JPH03229208A

JPH03229208A - プラスチック光学部品

Info

Publication number: JPH03229208A
Application number: JP2442590A
Authority: JP
Inventors: Yoshinori Kairiku; 海陸　嘉徳
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1990-02-05
Filing date: 1990-02-05
Publication date: 1991-10-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「発明の目的」（産業上の利用分野）本発明は、プラスチック光学部品に関し、特に熱変形、
吸湿による変形などの影響を少なくすることの出来るプ
ラスチック光学部品に関する。

（従来の技術）近時、光学部品の軽量化、コストの低減などを目的とし
て、従来多用されていたガラスレンズは、プラスチック
レンズに置換えられつつある。

このプラスチックレンズの製造方法としては、種々の方
法があるが、量産性、コストなどの面から射出成形ある
いは射出圧縮成形が主流となっている。

ところで、プラスチックレンズの材質としては、熱可塑
性樹脂であるアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ス
チレン系樹脂等が多用されている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、熱可塑性樹脂であるアクリル樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、スチレン系樹脂は、熱変形や吸湿に
よる変形により、光学性能が劣化しやすい欠点をもって
いる。たとえば、アクリル樹脂は、耐熱温度９０℃、吸
湿性０．２％であり、光学性能の保証温度は、６０〜７
０℃になってしまう。また、プラスチックレンズを鏡筒
に固定する場合、レンズの鍔が鏡筒のリングで押された
り、強固に挟まれて、プラスチックレンズが変形する問
題を持っている。さらに、プラスチックレンズを接着剤
で固定する場合、接着剤の硬化収縮でレンズ面が変形す
る問題も持っている。

本発明は、上記事情を参酌してなされたちので、固定に
よる変形、熱・湿度による変形による光学性能の劣化を
防止することのできる例えばレンズ、プリズムなどのプ
ラスチック光学部品を提供することを目的とする。

［発明の構成］（課題を解決するための手段と作用）本発明のプラスチック光学部品は、光学面以外の少なく
ともホルダーへの取付は部位にゴム状弾性体を添着した
ので、各種原因による変形を吸収することができるよう
になり、光学性能を安定化かつ向上させることができる
。

（実施例）以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳述・する。

第１図及び第２図は、この実施例のプラスチック光学部
品（ＰＩ）を示している。このプラスチック光学部品（
Ｐｌ）は、両凸レンズをなす本体部（１）と、この本体
部（１）の周縁部に環装・添着されたリング状のゴム状
弾性体（２）とからなっている。

そうして、上記本体部（１）の材質としては、アクリル
（ＰＭＭＡ）　、ポリカーボネート（ＰＣ）、ポリスチ
レン（ＰＳ）等からなっている。一方、ゴム状弾性体（
２）の材質としては、シリコーンゴム、スチレン−ブタ
ジェンゴム、ブタジェンゴム、クロロブレンゴム、アク
リロニトリル−ブタジェンゴム、ブチルゴム、イソプレ
ンゴム、エチレン−プロピレンゴム、アクリルゴム、ウ
レタンゴム、フッ素ゴム等が好ましく、いずれもゴム弾
性を有している。しかして、このような構成のプラスチ
ック光学部品（ＰＬ）は、あらかじめゴム状弾性体（２
）を金型のキャビティーにインサートして本体部（１）
を射出成形したものである。さらに、第３図は、同じく
この実施例のプラスチック光学部品（Ｐ２）を示してい
る。このプラスチック光学部品（Ｐ２）は、凸凹レンズ
をなす本体部（１ａ）と、この本体部（１ａ）の周縁部
に環装・添着されたリング状のゴム状弾性体（２ａ）と
からなっている。これら本体部（ｌａ）とゴム状弾性体
（２ａ）の材質は、プラスチック光学部品（Ｐｉ）と同
一である。

つぎに、上記構成のプラスチック光学部品（Ｐｌ）　、
　（Ｐ２）を、第４図に示すように、円筒状の鏡筒（３
）に装着してみる。すなわち、この鏡筒（３）の内壁面
には、段差構造の保持座（４）　、　（４ａ）が２段に
設けられている。しかして、保持座（４）にプラスチッ
ク光学部品（Ｐｌ）のゴム状弾性体（２）を嵌合・着座
させたのち、リング状の間座（５）でゴム状弾性体（２
）を保持座（４）に対して固定する。つづいて、保持座
（４ａ）にプラスチック光学部品（Ｐ２）のゴム状弾性
体（２ａ）を嵌合・着座させたのち、リング状の間座（
５ａ）でゴム状弾性体（２ａ）を保持座（４ａ）に対し
て固定し、光学装置（６）を組立てる。なお、ゴム状弾
性体（２）　、　（２ａ）と鏡筒（３）の内壁面との間
には、０．００５〜１　ｍｍの間隙を設けておく。

その結果、この光学装置（８）においては、本体部（１
）　、　（ｌａ）の熱変形や吸湿による変形を吸収する
ことができる。また、プラスチック光学部品（Ｐｌ）　
、　（Ｐ２）の固定をゴム状弾性体（２）　、　（２ａ
）を介して間座（５）　、　（５ａ）を押圧することに
より行っているので、本体部（１）　、　（ｌａ）に歪
を誘発することがない。

そして、これらの諸効果が相俟って、光学性能が著しく
向上する。

なお、本発明は、上記実施例に限ることなく、第５図に
示すように、プリズムをなすプラスチック光学部品（Ｐ
Ｓ）にも適用できる。すなわち、このプラスチック光学
部品（ＰＳ）は、三角柱状の本体部（１ｂ）と、この本
体部（ｌｂ）の側面コーナ一部に設けられたゴム状弾性
体（２ｂ）・・・とからなっている。これら本体部（１
ｂ）とゴム状弾性体（２ｂ）の材質は、プラスチック光
学部品（Ｐｌ）と同一である。

さらに、プラスチック光学部品としては、片凸、片口、
両凹、円柱レンズ、トーリックレンズなどホルダーによ
り組み込まれるものであるならば、どの様なものにも適
用できる。

［発明の効果］本発明のプラスチック光学部品は、光学面以外の少なく
ともホルダーへの取付は部位にゴム状弾性体を添着した
ので、各種原因による変形を吸収することができるよう
になり、光学性能を安定化かつ向上させることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のプラスチック光学部品の平
面図、第２図は第１図の■−■線に沿う矢視断面図、第
３図は同じく異なる形状のプラスチック光学部品の断面
図、第４図は同じく作用説明図、第５図は本発明の他の
実施例のプラスチック光学部品の構成図である。（１）：本体部、　（２）　　：ゴム状弾性体。

Claims

【特許請求の範囲】

光学面を有するプラスチック製の本体部と、この本体部
の光学面以外の部位に添着されたゴム状弾性体とを具備
することを特徴とするプラスチック光学部品。