定傾斜データERat
taekがそのまま減算器23に入力され、ここでFF
22からの傾斜デタERin口から、アタック設定傾斜
データERattackが差し引かれる。減算器23の
出力(ERiniL  E Rattack)は乗算器
24に入力される。
乗算器24はエンベロープレートメモリ7の下位ビット
出力であるアタックの収束係数αを受けこの係数αを減
算器23出力に乗算する0乗算器24の乗算出力α(E
 RinN  E Rattack)は加算器25にお
いて、エンベロープレートメモリ7から2の補数回路2
0を介して与えられるアタック設定傾斜データERat
taekに加算される。その加算結果がアタックステー
タスにおける最初の変更傾斜データER+ とじてエン
ベロープレート変更回路9から出力されるとともに、次
の変更傾斜データの生成のために、選択回路21を通し
てFF22にセットされる。したがってアタック時の最
初の変更傾斜データERI は ER+ = ERalack  a (ERattac
kERlnlt)で表わされる。
同様にして、n回目の変更傾斜データE RnはERn
 = ERa ttack−α(ERa t t a 
c kERn −+ )となる。
したがって、エンベロープレート変更回路9の出力する
変更傾斜データER′は、初期設定値ERinitに関
連する値から徐々にアタック設定傾斜データE Rat
tackに変化し、エンベロープカウンタ10でこの変
更傾斜データが累算されてエンベローフ波形が立ち上っ
ていく、エンベロープの値がアタックの設定レベルに到
達すると、比較回路11の比較信号RHが“l”となる
。ここで選択回路21はアタック設定傾斜データE R
attackを選択し、これがFF22に取り込まれる
。続いてエンベロープステータス回路12のステータス
出力STがアタック(000)からデイケイ(001)
に移す、エンベロープレートメモリ7、エンペロープレ
へルメモリ8の出力がデイケイ用のデータに切り替り、
エンベロープレート変更回路9でデイケイのステータス
に対する変更傾斜データの演算が開始される。即ち、デ
イケイのステータスになって最初に演算される変更傾斜
データERIは、 ER+ =ERdecav  a (ERdecay 
 ERattack)となり、n回目に演算される変更
傾斜データERnは、 ERn =ERdecay−α(ERdecay  E
Rn−1)となる。この結果、第4図に例示するような
傾きが徐々に変化するエンベロープ波形が得られる。
次に、サスティンへの更新とサスティン中の動作を述べ
る。
デイケイステータスにおいて、エンベロープ値がサステ
ィンレベルになると、比較回路11から“1”の比較信
号RHが発生し、前と同様にして、選択回路21からF
F22にデイケイ設定傾斜データE Rdecavが取
り込まれる。また5US=2なので、FF17には“0
”が増り込まれる。続いてエンベロープステータス回路
12でステータスSTがサスティンに更新され、S U
 S ハ00Hになり、エンベロープレート変更回路9
でサスティンステータスにおける変更傾斜データER’
の演算が開始される。即ちERl =ERsus−α(
ERsus −ERdecay )ERn =ERsu
s −a (ERsus −ERn−+ )というよう
にして、サスティンの変更傾斜データがri4算される
。ここで、ERdecay =  1. ER3LIS
”1、α=1とすると、生成されるエンベロープは第5
図(a)のようになる、即ち、サスティンの1回目の変
更傾斜データERI  =−1/2となるのでそのエン
ベロープ値は第5図(a)の“l”に示すレベルとなる
。次に、ER2=1/8となり“2”のレベル、ER3
=5/32となり“3”のレベル、ER4=47/12
8となり“4”のレベル、ER5=2691512とな
り“5″のレベルとなる。ここでエンベロープ値はサス
ティン設定レベルを超えるので比較回路11からサステ
ィンレベルのクロスを示す“l”の比較信号RHが発生
する。この比較信号に対し、エンベロープ変更回路9の
FF22にエンベロープメモリ7からのサスティンステ
ータスの設定傾斜データERsusが取り込まれる。更
に、この比較信号RHによりエンベロープ変更回路9の
FF17が“1″に変化し、2の補数回路20が動作し
て、メモリ7からの設定傾斜データERsus を反転
して補数回路出力ERC’をERc   =−ERsu
