JPH03224698A - 有機質汚泥の熱分解方法 - Google Patents
有機質汚泥の熱分解方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
熱分解し、同汚泥のエネルギーをオイルおよび炭素質固
体チャーの形態で回収する有機質汚泥の熱分解方法に関
する。
しては、従来から熱分解法が広く行なわれている。ここ
で熱分解反応とはJ、J。
あるいは加熱した一酸化炭素を吹き込まずに、間接加熱
によって炭素質を熱的に分解し、燃料(ガス、液体、チ
ャー)を得る反応」をいう。
留等で主に実施されていたが、最近では有機質汚泥にも
適用されるようになってきている。
5図に示すフローに従って行われる。
)から乾燥器(52)に送って十分に乾燥させた後、反
応温度を600〜1000℃程度に調整した熱分解炉(
53)に導入し、乾燥汚泥を熱分解し、可燃性ガスと少
量のオイルおよびチャー(分解残渣)を生成せしめる。
ルギーとして回収し、またオイルおよびチャーは乾燥機
(52)および熱分解炉(53)の熱源として利用する
ため焼却炉(55)に導入して燃焼する。
燃性ガスであるため、貯蔵性、容量および安全性などの
点で取り扱いが面倒であるという問題があった。
ルとして回収する方法も行なわれている。この方法では
第5図と同じような装置を使用するが、回収エネルギー
として主としてチャーおよびオイルを得るために熱分解
温度は400℃前後に調整される。
くて多くは室温で固体となり、燃料として利用し難いも
のであった。
を熱分解して主にオイルとチャーとしてエネルギーを回
収する方法において、オイル粘度を下げ、利用価値のあ
るものとして、オイルを得る熱分解方法を提供すること
を目的とするものである。
無酸素下200〜600℃に加熱して、ガス状生成物と
チャーにまで熱分解し、ガス状生成物は反応器のガス状
生成物出口から取り出して凝縮させて液体状燃料とし、
チャーは固体状燃料とする方法において、ガス状生成物
出口にガス冷却装置を設け、ガス冷却装置によってガス
状生成物の一部を凝縮させてオイル状となし、生じた凝
縮物を反応器内へ還流させてチャーと接触させ分解させ
ることを特徴とする有機質汚泥の熱分解方法である。
素下200〜600℃に加熱して、ガス状生成物とチャ
ーにまで熱分解し、ガス状生成物は反応器のガス状生成
物出口から取り出して凝縮させて液体状燃料とし、チャ
ーは固体状燃料とする方法において、反応器内の加熱部
を前段加熱部と後段加熱部に分け、前段加熱部と後段加
熱部の間に非加熱部もしくは冷却部を設け、非加熱部も
しくは冷却部によってガス状生成物の一部を凝縮させて
オイル状となし、生じた凝縮物を反応器内でチャーと接
触させ分解させることを特徴とする有機質汚泥の熱分解
方法である。
は50〜200℃とする。また、ガス冷却装置内には各
種の充填剤を詰めるのが好ましい。
部の温度は好ましくは200℃以下とする。
の出口付近に設ける。
部と中間加熱部とを交互にくり返し設置する。この場合
、反応器のガス状生成物出口は非加熱部もしくは冷却部
の最終段に設けるのが好ましい。
時間は5〜180分であり、好ましくは10〜30分で
ある。
酸素下で行われる。
。
ーフィーダー(3)により7′f5泥投入管(4)に導
出する。この際の汚泥供給量はフィーダー(3)の可変
速モーター(2)により調整する。
さ1000mmの反応管(10)の始端部に落下し、ス
クリューコンベヤ(9)によって反応管内を始端部から
終端部へ移動させられる。スクリューコンベヤは可変速
モーター(5)に変速機(7)を介して連結していて、
回転数コントローラ(6)によって所望の回転数に設定
できるようになされている。この回転数の設定によって
、反応管内での汚泥の滞留時間を調節することができる
。反応管内での汚泥の滞留時間は5〜180分であり、
好ましくは10〜30分である。
ローラー(14)に接続している熱電対(12)(13
)が取り付けられていて、反応管壁の温度を測定する。
されている。温度コントローラー(14)は、熱電対(
12)(13)からの測定信号に従って反応管(10)
の加熱部壁の温度が設定値になるように、電気炉(11
)を制御する。熱分解の反応温度は200〜600℃で
あり、好ましくは350〜450℃である。
5)にはガス冷却装置(31)が設けられている。
り熱雷対(29)と熱交換器(30)を通じて内部温度
を制御するようになされている。
汚泥は、電気炉(11)で加熱され、熱分解を受けてチ
ャーとガス状生成物を生じる。
反応器内ではガス状となっているものであって、主なも
のとしては高級炭化水素化合物(主としてオイルとなる
)、低級炭化水素化合物(メタン、エタン等)′、CO
2、NH3、H2S、H2O等よりなる。また、チャー
とはガス状生成物の発生後に残った炭素質固形物残漬で
あって、汚泥中に存在していた無機物等も含んでいる。
る高級炭化水素化合物およびH2Oを除いた他の室温で
は凝縮しないガスを示す。
性ガスによりガス状生成物出口(15)に運ばれ、反応
管(10)から導出され、ガス冷却装置f (31)へ
導入されて冷やされる。その結果、ガス状生成物中の高
級炭化水素化合物のうち高沸点を持つ化合物はここで凝
縮し、液体状となり、凝縮液はガス冷却装置(31)か
ら反応管内へ落下する。落下した高沸点化合物は反応管
内のチャーと接触し、チャーの持つ触媒能により低沸点
化合物に分解される。これらの低沸点化合物は、もとも
とガス状生成物に含まれていた低沸点化合物とともにガ
ス状生成物出口(15)から流出し、ガス冷却装置(3
1)で凝縮されることなく、ガス状生成物管路(16)
を経て凝縮器(19)に達し、ここで水蒸気、NH,と
ともに、凝縮し、オイルと水になってオイル・水貯槽(
20)に貯えられる。また、チャーは反応管(10)の
終端部にあるチャー出口(26)からチャー排出管(2
7)に導出され、チャー貯槽(8)に貯えられる。
低沸点化合物は凝縮させない温度に制御される。ガス冷
却装置(31)の好ましい温度範囲は60〜200’で
ある。これはガス状生成物中に含まれる水蒸気による水
蒸気蒸留作用によって炭化水素化合物の沸点が低下する
ため、このような低温にして高沸点化合物を凝縮させて
いる。また、ガス冷却装置(31)の内部には金網、ラ
シヒリング等有機化合物を精留する際に一般に使用され
る充填物を詰め、冷却効率を向上させることができる。
程度熱分解を受けている位置より後流で、ナヤーの出口
より前流にすることが好ましい。
<19)およびオイル・水貯槽(2o)に通きれ、先金
に凝縮される。このようにして生じた非凝縮性ガスは、
一部は非凝縮性ガス管路(22)を経て汚泥投入管(4
)を介して反応管(1o)の始端部に循環させられ、ま
た一部は非凝縮性ガス管路(23)を経てチャー排出管
(26)を介して反応管(10)の終端部に循環させら
れ、余剰分は非凝縮性ガス出口(21)から排出される
。非凝縮性ガスの循環はエアーポンプ(24)(25)
によって行なわれる。
しく説明する。
ーフィーダー(3)により汚泥投入管(4)に導出する
。この際の汚泥供給量はフィーダー(3)の可変速モー
ター(2)により調整する。
さ1000mmの反応管(lO)の始端部に落下し、ス
クリューコンベヤ(9)によって反応管内を始端部から
終端部へ移動させられる。スクリューコンベヤは可変速
モーター(5)に変速機(7)を介して連結していて、
回転数コントローラ(6)によって所望の回転数に設定
できるようになされている。この回転数の設定によって
、反応管内での汚泥の滞留時間を調節することができる
。反応管内での汚泥の滞留時間は5〜180分であり、
好ましくは10〜30分である。
ローラー(14)に接続している熱雷対(12)(13
)が取り付けられていて、反応管壁の温度を測定する。
装されるとともに、後段部に後段電気炉(llb)が外
装され、前段加熱部(10a)と後段加熱部(10b)
の間に非加熱部(10c)が設けられている。温度コン
トローラー(14)は、熱電対(12) (13)から
の測定信号に従って反応管(10)の加熱部壁の温度が
設定値になるように、前段電気炉(1xa)および後段
電気炉(llb)を制御する。
くは350〜450℃である。反応管の非加熱部(10
c)には熱電対(I7)が取り付けられていて、温度表
示器(18)でその温度が表示される。この温度は20
0℃以下が好ましいので、非加熱部(10c)の外壁に
空冷用のフィンを取り付けてこれで同外壁を冷却する。
tり泥は、まず前段加熱tj5 (1[1a)で加熱さ
れ、熱分解を受けてチャーとガス状生成物を生じる。
反応器内ではガス状となっているものであって、主なも
のとしては高級炭化水素化合物(主としてオイルとなる
)、低級炭化水素化合物(メタン、エタン等) 、C0
2、NH3、H2S、H2O等よりなる。また、チャー
とはガス状生成物の発生後に残った炭素質固形物残漬て
あって、?13泥中に存在していた無機物等も含んでい
る。非凝縮性ガスとはガス状生成物のうち冷却により凝