s とする、したがって、その後の変更傾斜データの演
算は、 ER+ =(−ERsus)−a ・((−ERsus
)−ERsus )ERn = (−ERsus) −
a ・((−ERsus)−ERn−+ 1というよう
に行われる。したがって、生成されるエンベロープ波形
は第7図の“6”〜“11”のレベルで示すように正の
傾きから徐々に負の傾きに移行する。“11”のレベル
のエンベロープ値が得られたとき、再び、比較回路11
からサスティンレベルのクロス(この場合、51gn=
“l”となっているので、下方向のクロス)を示す“l
”の比較信号が発生する。したがって、エンベロープ変
更回路9のFF22には−ERsusがセットされ、F
F17は再度反転して“0”となり、2の補数回路20
の補数動作は禁止され、出力ERc  ′=ERsus
に切り替わる0以上の動作を繰り返すことにより、エン
ベロープ波形はサスティン中に固定することはなく、サ
スティンレベルの上下で振動を繰り返すことになる。
その後、キーオフ信号KFが“1”となると、エンベロ
ープステータスSTはリリース状態になり、上述と同様
にしてなめらかにリリースエンベロープに移行して、エ
ンベロープが終了していく。
第5図(b)は実施例のエンベロープ発生回路6から得
られるエンベロープの全体波形を示したものである0図
示のように、ステータスの変り目でエンベロープ波形が
なめらかに接続されるとともに、サスティン中に振動す
るエンベロープが得られる。
なお、サスティン中のエンベロープの振動の周期と振幅
はサスティンの設定値傾斜データERsus と収束係
数αに依存するので、適当な値をエンベロープレートメ
モリ7に設定することにより所望の振動を伴うサスティ
ンエンベロープを得ることができる。
以上で実施例の説明を終えるがこの発明の範囲内で種々
の変形、変更が可能である0例えば、設定データのもた
せ方によっては、エンベロープ変更回路9における16
〜18と20で示す設定傾斜データ切替のための補数手
段は不要である0例エバ、エンベロープのサスティンの
モート(ステータス)を第1サステインと第2サステイ
ンとに分け、各モードに対応する設定データをエンベロ
ープレートメモリ7とエンベロープレベルメモリ8に記
憶させる。特にエンベロープレートメモリ7の第1サス
テインに対する設定傾斜データは正の値とし、第2サス
テインの設定傾斜データは負の値とする。そして、エン
ベロープステータス回路12はサスティン中に比較回路
11からサヌアインレベル到達の信号RHが与えられる
都度、ステータスSTを第1サステインから第2サステ
インに、第2サステインから第1サステインというよう
にステータスSTの値を交互に切り換え、これによって
、エンベロープレートメモリ7からエンベロープレート
変更回路9に供給する設定傾斜データを正から負、負か
ら正というように切り換えるようにすればよい。
また、エンベロープ変更回路における漸化式演算のため
の構成も例示にすぎず、他の漸化式、例えば E Rn = W c X E Rc +ΣWl X 
E Rn−ki(We 、W+は重み係数、ERn−k
iは過去の変更傾斜データ) に従って変更傾斜データERnを演算する回路で構成し
てもよい。
また、この発明のエンベロープ発生装置は楽音の音量制
御のための音量エンベロープだけでなく、音色、ピッチ
制御のため音色エンベロープやピッチエンベロープにも
適用できる。
[発明の効果] 最後に特許請求の範囲に記載の発明の効果、利点を述べ
る。
請求項1によれば、サスティンのステータスに対して設
定したエンベロープの傾きの設定値を基にエンベロープ
の傾きを周期的に変化、反転させる傾斜データを演算し
ているので、サスティン中でもエンベロープを変動させ
ることができ、従来のエンベロープ発生装置では得られ
ない自然なエンベロープを提供できる。また、従来にお
いて、同様の機能を得るためにはエンベロープ発生装置
以外にLFO回路及びLFO出力とエンベロープ出力を
合成する回路が必要であるが、本発明はエンベロープ発
生装置自体にLFO的な機能が組み組まれるので、回路
規模が小さくなり、コストも大幅に削減できる利点があ
る。
請求項2と3ではエンベロープ目標値とエンベロープ値
とを比較する比較手段の出力を利用して、サスティン中
のエンベロープの振動周期を制御しているので傾斜デー