縮する高級炭化水素化合物およびH2Oを除いた他の室
温では凝縮しないガスを示す。
性ガスにより非加熱部(LOc)に運ばれ、ここで冷や
される。その結果、ガス状生成物中の高級炭化水素化合
物のうち高沸点を持つ化合物はここで凝縮し、液体状と
なり、反応管内のチャーと接触する。液体状となった上
記高沸点化合物は非加熱部(toe)においてもチャー
の持つ触媒能により低沸点化合物に一部分解されるが、
大部分は後段加熱部(1,Ob)で低沸点化合物に分解
される。後段加熱部(10b)ではチャーが熱分解を受
け、ガス状生成物を発生する。
縮性ガスにより非加熱部(10c)に運ばれ、ここで高
沸点化合物が凝縮し、分解がくり返される。
もと存在した低沸点化合物は、非加熱部(10c)で凝
縮することなく、ガス状生成物出口(15)から流出し
、ガス状生成物管路(16)を通り、凝縮器(19)に
よって水蒸気やNH3とともに凝縮し、オイルと水にな
ってオイル・水貯1’! (20)に貯えられる。また
、チャーは後段加熱部(10b)の終端部にあるチャー
出口(26)からチャー排出管(27)に導出され、チ
ャー貯槽(28)に貯えられる。
沸点化合物は凝縮させない温度に制御され、この温度は
200℃以下が好ましい。これはガス状生成物中に含ま
れる水蒸気による水蒸気蒸留作用によって炭化水素化合
物の沸点が低下するため、このような低温によって高沸
点化合物を凝縮させている。ガス状生成物出口(15)
の取付位置は前後加熱部(10a) (10b)でもよ
いが、非加熱部(10c)にする方が効果的で好ましい
。
19)およびオイル中水貯槽(20)に通され、完全に
凝縮される。このようにして生じた非凝縮性ガスは、一
部は非凝縮性ガス管路(22)を経て汚泥投入管(4)
を介して反応管(10)の始端部に循環させられ、また
一部は非凝縮性ガス管路(23)を経てチャー排出管(
26)を介して反応管(10)の終端部に循環させられ
、余剰分は非凝縮性ガス出口(21)から排出される。
によって行なわれる。
ているが、前段加熱部と後段加熱部の間に、非加熱部も
しくは冷却部と中間加熱部とを交互にくり返し設置する
こともできる。この場合、後段加熱部はチャー中に存在
するオイルを蒸発させる働きをする。また、非加熱部を
2カ所以上設けた場合は、ガス状生成物出口は最後段の
非加熱部に設けることが好ましい。
にガス冷却装置を設け、また第2発明によれば反応器内
の加熱部を前段加熱部と後段加熱部に分けるとともに前
段加熱部と後段加熱部の間に非加熱部もしくは冷却部を
設けるので、汚泥の熱分解によって発生したガス状生成
物の一部をガス冷却装置または非加熱部もしくは冷却部
で凝縮させてオイル状とし、これを反応管内でチャーと
接触させて分解させることができる。そのため生成オイ
ル中の高沸点オイル成分を減少させるとともに室温でも
液体状とすることができる。さらに、オイルの動粘度を
低下させ、オイル中の夾雑物を減少させ、オイル品質を
向上させることができる。そして、このようにオイルの
品質を向上させることによって、従来はエネルギー資源
として有効に利用されなかった有機質汚泥から産業上利
用可能なオイルとしてエネルギーを回収することができ
る。
げる。
3mm目の金網を4枚充填し、十分に乾燥させた下水混
合汚泥を粉砕かつ篩分したもの(0,3〜5mm)3k
gを汚泥供給ホッパー(1)に供給し、汚泥供給速度0
.35kgDS/h、汚泥滞留時間30分、反応温度4
30℃、ガス冷却装置内温度450℃、循環ガス流速0
.21/分X2カ所、凝縮器冷却温度10℃の条件で熱
分解を行なった。得られたオイル、チャーおよび水分の
分析結果を表1に示す。またオイルの分留性状を第4図
に示す。
、ガス状生成物出口(19)をガス状生成物管路(20
)に直接接続し、実施例1で同一条件で熱分解を行なっ
た。得られたオイル、チャーおよび水分の分析結果を表
1に併記する。またオイルの分留性状をやはり第2図に
示す。
比較例1で得られたオイルは、流動点27℃、動粘度5
0cStで室温で固形であったが、実施例1の如くガス
冷却装置を設けることにより、これは流動点11℃、動
粘度30C9tに改良され、室温で液体状となった。ま
た、分留性状をボす第2図から判るように、比較例1で
はi2i温度煩域にかなりのオイルが残存しているが、
実施例1では高温度領域のオイルは減少し、低温度領域
のオイルが増加している。
分解が進行したことを示している。
汚泥を粉砕かつ篩分したもの(0゜3〜5mm)3kg
を汚泥供給ホッパー(1)に供給し、汚泥供給速度0.
35kgDS/h、汚泥滞留時間30分、加熱部温度4
30°C1非加熱部温度120℃、循環ガス流速0.2
(!/分×2カ所、凝縮器冷却温度10℃の条件で熱分
解を行なった。得られたオイル、チャーおよび水分の分
析結果を表2に示す。またオイルの分留性状を第4図に
示す。
加熱し、実施例2で同一条件で熱分解を行なった。得ら
れたオイル、チャーおよび水分の分析結果を表2に併記
する。またオイルの分留性状をやはり第4図に示す。
例2で得られたオイルは、流動点27℃、動粘度50c
Stで室温で固形であったが、実施例2の如く非加熱部
を設けることにより、これは流動点12℃、動粘度33
cStに改良され、室温で液体状となった。また、分留
性状を示す第4図から判るように、比較例2では高温度
領域にかなりのオイルが残存しているが、実施例2では
高温度領域のオイルは減少し、低温度領域のオイルが増
加している。このことは非加熱部を設けることにより、
高沸点オイルの分解が進行したことを示している。
ローシート、第2図および第4図は温度と残存率の関係
を示すグラフ、第5図は従来技術を示すフローシートで
ある。 (10)−・・反応管、(lOa)−・・前段加熱部、
(10b)・・・後段加熱部、(10c)・・・非加熱
部、(lla)・・・前段電気炉、(llb)・・・後
段電気炉、(11)・・・電気炉、(15)・・・ガス
状生成物出口、(31)・・・ガス冷却装置。 以上
Claims (2)
- (1)有機質汚泥を乾燥後反応器内で無酸素下200〜
600℃に加熱して、ガス状生成物とチャーにまで熱分
解し、ガス状生成物は反応器のガス状生成物出口から取
り出して凝縮させて液体状燃料とし、チャーは固体状燃
料とする方法において、ガス状生成物出口にガス冷却装
置を設け、ガス冷却装置によってガス状生成物の一部を
凝縮させてオイル状となし、生じた凝縮物を反応器内へ
還流させてチャーと接触させ分解させることを特徴とす
る有機質汚泥の熱分解方法。 - (2)有機質汚泥を乾燥後反応器内で無酸素下200〜
600℃に加熱して、ガス状生成物とチャーにまで熱分
解し、ガス状生成物は反応器のガス状生成物出口から取
り出して凝縮させて液体状燃料とし、チャーは固体状燃
料とする方法において、反応器内の加熱部を前段加熱部
と後段加熱部に分け、前段加熱部と後段加熱部の間に非
加熱部もしくは冷却部を設け、非加熱部もしくは冷却部
によってガス状生成物の一部を凝縮させてオイル状とな
し、生じた凝縮物を反応器内でチャーと接触させ分解さ
せることを特徴とする有機質汚泥の熱分解方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019969A JP2984794B2 (ja) | 1990-01-29 | 1990-01-29 | 有機質汚泥の熱分解方法 |
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JP2984794B2 JP2984794B2 (ja) | 1999-11-29 |
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JP (1) | JP2984794B2 (ja) |
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