タ演算手段の構成が簡単になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例のエンベロープ発生回路で使
用されるエンベロープレート変更回路の構成例を示す図
、 第2図は実施例に係るエンベロープ発生回路のブロック
図。 第3図は第2図のエンベロープ発生回路を含む電子楽器
のブロック図・ 第4図は実施例のエンベロープ発生回路から出力される
ステータス変化時のエンベロープ波形の部分図、 第5図は実施例のエンベロープ発生回路から出力される
サスティン中のエンベロープ波形と全体のエンベロープ
波形を示す図、 第6図は従来のエンベロープ発生回路で生成されるエン
ベロープを例示する図、 第7図は自然楽器音のエンベロープを例示する図である
。 6・・・・・・エンベロープ発生回路、7・・・・・・
エンベローフレートメモリ、8・・・・・・エンベロー
プレベルメモリ、9・・・・・・エンベロープレート変
更回路、10・・・・・・エンベロープカウンタ、11
・・・・・・比較回路、12・・・・・・エンベロープ
ステータス回路。 特 許 出 願 人 カシオ計算機株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)各ステータスにおけるエンベロープの目標値を記
    憶する目標値記憶手段と、 エンベロープの傾きを示す傾斜データを発生する傾斜デ
    ータ発生手段と、 前回のエンベロープ値と上記傾斜データ発生手段からの
    傾斜データとに基づいて新たなエンベロープ値を演算す
    るエンベロープ値演算手段と、上記エンベロープ値演算
    手段により演算されたエンベロープ値を上記目標値記憶
    手段に記憶される現在のステータスにおけるエンベロー
    プの目標値と比較する比較手段と、 上記比較手段の比較結果に基づいてステータスを更新す
    るステータス更新手段と、 を備える電子楽器のエンベロープ発生装置において、 上記傾斜データ発生手段が、 各ステータスにおけるエンベロープの傾きの設定値を記
    憶する傾斜設定値記憶手段と、 上記ステータス更新手段の示す現在のステータスがサス
    ティンのとき、このサスティンのステータスに対して設
    定された傾きの設定値を上記傾斜設定値記憶手段から受
    け、この設定値に基づいて、エンベロープの傾きが周期
    的に変化、反転するように上記傾斜データを演算する傾
    斜データ演算手段と、 を有することを特徴とする電子楽器のエンベロープ発生
    装置。
  2. (2)請求項1記載の電子楽器のエンベロープ発生装置
    において、 上記傾斜データ演算手段は、 上記比較手段からサスティンのステータスにおけるエン
    ベロープの目標値であるサスティンレベルをエンベロー
    プの波形がクロスしたことを示す比較信号が与えられる
    都度、サスティンの傾きの設定値を選択的に反転して、
    正と負の傾きの収束値を交互に形成する設定値反転手段
    と、 所定の漸化式に従い上記設定反転手段からの正と負の傾
    きの収束値の間で値が徐々に変化するデータを上記傾斜
    データとして算出する算出手段と、 を有することを特徴とする電子楽器のエンベロープ発生
    装置。
  3. (3)請求項1記載の電子楽器のエンベロープ発生装置
    において、 上記傾斜設定値記憶手段には、サスティンのステータス
    におけるエンベロープの傾きの設定値として正の値をも
    つ第1の設定値と負の値をもつ第2の設定値とが記憶さ
    れ、 上記比較手段からサスティンのステータスにおけるエン
    ベロープの目標値であるサスティンレベルをエンベロー
    プの波形がクロスしたことを示す比較信号が発生する都
    度、上記傾斜設定値記憶手段から上記傾斜データ演算手
    段に供給される設定値を上記第1の設定値と上記第2の
    設定値との間で切換える設定値切換手段が設けられ、 上記傾斜データ演算手段は、所定の漸化式に従い上記傾
    斜設定値記憶手段からの上記第1の設定値と上記第2の
    設定値との間で値が徐々に変化するデータを上記傾斜デ
    ータとして算出する算出手段を有する ことを特徴とする電子楽器のエンベロープ発生装置。
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